JPH073592A - 手袋および手袋編成における端縁部の処理方法 - Google Patents

手袋および手袋編成における端縁部の処理方法

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JPH073592A
JPH073592A JP4339591A JP4339591A JPH073592A JP H073592 A JPH073592 A JP H073592A JP 4339591 A JP4339591 A JP 4339591A JP 4339591 A JP4339591 A JP 4339591A JP H073592 A JPH073592 A JP H073592A
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕手袋を編成し、手首部の編成終端部の解れ止め
を行う場合に、確実に解れ止めを行えながらも、その解
れ止め処理部分が肌に接触した時に、この解れ処理部分
の為に着用感が損なわれたりすることがないようにする
ことを目的とするものである。 〔構成〕手袋編成中の手首口端縁部となるコースを含む
編み終わりの数周の周回コースの編目部分が袋パイピン
グ状になるように弾性糸に依って編成し、次に、熱収縮
性乃至熱溶解性を有する縢り糸で編成したのち編針から
外し、縢り糸熱処理すると、手袋の手首口には袋パイピ
ング状の端部が形成されるのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手袋編機によって編まれ
る手袋および手袋編成における手首部端縁の解れ止の処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の手袋編機を使用することによっ
て、手袋は大略次のように編成されている。まず小指、
薬指、中指、人差指の四指の編成が行われ、次に四本
胴、親指、五本胴が編成された後、手首および手首口縁
部の編成が自動に行われた後編機から払い落とされる。
しかし、上記の編成を経て編機から払い落とされた手袋
には手首口縁部の最終コースの編糸の解れ止め処理が施
されていないためこのままでは商用に供することができ
なかった。そこで従来は、オーバーロックミシンの縢り
止めによって該部の解れ止めを行っていた。しかし、前
記の方法では手袋編成後に別途ミシン工程を設けなけれ
ばならず、その結果手袋の製造原価の高騰させる原因と
なった。
【0003】そこで本願出願人を始め他の多くの出願人
によって上記の問題を解決するための方法が種々考えら
れた。それは手袋編成工程中の手首口端縁部となるコー
スを含む編終わりの数周の周回コースの編目を解れ止め
作用のある縢り糸を使って編成した後、熱処理してその
解れを防止するものであった。上記説明の方法に使用す
る縢り糸には、例えば特開昭58−163703号公
報、特開昭51−122532号公報を始め種々のもの
があり、現在広く一般的に実施されている方法は特公昭
60−52222号公報、特公昭61−17938号公
報記載の方法である。
【0004】これらの方法に使用される縢り糸は、熱収
縮性の弾性糸を芯糸にし熱融着性熱硬化性のない糸条を
撚り合わせカバーリングし、さらにその上に熱融着性の
ある糸条を反対方向に撚り合わせたもので、手袋編成中
の手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周
回コースの編目を該糸によって編成することで連続する
コースの編目のニードルループとシンカーループの交叉
部が熱融着性のある糸条の熱処理による溶解作用により
互いに接着されるので編目が解れないというものであ
る。
【0005】しかし、従来は上記のような縢り糸を使用
した手袋の編成においては、手首口端縁部となるコース
を含む編終わりの数周の周回コースの編目を縢り糸によ
って編成されるのであるが、その際、手首部の編成に使
用され端縁部の編目を係止している針全部に対し給糸を
行い編成して解れ止を行っているため縢り糸自身の収縮
作用だけでは手首口部が充分に締まらずラッパ状となっ
てしまい、その結果製品の外観を損なわせる原因となっ
ていた。それで手首部編成後の手首口端縁部の処理方法
として手首部編成の際に該部の緊締用に使用されるゴム
糸を縢り糸で編成するコースにタックさせることで手首
口部の緊締力を強めようとしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法では手首口
部の緊締力を得ることはできるものの次の問題を引き起
こす原因となった。つまり端縁部がゴム糸と共に編成さ
れているためにゴム糸が口部際に透けて現れ外観を損な
わす結果となった。またゴム糸の消費量もその編成の分
余計に必要となり製造原価を高騰させる原因にもなって
いる。さらに上記に説明した従来の方法では次のような
問題をも含んでいる。それは縢り糸による端縁部の編成
は手首部の編成の際に使用された針全部によって引き続
き同一編組織、所謂平編(天竺編)で編成されるために
どうしても端縁部の最終コースのループが口部端に位置
するようになるため着用時など引っ掛けやすく解れ止処
理したにもかかわらず解れを招く原因となっているだけ
でなく着用時に膚に接触することから着用感もよいもの
ではなかった。
【0007】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
でその目的は手袋編成における手首口端縁部の解れ止め
処理の際に生ずる種々の問題を解決することのできる解
れ止の処理方法、並びにその方法によって製造される手
袋を提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、手袋編機を使用して、手袋編成中の手首
口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コー
スの編目を編成する際に、該部が袋パイピング状になる
ように弾性糸によって編成し、次に縢り糸によって少な
くとも一周コースの編成を行った後手袋を編機から外し
た後、適宜熱処理することで縢り糸を融着させ編地の端
縁部が解れないようにしたものである。
【0009】また、この場合の弾性糸として一般の弾性
糸のほか熱収縮性の弾性糸を芯糸にし熱融着性熱硬化性
のない糸条を撚り合わせカバーリングし、さらにその上
に熱融着性のある糸条を反対方向に撚り合わせたものを
含む。手袋編機上での編成としては、手袋編成中の手首
口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コー
スの編目を編成する際に、縢り糸を使用して手首部の編
成に続くコースの編成を行うと共に一部の針をループを
係止させたまま休止位置にとどまらせ残余の針によって
引き続いて手首口端縁部の編成を数周の周回コース行っ
た後に前記休止状態にある針を作用状態に復帰させ端縁
部の上端編地と下端編地とを編み合わせる方法で、手袋
編成中の手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数
