JPH0738110B2 - 楽音信号発生装置 - Google Patents

楽音信号発生装置

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JPH0738110B2
JPH0738110B2 JP61283275A JP28327586A JPH0738110B2 JP H0738110 B2 JPH0738110 B2 JP H0738110B2 JP 61283275 A JP61283275 A JP 61283275A JP 28327586 A JP28327586 A JP 28327586A JP H0738110 B2 JPH0738110 B2 JP H0738110B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電子楽器その他楽音発生機器において使用
される楽音信号発生装置に関し、特に、音色等の楽音要
素を互いに異ならせた複数系列で楽音信号を発生するよ
うにした楽音信号発生装置に関する。
〔従来の技術〕
特公昭59−43758号公報においては、押圧された1つの
鍵に対応する楽音の発生を、選択された複数の音色毎に
異なるチャンネルに割当てるようにし、これにより同一
の押圧鍵に対応する複数の楽音信号を異なるチャンネル
で互いに異なる音色で発生することが示されている。例
えば、音色1と2が選択されており、鍵C4とD4が押圧さ
れたとすると、チャンネル1に鍵C4と音色1を割当て、
チャンネル2に鍵C4と音色2を割当て、チャンネル3に
鍵D4と音色1を割当て、チャンネル4に鍵D4と音色2を
割当てる。こうして、選択された音色数と押鍵数の全て
の組合せに対応して複数チャンネルに楽音の発生を割当
てる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のような従来の装置においては、音色が複数選択さ
れると、その数だけ自動的に多系列音が発生されること
になり、かつ、全ての押鍵音が一律に多系列音となって
しまう。そのため、一部の押鍵音のみ多系列音とし、他
の押鍵音は一系列としたり、あるいは一部の押鍵音と他
の押鍵音の系列数を異ならせたりする複雑な多系列制御
は、従来の装置では簡単にはできなかった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、従来の装
置では行えなかった上述のような複雑な多系列制御を簡
単に行えるようにした楽音信号発生装置を提供しようと
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る楽音信号発生装置は、割当てられた音高
情報に対応する音高の楽音信号を夫々形成する複数の楽
音形成チャンネルと、前記チャンネルを各グループが任
意の1又は複数のチャンネルからなる複数のグループに
分類する設定を行うグループ設定手段と、発生すべきこ
とが指定された1つの楽音に対応して、その音高情報
を、前記グループ設定手段によって設定された各グルー
プ毎に該グループ内のチャンネルに対して夫々割当てる
処理を行うことにより、各グループ毎に該音高情報に対
応する楽音信号を夫々発生することを可能にする割当て
手段と、前記各楽音形成チャンネルに対してそこにおい
て形成される楽音信号の楽音要素を制御する楽音要素制
御信号を供給し、少なくとも前記グループ設定手段によ
って設定された各グループ間では互いに異なる前記楽音
要素制御信号を供給する楽音要素制御手段とを具えたも
のである。
この発明の概要を機能ブロック図によって示すと第1図
のようであり、1は複数の楽音形成チャンネルCH1〜CHn
を含む楽音形成手段、2はグループ設定手段、3は割当
て手段、4は楽音要素制御手段、である。
〔作用〕
グループ設定手段2によって、楽音形成チャンネルCH1
〜CHnを、各グループが1又は複数のチャンネルからな
る複数のグループに分類する設定を行う。割当て手段3
では、グループ設定手段2によって設定された各グルー
プ毎に、該グループ内のチャンネルに対して、発生すべ
き楽音の音高情報を夫々割当てる。楽音形成チャンネル
CH1〜CHnでは、各々に割当てられた音高情報に対応する
音高の楽音信号を夫々形成する。各楽音形成チャンネル
において形成される楽音の楽音要素は楽音要素制御手段
4から供給される楽音要素制御信号によって制御され
る。この楽音要素制御手段4は、少なくとも前記グルー
プ設定手段2によって設定された各グループ間では互い
に異なる前記楽音要素制御信号を供給する。ここで楽音
要素とは、音色、ピッチ、音量エンベロープ等楽音の特
徴を決定する要素を意味する。従って、前記グループ設
定手段2によって設定された各グループ間では、各々に
所属するチャンネルで形成する楽音の音色、ピッチ、音
量エンベロープ等の楽音要素のいずれか1または複数
が、少なくとも他のグループとは異なるものとされる。
発生すべき楽音の音高情報が各グループ毎に該グループ
内のチャンネルに割当てられ、かつ、各グループでは各
々に所属するチャンネルで形成する楽音の音色、ピッ
チ、音量エンベロープ等の楽音要素のいずれか1または
複数が少なくとも他のグループとは異なるものとされる
ことにより、同一の音高情報に基づく楽音信号が異なる
音色若しくは特徴で複数音同時に発生されることにな
り、多系列効果を奏する。
グループ設定手段2によるグループの設定は全く任意に
行うようにしてよい。例えば、チャンネル数が8の場
合、チャンネルCH1,CH2,CH3を第1のグループとし、チ
ャンネルCH4,CH5を第2のグループとし、チャンネルCH
6,CH7,CH8を第3のグループとする設定を行ったとする
と、第1のグループと第3のグループでは同じ3音が夫
々割当てられるが、第2のグループではその3音のうち
2音しか割当てられない。従って、3つの押圧鍵のうち
2鍵に対応する楽音信号が3系列で発生されるが、残り
の1鍵に対応する楽音信号は2系列でしか発生されな
い。この例に限らず、グループ設定手段2によるグルー
プの設定の仕方によって、様々な態様の多系列制御が可
能である。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照してこの発明の実施例を詳細に説
明しよう。
第2図はこの発明に係る楽音信号発生装置10の一実施例
のハード構成を示すもので、この実施例の楽音信号発生
装置10においてはCPU(中央処理ユニット)11、プログ
ラムROM(リードオンリーメモリ)12及びデータ及びワ
ーキングRAM(ランダムアクセスメモリ)13を含むマイ
クロコンピュータによって各種の動作や処理が制御され
る。この実施例の楽音信号発生装置10は、音源モジュー
ルとしてモジュール化されたもるからなっており、これ
に対して同じく夫々モジュール化されている任意の鍵盤
装置14及び自動演奏装置15を適宜接続し、更にサウンド
システム16を接続することにより、全体として電子楽器
を構成することにがきるようになっている。
モジュール化された鍵盤装置14は、複数の鍵を具えた鍵
盤とこの鍵盤における押鍵・離鍵を検出するための回路
とを含み、キーオンイベント(新たな押鍵)あるいはキ
ーオフイベント(新たな離鍵)があるたびに、新たな押
鍵又は離鍵に係る鍵のキーコードとキーオンイベント信
号またはキーオフイベント信号を出力する。モジュール
化された自動演奏装置15は、自動演奏音を発生すべきタ
イミングにおいて該自動演奏音の音高を示すキーコード
等からなるキーデータを出力する。これらのモジュール
化された鍵盤装置14及び自動演奏装置15から出力される
データは、楽音信号処理の共通規格であるMIDI規格で表
現されており、楽音信号発生装置10内のデータバス17を
介して上述のマイクロコンピュータに取り込まれる。
楽音信号発生装置10は、複数の楽音形成チャンネル(こ
