JPH0737887B2 - マルチフィラメント糸条体の繊度測定方法及びその装置 - Google Patents

マルチフィラメント糸条体の繊度測定方法及びその装置

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JPH0737887B2
JPH0737887B2 JP13326589A JP13326589A JPH0737887B2 JP H0737887 B2 JPH0737887 B2 JP H0737887B2 JP 13326589 A JP13326589 A JP 13326589A JP 13326589 A JP13326589 A JP 13326589A JP H0737887 B2 JPH0737887 B2 JP H0737887B2
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繁雄 塩村
唯男 平野
正博 饗場
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、合成繊維よりなるマルチフィラメント糸条体
の繊度を、走行状態のままで測定する方法及び装置に関
するものである。
(従来の技術) 合成繊維の繊度(デニール)はその定義(9000mの糸長
に於ける重量が1gである時に1デニール〔d〕という)
に基き、一般的には検尺機にて90mだけ巻き取ってその
重量を測定し繊度データとするのが普通である。従って
オフラインで、ボビンに巻き取った未延伸糸又は延伸糸
を、1本づつ90m巻き取り、その重量を秤量して該当糸
条体の繊度を管理していた。
この様にオフライン繊度を測定・管理する方式は多大な
労力を要すると共に、もし繊度異常が検出されたとして
も製造工程に対してとるべきアクションが後手に回り適
切な品質管理が出来なかった。そこで最近では静電容量
方式のセンサーを利用して、走行するフィラメントの太
さを相対的に測定する方法も一部では実施されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、この静電容量方式の場合は水分による影響を受
け易い為に、紡糸工程に於いてもオイリング付与前にセ
ンサーを設置しなければならないという制約があると同
時に、センサー部を走行するフィラメントが安定してい
なければならないことからセンサーは走行フィラメント
部に固定して使用する必要があり、コスト的に極めて高
くなるというデメリットがあり、更には糸速が速くなる
と変化分の検出能が低下することから実用上はほとんど
使用されていないのが実状である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は合成繊維製造工程に於いてマルチフィラ
メント糸条体の繊度を走行状態のままで測定する方法及
び装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために次の構成を備えてい
る。即ち、走行するマルチフィラメント糸条体に表面が
鏡面で且つ非導電性の高摩擦体を接触させて該マルチフ
ィラメント糸条体の構成単糸を整列化させた後、当該フ
ィラメント列に光を照射しその遮蔽量を検出すると共
に、該検出値を一定時間に亘って平均化した上でその最
大ピーク値を求めて糸条全体の繊度を決定するマルチフ
ィラメント糸条体の繊度測定方法を第1の要旨とし、走
行するマルチフィラメント糸条体の構成単糸を偏平に並
べる整列手段と、その直下にあって該マルチフィラメン
ト糸条体に光を照射しその遮蔽量を検出する列幅検出手
段と、該検出値を一定時間に亘って平均化した上でその
最大ピーク値を決定するデータ処理部とをそれぞれ備え
たマルチフィラメント糸条体の繊度測定装置を第2の要
旨とする。
尚、第2の要旨のマルチフィラメント糸条体の繊度測定
装置においては、整列手段が走行するマルチフィラメン
ト糸条体に接触させるものであって、その表面が鏡面で
且つ非導電性の高摩擦体より構成したものであれば更に
好ましい。
(作用) 本発明の構成によれば、走行するフィラメントを強制的
に摩擦させて圧力と静電気でその構成単糸を整列化させ
た後、そのフィラメント列に光を照射しその遮蔽量を検
出することによりフィラメントの列幅を検知する方式を
採ったこと、及び検出した列幅対応の遮蔽量データを一
定時間に亘って平均化した上でその最大ピーク値を求め
る(つまり、完全に一列に整列化されている部分の列幅
を求めて、それを繊度換算する上での基準データとす
る)データ処理方式を採ったことの両者より、整列化さ
れたフィラメントの列幅を精度良く且つ安定的に得るこ
とができるので、マルチフィラメント糸条体の繊度を走
行状態のままで測定・管理することが可能となる。
以下図面に示す実施例により本発明を具体的に説明す
る。
(実施例) まず、本発明方法を実施する装置について、その一例を
