JPH0736735A - デバッグ装置 - Google Patents

デバッグ装置

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JPH0736735A
JPH0736735A JP5201239A JP20123993A JPH0736735A JP H0736735 A JPH0736735 A JP H0736735A JP 5201239 A JP5201239 A JP 5201239A JP 20123993 A JP20123993 A JP 20123993A JP H0736735 A JPH0736735 A JP H0736735A
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JP5201239A
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Inventor
Teruhiko Ohara
輝彦 大原
Koichi Takeda
浩一 武田
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 トレースメモリ11は、各プロセッシングエ
レメント1および制御用プロセッシングエレメント2が
接続されている共有バス6上に発生する事象を記憶す
る。このトレースメモリ11における発生事象の格納ア
ドレスは、トレースアドレス発生部20によって決定さ
れる。トレースアドレス発生部20からのアドレスは、
例えばトレースメモリ11がリング状メモリを構成する
よう出力される。一方、トレースメモリ11に格納され
た事象データを読出す場合、制御用プロセッシングエレ
メント2は、トレースデータ読出部12に対して読出指
示を行い、事象データを共有バス6のデータライン6a
を介して読出す。 【効果】 マルチプロセッサシステムにおけるデバッグ
を的確に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチプロセッサシス
テムにおけるデバッグを行う場合に、そのデバッグを支
援するデバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プログラムの開発段階から見た
デバッグとしては、「プログラムが論理的に正しい動作
をするかというチェック」を先ず行い、その後「所定の
速度で実行できるかというチェック」を行うといった二
つの段階がある。
【0003】ここで、前者の「プログラムが論理的に正
しい動作をするかというチェック」の段階のデバッグに
対して必要な機能としては、以下の点が挙げられる。 (1) プログラムの実行フローを制御する機能 (2) プログラムが扱うデータを制御する機能 (3) テスト状況を把握できる機能 また、後者の「所定の速度で実行できるかというチェッ
ク」の段階のデバッグに対して必要な機能としては以下
の点が挙げられる。 (4) プログラムの実行フローのモニタリングおよびトレ
ース (5) プログラムが扱うデータのモニタリングおよびトレ
ース (6) システムの状況を把握できる機能 更に、両者に共通の機能として以下の点が挙げられる。 (7) 豊富なエラー検出機構とエラーインタセプタ機構 (8) デバッグ状態とノンデバッグ状態を可能な限り近付
ける機構
【0004】ここで、本発明の目的とするのは、上記の
(6) と(7) であり、これらの機能を説明する。先ず、
(6) のシステムの状況とはプログラム実行時の環境の意
味である。例えば、システムとしてマルチプロセッサシ
ステムを考えた場合、このシステムでは、多数のプロセ
ッサで実行されるプログラムが互いに影響を及ぼしなが
ら処理されていると考える。そこで、このような状況を
把握し、プログラム実行のボトルネックを指摘する機能
を備える必要がある。
【0005】また、上記(7) でいうエラー検出に関して
は、デバッグの目的が「プログラムエラーを検出し、是
正すること」であることから、重要であることは明らか
である。そこで、この機能としては、以下のものがあ
る。 未定義エラー検出機構 命令とデータ取違え検出機構 アクセス権侵害検出機構 データタイプ違反検出機構
【0006】尚、上記の未定義エラーとは、例えば、
メモリ上のある領域は使用しないと定義した部分にアク
セス要求がなされた場合等のことである。また、にお
ける命令とデータ取違えとは、命令とデータ、あるいは
データを命令としてアクセスするような誤りである。更
に、のアクセス権侵害とは、例えば、ある領域は特定
のプロセッサが使用すると規定されているにもかかわら
ず、他のプロセッサがアクセスした場合等であり、の
データタイプ違反とは、例えば、データが文字であるに
