JPH0735325B2 - 赤外線遮断物質入り化粧料 - Google Patents
赤外線遮断物質入り化粧料Info
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- JPH0735325B2 JPH0735325B2 JP60291359A JP29135985A JPH0735325B2 JP H0735325 B2 JPH0735325 B2 JP H0735325B2 JP 60291359 A JP60291359 A JP 60291359A JP 29135985 A JP29135985 A JP 29135985A JP H0735325 B2 JPH0735325 B2 JP H0735325B2
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- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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- A61K8/0254—Platelets; Flakes
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- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/19—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
- A61K8/29—Titanium; Compounds thereof
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- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
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- A61Q1/12—Face or body powders for grooming, adorning or absorbing
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、赤外線遮断物質を配合することにより、日光
による日焼けや老化現象としてのしわやたるみなどの障
害を防止した化粧料に関する。
による日焼けや老化現象としてのしわやたるみなどの障
害を防止した化粧料に関する。
（従来技術） 従来、日光による皮ふ障害を防止する目的で、化粧料の
中に日光スペクトル中の紫外線部分、特に290ないし320
nm部分を遮断する物質を含ませることは、しばしば行な
われている。更に近年の化粧料では、一歩進んで長波長
紫外線と呼ばれる320ないし400nmの領域に対しても皮ふ
を保護するよう設計される傾向にある。
中に日光スペクトル中の紫外線部分、特に290ないし320
nm部分を遮断する物質を含ませることは、しばしば行な
われている。更に近年の化粧料では、一歩進んで長波長
紫外線と呼ばれる320ないし400nmの領域に対しても皮ふ
を保護するよう設計される傾向にある。
しかしながら、赤外線の遮断により、皮ふへの日光の有
害作用を防止する化粧料は、従来知られていない。
害作用を防止する化粧料は、従来知られていない。
本発明者らは、下記の事実から日光の皮ふへの障害は、
紫外線だけでなく、赤外線も関与する可能性があると考
えた。
紫外線だけでなく、赤外線も関与する可能性があると考
えた。
即ち、第一に太陽光エネルギーの割合は、快晴時に太陽
高度90°の地上において、290〜400nmの紫外波長領域が
約６％、400〜800nmの可視領域が約52％、800〜3000nm
の赤外領域が約42％であり、夏期の暑さの原因である赤
外光は42％も含まれていることが知られている。
高度90°の地上において、290〜400nmの紫外波長領域が
約６％、400〜800nmの可視領域が約52％、800〜3000nm
