JPH07335555A - 化学的気相成長装置および保持具 - Google Patents

化学的気相成長装置および保持具

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JPH07335555A
JPH07335555A JP12363594A JP12363594A JPH07335555A JP H07335555 A JPH07335555 A JP H07335555A JP 12363594 A JP12363594 A JP 12363594A JP 12363594 A JP12363594 A JP 12363594A JP H07335555 A JPH07335555 A JP H07335555A
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JP
Japan
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gas
reaction furnace
gas flow
processed
chemical vapor
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JP12363594A
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English (en)
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Naohiro Hagimoto
直大 萩本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理ガスの乱流によるウエハへの異物付着を
抑止する。 【構成】 反応炉1と、前記反応炉1内に収容されかつ
ウエハ3を保持するボート4と、前記反応炉内に処理ガ
ス10を送り込むガス供給系と、前記反応炉内から使用
済ガスを排気するガス排気系と、前記反応炉内に配設さ
れかつ処理ガスの流れを調整するガス流れ調整体とを有
する低圧CVD装置であって、前記ガス流れ調整体30
は前記ウエハ3に対面しかつウエハ3と略同じ形状とな
る本体部分31と、この本体部分31に連なって形成さ
れた先端が尖った錐体状部分32とからなるとともに、
前記ウエハ列の前後にそれぞれ設けられている。錐体状
部分32の円錐面によって処理ガス10の乱流化が防止
でき、異物の舞い上がりに起因するウエハの異物汚染が
防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化学的気相成長(CV
D:Chemical Vapor Deposition)装置および保持具、特
に、低圧(減圧)CVD装置に関し、たとえば、半導体
ウエハを保持具(たとえば、ボートと呼称される保持
具)上に立てて並べ、ウエハ列の一端(前端)側から他
端(後端)側に向かって処理ガスを流してウエハ表面に
CVD膜を形成するいわゆるホットウオールタイプ(Ho
t Wall Type)の低圧CVD装置に適用して有効な技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造において、シリコン酸
化膜(SiO2 膜),ポリシリコン(多結晶Si)膜,
リンシリケートガラス膜(PSG膜),ナイトライド膜
(SiN膜)等を半導体薄板(半導体ウエハまたは単に
ウエハと呼称する)の主面に形成する技術の一つとし
て、低圧(減圧)CVD技術が知られている。減圧CV
D技術については、株式会社プレスジャーナル発行「月
刊セミコンダクター ワールド(Semiconductor Worl
d)」1983年2月号、昭和58年1月15日発行、P40〜P48
に記載されている。この文献には、シリコン基板からな
るウエハを反応炉内の石英ボート上に垂直にチャージす
る構造、ホットウオールタイプの減圧CVD装置につい
て記載されている。この文献には、減圧法によるSiO
2 ,PSG膜の生成法はPolySiやSi3 N4 膜の
生成法と比べはるかに難しい。このため、反応室内の構
造には工夫が凝らされている旨記載されている。開示さ
れている工夫の一つは、ウエハを載置する石英ボートの
上に石英円筒管からなるBUFFER(バッファ)が載
置されている。このバッファは、処理ガスの供給側に設
けられ、かつ被処理物であるウエハ列の最前列に位置し