の例ではCH1〜CH8の8チャンネルであるとする)を含む
楽音形成回路18を具備しており、発生すべき楽音の音高
を示すキーコード等からなるキーデータを上記鍵盤装置
14あるいは自動演奏装置15から受け取り、受け取ったキ
ーコードに対応する楽音の発音を楽音形成回路18内のチ
ャンネルに対して所定の割当て基準に従って割当て、こ
の割当てに従って各楽音形成チャンネルCH1〜CH8で楽音
信号を発生する。発生された楽音信号はサウンドシステ
ム16に与えられる。
各楽音形成チャンネルCH1〜CH8においては、割当てられ
たキーコード(つまり音高情報)に対応する音高の楽音
信号を夫々形成することができると共に、そこで形成す
る楽音信号の楽音要素(音色、ピッチ、音量等)を楽音
要素制御信号に従って適宜可変制御することができるよ
うになっている。楽音要素制御信号とは、音色設定パラ
メータや、ピッチ変化設定パラメータ、音量エンベロー
プ波形設定パラメータ、その他の制御用エンベロープ波
形設定パラメータなど、楽音形成用若しくは楽音要素制
御用の各種パラメータの総称であり、以下ではこれを単
に「トーンパラメータ」ということにする。従って、以
下で言う「トーンパラメータ」とは狭い意味での音色設
定パラメータのみを指すのではなく、上述のような楽音
形成用若しくは楽音要素制御用の各種パラメータを総称
しているのである。
データROM19は、楽音形成のために使用する各種データ
や処理のために使用する各種データを予め記憶したもの
であり、特に、64種類の音色に関する上記「トーンパラ
メータ」を記憶している。この64種類の音色に対し1〜
64の音色ナンバが割り振られており、データROM19に記
憶された各音色に対応する64組のトーンパラメータTPME
M(1)〜TPMEM(64)は、アドレス入力に与えられる音
色ナンバに応じて読み出される。
操作パネル部20は、各種データや動作モードの設定・選
択を行うためのスイッチ及び操作子類並びにディスプレ
イ21を具えている。
音色設定モードスイッチTCSETは、音色設定モードを選
択するためのスイッチである。音色設定モードとは、各
チャンネルに対してトーンパラメータを個別に設定する
処理や、任意の複数のチャンネルに関して割当て順序を
設定する処理や、各チャンネルを複数のグループに分類
する設定処理など、を行うモードである。
グループスイッチGRPは、各チャンネルを複数のグルー
プに分類する設定を行う場合において、グループ化する
チャンネルを指定するために操作するものである。
オルタネーティブアサインスイッチALTは、任意の複数
のチャンネルに関して割当て順序を設定する場合におい
て、順序だって割当てられるべきチャンネルを指定する
ために操作するものである。この実施例では、順序だっ
た割当てを行うことが指定された複数のチャンネルに関
して、チャンネルの隣接する順序がそのまま割当て順序
になるようになっている。このような順序だった割当て
処理を以下オルタネーティブアサインという。
ディスプレイ21は、各チャンネルに対して設定されてい
るトーンパラメータの音色ナンバと、オルタネーティブ
アサインの設定状態を示す表示と、チャンネルのグルー
プ設定状態を示す表示とを行うものである。このディス
プレイ21における表示内容の幾つかの例を示すと第3図
(a)〜(f)のようである。上段にCH1からCH8までの
チャンネル番号が表示され、夫々のチャンネル番号の下
に各チャンネルに対して設定されているトーンパラメー
タの音色ナンバ(1〜64)が表示され、オルタネーティ
ブアサインが適用されるチャンネルの音色ナンバ表示の
間に所定のオルタネーティブアサイン表示「+」が表示
され、グループ設定処理によって同一の音色ナンバが割
当てられたチャンネルには音色ナンバ表示の代わりに所
定のグループ化表示「←」が表示される。オルタネーテ
ィブアサイン表示「+」は、上述のオルタネーティブア
サンスイッチALTの操作に基づき設定される。グループ
化表示「←」は、上述のグループスイッチGRPの操作に
基づき設定される。なお、このグループ化表示「←」
は、このグループ化表示「←」が表示されたチャンネル
の音色ナンバがディスプレイ21における左隣のチャンネ
ルの音色ナンバと同じであることを示す表示である。
ディスプレイ21にはカーソルCSRが表示されるようにな
っており、このカーソルCSRは操作パネル部20における
カーソルキーCSRKの操作に応じて各チャンネルに対応す
る位置及び各チャンネル間の中間位置(これらのカーソ
ル位置は第3図(a)において点線で示されている)に
移動する。
プリッセトモードスイッチPSRは、プリセットモードを
選択するためのスイッチである。プリセットモードと
は、ディスプレイ21に表示される各チャンネル毎に設定
された音色ナンバとオルタネーティブアサイン表示及び
グループ化表示のデータを1セットのプリセットデータ
(プリセットトーンパラメータ)として、記憶回路に書
き込む、あるいは記憶回路から読み出す、モードであ
る。プリセットライトスイッチPSWは、ディスプレイ21
に表示された1セットのデータをプリセットデータとし
て記憶回路に書き込むときに操作するスイッチである。
音色設定モードスイッチTCSET及びプリセットモードス
イッチPSRに付属して夫々LED(発光ダイオード)が設け
られており、一方のスイッチTCSET(またはPSR)をオン
するとそれに対応するLEDが点灯すると共に他方のLEDを
消灯する、というように排他的に点灯、消灯が切り換え
られるようになっている。音色設定モードスイッチTCSE
Tに対応するLEDが点灯しているとき、音色設定モードで
あり、プリセットモードスイッチPSRに対応するLEDが点
灯しているとき、プリセットモードである。
テンキー22は0から9までの10個の数値入力キーからな
り、音色ナンバ等の数値データを入力するとき操作され
るものである。
操作パネル部20には、更に、トーンパラメータエディッ
ト用操作子群23およびその他種々の楽音設定・制御用ス
イッチが操作子(例えば全体音量を設定する操作子)が
設けられている。トーンパラメータエディット用操作子
群23は、トーンパラメータ中の個別の要素(例えばピッ
チ変化設定量やエンベロープの各種パラメータ設定量な
ど)を修正・変更するためのものである。
楽音信号発生装置10内のマイクロコンピュータによって
実行される処理のうち、この発明に関連する処理のフロ
ーチャートの一例が第5図〜第12図に示されている。こ
の処理に関連して使用されるデータ及びワーキングRAM1
3内の記憶内容の一例が第4図に示されている。
TSFLGは、音色設定モードフラグであり、音色設定モー
ドスイッチTCSETがオンされたとき“1"にセットされ、
プリセットモードスイッチPSRがオンされたとき“0"に
リセットされる。
PSFLGは、プリセットモードフラグであり、プリセット
モードスイッチPSRがオンされたとき“1"にセットさ
れ、音色設定モードスイッチTCSETがオンされたとき
“0"にリセットされる。
CHNOは、カーソルチャンネルナンバであり、カーソルCS
Rの現在位置に対応するチャンネル番号を示す。
TENKYは、テンキー入力データであり、テンキー22によ
って入力された数値データを示す。
NKCは、ニューキーコードであり、鍵盤装置14あるいは
自動演奏装置15から与えられた新たに押圧された鍵(新
たに発生すべき楽音の音高)を示すキーコードである。
また、新たに離鍵された鍵のキーコードもニューキーコ
ードとして取り扱われる。
TCN(1)〜TCN(8)は、各チャンネルに対して設定さ
れた音色ナンバである。括弧内の数字はチャンネル番号
を示す。例えば、TCN(1)はチャンネル1に対して設
定された音色ナンバであり、具体的には、1乃至64のい
ずれかの値である。
GRP(1)〜GRP(8)は、各チャンネルのグループ設定
状態を示すグループ設定データである。括弧内の数字は