周の周回コースの編目を編成する際に、第一のコースで
手首部の編成に使用した針に縢り糸を給糸して編成を行
い、続く第二、第三のコースでは前記編成に使用した針
の一部をループを係止させたまま休止状態にさせ残余の
針によって手首口端縁部の編成を行った後、第四のコー
スで前記休止状態にある針を作用状態に復帰させ端縁部
の上端編地と下端編地とを編み合わせるものも含む。
【0010】また、手袋編成中の手首口端縁部となるコ
ースを含む編終わりの数周の周回コースの編目を編成す
る際に、縢り糸を使用して手首部の編成に続くコースの
編成を行った後、一部の針をループを係止させたまま休
止位置にとどまらせると共に前記縢り糸に代えて弾性糸
を使用して残余の針によって手首部に引き続いて手首口
端縁部の編成を数周の周回コース行い、しかる後に前記
弾性糸を使用し、あるいはそれに代えて縢り糸を使用し
て前記休止状態にある針を作用状態に復帰させ編成をす
ることにより端縁部の上端編地と下端編地とを編み合わ
せると共に引き続くコースを縢り糸によって編成する方
法で、手袋編成中の手首口端縁部となるコースを含む編
終わりの数周の周回コースの編目を編成する際に、第一
のコースで手首部の編成に使用した針に縢り糸を給糸し
て編成を行い、続く第二,第三のコースでは前記縢り糸
に代えて弾性糸を使用して前記編成に使用した針の一部
をループを係止させたまま休止状態にさせ残余の針によ
って手首口端縁部の編成を行った後、第四のコース以降
を前記弾性糸に代えて縢り糸を使用して前記休止状態に
ある針を作用状態に復帰させ全針に給糸して少なくとも
1コース以上の編成をすることにより端縁部の上端編地
と下端編地とを編み合わせるものも含む。
【0011】また、手袋編成中の手首口端縁部となるコ
ースを含む編終わりの数周の周回コースの編目を編成す
る際に、手首部の編成に使用した針の一部を前記手首部
の編地のループを係止させたまま休止位置にとどまらせ
弾性糸を使用した残余の針によって手首部に引き続いて
手首口端縁部の編成を数周の周回コース行い、いかる後
に前記弾性糸を使用し、あるいはそれに代えて縢り糸を
使用して前記の休止状態にある針を作用状態に復帰させ
編成をすることにより端縁部の上端編地と下端編地とを
編み合わせると共に引き続くコースを縢り糸によって編
成する方法で、手袋編成中の手首口端縁部となるコース
を含む編終わりの数周の周回コースの編目を編成する際
に、第一、第二のコースを弾性糸を使用して手首部の編
成に使用した針の一部を前記手首部の編地のループを係
止させたまま休止状態にさせ残余の針によって手首部に
引き続いて手首口端縁部の編成行い、続く第三のコース
以降を前記弾性糸に代えて縢り糸を使用して前記の休止
状態にある針を作用状態に復帰させ全針に給糸して少な
くとも1コース以上の編成をすることにより端縁部の上
端編地と下端編地とを編み合わせるものも含む。
【0012】また、本発明の手袋は、手首口端縁部とな
るコースを含む編終わりの数周の周回コースの編目が弾
性糸によって袋パイピング状に編目を形成し、前記編目
に続くコースの編目が縢り糸により形成されており該編
目が熱処理によって融着され最終の編目の解れ止めが施
されていることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】手袋編成工程中の手首口端縁部となるコースを
含む編終わりの数周の周回コースの編成を一部の針をル
ープを係止したまま休止位置にとどまらせ弾性を帯びた
弾性糸あるいは縢り糸によって残余の針によって手首部
に引き続いて手首口端縁部の編成を数周の周回コース編
成するため該部分の編目は隣接する同一コースの編目に
対して相互に緊張した状態で配列されるために手首口部
の緊締力を充分強める方向に作用すると共に、前記休止
状態にある針を作用状態に復帰させ編成するために手首
口端縁部の編地の上端が反り返って基端に編み合わされ
た袋パイピング状の編地となる。
【0014】
【実施例】次に本発明の手袋およびその編成方法につい
て好適な実施例をそれぞれ示すとともに説明する。本発
明の手袋10およびその編成方法は図1に示すように小
指1、薬指2、中指3、人差指4、四本胴5、親指6、
五本胴7、手首部8およびそれに続く編成最終部にあた
る手首口端縁部9が編成される点では従来の手袋編成と
同様であるが、手首口端縁部となるコースを含む編終わ
りの数周の周回コースの編目の編成を以下に示す実施例
1、実施例2、実施例3とすることで手袋およびその編
成方法を完成させている。
【0015】
【実施例1】図2に示すように五本胴までの編成(図示
せず)を編糸100で、そして手首部8の編成を編糸1
00およびゴム糸101を使用して行った後、続く手首
口端縁部9の編成の際に編糸100およびゴム糸101
に代えて縢り糸102を使用して該手首口端縁部9の編
成が行われる。縢り糸102による第一コースAは手首
部8の編成に使用された各針N1 ,N2 ,…,Nn によ
って編成される。続く第二コースBおよび第三コースC
の編成は上記第1コースAの編成に使用した針の一部の
針N1 ,N3 ,N5 ,N7 ,Nn-1 を休止状態にし、残
余の針N2 ,N4 ,N6 ,Nn を使用して編成される。
第四コースDでは前回まで休止状態に置かれていた針N
1 ,N3 ,N5 ,N7,Nn-1 を作用状態に復帰させる
とともに全部の針N1 ,N2 ,…,Nn へ縢り糸102
を給糸して編成を行う。以後上記のように編成された手
袋は編機から外されその編成を終了する。
【0016】
【実施例2】図3に示すように五本胴までの編成(図示
せず)を編糸100で、そして手首部7の編成を編糸1
00およびゴム糸101を使用して行われた後、続く手
首口端縁部9の編成の際に編糸100およびゴム糸10
1に代えて縢り糸102を使用して第一コースAの編成
が行われる。このコースは手首部8の編成に使用された
各針N1 ,N2 ,…,Nn が使用されその編成が行われ
る。続く第二コースBおよび第三コースCの編成は上記
縢り糸102に代えて弾性糸103によって行われる。
ここでは上記縢り糸102によって編成された第一コー
スAの編目を係止した針の一部の針N1 ,N3 ,N5 ,
N7 ,Nn-1 を休止状態にし、残余の針N2 ,N4 ,N
6 ,Nn を使用して編成される。第四コースDでは上記
の編成に使用された弾性糸103に代え再び縢り糸10
2を使用して前回まで休止状態に置かれていた針N1 ,
N3 ,N5 ,N7 ,Nn-1 を作用状態に復帰させるとと
もに全部の針N1 ,N2 ,…,Nn へ給糸させて編成を
行う。以後上記のように編成された手袋は編機から外さ
れその編成を終了する。
【0017】
【実施例3】図4に示すように五本胴までの編成(図示
せず)を編糸100で、そして、手首部8の編成を編糸
100およびゴム糸101を使用して行われた後、続く
手首口端縁部の編成の際に編糸100およびゴム糸10
1に代えて弾性糸103を使用して編成が行われる。弾
性糸103による第一コースAおよび第二コースBは手
首部8の編成に使用された各針N1 ,N2 ,…,Nn の