ている。供給される処理ガスに対面する前記バッファの
面は平坦な面、すなわち、処理ガスの流れ方向に対して
直交する平坦面となっている。また、開示されている工
夫の他の一つは、前記バッファに加えて、反応管内に石
英多孔管を配置し、この石英多孔管内に石英ボートを配
置させる構造としている。この反応室の場合は、前記石
英多孔管の内壁に設けられた複数の孔から処理ガスが供
給されるようになっている。
【0003】また、CVD装置の各種方式、すなわち、
水平型,垂直型,円筒型,連続型,管状炉型について
は、工業調査会発行「最新LSIプロセス技術」1991年
1月10日発行、P227〜P229に記載されている。また、縦
型CVD装置については、たとえば、工業調査会発行
「電子材料」1988年3月号、同年3月1日発行、P57〜
P62に記載されている。この文献によるCVD装置は、
縦形拡散CVD装置となり、縦方向に長く延在するアウ
タチューブと、このアウタチューブの内側に挿入配置さ
れるインナチューブとを有している。前記インナチュー
ブの下部にはボート受け台が配設され、このボート受け
台上にはウエハボートが取り付けられている。ウエハは
前記ウエハボート内において、下方から上方に向かって
順次所定間隔を隔てて重なるように配設されている。ガ
スはインナチューブの下方から送り込まれ、ウエハ列に
接しながら流れ、インナチューブの天井部分の穴から抜
け、アウタチューブに沿って下方に導かれ、かつアウタ
チューブの下部から排気される構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記文献にも示されて
いるように、ホットウオールタイプの減圧CVD装置で
は、処理ガスの流れを整えるため、ウエハ列の最前列に
バッファを配置してCVD処理を行っているものがあ
る。しかし、このようなバッファでは、乱流を起こし、
この乱流による異物の舞い上がりによってウエハ表面に
異物が付着する現象が生じることがあることが判明し
た。すなわち、前記バッファは、両端面が平坦となる石
英円筒管となっていることから、流れ来る処理ガスは前
記平坦面に付き当たることになり、乱流となり易い。こ
の乱流は反応炉内の異物を舞い上げるため、舞い上がっ
た異物はウエハ表面に付着し易くなる。異物付着不良は
単に被膜形成歩留りの低下を引き起こすだけではなく、
後工程のホトリソグラフィにおいて、異物付着に起因し
た突部の存在からコンタクト露光の歩留りを低下させた
り、微細パターンができなくなる原因となる。また、前
記乱流は林立するウエハ表面に供給される処理ガスの流
れを乱す原因となり、CVD膜の膜質や膜厚の不均一化
を引き起こす。
【0005】本発明の目的は、処理ガスの乱流に起因す
るウエハの異物付着を抑止できる化学的気相成長(CV
D)装置を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、CVD膜の膜質およ
び膜厚の均一化が図れるCVD装置を提供することにあ
る。
【0007】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面からあきら
かになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、本発明の低圧CVD装置
は、水平方向に延在する円筒状の石英円筒管で形成され
る反応炉と、前記反応炉内に収容されかつ被処理物であ
る半導体ウエハを保持する保持具(ボート)と、前記反
応炉の一端側から反応炉内に処理ガスを送り込むガス供
給系と、前記反応炉の他端側から反応炉外に使用済ガス
を排気するガス排気系と、前記反応炉内に配設されかつ
処理ガスの流れを調整するガス流れ調整体とを有する低
圧CVD装置であって、前記ボート上には2つのガス流
れ調整体が載置されている。ガス流れ調整体は前記ウエ
ハ列の最前列および最後尾に配置されている。前記ガス
流れ調整体は前記ウエハに対面しかつウエハと略同じ円
形形状となる本体部分と、この本体部分に連なって形成
された先端が尖った錐体状部分(円錐体部分)とからな
っている。円錐体部分の中心軸と円形の本体部分の中心
軸は一致している。また、ガス流れ調整体は、円錐体部
分の中心軸がボートと平行になるように載置されてい
る。また、前記反応炉は低圧状態で前記ウエハを処理す
る構成となっている。
【0009】本発明の他の実施例による低圧CVD装置
