JPH07334606A - 光学式符号読取り装置 - Google Patents

光学式符号読取り装置

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Publication number
JPH07334606A
JPH07334606A JP6122786A JP12278694A JPH07334606A JP H07334606 A JPH07334606 A JP H07334606A JP 6122786 A JP6122786 A JP 6122786A JP 12278694 A JP12278694 A JP 12278694A JP H07334606 A JPH07334606 A JP H07334606A
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light
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Application number
JP6122786A
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English (en)
Inventor
Mikio Yamaguchi
幹雄 山口
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送システムで搬送される被識別物に付され
ている符号を正確に判定する光学式符号読取り装置を提
供する。 【構成】 ビーム走査光で得られる反射光の検出位置か
ら符号の現在位置を符号位置検知ユニット(23a,23b,28)
により検知し、符号の付されている被識別物の搬送方向
における先頭位置と後端位置とを被識別物追跡ユニット
(30,31,32)により逐次検知し、符号被識別物対応判定ユ
ニット(26,32) が、前記符号の位置の情報と前記被識別
物の先頭位置と後端位置の情報とに基づいて、前記符号
の位置が前記先頭位置と前記後端位置との間に存在する
ことを検知したとき、前記符号と前記被識別物とが正規
の対応関係が在ると判定する構成とした。又、符号同士
対応判定ユニット(26,31,32)が、前記被識別物の先頭位
置と後端位置との間に複数の符号の位置情報が存在する
ことを検知すると、複数の位置情報同士を比較すること
により同一の符号を読取り検知したものか否かの判定を
する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商品や荷物その他の被
識別物に付されたバーコードやマーク等の符号(シンボ
ル)を光学的に走査検出することによって、その被識別
物を識別するための光学式符号読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる光学式符号読取り装置は、商品や
荷物その他の被識別物に付されているバーコードやマー
ク等の符号をビーム走査光によって走査すると同時に、
このビーム走査光に対する符号からの反射光を光電変換
素子で受光することによって、その反射光の光強度変化
に相当する光電変換信号を得、更に、この光電変換信号
を信号処理することによって符号の識別・判定を行う。
即ち、上記反射光の光強度変化は符号固有のパターン情
報を有することとなるので、上記光電変換信号を得るこ
とによって符号の特徴抽出が実現され、且つこの光電変
換信号を所定のアルゴリズムに基づいて信号処理するこ
とにより符号に対するデコード処理が実現される。そし
て、予め決められた複数種類の符号を商品毎あるいは荷
物毎に対応付けて付しておき、夫々の符号を識別・判定
することによって商品や荷物を特定する等の用途にかか
る光学式符号読取り装置が利用され、典型例としてPO
Sシステムに組み込まれる場合が知られている。
【0003】又、かかるPOSシステムに限らず、商品
や荷物の種類毎に予め決められたパターンの符号を複数
の商品や荷物毎に対応付けて付しておき、ベルトコンベ
アシステム等の搬送機構によりこれらの商品や荷物等が
搬送されている間に、夫々の符号を識別・判定すること