一部の針N1 ,N3 ,N5 ,N7 ,Nn-1 を休止状態に
し、残余の針N2 ,N4 ,N6 ,Nn を使用して編成さ
れる。続く第三コースCでは上記の編成に使用された弾
性糸103に代え縢り糸102を使用して前回まで休止
状態に置かれていた針N1 ,N3 ,N5 ,N7 ,Nn-1
を作用状態に復帰させるとともに全部の針N1 ,N2 ,
…,Nn へ給糸させて編成を行う。
【0018】第四コースDの編成も上記第三コースCと
同様に行われる。以後上記のように編成された手袋は編
機から外されその編成を終了する。手首口端縁部9の編
成を上記各実施例に示されるように行うことで編成され
る手袋の手首口端縁部9の形状は図5及び図6に示すよ
うな状態となる。つまり、休止状態に置かれた針を作用
状態に復帰させ編成を行うことで該部の編地の上端が反
り返って基端に編み合わされた袋パイピング状の編地と
なるのである。
【0019】尚、上記各実施例は本発明の好適なものを
示したにもので、手首口端縁部9の編成コース数を4コ
ースの周回コースで完了するものとしたが、勿論その編
成コース数を適宜変更できるこことは言うまでもない。
例えば、実施例1において縢り糸102によって編まれ
る第二コースBの編成を若干追加することで袋パイピン
グ状の編地をよりボリュウーム感あるものとすること、
また、縢り糸による編成コースを追加しパイピング状の
編地の基端部と上縁部が編み合わされた後最終コースの
編成が完了した状態で連続するコースに縢り糸で形成さ
れた編目を配置させ熱処理の際の融着作用増加させ最終
コースの編目の解れ止めをより強力にすることもでき
る。
【0020】これは連続するコースの編目が編糸100
と縢り糸103あるいは弾性糸104と縢り糸103の
状態で完了されて熱処理時の縢り糸102の融着作用が
編糸101あるいは弾性糸104の種類により十分に発
揮されず強力な解れ止めができない場合に行えばよい。
また、縢り糸を含む弾性糸を上記編成の際に休止状態に
させる針と作用状態にさせる針の比率を実施例では1:
1としたが1:2あるいは2:2程度に変更することで
手首口の緊締力の調整も可能であり本発明の主旨を逸脱
しない範囲において実施可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明の手袋および手袋における端縁部
の処理方法は一部の針を休止状態にさせた後手首口端縁
部の編成を行うようにしたのでゴム糸を挿入して手首口
端縁部の編成を行わなくとも従来のように手首口部が充
分に締まらずラッパ状となってしまい、その結果製品の
外観を損なわせるという問題を解決することができる。
更に、ゴム糸による編成が不要になるため手首口端縁部
にゴム糸が透けて現れることこともなく外観を損なわす
ことがなくなると共に製造原価を抑えることもできる。
【0022】加えて、編み上った形状が袋パイピング状
となるため編終わり部の最終コースが端縁部の編地が反
り返ってぐるっと巻き込まれた基端部付近に位置するた
め従来に比べ着用時など編目を引っ掛けることも少なく
なり編目の解れを防止することができる。また、上記形
状の編地となるため熱処理によってやや硬化した縢り糸
が着用時に膚に接触しなくなるので着用時の不快感をな
くすことも可能となる。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の方法によって編成された手袋の概略
を示した正面図である。
【図2】は実施例1の編成を表した図である。
【図3】は実施例2の編成を表した図である。
【図4】は実施例3の編成を表した図である。
【図5】は図1のV−Vの線断面図である。
【図6】は図5のVIの部分の拡大図である。
【0024】
【符号の説明】
1・・・小指、 2・・・薬指、 3・・・中指、 4・・・人差指、 5・・・四本胴、 6・・・親指、 7・・・五本胴、 8・・・手首部、 9・・・手首口端縁部、 10・・・手袋、 100・・・編糸、 101・・・ゴム糸、 102・・・縢り糸、 103・・・弾性糸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 手袋および手袋編成における端縁部の
処理方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は横編機によって編まれる
手袋等の筒状編地および筒状編地における手首部端縁の
解れ止め処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の手袋編機を使用することによっ
て、手袋は概略次のように編成されている。まず小指、
薬指、中指、人差指の四指の編成が行われ、次に四本
胴、親指、五本胴が編成された後、手首および手首口縁
部の編成が自動に行われた後編機から払い落とされる。
しかし、上記の編成を経て編機から払い落とされた手袋
には手首口縁部の最終コースの編糸の解れ止め処理が施
されていないためこのままでは商用に供することができ
なかった。そこで従来は、オーバーロックミシンの縢り
止めによって該部の解れ止めを行っていた。しかし、前
記の方法では手袋編成後に別途ミシン工程を設けなけれ
ばならず、その結果手袋の製造原価の高騰させる原因と
なった。
【0003】そこで本願出願人を始め他の多くの出願人
によって上記の問題を解決するための方法が種々考えら
れた。それは手袋編成工程中の手首口端縁部となるコー
スを含む編終わりの数周の周回コースの編目を解れ止め
作用のある解れ止め糸を使って編成した後、熱処理して
その解れを防止するものであった。上記説明の方法に使
用する解れ止め糸には、例えば特開昭58−16370
3号公報、特開昭51−122532号公報を始め種々
のものがあり、現在広く一般的に実施されている方法は
特公昭60−52222号公報、特公昭61−1793
8号公報記載の方法である。
【0004】これらの方法に使用される解れ止め糸は、
熱収縮性の弾性糸を芯糸にし熱融着性及び熱硬化性のな
い糸条を撚り合わせカバーリングし、さらにその上に熱
融着性のある糸条を反対方向に撚り合わせたもので、手
袋編成中の手首口端縁部となるコースを含む編終わりの
数周の周回コースの編目を該糸によって編成することで
連続するコースの編目のニードルループとシンカールー
プの交叉部が熱融着性のある糸条の熱処理による溶解作
用により互いに接着されるので編目が解れないというも
のである。
【0005】しかし、従来は上記のような解れ止め糸を
使用した手袋の編成においては、手首口端縁部となるコ
ースを含む編終わりの数周の周回コースの編目を解れ止
め糸によって編成されるのであるが、その際、手首部の
編成に使用され端縁部の編目を係止している針全部に対
し給糸を行い編成して解れ止を行っているため解れ止め
糸自身の収縮作用だけでは手首口部が充分に締まらずラ
ッパ状となってしまい、その結果製品の外観を損なわせ
る原因となっていた。この為、手首部編成後の手首口端
縁部の処理方法として手首部編成の際に該部の緊締用に
使用されるゴム糸を解れ止め糸で編成するコースにタッ