では、前記ガス流れ調整体はボートに固定された構造と
なっている。
【0010】
【作用】上記した手段によれば、本発明の低圧CVD装
置は、ウエハ列の前に、先端が尖った円錐体部分からな
るガス流れ調整体が配設されていることから、ガス供給
系によって反応炉の一端から反応炉に送り込まれた処理
ガスは、ガス流れ調整体の傾斜した円錐面に当たり、そ
の後は円錐面に沿って流れることから、乱流の発生は起
き難くなり層流となって円錐面を通過し、かつ円形状の
石英円筒管の内周面に沿って移動する。この結果、処理
ガスの乱流に伴う異物の舞い上がりは発生し難くなり、
異物がウエハ表面に付着する異物付着不良は起き難くな
る。
【0011】また、本発明の低圧CVD装置において
は、処理ガスは円錐体部分からなるガス流れ調整体によ
って石英円筒管の全周に均一に分散され、かつ石英円筒
管の長手方向に沿って層流となって流れるとともに、各
ウエハ間の空間に一部が順次流れ込むことから、各ウエ
ハへの処理ガスの供給は均一化し、生成されるCVD膜
の膜質が均質となるとともに、膜厚も均一化されること
になる。
【0012】また、本発明の他の実施例であるガス流れ
調整体をボートに固定した構造では、ボートに衝撃が加
わっても、ガス流れ調整体が動くことがなく、ガス流れ
調整体が動く(ずれる)ことによる処理ガスの流れの変
化に起因するCVD膜の不均一化が防止できる。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。本発明の低圧CVD装置は、図1に示すよ
うに、細長の反応炉1を水平方向に延在させた横型炉と
なっている。前記反応炉1は石英円筒管2で形成され、
炉内には被処理物であるウエハ(半導体ウエハ)3が収
容される。ウエハ3は石英製のボートと呼称される保持
具4上に林立状態で載置される。前記反応炉1の両端に
は、側壁5,6が取り付けられている。
【0014】前記一端の側壁5は供給側となり、処理ガ
ス10を反応炉1内に供給する供給パイプ11が取り付
けられている。前記供給パイプ11や、この供給パイプ
11に接続される図示しない供給ポンプやボンベ等によ
って、前記反応炉1内に処理ガス10を送り込むガス供
給系12が形成されている。また、前記側壁5には開閉
自在のドア13が取り付けられている。前記保持具(ボ
ート)4は、前記ドア13を開けた状態でローディング
・アンローディングされる。
【0015】また、前記他端の側壁6は排気側となり、
処理ガス10等使用されたガス14を排気する排気管1
5が取り付けられている。前記排気管15には、ガス1
4の流れ方向に沿ってメインバルブ(MV)16,排気
ポンプ(P)17等がそれぞれ取り付けられている。ま
た、前記排気管15は、反応炉1から延在してすぐに分
岐し、この分岐管18にはベント19が取り付けられて
いる。図示はしないが、前記ベント19の先にはベント
用のポンプが取り付けられている。したがって、前記ベ
ント用のポンプが動作している状態で、ベント19が開
けられると、ガス14はベント側に排気されるようにな
る。また、前記排気管15には、前記メインバルブ16
を迂回する迂回管20が取り付けられている。この迂回
管20には、サブバルブ(SV)21が取り付けられて
いる。前記排気管15,メインバルブ16,排気ポンプ
17,分岐管18,ベント19,迂回管20,サブバル
ブ21等によって、前記反応炉1内から使用済ガスを排
気するガス排気系22が形成される。
【0016】前記ボート4は、図1に示すように、ウエ
ハ3の下部からも処理ガス10が流れ込めるようにスノ
コ式となり、ウエハ列に沿って3本のスリット25が延
在する構造となっている。ボート4の下方に進んだ処理
ガス10は、前記スリット25を通って林立するウエハ
3間に進入する。これにより、ウエハ3の全周からウエ
ハ3とウエハ3の間の隙間に処理ガス10が侵入可能と
なる。ウエハ3は、前記ボート4の上面に設けられた図
示しない溝に入れられることによって、ボート4上に立
った状態で保持される。
【0017】一方、これが本発明の特徴の一つである
が、前記ボート4のウエハ列の最前列および最後尾に
は、ガス流れ調整体30が配設される。ガス流れ調整体
30は、石英やシリコン・カーバイド(SiC)等耐熱
・耐薬品性に優れた材質のもので形成されている。ガス
流れ調整体30は、ウエハ3と同じ直径からなる円柱状
の本体部分31と、この本体部分31に連なる円錐体部
