JPH07335940A - 化合物半導体発光素子 - Google Patents

化合物半導体発光素子

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JPH07335940A
JPH07335940A JP13149094A JP13149094A JPH07335940A JP H07335940 A JPH07335940 A JP H07335940A JP 13149094 A JP13149094 A JP 13149094A JP 13149094 A JP13149094 A JP 13149094A JP H07335940 A JPH07335940 A JP H07335940A
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JP
Japan
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light emitting
layer
emitting device
type
type sic
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JP13149094A
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English (en)
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Hidetoshi Fujimoto
英俊 藤本
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光強度の大きい化合物半導体発光素子を提
供することを目的とする。 【構成】 Nを添加したn型SiC基板11上にNとG
aを添加したn型SiC層12、Alを添加したp型S
iC層13が順次積層されている。n型SiC基板11
・p型SiC層13は電流注入層、n型SiC層12は
発光層であり、n型SiC層12のGaが形成する不純
物凖位はp型SiC層13のAlが形成する不純物凖位
よりも深い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は青または紫外波長を示
す、例えば炭化ケイ素(SiC)・窒化ガリウム(Ga
N)・窒化アルミニウム(AlN)・窒化ボロン(B
N)からなる化合物半導体発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体材料であるSiC化合物半導体
は、その結晶構造により2.2〜3.3eVの禁制帯幅
を持つ。またSiCは熱的・化学的・機械的に極めて安
定であり、高い禁制帯幅をもつ他の半導体材料と比べて
容易にp型およびn型の導電型を形成しやすい。したが
ってSiC単結晶に、外部回路と電気的接続をとるため
の電極を形成した半導体素子は、高温動作素子・大電力
用素子・耐放射線用素子・光電変換用素子などの多種に
わたる応用が期待できる。
【0003】この種々の内、発光素子に適用した場合は
以下のようにして作成する。SiC化合物半導体として
は周期6分子層の六方晶系(6H型)を用いる。SiC
化合物半導体にアルミニウム(Al)を添加してp型の
層を、窒素(N)を添加してn型の層を形成し、この2
つの層の間にAlとNとを添加した層を挟む。
【0004】SiC化合物半導体の禁制帯中に、Alで
アクセプタ−凖位、Nでドナ−準位をそれぞれ形成す
る。アクセプタ−準位は価電子帯の少し上に、ドナ−準
位は伝導帯の少し下にそれぞれ形成される。
【0005】そしてp型の層、n型の層にそれぞれ電極
を設ける。このようにして形成された発光素子において
はp型・n型の層に挟まれた、AlとNを添加した層が
発光層となる。またp型・n型の層は電流注入層とな
る。
【0006】発光素子に順方向に電圧を加えるとpn接
合の接合部の電位障壁が低くなり、n型の電流注入層の
伝導帯の電子がp型の電流注入層に向かって、またp型
の電流注入層の価電子帯の正孔がn型の電流注入層に向
かって移動する。流れた電子は発光層のドナ−凖位に捕
獲される。また正孔は発光層のアクセプタ−凖位に捕獲
される。
【0007】移動する電子・正孔、つまり少数キャリア
は外部から加えた電界によって強制的に移動させられる
ので、通常の熱的な平衡状態よりも高いエネルギ−状態
にあって不安定である。このような高いエネルギ−状態
にある不安定な電子や正孔はより安定になろうとして低