クさせることで手首口部の緊締力を強めようとしてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法では手首口
部の緊締力を得ることはできるものの次の問題を引き起
こす原因となった。つまり端縁部がゴム糸と共に編成さ
れているためにゴム糸が口部際に透けて現れ外観を損な
わす結果となった。またゴム糸の消費量もその編成の分
余計に必要となり製造原価を高騰させる原因にもなって
いる。
【0007】さらに上記に説明した従来の方法では次の
ような問題をも含んでいるそれは解れ止め糸による端縁
部の編成は手首部の編成の際に使用された針全部によっ
て引き続き同一編組織、所謂平編(天竺編)で編成され
るためにどうしても端縁部の最終コースのループが口部
端に位置するようになるため着用時など引っ掛けやすく
解れ止処理したにもかかわらず解れを招く原因となって
いるだけでなく着用時に膚に接触することから着用感も
よいものではなかった。
【0008】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
でその目的は手袋編成における手首口端縁部の解れ止め
処理の際に生ずる種々の問題を解決することのできる解
れ止の処理方法、並びにその方法によって製造される手
袋を提供することをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、手袋編機を使用して、手袋編成中の手首
口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コー
スの編目を編成する際に、当該部分が袋パイピング状に
なるように編成し、袋パイピング状の上端の少なくとも
1周コースを熱融着性を有する解れ止め糸によって編成
した後、手袋を編機から外して熱処理することにより解
れ止め糸を融着させて編地の端縁部が解れないようにし
たことを特徴とするものである。
【0010】また、手首口縁部の袋パイピング状の編成
を、手袋編成中の手首口端縁部となるコースを含む編終
わりの数周の周回コースの編目を編成する際に、解れ止
め糸を使用して手首部の編成に続くコースの編成を行う
と共に一部の針をループを係止させたまま休止位置にと
どまらせ、残余の針によって引き続いて手首口端縁部の
編成を数周の周回コース行った後に前記休止状態にある
針を作用状態に復帰させ端縁部の上端ループと下端ルー
プとを編み合わせるように編成したことも特徴の1つで
あり、解れ止め糸は熱収縮性の弾性糸を芯糸にし熱融着
性及び熱硬化性のない糸条を撚り合わせカバーリング
し、該カバーリング糸の外周に熱融着性のある糸条を反
対方向に撚り合わせたものを用いてもよい。
【0011】本発明の手袋は、手袋編機によって編成さ
れた手袋において、手首口端縁部となるコースを含む編
終わりの数周の周回コースの編目が弾性糸によって袋パ
イピング状に編目を形成し、前記編目に続くコースの編
目が解れ止め糸により形成されており該編目が熱処理に
よって融着され最終の編目の解れ止めが施されているこ
とを特徴とするものである。
【0012】
【作用】手袋編成工程中の手首口端縁部となるコースを
含む編終わりの数周の周回コースの編成を一部の針をル
ープを係止したまま休止位置にとどまらせ、弾性を帯び
た弾性糸あるいは解れ止め糸によって残余の針によって
手首部に引き続いて手首口端縁部の編成を数周の周回コ
ース編成する。すると、当該部分の編目は隣接する同一
コースの編目に対して相互に緊張した状態で配列される
ために手首口部の緊締力を充分強める方向に作用すると
共に、前記休止状態にある針を作用状態に復帰させ編成
するために手首口端縁部の編地の上端が反り返って基端
に編み合わされた袋パイピング状の編地となる。そし
て、この手袋を熱処理することにより解れ止め糸の溶着
作用により解れ止めがなされるのである。
【0013】
【実施例】次に本発明の手袋およびその編成方法につい
て好適な実施例をそれぞれ示すとともに説明する。本発
明の手袋10およびその編成方法は図1に示すように小
指1、薬指2、中指3、人差指4、四本胴5、親指6、
五本胴7、手首部8およびそれに続く編成最終部にあた
る手首口端縁部9が編成される点では従来の手袋編成と
同様であるが、手首口端縁部となるコースを含む編終わ
りの数周の周回コースの編目の編成を以下に示す実施例
1、実施例2、実施例3とすることで手袋およびその編
成方法を完成させている。
【0014】
【実施例1】図2に示すように五本胴までの編成(図示
せず)を編糸100で、そして手首部8の編成を編糸1
00およびゴム糸101を使用して行った後、続く手首
口端縁部9の編成の際に編糸100およびゴム糸101
に代えて熱融着性を有する解れ止め糸102を使用して
該手首口端縁部9の編成が行われる。尚、図示は省略し
たが、手首口端部分を編成する解れ止め糸102は熱融
着糸または芯糸に熱融着糸を絡ませたものが使用され
る。この解れ止め糸102による第一コースAでは手首
部8の編成に使用された各針N1 、N2 、…、Nn によ
って編成される。続く第二コースBおよび第三コースC
の編成は上記第1コースAの編成に使用した針の一部の
針N1 、N3 、N5 、N7 、Nn-1 を休止状態にし、残
余の針N2 、N4 、N6 、Nn を使用して編成される。
【0015】第四コースDでは前回まで休止状態に置か
れていた針N1 、N3 、N5 、N7、Nn-1 を作用状態
に復帰させるとともに全部の針N1 、N2 、…、Nn へ
解れ止め糸102を給糸して編成を行う。すると、休止
された針N1 、N3 、N5 、N7 、Nn-1 のループ(下
端ループ)と第二コースBおよび第三コースCの編成で
使用した針N2 、N4 、N6 、Nn の上端ループとが第
四コースDで編み合わされてここに袋パイピングが形成
される。こうして編成された手袋10は編機から外さ
れ、その後、この手袋10を熱処理すると解れ止め糸1
02の絡み合った部分が溶着して解れ止め及び保形力が
発揮され、手袋10の手首口端部分がラッパ状に広がる
のを防止するのである。
【0016】
【実施例2】図3に示すように五本胴までの編成(図示
せず)を編糸100で、そして、手首部8の編成を編糸
100およびゴム糸101を使用して編成した後、続く
手首口端縁部の編成の際に第一コースAで上記編糸10
0およびゴム糸101に代えて熱融着性を有する解れ止
め糸102を使用して編成が行われる。第二コースBお
よび第三コースCでは手首部8の編成に使用された各針
N1 、N2 、…、Nn の一部の針N1 、N3 、N5 、N
7 、Nn-1 を休止状態にし、残余の針N2 、N4 、N6
、Nn に弾性糸103が給糸されて編成される。続く
第四コースDでは上記の編成に使用された弾性糸103
に代え解れ止め糸102を使用して前回まで休止状態に
置かれていた針N1 、N3 、N5 、N7 、Nn-1 を作用
状態に復帰させ、全部の針N1 、N2 、…、Nn へ給糸
して編成を行う。
【0017】すると、第二コースBおよび第三コースC