分からなる錐体状部分32とからなっている。円柱とな
る本体部分31の中心軸と、円錐体部分となる錐体状部
分32の中心軸は一致している。前記ガス流れ調整体3
0は、前記本体部分31が横たえられるようにボート4
上に載置される。この結果、前記錐体状部分32の中心
軸がウエハ3の中心と一致し、かつボート4面と平行と
なる。前記ガス流れ調整体30は、錐体状部分32の頂
点33が、それぞれ側壁5,6側に位置するように配置
される。これによって、錐体状部分32の円錐面の作用
により、ガス供給側では、流れ来る処理ガス10を乱流
を起こさせることなく石英円筒管2の内壁全周に均一に
分散させるとともに、ガス排気側では、石英円筒管2の
内壁全周部分に沿って流れ来る処理ガス10等使用済の
ガス14を乱流を起こさせることなく集めて排気管15
に集束させることになる。
【0018】他方、前記反応炉1の外周側には、ヒータ
40が配設され、反応炉1内を所定温度に加熱するよう
になっている。また、本発明のCVD装置は、前記排気
ポンプ17の作動によって、反応炉1内の圧力を、たと
えば、0.5torr程度に減圧できる低圧CVD装置とな
っている。
【0019】つぎに、ウエハの表面にナイトライド膜
(Si3 N4 膜)を形成する例について説明する。ボー
ト4上にウエハ3を林立状態で載置する。また、図1に
示すように、ウエハ列の前後のボート4上にガス流れ調
整体30を載置する。各ガス流れ調整体30における錐
体状部分32の頂点33は、ウエハ列の延長上外側に位
置する。ウエハ3を載置したボート4を反応炉1内に入
れる。反応炉1は、ヒータ40によって加熱されている
ため、ボート4を入れてドア13を閉じた後は順次炉内
の温度は上昇し、770〜830℃間の所望の温度に設
定される。
【0020】また、前記ドア13が閉じられた後、ガス
排気系22が作動する。この排気において、最初に流量
の少ないサブバルブ21のみが開かれる。これは急激に
排気を行うと、反応炉1内で乱流が生じ、異物を巻き上
げてしまうことを防止するためである。サブバルブ21
を開き所定時間経過した後、たとえば5分後、メインバ
ルブ16を開く。メインバルブ16およびサブバルブ2
1の開放によって、反応炉1内の圧力は順次低下し、処
理圧力の0.5torr程度にまで減圧される。
【0021】この状態で、ガス供給系12が作動し、供
給パイプ11から処理ガス10を反応炉1内に供給す
る。処理ガス10としては、SiH2 Cl2 とNH3 が
使用される。これにより、ウエハ3の表面にはSi3 N
4 膜が形成されることになる。このSi3 N4 膜の形成
時、ウエハ列の前には先端部分が円錐体となるガス流れ
調整体30が配置されていることから、円錐体部分に当
たった処理ガス10は、円錐面によって乱流を起こすこ
となく石英円筒管2の内壁全周に均一に分散されること
になる。したがって、乱流による異物の巻き上げ(舞い
上がり)が防止でき、ウエハ表面への異物の付着による
不良発生が防止できる。
【0022】また、石英円筒管2の内壁全周に分散され
た処理ガス10は、石英円筒管2の内壁に沿って層流と
なって流れる。また、石英円筒管2の内壁に沿って層流
となって流れる処理ガス10の内側のガス部分は、ウエ
ハ3とウエハ3との間の隙間41内に流れ込む。したが
って、円形のウエハ3の表面には全周から中心に向かっ
て処理ガス10が順次供給されることから均質でかつ均
一の厚さのCVD膜が形成されることになる。
【0023】また、ウエハ列の最後尾にガス流れ調整体
30が配置されている。このガス流れ調整体30は、錐
体状部分32の頂点33が排気側に向くように配置され
ていることから、石英円筒管2の内壁に沿って流れてい
た処理ガス10や使用済のガス14は、錐体状部分32
の円錐面に沿って石英円筒管2の中心部分に向かって流
れるため、乱流を起こさなくなり、ウエハ列の後部のウ
エハ3のCVD膜形成も良好に行え、CVD膜も均質で
かつ均一の厚さとなる。
【0024】CVD膜の形成の後、処理ガス10の供給
を停止するとともに、窒素ガスを供給する。その後、ガ
ス排気系22のベント19を開くとともに、メインバル
ブ16およびサブバルブ21を閉じる。反応炉1内が常
圧になったらドア13を開き、ボート4を取り出す。こ
れにより、1回のCVD処理が終了する。
【0025】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない、たとえば、