の赤外領域が約42％であり、夏期の暑さの原因である赤
外光は42％も含まれていることが知られている。
第二に太陽光の皮ふ透過率は、紫外光では皮ふの表層部
までしか透過しないのに、赤外光では真皮より奥まで到
達することが知られている。
までしか透過しないのに、赤外光では真皮より奥まで到
達することが知られている。
第三に皮ふを透過した赤外光は、感覚神経に直接作用し
て温感を与えることができるが、長時間の太陽光放射で
は温感が熱痛感に変わり、さらにひどくなるとやけどを
起すことも知られている。
て温感を与えることができるが、長時間の太陽光放射で
は温感が熱痛感に変わり、さらにひどくなるとやけどを
起すことも知られている。
第四にヒトの皮ふ分光反射率を調べると、日焼けが生じ
ている皮ふでは近赤外線の一部の皮ふ透過率が高まり正
常皮ふ以上に温度上昇率が高くなることが知られてい
る。
ている皮ふでは近赤外線の一部の皮ふ透過率が高まり正
常皮ふ以上に温度上昇率が高くなることが知られてい
る。
第五に皮ふへの浸透性が強い赤外線が紫外線と共存する
と、皮ふ真皮の弾力線維を変性して、しわやたるみなど
の老化現象を促進することがモルモツトを使つた実験で
明らかにされ、赤外線に有害作用があることが米国ペン
シルベニア大学クリグマン教授らによつて指摘されてい
る。〔アーチブズ・オブ・ダーマトロジカル・リサーチ
（Arch Dermatol Res）,272:229-238（1982）〕。これ
は、漁師や農夫に見られる顔面、首筋の深いしわの成因
とも関連していると考えられる。
と、皮ふ真皮の弾力線維を変性して、しわやたるみなど
の老化現象を促進することがモルモツトを使つた実験で
明らかにされ、赤外線に有害作用があることが米国ペン
シルベニア大学クリグマン教授らによつて指摘されてい
る。〔アーチブズ・オブ・ダーマトロジカル・リサーチ
（Arch Dermatol Res）,272:229-238（1982）〕。これ
は、漁師や農夫に見られる顔面、首筋の深いしわの成因
とも関連していると考えられる。
そこで、本発明者らは、日光による日焼けや老化現象と
してのしわやたるみなどの障害から皮ふを守るべく従来
考慮されなかつた赤外線遮断効果を化粧料に与え、さら
に夏期のサンケア化粧料としての温熱感抑制効果をも検
討した。
してのしわやたるみなどの障害から皮ふを守るべく従来
考慮されなかつた赤外線遮断効果を化粧料に与え、さら
に夏期のサンケア化粧料としての温熱感抑制効果をも検
討した。
しかしながら、化粧料に安全に使用でき、かつ化粧料中
に混合したとき赤外線を効果的に遮断（反射及び又は吸
収）する物質については、従来知られていなかつたた
め、本発明者らは広範な試験、研究を行い、ここに赤外
線遮断効果の優れた物質を見出し、これを化粧料に配合
した新規な化粧料を提供した。
に混合したとき赤外線を効果的に遮断（反射及び又は吸
収）する物質については、従来知られていなかつたた
め、本発明者らは広範な試験、研究を行い、ここに赤外
線遮断効果の優れた物質を見出し、これを化粧料に配合
した新規な化粧料を提供した。
（発明の構成） 本発明の化粧料は、赤外線遮断物質を配合したことを特
徴とする、化粧料である。
徴とする、化粧料である。
本発明で使用しうる赤外線遮断物質としては、赤外線吸
収効果を有する物質として、ガラスパウダー、シルクパ
ウダーがあり、赤外線反射効果を有する物質として金粉
末、銀粉末、白金粉、アルミニウム末等の金属粉末や、
薄片状酸化チタン、薄片状酸化ジルコニウム等の薄片状
金属酸化物があげられる。これらの赤外線遮断物質は、
単独で又は混合して、化粧料中に0.5〜80％、好ましく
は５〜60％の量で使用できる。
収効果を有する物質として、ガラスパウダー、シルクパ
ウダーがあり、赤外線反射効果を有する物質として金粉
末、銀粉末、白金粉、アルミニウム末等の金属粉末や、
薄片状酸化チタン、薄片状酸化ジルコニウム等の薄片状
金属酸化物があげられる。これらの赤外線遮断物質は、
単独で又は混合して、化粧料中に0.5〜80％、好ましく
は５〜60％の量で使用できる。
赤外線遮断物質として特に好ましいものは、薄片状酸化