によって、それら商品や荷物毎の識別や仕分け等を行う
用途、即ち、光学式符号読取り装置が搬送システムに組
み込まれる場合もよく知られるところである。
【0004】従来の光学式符号読取り装置が組み込まれ
ている搬送システムの概略構成を図10〜図17に基づ
いて説明すると、図10において、所定の搬送方向yに
動く無端の搬送ベルト1の一側に光学式符号読取り装置
2が併設され、この光学式符号読取り装置2は、搬送さ
れてくる商品や荷物(以下、これらを被識別物と総称す
る)3が所定の走査領域Wに進入したことを検出するた
めの第1の光学センサと、被識別物3が上記所定の走査
領域Wを通過して外れたことを検出するための第2の光
学センサと、搬送ベルト2の走査領域Wに対してビーム
走査光を所定の走査角で掃引照射することにより走査領
域W内を通過する被識別物3の表面を走査する光学式走
査機構6と、信号処理回路(図示せず)を備えている。
【0005】第1の光学センサは、搬送方向yに対して
直交する方向に相互に対向配置された投光器4sと受光
器4eから成り、搬送されてくる被測定物3の先端が両
者間の光路を遮蔽すると、被測定物3が走査領域Wに侵
入したことを検知する。第2の光センサは、搬送方向y
に対して直交する方向に相互に対向配置された投光器5
sと受光器5eから成り、搬送されてくる被測定物3の
先端が両者間の光路を遮蔽した後、再び被測定物3の後
端が両者間の光路を遮断しなくなる時点で、被測定物3
が走査領域Wから外れたことを検知する。そして、上記
信号処理回路は、第1,第2の光学センサから出力され
る検出信号に基づいて、走査領域W内を被測定物3が通
過している期間を認識し、この期間中に光学式走査機構
6による被識別物3の走査検出を行わせる。
【0006】光学式走査機構6は、図11に示すよう
に、スポット状のビーム走査光を所定の走査角αa の範
囲で照射させ、且つ搬送方向yに対して例えば45°の
角度で搬送ベルト1に向けて上方から照射することによ
って掃引照射を行う第1の光学走査系6aと、スポット
状のビーム走査光を所定の走査角αb の範囲で照射さ
せ、且つ搬送方向yに対して例えば135°の角度で搬
送ベルト1に向けて上方から照射することによって掃引
照射を行う第2の光学走査系6bとを有している。
【0007】したがって、図11に示すように、走査領
域W内において、第1の光学走査系6aは仮想線Laに
沿ってビーム走査光を掃引照射し、第2の光学走査系6
bは仮想線Lbに沿ってビーム走査光を掃引照射し、こ
れらの仮想線La又はLb上を被識別物3に付されてい
る符号Mが通過する際に、符号Mのパターンに対応して
光強度が変化する反射光をいずれかの光学走査系6a,
6bが受光することによって光電変換信号を発生する。
即ち、かかる光電変換信号を発生することによって符号
Mの特徴抽出を行う。そして前記信号処理回路がこの光
電変換信号を所定のアルゴリズムに基づいて信号処理す
ることにより符号Mのデコード処理を行う。
【0008】又、光学式走査機構6は、図13及び図1
4に示すように、走査領域W内の略中央部分で相互に交
差する仮想線La,Lbに沿って2本のビーム走査光を
掃引照射させる光学走査系6cを有するものもある。即
ち、この光学走査系6cは、例えば、上記第1,第2の
光学走査系6a,6bの機能を合わせ持つ機構を有し、
略同一の出射位置から2個の独立したスポット状のビー
ム走査光を所定の走査角及び搬送方向yに対して所定の
角度となるように出射させる。そして、これらの仮想線
La又はLb上を被識別物3に付されている符号Mが通
過する際に、符号Mのパターンに対応して光強度が変化
する反射光を受光することによって光電変換信号を発生
し、信号処理回路がこの光電変換信号を所定のアルゴリ
ズムに基づいて信号処理することにより符号Mのデコー
ド処理を行う。
【0009】図11〜図14に示すいずれの光学式走査
機構も同様の機能を発揮するが、図13と図14の示す
光学式走査機構の方が走査領域Wを狭くすることができ
るので、搬送効率の点で優れている。尚、このような従
来の光学式符号読取り装置が組み込まれている搬送シス