いエネルギ−状態に移る。最も低い状態は電子と正孔が
再結合して消滅することである。つまり発光層のドナ−
凖位に捕獲された電子が発光層のアクセプタ−凖位に落
ち、アクセプタ−凖位に捕獲されている正孔と再結合す
る。この際に再結合によって放出される余分のエネルギ
−の一部が自然放出光となり素子が青色の発光をする。
【0008】このような発光素子では、SiCが間接遷
移であるためその発光強度が小さい。発光強度を向上さ
せる手段としてIII −V 族半導体を用いた発光素子で用
いられているような、発光層と電流注入層に異なる物質
を用い発光層の禁制帯幅を電流注入層の禁制帯幅よりも
小さくして、発光層でのキャリアの閉じ込めを行う、い
わゆるダブルヘテロ構造を用いる方法が考えられる。
【0009】6H型のSiCよりも禁制帯幅の大きい物
質としては、4H型あるいは2H型のSiCがある。し
かし、これらの物質を用いて6H型のSiCを挟む形で
積層してダブルヘテロ構造の発光素子を作成すること
は、現状の技術では困難である。つまり周期6分子層の
6H型の上に周期4分子層の4H型や2分子層の2H型
を結晶成長させることは難しい。
【0010】ところでAlNあるいはGaNなどの窒素
を含むIII −V 族からなる化合物半導体を用いた発光素
子においても、発光層にケイ素(Si)とマグネシウム
(Mg)を添加した例が知られている。この発光素子は
発光層が電流注入層に挟まれる形ではなく、発光層の片
面に電流注入層が隣接した形になっている。
【0011】このような発光素子は青色の発光をさせる
ためにインジウム(In)との混晶にすることが多い
が、Inを添加することは困難であり、特に高濃度に添
加することは困難であった。このため発光強度の大きな
素子が得られていなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように6H型
のSiC化合物半導体を用いた従来の発光素子ではSi
Cが間接遷移であるためその発光強度が弱く、また発光
強度を向上させるために6H型のSiCを4H型や2H
型のSiCで挟み込んでダブルヘテロ構造を作成するこ
とが困難であるという問題があった。
【0013】またAlNあるいはGaN化合物半導体を
用いた発光素子では、青色の発光をさせるために添加す
るInの、特に高濃度の添加が困難であり、このため発
光強度の大きな素子が得られていないという問題があっ
た。そこで本発明は上記の問題を解決し、発光強度の大
きい化合物半導体発光素子を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに本発明は、第1導電型の第1の電流注入層と、この
第1の電流注入層に隣接し少なくとも2種類の不純物を
含む発光層と、この発光層に隣接した第2導電型の第2
の電流注入層とを備え、炭化ケイ素のIV−族または窒素
を含むIII −V 族からなる化合物半導体発光素子におい
て、前記発光層のアクセプタ−およびドナ−準位間のエ
ネルギ−差のうち最も狭いエネルギ−差が前記第1およ
び第2の電流注入層のアクセプタ−およびドナ−準位間
のエネルギ−差よりも狭くなるように構成したことを特
徴とする化合物半導体発光素子を提供する。
【0015】ここで第1および第2の電流注入層のアク
セプタ−およびドナ−準位間のエネルギ−差EΔとは、
電流注入層と発光層とで同じ材料を用いた場合、下記の
数式(1)のように、アクセプタ−準位と価電子帯との
間のエネルギ−差E1 およびドナ−準位と伝導帯との間
のエネルギ−差E2 を禁制帯幅Eg から差し引いたもの
である。
【0016】 EΔ=Eg −(E1 +E2 ) (1) このエネルギ−差が発光層のアクセプタ−およびドナ−
準位間のエネルギ−差のうち最も狭いエネルギ−差より
も広いということは、発光層のアクセプタ−およびドナ
−準位のうち少なくとも1つの深さが第1および第2の
電流注入層のアクセプタ−およびドナ−準位の深さより
も深いということを意味している。ここで準位の深さが
深いとは、アクセプタ−準位の場合は価電子帯とのエネ
ルギ−差がより大きいこと、ドナ−準位の場合は伝導帯
とのエネルギ−差がより大きいことを指す。
【0017】上述した以外の発光層のアクセプタ−およ
びドナ−準位の深さは第1および第2の電流注入層のア
クセプタ−およびドナ−準位の深さと同じであるか浅く
なる。本発明においてはこの2つの場合のうち浅い場合
にも、発光層のアクセプタ−およびドナ−準位間のエネ
ルギ−差のうち最も狭いエネルギ−差が第1および第2