チタンであり、その例は、特開昭60-176906号記載の方
法により製造された、嵩密度約0.5g/c.c.、比表面積５
〜20m2/g、粒度２〜20μｍ、厚み0.4〜1.0μｍの薄片状
酸化チタン粉末である。薄片状酸化チタンは、後述の第
６図に示すとおり、約500〜約3000nmの光の透過率が約2
3％以下であり、赤外部の透過抑制効果が特に大であ
る。従って赤外線遮断効果は、その使用量が多いほど顕
著であるが、10〜20％の少量でも十分効果がある。
チタンであり、その例は、特開昭60-176906号記載の方
法により製造された、嵩密度約0.5g/c.c.、比表面積５
〜20m2/g、粒度２〜20μｍ、厚み0.4〜1.0μｍの薄片状
酸化チタン粉末である。薄片状酸化チタンは、後述の第
６図に示すとおり、約500〜約3000nmの光の透過率が約2
3％以下であり、赤外部の透過抑制効果が特に大であ
る。従って赤外線遮断効果は、その使用量が多いほど顕
著であるが、10〜20％の少量でも十分効果がある。
よって、本発明は、赤外線遮断物質として、約500〜約3
000nmの光の透過率が約23％以下である薄片状酸化チタ
ンを配合してなる化粧料を提供するものである。
000nmの光の透過率が約23％以下である薄片状酸化チタ
ンを配合してなる化粧料を提供するものである。
本発明の化粧料は、所望により従来公知の紫外線遮断物
質、例えば吸収剤として２−ヒドロキシ−４−メトキシ
ベンゾフエノン（慣用名オキシベンゾン）、2,2′,4,
4′−テトラヒドロキシベンゾフエノン（商品名ユビナ
ールD50）等のベンゾフエノン系紫外線吸収剤、サリチ
ル酸メチル、サリチル酸p-tert−ブチルフエニル等のサ
リチル酸系紫外線吸収剤、ｐ−アミノ安息香酸エチル、
ｐ−ジエチルアミノ安息香酸−２−エチルヘキシル等の
アミノ安息香酸系紫外線吸収剤、ｐ−メトキシケイ皮酸
−２−エトキシエチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、ウ
ロカニン酸、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫
外線吸収剤、２−（２−ヒドロキシ−５−メチルフエニ
ル）ベンゾトリアゾール（商品名チヌビンＰ）等のベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤等、反射剤として酸化チ
タン、微粒子酸化チタン及び酸化亜鉛等を配合すること
により、赤外線及び紫外線の両者を同時に遮断せしめ、
夏期における効率的サンケア化粧料とすることもでき
る。その場合、紫外線遮断物質の使用量は、通常１〜50
％である。
質、例えば吸収剤として２−ヒドロキシ−４−メトキシ
ベンゾフエノン（慣用名オキシベンゾン）、2,2′,4,
4′−テトラヒドロキシベンゾフエノン（商品名ユビナ
ールD50）等のベンゾフエノン系紫外線吸収剤、サリチ
ル酸メチル、サリチル酸p-tert−ブチルフエニル等のサ
リチル酸系紫外線吸収剤、ｐ−アミノ安息香酸エチル、
ｐ−ジエチルアミノ安息香酸−２−エチルヘキシル等の
アミノ安息香酸系紫外線吸収剤、ｐ−メトキシケイ皮酸
−２−エトキシエチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、ウ
ロカニン酸、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫
外線吸収剤、２−（２−ヒドロキシ−５−メチルフエニ
ル）ベンゾトリアゾール（商品名チヌビンＰ）等のベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤等、反射剤として酸化チ
タン、微粒子酸化チタン及び酸化亜鉛等を配合すること
により、赤外線及び紫外線の両者を同時に遮断せしめ、
夏期における効率的サンケア化粧料とすることもでき
る。その場合、紫外線遮断物質の使用量は、通常１〜50
％である。
本発明の化粧料の剤形は、特に限定されないが、固型フ
アンデーシヨン状、口紅状、クリーム状、パウダー状等