テムに関して、特開平2−170290号、特開平2−
93992号等に開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13と図
14に示すような搬送効率を向上させることができる走
査機能を有する光学式符号読取り装置が組み込まれた搬
送システムにあっては、複数個の被識別物3がベルトコ
ンベア1の搬送方向yに沿って所定間隔以上に離された
状態で整然と並んでいる場合、及び被識別物3の所定の
位置に符号Mが設けられている等の最適の検出条件が満
足されている状況下では、確実な走査検出及び符号判定
を行うことができるが、このような最適の検出条件が満
足されていない場合、例えば図15に示すように、搬送
方向yに対して任意の方向に回転したままの複数個の被
識別物3,3’が相互に近接した状態(相互の搬送間隔
が狭い状態)、且つ夫々に付されている符号M,M’が
近接した状態で搬送されるために、これらの符号M,
M’が同時に走査領域W中を移動する場合や、図16に
示すように、1個の被識別物3に2個以上の符号M,
M’が近接して付されているために、これらの符号M,
M’が同時に走査領域W中を移動するような場合には、
正しい読取り・判定が行えなくなるという問題があっ
た。
【0011】図15の場合には、夫々の符号M,M’が
略同一方向に向いた関係にあり且つ、仮想線Lbに沿っ
て照射されるビーム走査光によって走査されることとな
る結果、搬送方向yに対して先行する被測定物3に付さ
れている符号Mよりも、その後方に位置する被測定物
3’の符号M’の方が先に走査検出されこととなる。し
たがって、実際には符号Mと被識別物3が対応し、且つ
符号M’と被識別物3’が対応しているにも係わらず、
符号M’が被測定物3に、符号Mが被測定物3’に付さ
れているものとして走査読取りされるため、極めて重大
な判定誤りを生じていた。
【0012】又、図16に示すように、1個の被識別物
3に2個の符号M,M’が付されているような場合に
は、2個の符号M,M’が同一種類であれば、仮想線L
aに沿って掃引照射されるビーム走査光による走査読取
り結果と、仮想線Lbに沿って掃引照射されるビーム走
査光による走査読取り結果とが一致することとなるが、
この場合には、図17に示すように、1個の符号Mが仮
想線LaとLbの交差位置で走査検出されたのと同じ結
果となる。したがって、従来の光学式符号読取り装置で
は、図16のように2個の符号M,M’を読取ったの
か、図17のように1個の符号Mを読取ったのかの相違
を判定できなかった。
【0013】更に、図16において2個の符号M,M’
の種類が異なっていた場合には、仮想線Laに沿って照
射されるビーム走査光による走査読取り結果と、仮想線
Lbに沿って照射されるビーム走査光による走査読取り
結果とが相違するので、これらの走査読取り結果は、単
に読取り誤りとして処理されていたにすぎなかった。
【0014】よって、従来の光学式符号読取り装置で
は、1個の被識別物には必ず1個の符号のみを付さなけ
ればならないという使用上の制限(前提条件)があり、
ユーザー等にとっては、符号Mが印刷されたシート等を
被識別物3に貼付するときは細心の注意を払うことが要
求され、かかる作業の煩雑さが指摘されていた。又、1
個の被識別物3を複数個の符号によって特定することが
便利な場合があるが、上記の前提条件のために、このよ
うな利用状況に対応することができないという問題もあ
った。
【0015】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みて成されたものであり、被識別物の種々の搬送状況
を許容しつつ被識別物とそれに付されている符号との対
応関係の判定精度を向上させ、又、1つの被識別物に複
数個の符号が付された場合でも、走査読取り結果の同一
性が判定でき、その被識別物の特定を可能にする光学式
符号読取り装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、搬送システムによって搬送される被
識別物に付された符号(例えば、バーコードなど)をビ
ーム走査光でビーム走査しつつそのビーム光の反射光を
