JPH0738719A - スキャナ装置 - Google Patents

スキャナ装置

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JPH0738719A
JPH0738719A JP5202123A JP20212393A JPH0738719A JP H0738719 A JPH0738719 A JP H0738719A JP 5202123 A JP5202123 A JP 5202123A JP 20212393 A JP20212393 A JP 20212393A JP H0738719 A JPH0738719 A JP H0738719A
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JP5202123A
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Makoto Tanahashi
誠 棚橋
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明板を有するスキャナガイドを用いて布や
ガラスなどにかかれた画像も容易に取り込むことができ
るようにするとともに、スキャナガイド使用時と非使用
時で読込画像に差異が表われないようにする。 【構成】 スキャナ装置として、外部の画像を読み取る
スキャナ10と、透明板22が底面に配されるスキャナ
ガイド20を設ける。そしてスキャナの画像読込光学系
(32〜34)の物点50は、スキャナ10をスキャナ
ガイド20の透明板22上に配置した際に、この透明板
22の厚み(Ti)の光学的なほぼ中点位置となるよう
に設定する。またこの際に、画像に対して光を照射する
発光部31の光軸JLED も透明板の厚みの光学的なほぼ
中点位置方向に向かうようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイラストや写真等による
画像情報を取り込むスキャナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像情報の入力装置としてスキャナ装置
が知られており、例えば紙に描かれたイラスト等をスキ
ャナ装置を用いて画像情報として取り込んでモニタ画面
に表示したり、もしくは画像メモリに記憶させることが
行なわれている。
【0003】従来のハンディスキャナを図14、図15
で説明する。図14(a)〜(d)はハンディスキャナ
1の平面図、側面図、底面図、及び正面図である。2は
ユーザーが読み取る絵を確認することができる窓部、3
は画像読取部である。画像読取部3の内部には発光部が
配され、発光部からの光が画像読取部3から読込対象の
絵などに照射される。そして、その反射光が内部のCC
D素子により画像情報として取り込まれデジタル化され
る。そして取り込まれた画像データはケーブルCにより
所定機器に供給される。4は読取ボタンであり、画像読
取動作を実行させる際にユーザーは読取ボタン4を押す
ことになる。底面側には図14(c)に示されるように
筒型のローラ5,6が設けられており、これによってス
ライド移動可能とされる。
【0004】このようにハンディスキャナ1は、例えば
紙などに描かれた画像の上に置かれると、その状態でロ
−ラ5,6でハンディスキャナ1本体を支え、さらにハ
ンディスキャナ1本体を直線的にスライドさせることが
できるようになっている。例えば図15のように紙Pの
うえにハンディスキャナ1を置き、読取ボタン4を押し
た状態で、一点鎖線で示した位置から実線で示した位置
まで矢印A方向にスライドさせる。すると、このスライ
ドの際に底面側の画像読取部3に対向した部分における
紙Pに書かれているイラスト等の画像が読み取られるこ
とになる。なお、ハンディスキャナ1で読み込む一辺を
主走査方向、ハンディスキャナ1をスライドさせて読み
込む方向を副走査方向と呼ぶ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ハンディスキャナの場合、3個のロ−ラ(5,6)で直
線的にスライドさせるようにはなっているものの、読み
込もうとする絵などの画像が、石や多少湿気を含んだガ
ラスなど、ロ−ラ5,6に対して滑りやすいもの描かれ
ていたりすると、ロ−ラ5,6の滑りによりハンディス
キャナ1を副走査方向に直線的にスライドさせることが
難しくなり、目的の画像を読み込むことが困難になる。
【0006】また、布など柔らかいものに描かれていた
画像を読み込む場合(例えばネクタイやハンカチの柄な
ど)、ハンディスキャナ1を載せてスライドさせようと
しても、布が柔らかくシワになったりしてロ−ラ5,6
が回転しずらくなり、そのままでは目的の画像を読み込
むことが非常に困難である。このため使用者は布などを
引張って押さえながら、ハンディスキャナ11を副操作