もかかわらず、10進演算命令がアクセスするような誤
りのことである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記(6) で述べたよう
に、実行速度の検証において、プログラムのボトルネッ
クがハードウェア事象に起因する場合には、その事象を
検出する手段が必要である。特に、マルチプロセッサシ
ステムの場合、各プロセッサで実行されるプログラムが
相互に影響を及ぼしながら処理されているため、このよ
うな動作状態で各事象を調べることが必要である。
【0008】しかしながら、従来のデバッグ装置では、
マルチプロセッサシステムの場合であっても、各プロセ
ッサ毎に動作状態を検出するといった方法でとっていた
ため、必ずしもマルチプロセッサシステムとしての実行
速度を検出しているとはいえないものであった。例え
ば、キャッシュミスが多発し、これによってシステムバ
スが頻繁に占有され、マルチプロセッサシステムとして
の処理実行速度が仕様を満たさないような場合、単一の
プロセッサ毎にデバッグを行ったのでは、このような原
因を突き止めるのは困難であった。また、同様の例とし
て、システムバスのトラフィック、即ち、複数のプロセ
ッサがシステムバスを介して処理を行う場合のトラフィ
ック量が多い場合でも、各プロセッサ毎にデバッグを行
っていたのでは、その原因は究明できなかった。
【0009】また、一般にシステムバスには大量の情報
が流れているため、このような状態でシステムバスのト
ラフィックを調べ、上記(7) のようなエラー検出条件を
満足させるためには、そのトラフィックを効率的に調べ
る必要があった。
【0010】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、マルチプロセッサシステムのデバ
ッグが的確に行えるデバッグ装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明のデバッグ装置
は、被デバッグプログラムをマルチプロセッサシステム
の各プロセッサが実行した場合に、その実行結果として
発生する事象を、各プロセッサに接続された共有バス上
から取り出して記憶するトレースメモリと、前記トレー
スメモリにおける前記事象の格納アドレスを決定するト
レースアドレス発生部と、前記トレースメモリに格納さ
れた事象データを読出すトレースデータ読出部とを備え
たことを特徴とするものである。
【0012】第2発明のデバッグ装置は、第1発明にお
いて、トレースアドレス発生部は、トレースメモリの全
ての格納アドレスをリング状に出力するよう構成され、
共有バス上で発生する特定の事象を検出する事象検出器
と、前記事象検出器で特定の事象が検出された場合、前
記トレースアドレス発生部に対してアドレスの発生停止
を指示すると共に、前記トレースメモリに対して発生事
象の格納停止を指示する停止手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0013】第3発明のデバッグ装置は、トレースメモ
リに対して、予め定められた時間間隔で共有バス上の発
生事象の格納指示を行うサンプル間隔発生器を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0014】
【作用】第1発明のデバッグ装置においては、各プロセ
ッシングエレメントが処理を実行することによって共有
バス上に種々の事象が発生する。この発生事象は、順次
トレースメモリに格納される。また、トレースアドレス
発生部は、その格納アドレスをトレースメモリに対して
送出する。また、トレースメモリに格納された事象デー
タを読出す場合、制御用プロセッシングエレメントは、
トレースデータ読出部に対して読出指示を行う。これに
よってトレースデータ読出部は、共有バスのデータライ
ン上に事象データを送出する。
【0015】第2発明のデバッグ装置においては、トレ
ースアドレス発生部からのアドレス出力によって、トレ
ースメモリは、リング状メモリを構成している。また、
事象検出器は、共有バス上で特定の事象が発生した場
合、これを検出し、制御用プロセッシングエレメントに
対して事象検出信号を送る。制御用プロセッシングエレ
メントでは、この事象検出信号に基づき、停止手段がト
レースアドレス発生部からのアドレス発生停止を指示す
ると共に、トレースメモリへの事象データの格納停止を
指示する。
【0016】第3発明のデバッグ装置においては、サン
プル間隔発生器は所定のサンプル時間間隔の信号を制御
用プロセッシングエレメントに対して出力する。制御用
プロセッシングエレメントは、このサンプル時間間隔に
基づき、制御部への制御信号を送出し、制御部はこのサ
