JPH0735936U - 送風機軸貫通孔を吸気孔とする環境試験装置 - Google Patents

送風機軸貫通孔を吸気孔とする環境試験装置

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JPH0735936U
JPH0735936U JP7262093U JP7262093U JPH0735936U JP H0735936 U JPH0735936 U JP H0735936U JP 7262093 U JP7262093 U JP 7262093U JP 7262093 U JP7262093 U JP 7262093U JP H0735936 U JPH0735936 U JP H0735936U
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和隆 谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境試験装置の断熱性能及び送風機モータの
耐久性を向上させる。 【構成】 高温恒温槽は、断熱壁1で囲われ、仕切板2
で仕切られた試験室3と空調室4とを有する。モータ5
の軸6は断熱壁1の貫通孔7を貫通し、その先端部分に
送風機8が装着されている。送風機8は、仕切板2によ
り、試験室3から空気を吸入して空調室4に吐出し、こ
の空気が試験室内に吹き出されて循環する。断熱壁1の
外側のモータ取付台9には吸気孔10が設けられる。1
2は加熱器で14はダンパ13を備えた排気孔である。 【効果】 排気孔のダンパを開いて送風機を運転する
と、吸入孔から貫通孔を通って外気が導入される。その
結果、別の吸気孔が不要になり、又、モータが冷却され
る効果を生ずる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、断熱壁の外側にモータが装着されモータの軸が断熱壁に明けられた 貫通孔を貫通しその先端部分に送風機が取り付けられ吸気孔と排気孔とを介して 換気可能な環境試験装置に関し、例えば、各種電子部品・機器やその材料等を一 定の温度環境下に置いたり、熱処理やスクリーニングを行う際に、冷却用に外部 空気を試験処理槽内に入れながら行う環境試験や、試料から発生する不要な排気 ガスやミスト等を槽内から排出しながら行う材料評価及び生産工程上の熱処理等 に用いる高温恒温槽に利用される。
【0002】
【従来の技術】
環境試験装置では、試験室内の温湿度の保持等のため空調装置が設けられ、送 風機によって試験室内の気体を循環させると共に、特に温度槽では供試品や試験 槽内を室温付近まで冷却する場合等には外気を取り入れて室内の換気を行う。又 、高温恒温槽では、温度制御のため通常外気を取り入れながら試験を行う。この ような装置として、従来の高温恒温槽では、例えば図9乃至図11に示す如く、 床ダクト30、天井ダクト31、多孔板ダクト32、換気用の吸気孔33及び排 気孔34、モータ5から断熱壁1を貫通して延設された軸6の先端部に取り付け られた送風機8等が設けられ、送機の回転により槽内3の空気を循環させたり 、換気させたりしていた。そして図12に例示する如く、軸6が断熱壁1を貫通 する部分には、テフロン毛布等のシール材から成るシャフトシール35が設けら れ、外部との気体の導通が遮断されていた。
【0003】 しかしながら、このような装置では、断熱壁1に独立の吸気孔33を設けるの で、その部分の断熱性が低下する。又、軸貫通部をシールするので、図12の矢 印で示すように200〜300°Cになる槽内の高温環境の熱が軸6を介してモ ータ5に伝達され、モータ軸受部の温度が上昇し、モータの耐久性を低下させる 傾向になる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は従来技術に於ける上記問題を解決し、断熱性能が向上し、送風機モー タの耐久性の向上された環境試験装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するために、請求項1の考案は、断熱壁の外側にモー タが装着され該モータの軸が前記断熱壁に開けられた貫通孔を貫通しその先端部 分に送風機が取り付けられ吸気孔と排気孔とを介して外気と内部の気体との換気 が可能な環境試験装置において、前記送風機は前記軸の近傍に低圧部と前記軸か ら離れた所に前記低圧部より高い圧力の高圧部とを形成し、前記貫通孔は前記断 熱壁の外部と導通可能な開口部を備え、該開口部を前記吸気孔とすることを特徴 とし、請求項2の考案は、上記に加えて、前記排気孔に装着された開度調整可能 