方向に直線的にスライドさせるという面倒な作業が必要
となる。
【0007】さらに、このように布やガラスなどにおけ
る模様や絵等をスキャナで読み込もうとするには、例え
ば樹脂などにより成形された透明の板などを布などに当
てて、その上をスキャナでなぞるようにすることも考え
られる。(この考え方に基づいてスキャナガイドを用い
たスキャナ装置を本出願人は先行技術として先に提案し
た(特願平5−149907号))。
【0008】ただし、このようにすると、透明の板の厚
みにより、スキャナの読込光学系の物点位置(レンズ系
の読込画像側の焦点位置)が画像面からずれてしまう。
つまり、通常はスキャナを直接紙面等の上で移動させて
読み込む場合に好適となる位置に物点が設定されている
ため、透明板を使った場合は、透明の板の上面部分に物
点がきてしまう。
【0009】物点位置が多少画像からずれると、読込画
像としては少々ぼやけたり線が太くなったりする影響が
あらわれる。これ自体は、高精度な画像読込が要求され
る機器以外の用途、例えば娯楽用や玩具用としてのスキ
ャナ装置であればさほど大きな問題とはならないが、透
明板を使用する際と使用しないで直接読み込む場合とで
読み込まれた画像の線の太さ等に差異が生じてしまうと
いうことが問題となる。このため、ユーザーは特に透明
板を必要としないような時でも、透明板を使用しなけれ
ばならないという不都合が生じ、逆に使用性が悪化する
場合がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みてなされたもので、透明板を有するスキャナガ
イドを用いて布やガラスなどにかかれた画像も容易に取
り込むことができるようにするとともに、スキャナガイ
ド使用時と非使用時で読込画像に差異が表われないよう
にすることを目的とする。
【0011】このためスキャナ装置として、外部の画像
を読み取るスキャナと、透明板が底面部に配されるスキ
ャナガイドを有するようにし、画像上にスキャナガイド
を載せた状態で前記スキャナをスキャナガイドの透明板
上で移動させることにより、画像を読み取ることができ
るようにする。そして、スキャナの画像読込光学系の物
点は、スキャナをスキャナガイドの透明板上に配置した
際に、この透明板の厚み方向の光学的なほぼ中点位置と
なるように設定されているようにする。
【0012】またこの際に、スキャナにおいて画像に対
して光を照射する発光手段の発光光軸は、スキャナをス
キャナガイドの透明板上に配置した際に、この透明板の
厚み方向の光学的なほぼ中点位置方向に対して向かうよ
うに設定する。
【0013】
【作用】スキャナガイドの底面に透明板が配されている
ようにして、読み込みたい画像の上にスキャナガイドの
透明板を置き、その透明板の上においてスキャナがスラ
イドされるようにすれば、読み込みたい画像が布やガラ
スなどに描かれているものであってもスライド操作に困
難はなく、容易に所望の画像を取り込める。また、実際
の使用方法としては、このようにスキャナをスキャナガ
イドを用いて使用する場合と、スキャナのみで直接画像
を読み込む場合とがあるが、スキャナの物点位置が、ス
キャナガイドの透明板の厚み方向の光学的なほぼ中点位
置となるように設定されていることにより、スキャナガ
イド使用時と非使用時での画像に対する物点のずれ状態
が解消される。つまり、結像条件を同じにすることがで
きる。
【0014】さらに発光手段の光軸もこの物点位置に向
かうように設定することで、スキャナガイド使用時と非
使用時で同様の照射状態(明るさ)を得ることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、図1〜図13により本発明のスキャナ
装置の一実施例について説明する。まず図1〜図3でス
キャナ装置の構成を説明する。図1は本実施例のスキャ
ナ装置を構成するスキャナ10及びスキャナガイド20
の斜視図、図2(a)(b)はスキャナガイド20の平
面図及び側面図、図3(a)(b)(c)(d)はスキ
ャナ10の平面図、正面図、底面図、及び側面図であ
る。
【0016】スキャナ10は図1、図3に見られるよう
に略かまぼこ形状に形成されている。11は画像読取窓
であり、図3(b)(c)から分かるように底面から正
面に連続して形成され、従って、底面側から画像を読み
込む際に、使用者は上方から読み込んでいる画像を確認
できる。
【0017】12は読取ボタンであり、画像を読み込ん
でいる間、ユーザーはこの読取ボタンを押し続けて読取
動作を実行させる。13、14はローラーであり、スキ
ャナ10を支持するとともにスキャナ10を直線的に副
走査方向にスライド移動させる。15はスライド溝、1
6はストッパ当接部でありこれらについては後述する。
【0018】スキャナ10における画像読取機構は概略
図4、図5のように構成される。なお、図5は図4に示