第1図にもとづいて説明する。即ち、本実施例装置は、
走行するマルチフィラメント糸条体(3)の構成単糸を
偏平に並べる整列手段(2)と、その直下にあって該マ
ルチフィラメント糸条体(3)に光を照射しその遮蔽量
を検出する列幅検出手段(1)と、該検出値を一定時間
に亘って平均化した上でその最大ピーク値を決定するデ
ータ処理部(8)とをそれぞれ備えたものである。ここ
で、整列手段(2)としては、走行するマルチフィラメ
ント糸条体に接触させるものであって、その表面が鏡面
で且つ非導電性の高摩擦体より構成したものであること
が好ましい。次に列幅検出手段(1)は発光部と受光部
を有する光電センサーより構成され、該光電センサーに
て走行するマルチフィラメント糸条体(3)が遮蔽した
光量を検出し、該検出値をデータ処理部(8)へ出力す
るものである。このデータ処理部(8)は前記列幅検出
手段(1)より出力された遮光量データを一定時間に亘
って平均化(積分化)して異常値を取り除いた上で、更
にその最大ピーク値を求めて完全に一列に整列化されて
いる部分(つまり最も幅広の部分)の列幅を決定するも
のであり、本実施例では(株)エム・システム技研製の
一次おくれ変換器(平均化処理)とピークホルダ(ピー
ク値保持)を直列接続したものを利用している。更にデ
ータ処理部(8)の出力値(一列に整列化されている部
分の列幅データ;繊度に対応するデータ)を表示する表
示装置(図示せず)を備えている。
尚、本発明を実施する装置は上述した構成だけに限定さ
れるものではなく、例えば、前記表示装置が印字装置に
置き換わった構成や両者を共に備えた構成、更にはそれ
らがデータ処理部(8)の中に包含されている構成等、
種々の形態が可能である。
本実施例に係る繊度測定装置は上述の如き構成からなる
ものであって、次にその使用状態を説明する。
第1図に於いて、その表面が鏡面で且つ非導電性である
2本の高摩擦体(2),(2′)を走行するマルチフィ
ラメント糸条体(3)に対して直交するように設置し、
当該マルチフィラメント糸条体(3)に対して接触角
(α)が10゜以下になるように接触させ、発生する静電
気と摩擦力によりフィラメントを開繊整列化させる。次
に前記整列手段の直下に設けた列幅検出手段としての光
電センサー(1)に、構成単糸が整列化されたマルチフ
ィラメント糸条体(3)を導き、真の列幅を検出すべく
遮蔽光量を可能な限り大きい値で安定化させる。
この場合、摩擦力と静電気の反発力によりフィラメント
は第2図の(b)のように横に並んだ状態を保つケース
が多くなり、遮蔽する光量は高値で安定化の傾向を示
す。もちろんこれだけではまだ遮蔽光量の変化が著しい
為、光電センサー(1)の出力データを平均化すると共
に得られた値の中から常に最大値を維持すべくデータ処
理部(8)にて適宜処理を施した上で、真の(繊度に対
応する)列幅データを表示装置(図示せず)に出力す
る。
尚、かかる高摩擦体(2),(2′)の設置に於いて、
形状的には直径10〜20mmの円筒状又は丸棒状のものが使
用され、材質的にはガラス、白色チタン、アルミナ等が
好ましい。又、設置位置としては高摩擦体(2),
(2′)によって開繊整列化されたフィラメントが可能
な限り同じ(そのままの)状態で光電センサー(1)へ
入るべく、該光電センサー(1)に近い程好ましい。
次に、本実施例装置を用いて合繊フィラメント糸条(未
延伸糸)の繊度測定を行った結果について説明する。
実施例1〜4(比較例1〜3) 溶融紡糸されたナイロンフィラメント30デニール・12フ
ィラメントの丸断面糸を、800m/分のスピードで巻取る
未延伸糸の紡出巻取り工程に於いて、本発明実施例装置
(第1図)を巻取りボビンとゴデットローラー間に設置
して、走行するナイロンフィラメントを開繊整列化させ
たフィラメント列の列幅を測定してトータル繊度を求め
た。又、従来のオフライン重量法、つまり検尺機にて定
量巻取って得られた結果(実測繊度)を基準にして、本
発明法による(整列したフィラメント列の列幅測定値よ
り求まる)換算繊度の再現性・信頼性・精度を評価し
た。
測定する繊度の変化に対して追従出来るか否かを確認す
る為に、同一紡糸条件下で吐出量のみを変えて30デニー
ルのものを極度に20デニール、40デニールと変化させた
場合の対応試験も併わせて実施した。
本実施例に於いては高摩擦体の材質は摩耗並びに破損を
考慮してアルミナの鏡面仕上げのものを使用し、走行す
るマルチフィラメント糸条体(3)と高摩擦体(2),
(2′)との接触角度(α)を変化させて試験した。
それらの結果の詳細を第1表に示す。表中の繊度は、光
電センサーが検出する光の遮蔽量に前述のデータ処理を
施したもの(フィラメント列幅)から単糸断面積の合計
(フィラメント列の断面積)を計算して繊度(デニール
〔d〕)に換算したものである。
第1表からも判るように、高摩擦体(整列手段)を使用