検出し、反射光の検出パターンに基づいて上記符号を判
定する光学式符号読取り装置を対象とするものである。
そして、前記ビーム走査光で得られる反射光の検出位置
から符号の現在位置を検知する符号位置検知ユニット
と、前記符号の付されている前記被識別物の前記搬送方
向における先頭位置と後端位置とを逐次検知する被識別
物追跡ユニットと、前記符号位置検知ユニットで検知さ
れた前記符号の位置の情報と前記被識別物追跡ユニット
で検出された前記被識別物の先頭位置と後端位置の情報
とに基づいて前記符号の位置が前記先頭位置と前記後端
位置との間に存在することを検知して、前記符号と前記
被識別物とが正規の対応関係が在ると判定する符号被識
別物対応判定ユニットと、を備える構成とした。
【0017】ここで、前記の符号位置検知ユニットの一
実施態様としては、光学走査系によるビーム走査で符号
を検知すると、その検知時点での走査角の情報データに
ついて所定の幾何学的演算手法によりその符号の3次元
直交座標系における位置を示す符号位置データ(Dp
a,Dpb)を求めると共に、符号のコードデータ(B
Ca,BCb)と、検知時点の時刻を示す第1の時刻デ
ータ(TMa,TMb)を発生する構成とする。
【0018】上記の被識別物追跡ユニットの一実施態様
としては、搬送システムによる被識別物の搬送量を移動
検出センサで逐次検出し、その移動量の情報データに基
づいて被識別物の搬送方向における移動量を求めること
によって、被識別物の直交座標系における位置を示す被
識別物位置データ(Dy)を求めると共に、その移動量
を求めた時刻を示す第2の時刻データ(DTMy )を発生
する構成とする。
【0019】上記の符号被識別物対応判定ユニットの一
実施態様としては、上記被識別物追跡ユニットで逐次求
められる被識別物位置データ(Dy)と第2の時刻デー
タ(DTMy )を逐次記憶していく移動位置記憶領域
(B)を有すると共に、上記の符号位置検知ユニットか
ら上記のデータ(Dpa,Dpb)、(BCa,BC
b)、(TMa,TMb)が発生されると、その内の第
1の時刻データ(TMa,TMb)と等しい第2の時刻
データ(DTMy )に関連する被識別物位置データ(D
y)を移動位置記憶領域(B)から検索し、更に、その
被識別物位置データ(Dy)と符号位置データ(Dp
a,Dpb)について所定の演算を行うことにより、被
識別物における符号の位置を求めてその符号識別物間距
離データ(DMpay,DMpby)とコードデータ
(BCa,BCb)を符号情報記憶領域(C,D)に格
納していくことで、被識別物と符号との真の位置関係の
データを求めていく構成とする。
【0020】又、前記符号被識別物対応判定ユニットに
代えて若しくは追加して、前記被識別物追跡ユニットで
検出された前記被識別物の先頭位置と後端位置との間に
前記符号位置検知ユニットにより検知された複数の符号
の位置が存在することを検知すると、複数の符号の位置
同士を比較することにより同一の符号を読取り検知した
ものか否かを判定する符号同士対応判定ユニットとを具
備する構成とする。
【0021】
【作用】このような構成を有する本発明にあっては、被
識別物追跡ユニットが、被識別物の移動位置の情報を逐
次把握していき、符号位置検知ユニットが、ビーム走査
により読取った符号の内容(コードデータ)と符号の走
査位置の情報を発生する。符号被識別物対応判定ユニッ
トは、符号位置検知ユニットで検知された前記符号の位
置の情報と前記被識別物追跡ユニットで検出された前記
被識別物の先頭位置と後端位置の情報とに基づいて前記
符号の位置が前記先頭位置と前記後端位置との間に存在
することを検知すると、前記符号と前記被識別物とが正
規の対応関係が在ると判定する。即ち、現在ビーム走査
中の符号が被識別物の先頭と後端との間に存在していれ
ば、前記符号と前記被識別物とが正規の対応関係が在る
という条件を満足することとなり、符号被識別物対応判
定ユニットがかかる条件を判定する。
【0022】又、符号同士対応判定ユニットは、被識別
物の先頭と後端との間に、複数の符号に関する位置情報
の存在を検知すると、これら複数の符号の位置同士を比