チャンネル番号を示す。例えば、GRP(1)はチャンネ
ル1のグループ設定データであり、具体的には、“1"
(グループスイッチGRPによってグループ化することが
設定された場合)または“0"(グループ化することが設
定されなかった場合)である。
ALT(1)〜ALT(8)は、各チャンネルのオルタネーテ
ィブアサイン設定状態を示すオルタネーティブアサイン
設定データである。括弧内の数字はチャンネル番号を示
す。例えば、ALT(1)はチャンネル1のオルタネーテ
ィブアサイン設定データであり、具体的には、“1"(オ
ルタネーティブアサインスイッチALTによってオルタネ
ーティブアサインのチャンネルとして設定された場合)
または“0"(オルタネーティブアサインのチャンネルと
して設定されなかった場合)である。
TPBUF(1)〜TPBUF(8)は、トーンパラメータバッフ
ァであり、各チャンネルに対して設定された音色ナンバ
TCN(1)〜TCN(8)に対応するトーンパラメータを具
体的に記憶しているのものである。括弧内の数字はチャ
ンネル番号を示す。例えば、TPBUF(1)はチャンネル
1に設定された音色ナンバTCN(1)に対応する具体的
なトーンパラメータを示しており、具体的にはデータRO
M19内のトーンパラメータTPMEM(1)〜TPMEM(64)の
1つを読み出したもの又はそれをトーンパラメータエデ
ィット用操作子群23によって適宜修正・変更したもので
ある。
PMEM(0)〜PMEM(9)は、プリセットメモリである。
括弧内の数字はプリセット番号であり、10組のプリセッ
トデータを記憶するようになっている。
「アサインテーブル」は、オルタネーティブアサインに
よる順序だった発音割当て処理及びグループ毎の発音割
当て処理に必要な各種のデータを記憶するものであり、
これらのデータは、グループ数データGN、オルタネーテ
ィブサインフラグALFLG(1)〜ALFLG(8)、グループ
内チャンネル番号データGCH(1)〜GCH(8)、オルタ
ネーティブアサインチャンネル数データALGN(1)〜AL
GN(8)、オルタネーティブアサイン割当て順位別チャ
ンネル番号データACH(1,1)〜ACH(8,8)からなってい
る。
グループ数データGNは、グループ設定処理によって設定
されたグループ数を示す。
オルタネーティブアサインフラグALFLG(1)〜ALFLG
(8)は、設定された各グループ毎にオルタネーティブ
アサインを行うか否かを示すフラグである。括弧内の数
字はグループ番号である。例えば、ALFLG(1)はグル
ープ1のオルタネーティブアサインフラグであり、その
内容は、具体的には、このグループでオルタネーティブ
アサインを行う場合“1"、行わない場合“0"である。
グループ内チャンネル番号データGCH(1)〜GCH(8)
は、各グループに所属するチャンネルの番号を示すもの
である。括弧内の数字はグループ番号である。例えば、
GCH(1)はグループ1のグループ内チャンネル番号デ
ータであり、仮りにこのグループに所属するチャンネル
がCH1,CH2,CH3であるとすると、その内容は具体的には
「1」,「2」,「3」という3つのチャンネル番号か
らなる。また、このグループに所属するチャンネルがCH
4だけであるとすると、その内容は具体的には「4」と
いう1つのチャンネル番号からなる。
オルタネーティブアサインチャンネル数データALGN
(1)〜ALGN(8)は、オルタネーティブアサインを行
うグループ内において順番に割当てられるべきチャンネ
ルの数を示す。括弧内の数字はグループ番号である。例
えば、ALGN(1)はグループ1のオルタネーティブアサ
インチャンネル数データであり、仮りにこのグループが
オルタネーティブアサインを行うグループであってチャ
ンネルCH3,CH4,CH5,CH6の4つのチャンネルに対して順
番に割当てが為されるべきであるとすると、その内容は
具体的には「4」である。また、この場合、CH3→CH4と
CH5のどちらか→CH6のように、順番に割当てが為される
べきであるとすると、オルタネーティブアサインチャン
ネル数データの内容は「3」となる。
オルタネーティブアサイン割当て順位別チャンネル番号
データACH(1,1)〜ACH(8,8)は、オルタネーティブア
サインを行うグループ内における各割当て順位に該当す
るチャンネルの番号を示す。括弧内の先頭の数字はグル
ープ番号であり、後の数字は割当て順位を示す。例え
ば、ACH(1,1)はグループ1における割当順位1のチャ
ンネル番号データであり、仮りにこれがチャンネルCH3
であるとすると、その内容は具体的には「3」である。
また、同じ割当て順位にCH4とCH5のように複数のチャン
ネルがある場合は夫々のチャンネル番号「4」,「5」
を示す。ここで割当て順位とは、例えばオルタネーティ
ブアサインにおいてチャンネルCH3,CH4,CH5,の3つのチ
ャンネルに対して順番に割当てを行うとすると、CH3が
順位1,CH4が順位2、CH5が順位3、である。
CGNは、カレントグループナンバであり、発音割当て処
理を現在行っているグループの番号を示す。
CALGN(1)〜CALGN(8)は、各グループ毎のオルタネ
ーティブアサインカレントオーダーであり、オルタネー
ティブアサインによる順次割当て処理において現在割当
て処理を行っている順位を示している。括弧内の数字は
グループ番号である。例えば、CALGN(1)はグループ
1のオルタネーティブアサインカレントオーダーであ
り、仮りに割当て順位3のチャンネルに対して現在割当
て処理を行っているとすると、その内容は「3」であ
る。
上述のようなデータあるいは信号を記憶するための領域
が、データ及びワーキングRAM13内に設けられている。
また、データ及びワーキングRAM13内には、楽音形成回
路18の楽音形成チャンネルに割当てた楽音のキーデータ
(キーコードやキーオン信号などであり、これは発音割
当て処理に基づき得られる)を記憶するための領域や、
操作パネル部20におけるスイッチ等の操作検出データや
LED等のオン・オフデータを記憶するための領域、その
他のワーキング領域が設けられている。
なお、トーンパラメータやプリセットデータの記憶を豊
富にするために、外部RAMやフロッピーディスクユニッ
トなどからなる外部記憶装置24(第2図)を付設しても
よい。
第5図を参照してメインルーチンにつき説明すると、ま
ず、キーイベント処理では、鍵盤装置14あるいは自動演
奏装置15から与えられるキーデータに応じてキーオンイ
ベント処理あるいはキーオフイベント処理を行う。つま
り新たに発生すべき楽音のキーコードがキーオンイベン
ト信号と共に与えられると、キーオンイベント処理を行
って、このキーコードを楽音形成チャンネルに割当て
る。また、離鍵された鍵のキーコードがキーオフイベン
ト信号と共に与えられる。キーオフイベント処理を行っ
て、このキーコードが割当てられているチャンネルを離
鍵状態に設定する。キーオンイベント処理の一例を示す
フローチャートは第11図に示されている。
チャンネルコントロール操作子スキャン処理では、操作
パネル部20のチャンネルコントロール操作子(つまり音
色設定モードスイッチTCSET、グループスイッチGRP、オ
ルタネーティブアサインスイッチALT、プリセットモー
ドスイッチPSR、プリセットライトスイッチPSW、テンキ
ー22、カーソルキーCSRK)のオン・オフ状態を検出走査
し、この検出走査に基づきスイッチオンイベント処理を
行う。ここで行われる各種のスイッチオンイベント処理
の一例が第6図乃至第10図に示されている。
トーンパラメータエディット用操作子群スキャン処理で
は、操作パネル部20のトーンパラメータエディット用操
作子群23の操作状態を検出走査し、この検出走査に基づ
き各チャンネルに対応するトーンパラメータバッファTP