なダンパと、前記モータの軸受部に装着された温度検出手段と、該温度検出手段 が検出した温度に対応して前記ダンパを開閉するように制御する制御手段と、を 有することを特徴とし、請求項3の考案は、請求項1の考案の特徴に加えて、仕 切部材により仕切られた試験処理室と空調室とを備え、前記送風機は前記空調室 に設けられ、前記仕切部材は少なくとも前記低圧部と導通する内側開口部を有し 、前記仕切部材と前記断熱壁との間が外側開口部になっていることを特徴とし、 請求項4の考案は、上記に加えて、前記仕切部材の外周部は気体の流れる方向に 屈曲した折曲部を有することを特徴とし、請求項5の考案は、請求項1の考案の 特徴に加えて、前記軸は、前記貫通孔の部分に前記断熱壁の外側から内側の方向 に気体を流す羽根部材を有することを特徴とする。
【0006】
【作用】
請求項1の考案によれば、送風機はその軸の近傍に低圧部と軸から離れた所に 高圧部を形成するので、軸の近傍を気体吸入側にし、軸から半径方向の離れた所 を気体吐出側にすることができる。一方、送風機は断熱壁の貫通孔を貫通するモ ータ軸に取り付けられていて、貫通孔は外部と導通可能な開口部を備えているの で、排気孔を開いて送風機を運転すると、内部の気体が循環すると共に排気孔か らその一部分が排出されることにより、送風機の低圧部が外圧に対して負圧にな り、外部と導通する開口部から貫通孔を介して外部の気体が導入され、送風機の 低圧部に吸入される。その結果、環境試験装置の内外の気体が入れ代わり、換気 が行われる。このように、貫通孔の開口部を吸気孔にすれば、独立した吸気孔と して断熱壁に余分の貫通孔を明ける必要がなくなり、それだけ断熱性能が向上し 、構造も簡単になる。又、貫通孔を介して外気が導入されるので、軸及びモータ の軸受部が冷却され、内部の高温環境の熱がモータの軸受部に伝達されず、モー タの寿命が延長される。なお、軸流ファンは、一方向から気体を吸入して反対方 向に排出するので、排出側は高圧側になる。しかし排出側であっても、羽根の外 周に近い部分が高圧部になるのに対して、軸の近傍の羽根の付け根に近い部分は 低圧部になる。従って、排気孔から内部の気体の一部分を排出するときには、低 圧部は外部の圧力より低くなる。その結果、軸流ファンの軸の近傍の部分には外 気が導入されるので、軸流ファンは本考案が適用される送風機の一例である。又 、中心部分に吸入口を備え外周部分から吐出する両吸込式のターボファンや多翼 ファンも使用可能である。
【0007】 請求項2の考案によれば、温度検出手段によりモータの軸受部の温度を検出し 、これに対応して排気孔のダンパの開度を調整する制御手段を設けるので、例え ば軸受部の温度が上昇すれば、ダンパ開度が大きくなって排気孔から排出される 気体量が多くなり、これに対応して開口部からの外部気体吸入量が増し、モータ 軸受部の冷却効果が増す。その結果、モータ軸受部の温度が所定範囲内に維持さ れ、モータの耐久性が向上する。なお、高温恒温槽等では通常排気孔にダンパが 設けられ、これが槽内の温度等により制御されているので、前記制御手段は検出 した軸受部の温度によりそのダンパの槽内温度に基づく制御を補正する手段であ ってもよい。
【0008】 請求項3の考案によれば、空調室と環境試験や熱処理等を行うための試験処理 室とを仕切っている仕切部材は少なくとも軸の近傍の低圧部と導通する内側開口 部を有し、又仕切部材と断熱壁との間が外側開口部になっているので、送風機を 回転させると、試験処理室内の気体は、内側開口部から送風機の低圧部に吸入さ れ、送風機の高圧部から外側開口部を通して試験処理室に送り出され、試験処理 室と空調室との間を循環する。この場合、仕切部材が設けられているので、試験 処理室内に吹き出された気体が直ちに送風機に吸入されることはない。又、この ように気体を外側開口部から吹き出し内側開口部から吸入すると、換気のための 外気の吸入孔の位置が制限され、特に小型の恒温槽等ではその設置場所が難しく なるが、軸貫通孔を吸気孔にすることにより、外気の取り入れが容易になる。更 に、抵抗の大きい外周部から試験処理室内に気体を吹き出し、抵抗の小さい中心 部から室内の気体を吸入するので、気体流れが良くなり、試験処理室内にダクト を設ける必要がなくなる。その結果、構造が簡素化されると共に、試験処理室空 間として利用できる容積が拡大する。
【0009】 請求項4の考案によれば、上記に加えて仕切部材の外周部は気体の流れる方向 に屈曲した折曲部を有するので、この折曲部により、吹き出した気体がガイドさ れて試験処理室の奥まで運ばれる。その結果、気体流れが一層良くなる。 請求項5の考案によれば、軸の貫通孔の部分に、断熱壁の外部から内部の方向 に気体を流す羽根部材を設けるので、換気量が多くなり、換気効果及びモータの 冷却効果が向上する。
