JPH0734031U - 鋼矢板護岸構造 - Google Patents

鋼矢板護岸構造

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JPH0734031U
JPH0734031U JP6767493U JP6767493U JPH0734031U JP H0734031 U JPH0734031 U JP H0734031U JP 6767493 U JP6767493 U JP 6767493U JP 6767493 U JP6767493 U JP 6767493U JP H0734031 U JPH0734031 U JP H0734031U
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steel sheet
sheet pile
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steel plate
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豊 坂田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼矢板護岸に、魚類や水中生物の生息空間が
できると共に、その空間部に植物の種子や養分を含んだ
土壌やロックウール等の多孔質材料を入れておくことに
より、植物の生育を図ることができる。 【構成】 2枚のZ形鋼矢板1を継手1aを介して組み
立て、河川側における縦方向の凹部1bに開口部2aを
有する鋼板2を取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、河川や湖沼等において使用する鋼矢板護岸構造に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
従来、河川などの鋼矢板護岸として、図7に示すように、U形鋼矢板16を噛 み合わせた構造のものが知られている。この護岸構造の景観性を良好にするため に、打設した鋼矢板の河川側における縦方向の各凹部にケーシングを取付けるよ うにした技術が、実開平4−22510号公報に開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
鋼矢板そのままの構造では、護岸面が凹凸形状をしているが閉じられた空間が ないため魚類や水中生物の生息空間がない。また、河川側と陸側とが遮断されて いるため護岸面には植物が生育しない。凹凸形状が景観性を損なうという問題点 もある。 景観性の向上を図ることを提案した前記公開実用新案公報に開示されているも のでは、植物の植生や魚巣のためのケーシングを溶接またはボルトで鋼矢板に取 付けるが、U形鋼矢板を対象としており、鋼矢板打設後にしか取付けられない。 このため現場での取付け作業が発生するとともに、水中部のケーシングを取付け るための水中作業が発生するという問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前述の問題を有利に解決するために、本考案の鋼矢板護岸構造においては、2 枚のZ形鋼矢板1を継手1aを介して組み立て、河川側における縦方向の凹部1 bに開口部2aを有する鋼板2を取付ける。 また直線形鋼矢板11に開口部11aを設け、さらに陸側の面に空間13がで きるように曲げた鋼板12を取付けることによっても、前述の問題を有利に解決 することができる。
【0005】 次に本考案の作用について説明する。 2枚のZ形鋼矢板1を継手1aを介して組み立て、河川側の凹部1bに開口部 2aを有する鋼板2を取付けたので、魚類や水中生物の生息空間3ができるとと もに、この生息空間3に、鋼板からなる棚板4を取付けておき、植物の種子や養 分を含んだ土壌やロックウール等の多孔質材料5を収納しておくことにより、植 物の生育が図れ、また、河川側の護岸面が凹凸形状にはならずに、平面状になる ので、景観性の向上が図れる。 また直線形鋼矢板11を使用した請求項2の考案の場合も、Z形鋼矢板1を使 用した請求項1の考案と同様の作用が得られる。
【0006】
【実施例】
図1および図2は本考案の請求項1の実施例に係る鋼矢板護岸構造を示すもの であって、2枚のZ形鋼矢板1が噛み合わせて用いられ、すなわち、前記2枚の Z形鋼矢板1が継手1aを介して組み立てられ、河川側における縦方向の凹部1 bの溝縁部に開口部2aを有する鋼板2が溶接により固着され、このように一体 化された鋼板2およびZ形鋼矢板1は、水底地盤17に打設される。 前記鋼板2は、工場で取付けてもよく、あるいは現場で打設前に取り付けても よい。こうすることによって、魚類や水中生物の生息空間3ができる。
【0007】 前記鋼板2の開口部2aの形状は、図5に示すように、多数の円形孔を分離し て設けてもよく、あるいは図6に示すように、横方向に延長するスリット状の開 口部2aを上下方向に間隔をおいて設けてもよい。
【0008】 また、図1に示すように、鋼板2に鋼板からなる棚板4を取付けておき、その 棚板4の上部に、植物の種子や養分を含んだ土壌やロックウール等の多孔質材料 5を収容しておくことにより、植物の生育が図れる。 この場合、前記鋼矢板1にも開口部を設けることにより、地下水の流れなど、 陸側と河川側との流れの連続性を保つことができる。
【0009】 図3および図4は、請求項2の考案の実施例に係る鋼矢板護岸構造を示すもの であって、直線形鋼矢板11が用いられ、その直線形鋼矢板11に多数の開口部 11aが設けられ、かつ陸側に生息空間13ができるように曲げた鋼板12は、 前記直線形鋼矢板11の陸側の面に溶接により固着されて一体化され、この一体 化された直線形鋼矢板11および鋼板12が水底地盤17に打設され、このよう にして魚類や水中生物の生息空間13ができる。
【0010】 前記直線形鋼矢板11の開口部11aの形状は、図5に示すように、多数の円 形孔を分離して設けてもよく、あるいは図6に示すように、横方向に延長するス リット状の開口部11aを上下方向に間隔をおいて設けてもよい。
【0011】 また、図3に示すように、鋼板12に棚板14を取付けておき、その棚板14 の上部に植物の種子や養分を含んだ土壌やロックウール等の多孔質材料15を収 容してもよく、このように構成することにより、植物の生育が図れる。この場合 、鋼板12にも開口部を設けることによって、地下水の流れなど、陸側と河川側 との流れの連続性を保つことができる。
【0012】
【考案の効果】
本考案によれば、2枚のZ形鋼矢板1を、継手1aを介して組み立て、河川側 における縦方向の凹部1bに、開口部2aを有する鋼板12を取付けるか、また は直線形鋼矢板11に開口部11aを設け、さらに直線形鋼矢板11の陸側の面 に、生息空間13ができるように曲げた鋼板12を取付けるので、魚類や水中生 物の生息空間3,13を設けることができると共に、その生息空間3,13に植 物の種子や養分を含んだ土壌やロックウール等の多孔質材料5,15を入れてお くことにより、植物の生育が図れ、また、河川側の護岸面が凹凸形状にはならず に、平面状になるので景観性の向上が図れる。また生息空間3,13を形成する ための鋼板2,12を工場で取付けることによって、現場での作業も水中作業も 不要になる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の考案の実施例に係る鋼矢板護岸構造
を示す斜視図である。
【図2】請求項1の考案の実施例に係る鋼矢板護岸構造
を示す平面図である。
【図3】請求項2の考案の実施例に係る鋼矢板護岸構造
を示す斜視図である。
【図4】請求項2の考案の実施例に係る鋼矢板護岸構造
を示す平面図である。
【図5】開口部を有する鋼板の一例を示す正面図であ
る。
【図6】開口部を有する鋼板の他の例を示す正面図であ
る。
【図7】従来のU形鋼矢板を用いた鋼矢板護岸構造を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 Z形鋼矢板 1a 継手 1b 凹部 2 鋼板 2a 開口部 3 生息空間 4 棚板 5 多孔質材料 11 直線形鋼矢板 11a 開口部 12 鋼板 13 生息空間 14 棚板 15 多孔質材料 17 水底地盤