較することにより同一の符号を読取り検知したものか否
かを判定する。即ち、複数の位置情報が同一符号を複数
回読取ったことに起因するものであるのか、複数の位置
情報が複数個の異なる符号を読取ったことに起因するも
のであるのかの判定を行うことによって、符号の同一性
が判定される。
【0023】
【実施例】以下、本発明による光学式符号読取り装置の
一実施例を図面と共に説明する。
【0024】まず、搬送システムに組み込まれた状態の
光学式符号読取り装置の構成を図1に基づいて説明す
る。所定の搬送方向yに動く無端の搬送ベルト10の一
側に併設される光学式符号読取り装置11は、搬送ベル
ト10によって搬送されてくる荷物や商品などの被識別
物12の高さ(搬送ベルト10の搬送面からの高さ)H
を光学的に計測する高さ計測ユニットと、被識別物12
が所定の走査領域Wに進入した時点などを検出するため
の第1の光学センサと、被識別物12が上記の走査領域
Wを通過して搬出側へ外れた時点などを検出するための
第2の光学センサと、搬送ベルト10上の走査領域Wに
対してビーム走査光(レーザビーム)を所定の走査角で
掃引照射することにより走査領域W内を通過する被識別
物12の表面をビーム走査するための光学式走査機構
と、搬送ベルト10の搬送方向yへの移動(搬送量)を
逐次検出する移動検出センサと、信号処理及び所定の判
定処理を行う制御回路ユニット13を有している。
【0025】上記の高さ計測ユニットは、搬送方向yに
対して直交する方向xに沿って相互に対向配置されると
共に搬送ベルト10の両側に立設された一対のポスト1
4s,14eを有している。
【0026】一方のポスト14sのポスト14eに対向
する側面には、複数個の発光ダイオード等の投光器が一
定間隔で高さ方向(x,y方向に対して直交する方向)
zに沿って取付けられており、夫々の投光器からポスト
14eの対向面(ポスト14sに対向する側面)に向け
て微細スポット状のビーム光が常に出射される。即ち、
全てのビーム光は、高さ方向zに沿って相互に等間隔Δ
H且つ搬送ベルト10の搬送面に対して平行となるよう
に調整されている。
【0027】他方のポスト14eの上記対向面には、上
記のビーム光を個々独立に受光する複数個のフォトダイ
オード等の受光器(図1中、1個の受光器をPDで代表
して示す)が、相互に等間隔ΔHで高さ方向zに沿って
取付けられている。このように、ポスト14sに設けら
れている夫々の投光器とポスト14eに設けられている
夫々の受光器とが一対一に対応付けられており、これら
全ての受光器から並列出力される高さ検出信号群SHが
制御回路ユニット13に供給されている。
【0028】そして、被識別物12がこれらのポスト1
4s,14e間を通過する際に遮断されるビーム光と遮
断されないビーム光によって変化する高さ検出信号群S
Hのオン・オフパターンを制御回路ユニット13が解析
することにより、被識別物12の高さHを検出する。
尚、投光器と受光器の個数及び上記間隔ΔHは、搬送シ
ステムが搬送処理する被識別物12の大きさや所望の分
解能に応じて、システム構築時に予め設定される。
【0029】上記の第1の光学センサは、搬送ベルト1
0の両側に且つx方向に沿って対向配置された発光ダイ
オード等の投光器15sとフォトダイオード等の受光器
15eとから成り、投光器15sは常に受光器15eに
向けてスポット状のビーム光を出射し、受光器15eは
ビーム光を光電変換してその搬入検出信号INを制御回
路ユニット13へ供給する。尚、上記ビーム光の光路が
搬送ベルト10の搬送面より僅かに上方の位置となるよ
うに、投光器15sと受光器15eの高さが調整されて
いる。そして、搬送されてくる被識別物12の先端が投
光器15sと受光器15eの間の光路を遮蔽すると、制
御回路ユニット13が搬入検出信号INの変化に基づい
て被測定物12の走査領域Wへの進入を判定する。
【0030】上記の第2の光学センサは、第1の光学セ
ンサから所定の走査領域Wだけ離隔した搬出側且つ、搬
送ベルト10の両側に且つx方向に沿って対向配置され
た発光ダイオード等の投光器16sとフォトダイオード