【0010】
【実施例】
図1は環境試験装置の一例としての高温恒温槽の概略全体構造を示し、図2( a)はその空調室部分の構造を示す。 高温恒温槽は、断熱壁1で囲われ、仕切部材としての仕切板2により仕切られ 環境試験や熱処理等を行うための試験処理室としての槽内3と空調室4とを備え ている。断熱壁1の外側にはモータ5が装着され、その軸6が断熱壁1に開けら れた貫通孔7を貫通し、その先端部分に送風機8が取り付けられている。
【0011】 送風機8は、軸6の近傍に低圧部8aと軸6から離れた所に低圧部より高い圧 力の高圧部8bとを形成する。但し、本実施例の送風機は軸流ファンであるため 、送風機の槽内3側は全体的に低圧になり、送風機8は槽内3から気体を吸入し て空調室4に吐出する。
【0012】 なお、軸流ファンに代えて両吸込形のシロッコファンやターボファン等の遠心 ファンを用いてもよい。図2(b)に示す如く、遠心ファンの場合には、送風機 8´の両側の中心部近辺だけが低圧部になり、槽内3の空気は片側の低圧部8´ aから吸入されることになる。
【0013】 仕切板2は、少なくとも低圧部と導通する内側開口部として本実施例では送風 機8に対応する大きさの吸入口2aを有し、仕切板2と断熱壁1との間は外側開 口部としの吹出口2bになっている。又、仕切板2は、その外周部が吹き出し空 気流を誘導する機能を有する折曲部2cになっていると共に、吸込みの空気流を 調整するための多数の小孔2dを備えている。
【0014】 貫通孔7の部分には、断熱壁1の外側にカバー兼モータ取付台9が固定されて いて、これに外部と導通可能な開口部としての吸気孔10が明けられている。軸 6の長さが長くなるような場合には、必要により、貫通孔5に円筒11を設け、 外気吸入口を送風機の低圧部8bに近づけ、外気を吸入し易いようにする。円筒 11には鎖線で示すような鍔11aを取り付けてもよい。 空調室4内の空気出口部分には、リング状の加熱器12及びダンパ13を備え た排気孔14が設けられる。
【0015】 このような構造により、本高温恒温槽は次のように作動する。 温度上昇時のように空気循環のみを行う時には、排気孔14のダンパ13を閉 鎖し、モータ5を回転させてその軸6に取り付けられた軸流ファン8を駆動し、 これにより低圧部となる槽内3側から空気を吸入し、この空気を羽根の回転によ り昇圧して高圧部8bから吐出し、加熱器12で加熱して開口部2bから槽内3 に吹き出させる。このとき、仕切板2の外周の折曲部2cにより、吹き出された 空気が良好にガイドされ、図において矢印で示す如く、槽内3の対面する断熱壁 の近辺まで到達する。そして槽内3では、空気は矢印の如く全体的に均一に流れ 、仕切板2の多数の小孔2dを介して送風機8に再び吸い込まれ、空気循環系が 形成される。この場合、低圧部8aの空調室4側は、外部よりも多少低い圧力の 負圧になる可能性があるが、ダンパ13が閉鎖されているので、殆ど外気との圧 力差は発生せず、カバー9の吸気孔10が開いていても、不必要に外気が吸入さ れることはない。
【0016】 槽内温度が目的とする所定温度に近付くと、図示しない制御系が作動し、内部 に入れられた被試験材の吸熱や発熱等の熱負荷に応じて内部温度が一定になるよ うに、槽内の温度制御が行われる。即ち、図示しない温度センサの検出値に対応 して加熱器12への通電量及びダンパ13の開度が制御されると共に、加熱器1 2への通電比が小さい値になるようにダンパ13の開度が制御される。ダンパ1 3を開いて外気を取り入れ、槽内3の換気を行いつつ空気を循環させると、送風 機の高圧側に位置する排気孔14から内部の空気が流出するので、送風機8の試 験室側が負圧になると共に、空調室4側の低圧部8aも空気循環のみの時より大 きい負圧を形成する。その結果、吸気孔10から貫通孔7を通して換気のために 必要な外気が吸入される。
【0017】 このような装置によれば、送風機の中心部近傍が低圧部になることを利用し、 送風機の軸6を貫通させるための貫通孔7を換気用の風路として利用するので、 換気用の独立の吸気孔を設ける必要がなくなる。その結果、断熱壁1の貫通孔が 減少し、装置の断熱性能が向上し、且つ構造が簡単になる。又、空気流れに対し て摩擦抵抗等の大きい外周側を空気の吹き出し側にし、空気抵抗の少ない中央部 分を吸入側にするので、全体の空気流れが良くなり、従来設けられていたような 空気ダクトを省略することができる。その結果、構造が簡単になり槽内3の容積 が拡大する。
