JPH0733843A - ブロック共重合体の製造方法 - Google Patents

ブロック共重合体の製造方法

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JPH0733843A
JPH0733843A JP20123593A JP20123593A JPH0733843A JP H0733843 A JPH0733843 A JP H0733843A JP 20123593 A JP20123593 A JP 20123593A JP 20123593 A JP20123593 A JP 20123593A JP H0733843 A JPH0733843 A JP H0733843A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スチームストリッピングにおいて粒径が小さ
いクラムを形成し透明性に優れた芳香族モノオレフイン
と共役ジオレフインとのブロック共重合体の製造方法を
提供する。 【構成】 n−ブタン/シクロヘキサン(30/70)
中、n−ブチルリチウムを重合開始剤として用いて得ら
れたスチレン含量33重量%、ブタジエン含量67重量
%、重量平均分子量12×104 の(スチレン−ブタジ
エン)系ブロック共重合体100重量部の25重量%n
−ブタン/シクロヘキサン溶液を、エチレンビスステア
リン酸アミド0.15重量部存在下、スチームストリッ
ピングすることによって溶媒を除去し、粒径3〜30m
mのクラムが水中に分散するスラリーを得ることからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芳香族モノオレフィンと
共役ジオレフィンとのブロック共重合体の製造方法に関
し、詳しくはスチームストリッピング法において良好な
クラムを形成し透明性に優れた該ブロック共重合体の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族モノオレフィンと共役ジオレフィ
ンとのブロック共重合体は粘着剤分野等で広く利用され
ている。これらのブロック共重合体を製造するに際して
は炭化水素溶媒中で重合した後、スチームストリッピン
グ法により溶媒を分離して該共重合体をクラム状で析出
させる方法が知られている。この時、良好なクラムを得
るために各種の添加剤が使用され、たとえば、ポリエー
テル型ブロック共重合体等の分散剤(特開昭55−11
0110号)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等
の非イオン系界面活性剤(特開平3−60844号)等
が一般的である。しかし、これらの添加剤はブロック共
重合体のクラム中に混入すると、製品の色調や透明性を
低下させる場合がある。また、このような製品を粘接着
剤組成物として使用した場合は凝集力が低下する等の問
題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はスチー
ムストリッピング法において良好なクラムを形成すると
ともに透明性に優れ、かつ、粘接着剤用のベースポリマ
ーとして好適な芳香族モノオレフィンと共役ジオレフィ
ンとのブロック共重合体の製造方法を提供することにあ
る。本発明者は鋭意研究の結果、特定の温度範囲に融点
を有する高級脂肪酸アミドを使用することが有効である
ことを見出し、この知見に基づき本発明を完成するに到
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、炭化水素溶媒中、有機リチウム化合物を重合開始剤
として使用することによって得られた芳香族モノオレフ
ィンと共役ジオレフィンとのブロック共重合体の溶液
を、温度範囲70〜200℃に融点を有する高級脂肪酸
アミドの存在下にスチームストリッピングすることを特
徴とする芳香族モノオレフィンと共役ジオレフィンとの
ブロック共重合の製造方法が提供される。
【0005】本発明で使用する芳香族モノオレフィンと
共役ジオレフィンとのブロック共重合体は、炭化水素溶
媒中、有機リチウム化合物を重合開始剤として使用し
て、芳香族モノオレフィンと共役ジオレフィンとを重合
して得られるものであり特に限定されないが、通常は一
般式(S−I)n または(S−I)n −Sまたは(S−
I)m −Xで表され(式中、Sは芳香族モノオレフィン
重合体ブロック、Iは共役ジオレフィン重合体ブロッ