等の受光器16eとから成り、投光器16sは常に受光
器16eに向けてスポット状のビーム光を出射し、受光
器16eはビーム光を光電変換してその搬出検出信号O
UTを制御回路ユニット13へ供給する。尚、上記ビー
ム光の光路が搬送ベルト10の搬送面より僅かに上方の
位置となるように、投光器16sと受光器16eの高さ
が調整されている。
【0031】そして、制御回路ユニット13は、搬送さ
れてくる被識別物12の先端が投光器16sと受光器1
6eの間の光路を遮断するときの搬出検出信号OUTの
変化に基づいて、被識別物12が走査領域W内を通過中
であると判定し、被識別物12の後端が投光器16sと
受光器16eの間の光路から外れるときの搬出検出信号
OUTの変化に基づいて、被識別物12が走査領域Wか
ら出たと判定する。
【0032】上記の移動検出センサは、搬送ベルト10
の一端に接触して搬送ベルト10のy方向への移動量に
比例した角度で回転するローラ17sと、ローラ17s
が所定角度回転する毎に論理“H”の単一パルスとなる
移動検出信号SPを発生するエンコーダ17eとから成
り、かかる回転角度(単一パルスの発生回数が回転角度
に相当する)の情報を有する移動検出信号SPが制御回
路ユニット13に供給される。そして、制御回路ユニッ
ト13は、移動検出信号SPの単一パルスの発生回数か
ら搬送ベルト10の搬送量を検知する。尚、この実施例
では、いわゆる接触型のロータリエンコーダを移動検出
センサに適用したが、これに限定されるものではなく、
搬送ベルト10の搬送量を検出することができる周知の
移動検出センサを使用してもよい。
【0033】上記の光学式走査機構には光学走査系18
が設けられ、光学走査系18は、制御回路ユニット13
の制御に従って所定のタイミングで走査領域Wへビーム
走査光を照射する照射光学機構と、走査領域Wから反射
されてくる反射光を集光する集光レンズ等を有すると共
に集光した反射光を光電変換するフォトダイオード等の
受光センサを有する受光光学機構とを内蔵しており、こ
の受光センサから出力される反射光検出信号SEが制御
回路ユニット13に供給される。
【0034】この実施例におけるビーム走査光の照射パ
ターンは、図13と図14に示したのと同様に、走査領
域W内の略中央部分で相互にX状に交差する仮想線L
a,Lbに沿っており、内蔵されているレーザダイオー
ドから出射されるスポット状のビーム走査光の光軸方向
(換言すれば、走査角)を、ポリゴンミラー等を有する
照射光学機構で定速変化させることによって、所定速度
での掃引走査を実現している。即ち、スポット状のビー
ム走査光を所定の最大走査角αa の範囲内で掃引させ且
つ、搬送方向yに対して所定の角度θa (例えばθa
45°)で搬送ベルト10の搬送面に向けて上方から照
射することによって、仮想線Laに沿った掃引走査を実
現すると共に、スポット状のビーム走査光を所定の最大
走査角αbの範囲で掃引させ且つ、搬送方向yに対して
所定の角度θb (例えばθb =135°)で搬送ベルト
10の搬送面に向けて上方から照射することによって、
仮想線Lbに沿った掃引走査を実現する。但し、仮想線
Laに沿った照射パターンを実現するためのレーザダイ
オードと、仮想線Lbに沿った照射パターンを実現する
ためのレーザダイオードを別個独立に設けてもよいし、
単一のレーザダイオードを両方の照射パターンの形成の
ために共用してもよい。又、この実施例では、レーザダ
イオードを光源に使用しているが、これに限定されず、
赤外発光ダイオードやその他の光源であってスポット状
のビーム光を出射する物を適用してもよい。
【0035】又、照射光学機構と受光光学機構は、制御
回路ユニット13により同期制御されて、仮想線Laに
沿って照射されたビーム走査光に対する反射光と、仮想
線Lbに沿って照射されたビーム走査光に対する反射光
とを夫々独立に受光するようになっている。
【0036】次に、図2に基づいて、制御回路ユニット
13の内部構成を説明する。尚、光学走査系18は、上
記の仮想線La,Lbに沿った各掃引走査を、個々独立
の照射光学機構20a,20bと受光光学機構21a,