ンプル時間だけトレースメモリの格納動作を実行させ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明のデバッグ装置の実施例を示す
ブロック図であるが、この装置の説明に先立ち、デバッ
グ装置を適用するマルチプロセッサシステムを説明す
る。図2にその構成を示す。図のシステムは、共有メモ
リ型密結合並列プロセッサシステムであり、複数のプロ
セッシングエレメント(#1〜#n)1−1〜1−n、
制御用プロセッシングエレメント2、共有バストレース
エレメント3、共有メモリ4、事象検出器5、共有バス
6からなる。
【0018】プロセッシングエレメント1−1〜1−n
は、共有バス6に接続され、それぞれ内部のプロセッサ
が所定のプログラムに基づき、各種の処理を実行する機
能を有している。制御用プロセッシングエレメント2
は、共有バストレースエレメント3における種々の処理
を制御する機能を有している。また、制御用プロセッシ
ングエレメント2に設けられた停止手段2aは、事象検
出器5からある事象の発生によって事象検出信号が出力
された場合に、後述するトレースアドレス発生部からの
アドレス発生停止を指示すると共に、トレースメモリに
対して発生事象の格納停止を指示する機能を有するもの
である。
【0019】共有バストレースエレメント3は、制御用
プロセッシングエレメント2の制御に基づき、共有バス
6に発生する事象を記憶するためのものであり、これに
ついては後で詳述する。共有メモリ4は、各プロセッシ
ングエレメント1−1〜1−nが共有するメモリであ
り、共有バス6に接続されている。また、事象検出器5
は、共有バス6に発生する特定の事象を検出するもので
あり、これについても後で詳述する。
【0020】次に、上述した共有バストレースエレメン
ト3の内部構成を図1を用いて説明する。共有バストレ
ースエレメント3は、トレースメモリ部10、トレース
アドレス発生部20、制御部30から構成されている。
【0021】トレースメモリ部10は、共有バス6上に
発生する事象を取り出して格納するメモリであり、トレ
ースメモリ11とトレースデータ読出部12とで構成さ
れている。トレースメモリ11は共有バス6上の事象デ
ータを格納するためのメモリであり、トレースデータ読
出部12は、トレースメモリ11の事象データを読出す
機能を有するものである。また、共有バス6は、データ
ライン6a、アドレスライン6b、制御ライン6cから
構成されており、これらの信号を選択し、トレースデー
タとしてトレースメモリ部10に格納することができる
よう構成されている。尚、図中の各プロセッシングエレ
メント1は、図2におけるプロセッシングエレメント1
−1〜1−nの構成を示している。
【0022】図3は、トレースメモリ部10の構成を示
すブロック図である。図のように、トレースメモリ部1
0は、図1に示したトレースデータ読出部12を構成す
るアドレス選択器13とデータ選択器14、およびトレ
ースメモリ11から構成されている。アドレス選択器1
3は、端子Aにトレースアドレス発生部20からのトレ
ースアドレスを入力し、端子Bに共有バス6のアドレス
ラインからのアドレスを入力し、トレースメモリ11に
供給するアドレスを、端子Sに入力される制御用プロセ
ッシングエレメント2からのアドレス選択信号に基づき
切換えるよう構成されている。即ち、アドレス選択信号
が「0」のとき、端子Aから入力されるトレースアドレ
スが選択され、アドレス選択信号が「1」のとき、端子
Bから入力される共有バス6のアドレスが選択されるも
のである。
【0023】トレースメモリ11は、共有バス6の信号
ラインのトレース情報を格納するメモリであり、その容
量は、1語32ビットとして2K語であり、64Kビッ
トとなっている。データ選択器14は、端子Aに共有バ
ス6からのトレースデータを入力し、また、端子Bを共
有バス6のデータラインへの出力端子として、トレース
メモリ11との接続を、端子Sに入力される制御用プロ
セッシングエレメント2からのデータ選択信号に基づき
切換えるよう構成されている。
【0024】即ち、データ選択信号が「0」のとき、端
子Aから入力されるトレースデータが選択され、データ
選択信号が「1」のとき、端子Bから共有バス6にトレ
ースメモリ11のデータが読出されるものである。制御
用プロセッシングエレメント2は、この端子Bからのラ
インを介してトレースメモリ11の内容を参照すること
ができ、これにより、デバッグに必要な情報を得ること
ができるものである。
【0025】図4に、トレースアドレス発生部20の構
成を示す。トレースアドレス発生部20は、アドレスカ
ウンタ21とバッファ22とで構成されている。アドレ