の電流注入層のアクセプタ−およびドナ−準位間のエネ
ルギ−差よりも狭くなるようにする。
【0018】アクセプタ−準位・ドナ−準位に捕獲され
る正孔・電子の数はアクセプタ−準位と価電子帯、ドナ
−凖位と伝導帯とのエネルギ−差によって決まる。アク
セプタ−が深ければ正孔が価電子帯に、ドナ−凖位が深
ければ電子が伝導帯に行きにくく、アクセプタ−準位・
ドナ−凖位に捕獲されている正孔・電子の数が多くな
る。
【0019】本発明の発光素子においては電流注入層に
おけるアクセプタ−準位・ドナ−凖位の深さと発光層に
おけるアクセプタ−準位・ドナ−凖位の深さとを比較し
た場合、発光層のアクセプタ−準位・ドナ−凖位のうち
少なくとも1つは電流注入層のアクセプタ−準位・ドナ
−凖位の深さよりも深い。従って正孔・電子はより浅い
アクセプタ−凖位・ドナ−準位の電流注入層で捕獲され
るよりも、より深いアクセプタ−凖位・ドナ−準位の発
光層で捕獲される確率が高くなる。
【0020】そこで発光層ではアクセプタ−凖位が正孔
によって、あるいはドナ−準位が電子によって満たされ
る。このため電流注入層と発光層とのアクセプタ−凖位
・ドナ−準位が同じである従来の発光素子と比べて、電
子と正孔とが再結合する確率が増大し、発光する確率が
増大して発光強度が大きくなる。
【0021】なお発光層のアクセプタ−準位・ドナ−準
位のいずれかが電流注入層のアクセプタ−準位・ドナ−
準位よりも浅い場合、例えば発光層のアクセプタ−準位
が電流注入層のアクセプタ−準位よりも浅い場合にも、
発光層と電流注入層とのアクセプタ−準位のエネルギ−
差よりも発光層と電流注入層とのドナ−準位のエネルギ
−差が大きくなるようにしておけば、従来の発光素子よ
りも電子と正孔が再結合する確率は高くなる。
【0022】ここで電流注入層・発光層に用いることの
できる材料としてはSiC,AlN,GaN,BNな
ど、およびこれらの混晶が挙げられる。SiCは2H・
4H・6H型のいずれを用いても良い。
【0023】また電流注入層・発光層を形成する方法と
しては例えばSiCを用いる場合、液相成長(LPE)
法・気相成長(CVD)法・分子線エピタキシ−(MB
E)法などを用いることができる。AlNやGaNを用
いる場合には有機金属気相成長(MOCVD)法・MB
E法・有機金属分子線エピタキシ−(MOMBE)法な
どを用いることができる。
【0024】また不純物としては例えばSiCを用いる
場合、アクセプタ−としてAl・ガリウム(Ga)・ホ
ウ素(B)など、ドナ−としてN・ヒ素(As)・リン
(P)などを用いることができる。AlNやGaNを用
いる場合には、アクセプタ−としてMg・亜鉛(Zn)
・カドミウム(Cd)など、ドナ−としてテルル(T
e)・Siなどを用いることができる。
【0025】
【作用】本発明によれば発光層のアクセプタ−およびド
ナ−準位間のエネルギ−差のうち最も狭いエネルギ−差
が第1および第2の電流注入層のアクセプタ−およびド
ナ−準位間のエネルギ−差よりも狭いため、電子・正孔
が発光層の不純物凖位に捕獲される確率が高くなり、こ
の結果、発光強度が大きくなる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を説明する。図1に本発明の第
1の実施例に係る発光素子の断面図を示す。この発光素
子は4H型のSiCを材料としたpn接合型の発光素子
である。
【0027】図1において11はNが主な不純物である
キャリア濃度2×1018cm-3のn型SiC基板であ
る。このn型SiC基板11の一方の主面上にLPE法
によって、まずGaおよびNを添加したキャリア濃度5
×1017cm-3、厚さ約10μmのn型SiC層12を
積層する。次いでこの上にAlを添加したキャリア濃度
2×1018cm-3、厚さ約10μmのp型SiC層13
を積層する。n型SiC基板11・p型SiC層13は
電流注入層、n型SiC層12は発光層となる。
【0028】そしてn型SiC基板11のもう一方の主
面に厚さ約0.3μmのNi電極14、p型SiC層1
3に厚さ約2μmのAl電極15をスパッタリング法に
よって形成する。
【0029】この電極をそれぞれ酸処理をして所定の形
状に整形した後、アルゴンガス中において約1000
℃、5分程度の加熱処理を行う。この加熱処理によって
Ni電極14・Al電極15はSiCとほどよく反応し
てオ−ム性電極となる。
【0030】なおNi電極14は4つ、Al電極15は
1つ形成する。このような形状にする理由を次に述べ
る。NiやAlは光を吸収してしまうため電極は小さい