図3に示すように、前記ガス流れ調整体30をボート4
と一体に形成しておけば、ボート4に衝撃が加わって
も、ガス流れ調整体30が動くことがなく、ガス流れ調
整体30が動く(ずれる)ことによる処理ガス10の流
れの変化に起因するCVD膜の不均一化が防止できる。
ガス流れ調整体30をボート4と一体化することによ
り、ガス流れ調整体30における本体部分31を薄くす
ることができる。すなわち、円柱部分は不要となる。
【0026】また、実施例では、ガス流れ調整体30は
円錐体構造としたが、角錐形状にしてもよい。また、ウ
エハ3はその一縁が直線的に切断された形状(オリエン
テーション・フラット)となっているが、このオリエン
テーション・フラットに合うように、前記ガス流れ調整
体30の一縁を切り欠いておいてもよい。この場合、処
理ガス10の流れは、オリエンテーション・フラット部
分で確実に層流となる。
【0027】図4は、本発明を縦型低圧CVD装置に適
用したものである。縦型低圧CVD装置の反応炉50
は、上下(高さ方向)に長い構造となり、反応炉50内
には縦方向に長く延在するアウタチューブ51と、この
アウタチューブ51の内側に配置されるインナチューブ
52とを有している。前記インナチューブ52の下部に
はボート受け台53が配設され、このボート受け台53
上にはボート(保持具)54が取り付けられている。ウ
エハ3は前記ボート54内において、下方から上方に向
かって順次所定間隔を隔てて重なるように配設されてい
る。処理ガス10はインナチューブ52の下方から送り
込まれ、ウエハ列に接しながら流れ、インナチューブ5
2の天井部分から抜け、アウタチューブ51に沿って下
方に導かれ、かつアウタチューブ51の下部から排気さ
れる構造となっている。
【0028】このような縦型低圧CVD装置において、
図5に示すように、前記ボート54のガス供給側および
ガス排気側、すなわち、ウエハ列の前後にガス流れ調整
体30が配設されている。この例では、ガス流れ調整体
30は、ボート4に一体となっている。ボート54は、
対面する一対の支持板55,56を有し、この支持板5
5,56の内面にウエハ3を収容する溝が略水平に設け
られている。したがって、ウエハ3は、水平方向から支
持板55,56間に挿入される。また、前記支持板5
5,56には、処理ガス10が自由に通過できるスリッ
トや穴が各所に設けられている。
【0029】この実施例の場合も、前記実施例と同様
に、処理ガスの供給側および排気側で、ガス流れ調整体
30の錐体状部分32の円錐面の作用によって乱流発生
が抑止され、異物の舞い上がりによるウエハの異物汚染
が防止できる。また、ガス流れ調整体30の円錐面の作
用によって、処理ガス10はインナチューブ52の内壁
全周に均一に分散され、かつ層流となって流れるため、
ウエハ3の表面に形成されるCVD膜は均質でかつ均一
の厚さとなる。
【0030】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である低圧C
VD装置に適用した場合について説明したが、それに限
定されるものではない。本発明は少なくとも化学的気相
成長装置には適用できる。
【0031】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。本発明の低圧CVD装置は、ウエハ
列の前後にガス流れ調整体が配置されるが、前記ガス流
れ調整体は先端が尖った円錐体部分を有し、ガス供給側
では前記円錐体部分が処理ガスを層流として石英円筒管
の内壁全周に分散させるため、乱流が起きず、異物の舞
い上がりが起きず、ウエハへの異物付着不良が防止でき
る。また、ガス排気側でも前記円錐体部分により、排気
ガスの乱流防止が達成でき、排気側の処理ガスの流れは
乱されることなく層流となってウエハの外周を進む。こ
れにより、ウエハ表面に形成されるCVD膜は均質でか
つ均一の厚さとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減圧CVD装置の要部を示す断面図で
ある。
【図2】本実施例の減圧CVD装置におけるボートおよ
びバッファ等を示す斜視図である。
【図3】本実施例の減圧CVD装置の変形例によるボー
トおよびバッファ等を示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施例による縦型減圧CVD装置