スカウンタ21は、11ビットの2進アップカウンタで
あり、制御用プロセッシングエレメント2からのクリア
信号と、制御部30からのカウント信号と、システムの
クロックが入力される。
【0026】即ち、クリア信号が「0」のとき、アドレ
スカウンタ21の内容は「0」となる。また、カウント
信号が「0」でかつクリア信号が「1」のとき、クロッ
ク信号の立ち上がりでアドレスカウンタ21の値は一つ
増加される。更に、カウント信号が「1」でかつクリア
信号が「1」のとき、アドレスカウンタ21の値は、ク
ロック信号の状態によらず、そのままの値を保つ。
【0027】そして、アドレスカウンタ21の値は、ア
ドレス選択器13を経てトレースメモリ11に供給され
る。更に、アドレスカウンタ21の保持するアドレス
は、制御用プロセッシングエレメント2から出力される
アドレスカウンタ読出信号によって、バッファ22を介
してデータラインに出力することができる。
【0028】図5に制御部30の構成を示す。制御部3
0は、スタートフリップフロップ31、停止フリップフ
ロップ32、遅延カウンタ33、停止信号選択器34か
らなる。スタートフリップフロップ31は、トレースメ
モリ部10のトレース状態を示す1ビットのフリップフ
ロップである。このフリップフロップの初期状態は
「0」であり、従って、初期状態におけるカウント信号
の値は「1」となる。そして、制御用プロセッシングエ
レメント2から出力されるスタート指示信号が「0」に
なると、スタートフリップフロップ31は反転し、カウ
ント信号の値は「0」になり、この状態で共有バス6の
トレースが開始されるものである。また、このスタート
フリップフロップ31のリセットは、停止信号選択器3
4からのリセット信号で行われる。
【0029】停止フリップフロップ32はトレース状態
を示す1ビットのフリップフロップである。そして、こ
のフリップフロップの初期状態は「0」であり、従って
初期状態における停止信号の値は「1」である。そし
て、制御用プロセッシングエレメント2から出力される
停止指示信号が「0」になると、この停止フリップフロ
ップ32は反転して停止信号の値は「0」になる。ま
た、リセットは制御用プロセッシングエレメント2より
出力されるクリア信号で行われる。
【0030】遅延カウンタ33は8ビットの2進アップ
カウンタである。制御用プロセッシングエレメント2か
らのクリア信号が「0」のとき、遅延カウンタ33の内
容は「0」になり、遅延停止信号は「1」になる。また
遅延カウンタ33がオーバーフローすると、遅延停止信
号は「0」になる。
【0031】停止信号選択器34は、制御用プロセッシ
ングエレメント2から出力される停止信号選択信号によ
り、停止フリップフロップ32からの停止信号と、遅延
カウンタ33からの遅延停止信号とを選択する。即ち、
停止信号選択信号が「0」のときA端子の停止信号が選
択され、停止信号選択信号が「1」のとき、B端子の遅
延停止信号が選択される。また、この停止信号選択器3
4の出力端子は、スタートフリップフロップ31のリセ
ット端子に接続されている。このリセット出力が「0」
になるとスタートフリップフロップ31がリセットさ
れ、カウント信号が「1」となり、共有バス6のトレー
スが停止されるものである。
【0032】図6に事象検出器5の構成を示す。事象検
出器5は、パリティ検査器51、メモリアクセスエラー
検出器52、サンプル間隔発生器53を備えている。
【0033】パリティ検査器51は、共有バス6のデー
タラインのパリティ検査器で誤りが検出された場合、制
御用プロセッシングエレメント2に対してパリティエラ
ー信号を出力する機能を備えている。
【0034】メモリアクセスエラー検出器52は、実装
されている共有メモリ4のアドレスを登録したメモリ実
装テーブル52aを備え、このメモリ実装テーブル52
aに登録されていないアドレスがアクセスされた場合に
メモリアクセスエラー信号を送出する機能を備えてい
る。
【0035】サンプル間隔発生器53は、ある時間間隔
でサンプル間隔信号を送出する機能を備えている。即
ち、制御用プロセッシングエレメント2は、このサンプ
ル間隔信号に基づき、制御部30への制御信号を送出
し、制御部30はこのサンプル時間だけトレースメモリ
11の格納動作を実行させるよう制御を行うものであ
る。
【0036】次に、このように構成されたデバッグ装置
の動作について説明する。図7は、制御部30への停止
信号選択信号が「0」の場合のタイミングチャートであ
る。先ず、制御用プロセッシングエレメント2からのス
タート指示信号が「0」になると、スタートフリップフ
ロップ31が反転し、カウント信号が「0」になる。こ
れにより、クロック信号の立ち上がりに同期してアドレ