ク、Xはカップリング剤の残基、nは1〜10の整数、
mは2〜4を表すものである。)、Sは実質的に芳香族
モノオレフィンの重合体ブロック、Iは実質的に共役ジ
オレフィンの重合体ブロックである場合を含む。
【0006】ここで実質的にとは、相互に少量の他の共
重合成分に由来する結合単位を含んでいる場合、Iがブ
ロックの一端から他端にかけて共役ジオレフィンに対す
る芳香族モノオレフィンの比率が漸増するように少量の
芳香族モノオレフィン単位を含有するテーパー型ブロッ
クポリマー、あるいはIの少なくとも一部が水素添加に
より変性されている場合等を意味する。かかるブロック
共重合体は、芳香族モノオレフィン含有率10〜70重
量%、好ましくは10〜55重量%で、数平均分子量が
25000〜500000、好ましくは40000〜2
00000である。
【0007】かかるブロック共重合体を構成する芳香族
モノオレフィンの具体例としては、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン等が例示され、なかでもス
チレンが賞用される。また共役ジオレフィンとしては、
1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエ
ン等が例示される。
【0008】これらのブロック共重合体はいずれも公知
であり、有機リチウム化合物を開始剤として使用する公
知の方法(例えば、特公昭43−17979号公報に記
載の方法)に従って製造される。また、これらのブロッ
ク共重合体の芳香族モノオレフィン重合体ブロック
(S)と共役ジオレフィン重合体ブロック(I)との割
合は特に限定されないが、通常は(S)/(I)=5/
95〜50/50(重量比)、好ましくは、10/90
〜45/55(重量比)である。
【0009】また、該ブロック共重合体を重合する際に
使用する炭化水素溶媒は特に限定されないが、たとえ
ば、ブタン、ペンタン、ヘキサン、イソペンタン、ヘプ
タン、オクタン、イソオクタン等の脂肪族炭化水素;シ
クロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の
脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、エチルベンゼ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素などが使用できる。こ
れらは1種のみならず2種以上混合して使用してもよ
い。
【0010】有機リチウム化合物は、分子中に1個以上
のリチウム原子を結合した有機モノリチウム化合物であ
り、例えばエチルリチウム、n−プロピルリチウム、イ
ソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブ
チルリチウム、tert−ブチルリチウム、ヘキサメチ
レンジリチウム、ブタジエニルジリチウム、イソプレニ
ルジリチウムなどが挙げられる。これらは1種のみなら
ず2種以上混合して使用してもよい。
【0011】ブロック共重合体を製造する際の重合温度
は一般に−10℃ないし150℃、好ましくは40℃な
いし120℃である。重合に要する時間は条件によって
異なるが、通常は48時間以内であり、特に好適には
0.5ないし10時間である。また、重合系の雰囲気は
窒素ガスなどの不活性ガスをもって置換することが望ま
しい。重合圧力は、上記重合温度範囲でモノマー及び溶
媒を液相に維持するに充分な圧力の範囲で行えばよく、
特に限定されるものではない。さらに重合系内には触媒
及びリビングポリマーを不活性化させるような不純物、
たとえば水、酸素、炭酸ガスなどが混入しないように留
意する必要がある。
【0012】本発明で使用する高級脂肪酸アミドは、温
度範囲70〜200℃、好ましくは、85〜185℃に
おいて融点を有するものであって、通常は炭素数10以
上を有する高級脂肪酸のアミドであり、アミノ基の水素
がアルキル基で置換されたN−置換アミドを含むもので
ある。かかる高級脂肪酸アミドの具体例としては、ステ
アリン酸アミド、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミ
ド、パルミチン酸アミド、エルカ酸アミド、ベヘン酸ア
ミド等の高級脂肪酸モノアミド;メチレンビスステアリ
ン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレ
ンビスオレイン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミ
ド等の高級脂肪酸ビスアミド;N−ステアリルオレイン
酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N−ステア
リルステアリン酸アミド、N−オレイルステアリン酸ア
ミド、N,N−ジステアリルアジピン酸アミド等のN−
置換型高級脂肪酸アミドが挙げられる。これらの中でも
エチレンビスステアリン酸アミドが好適である。
【0013】また該高級脂肪酸アミドの融点は前記の範
囲に有するものである。融点が70℃未満のものを使用
すると、ブロック共重合体を加熱乾燥する際に融解し、
該ブロック共重合体同士が互着するので好ましくない。
さらに、融点が200℃を超えるものは、該ブロック共
重合体を熱溶融型粘着剤組成物として使用する場合に、
溶融塗工する際にストレーナーが目詰まりするので好ま
しくない。
【0014】本発明で使用する芳香族モノオレフィンと
共役ジオレフィンとのブロック共重合体の溶液は、炭化
水素溶媒中、有機リチウム化合物を重合開始剤として使
用して、芳香族モノオレフィンと共役ジオレフィンとを
重合した後、反応停止剤を添加して重合反応を停止して
得られる。反応停止剤は公知のものを使用することがで
き、特に限定されないが、たとえば水;メタノール、エ
タノール、プロパノールなどのアルコール;塩酸、硫
酸、硝酸、ほう酸、リン酸等の無機酸;カルボン酸、ス
ルホン酸、スルフィン酸、フェノール等の有機酸が挙げ
られる。反応停止剤の添加量は、重合開始剤しとて使用
した有機リチウム化合物に対して等モル以上、好ましく
は1.5モル以上である。
【0015】また、該ブロック共重合体の溶液には必要
に応じて安定剤が添加される。安定剤は公知のものを使
用することができ特に限定されないが、たとえば、フェ
ノール系、有機ホスフェート系、有機ホスファイト系、
アミン系、イオウ系等の種々の酸化防止剤が使用され、
その使用量は通常ブロック共重合体100重量部に対し
て0.001〜10重量部である。
【0016】このようにして得られた該ブロック共重合
体の溶液は温度範囲70〜200℃に融点を有する高級
脂肪酸アミドの存在下にスチームストリッピングするこ
とによって炭化水素溶媒を除去し、該ブロック共重合体
がクラム状で水中に分散したスラリーとする。かかるス
チームストリッピングの工程における具体的な処理方法
は従来公知の方法を採用することができ特に制限されな
いが、通常は、芳香族モノオレフィンと共役ジオレフィ
ンとのブロック共重合体の濃度は10〜60重量%、ま
た、炭化水素溶媒の沸点以上120℃以下の温度範囲で
行なう。
【0017】スチームストリッピングにおける該高級脂
肪酸アミドの使用量は、芳香族モノオレフィンと共役ジ
オレフィンとのブロック共重合体100重量部に対し
0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部であ
る。0.05重量部未満では該ブロック共重合体同士が
互着し、3〜30mmのクラム粒径の小さいものが得ら
れない。また溶媒除去槽の器壁、撹拌羽根等に該ブロッ
ク共重合体が付着し易くなるので好ましくない。5重量
部を超えると、該ブロック共重合体を熱溶融型粘着剤組
成物として使用した場合に、粘着物性が著しく低下する
ので好ましくない。
【0018】なお、スチームストリッピングの際には、
本発明によって得られる効果をそこなわない範囲で、従
来クラム化剤として公知のアニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤、非イオン系界面活性剤を使用することが
できる。その使用量は、通常該ブロック共重合体に対し
て1〜1000ppmである。
【0019】スチームストリッピングによって得られた
水分を含むブロック共重合体のクラムは、ロール、バン
バリー式脱水機、スクリュー押出機式絞り脱水機等を使
用して、含水率1〜30重量%に脱水する。その後、該
クラムはスクリュー押出機、ニーダー型乾燥機、エキス
パンダー乾燥機、熱風乾燥機等によって、含水率1重量
%未満に乾燥することによって、発泡したクラム状、粒
状、粉末状、ペレット状等の形態でブロック共重合体を
得ることができる。
【0020】本発明によって得られた芳香族モノオレフ
ィンと共役ジオレフィンとのブロック共重合体は粘着剤