で休止されていた針N1 、N3 、N5 、N7 、Nn-1 の
ループと第二コースBおよび第三コースCで編成に使用
した針N2 、N4 、N6 、Nn のループとが第四コース
Dで編み合わされてここに袋パイピングが形成される。
こうして編成された手袋10は編機から外され、その
後、この手袋10を熱処理すると解れ止め糸102同士
の絡み合った部分が溶着されて解れ止め及び保形力が発
揮され、手袋10の手首口端部分がラッパ状に広がるの
を防止するのである。
【0018】
【実施例3】図4に示すように五本胴までの編成(図示
せず)を編糸100で、そして、手首部8の編成を編糸
100およびゴム糸101を使用して編成した後、続く
手首口端縁部の編成の際に第一コースA及び第二コース
Bで上記手首部8の編成に使用された各針N1 、N2 、
…、Nn の一部の針N1 、N3 、N5 、N7 、Nn-1を
休止状態にし、残余の針N2 、N4 、N6 、Nn に手首
部8の編成に使用した編糸100およびゴム糸101に
代えて弾性糸103が給糸されて編成される。第三コー
スC及び第四コースDでは弾性糸103に代えて熱融着
性を有する解れ止め糸102が前回まで休止状態に置か
れていた針N1 、N3 、N5 、N7 、Nn-1 を作用状態
に復帰させ、全部の針N1 、N2 、…、Nn へ給糸して
編成を行う。
【0019】以後上記のように編成された手袋は編機か
ら外されその編成を終了する。編成された手袋10は編
機から外され、その後、この手袋10が熱処理されると
解れ止め糸102に当接する編糸100部分と解れ止め
糸102とが溶着されるので解れ止め及び保形力が発揮
され、手袋10の手首口端部分がラッパ状に広がるのを
防止するのである。上記各実施例で編成され、熱処理さ
れた手袋10の手首口端縁部9の形状は図5及び図6に
示すような状態となる。つまり、休止状態に置かれた針
を作用状態に復帰させ編成を行うことで該部の編地の上
端が反り返って基端に編み合わされた袋パイピング状の
編地となり、端部の解れ止め糸102の溶着力により袋
パイピングの形状が確りと保持されるのである。
【0020】尚、上記各実施例は本発明の好適なものを
示したもので、手首口端縁部9の編成コース数を4コー
スの周回コースで完了するものとしたが、勿論その編成
コース数を適宜変更できるこことは言うまでもない。例
えば、実施例1において解れ止め糸102によって編ま
れる第二コースBの編成を若干追加することで袋パイピ
ング状の編地をよりボリュウーム感あるものとするこ
と、また、解れ止め糸による編成コースを追加しパイピ
ング状の編地の基端部と上縁部が編み合わされた後最終
コースの編成が完了した状態で連続するコースに解れ止
め糸で形成された編目を配置させ熱処理の際の融着作用
増加させ最終コースの編目の解れ止めをより強力にする
こともできる。
【0021】これは連続するコースの編目が編糸100
と解れ止め糸103あるいは弾性糸104と解れ止め糸
103の状態で完了されて熱処理時の解れ止め糸102
の融着作用が編糸101あるいは弾性糸104の種類に
より十分に発揮されず強力な解れ止めができない場合に
行えばよい。また、解れ止め糸を含む弾性糸を上記編成
の際に休止状態にさせる針と作用状態にさせる針の比率
を実施例では1:1としたが1:2あるいは2:2程度
に変更することで手首口の緊締力の調整も可能であり本
発明の主旨を逸脱しない範囲において実施可能である。
【0022】更に、これらの方法に使用される解れ止め
糸は、弾性糸を芯にし、その周囲に熱融着性を有する糸
条を形成したり、弾性糸を芯糸にし熱融着性熱硬化性の
ない糸条を撚り合わせカバーリングし、さらにその上に
熱融着性のある糸条を反対方向に撚り合わせたものにす
ると、特に、この解れ止め糸は実施例3における弾性糸
として用いることも出来るのは勿論である。
【0023】
【発明の効果】本発明の手袋および手袋における端縁部
の処理方法は一部の針を休止状態にさせた後手首口端縁
部の編成を行うようにしたのでゴム糸を挿入して手首口
端縁部の編成を行わなくとも従来のように手首口部が充
分に締まらずラッパ状となってしまい、その結果製品の
外観を損なわせるという問題を解決することができる。
【0024】更に、ゴム糸による編成が不要になるため
手首口端縁部にゴム糸が透けて現れることもなく外観を
損なわすことがなくなると共に、製造原価を抑えること
もできる。
【0025】加えて、編み上った形状が袋パイピング状
となるため編終わり部の最終コースが端縁部の編地が反
り返ってぐるっと巻き込まれた基端部付近に位置するた
め従来に比べ着用時など編目を引っ掛けることも少なく
なり編目の解れを防止することができる。
【0026】また、袋パイピング状に形成する解れ止め
糸を熱処理することにより当該糸がやや硬化しても、こ
の硬化した部分が着用時に膚に接触しなくなるので着用
時の不快感をなくすことも出来ると言う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の方法によって編成された手袋の概略
を示した正面図である。
【図2】は実施例1の編成を表した図である。
【図3】は実施例2の編成を表した図である。
【図4】は実施例3の編成を表した図である。
【図5】は図1のV−Vの線断面図である。
【図6】は図5のVIの部分の拡大図である。
【符号の説明】 1・・・小指、 2・・・薬指、 3・・・中指、 4・・・人差指、 5・・・四本胴、 6・・・親指、 7・・・五本胴、 8・・・手首部、 9・・・手首口端縁部、 10・・・手袋、 100・・・編糸、 101・・・ゴム糸、 102・・・解れ止め糸、 103・・・弾性糸 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月25日
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は横編機によって編まれる
手袋等の筒状編地および筒状編地における手首部端縁の
解れ止め処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の手袋編機を使用することによっ
て、手袋は概略次のように編成されている。まず小指、
薬指、中指、人差指の四指の編成が行われ、次に四本
胴、親指、五本胴が編成された後、手首および手首口縁
部の編成が自動に行われた後編機から払い落とされる。
しかし、上記の編成を経て編機から払い落とされた手袋
には手首口縁部の最終コースの編糸の解れ止め処理が施
されていないためこのままでは商用に供することができ
なかった。そこで従来は、オーバーロックミシンの縢り
止めによって該部の解れ止めを行っていた。しかし、前
記の方法では手袋編成後に別途ミシン工程を設けなけれ
ばならず、その結果手袋の製造原価の高騰させる原因と
なった。
【0003】そこで本願出願人を始め他の多くの出願人
によって上記の問題を解決するための方法が種々考えら
れた。それは手袋編成工程中の手首口端縁部となるコー
スを含む編終わりの数周の固回コースの編目を解れ止め
作用のある解れ止め糸を使って編成した後、熱処理して