21bによって、独立に行うものとする。又、図2中、
図1に示した構成要素を同一符号で示している。更に、
本実施例の技術内容を明確にするために、符号Mとし
て、複数種類の幅及び間隔に設定されている複数の黒バ
ーを有するJIS規格のJANコードシンボルが適用さ
れる場合について説明する。又、各黒バー相互の間を白
バーと呼ぶこととする。
【0037】第1の照射光学機構20aは、仮想線La
に沿ってビーム走査光を掃引照射すると共に、その仮想
線Laの先端(走査開始端)を照射するタイミングの度
にスタートパルス信号STaを出力し、第1の受光光学
機構21aがビーム走査光の反射光を受光する。第2の
照射光学機構20bも同様に、仮想線Lbに沿ってビー
ム走査光を掃引照射すると共に、その仮想線Lbの先端
(走査開始端)を照射するタイミングの度にスタートパ
ルス信号STbを出力し、第2の受光光学機構21bが
ビーム走査光の反射光を受光する。
【0038】第1のカウンタ22aは、スタートパルス
信号STaの発生の度に同期してリスタートして、シス
テムクロック発生回路100からのクロック信号CKを
計数し、その計数データDTaを逐次に符号読取り回路
23aへ出力する。2値化回路24aは、第1の受光光
学機構21aから出力される反射光検出信号SEaのレ
ベルを所定の閾値レベルThと比較し、SEa<Thで
は論理“L”、Th≦SEaでは論理“H”となる2値
レベルの階調データDEaを出力する。
【0039】第2のカウンタ25aは、階調データDE
aの論理が“H”から“L”、又は“L”から“H”に
反転する度に同期してリスタートを繰り返してクロック
信号CKを計数すると共に、その論理反転の時点で計数
データDWaを符号読取り回路23aへ供給する。
【0040】符号読取り回路23aは、計数データDT
aとDWaを入力すると共に、時刻回路110からの時
刻データTMをも入力する。尚、時刻回路110は、ク
ロック信号CKを連続計数することにより、現在の時刻
を示す時刻データTMを出力するタイムベースで実現さ
れている。
【0041】更に、図3に基づいてこれらの回路22
a,23a,24a,25aの機能を説明する。同図の
上側には、被測定物12が搬送方向yへ搬送され、それ
に付されている符号(JANコードシンボル)Mが仮想
線Laに対して相対的に移動する状態を概念的に示し、
符号Mと仮想線Laとの相対的な位置関係の変位を仮想
線Lai 〜Lai+j で表している。更に、夫々の走査開
始端をPi 〜Pi+j 、夫々の走査終了端をEi 〜Ei+j
で示している。
【0042】或る相対的な仮想線Lai に沿った掃引走
査に着目すると、ビーム走査光が走査開始端Pi に来た
ときに、論理“H”のスタートパルス信号STaが発生
する。又、例えば、ビーム走査光の走査位置がSPT1
に来たときの計数データDTaは、走査開始端Pi から
の走査経過時間τDTa に相当すると同時に走査開始端P
i からの走査距離とも等価となる。よって、第1のカウ
ンタ22aが出力する計数データDTaは、各仮想線に
おける各走査開始端から現時点までの走査距離の情報を
有することとなる。又、第2のカウンタ25aは、上記
の論理反転の時点に同期してリスタートを繰り返すの
で、階調データDEaの論理値が“H”となる各期間に
各白バーの幅(例えば、図3中のWW)を計測すると共
に、階調データDEaの論理値が“L”となる各期間に
各黒バーの幅(例えば、図3中のWB)を計測すること
となり、更に、階調データDEaの論理反転の時点は白
バーと黒バーの境界部分をビーム走査する時点と同期す
るので、この論理反転の時点に同期して第2のカウンタ
25aから順次に出力される計数データDWaは、白バ
ーと黒バーの夫々の幅情報を有することとなる。
【0043】符号読取り回路23aは、予めJANコー
ドシンボル群の参照データを予め記憶している。そし
て、第2のカウンタ25aからの計数データDWaの履
歴を保持し、且つ新たな計数データDWaを入力する度
に、今まで入力した計数データDWaの白と黒バーの幅
の履歴パターンとコードシンボル群の参照データとの一
致性を比較検索し、一致性を有するコードシンボルが検
