JPH073720A - 斜張ケーブルのダンパ装置 - Google Patents
斜張ケーブルのダンパ装置Info
- Publication number
- JPH073720A JPH073720A JP14490993A JP14490993A JPH073720A JP H073720 A JPH073720 A JP H073720A JP 14490993 A JP14490993 A JP 14490993A JP 14490993 A JP14490993 A JP 14490993A JP H073720 A JPH073720 A JP H073720A
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- Japan
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- damping rubber
- cable
- flange
- highly damping
- damping
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 斜張ケーブルのウエークギャロッピング、レ
インバイブレーション、渦励振、活荷重等あらゆる振動
に対する制振装置を提供する。 【構成】 斜張ケーブルの固定端に外套管３を設け、外
套管に高減衰ゴム取付フランジ４を固着し、フランジに
ケーブルを取り巻くように分割した高減衰ゴム５を接着
し、上から圧締金具６に接着しながら高減衰ゴムを圧締
し剪断振動によって振動エネルギを吸収する。
インバイブレーション、渦励振、活荷重等あらゆる振動
に対する制振装置を提供する。 【構成】 斜張ケーブルの固定端に外套管３を設け、外
套管に高減衰ゴム取付フランジ４を固着し、フランジに
ケーブルを取り巻くように分割した高減衰ゴム５を接着
し、上から圧締金具６に接着しながら高減衰ゴムを圧締
し剪断振動によって振動エネルギを吸収する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、斜張橋等におけるケ
ーブルの振動を抑制するためのダンパ装置に関する。
ーブルの振動を抑制するためのダンパ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ウエークギャロッピング、レイン
バイブレーション、渦励振、活荷重によるケーブルの振
動は （イ）ロープどうしを結んで互いに干渉させ、振動を抑
制する方法。
バイブレーション、渦励振、活荷重によるケーブルの振
動は （イ）ロープどうしを結んで互いに干渉させ、振動を抑
制する方法。
【０００３】（ロ）オイルダンパを取りつける方法。
【０００４】（ハ）ゴムをロープ固定端でロープに巻き
つけて、ゴムの圧縮作用で振動エネルギを吸収する方
法。
つけて、ゴムの圧縮作用で振動エネルギを吸収する方
法。
【０００５】（ニ）粘性物質を固定端に封入して、振動
エネルギを粘性物質の熱エネルギとして吸収する方法。
エネルギを粘性物質の熱エネルギとして吸収する方法。
【０００６】等が行われた。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ロープどうしを結んで
互いに干渉させ制振する方法は、十分な制振効果が得ら
れず美観上問題がある。
互いに干渉させ制振する方法は、十分な制振効果が得ら
れず美観上問題がある。
【０００８】オイルダンパを固定端に取りつける方法で
は、一方向の制振効果しか得られず、２本以上のオイル
ダンパを使用するため美観上問題がある上、制振特性は
オイルの粘性係数に依存し温度によって制振効果は大き
く左右される。また、振動次数によって最適粘性係数が
異なり安定した制振が得られない。
は、一方向の制振効果しか得られず、２本以上のオイル
ダンパを使用するため美観上問題がある上、制振特性は
オイルの粘性係数に依存し温度によって制振効果は大き
く左右される。また、振動次数によって最適粘性係数が
異なり安定した制振が得られない。
【０００９】ケーブルの保護管と外套管の間にゴムを挟
んでゴムの圧縮作用によって、振動エネルギを吸収しよ
うとする制振方法は、ゴムが圧縮振動に対して十分な制
振効果を発揮しない欠点があった。
んでゴムの圧縮作用によって、振動エネルギを吸収しよ
うとする制振方法は、ゴムが圧縮振動に対して十分な制
振効果を発揮しない欠点があった。
【００１０】粘性物質をケーブルの固定端に封入して制
振する方法は、粘性物質の封入時のシーリングに問題が
ありかつ、粘性物質の粘性係数が温度により大きく変動
し、一定の制振効果を確保することが困難であった。