しない場合(表中で接触角度「なし」)は測定不能であ
る(比較例1)。高摩擦体による整列手段を講じた場合
もデータ処理部で平均化処理を施しただけではデータの
変動が大きく(比較例2,3)、ピークホールド処理をも
含めたデータ処理が必要不可欠である(実施例1〜
4)。
又、高摩擦体の走行フィラメントとの接触角度(α)を
大きくすると、フィラメントへのダメージが大きく(表
中で残留伸度が著しく低下する;実施例4)、後部工程
での糸切れ等にも繋がる懸念があり、今回の実施例では
10゜以下が好ましいという結果が得られた(実施例1〜
3)。
以上の実施例が示すように、本発明によれば、従来のオ
フラインの重量法でチェックしていた結果とほぼ相関す
るデータがオンライン上で瞬時に得られ、溶融紡糸され
た合成繊維のマルチフィラメント糸条体の繊度(デニー
ル)管理が簡便にしかも精度良く実現できる。
尚、本発明の実施例に於いて、繊度管理データとして
は、マルチフィラメント糸条体を平面的に整列化したフ
ィラメント列の列幅値より換算したトータルデニール値
〔d〕を使用するようにしているが、チェック対象であ
るマルチフィラメント糸条体の構成単糸フィラメントの
本数に過不足がある場合、あるいはデニール異常の単糸
フィラメントを含んでいる場合のいずれも、トータルデ
ニール値にその結果(異常)が反映されるので、このト
ータルデニール値を測定・管理しておけば、単糸デニー
ルチェックとフィラメント本数チェックの両チェックを
実施したのと同等の効果がある。
又、データ処理(平均化、ピーク値ホールド)を施した
フィラメント列幅値を繊度(デニール)に換算する処理
をもデータ処理部の中に組み込めば、トータルデニール
値を直接管理できる点に於いて有効である。
(発明の効果) 本発明によれば、走行するフィラメント糸条を平面的に
整列化させて、得られたフィラメント列の列幅を計測す
ることによりフィラメント糸条の繊度を検知するので、
オンライン(糸条紡出下、走行下)で、しかも短時間に
繊度管理データを得ることができる。従って、従来はサ
ンプリング方式であった繊度チェックを、全製品に対し
て実施することが可能となり、高度な品質保証が実現で
きる。
また、フィラメントが走行している状態で繊度チェック
ができる為、従来の様にオフラインによるチェック結果
が判明するまで対象製品である糸条巻取りボビン(パッ
ケージ)を待機させておく必要もなく、工程の流れが良
好となり(次工程へ直送でき)安定した生産が可能にな
る。
更には、測定が全自動方式なので高精度な繊度管理がで
きると共に、大幅な省力化が可能になる。また、繊度管
理が製造工程内(インライン)でできるので、作業環境
・安全性の面でも向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は本発明の一実施例装置の説明
図、第2図(a),(b)はマルチフィラメント糸条の
整列状態(断面形状)を示す説明図であって、(a)は
整列前、(b)は整列後の状態をそれぞれ示している。 (1)……光電センサー(列幅検出手段)、 (2),(2′)……高摩擦体(整列手段)、 (3)……マルチフィラメント糸条体、 (8)……データ処理部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行するマルチフィラメント糸条体に表面
    が鏡面で且つ非導電性の高摩擦体を接触させて該マルチ
    フィラメント糸条体の構成単糸を整列化させた後、当該
    フィラメント列に光を照射しその遮蔽量を検出すると共
    に、該検出値を一定時間に亘って平均化した上でその最
    大ピーク値を求めて糸条全体の繊度を決定することを特
    徴とするマルチフィラメント糸条体の繊度測定方法。
  2. 【請求項2】走行するマルチフィラメント糸条体の構成
    単糸を偏平に並べる整列手段と、その直下にあって該マ
    ルチフィラメント糸条体に光を照射しその遮蔽量を検出
    する列幅検出手段と、該検出値を一定時間に亘って平均
    化した上でその最大ピーク値を決定するデータ処理部と
    をそれぞれ備えたことを特徴とするマルチフィラメント
    糸条体の繊度測定装置。
  3. 【請求項3】前記整列手段が走行するマルチフィラメン
    ト糸条体に接触させるものであって、その表面が鏡面で
    且つ非導電性の高摩擦体より構成したものである請求項
    (2)記載のマルチフィラメント糸条体の繊度測定装
    置。
JP13326589A 1989-05-26 1989-05-26 マルチフィラメント糸条体の繊度測定方法及びその装置 Expired - Lifetime JPH0737887B2 (ja)

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