方が好ましい。ただし単に小さくするだけだと電流が広
がらず発光する面積が小さくなってしまうので、一方の
電極は複数設けて電流が広がるようにする。
【0031】このようにして発光素子が完成する。本実
施例に対する比較例として図2に同じ4H型SiCを用
いた発光素子の断面図を示す。図中の番号については図
1と同一の部分には同じ番号を付けた。本比較例は、第
1の実施例のAlを添加したp型SiC層13の代わり
に、Gaを添加したp型SiC層を用いた点のみが異な
る。
【0032】図2において11はNが主な不純物である
キャリア濃度が2×1018cm-3のn型SiC基板であ
る。このn型SiC基板11の一方の主面上にLPE法
によって、まずガリウム(Ga)およびNを添加したキ
ャリア濃度5×1017cm-3、厚さ約10μmのn型S
iC層12を積層する。次いでこの上にGaを添加した
キャリア濃度2×1018cm-3、厚さ約10μmのp型
SiC層21を積層する。
【0033】そして第1の実施例と同様にしてNi電極
14・Al電極15を形成して発光素子が完成する。第
1の実施例の発光素子と本比較例の発光素子の発光強度
とを比較したところ、20mAという同じ大きさの順方
向の電流に対して、第1の実施例の発光素子は本比較例
の発光素子の約5倍の発光強度を示した。また発光色は
青であった。
【0034】なお第1の実施例においてn型SiC層1
2の厚さは5〜30μm程度、p型SiC層13の厚さ
は10〜30μm程度が好ましい。これは厚くしすぎる
と光を吸収してしまうからであり、また薄くしすぎると
電流が広がらないからである。
【0035】またn型SiC基板11・n型SiC層1
2・p型SiC層13の不純物のキャリア濃度は1017
〜1019cm-3程度が好ましい。これはキャリア濃度が
高いと電流は広がるが光を吸収しやすくなるからであ
り、キャリア濃度が低いとその逆となるからである。
【0036】また電極を形成する方法としてはスパッタ
リング法の他にも真空蒸着法などを用いることもでき
る。ここで第1の実施例を改良した発光素子の断面図を
図3に示す。図中の番号については図1と同一の部分に
は同じ番号を付けた。この発光素子はp型SiC層13
の上に、電流拡散層としてAlを高濃度に添加したキャ
リア濃度が約2×1019cm-3のp型SiC層31を積
層したもので、第1の実施例の発光素子と比べて約10
倍の発光強度を示した。
【0037】続いて図4に本発明の第2の実施例に係る
発光素子の断面図を示す。この発光素子は2H型のSi
Cを用いた発光素子である。図4において41はNが主
な不純物であるキャリア濃度3×1017cm-3のn型S
iC基板である。このn型SiC基板41の一方の主面
上にCVD法を用いて2H型のSiC層42〜44を順
次積層する。42はNが主な不純物であるキャリア濃度
2×1018cm-3、厚さ約10μmのn型SiC層、4
3はGaとNを添加したキャリア濃度1×1017
-3、厚さ約5μmのn型SiC層、44はAlを添加
したキャリア濃度2×1018cm-3、厚さ約10μmの
p型SiC層である。
【0038】そしてn型SiC基板41のもう一方の主
面に厚さ約1μmのNi電極45を、p型SiC層44
に厚さ約1μmのTi電極46を形成する。形成方法は
第1の実施例と同様であり、Ni電極45は1つ、Ti
電極46は3つ形成する。
【0039】この発光素子も第1の実施例の発光素子と
同様な発光強度を示した。また電流値によって異なる
が、順方向の電流20mA程度で波長430nm程度に
その発光スペクトルのピ−クを持ち紫〜青の発光色を示
した。2H型のSiCは4H型のSiCに比べて禁制帯
幅が大きいためキャリア濃度が同じ場合、発光スペクト
ルのピ−クが短波長側に移動する。
【0040】次に図5に本発明の第3の実施例に係る発
光素子の断面図を示す。この発光素子はAlNを用いた
発光素子である。図5において51はサファイア基板で
ある。このサファイア基板51の一方の主面上にMOC
VD法を用いてAlN層52〜54を順次積層する。5
2はCdを添加したキャリア濃度2×1018cm-3、厚
さ約1μmのp型AlN層、53はMgとTeを添加し
たキャリア濃度1×1017cm-3,厚さ約1μmのn型
AlN層、54はTeを添加したキャリア濃度2×10
18cm-3,厚さ約3μmのn型AlN層である。
【0041】この後エッチングによってp型AlN層5
2を露出させ、p型AlN層52に約1μmの厚さの金
(Au)電極55、n型AlN層54に約1μmの厚さ