BUF(1)〜TPBUF(8)の内容を変更・修正する処理を
行う。
音色設定モードスイッチTCSETかオンされると、第6図
のTCSETオンイベント処理が行われる。ここでは、音色
設定モードフラグTSFLGを“1"にセットし、プリセット
モードフラグPSFLGを“0"にリセットする。そして、音
色設定モードスイッチTCSETに対応するLEDを点灯してプ
リセットモードスイッチPSRに対応するLEDを消灯し、音
色設定モードとする。
プリセットモードスイッチPSRがオンされると、第7図
のPSRオンイベント処理が行われる。ここでは、プリセ
ットモードフラグPSFLGを“1"にセットし、音色設定モ
ードフラグTSFLGを“0"にリセットする。そして、プリ
セットモードスイッチPSRに対応するLEDを点灯して音色
設定モードスイッチTCSETに対応するLEDを消灯し、プリ
セットモードとする。
テンキー22の何れかのキースイッチがオンされると、第
8図のテンキーオンイベント処理が行われる。まず、ス
テップ25では、オンされたテンキーの数値データをテン
キー入力データTENKYとして取り込む。次のステップ26
では、音色設定モードフラグTSFLGが“1"であるかを調
べる。
ステップ26がYESの場合つまり音色設定モードの場合に
ついて説明すると、ステップ27ではデイスプレイ21上の
カーソルCSRが音色ナンバ設定位置(つまり各チャンネ
ルに対応する位置)にあるかを調べる。YESならば、今
回のテンキー操作は音色ナンバの設定のためになされた
ことを意味し、ステップ28に進む。ステップ28では、現
在のカーソルCSRの位置に対応するチャンネル番号をカ
ーソルチャンネルナンバCHNOとして取り込む。次のステ
ップ29では、デイスプレイ21上のカーソルCSRの位置に
対応する音色ナンバの表示をテンキー入力データTENKY
の数値に書き換える。次のステップ30では、カーソルチ
ャンネルナンバCHNOによって指示されたチャンネルの音
色ナンバ(これはTCN(1)〜TCN(8)のうち1つであ
り、これをTCN(CHNO)で示す)をこのチャンネルに対
応してデイスプレイ21上で現在表示されている音色ナン
バに書き換える。次のステップ31では、上述のように該
当チャンネルに対して今回設定された音色ナンバTCN(C
HNO)に対応するトーンパラメータをデータROM19に予め
記憶されているトーンパラメータTPMEM(1)〜TPMEM
(64)の中から取り出し(取り出したトーンパラメータ
をTPMEM{TCN(CHNO)}で示す)、これをカーソルチャ
ンネルナンバCHNOによって指示されたチャンネルのトー
ンパラメータバッファ(TPBUF(1)〜TPBUF(8)のう
ち1つであり、これをTPBUF(CHNO)で示す)に記憶
し、かつ、カーソルチャンネルナンバCHNOによって指示
された楽音形成回路18(これをフローチャートではTGと
略呼する)内の楽音形成チャンネル(これをCH(CHNO)
で示す)に送出する。送出されたトーンパラメータを受
け取った楽音形成チャンネルCH(CHNO)では、これを適
宜記憶し、このトーンパラメータに従って各種楽音要素
の制御を行う。
ステップ26がNOの場合つまりプリセットモードの場合に
ついて説明すると、ステップ32でプリセットモードフラ
グPSFLGが“1"であることを確認し、ステップ33に行
く。フラグPSFLGが“0"ならばリターンに行く。プリセ
ットモードでは、テンキー22は0から9までのプリセッ
ト番号を選択するために使用される。
ステップ33では、プリセットライトスイッチPSWがオン
されているかを調べる。オンならばステップ34に行き、
プリセットデータの書込みを行う。ステップ34では、各
チャンネルに対して設定された音色ナンバTCN(1)〜T
CN(8)、各チャンネルのグループ設定データGRP
(1)〜GRP(8)、及び各チャンネルのオルタネーテ
ィブアサイン設定データALT(1)〜ALT(8)からなる
1セットのプリセットデータを、テンキー入力データTE
NKYの数値に対応するプリセット番号に対応するプリッ
セトメモリ(PMEM(0)〜PMEM(9)のいずれか1つで
あり、これをPMEM(TENKY)で示す)に書き込む。
プリセットライトスイッチPSWがオフされていれば、ス
テップ35に行き、プリセットデータの読出しを行う。ス
テップ35では、テンキー入力データTENKYの数値に対応
するプリセット番号に対応するプリセットメモリPMEM
(TENKY)から1セットのプリセットデータを読み出
し、これを各チャンネルの音色ナンバTCN(1)〜TCN
(8)、各チャンネルのグループ設定データGRP(1)
〜GRP(8)、及び各チャンネルのオルタネーティブア
サイン設定データALT(1)〜ALT(8)としてレジスタ
に取り込む。次のステップ36では、今取り込んだ各チャ
ンネルの音色ナンバTCN(1)〜TCN(8)に基づき、そ
の音色ナンバに対応するトーンパラメータをデータROM1
9に予め記憶されているトーンパラメータTPMEM(1)〜
TPMEM(64)の中から夫々取り出し、これを各チャンネ
ルのトーンパラメータバッファTPBUF(1)〜TPBUF
(8)に記憶し、かつ、楽音形成回路18の各楽音形成チ
ャンネルCH1〜CH8に送出する。送出されたトーンパラメ
ータを受け取った各楽音形成チャンネルでは、これを適
宜記憶し、このトーンパラメータに従って各種楽音要素
の制御を行う。次のステップ37では、今取り込んだ各チ
ャンネルのグループ設定データGRP(1)〜GRP(8)及
びオルタネーティブアサイン設定データALT(1)〜ALT
(8)に基づき前述の「アサインテーブル」を作成す
る。この「アサインテーブル」を作成するためのサブル
ーチンは第12図に示されている。第12図については後述
する。
グループスイッチGRPがオンされると、第9図のGRPオン
イベント処理が行われる。ここでは、まず、ステップ38
で音色設定モードフラグTSFLGが“1"であるかを調べ
る。YESつまり音色設定モードならば次のステップ39に
進むが、NOならばリターンに行く。ステップ39ではデイ
スプレイ21上のカーソルCSRがグループ設定位置(つま
りグループ化表示「←」を表示する位置すなわち各チャ
ンネル番号に対応する位置)にあるかを調べる。YESな
らば次のステップ40に進むが、NOならばリターンに行
く。ステップ40では、現在のカーソルCSRの位置に対応
するチャンネル番号をカーソルチャンネルナンバCHNOと
して取り込む。次のステップ41では、今取り込んだCHNO
がチャンネル1であるかを調べる。このGRPオンイベン
ト処理で設定するグループ化表示「←」は、このグルー
プ化表示「←」が表示されたチャンネルの音色ナンバが
デイスプレイ21における左隣のチャンネルの音色ナンバ
と同じであることを示す表示である。しかるに、チャン
ネル1には左隣のチャンネルが無いため、グループ化表
示「←」は意味を持たない。従って、チャンネル1に関
してはグループ化表示「←」を行わないようにするため
に、ステップ41がYESであればリターンに行き、NOなら
ば次のステップ42に行く。
ステップ42では、カーソルチャンネルナンバCHNOによっ
て指示されたチャンネルのグループ設定データ(これは
GRP(1)〜GRP(8)のうち1つであり、これをGRP(C
HNO)で示す)を“1"にセットする。次のステップ43で
は、デイスプレイ21上のカーソルCSRの位置に対応する
音色ナンバの表示をグループ化表示「←」に書き換え
る。次にステップ44を経てステップ45に行く。ステップ
45では、カーソルチャンネルナンバCHNOによって指示さ
れたチャンネルの音色ナンバTCN(CHNO)を、このCHNO
から1減算した値CHNO−1によって指示されたチャンネ
ル(つまりデイスプレイ21上で今表示したグループ化表
示「←」の左隣のチャンネル)の音色ナンバTCN(CHNO