組成物のベースポリマーとして使用することができ、公
知の粘着付与樹脂を配合して透明性が良好な粘着剤組成
物を得ることができる。
【0021】使用する粘着付与樹脂としては従来公知の
ものが使用でき、特に限定されないが、数平均分子量が
300〜3000、JIS環球法による軟化点が60〜
130℃のものが好ましく使用できる。具体的には、ロ
ジン;不均化ロジン、二量化ロジン等の変性ロジン類;
グリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等の多
価アルコールとロジン又は変性ロジン類とのエステル化
物;テルペン系樹脂;脂肪族系、芳香族系、脂環族系も
しくは脂肪族−芳香族共重合系の炭化水素樹脂又はこれ
らの水素化物;フェノール樹脂;クマロン−インデン樹
脂などが挙げられる。特に好ましい粘着付与樹脂は、該
ブロック共重合体と相溶性のよい脂肪族系または脂肪族
−芳香族共重合系の炭化水素樹脂である。粘着付与樹脂
の使用量は、ブロック共重合体組成物100重量部当り
20〜200重量部、好ましくは50〜150重量部で
ある。
【0022】また該粘着剤組成物には、必要に応じ軟化
剤(可塑剤)、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、
充填剤その他の配合剤を添加することができる。軟化剤
としては粘着剤に使用されている従来公知の芳香族系、
パラフィン系又はナフテン系の伸展油(エクステンダー
オイル);ポリブテン、ポリイソブチレンなどの液状重
合体などが使用できる。軟化剤の使用量は、通常、ブロ
ック共重合体100重量部当り100重量部以下であ
る。
【0023】酸化防止剤としては、2,6−ジ−ter
t−ブチル−p−クレゾール、ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェノールなどのヒンダードフェノール系化
合物;ジラウリルチオプロピオネートなどのチオジカル
ポキシレートエステル類;トリス(ノニルフェニル)ホ
スファイトなどの亜リン酸塩類などが単独であるいは混
合して使用される。
【0024】ブロック共重合体組成物と粘着付与樹脂お
よびその他の各種添加剤とを混合する方法も特に制限は
ない。その例として、各成分を溶剤に溶解し均一に混合
した後、溶剤を加熱等により除去する方法、各成分をニ
ーダー等で加熱溶融混合する方法を示すことかできる。
【0025】なお、かかる粘着剤組成物は、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンなどに溶解し
て溶液型の粘着剤として、乳化剤を用いて水に分散させ
たエマルジョン型の粘着剤としても使用することができ
る。また、支持体に塗布することなく接着剤またはシー
ラントとして使用することもできる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例、比較例及び参考例中の部及
び%はとくに断りのないかぎり重量基準である。また、
実施例における評価方法は以下のとおりである。 (1)スチームストリッピング法における溶媒除去槽の
評価 スチレンとブタジエンとのブロック共重合体を各種の添
加剤の存在下スチームストリッピングによって溶媒を除
去し、ブロック共重合体のクラム濃度5重量%のスラリ
ーを得たときの溶媒除去槽内の様子を次の指標で評価し
た。 ○:クラムの粒径が約3〜30mmで水中に分散し、撹
拌機、器壁等にクラムが付着しない。 △:撹拌機、器壁等にクラムの付着は見られないが、ク
ラムの粒径が50mmを越えるものが大半である。 ×:クラムの互着による塊状化が激しく、また、撹拌
機、器壁等にクラムが付着し、溶媒除去槽内の撹拌が不
均一となる。 (2)透明性評価 ダルトン混練機で混練した粘着剤組成物20gを50c
cビーカに取り、180℃オープン中で溶解し、60分
後に透明度を判定する(判定 ○:透明、×:白濁)。 (3)粘着物性評価 粘着剤組成物の不揮発分濃度50%の粘着剤溶液を調製
し、この溶液を25μm厚のポリエステルフィルム上に
糊厚25μmになるように塗布して粘着テープを作成
し、得られた粘着テープの初期接着力、粘着力、保持力
を測定した。 初期接着力:JIS Z−0237に準じ、23℃お
よび10℃において、傾斜角30度のステンレス板上の
斜面に、長さ10cmの粘着テープを粘着面を上にして