スカウンタ21が動作し、1クロック毎に一つずつアド
レスが増加していく。このカウント動作は、スタートフ
リップフロップ31からのカウント信号が「0」である
限り継続して行われる。即ち、アドレスカウンタ21
は、11ビットであるため、「2047」になると、次
のクロックで「0」から再びカウントする。
【0037】従って、トレースメモリ11は共有バス6
の事象を、その先頭アドレスから順次記憶し、末尾アド
レスまで記憶された場合は、再び先頭アドレスに戻ると
いったリング状記憶装置を構成する。
【0038】そして、このような状態で、制御用プロセ
ッシングエレメント2における停止手段2aから停止指
示信号が出力された場合、停止フリップフロップ32が
反転し、停止信号が「0」になる。この停止信号は、停
止信号選択器34を経てスタートフリップフロップ31
のリセット端子に入力され、その結果、カウント信号が
「0」になり、アドレスカウンタ21のカウント動作が
停止する。
【0039】また、トレースメモリの内容解析を行う場
合は、制御用プロセッシングエレメント2からアドレス
カウンタ読出信号を入力し、バッファ22を介してデー
タラインに送出する。そして、制御用プロセッシングエ
レメント2は、データ選択信号およびアドレス選択信号
を「1」とし、読み出したアドレスに基づき、トレース
メモリ11へのアドレス指定する。そして、指定したア
ドレスの記憶内容を読出すことにより、事象発生による
停止の内容を把握することができる。
【0040】図8は、停止信号選択信号が「1」の場合
のタイミングチャートである。スタート指示信号が
「0」になると、スタートフリップフロップ31が反転
し、カウント信号が「0」になる。これにより、クロッ
ク信号の立ち上がりに同期してアドレスカウンタ21が
動作し、1クロック毎に一つずつアドレスが増加してい
く。このカウント動作は、スタートフリップフロップ3
1からのカウント信号が「0」である限り継続して行わ
れる。即ち、アドレスカウンタ21は、11ビットであ
るため、「2047」になると、次のクロックで「0」
から再びカウントする。また、これら動作は、上述した
図7の場合と同様である。
【0041】そして、このような状態で、制御用プロセ
ッシングエレメント2における停止手段2aから停止指
示信号が出力された場合、停止フリップフロップ32が
反転し、停止信号が「0」になる。この停止信号は、停
止信号選択器34に入力されているが、ここでは停止信
号選択が「1」であるため、この停止信号は選択されな
い。
【0042】一方、停止フリップフロップ32からの停
止信号は遅延カウンタ33にも入力されている。遅延カ
ウンタ33は、停止信号の入力によってカウントを開始
し、256クロック後に遅延停止信号が「0」になる。
この遅延停止信号は、停止信号選択器34を経てスター
トフリップフロップ31のリセット端子に入力され、そ
の結果、カウント信号が「0」になり、アドレスカウン
タ21のカウント動作が停止する。
【0043】従って、停止信号選択が遅延停止側であっ
た場合、制御用プロセッシングエレメント2から停止指
示が送出されてから、トレースメモリ11の格納が直ち
に停止するのではなく、256クロック遅延した状態で
停止する。このため、特定の事象が発生した後の状況も
把握することができる。尚、トレースメモリの内容解析
に関しては、停止信号選択が停止側であった場合と同様
である。
【0044】次に、具体的な事象発生によるトレースタ
イミングを説明する。 (1)事象としてパリティエラーの場合 (a)制御用プロセッシングエレメント2は、事象検出
器5からパリティエラー信号のみを受けるようにする。 (b)停止信号選択を「1」、即ち、遅延停止側にす
る。 (c)共有バストレースエレメント3にスタート指示を
送出する。 (d)パリティエラーが検出されたら、共有バストレー
スエレメント3に対して停止指示を送出する。 (e)アドレスカウンタ21を元にしてトレースメモリ
11の内容を解析する。
【0045】(2)事象としてメモリアクセスエラーの
場合 (a)制御用プロセッシングエレメント2は、メモリア
クセス信号のみを受けるようにする。 (b)停止信号選択は「1」、即ち、遅延停止側にす
る。 (c)共有バストレースエレメント3にスタート指示を
送出する。 (d)メモリアクセスエラーが検出されたら、共有バス
トレースエレメント3に対して停止指示を送出する。 (e)アドレスカウンタ21を元にしてトレースメモリ
11の内容を解析する。
【0046】(3)事象としてサンプル間隔の場合 (a)制御用プロセッシングエレメント2は、サンプル
間隔信号のみを受けるようにする。 (b)停止信号選択は「0」、即ち、停止側にする。 (c)共有バストレースエレメント3にスタート指示を