−1)と同じ値にする。次のステップ46では、今回の処
理によりグループ化表示「←」を設定したチャンネルの
トーンパラメータバッファTPBUF(CHNO)の内容を、デ
イスプレイ21上でその左隣のチャンネルのトーンパラメ
ータバッファTPBUF(CHNO−1)の内容と同じものにす
る。そして、このトーンパラメータバッファTPBUF(CHN
O)のトーンパラメータを、カーソルチャンネルナンバC
HNOによって指示された楽音形成回路18内の楽音形成チ
ャンネルCH(CHNO)に送出する。次のステップ47では、
第12図のサブルーチンに従って「アサインテーブル」を
作成する。
ステップ44では、カーソルチャンネルナンバCHNOの値に
1を加算した値CHNO+1を求め、この値CHNO+1によっ
て指示されたチャンネルのグループ設定データGRP(CHN
O+1)が“1"であるかを調べる。つまり、今回の処理
によりグループ化表示「←」を設定したチャンネルのデ
イスプレイ21上で右隣のチャンネルがグループ化表示
「←」となっているかを調べる。NOならばステップ45に
行き、上述の通りの処理を行う。YESならばステップ48
の処理を行ってからステップ45に行く。ステップ48で
は、デイスプレイ21上のチャンネル番号CHNO+1の音色
ナンバ表示位置における表示を、グループ化表示「←」
に代えて、番号CHNO+1のチャンネルの音色ナンバTCN
(CHNO+1)の数値に変更する。これは、その左隣のチ
ャンネル(つまりCHNO)の音色ナンバ表示がグループ化
表示「←」に変更されることにより、CHNO+1のチャン
ネルの音色ナンバがそれとは不一致になるためであり、
そのため、CHNO+1の表示をグループ化表示「←」に代
えて本来の音色ナンバを示す数値に変更するのである。
オルタネーティブアサインスイッチALTがオンされる
と、第10図のALTオンイベント処理が行われる。ここで
は、まず、ステップ49で音色設定モードフラグTSFLGか
“1"であるかを調べる。YESつまり音色設定モードなら
ば次のステップ50に進むが、NOならばリターンに行く。
ステップ50ではデイスプレイ21上のカーソルCSRがオル
タネーティブアサイン設定位置(つまりオルタネーティ
ブアサイン表示「+」を表示する位置すなわち各チャン
ネル番号に対応する音色ナンバ表示の中間の位置)にあ
るかを調べる。YESならば次のステップ51に進むが、NO
ならばリターンに行く。ステップ51では、現在のカーソ
ルCSRの位置に対応するチャンネル番号をカーソルチャ
ンネルナンバCHNOとして取り込む。なお、この場合のチ
ャンネル番号はカーソルCSRの右隣のチャンネル番号で
あるとする。例えば、チャンネルCH1とCH2の中間位置に
カーソルCSRがある場合、カーソル位置のチャンネル番
号は「2」である。
ステップ52では、カーソルチャンネルナンバCHNOによっ
て指示されたチャンネルのオルタネーティブアサイン設
定データ(これはALT(1)〜ALT(8)のうち1つであ
り、これをALT(CHNO)で示す)を“1"又は“0"に反転
する。つまり、オルタネーティブアサインスイッチALT
をオンする毎にオルタネーティブアサイン設定データが
反転する。次のステップ53では、カーソルチャンネルナ
ンバCHNOによって指示されたチャンネルのオルタネーテ
ィブアサイン設定データALT(CHNO)が“1"であるかを
調べ、“1"ならばステップ54に進んでデイスプレイ21上
のカーソルCSRの位置に対応してオルタネーティブアサ
イン表示「+」を表示し、“0"ならばステップ55に進ん
でデイスプレイ21上のカーソルCSRの位置におけるオル
タネーティブアサイン表示「+」を消去する。次のステ
ップ56では、第12図のサブルーチンに従って「アサイン
テーブル」を作成する。
グループスイッチGRPあるいはオルタネーティブアサイ
ンスイッチALTのオン操作に応じて上述のような手順で
処理が行われることにより、各チャンネルのグループ設
定データGRP(1)〜GRP(8)及びオルタネーティブア
サイン設定データALT(1)〜ALT(8)の状態が確立さ
れる。そして、確立されたこれらのデータGRP(1)〜G
RP(8),ALT(1)〜ALT(8)の状態に従って、順序
だった発音割当て処理(つまりオルタネーティブアサイ
ン処理)及びグループ毎の発音割当て処理が行われる。
この発音割当て処理のために、これらの設定データGRP
(1)〜GRP(8),ALT(1)〜ALT(8)にもとづき第
12図のサブルーチンに従って「アサインテーブル」が作
成される。そして、作成された「アサインテーブル」を
利用して第11図のキーオンイベント処理に従って発音割
当て処理が行われる。
第12図のアサインテーブル作成サブルーチンについて説
明すると、まず、ステップ57ではグループ数データGNが
求められる。この実施例において、グループ分けの仕方
は、次の2つの基準に依っている。
1つは、グループ化表示「←」によって同一の音色ナ
ンバが設定された複数のチャンネルを同一グループとす
ること、 もう1つは、オルタネーティブアサイン表示「+」に
よって割当て順序が設定された複数のチャンネルを同一
グループとすること、である。
したがって、ステップ57では、一例として、グループ設
定データGRP(1)〜GRP(8)及びオルタネーティブア
サイン設定データALT(1)〜ALT(8)の内容が共に
“0"であるチャンネルの数を数えることによりグループ
数データGNを求めるようにしている。つまりグループ設
定データGRP(1)〜GRP(8)及びオルタネーティブア
サイン設定データALT(1)〜ALT(8)の内容が共に
“0"であるチャンネルが、各グループの先頭のチャンネ
ルであるため、このチャンネルの数を数えることにより
グループ数が判る。
次のステップ58では、オルタネーティブアサインフラグ
ALFLG(1)〜ALFLG(8)を各グループ毎に求める。こ
こでは、上述のように判定することができる各グループ
毎に該グループに所属するチャンネルのオルタネーティ
ブアサイン設定データALT(1)〜ALT(8)の中に“1"
があるかを調べることにより、該フラグを決定すること
ができる。オルタネーティブアサインを行うべきグルー
プではこのフラグが“1"となる。
次のステップ59では、グループ内チャンネル番号データ
GCH(1)〜GCH(8)を各グループ毎に求める。ここで
は、上述のように判定することができる各グループ毎に
該グループに所属するチャンネルの番号をリストアップ
することにより該データを決定することができる。
次のステップ60では、オルタネーティブアサインチャン
ネル数データALGN(1)〜ALGN(8)を各グループ毎に
求める。ここでは、上述のように判定することができる
各グループ毎に該グループに所属するチャンネルの数を
数えることにより該データを決定することができる。
次のステップ61では、オルタネーティブアサイン割当て
順位別チャンネル番号データACH(1,1)〜ACH(8,8)を
各グループ毎の各割当て順位毎に求める。ここでは上述
のように判定することがでる各グループのうちオルタネ
ーティブアサインフラグALFLG(1)〜ALFLG(8)が
“1"のグループについて、グループ設定データGRP
(1)〜GRP(8)が“0"のチャンネルを順位付け、そ
のチャンネル番号を記憶する。グループ設定データGRP
(1)〜GRP(8)が“1"のチャンネルはその直前のチ
ャンネルと同じ順位とされる。つまり、グループスイッ
チGRPによってグループ化設定された複数のチャンネル
はオルタネーティブアサインにおいては同順位とされ
る。
第11図のキーオンイベント処理について説明すると、ま
ず、ステップ62では、キーオンイベントに係るキーコー
ド(つまり新たに発音割当てすべきキーコード)をニュ
ーキーコードNKCとして取り込む。次のステップ63で