振する方法は、粘性物質の封入時のシーリングに問題が
ありかつ、粘性物質の粘性係数が温度により大きく変動
し、一定の制振効果を確保することが困難であった。
【００１１】本発明は以上の問題を解決するよう工夫さ
れたものである。
れたものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】ロープの固定端に外套管
３を設け、該外套管３の先端に高減衰ゴム取付フランジ
４をボルトで固着する。該高減衰ゴム取付フランジ４の
一端はケーブルを包持するスリーブ状４’になってい
る。高減衰ゴム取付フランジ４の上にスリーブ円周にそ
って複数個に分割した略台形の高減衰ゴム５を接着剤で
接着し、更に上から高減衰ゴム５全面を覆う円板と、ケ
ーブルの保護管２を包持する半割れの圧締金具６を高減
衰ゴム５に接着しケーブル保護管２に固着する。しかる
後、該高減衰ゴム取付部を蓋閉するように保護カバーを
被せ、外套管とボルトで固着して斜張ケーブルのダンパ
を形成する。
３を設け、該外套管３の先端に高減衰ゴム取付フランジ
４をボルトで固着する。該高減衰ゴム取付フランジ４の
一端はケーブルを包持するスリーブ状４’になってい
る。高減衰ゴム取付フランジ４の上にスリーブ円周にそ
って複数個に分割した略台形の高減衰ゴム５を接着剤で
接着し、更に上から高減衰ゴム５全面を覆う円板と、ケ
ーブルの保護管２を包持する半割れの圧締金具６を高減
衰ゴム５に接着しケーブル保護管２に固着する。しかる
後、該高減衰ゴム取付部を蓋閉するように保護カバーを
被せ、外套管とボルトで固着して斜張ケーブルのダンパ
を形成する。
【００１３】
【作用】ケーブルが全ての方向に振動した場合、高減衰
ゴム取付フランジ４側と高減衰ゴム圧締金具６との間に
剪断力を生じ、高減衰ゴムの剪断作用によってロープの
振動エネルギは吸収される。
ゴム取付フランジ４側と高減衰ゴム圧締金具６との間に
剪断力を生じ、高減衰ゴムの剪断作用によってロープの
振動エネルギは吸収される。
【００１４】本発明のダンパの解析モデルの一例を図２
に示す。ロープ全長２００ｍ、初期張力３００ｔでロー
プ固定端殻８ｍのところに、該ダンパを設置した場合、
弾性ばね定数と対数減衰率の関係である。減衰特性はゴ
ムの内部摩擦係数によって決まり、振動次数に関係せ
ず、この例だとγ＝１．０のゴムを使用した時、ばね定
数を３５ｔ／ｍに設計すれば、すべての振動次数に対し
て同等の減衰特性が得られる。これに対して、従来の粘
性ダンパの解析モデルを図３に示す。振動次数により、
最適減衰係数が異なっており、通常この例だと減衰係数
が１０ｔｓ／ｍ程度に設定して設計を行う。さらに該粘
性ダンパでは温度の影響を受けやすく、温度によって制
振効果が一定でない。
に示す。ロープ全長２００ｍ、初期張力３００ｔでロー
プ固定端殻８ｍのところに、該ダンパを設置した場合、
弾性ばね定数と対数減衰率の関係である。減衰特性はゴ
ムの内部摩擦係数によって決まり、振動次数に関係せ
ず、この例だとγ＝１．０のゴムを使用した時、ばね定
数を３５ｔ／ｍに設計すれば、すべての振動次数に対し
て同等の減衰特性が得られる。これに対して、従来の粘
性ダンパの解析モデルを図３に示す。振動次数により、
最適減衰係数が異なっており、通常この例だと減衰係数
が１０ｔｓ／ｍ程度に設定して設計を行う。さらに該粘
性ダンパでは温度の影響を受けやすく、温度によって制
振効果が一定でない。
【００１５】
【実施例】図１に、本発明の実施例を示す。保護管２に
納まったケーブル１の固定端に外套管２、該外套管２の
先端に高減衰ゴム取付フランジ４をボルトで固着する。
該高減衰ゴム取付フランジ４の先端はロープ１の保護管
２まで被覆しており、円形の平面部に複数個に分割した
高減衰ゴム５を接着する。図１（ｂ）に図１（ａ）のＡ
−Ａ断面を示す。前記高減衰ゴム取付フランジ４に接着
された、略台形をした数個の高減衰ゴム５を蓋覆するよ
うに半割れの圧締金具６に高減衰ゴム５を接着しながら
ロープ１の保護管２に圧締金具６をボルトで固着する。
図１（ｂ）に図１（ａ）のＢ−Ｂ視図を示す。高減衰ゴ
ム取付フランジ４、高減衰ゴム５、半割れの圧締金具６
はユニット化されているので、交換、メンテナンスが簡
便な構造になっている。外套管２のフランジに保護カバ
ー７を被覆して減衰ゴム部を風雨及び外力から保護して
いる。
納まったケーブル１の固定端に外套管２、該外套管２の
先端に高減衰ゴム取付フランジ４をボルトで固着する。
該高減衰ゴム取付フランジ４の先端はロープ１の保護管
２まで被覆しており、円形の平面部に複数個に分割した
高減衰ゴム５を接着する。図１（ｂ）に図１（ａ）のＡ
−Ａ断面を示す。前記高減衰ゴム取付フランジ４に接着