した画像読取のための光学系を主走査方向にしかも展開
して示したものである。
【0019】図4のように画像読取窓11の内部には例
えばLEDによる発光部31が配されている。この発光
部31は例えば図5に示すようにLED素子31aが主
走査方向に複数個が並べられて形成されている。図4に
示すように発光部31からの光は底面側の画像読取窓1
1を介して画像読取対象となる紙P(紙Pに描かれた画
像)に照射される。そして、その反射光が画像読取窓1
1から取り込まれるとミラー32、33で反射され、レ
ンズ34を介してCCD素子部(CCDラインセンサ)
35に照射される。L1 は紙面Pからミラー32までの
光路、L2 はミラー32からミラー33までの光路、L
3はミラー33からレンズ34(レンズ34内の結像基
準面CL )までの光路、L 4 はレンズ34(レンズ34
内の結像基準面)からCCD素子部35までの光路を示
している。この各光路は主走査方向に模式的に示すと図
5のとおりとなる。
【0020】このスキャナ10はユーザーが読取ボタン
12を押しながら、紙Pに書かれている画像の上をスラ
イドさせることにより、図4の光学系により画像をCC
D素子部35に結像させ、画像データを取り込む。そし
てCCD素子部35で得られる画像データは図6に示す
信号処理回路に供給されてデジタルデータ化され、ケー
ブルCにより所定機器に出力される。この動作は次のよ
うになる。
【0021】スキャナ10の内部回路は図6に示すよう
に、読み取るべき外部の画像をCCD素子部35で読
み、ロ−タリ−エンコ−ダ38によって得られるタイミ
ングで2値化された信号をスキャナデ−タ出力部37よ
り出力するように構成されており、ローラ13,14に
よるスライド動作に応じてCCD素子部35から1ライ
ン毎に画像情報が取り込まれていくことにより2次元平
面画像を取り込むことができる。
【0022】つまり、CCD素子部35には図4で説明
したように画像読取機構(発光部31〜レンズ34)に
より照射された光の結像により、主走査方向の1ライン
分の画像データを読み込まれるが、ここで、手動でスキ
ャナ10を読み取る画像の上をなぞって行くと、スキャ
ナ10の移動量(副走査方向の移動量)はローラ14に
接続されたロ−タリ−エンコ−ダ38より検出され、タ
イミング部39により、CCD素子部35から1ライン
分の画像データを読み込むタイミングが得られるように
構成されている。
【0023】スキャナ10より画像を取り込もうとして
ユーザーが読取ボタン12を押すと、コントロ−ル部4
0の制御に従って、上記のタイミングにより、CCD素
子部35から画像信号が取り出され、画像信号はその明
暗に対応してアナログ電気信号に変換されて出力され
る。
【0024】出力されたアナログ信号は、2値化部36
により「1」「0」のデジタル信号に変換され、出力部
37に供給される。そして出力部37より出力端子41
に接続されたケ−ブルCを通って、スキャナ読込画像を
データとして用いる外部機器に供給される。
【0025】2値化部36による処理は、CCD素子部
35で得られるアナログ画像信号をデジタルデータ化す
るものであるが、この画像データとしては単に信号電圧
を或るスレッショルド値と比較して2値化し、階調のな
い白黒画像データとするほか、白黒画像データとしたデ
ータについて更にエッジ検出(『1』『0』のパルスの
立ち上がり、立ち下がり検出)を行なってデータ変換を
行ない、いわゆる画像の輪郭を表現するデータ(輪郭画
像データ)とすることもできる。
【0026】一方、スキャナガイド20は図1、図2に
示されるように概略扁平な長方体形状とされている。2
1はガイド枠を示し、このガイド枠21は長方形の2辺
に相当する位置に設けられている。21aはスキャナ1
0の主走査方向と平行に設けられるガイド枠、21bは
スキャナ10の副走査方向と平行に設けられるガイド枠
を示す。22は透明板であり、ガイド枠21の底面側に
取り付けられている。
【0027】また、ガイド枠21上にはマーカー23
が、及び透明板22上にはマーカー24が施されてい
る。このマーカー23はスキャナ10によって画像デー
タとして読み込める画像範囲を示す目印となっている。
なお、画像データとして読み込める画像範囲とは、スキ
ャナ10から画像データを取り込む機器(又はスキャナ
自体)における画像メモリの記憶可能なデータ量(1枚
の画像としてのデータ量)としての画像範囲のことであ
る。
【0028】ガイド枠21bの内側端部はスライド辺2
5とされ、またガイド枠21aの内側端部はストッパ辺
26とされている。スライド辺25はスキャナ10のス
ライド溝が当接され、また、ストッパ辺26はスキャナ
10のストッパ当接部が当接するようになされている。
【0029】このようなスキャナ10及びスキャナガイ
ド20で構成されるスキャナ装置による画像読込動作を