は、カレントグループナンバCGNを初期値「1」にセッ
トする。次のステップ64では、カレントグループナンバ
CGNによって指定されたグループのオルタネーティブア
サインフラグ(これはALFLG(1)〜ALFLG(8)のうち
1つであり、これをALFLG(CGN)で示す)が“1"である
かを調べる。“1"であればステップ69に分岐してオルタ
ネーティブアサイン処理を行い、“1"でなければステッ
プ65に分岐して通常の発音割当て処理を行う。
ステップ65では、カレントグループナンバCGNによって
指定されたグループのグループ内チャンネル番号データ
(これはGCH(1)〜GCH(8)のうち1つであり、これ
をGCH(CGN)で示す)によって特定された該グループ内
のチャンネルを対象として通常の発音割当て処理を行
う。通常の発音割当て処理とは、例えばトランケート処
理によって空きチャンネルを作り、その空きチャンネル
に新たなキーコードを割当てるような通常知られた発音
割当て処理である。なお、グループ内のチャンネルが1
チャンネルのみからなる場合は、前音が押鍵中であって
もその割当てを解消し、新たなキーコードを割当てる、
といういわゆる後着優先処理を行い、新たに発生すべき
音の発音がすぐに立上がるようにするものとする。
次のステップ66では、上述のようにして新たな割当てを
行ったチャンネルに対応して楽音形成回路18にニューキ
ーコードNKCとキーオン信号KONを送出する。楽音形成回
路18内の当該チャンネルでは、与えられたニューキーコ
ードNKCとキーオン信号KONを適宜記憶し、これに基づき
該キーコードに対応する音高の楽音信号を形成する。そ
の場合、形成される楽音信号の各種楽音要素は前述のよ
うに供給されたトーンパラメータによって制御される。
また、この場合、楽音形成回路18内の当該チャンネルに
割当てられている前音が発音中であれば、ダンプ制御に
より前音の発音を急速減衰させるものとする。
次のステップ67では、カレントグループナンバCGNの値
を1増加して、発音割当てすべきグループを切り換え
る。次のステップ68では、1増加したカレントグループ
ナンバCGNの値がグループ数データGNの値より大である
かを調べる。YESであれば全グループの割当てを終了し
ているのでリターンに行くが、NOならばまだ発音割当て
すべきグループが残っているのでステップ64に戻り、前
述と同様の発音割当て処理を繰り返す。オルタネーティ
ブアサイン処理を行う場合、前述のようにステップ64か
らステップ69に分岐する。ステップ69では、カレントグ
ループナンバCGNによって指定されたグループのオルタ
ネーティブアサインカレントオーダー(これはCALGN
(1)〜CALGN(8)のうち1つであり、これをCALGN
(CGN)で示す)の値(つまり今回割当て処理を行うべ
きオルタネーティブアサインによる割当て順位を示す
値)を1増加する。なお、各グループのオルタネーティ
ブアサインカレントオーダーCALGN(1)〜CALGN(8)
は電源投入時及びプリセットデータ読み出し時に「0」
に初期設定されるものとする。従って、オルタネーティ
ブアサインを始めるとき、このステップ69の処理により
オルタネーティブアサインカレントオーダーCALGN(CG
N)の値が「1」(つまり最初の割当て順位)になる。
次のステップ70では、オルタネーティブアサインカレン
トオーダーCALGN(CGN)の値が、カレントグループナン
バCGNによって指定された同じグループのオルタネーテ
ィブアサインチャンネル数データ(これはALGN(1)〜
ALGN(8)のうち1つであり、これをALGN(CGN)で示
す)の値よりも大であるかを調べる。YESであれば、オ
ルタネーティブアサインカレントオーダーCALGN(CGN)
によって指示された割当て順位が、そのグループ内のオ
ルタネーティブアサインの対象となるチャンネル数より
も大、つまり実際には存在しない順位であることを意味
するので、ステップ71においてこのCALGN(CGN)の値を
最初の割当て順位の値「1」に戻す。NOであれば、ステ
ップ71をジャンプしてステップ72に行く。
ステップ72では、「アサインテーブル」のオルタネーテ
ィブアサイン割当て順位別チャンネル番号データACH
(1,1)〜ACH(8,8)のうち、カレントグループナンバC
GN及びオルタネーティブアサインカレントオーダーCALG
N(CGN)に対応するもの(これをACH(CGH,CALGN)で示
す)を参照して、当該割当て順位に該当するチャンネル
が複数か否かを調べる。例えば、第3図(d)のチャン
ネル5,6,7,8や第3図(e)のチャンネル4,5の各割当て
順位ではチャンネル数が夫々1であるため、ステップ72
ではNOと判定される。一方、第3図(e)のチャンネル
6,7,8は同じ割当て順位であり、また、第3図(f)の
チャンネル3,4,5も同じ割当て順位であり、第3図
(f)のチャンネル6,7,8も同じ割当て順位であるた
め、これらの各割当て順位ではチャンネル数が夫々複数
であることから、ステップ72ではYESと判定される。
ステップ72でNOと判定されると、ステップ73に行き、上
述のオルタネーティブアサイン割当て順位別チャンネル
番号データACH(CGN,CALGN)によって特定される1つの
チャンネルをニューキーコードNKCを割当てるべきチャ
ンネルとする。
一方、ステップ72でYESと判定されると、ステップ74に
行き、上述のオルタネーティブアサイン割当て順位別チ
ャンネル番号データACH(CGN,CALGN)によって特定され
る複数のチャンネルを対象として通常の割当て処理を行
い、これによってニューキーコードNKCを割当てるべき
1つのチャンネルを決定する。
ステップ73,74によりニューキーコードNKCを割当てるべ
き1つのチャンネルを決定した後は、前述のステップ66
に行き、以下同様の処理を行う。
上述から明らかなように、1つのニューキーコードNKC
に対して各グループ毎に夫々割当て処理が行われ、該ニ
ューキーコードNKCに対応する楽音の発音が各グループ
毎に夫々割当てられる。従って、同じキーコードに対応
する楽音がグループ数に対応する多系列で発生される。
また、オルタネーティブアサインを行うグループではス
テップ69の処理により、ニューキーコードNKCが与えら
れる毎に(つまり楽音を発生すべきタイミング毎に)割
当て順位が順次切り換わる。また、この場合、最終順位
の割当てを終了すると、ステップ71の処理により最初の
順位に戻されるようになっており、割当て順位が順番に
繰り返して切り換わる。
なお、キーオフイベント処理の詳細は特に図示しない
が、このキーオフイベント処理では、キーオフイベント
に係るキーコードをニューキーコードNKCとして取り込
み、このニューキーコードNKCが割当てられているチャ
ンネルを検出し、検出したチャンネルに対応して楽音形
成回路18にキーオフ信号を送出するようにすればよい。
ディスプレイ21に表れた各チャンネルに対して設定され
たトーンパラメータの音色ナンバと、オルタネーティブ
アサイン表示「+」及びグループ化表示「←」が、第3
図(a)〜(f)の各例のようであるとすると、これに
対応するRAM13内の各チャンネルの音色ナンバTC(1)
〜TCN(8),グループ設定データGRP(1)〜GRP
(8)及びオルタネーティブアサイン設定データALT
(1)〜ALT(8)の状態は下記第1a表乃至第1f表のよ
うである。換言すれば、これらのデータを下記第1a表乃
至第1f表のように設定することにより第3図(a)〜
(f)の各例に示すようなディスプレイ表示が得られる
のである。更に、下記第1a表乃至第1f表のように設定さ
れたデータGRP(1)〜GRP(8),ALT(1)〜ALT
(8)にもとづき作成される「アサインテーブル」の内
容は下記第2a表乃至第2f表のようである。