【0018】 図3は他の実施例の高温恒温槽の構成を示す。 本図の装置は、図1のものに較べて、送風機8の吸込側と吐出側とが反対にな っていること、上下にダクト15が設けられていること、及びヒータ12が排気 孔13の下方部分に配置されていることが相違する。この装置では、送風機8は 、空調室4側から空気を吸入し、仕切板2を介して槽内3に空気を吹き出し、こ れをダクト15内に送り込み、空調室4内のヒータ12部分を通過させて再び吸 入し、空気循環系を形成させている。このような装置にすれば、槽内3の容積は 減少する。しかし、換気しつつ槽内3の空気を循環させる場合に、排気孔13か ら空気が排出されても、空気が槽内3を通過した後排出されるため、循環風量が 減少しない。又、ヒータ12を通過した空気が排出されないので、熱ロスがなく 効率が良くなる利点がある。
【0019】 図4は、吸気孔10から軸貫通孔7を通して外気を導入することによるモータ 軸受部5aの冷却効果の説明図である。軸受部自体の発熱と共に、図の矢印でし めす如く、高温になっている槽内3の熱が軸6を介して熱伝導により軸受部5a まで伝達されるので、放置しておくと軸受部5aの温度が上昇するが、開口部1 0から外気を導入することにより、軸受部を冷却する効果が生じ、その温度上昇 を防止することができる。
【0020】 図5は、上記のような作用を有効に利用するために、送風機モータの保護装置 を設けた場合の構成を示す。 排気孔14のダンパ13は、前述の如く、本来的には槽内温度又は加熱器への 通電比に基づいてダンパ開度コントローラ18によって制御されるが、この保護 装置によりその開度が補正される。ダンパ13はステッピングモータ16により 開度調整可能になっていて、モータ5の軸受部5aには温度検出手段としての熱 電対17が装着され、この検出温度に対応してダンパ13の開度を制御する制御 手段としてはダンパ開度コントローラ18が利用される。符号19はリミットス イッチで、ダンパ13の開度を検出する。例えば、換気をしないで槽内3を高温 状態に保持する場合には、熱伝導により軸受部の温度が上昇するが、この保護装 置により、所定温度以上に上昇するとダンパ13が開くように制御することによ り、その異常な温度上昇を防止することができる。その結果、モータ5を破損さ せることなく、槽内3の高温状態を連続維持することができる。
【0021】 図6は、上記保護装置による制御フローの一例を示す。タイマがリセットされ ると(S−1)、軸受部の温度が正常かどうかを判断し(S−2)、これが正常 でないときには、タイマをスタートさせてダンパの開度を補正する指令を発し( S−3、4)、タイマ又はカウンタで時間をカウントしてタイムアップしたかど うかを判断し(S−5)、所定時間内に開度が補正されてタイムアップしなけれ ば、Sー2以下の処理を繰り返し、タイムアップしたときには異常を知らせるた めの出力を発信し(S−6)、図示しない異常処理ルーチンで処理される。なお 、ダンパ開度補正指令では、或る程度演算を行って補正値を決定するようにして もよい。
【0022】 図7は軸貫通部の他の構造例を示す。モータ5の軸6は、貫通孔7の部分に断 熱壁1の外部から空調室4の方向に気体を流す羽根部材の一例であるねじ状の多 翼扇20を備えている。これにより、軸6が回転すると吸気孔10から外気が吸 入されるので、換気量を増加させることができる。又、多翼扇20は放熱フィン としての作用もなすので、軸6の冷却効果を一層増大させることができる。
【0023】 図8は、一層確実に必要な換気量の得られる装置を示す。この装置では、モー タ支持台9にモータ5と共にブロア21を取り付け、換気が必要な時にはこれを 運転し、吸気孔10を通して積極的に外気を導入し、換気量の増大を図っている 。
【0024】
【考案の効果】
以上の如く本考案によれば、請求項1の考案においては、軸の貫通孔を換気の ための吸気孔として利用することにより、断熱壁貫通孔の数を減らし、装置の断 熱性を向上させ、熱ロスを低減させることができる。その結果、装置の省エネ運 転を行うことができる。又、貫通孔内の通気により冷却効果が生じ、モータの軸 受部が冷却されるので、モータを含めた送風機全体の機械的寿命を延ばすことが できる。更に、軸封装置が不要になるので、貫通孔部分の構造が簡素化される。
【0025】 請求項2の考案においては、上記に加えて、モータの軸受部の温度に対応して 排気孔のダンパ開度を制御することにより、貫通孔の吸気量を加減してモータ軸 受部の温度を所定温度以下にすることができ、モータの耐久性を一層向上させる ことができる。又、モータの耐久性を維持しつつ、試験処理室内を連続して高温 状態に保つことができる。