図7〜図10で説明する。今、例えば図7(a)のよう
なイラストDの描かれた紙Pを用意し、イラストDを画
像データとして取り込む場合を例にあげる。
【0030】まず図5(b)のように、紙Pの上にスキ
ャナガイド21を載せ、イラストDが透明板22上に施
されたマーカー24によって示される読込可能範囲に入
るようにする。実際にスキャナ10によって読み込まれ
る画像データは、即ちこの状態でマーカー24によって
示される領域の画像であり、ユーザーはスキャナ10に
よる読込操作を行なう前に取り込む画像イメージを明確
に確認できることになる。つまり、スキャナガイド20
の積載位置の設定で所望の読込画像を設定できる。
【0031】図7(b)のように設定したら、次に図8
のようにスキャナガイド20の上にスキャナ10をセッ
トする。このとき、スキャナ10のスライド溝はスライ
ド辺25に当接するようにし、また、スキャナ10のス
トッパ当接部はストッパ辺26に当接するように積載す
る。このようにスキャナ10がセットされることによ
り、ガイド枠21によってスキャナ10の読込開始位置
が規定されることになる。
【0032】この状態からユーザーは読取ボタン12を
押しながら、図9に示すように副走査方向にスキャナ1
0をスライドさせていく。そして、さらに図10に示す
ようにスライドさせ、即ち画像読取窓部11からの出力
光により行なわれる主走査方向の画像読取走査が、副走
査方向にはマーカー24によって示される範囲で実行さ
れるようにする。図10の位置までスライドさせた時点
でスキャナ10による画像読取り動作を終了させると、
この時点で紙PにおけるイラストDをほぼ画面中央にお
いた画像データは、スキャナ10が接続された所定機器
における画像メモリに取り込まれたことになる。
【0033】以上のような本実施例では、まずスキャナ
ガイド20を読み取りたい画像の上に置き、スキャナ1
0はスキャナガイド20の上をスライドさせて透明板2
2を介して画像を読み込むため、画像の描かれた物の材
質等に関係なく、スキャナ10のスライド動作は常に良
好に実行できる。例えばガラスや石材、布等にかかれた
模様やデザイン等も良好に取り込める。さらに、透明板
22で押えつけているため、布のような柔らかい材質の
ものや濡れているものに描かれている画像についても、
画像の取り込みが面倒になるということはない。
【0034】さらに、透明板22を介して画像を取り込
むことにより、画像取込対象の紙などにゴミやホコリが
付着していても、それらがスキャナ10に直接に接する
ことはなく、スキャナ10の保護機能も実現される。
【0035】また、上述したようにスキャナガイド20
を読み取りたい画像の上に載せた段階でマーカー23、
24を基準として、ユーザーは読取画像のイメージを描
くことができるため、この段階でイメージに合致した位
置設定を行なえば、イメージどおりの画像を読み込むた
めに何度もスキャナ10による読込動作をやり直すとい
うこともなくなる。
【0036】即ち、スキャナ10によって読み込める画
像の寸法については、読み込もうとする画像の一辺(主
走査方向)はスキャナ10のサイズなどから概略的に知
ることができるが、他方の一辺(副走査方向)は、正確
に認識することはできず、つまり絵の上でどこまでスラ
イドさせた分が画像データとして取り込めるかがわかり
にくいものとなる。このため使用者は読み込む画像の大
きさやそのイメ−ジをあらかじめ容易に描くことができ
ず、従って殆どの場合は、単に見当をつけて画像の上で
スキャナ10をスライドさせて画像を読み込み、そして
読み込んだ画像をモニタなどで確認して、操作者のイメ
−ジどおりの画像が読み込めるまで何回もスキャナ10
で画像を読み込む作業を繰り返して行なうということに
なっており、作業が煩雑なものになっていたが、本実施
例のようにスキャナガイド20を用いることで、このよ
うなことは解消される。
【0037】また、そして、スキャナ10をスライドさ
せる際には、少なくともスライド開始位置がガイド枠2
1(21a,21b)によって規定され、また、スライ
ド動作はガイド枠21bによって案内されるため、正確
なスライド動作を容易に行なうことができ、画像を斜め
に読み込んだり、曲がって読み込んだりすることがなく
なる。
【0038】なお、実施例ではガイド枠21を2つの辺
で構成されたものとしたが、3辺や4辺で構成されても
かまわない。また、画像読み取り可能範囲を示す表示と
しては上記マーカー23,24以外にも各種態様が考え
られる。例えば画像読み取り可能範囲を枠組するような
マーカーを施したり、或は透明板22上において画像読
み取り可能範囲のみを透明とし、その周囲を半透明もし
くは不透明として識別できるようにしてもよい。
【0039】ところで、この実施例のスキャナ装置は、
このようにスキャナガイド20を利用してスキャナ10
をスライドさせるだけでなく、スキャナ10を直接画像