その解れを防止するものであった。上記説明の方法に使
用する解れ止め糸には、例えば特開昭58−16370
3号公報、特開昭51−122532号公報を始め種々
のものがあり、現在広く一般的に実施されている方法は
特公昭60−52222号公報、特公昭61−1793
8号公報記載の方法である。
【0004】これらの方法に使用される解れ止め糸は、
熱収縮性の弾性糸を芯糸にし熱融着性及び熱硬化性のな
い糸条を撚り合わせカバーリングし、さらにその上に熱
融着性のある糸条を反対方向に撚り合わせたもので、手
袋編成中の手首口端縁部となるコースを含む編終わりの
数周の周回コースの編目を該糸によって編成することで
連続するコースの編目のニードルループとシンカールー
プの交叉部が熱融着性のある糸条の熱処理による溶解作
用により互いに接着されるので編目が解れないというも
のである。
【0005】しかし、従来は上記のような解れ止め糸を
使用した手袋の編成においては、手首口端縁部となるコ
ースを含む編終わりの数周の周回コースの編目を解れ止
め糸によって編成されるのであるが、その際、手首部の
編成に使用され端縁部の編目を係止している針全部に対
し給糸を行い編成して解れ止を行っているため解れ止め
糸自身の収縮作用だけでは手首口部が充分に締まらずラ
ッパ状となってしまい、その結果製品の外観を損なわせ
る原因となっていた。この為、手首部編成後の手首口端
縁部の処理方法として手首部編成の際に該部の緊締用に
使用されるゴム糸を解れ止め糸で編成するコースにタッ
クさせることで手首口部の緊締力を強めようとしてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法では手首口
部の緊締力を得ることはできるものの次の問題を引き起
こす原因となった。つまり端縁部がゴム糸と共に編成さ
れているためにゴム糸が口部際に透けて現れ外観を損な
わす結果となった。またゴム糸の消費量もその編成の分
余計に必要となり製造原価を高騰させる原因にもなって
いる。
【0007】さらに上記に説明した従来の方法では次の
ような問題をも含んでいるそれは解れ止め糸による端縁
部の編成は手首部の編成の際に使用された針全部によっ
て引き続き同一編組織、所謂平編(天竺編)で編成され
るためにどうしても端縁部の最終コースのループが口部
端に位置するようになるため着用時など引っ掛けやすく
解れ止処理したにもかかわらず解れを招く原因となって
いるだけでなく着用時に膚に接触することから着用感も
よいものではなかった。
【0008】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
でその目的は手袋編成における手首口端縁部の解れ止め
処理の際に生ずる種々の問題を解決することのできる解
れ止の処理方法、並びにその方法によって製造される手
袋を提供することをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、手袋編機を使用して、手袋編成中の手首
口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コー
スの編目を編成する際に、当該部分が袋パイピング状に
なるように編成し、袋パイピング状の上端の少なくとも
1周コースを熱融着性を有する解れ止め糸によって編成
した後、手袋を編機から外して熱処理することにより解
れ止め糸を融着させて編地の端縁部が解れないようにし
たことを特徴とするものである。
【0010】また、手首口縁部の袋パイピング状の編成
を、手袋編成中の手首口端縁部となるコースを含む編終
わりの数周の周回コースの編目を編成する際に、解れ止
め糸を使用して手首部の編成に続くコースの編成を行う
と共に一部の針をループを係止させたまま休止位置にと
どまらせ、残余の針によって引き続いて手首口端縁部の
編成を数周の周回コース行った後に前記休止状態にある
針を作用状態に復帰させ端縁部の上端ループと下端ルー
プとを編み合わせるように編成したことも特徴の1つで
あり、解れ止め糸は熱収縮性の弾性糸を芯糸にし熱融着
性及び熱硬化性のない糸条を撚り合わせカバーリング
し、該カバーリング糸の外周に熱融着性のある糸条を反
対方向に撚り合わせたものを用いてもよい。
【0011】本発明の手袋は、手袋編機によって編成さ
れた手袋において、手首口端縁部となるコースを含む編
終わりの数周の周回コースの編目が弾性糸によって袋パ
イピング状に編目を形成し、前記編目に続くコースの編
目が解れ止め糸により形成されており該編目が熱処理に
よって融着され最終の編目の解れ止めが施されているこ
とを特徴とするものである。
【0012】
【作用】手袋編成工程中の手首口端縁部となるコースを
含む編終わりの数周の周回コースの編成を一部の針をル
ープを係止したまま休止位置にとどまらせ、弾性を帯び
た弾性糸あるいは解れ止め糸によって残余の針によって
手首部に引き続いて手首口端縁部の編成を数周の周回コ
ース編成する。すると、当該部分の編目は隣接する同一
コースの編目に対して相互に緊張した状態で配列される
ために手首口部の緊締力を充分強める方向に作用すると
共に、前記休止状態にある針を作用状態に復帰させ編成
するために手首口端縁部の編地の上端が反り返って基端
に編み合わされた袋パイピング状の編地となる。そし
て、この手袋を熱処理することにより解れ止め糸の溶着
作用により解れ止めがなされるのである。
【0013】
【実施例】次に本発明の手袋およびその編成方法につい
て好適な実施例をそれぞれ示すとともに説明する。本発
明の手袋10およびその編成方法は図1に示すように小
指1、薬指2、中指3、人差指4、四本胴5、親指6、
五本胴7、手首部8およびそれに続く編成最終部にあた
る手首口端縁部9が編成される点では従来の手袋編成と
同様であるが、手首口端縁部となるコースを含む編終わ
りの数周の周回コースの編目の編成を以下に示す実施例
1、実施例2、実施例3とすることで手袋およびその編
成方法を完成させている。
【0014】
【実施例1】図2に示すように五本胴までの編成(図示
せず)を編糸100で、そして手首部8の編成を編糸1
00およびゴム糸101を使用して行った後、続く手首
口端縁部9の編成の際に編糸100およびゴム糸101
に代えて熱融着性を有する解れ止め糸102を使用して
該手首口端縁部9の編成が行われる。尚、図示は省略し
たが、手首口端部分を編成する解れ止め糸102は熱融
着糸または芯糸に熱融着糸を絡ませたものが使用され
る。この解れ止め糸102による第一コースAでは手首
部8の編成に使用された各針N1、N2、…、Nnによ
って編成される。続く第二コースBおよび第三コースC
の編成は上記第1コースAの編成に使用した針の一部の
針N1、N3、N5、N7、Nn−1を休止状態にし、
残余の針N2、N4、N6、Nnを使用して編成され
る。
【0015】第四コースDでは前回まで休止状態に置か
れていた針N1、N3、N5、N7、Nn−1を作用状
態に復帰させるとともに全部の針N1、N2、…、Nn
へ解れ止め糸102を給糸して編成を行う。すると、休
止された針N1、N3、N5、N7、Nn−1のループ