の要部を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施例による縦型減圧CVD装置
におけるボートを示す要部の断面図である。
【符号の説明】 1…反応炉、2…石英円筒管、3…ウエハ、4…保持具
(ボート)、5,6…側壁、10…処理ガス、11…供
給パイプ、12…ガス供給系、13…ドア、14…ガ
ス、15…排気管、16…メインバルブ、17…排気ポ
ンプ、18…分岐管、19…ベント、20…迂回管、2
1…サブバルブ、22…ガス排気系、25…スリット、
30…ガス流れ調整体、31…本体部分、32…錐体状
部分、33…頂点、40…ヒータ、50…反応炉、51
…アウタチューブ、52…インナチューブ、53…ボー
ト受け台、54…ボート、55,56…支持板。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応炉と、前記反応炉内に収容されかつ
    被処理物を保持する保持具と、前記反応炉内に処理ガス
    を送り込むガス供給系と、前記反応炉内から使用済ガス
    を排気するガス排気系と、前記反応炉内に配設されかつ
    処理ガスの流れを調整するガス流れ調整体とを有する化
    学的気相成長装置であって、前記ガス流れ調整体は前記
    被処理物に対面しかつ被処理物と略同じ形状となる本体
    部分と、この本体部分に連なって形成された先端が尖っ
    た錐体状部分とからなっていることを特徴とする化学的
    気相成長装置。
  2. 【請求項2】 反応炉と、前記反応炉内に収容されかつ
    被処理物を保持する保持具と、前記反応炉内に処理ガス
    を送り込むガス供給系と、前記反応炉内から使用済ガス
    を排気するガス排気系と、前記反応炉内に配設されかつ
    処理ガスの流れを調整するガス流れ調整体とを有する化
    学的気相成長装置であって、前記ガス流れ調整体は前記
    被処理物に対面しかつ被処理物と略同じ形状となる本体
    部分と、この本体部分に連なって形成された先端が尖っ
    た錐体状部分とからなるとともに、前記被処理物列の前
    後にそれぞれ設けられていることを特徴とする化学的気
    相成長装置。
  3. 【請求項3】 反応炉と、前記反応炉内に収容されかつ
    被処理物を保持する保持具と、前記反応炉内に処理ガス
    を送り込むガス供給系と、前記反応炉内から使用済ガス
    を排気するガス排気系と、前記反応炉内に配設されかつ
    処理ガスの流れを調整するガス流れ調整体とを有する化
    学的気相成長装置であって、前記ガス流れ調整体は前記
    被処理物に対面しかつ被処理物と略同じ形状となる本体
    部分と、この本体部分に連なって形成された先端が尖っ
    た錐体状部分とからなり、かつ前記保持具に固定されて
    いることを特徴とする化学的気相成長装置。
  4. 【請求項4】 反応炉と、前記反応炉内に収容されかつ
    被処理物を保持する保持具と、前記反応炉内に処理ガス
    を送り込むガス供給系と、前記反応炉内から使用済ガス
    を排気するガス排気系と、前記反応炉内に配設されかつ
    処理ガスの流れを調整するガス流れ調整体とを有する化
    学的気相成長装置であって、前記ガス流れ調整体は前記
    被処理物に対面しかつ被処理物と略同じ形状となる本体
    部分と、この本体部分に連なって形成された先端が尖っ
    た錐体状部分とからなるとともに、前記被処理物列の前
    後にそれぞれ設けられ、かつ前記反応炉は低圧状態で前
    記被処理物を処理する構成となっていることを特徴とす
    る低圧化学的気相成長装置。
  5. 【請求項5】 化学的気相成長装置の反応炉内に入れら
    れるとともに被処理物を複数林立載置する保持具であっ
    て、前記保持具の被処理物列の前後にはガス流れ調整体
    が固定されていることを特徴とする保持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008186852A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Tokyo Electron Ltd 熱処理装置及び熱処理方法

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