のAu電極56を真空蒸着法を用いて形成する。この後
500℃程度の温度で約5分間の熱処理を行いオ−ム性
電極とする。
【0042】この発光素子は実施例1の発光素子と同様
な発光強度を示し、波長420nm程度に発光スペクト
ルのピ−クを有した。図6に本発明の第4の実施例に係
る発光素子の断面図を示す。この発光素子は2H型のS
iCを用いた発光素子である。
【0043】図6において61はNを主たる不純物とし
て添加したキャリア濃度2×1018cm-3のn型SiC
基板である。このn型SiC基板61の一方の主面上に
LPE法を用いて2H型のSiC層62・63を順次積
層する。62はAlとAsを添加したキャリア濃度1×
1017cm-3、厚さ約10μmのn型SiC層、63は
Alを添加したキャリア濃度2×1018cm-3、厚さ約
10μmのp型SiC層である。
【0044】n型SiC基板61のもう一方の主面に厚
さ約1μmのNi電極64、p型SiC層63に厚さ約
3μmのAl電極65を実施例1と同様にして形成す
る。この発光素子も実施例1と同様な発光強度を示し
た。また発光色は青緑〜青であった。
【0045】図7に本発明の第5の実施例に係る発光素
子の断面図を示す。この発光素子は2H型のSiCを用
いた発光素子である。図7において71はNを主たる不
純物として添加したキャリア濃度2×1018cm-3のn
型SiC基板である。このn型SiC基板71の一方の
主面上にBと酸素(O)を添加したキャリア濃度1×1
17cm-3、厚さ約5μmのn型SiC層72、Alを
添加したキャリア濃度2×1018、厚さ約10μmのp
型SiC層73をLPE法を用いて順次積層する。
【0046】この後n型SiC基板71のもう一方の主
面にNi電極74、p型SiC層73にAl電極74を
実施例1と同様に形成する。この発光素子も実施例1の
発光素子と同様な発光強度を示した。また電流値によっ
て異なるがおおむね緑〜黄の発光色を示す。
【0047】図8に本発明の第6の実施例に係る発光素
子の断面図を示す。この発光素子は4H型のSiCを用
いた発光素子である。図8において81はNを主たる不
純物として添加したキャリア濃度2×1018cm-3のn
型SiC基板である。このn型SiC基板81の一方の
主面上にベリリウム(Be)とAsを添加したキャリア
濃度1×1017cm-3、厚さ約5μmのn型SiC層8
2、Alを添加したキャリア濃度2×1018cm、厚さ
約10μmのp型SiC層83をLPE法によって順次
積層する。
【0048】この後、実施例1と同様にしてNi電極8
4・Al電極85を形成する。この発光素子も実施例1
の発光素子と同様な発光強度を示した。また波長400
〜450nm程度に発光スペクトルのピ−クを持ち紫〜
青の発光色を呈した。
【0049】図9に本発明の第7の実施例に係る発光素
子の断面図を示す。この発光素子は2H型のSiCを用
いた発光素子である。図9において91はNを主たる不
純物として添加したキャリア濃度2×1018cm-3のn
型SiC基板である。このn型SiC基板91の一方の
主面上にBとGaとNを添加したキャリア濃度1×10
17cm-3、厚さ約5μmのn型SiC層92、Alを添
加したキャリア濃度2×1018cm-3、厚さ約10μm
のp型SiC層93をLPE法を用いて順次積層する。
【0050】この後、実施例1と同様にしてNi電極9
4・Al電極95を形成する。この発光素子も実施例1
の発光素子と同様な発光強度を示した。また発光層に異
なる発光色の元となる不純物が含まれているため、電流
値によって紫外〜青の様々な色を呈することができる。
【0051】図10に本発明の第8の実施例に係る発光
素子の断面図を示す。この発光素子は窒化物半導体を用
いた発光素子である。図10において101はサファイ
ア基板、102は基板と上部の窒化物半導体層との間の
格子不整合を緩和するためのバッファ層である。
【0052】バッファ層102上にMOCVD法を用い
て、Siを添加したキャリア濃度2×1018cm-3、厚
さ約3μmのn型GaN層103、Siと亜鉛(Zn)
を添加したキャリア濃度1×1017、厚さ約0.5μm
のn型InGaN層104、Mgを添加したキャリア濃
度2×1018cm-3、厚さ約1μmのp型GaN層10
5を順次積層する。
【0053】この後、実施例3と同様にしてAu電極1
06・Au電極107を形成する。この発光素子も実施
例1の発光素子と同様な発光強度を示した。また発光層
におけるInとGaとの間の比を変えることにより発光