された、略台形をした数個の高減衰ゴム５を蓋覆するよ
うに半割れの圧締金具６に高減衰ゴム５を接着しながら
ロープ１の保護管２に圧締金具６をボルトで固着する。
図１（ｂ）に図１（ａ）のＢ−Ｂ視図を示す。高減衰ゴ
ム取付フランジ４、高減衰ゴム５、半割れの圧締金具６
はユニット化されているので、交換、メンテナンスが簡
便な構造になっている。外套管２のフランジに保護カバ
ー７を被覆して減衰ゴム部を風雨及び外力から保護して
いる。
【００１６】
【発明の効果】この発明の効果は次の通りである。
【００１７】（イ）ダンパの設計に於いて、最適ばね定
数が振動次数に依存しないため、あらゆる振動次数の振
動に制振効果を発揮する効果は大きい。
数が振動次数に依存しないため、あらゆる振動次数の振
動に制振効果を発揮する効果は大きい。
【００１８】（ロ）粘性ダンパに比較して、減衰特性は
若干落ちるが、前記あらゆる振動次数の振動に対応する
ことと併せて、温度特性も一定していることも設計を容
易にして効果は大きい。
若干落ちるが、前記あらゆる振動次数の振動に対応する
ことと併せて、温度特性も一定していることも設計を容
易にして効果は大きい。
【００１９】（ハ）構造を、ユニット化しているので、
高減衰ゴムの面積、長さが自由に変えられ制振効果を適
切に設計出来る上、メンテナンスが容易である。
高減衰ゴムの面積、長さが自由に変えられ制振効果を適
切に設計出来る上、メンテナンスが容易である。
【００２０】（ニ）保護管と外套管の間に挟入された圧
縮ゴムによるダンパでは、圧縮ばねとしての、ばね定数
の設定が困難で圧縮に対しては殆ど減衰が見込まれな
い。これに対して、本発明では剪断内部摩擦による減衰
を応用したもので、有効に減衰に寄与する。
縮ゴムによるダンパでは、圧縮ばねとしての、ばね定数
の設定が困難で圧縮に対しては殆ど減衰が見込まれな
い。これに対して、本発明では剪断内部摩擦による減衰
を応用したもので、有効に減衰に寄与する。
【図１】（ａ）この発明の横断面図である。（ｂ）
（ａ）のＡ−Ａ断面図である（ｃ）（ａ）のＢ−Ｂ視図
である。
（ａ）のＡ−Ａ断面図である（ｃ）（ａ）のＢ−Ｂ視図
である。
【図２】本発明の弾性ばね定数と対数減衰率の一例を示
す図である。
す図である。
【図３】粘性ダンパの減衰係数と対数減衰率の一例を示
す図である
す図である
１・・・ロープ、２・・・保護管、３・・・外套管、４
・・・高減衰ゴム取付フランジ、５・・・高減衰ゴム、
６・・・高減衰ゴム圧締金具、７・・・保護カバー
・・・高減衰ゴム取付フランジ、５・・・高減衰ゴム、
６・・・高減衰ゴム圧締金具、７・・・保護カバー
Claims (1)
- 【請求項１】 保護管２で被覆した斜張ケーブル１の固
定端に於いて、固定端が内部に納まるような外套管３を
設け、該外套管３の一端をアンカーに固定し、該外套管
３の他端のフランジに保護管２を被覆するスリーブ部
４’を持った高減衰ゴム取付フランジ４をボルトで締結
し、前記高減衰ゴム取付フランジ４のスリーブ４’の周
りに、厚みを持つ円板を数個に分割した略台形の高減衰
ゴム５を間隔をあけて接着し、該高減衰ゴム５の上から
高減衰ゴム全面を覆う円板とケーブル保護管２を包持す
る半割れの圧締金具６を、前記高減衰ゴム５に接着し、
ケーブル保護管を包持しボルト締結し、外套管３と保護
管２の間の保護カバー７で、高減衰ゴム５取付部を蓋閉
してなることを特徴とする斜張ケーブルのダンパ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5144909A JP2520564B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 斜張ケ―ブルのダンパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5144909A JP2520564B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 斜張ケ―ブルのダンパ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH073720A true JPH073720A (ja) | 1995-01-06 |
| JP2520564B2 JP2520564B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=15373107