のかかれた紙等の上をスライドさせて使用することもも
ちろん可能である。本実施例では、スキャナ10の物点
位置が、このようなスキャナ10のみでの使用もありう
ること考慮して設定されている。
【0040】スキャナ10の画像読取光学系におけるレ
ンズ34の焦点状態(物点及び像点)を図13により説
明する。レンズ34における光路の屈折は入射面LA
び出射面LB においてなされるが、図13では仮に、こ
の入射面LA 及び出射面LB における屈折量の合成分が
基準面CL においてなされるように示している。ここ
で、レンズ34の画像の描かれた平面に対する焦点、即
ち物点50、及びCCD素子部35に対する焦点(結像
点)、即ち像点60が、図示する距離状態とされるとす
ると、物点50から基準面CL までの距離は、スキャナ
10の内部に形成される光路L1 ,L2 ,L3 の合成距
離に相当することになる。
【0041】本実施例では、スキャナガイド20を用い
た場合のスキャナ10の像点50は図11に示される位
置となるように設定されている。つまり、紙Pなどの上
に配置された透明板22の厚みがTiであるとすると、
物点50は、ほぼTi/2となる透明板の厚み方向の位
置となるように設定される。
【0042】このように物点50の位置が設定されるた
め、スキャナガイド20を用いないで画像取込を行なう
場合は、図12のように、物点50は紙P上の画像平面
よりも、Ti/2だけ奥の位置となる。
【0043】即ち、図11のようにスキャナガイド20
を使用する場合は、紙P上の画像が描かれた平面位置よ
りもTi/2だけずれた位置に物点50がくることにな
り、また、図12のようにスキャナガイド20を使用し
ない場合でも、紙P上の画像が描かれた平面位置よりも
Ti/2だけずれた位置に物点50がくることになっ
て、いづれの場合も物点位置のずれは同量となる。
【0044】画像に対する多少の物点のずれによりCC
D素子部35に結像される画像はわずかにぼけた状態と
なり、例えば線が多少太くなったりするが、これは実用
上問題ない程度である。そして、スキャナガイド20の
使用、不使用に関わらず、画像取込条件が同等となり、
例えば線の太さスキャナガイド20の使用、不使用によ
って変化することが無いようにできることで、ユーザー
はスキャナガイド20の使用/不使用について何等考慮
を行なわなくてもよく、ユーザーの画像取込操作にとっ
て非常に好適なものとなる。
【0045】また、図11から分かるように本実施例で
は発光部31の光軸(LED素子31aの光軸)は図中
LED で示す方向となるように設定されており、つま
り、物点50に向かうようになされている。従って、ス
キャナガイド20を使用しない場合は、図12のように
なる。
【0046】スキャナガイド20の使用時について考え
ると、光軸は図11中J1 として示す状態が画像に対す
る最良状態であり、またスキャナガイド20を使用しな
い場合を考えると、光軸は図12中J2 として示す状態
が画像に対する最良状態である。つまり、本実施例で
は、光軸JLED は、スキャナガイド20の使用、不使用
における最良状態J1 ,J2 に対して角度的に中間位置
となっている。従って、このように光軸JLED が設定さ
れていることにより、スキャナガイド20の使用と、不
使用において、画像に対する光の照射状態(光量)は同
等とすることができ、これによっても画像読込条件に差
異が生ずることが解消されている。
【0047】スキャナ10の物点位置及び光軸JLED
以上のように設定されていることで、透明板を使用する
ことによって生じる不都合は解消され、特に透明板が比
較的厚く形成されるものである場合は特に有効となる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスキャナ装
置は、外部の画像を読み取るスキャナと、透明板が底面
部に配されるスキャナガイドを有するようにし、画像上
にスキャナガイドを載せた状態で前記スキャナをスキャ
ナガイドの透明板上で移動させることにより、画像を読
み取ることができるようにすることで、透明板で読み込
む画像が描かれた紙や布などを押さえることができるの
で、軽いものやシワになりやすいもの、ロ−ラに引き込
まれ易いものなどについてもスキャナによる読み込み動
作に不都合はなくなるという効果がある。同様にローラ
ーによるスライドに不適な材質のものに描かれた画像で
あっても、透明板を介してスライドさせるために容易に
画像を取り込める。さらに、スキャナが画像取り込み対
象となる紙などに直接触れないため、ゴミやホコリなど
が読み込む画像に付着していても、これらからスキャナ
を保護できる。
【0049】そして、スキャナの画像読込光学系の物点
は、スキャナをスキャナガイドの透明板上に配置した際
に、この透明板の厚み方向の光学的なほぼ中点位置とな
るように設定することで、スキャナをスキャナガイドを