第2a表 GN=8 GCH(1)=1 ALFLG(1)=0 GCH(2)=2 ALFLG(2)=0 GCH(3)=3 ALFLG(3)=0 GCH(4)=4 ALFLG(4)=0 GCH(5)=5 ALFLG(5)=0 GCH(6)=6 ALFLG(6)=0 GCH(7)=7 ALFLG(7)=0 GCH(8)=8 ALFLG(8)=0 第2b表 GN=2 GCH(1)=1,2,3,4,5 GCH(2)=6,7,8 ALFLG(1)=0 ALFLG(2)=0 第2c表 GN=3 GCH(1)=1,2,3 ALFLG(1)=0 GCH(2)=4,5,6 ALFLG(2)=0 GCH(3)=6,7 ALFLG(3)=0 第2d表 GN=2 GCH(1)=1,2,3,4 ALFLG(1)=0 GCH(2)=5,6,7,8 ALFLG(2)=1 ALGN(2)=4 ACH(2,1)=5 ACH(2,2)=6 ACH(2,3)=7 ACH(2,4)=8 第2e表 GN=2 GCH(1)=1,2,3 ALFLG(1)=0 GCH(2)=4,5,6,7,8 ALFLG(2)=1 ALGN(2)=3 ACH(2,1)=4 ACH(2,2)=5 ACH(2,3)=6,7,8 第2f表 GN=2 GCH(1)=1,2 GCH(2)=3,4,5,6,7,8 ALFLG(1)=0 ALFLG(2)=1 ALGN(2)=2 ACH(2,1)=3,4,5 ACH(2,2)=6,7,8 第3図(a)は、全チャンネル毎に異なる音色ナンバを
設定した例を示す。これにより、グループ数はチャンネ
ル数と同じになり、各グループが夫々1チャンネルから
なる。この場合、単音発音となり、1つの音高(1キ
ー)に対応する楽音が全チャンネルに夫々割当てられ
る。従って、1つの音高(1キー)に対応する楽音が8
系列で(各系列ごとに互いに異なる音色で)同時に発音
される。第1a表及び第2a表がこの第3図(a)に対応し
ている。
第3図(b)は、チャンネルCH1〜CH5からなるグループ
とチャンネルCH6〜CH8からなるグループの2グループに
分類設定した例を示す。このグループはグループスイッ
チGRPを上述のように操作することによりグループ化表
示「←」を表示することによって設定されたものであ
り、同一グループに所属するチャンネルには同一の音色
ナンバが設定されている。発音形態は2系列発音である
が、各グループ内のチャンネル数が異なるので、全音が
2系列で発音されるわけではない。つまり、第1のグル
ープのチャンネルCH1〜CH5では夫々異なる5音が割当て
可能であり、そのうち3音が第2のグループのチャンネ
ルCH6〜CH8にも割当てられ、この3音が2系列で発音さ
れ、他の2音は1系列のみで発音される。第1b表及び第
2b表がこの第3図(b)に対応している。なお、各グル
ープ毎の発音割当ては通常の発音割当て処理(第10図の
ステップ63,64,65,66,67,68の処理)に従って行われ
る。
第3図(c)は、チャンネルCH1〜CH3からなるグループ
とチャンネルCH4〜CH6からなるグループとチャンネルCH
7,CH8からなるグループの3グループに分類設定した例
を示す。上述と同様に、このグループはグループスイッ
チGRPを操作することによりグループ化表示「←」を表
示することによって設定されたものであり、同一グルー
プに所属するチャンネルには同一の音色ナンバが設定さ
れている。発音形態は3系列発音であり、第1のグルー
プのチャンネルCH1〜CH3では夫々異なる3音が割当て可
能であり、それと同じ3音が第2のグループのチャンネ
ルCH4〜CH6にも割当てられ、そのうち2音が第3のグル
ープのチャンネルCH7,CH8にも割当てられる。従って、
2音が3系列で発音され、他の1音は2系列で発音され
る。第1c表及び第2c表がこの第3図(c)に対応してい
る。なお、各グループ毎の発音割当ては通常の発音割当
て処理に従って行われる。
第3図(d)は、チャンネルCH1〜CH4からなるグループ
とチャンネルCH5〜CH8からなるグループの2グループに
分類設定した例を示す。チャンネルCH1〜CH4からなる第
1のグループは、上述と同様に、グループスイッチGRP
を操作することによりグループ化表示「←」を表示する
ことによって設定されたものであるが、チャンネルCH5
〜CH8からなる第2のグループはオルタネーティブアサ
インスイッチALTを上述のように操作することによりオ
ルタネーティブアサイン表示「+」を表示することによ
って設定されたものである。この場合、チャンネルCH1
〜CH4からなる第1のグループの発音割当ては上述と同
様の通常の発音割当て処理に従って行われるが、チャン
ネルCH5〜CH8からなる第2のグループの発音割当てはオ
ルタネーティブアサイン処理(第10図のステップ69,70,
71,72,73の処理)によって行われる。例えば、C4,D4,G
4,A4,F4,E4の各鍵が順次押圧されたとすると(但しこれ
らの離鍵タイミングは必ずしもこの順序ではない)、こ
れらの押圧鍵は通常の発音割当て処理に従って第1のグ
ループのチャンネルCH1〜CH4のいずれかに適宜割当てら
れ、それらが同じ音色ナンバ6の音色で発生される。そ
れに並行して、第2のグループのチャンネルCH5〜CH8に
これらの押圧鍵が順次割当てられ、夫々が異なる音色で
発音される。この順次割当ては、C4がCH5,D4がCH6,G4が
CH7,A4がCH8,F4がCH5,E4がCH6、というように順序だっ
て行われる。なお、その場合、この順序割当て制御は強
制的に行われるので、例えば、チャンネルCH5で先に発
音しているC4が離鍵されていなくても、F4の押鍵に応じ
てチャンネルCH5におけるC4の割当てを解消し、そこにF
4を割当てる。第1d表及び第2d表がこの第3図(d)に
対応している。
なお、オルタネーティブアサイン処理の対象となるチャ
ンネルに設定される音色ナンバは、必ずしも異なってい
ることを要せず、同じ音色ナンバであってもよい。これ
は、例えばチャンネル別のピッチコントロール機能があ
ればこれによりピッチコントロール内容を互いに異なら
せる、等の何らかの楽音要素制御を行うことができさえ
すれば、互いに異なる特性にすることが可能であるから
である。
第3図(e)は、チャンネルCH1〜CH3からなるグループ
とチャンネルCH4〜CH8からなるグループの2グループに
分類設定した例を示す。チャンネルCH1〜CH3からなる第
1のグループは、上述と同様に、グループスイッチGRP
を操作することにより設定されたものである。チャンネ
ルCH4〜CH8からなる第2のグループは、チャンネルCH5,
CH6に関してオルタネーティブアサインスイッチALTを操
作することによりオルタネーティブアサイン表示「+」
を表示することによって設定されたものであると共に、
オルタネーティブアサインの対象となるチャンネルCH6
の右隣のチャンネルCH7,CH8に関して更にグループスイ
ッチGRPの操作によるグループ設定を行い、これにより
オルタネーティブアサインにおける同一の割当て順位
「3」に対して複数のチャンネルCH6〜CH8を順位づける
ことにより設定されたものである。チャンネルCH1〜CH3
からなる第1のグループの発音割当ては通常の発音割当
て処理に従って行われるが、チャンネルCH4〜CH8からな
る第2のグループの発音割当てはオルタネーティブアサ
イン処理(第10図のステップ69,70,71,72,73,74の処
理)によって行われる。そこにおいて、割当て順位
「3」において複数のチャンネルCH6〜CH8のうちいずれ
に割当てるかは通常の割当て処理(第10図のステップ74
の処理)によって決定する。第1e表及び第2e表がこの第
3図(e)に対応している。
第3図(f)は、チャンネルCH1,CH2からなるグループ
とチャンネルCH3〜CH8からなるグループの2グループに
分類設定した例を示す。チャンネルCH1,CH2からなる第