が一般的である。特に固型フアンデーシヨンは、赤外線
遮断物質を目的に応じて、少量〜多量の任意の量で含み
うるため、本発明の化粧料の剤形として適するものであ
る。
アンデーシヨン状、口紅状、クリーム状、パウダー状等
が一般的である。特に固型フアンデーシヨンは、赤外線
遮断物質を目的に応じて、少量〜多量の任意の量で含み
うるため、本発明の化粧料の剤形として適するものであ
る。
本発明の化粧料の他の成分は、赤外線遮断物質をその目
的を奏する程度に化粧料中に含ませうるものである限
り、一般の化粧料の成分をそのまま使用でき、その例
は、後記実施例に示されるものである。
的を奏する程度に化粧料中に含ませうるものである限
り、一般の化粧料の成分をそのまま使用でき、その例
は、後記実施例に示されるものである。
以下に本発明の化粧品の製造例およびその赤外線遮断に
関する有効性を、実施例により詳しく説明する。
関する有効性を、実施例により詳しく説明する。
成分を均一に混合粉砕し、リボンミキサーに入れ、こ
れに均一に溶解した成分を加えて混合する。混合物を
粉砕し、一定量を金皿にのせて圧縮成型し、固型フアン
デーシヨンとする。
れに均一に溶解した成分を加えて混合する。混合物を
粉砕し、一定量を金皿にのせて圧縮成型し、固型フアン
デーシヨンとする。
成分を加熱融解し均一に混ぜる。これに成分を加
え、ロールミルで練り、均一に分散させた後、再融解し
て香料を加え、脱泡してから型に流し込み、急冷して固
める。固まつたものを型から取り出し、容器に装填し、
フレーミングして表面を均一にし、スポーツリツプを得
る。
え、ロールミルで練り、均一に分散させた後、再融解し
て香料を加え、脱泡してから型に流し込み、急冷して固
める。固まつたものを型から取り出し、容器に装填し、
フレーミングして表面を均一にし、スポーツリツプを得
る。
実施例3. サンスクリーンクリーム 成分を加熱溶解し、70℃に調整する。成分を加熱溶
解し、75℃に調整する。アンカーミキサーで撹拌しなが
ら成分を成分に加えて乳化する。これに成分を加
え、ホモミキサーで均一に分散する。アンカーミキサー
で撹拌しながら冷却し、45℃になつたとき成分を加
え、30℃以下に冷却してサンスクリーンクリームを得
る。
解し、75℃に調整する。アンカーミキサーで撹拌しなが
ら成分を成分に加えて乳化する。これに成分を加
え、ホモミキサーで均一に分散する。アンカーミキサー
で撹拌しながら冷却し、45℃になつたとき成分を加
え、30℃以下に冷却してサンスクリーンクリームを得
る。
このクリームは、UV吸収剤としてオキシベンゾンやパラ
ジメチルアミノ安息香酸オクチルも含み、赤外線及び紫
外線の双方を遮断するものである。
ジメチルアミノ安息香酸オクチルも含み、赤外線及び紫
外線の双方を遮断するものである。
参考例1. サンスクリーンクリーム 成分〜を実施例３に準じて処理し、金粉を赤外線遮
断物質として含む、サンスクリーンクリームを製造し
た。
断物質として含む、サンスクリーンクリームを製造し
た。
参考例2.固型フアンデーシヨン 成分およびを実施例１に準じて処理し、アルミニウ
ム末を赤外線遮断物質として含む、固型フアンデーシヨ
ンを製造した。
ム末を赤外線遮断物質として含む、固型フアンデーシヨ
ンを製造した。
成分を85℃に加熱融解する。成分を混合し、粉砕す
る。撹拌しながら、成分を成分に加え、次いでロー
ラーミルで混合粉砕する。香料（成分）を加えてから
脱泡後、70℃で容器に流し込み、冷却してサンスクリー
ンスチツクを得る。
る。撹拌しながら、成分を成分に加え、次いでロー
ラーミルで混合粉砕する。香料（成分）を加えてから
脱泡後、70℃で容器に流し込み、冷却してサンスクリー
ンスチツクを得る。
実施例5.赤外線透過率の測定 前記実施例１〜３および比較例１〜３の化粧料の試料５
部をワセリン95部とともにローラーで均一分散した後、
赤外分光光度計用液体セルスペーサーで0.05mmの厚みに
調整し、対照にワセリンを用いて250〜2500nmの透過率
を分光光度計UV-365（島津製作所製）で測定した。
部をワセリン95部とともにローラーで均一分散した後、