用いて使用する場合と、スキャナのみで直接画像を読み
込む場合とで、取込画像の結像条件を同等とすることが
でき、スキャナガイドの使用/不使用によって画の大き
さや線の太さが異なるという差異が生じてしまうという
ことを解消できるという効果がある。
【0050】またこの際に、スキャナにおいて画像に対
して光を照射する発光手段の発光光軸も、スキャナをス
キャナガイドの透明板上に配置した際に透明板の厚み方
向の光学的なほぼ中点位置方向に対して向かうように設
定することで、画像に対する照射条件(明るさ)もスキ
ャナガイドの使用/不使用に差が生ずることを解消で
き、さらに同等条件の画像取込が可能になるという効果
がある。
【0051】これらのことにより、スキャナガイドの使
用/不使用の任意性が実現される。つまり、ユーザーは
画像取込時の状況に応じて取り込む画像の状態を考慮す
ることなくスキャナガイドの使用/不使用を選択できる
ことになり、スキャナ装置としての使用性は著しく向上
することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスキャナ装置の実施例の斜視図であ
る。
【図2】実施例のスキャナ装置におけるスキャナガイド
の平面図及び側面図である。
【図3】実施例のスキャナ装置におけるスキャナの平面
図、正面図、底面図、及び側面図である。
【図4】実施例のスキャナ装置におけるスキャナの画像
読取機構の説明図である。
【図5】実施例のスキャナ装置におけるスキャナの画像
読取光学系の説明図である。
【図6】実施例のスキャナ装置における画像信号処理系
のブロック図である。
【図7】実施例による画像取り込み動作の説明図であ
る。
【図8】実施例による画像取り込み動作の説明図であ
る。
【図9】実施例による画像取り込み動作の説明図であ
る。
【図10】実施例による画像取り込み動作の説明図であ
る。
【図11】実施例でスキャナガイドを用いた際のスキャ
ナの物点の説明図である。
【図12】実施例でスキャナガイドを使用しない際のス
キャナの物点の説明図である。
【図13】物点及び像点の説明図である。
【図14】従来のハンディスキャナの平面図、側面図、
底面図、及び正面図である。
【図15】従来のハンディスキャナの画像取り込み動作
の説明図である。
【符号の説明】
10 スキャナ 11 画像読取窓 12 読取ボタン 13,14 ローラー 15 スライド溝 16 ストッパ当接部 20 スキャナガイド 21,21a,21b ガイド枠 22 透明板 23,24 マーカー 25 スライド辺 26 ストッパ辺 31 発光部 32,33 ミラー 34 レンズ 35 CCD素子部 36 2値化部 37 出力部 38 ロータリーエンコーダ 39 タイミング部 40 コントロール部 50 物点 60 像点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の画像を読み取るスキャナと、透明
    板が底面部に配されるスキャナガイドを有し、画像上に
    前記スキャナガイドを載せた状態で前記スキャナを前記
    スキャナガイドの透明板上で移動させることにより、画
    像を読み取ることができるようになされているととも
    に、 前記スキャナの画像読込光学系の物点は、前記スキャナ
    を前記スキャナガイドの透明板上に配置した際に、この
    透明板の厚み方向の光学的なほぼ中点位置となるように
    設定されていることを特徴とするスキャナ装置。
  2. 【請求項2】 前記スキャナにおいて画像に対して光を
    照射する発光手段の発光光軸は、前記スキャナを前記ス
    キャナガイドの透明板上に配置した際に、この透明板の
    厚み方向の光学的なほぼ中点位置方向に対して向かうよ
    うに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の
    スキャナ装置。
JP5202123A 1993-07-23 1993-07-23 スキャナ装置 Withdrawn JPH0738719A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021039030A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 グローリー株式会社 真偽識別装置

Cited By (2)

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WO2021039030A1 (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 グローリー株式会社 真偽識別装置
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