する波長を変化させることができる。例えばIn/(G
a+In)を0〜0.3にすることにより波長455〜
540nm程度のピ−クを持つ発光を得ることができ、
この比を0.1〜0.25とすると波長480〜520
nm程度の緑色の発光を得ることができる。
【0054】図11に本発明の第9の実施例に係る発光
素子の断面図を示す。この発光素子は窒化物半導体を用
いた発光素子である。図11において111はサファイ
ア基板、112は基板と上部の窒化物半導体層との間の
格子不整合を緩和するためのバッファ層である。
【0055】バッファ層112上にMOCVD法を用い
て、Siを添加したキャリア濃度2×1018cm-3、厚
さ約3μmのn型AlGaN層113、SiとZnを添
加したキャリア濃度1×1017cm-3、厚さ約0.5μ
mのn型GaN層114、Mgを添加したキャリア濃度
2×1018cm-3、厚さ約1μmのp型AlGaN層1
15を順次積層する。
【0056】この後、実施例3と同様にしてAu電極1
16・Au電極117を形成する。この発光素子も実施
例1の発光素子と同様な発光強度を示した。また発光色
は青紫〜青であった。
【0057】ここで発光強度は添加する不純物によって
も異なってくるが、AlGaN層113・115の組成
比によっても異なってくる。例えばAl/(Al+G
a)の比が0.1〜0.4においては電子・正孔が効率
良く注入されるが、この範囲を越える領域においては、
特にp型AlGaN層115に対するオ−ミック接触を
とることが非常に困難になる。このため電極部での電気
抵抗が増大し、発光効率が低下する。この点から、発光
効率を向上させるためにはAl/(Al+Ga)の比は
0.2〜0.3が好ましい。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、発光
強度の大きい発光素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に係る発光素子の断面図。
【図2】 本発明の実施例1に対する比較例に係る発光
素子の断面図。
【図3】 本発明の実施例1に係る発光素子の断面図。
【図4】 本発明の実施例2に係る発光素子の断面図。
【図5】 本発明の実施例3に係る発光素子の断面図。
【図6】 本発明の実施例4に係る発光素子の断面図。
【図7】 本発明の実施例5に係る発光素子の断面図。
【図8】 本発明の実施例6に係る発光素子の断面図。
【図9】 本発明の実施例7に係る発光素子の断面図。
【図10】 本発明の実施例8に係る発光素子の断面
図。
【図11】 本発明の実施例9に係る発光素子の断面
図。
【符号の説明】
11、41…n型SiC基板 12、42、43…n型SiC層 13、44…p型SiC層 51、101、111…サファイア基板 52…p型AlN層 53、54…n型AlN層 102、112…バッファ層 103、114…n型GaN層 104…n型InGaN層 105…p型GaN層 113…n型AlGaN層 115…p型AlGaN層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の第1の電流注入層と、この
    第1の電流注入層に隣接し少なくとも2種類の不純物を
    含む発光層と、この発光層に隣接した第2導電型の第2
    の電流注入層とを備え、炭化ケイ素のIV族または窒素を
    含むIII −V 族からなる化合物半導体発光素子におい
    て、 前記発光層のアクセプタ−およびドナ−準位間のエネル
    ギ−差のうち最も狭いエネルギ−差が前記第1および第
    2の電流注入層のアクセプタ−およびドナ−準位間のエ
    ネルギ−差よりも狭くなるように構成したことを特徴と
    する化合物半導体発光素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006066556A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 窒化物半導体素子およびその製造方法
JP2006080560A (ja) * 2005-10-31 2006-03-23 Kansai Electric Power Co Inc:The 光結合パワー半導体素子
JP2016015463A (ja) * 2014-06-10 2016-01-28 エルシード株式会社 SiC材料の加工方法及びSiC材料

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