【0026】 請求項3の考案においては、請求項1の考案の効果に加えて、仕切部材の内側 開口部を吸入側にし外側開口部を吹き出し側にすることにより、気体流れが良く なり、試験処理室内のダクトを省略し、構造の簡素化と試験処理室内の容量拡大 を図ることができる。
【0027】 請求項4の考案においては、上記に加えて、仕切部材の外周部に設けた折曲部 が吹き出した気体をガイドするので、気体流を一層良くすることができる。
【0028】 請求項5の考案によれば、請求項1の考案の効果に加えて、軸の貫通孔の部分 に外気を吸入できる羽根部材を設けるので、換気量を確保し、換気効果及びモー タの冷却効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の高温恒温槽の概略全体構成を示す断面
図である。
【図2】(a)は軸流ファンの場合の上記高温恒温槽の
空調室部分を示す断面図で、(b)は遠心ファンの場合
のファン部分の断面図である。
【図3】他の実施例の高温恒温槽の概略全体構成を示す
断面図である。
【図4】実施例の高温恒温槽の貫通孔部分を示す断面図
で、冷却効果の説明図である。
【図5】実施例の高温恒温槽の送風機モータの保護装置
の説明図である。
【図6】上記保護装置の動作のフローチャートである。
【図7】実施例の高温恒温槽のモータ軸に多翼扇を設け
たときの構造を示す断面図である。
【図8】実施例の高温恒温槽のモータ取付台にブロアを
設けた場合の構造を示す断面図である。
【図9】従来の高温恒温槽の概略全体構成の一例を示す
断面図である。
【図10】従来の高温恒温槽の概略全体構成の他の例を
示す断面図である。
【図11】従来の高温恒温槽の概略全体構成の更に他の
例を示す断面図である。
【図12】従来の高温恒温槽の貫通孔部分の構造例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 断熱壁 2 仕切板(仕切部材) 2a 吸入孔(内側開口部) 2b 吹出口(外側開口部) 2c 折曲部 3 槽内(試験処理室) 4 空調室 5 モータ 6 軸 7 貫通孔 8 送風機 8a 低圧部 8b 高圧部 10 吸気孔(開口部) 13 ダンパ 14 排気孔 17 熱電対(温度検出手段) 18 ダンパ開度コントローラ(制御手段) 20 多翼扇(羽根部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤岡 俊雄 大阪府大阪市北区天神橋3丁目5番6号タ バイエスペック株式会社内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱壁の外側にモータが装着され該モータ
    の軸が前記断熱壁に開けられた貫通孔を貫通しその先端
    部分に送風機が取り付けられ吸気孔と排気孔とを介して
    外気と内部の気体との換気が可能な環境試験装置におい
    て、 前記送風機は前記軸の近傍に低圧部と前記軸から離れた
    所に前記低圧部より高い圧力の高圧部とを形成し、前記
    貫通孔は前記断熱壁の外部と導通可能な開口部を備え、
    該開口部を前記吸気孔とすることを特徴とする環境試験
    装置。
  2. 【請求項2】 前記排気孔に装着された開度調整可能な
    ダンパと、前記モータの軸受部に装着された温度検出手
    段と、該温度検出手段が検出した温度に対応して前記ダ
    ンパを開閉するように制御する制御手段と、を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置。
  3. 【請求項3】仕切部材により仕切られた試験処理室と空
    調室とを備え、前記送風機は前記空調室に設けられ、前
    記仕切部材は少なくとも前記低圧部と導通する内側開口
    部を有し、前記仕切部材と前記断熱壁との間が外側開口
    部になっていることを特徴とする請求項1に記載の環境
    試験装置。
  4. 【請求項4】 前記仕切部材の外周部は気体の流れる方
    向に屈曲した折曲部を有することを特徴とする請求項3
    に記載の環境試験装置。
  5. 【請求項5】 前記軸は、前記貫通孔の部分に前記断熱
    壁の外側から内側の方向に気体を流す羽根部材を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置。
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