1のグループは、上述と同様に、グループスイッチGRP
を操作することにより設定されたものである。チャンネ
ルCH3〜CH8からなる第2のグループは、グループスイッ
チGRPを操作することによりチャンネルCH3〜CH5をグル
ープ化し、且つグループスイッチGRPを操作することに
よりチャンネルCH6〜CH8を別途にグループ化し、チャン
ネルCH6に関してオルタネーティブアサインスイッチALT
を操作することによりチャンネルCH3〜CH5のグループと
チャンネルCH6〜CH8のグループとをグループ間でオルタ
ネーティブアサインするようにすることにより設定され
たものである。チャンネルCH3〜CH5はオルタネーティブ
アサインにおける同一の割当て順位「1」に該当し、チ
ャンネルCH6〜CH8はオルタネーティブアサインにおける
同一の割当て順位「2」に該当する。チャンネルCH1,CH
2からなる第1のグループの発音割当ては通常の発音割
当て処理に従って行われる。チャンネルCH3〜CH5のグル
ープとチャンネルCH6〜CH8のグループとの間の発音割当
てはオルタネーティブアサイン処理(第10図のステップ
69,70,71,72,73,74の処理)によって行われる。そこに
おいて、割当て順位「1」において複数のチャンネルCH
3〜CH5のうちいずれに割当てるかは通常の割当て処理
(第10図のステップ74の処理)によって決定し、同様
に、割当て順位「2」において複数のチャンネルCH6〜C
H8のうちいずれに割当てるかは通常の割当て処理(第10
図のステップ74の処理)によって決定する。第1f表及び
第2f表がこの第3図(f)に対応している。
なお、上記実施例ではソフトウェア処理によってこの発
明を実施しているが、専用のハードウェア装置によって
実施するようにしてもよいのは勿論である。
上記実施例では1つのチャンネルを1音発音型のチャン
ネルとして説明したが、これは2音等複数音発音可能な
チャンネルとしてもよい。例えば、2音発音可能なチャ
ンネルとする場合、各チャンネルCH1〜CH8に対応して同
じチャンネル番号1〜8のもう1つのチャンネルCH1′
〜CH8′が夫々設けられているものとする。そして、こ
の発明に従って各チャンネル番号1〜8毎のチャンネル
に対して割当て処理を行い、その後各チャンネル番号1
〜8毎のチャンネルにつきCH1〜CH8とCH1′〜CH8′のど
ちらに割当てるべきかを通常の発音割当て処理に従って
決定する。この場合、同じチャンネル番号のチャンネル
CH1〜CH8,CH1′〜CH8′では同じトーンパラメータによ
って楽音形成が行われるものとする。こうすることよ
り、この発明による特殊な発音割当て処理の利益を享受
しつつ、更に、同期発音可能数を増やすことができる。
グループ分けの設定方法は、上記実施例で示したような
スイッチ操作や処理手順によらずに、他の適宜の方法も
用いてもよい。また、グループ分けの基準も上記実施例
に示されたもの(グループスイッチGRPの操作によって
設定されたものを共通グループにする、あるいはオルタ
ネーティブアサインの対象となるものを共通グループに
する)に限らず、適宜に定めてよい。例えば、グループ
スイッチGRPで指定しなくても、同じ音色ナンバが設定
されていれば同一のグループにするようにしてもよい。
また、上記実施例では、隣接するチャンネル同士でグル
ープ分けされるようになっているが、これに限らず、グ
ループ化する所望のチャンネルの番号を任意に設定する
ことによりグループ分けを行うようにしてもよい。
同様に、上記実施例では、隣接するチャンネル同士で順
序割当て処理(オルタネーティブアサイン処理)を行う
ようになっているが、これに限らず、所望の順番で割当
てられるべきチャンネルをチャンネル番号によって任意
に設定するようにしてもよい。
また、グループ分けの設定や割当て順序の設定は、演奏
者の手動設定によらずに、予め設定された幾つかの態様
の中から選択するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上の通り、この発明によれば、楽音形成チャンネルを
1又は複数のチャンネルからなる複数のグループに分類
する設定を行い、設定された各グループ毎に該グループ
内のチャンネルに対して発生すべき楽音の音高情報を夫
々割当てるようにし、かつ、少なくとも各グループ間で
は互いに異なる楽音要素制御を行うようにしたので、発
生すべき楽音の音高情報が各グループ毎に該グループ内
のチャンネルに割当てられ、かつ、各グループでは各々
に所属するチャンネルで形成する楽音の音色、ピッチ、
音量エンベロープ等の楽音要素のいずれか1または複数
が少なくとも他のグループとは異なるものとされること
により、同一の音高情報に基づく楽音信号が異なる音色
若しくは楽音特性で複数音同時に発生されることにな
り、多系列効果を奏すると共に、しかも、このグループ
の設定を全く任意に行うようにしたので、一部の押鍵音
のみ多系列音とし、他の押鍵音は一系列としたり、ある
いは一部の押鍵音と他の押鍵音の系列数を異ならせたり
する、等の複雑な多系列制御を簡単に行うことができる
ようになる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の概要を示す機能ブロック図、 第2図はこの発明に係る楽音信号発生装置の一実施例を
示すハード構成ブロック図、 第3図(a)〜(f)は第2図のディスプレイにおける
表示内容の幾つかの例を示す図、 第4図は第2図のデータ及びワーキングRAMにおける記
憶データの一例を示すメモリマップ、 第5図乃至第12図は第2図のマイクロコンピュータによ
って実行される処理の一例を夫々示すフローチャート、
である。 1…楽音形成手段、CH1〜CHn…楽音形成チャンネル、2
…グループ設定手段、3…割当て手段、4…楽音要素制
御手段、10…楽音信号発生装置、20…操作パネル部、21
…ディスプレイ、22…テンキー、TCSET…音色設定モー
ドスイッチ、GRP…グループスイッチ、ALT…オルタネー
ティブアサインスイッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】割当てられた音高情報に対応する音高の楽
    音信号を夫々形成する複数の楽音形成チャンネルと、 前記チャンネルを各グループが任意の1又は複数のチャ
    ンネルからなる複数のグループに分類する設定を行うグ
    ループ設定手段と、 発生すべきことが指定された1つの楽音に対応して、そ
    の音高情報を、前記グループ設定手段によって設定され
    た各グループ毎に該グループ内のチャンネルに対して夫
    々割当てる処理を行うことにより、各グループ毎に該音
    高情報に対応する楽音信号を夫々発生することを可能に
    する割当て手段と、 前記各楽音形成チャンネルに対してそこにおいて形成さ
    れる楽音信号の楽音要素を制御する楽音要素制御信号を
    供給し、少なくとも前記グループ設定手段によって設定
    された各グループ間では互いに異なる前記楽音要素制御
    信号を供給する楽音要素制御手段と を具えた楽音信号発生装置。
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Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6262358A (ja) * 1985-09-13 1987-03-19 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0210439A (ja) * 1988-06-28 1990-01-16 Fujitsu Ltd プリント板診断方式

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