(下端ループ)と第二コースBおよび第三コースCの編
成で使用した針N2、N4、N6、Nnの上端ループと
が第四コースDで編み合わされてここに袋パイピングが
形成される。こうして編成された手袋10は編機から外
され、その後、この手袋10を熱処理すると解れ止め糸
102の絡み合った部分が溶着して解れ止め及び保形力
が発揮され、手袋10の手首口端部分がラッパ状に広が
るのを防止するのである。
【0016】
【実施例2】図3に示すように五本胴までの編成(図示
せず)を編糸100で、そして、手首部8の編成を編糸
100およびゴム糸101を使用して編成した後、続く
手首口端縁部の編成の際に第一コースAで上記編糸10
0およびゴム糸101に代えて熱融着性を有する解れ止
め糸102を使用して編成が行われる。第二コースBお
よび第三コースCでは手首部8の編成に使用された各針
N1、N2、…、Nnの一部の針N1、N3、N5、N
7、Nn−1を休止状態にし、残余の針N2、N4、N
6、Nnに弾性糸103が給糸されて編成される。続く
第四コースDでは上記の編成に使用された弾性糸103
に代え解れ止め糸102を使用して前回まで休止状態に
置かれていた針N1、N3、N5、N7、Nn−1を作
用状態に復帰させ、全部の針N1、N2、…、Nnへ給
糸して編成を行う。
【0017】すると、第二コースBおよび第三コースC
で休止されていた針N1、N3、N5、N7、Nn−1
のループと第二コースBおよび第三コースCで編成に使
用した針N2、N4、N6、Nnのループとが第四コー
スDで編み合わされてここに袋パイピングが形成され
る。こうして編成された手袋10は編機から外され、そ
の後、この手袋10を熱処理すると解れ止め糸102同
士の絡み合った部分が溶着されて解れ止め及び保形力が
発揮され、手袋10の手首口端部分がラッパ状に広がる
のを防止するのである。
【0018】
【実施例3】図4に示すように五本胴までの編成(図示
せず)を編糸100で、そして、手首部8の編成を編糸
100およびゴム糸101を使用して編成した後、続く
手首口端縁部の編成の際に第一コースA及び第二コース
Bで上記手首部8の編成に使用された各針N1、N2、
…、Nnの一部の針N1、N3、N5、N7、Nn−1
を休止状態にし、残余の針N2、N4、N6、Nnに手
首部8の編成に使用した編糸100およびゴム糸101
に代えて弾性糸103が給糸されて編成される。第三コ
ースC及び第四コースDでは弾性糸103に代えて熱融
着性を有する解れ止め糸102が前回まで休止状態に置
かれていた針N1、N3、N5、N7、Nn−1を作用
状態に復帰させ、全部の針N1、N2、…、Nnへ給糸
して編成を行う。
【0019】以後上記のように編成された手袋は編機か
ら外されその編成を終了する。編成された手袋10は編
機から外され、その後、この手袋10が熱処理されると
解れ止め糸102に当接する編糸100部分と解れ止め
糸102とが溶着されるので解れ止め及び保形力が発揮
され、手袋10の手首口端部分がラッパ状に広がるのを
防止するのである。上記各実施例で編成され、熱処理さ
れた手袋10の手首口端縁部9の形状は図5及び図6に
示すような状態となる。つまり、休止状態に置かれた針
を作用状態に復帰させ編成を行うことで該部の編地の上
端が反り返って基端に編み合わされた袋パイピング状の
編地となり、端部の解れ止め糸102の溶着力により袋
パイピングの形状が確りと保持されるのである。
【0020】尚、上記各実施例は本発明の好適なものを
示したもので、手首口端縁部9の編成コース数を4コー
スの周回コースで完了するものとしたが、勿論その編成
コース数を適宜変更できるこことは言うまでもない。例
えば、実施例1において解れ止め糸102によって編ま
れる第二コースBの編成を若干追加することで袋パイピ
ング状の編地をよりボリュウーム感あるものとするこ
と、また、解れ止め糸による編成コースを追加しパイピ
ング状の編地の基端部と上縁部が編み合わされた後最終
コースの編成が完了した状態で連続するコースに解れ止
め糸で形成された編目を配置させ熱処理の際の融着作用
増加させ最終コースの編目の解れ止めをより強力にする
こともできる。
【0021】これは連続するコースの編目が編糸100
と解れ止め糸103あるいは弾性糸104と解れ止め糸
103の状態で完了されて熱処理時の解れ止め糸102
の融着作用が編糸101あるいは弾性糸104の種類に
より十分に発揮されず強力な解れ止めができない場合に
行えばよい。また、解れ止め糸を含む弾性糸を上記編成
の際に休止状態にさせる針と作用状態にさせる針の比率
を実施例では1:1としたが1:2あるいは2:2程度
に変更することで手首口の緊締力の調整も可能であり本
発明の主旨を逸脱しない範囲において実施可能である。
【0022】更に、これらの方法に使用される解れ止め
糸は、弾性糸を芯にし、その周囲に熱融着性を有する糸
条を形成したり、弾性糸を芯糸にし熱融着性熱硬化性の
ない糸条を撚り合わせカバーリングし、さらにその上に
熱融着性のある糸条を反対方向に撚り合わせたものにす
ると、特に、この解れ止め糸は実施例3における弾性糸
として用いることも出来るのは勿論である。
【0023】
【発明の効果】本発明の手袋および手袋における端縁部
の処理方法は一部の針を休止状態にさせた後手首口端縁
部の編成を行うようにしたのでゴム糸を挿入して手首口
端縁部の編成を行わなくとも従来のように手首口部が充
分に締まらずラッパ状となってしまい、その結果製品の
外観を損なわせるという問題を解決することができる。
【0024】更に、ゴム糸による編成が不要になるため
手首口端縁部にゴム糸が透けて現れることもなく外観を
損なわすことがなくなると共に、製造原価を抑えること
もできる。
【0025】加えて、編み上った形状が袋パイピング状
となるため編終わり部の最終コースが端縁部の編地が反
り返ってぐるっと巻き込まれた基端部付近に位置するた
め従来に比べ着用時など編目を引っ掛けることも少なく
なり編目の解れを防止することができる。
【0026】また、袋パイピング状に形成する解れ止め
糸を熱処理することにより当該糸がやや硬化しても、こ
の硬化した部分が着用時に膚に接触しなくなるので着用
時の不快感をなくすことも出来ると言う利点もある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の方法によって編成された手袋の概略
を示した正面図である。
【図2】は実施例1の編成を表した図である。
【図3】は実施例2の編成を表した図である。
【図4】は実施例3の編成を表した図である。
【図5】は図1のV−Vの線断面図である。
【図6】は図5のVIの部分の拡大図である。
【符号の説明】 1・・・小指、 2・・・薬指、 3・・・中指、 4・・・人差指、 5・・・四本胴、 6・・・親指、 7・・・五本胴、 8・・・手首部、 9・・・手首口端縁部、 10・・・手袋、 100・・・編糸、 101・・・ゴム糸、 102・・・解れ止め糸、 103・・・弾性糸

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手袋編機を使用して、手袋編成中の手首口