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5144909A Expired - Lifetime JP2520564B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 斜張ケ―ブルのダンパ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2520564B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0825301A1 (en) * | 1996-08-20 | 1998-02-25 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Cable damping device |
| JP2003074012A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-12 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ケーブル制振装置 |
| CN109306657A (zh) * | 2018-11-05 | 2019-02-05 | 中国石油天然气集团公司 | 一种管道悬索跨越抗风体系 |
| WO2021180298A1 (en) * | 2020-03-09 | 2021-09-16 | Dywidag-Systems International Gmbh | Cable bending limiting arrangement and combination of a cable bending limiting arrangement with a cable, an anchorage, a compacting clamp unit and a recess pipe |
| CN115163729A (zh) * | 2022-07-13 | 2022-10-11 | 重庆大学 | 基于声学黑洞梁的周向阵列型拉索振动能量耗散环 |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP5144909A patent/JP2520564B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0825301A1 (en) * | 1996-08-20 | 1998-02-25 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Cable damping device |
| US5857712A (en) * | 1996-08-20 | 1999-01-12 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Cable damping device |
| JP2003074012A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-12 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ケーブル制振装置 |
| JP4609916B2 (ja) * | 2001-08-31 | 2011-01-12 | 住友ゴム工業株式会社 | ケーブル制振装置 |
| CN109306657A (zh) * | 2018-11-05 | 2019-02-05 | 中国石油天然气集团公司 | 一种管道悬索跨越抗风体系 |
| WO2021180298A1 (en) * | 2020-03-09 | 2021-09-16 | Dywidag-Systems International Gmbh | Cable bending limiting arrangement and combination of a cable bending limiting arrangement with a cable, an anchorage, a compacting clamp unit and a recess pipe |
| CN115163729A (zh) * | 2022-07-13 | 2022-10-11 | 重庆大学 | 基于声学黑洞梁的周向阵列型拉索振动能量耗散环 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2520564B2 (ja) | 1996-07-31 |
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Legal Events
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