送出する。 (d)サンプル間隔の終了時刻となったら、共有バスト
レースエレメント3に対して停止指示を送出する。 (e)アドレスカウンタ21を元にしてトレースメモリ
11の内容を解析する。 (f)再び、(c)に戻る。
【0047】尚、上記実施例では、事象検出器5が検出
する事象としてパリティエラー、メモリアクセスエラー
およびサンプル間隔の3種類とし、これらの事象に基づ
きトレースデータの格納・停止を行うようにしたが、こ
の構成に限定されるものではなく、共有バス6上で発生
する特定の事象であれば、他の事象であってもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明のデバッ
グ装置によれば、デバッグ用プログラムを各プロセッサ
が実行した場合に、その実行結果としての発生事象を、
各プロセッサに接続された共有バス上から取り出して記
憶するようにしたので、マルチプロセッサシステムとし
てのデバッグを的確に行うことができる。
【0049】また、第2発明によれば、発生事象を記憶
するトレースメモリをリング状記憶装置として構成し、
共有バス上で特定の事象が検出された場合は、その検出
に基づきトレースメモリの記憶動作を停止するようにし
たので、第1発明の効果に加えて、特定の事象発生時の
状態を的確に知ることができる。
【0050】更に、第3発明によれば、トレースメモリ
が、予め定められた時間間隔で共有バス上の発生事象を
格納するよう構成したので、第1発明の効果に加えてよ
り効率的なデバッグを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデバッグ装置の構成図である。
【図2】本発明のデバッグ装置が適用されるマルチプロ
セッサシステムの構成図である。
【図3】本発明のデバッグ装置におけるトレースメモリ
部の構成図である。
【図4】本発明のデバッグ装置におけるトレースアドレ
ス発生部の構成図である。
【図5】本発明のデバッグ装置における制御部の構成図
である。
【図6】本発明のデバッグ装置における事象検出器の構
成図である。
【図7】本発明のデバッグ装置における停止信号選択が
停止側である場合のタイミングチャートである。
【図8】本発明のデバッグ装置における停止信号選択が
遅延停止側である場合のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1−1〜1−n プロセッシングエレメント 2 制御用プロセッシングエレメント 2a 停止手段 11 トレースメモリ 12 トレースデータ読出部 20 トレースアドレス発生部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被デバッグプログラムをマルチプロセッ
    サシステムの各プロセッサが実行した場合に、その実行
    結果として発生する事象を、各プロセッサに接続された
    共有バス上から取り出して記憶するトレースメモリと、 前記トレースメモリにおける前記事象の格納アドレスを
    決定するトレースアドレス発生部と、 前記トレースメモリに格納された事象データを読出すト
    レースデータ読出部とを備えたことを特徴とするデバッ
    グ装置。
  2. 【請求項2】 トレースアドレス発生部は、トレースメ
    モリの全ての格納アドレスをリング状に出力するよう構
    成され、 共有バス上で発生する特定の事象を検出する事象検出器
    と、 前記事象検出器で特定の事象が検出された場合、前記ト
    レースアドレス発生部に対してアドレスの発生停止を指
    示すると共に、前記トレースメモリに対して発生事象の
    格納停止を指示する停止手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のデバッグ装置。
  3. 【請求項3】 トレースメモリに対して、予め定められ
    た時間間隔で共有バス上の発生事象の格納指示を行うサ
    ンプル間隔発生器を備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のデバッグ装置。
JP5201239A 1993-07-22 1993-07-22 デバッグ装置 Pending JPH0736735A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5201239A JPH0736735A (ja) 1993-07-22 1993-07-22 デバッグ装置

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