赤外分光光度計用液体セルスペーサーで0.05mmの厚みに
調整し、対照にワセリンを用いて250〜2500nmの透過率
を分光光度計UV-365（島津製作所製）で測定した。
結果を第１図〜第３図に示す。第１図は実施例１と比較
例１の化粧料、第２図は実施例２と比較例２の化粧料、
第３図は実施例３と比較例３の化粧料についての結果を
示すグラフである。
例１の化粧料、第２図は実施例２と比較例２の化粧料、
第３図は実施例３と比較例３の化粧料についての結果を
示すグラフである。
さらに、上記と同様にして、赤外線遮断物質として夫々
金粉およびアルミニウム末を含む、参考例１および参考
例２の化粧料についても、夫々の比較例とともに赤外線
透過率を測定した。結果を夫々第４図および第５図に示
す。
金粉およびアルミニウム末を含む、参考例１および参考
例２の化粧料についても、夫々の比較例とともに赤外線
透過率を測定した。結果を夫々第４図および第５図に示
す。
これらの各図に見られるとおり、本発明の化粧料は、い
ずれも約1000nm以上の赤外領域における光の透過を、比
較例の化粧料に比して著しく抑制している。
ずれも約1000nm以上の赤外領域における光の透過を、比
較例の化粧料に比して著しく抑制している。
なお、上記実施例１〜３の化粧料においては、赤外線遮
断物質として薄片状酸化チタンを使用しているが、この
物質が良好な赤外線遮断物質であることも、本発明者が
初めて見出したものである。従来、化粧料に白色顔料と
して配合されている微粒子酸化チタンには、このような
赤外線遮断効果は認められない。この事実を示すため、
薄片状酸化チタンと微粒子状酸化チタン（夫々、化粧料
に配合していない原料自体）について、上記同様に透過
率を比較した。結果を第６図に示す。第６図から明らか
なとおり、薄片状酸化チタンは、500nm乃至赤外領域に
おいて特に透過率を抑制している。
断物質として薄片状酸化チタンを使用しているが、この
物質が良好な赤外線遮断物質であることも、本発明者が
初めて見出したものである。従来、化粧料に白色顔料と
して配合されている微粒子酸化チタンには、このような
赤外線遮断効果は認められない。この事実を示すため、
薄片状酸化チタンと微粒子状酸化チタン（夫々、化粧料
に配合していない原料自体）について、上記同様に透過
率を比較した。結果を第６図に示す。第６図から明らか
なとおり、薄片状酸化チタンは、500nm乃至赤外領域に
おいて特に透過率を抑制している。
実施例6.赤外線反射率の測定 実施例１の化粧料および比較例１の化粧料の夫々を、前
腕内側の皮ふ上の３×3cmの部位に2mg/cm2の割合で均一
に塗布し、BaSO4デイスク（イーストマンコダツク社
製）を参照試料とし、60φ積分球付属装置を使用し、日
立330型自記分光光度計を用いて、250〜1500nmの領域の
反射率を測定した。結果を第７図に示す。本発明の化粧
料は、可視〜赤外領域において比較例の化粧料より反射
率が大きいことが判つた。
腕内側の皮ふ上の３×3cmの部位に2mg/cm2の割合で均一
に塗布し、BaSO4デイスク（イーストマンコダツク社
製）を参照試料とし、60φ積分球付属装置を使用し、日
立330型自記分光光度計を用いて、250〜1500nmの領域の
反射率を測定した。結果を第７図に示す。本発明の化粧
料は、可視〜赤外領域において比較例の化粧料より反射
率が大きいことが判つた。
実施例7.化粧料使用時の赤外線照射による温感の比較 実施例１と比較例１の化粧料を左右顔面頬部に塗布し、
第８図に示す方法で赤外線を照射し、照射直後、照射
時、照射終了後の左右頬部の温熱感を比較した。結果を
第１表に示す。この結果によれば、本発明の化粧料は比
較例の化粧料に比べて、明らかに優れた赤外線遮断効果
を有する。
第８図に示す方法で赤外線を照射し、照射直後、照射
時、照射終了後の左右頬部の温熱感を比較した。結果を
第１表に示す。この結果によれば、本発明の化粧料は比
較例の化粧料に比べて、明らかに優れた赤外線遮断効果
を有する。