貼りつけ、斜面の上方10cmの位置より直径3/32
インチから32/32インチまでの30種類の大きさの
鋼球を初速度0でころがして、粘着テープ上で停止する
最大径の球の大きさで表示した(単位:5個のボールナ
ンバーの平均値)。 粘着力:JIS Z−0237に準じ、280番の耐
水研磨紙で研磨したステンレス板に、幅10mm×長さ
100mmとした粘着テープを貼りつけ、23℃におい
て200mm/分の速度で180度の方向に剥離して測
定した(単位;g/cm)。 保持力:JIS Z−0237に準じ、前記と同様に
処理したステンレス板に25mm×10mmの面積が接
するように粘着テープを貼りつけ、50℃において1k
gの荷重を加えて、粘着テープがステンレス板より脱落
するのに要する時間を測定した(単位:分)。 (4)接着物性評価 表面を脱脂したアルミ板上に180℃で溶融した接着剤
組成物30gを塗布した後15mm幅に切断した試験片
を作成し、これに脱脂した別のアルミ板を重ねて2kg
のローラーで3往復して圧着させて、引張り試験機で接
着力を測定した(単位:g/15mm)。
【0027】(参考例)50リットルの耐圧反応器を用
い、n−ブタン/シクロヘキサン=30/70の割合の
混合溶媒18kg、ジブチルエーテル235ミリモル、
開始剤n−ブチルリチウム125ミリモル、カップリン
グ剤ジフェニルジクロルシランを用いて、結合スチレン
含量33%、重量平均分子量12×104 のスチレンと
ブタジエンとのブロック共重合体を合成した。 (実施例1〜5)参考例で得られたブロック共重合体の
25%n−ブタン/シクロヘキサン溶液に、表1に示し
た各種高級脂肪酸アミドをブロック共重合体100部に
対して、各々0.15部添加してスチームストリッピン
グにより溶媒を除去し、その時の溶媒除去槽内の様子を
観察した。次に、上記ブロック共重合体100部、C3
系石油樹脂150重量部、パラフィン系軟化剤60重量
部、酸化防止剤1部から成る粘着剤組成物を調製して、
透明性及び粘着物性を評価した。結果を表1に示す。 (比較例1〜4)参考例で合成したブロック共重合体1
00部に対して、表1に示した各種添加剤を各々0.1
5部添加して、実施例1と同様にスチームストリッピン
グによって溶媒を除去した時の溶媒除去槽の様子および
粘着剤組成物の透明性、粘着物性を評価した。結果を表
1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】(実施例6,7〜比較例5〜8)参考例で
得られたブロック共重合体の25%n−ブタン/シクロ
ヘキサン溶液に表2に示した添加量(部)の高級脂肪酸
アミドを添加してスチームストリッピングした後、該ブ
ロック共重合体100部に対して、C9系部分水添石油
樹脂150部、パラフィン系軟化剤60部、酸化防止剤
1部を配合して接着剤組成物を調製し、透明性および接
着物性を評価した。また従来公知の添加剤を使用してス
チームストリッピングした場合についても同様に評価し
た。結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】表1および表2の結果から、本発明によれ
ばスチームストリッピング法において良好なクラムを形
成し、透明性に優れたスチレン−ブタジエンブロック共
重合体を得ることができることがわかる。さらに、該ブ
ロック共重合体をベースポリマーとして使用した場合、
良好な粘接着剤組成物を得ることができるものである。
【0032】
【発明の効果】かくして本発明によれば、スチームスト
リッピング法において良好なクラムを形成し、透明性に
優れた芳香族モノオレフィンと共役ジオレフィンとのブ
ロック共重合体を得ることができる。さらに該ブロック
共重合体をベースポリマーとして使用した場合、良好な
粘接着剤組成物を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素溶媒中、有機リチウム化合物を
    重合開始剤として使用することによって得られた芳香族
    モノオレフィンと共役ジオレフィンとのブロック共重合
    体の溶液を、温度範囲70〜200℃に融点を有する高
    級脂肪酸アミドの存在下にスチームストリッピングする
    ことを特徴とする芳香族モノオレフィンと共役ジオレフ
    ィンとのブロック共重合の製造方法。
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