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のZ形鋼矢板1を継手1aを介して
    組み立て、河川側における縦方向の凹部1bに、開口部
    2aを有する鋼板2を取付けたことを特徴とする鋼矢板
    護岸構造。
  2. 【請求項2】 直線形鋼矢板11に開口部11aを設
    け、さらに陸側の面に空間13ができるように曲げた鋼
    板12を取付けたことを特徴とする鋼矢板護岸構造。
JP6767493U 1993-11-26 1993-11-26 鋼矢板護岸構造 Expired - Lifetime JP2561326Y2 (ja)

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JPH0734031U true JPH0734031U (ja) 1995-06-23
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013044119A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Jfe Steel Corp Z形鋼矢板および鋼矢板壁
FR2998136A1 (fr) * 2012-11-21 2014-05-23 Frederic Berge Dispositif d'habitat artificiel fixe le long des berges ou des quais amenages et destine a developper la biomasse, a proteger les juveniles et dans certains cas, a epurer l'eau

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013044119A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Jfe Steel Corp Z形鋼矢板および鋼矢板壁
FR2998136A1 (fr) * 2012-11-21 2014-05-23 Frederic Berge Dispositif d'habitat artificiel fixe le long des berges ou des quais amenages et destine a developper la biomasse, a proteger les juveniles et dans certains cas, a epurer l'eau

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Publication number Publication date
JP2561326Y2 (ja) 1998-01-28

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