第１表 被検者 実施例1 比較例１ 1 R ＜ L 2 L ＜ R 3 R ＜ L 4 R ＜ L 5 L ＜ R 6 R ＜ L 7 L ＜ R 8 R ＝ L 9 L ＝ R 10 R ＜ L R:右頬 L:左頬 実施例8.化粧料使用時の太陽光照射による皮ふに対する
障害の抑制効果 日焼け止め化粧料の効果指標として化粧品分野で広く採
用されているサン・プロテクシヨン・フアクター（SP
F）を、本発明化粧料の太陽光による皮層への障害を軽
減する効果の指標として採用し実験を行つた。日焼けを
起こす最小エネルギー量を最小紅斑量（MED）とし、サ
ンプル塗布時のMEDを無塗布時のMEDで割つたものをSPF
とした。SPFが大きくなる程日焼けを防ぐ効果が大きい
ことを示す。
障害の抑制効果 日焼け止め化粧料の効果指標として化粧品分野で広く採
用されているサン・プロテクシヨン・フアクター（SP
F）を、本発明化粧料の太陽光による皮層への障害を軽
減する効果の指標として採用し実験を行つた。日焼けを
起こす最小エネルギー量を最小紅斑量（MED）とし、サ
ンプル塗布時のMEDを無塗布時のMEDで割つたものをSPF
とした。SPFが大きくなる程日焼けを防ぐ効果が大きい
ことを示す。
パネルはハートレイ系モルモツト雌350gを10匹１群と
し、背部を刈毛後、市販の脱毛剤で除毛した。背部正中
線に平行に、２×10cm2の部位を３ヵ所設けた（第９
図）。中央１ヵ所は無塗布MED測定部とした。検体は実
施例１又は比較例１の化粧料を2mg/cm2又は2ml/cm2で塗
布した（１匹に２種の検体が塗布できる）。塗布後、光
照射窓付きのアルミホイルを背部に覆い（第10図）、太
陽光線の所定量を背部被験部に照射した。所定の太陽光
照射後各行のアルミホイル窓を順次とじ、照射太陽光線
量は積算度計でモニターした。
し、背部を刈毛後、市販の脱毛剤で除毛した。背部正中
線に平行に、２×10cm2の部位を３ヵ所設けた（第９
図）。中央１ヵ所は無塗布MED測定部とした。検体は実
施例１又は比較例１の化粧料を2mg/cm2又は2ml/cm2で塗
布した（１匹に２種の検体が塗布できる）。塗布後、光
照射窓付きのアルミホイルを背部に覆い（第10図）、太
陽光線の所定量を背部被験部に照射した。所定の太陽光
照射後各行のアルミホイル窓を順次とじ、照射太陽光線
量は積算度計でモニターした。
上記操作で、無塗布部MEDおよび検体塗布部MEDを求め、
次式からSPFを求め、第２表に示す結果を得た。
次式からSPFを求め、第２表に示す結果を得た。
（但し、MEDSは検体塗布部のMEDであり、MEDCは無塗布
部のMEDである。） 第２表 実施例1 比較例１ SPF値 9.0 7.0 （発明の効果） 本発明の化粧料は、日光に含まれる赤外線を遮断するこ
とにより、日光による皮ふ老化等の障害を防止する。従
つて、特に夏季におけるサンケア化粧料や、スポーツ時
の日焼け防止等の目的に有用である。
部のMEDである。） 第２表 実施例1 比較例１ SPF値 9.0 7.0 （発明の効果） 本発明の化粧料は、日光に含まれる赤外線を遮断するこ
とにより、日光による皮ふ老化等の障害を防止する。従
つて、特に夏季におけるサンケア化粧料や、スポーツ時
の日焼け防止等の目的に有用である。
第１図は実施例１と比較例１の化粧料の赤外線透過率を
比較したグラフであり、 第２図は、実施例２と比較例２の化粧料の赤外線透過率
を比較したグラフであり、 第３図は、実施例３と比較例３の化粧料の赤外線透過率
を比較したグラフであり、 第４図は参考例１と比較例４の化粧の赤外線透過率を比
較したグラフであり、 第５図は参考例２と比較例５の化粧料の赤外線透過率を
比較したグラフであり、 第６図は、薄片状酸化チタンと微粒子状酸化チタンの赤
外線透過率を比較したグラフであり、 第７図は、実施例１と比較例１の化粧料の赤外線反射率
を比較したグラフであり、 第８図は、実施例７において赤外線照射による温感の比
較を行つている状態の概略図であり、 第９図は実施例８におけるモルモツト背部の化粧料塗布
部の区分けを示す図であり、 第10図は光照射窓付きのアルミホイルの平面図である。
比較したグラフであり、 第２図は、実施例２と比較例２の化粧料の赤外線透過率