    端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コース
    の編目を編成する際に、該部が袋パイピング状になるよ
    うに弾性糸によって編成し、次に縢り糸によって少なく
    とも一周コースの編成を行った後手袋を編機から外した
    後、適宜熱処理することで縢り糸を融着させて編地の端
    縁部が解れないようにすること、を特徴とする手袋編成
    における端縁部の処理方法。
  2. 【請求項2】弾性糸には熱収縮性の弾性糸を芯糸にし熱
    融着性熱硬化性のない糸条を撚り合わせカバーリング
    し、さらにその上に熱融着性のある糸条を反対方向に撚
    り合わせたものを含む特許請求項1記載の手袋編成にお
    ける端縁部の処理方法。
  3. 【請求項3】手袋編機を使用して、手袋編成中の手首口
    端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コース
    の編目を編成する際に、縢り糸を使用して手首部の編成
    に続くコースの編成を行うと共に一部の針をループを係
    止させたまま休止位置にとどまらせ残余の針によって引
    き続いて手首口端縁部の編成を数周の周回コース行った
    後に前記休止状態にある針を作用状態に復帰させ端縁部
    の上端編地と下端編地とを編み合わせるように編成し手
    袋を編機から外した後、適宜熱処理することで縢り糸を
    融着させ編地の端縁部が解れないようにすることを特徴
    とする手袋編成における端縁部の処理方法。
  4. 【請求項4】手袋編機を使用して、手袋編成中の手首口
    端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コース
    の編目を編成する際に、第一のコースで手首部の編成に
    使用した針に縢り糸を給糸して編成を行い、続く第二,
    第三のコースでは前記編成に使用した針の一部をループ
    を係止させたまま休止状態にさせ残余の針によって手首
    口端縁部の編成を行った後、第四のコースで前記休止状
    態にある針を作用状態に復帰させ端縁部の上端編地と下
    端編地とを編み合わせるように編成し手袋を編機から外
    した後、適宜熱処理することで縢り糸を融着させ編地の
    端縁部が解れないようにしたことを特徴とする手袋編成
    における端縁部の処理方法。
  5. 【請求項5】手袋編機を使用して、手袋編成中の手首口
    端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コース
    の編目を編成する際に、縢り糸を使用して手首部の編成
    に続くコースの編成を行った後、一部の針をループを係
    止させたまま休止位置にとどまらせると共に前記縢り糸
    に代えて弾性糸を使用して残余の針によって手首部に引
    き続いて手首口端縁部の編成を数周の周回コース行い、
    しかる後に前記弾性糸を使用し、あるいはそれに代えて
    縢り糸を使用して前記休止状態にある針を作用状態に復
    帰させ編成をすることにより端縁部の上端編地と下端編
    地とを編み合わせると共に引き続くコースを縢り糸によ
    って編成し手袋を編機から外した後、適宜熱処理するこ
    とで縢り糸を融着させ編地の端縁部が解れないようにす
    ることを特徴とする手袋編成における端縁部の処理方
    法。
  6. 【請求項6】手袋編機を使用して、手袋編成中の手首口
    端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コース
    の編目を編成する際に、第一のコースで手首部の編成に
    使用した針に縢り糸を給糸して編成を行い、続く第二,
    第三のコースでは前記縢り糸に代えて弾性糸を使用して
    前記編成に使用した針の一部のループを係止させたまま
    休止状態にさせ残余の針によって手首口端縁部の編成を
    行った後、第四のコース以降を前記弾性糸に代えて縢り
    糸を使用して前記休止状態にある針を作用状態に復帰さ
    せ全針に給糸して少なくとも1コース以上の編成をする
    ことにより端縁部の上端編地と下端編地とを編み合わせ
    て手袋を編機から外した後、適宜熱処理することで縢り
    糸を融着させ編地の端縁部が解れないようにすることを
    特徴とする手袋編成における端縁部の処理方法。
  7. 【請求項7】手袋編機を使用して、手袋編成中の手首口
    端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コース
    の編目を編成する際に、手首部の編成に使用した針の一
    部を前記手首部の編地のループを係止させたまま休止位
    置にとどまらせ弾性糸を使用して残余の針によって手首
    部に引き続いて手首口端縁部の編成を数周の周回コース
    行い、いかる後に前記弾性糸を使用し、あるいはそれに
    代えて縢り糸を使用して前記の休止状態にある針を作用
    状態に復帰させ編成をすることにより端縁部の上端編地
    と下端編地とを編み合わせると共に引き続くコースを縢
    り糸によって編成し手袋を編機から外した後、適宜熱処
    理することで縢り糸を融着させ編地の端縁部が解れない
    ようにすることを特徴とする手袋編成における端縁部の
    処理方法。
  8. 【請求項8】手袋編機を使用して、手袋編成中の手首口
    端縁部となるコースを含む編終わりの数周の周回コース
    の編目を編成する際に、第一、第二のコースを弾性糸を
    使用して手首部の編成に使用した針の一部を前記手首部
    の編地のループを係止させたまま休止状態にさせ残余の
    針によって手首部に引き続いて手首口端縁部の編成行
    い、続く第三のコース以降を前記弾性糸に代えて縢り糸
    を使用して前記の休止状態にある針を作用状態に復帰さ
    せ全針に給糸して少なくとも1コース以上の編成をする
    ことにより端縁部の上端編地と下端編地とを編み合わせ
    るように編成し手袋を編機から外した後、適宜熱処理す
    ることで縢り糸を融着させ編地の端縁部が解れないよう
    にすることを特徴とする手袋編成における端縁部の処理
    方法。
  9. 【請求項9】手袋編機によって編成された手袋におい
    て、手首口端縁部となるコースを含む編終わりの数周の
    周回コースの編目が弾性糸によって袋パイピング状に編
    目を形成し、前記編目に続くコースの編目が縢り糸によ
    り形成されており該編目が熱処理によって融着され最終
    の編目の解れ止めが施されていることを特徴とする手
    袋。
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