を比較したグラフであり、 第３図は、実施例３と比較例３の化粧料の赤外線透過率
を比較したグラフであり、 第４図は参考例１と比較例４の化粧の赤外線透過率を比
較したグラフであり、 第５図は参考例２と比較例５の化粧料の赤外線透過率を
比較したグラフであり、 第６図は、薄片状酸化チタンと微粒子状酸化チタンの赤
外線透過率を比較したグラフであり、 第７図は、実施例１と比較例１の化粧料の赤外線反射率
を比較したグラフであり、 第８図は、実施例７において赤外線照射による温感の比
較を行つている状態の概略図であり、 第９図は実施例８におけるモルモツト背部の化粧料塗布
部の区分けを示す図であり、 第10図は光照射窓付きのアルミホイルの平面図である。
Claims (5)
- 【請求項１】赤外線を遮断する物質として、約500〜約3
000nmの光の透過率が約23％以下である薄片状酸化チタ
ンを配合してなる化粧料。 - 【請求項２】薄片状酸化チタンが、嵩密度約0.5g/cc、
比表面積５〜20m2/g、粒度２〜20μｍ、厚み0.4〜1.0μ
ｍの薄片状酸化チタン粉末である、特許請求の範囲第１
項記載の化粧料。 - 【請求項３】薄片状酸化チタンが、化粧料全体に対し
て、0.5〜80重量％配合されている、特許請求の範囲第
１項記載の化粧料。 - 【請求項４】赤外線遮断物質として、約500〜約3000nm
の光の透過率が約23％以下である薄片状酸化チタンを配
合し、更に紫外線遮断物質を配合してなる化粧料。 - 【請求項５】紫外線遮断物質が、化粧料全体に対して１
〜50重量％配合されている、特許請求の範囲第４項記載
の化粧料。
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|---|---|---|---|
| JP60291359A JPH0735325B2 (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 | 赤外線遮断物質入り化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60291359A JPH0735325B2 (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 | 赤外線遮断物質入り化粧料 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62149613A JPS62149613A (ja) | 1987-07-03 |
| JPH0735325B2 true JPH0735325B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=17767903
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60291359A Expired - Lifetime JPH0735325B2 (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 | 赤外線遮断物質入り化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0735325B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| KR102151740B1 (ko) * | 2019-03-08 | 2020-09-03 | 금오공과대학교 산학협력단 | 금나노로드 및 이산화티타늄을 함유하는 근적외선 및 열 차단용 화장료 조성물 |
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-
1985
- 1985-12-24 JP JP60291359A patent/JPH0735325B2/ja not_active Expired - Lifetime
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