索されると、そのコードシンボルを示すコードデータB
Caと、走査距離を示す計数データDTaと、現在時刻
を示す時刻データTMaとを同時に出力する。例えば、
図3中のビーム照射位置SPT2 が符号Mの終端部分で
あるとすると、この位置SPT2 までのビーム走査によ
って得られた計数データDWaの履歴パターンがJAN
コードシンボル群のいずれかの参照データと一致するこ
ととなり、したがって、この位置SPT2 をビーム走査
した時点に、上記のデータBCa,DTa,TMaが同
時に出力される。
【0044】更に、これらのデータBCa,DTa,T
Maが同時出力される時点は、符号Mの検出を完了した
時点でもあるので、走査距離を示す計数データDTaは
符号Mの仮想線La上における位置の情報を有すること
となる。
【0045】したがって、符号読取り回路23aの機能
は、コードデータBCaによって符号Mの内容情報を、
計数データDTaと時刻データTMaとによって符号M
の位置情報を、発生することにある。尚、コードデータ
BCaと時刻データTMaは符号データ処理ユニット2
6へ供給され、計数データDTaは、角度変換回路27
へ供給される。
【0046】角度変換回路27は、計数データDTaに
基づいて、符号Mの存在する位置を走査角のデータ(以
下、走査角データという)Dαaに変換する。即ち、前
述したように、計数データDTaは仮想線Laの走査開
始端から符号Mの存在位置までの距離の情報を有し、且
つ第1の照射光学機構20aと第1の受光光学機構21
aの設置位置は固定されているので、所定の幾何学的演
算によって、符号Mの位置を走査角データDαaに変換
する。
【0047】座標演算回路28は、高さ判定回路29か
ら出力される被識別物12の高さデータDHを入力す
る。即ち、高さ判定回路29は、一対のポスト14s,
14e及び投光器と受光器を有する前記の高さ計測セン
サから出力される高さ検出信号群SHのオン・オフパタ
ーンを解析し、オフパターンの数と前記の間隔ΔHとの
掛け算を行うことによって、被識別物12の高さHを示
す高さデータDHを座標演算回路28へ供給する。尚、
説明上、時間が前後したが、被識別物12は、高さ計測
センサを通過した後に走査領域Wを通過するので、座標
演算回路28は、走査角データDαaを入力するよりも
以前に高さデータDHを入力する。
【0048】そして、座標演算回路28は、角度変換回
路27からの走査角データDαaが供給されると、その
走査角データDαaと高さデータDHに基づいて所定の
幾何学演算を行うことにより、符号Mの(x,y,z)
座標における位置を求め、その3次元座標データDpa
を読取りデータ処理ユニット26へ供給する。即ち、走
査角データDαaは、前述したように、仮想線La上に
おける符号Mの位置(xy座標面の位置に相当する)の
情報を有し、高さデータDHは被識別物12に付されて
いる符号Mの高さ(z軸方向の位置に相当する)の情報
を有しているので、これらの走査角データDαaと高さ
データDHに基づいて所定の幾何学演算を行うことによ
り、符号Mの3次元座標上の位置(xa,ya,za)
の情報を有する3次元座標データDpaを形成する。
【0049】次に、仮想線Lbに沿ったビーム走査を実
現する第2の照射光学機構20bと第2の受光光学機構
21bに縦続接続されている回路について説明する。図
2中、第2の照射光学機構20bと第2の受光光学機構
21bに接続される回路22b,23b,24b,25
bは、第1の照射光学機構20aと第1の受光光学機構
21aに縦続接続されている前記の回路22a,23
a,24a,25aに相当する。
【0050】第1のカウンタ22bは、第2の照射光学
機構20bが仮想線Lbの走査開始端をビーム走査する
のに同期して出力するスタートパルス信号STbに同期
してリスタートして、システムクロック発生回路100
からのクロック信号CKを計数し、走査距離を示す計数
データDTbを出力する。
【0051】2値化回路24bは、第2の受光光学機構
21bから出力される反射光検出信号SEbのレベルを
所定の閾値レベルThと比較し、SEb<Thでは論理
“L”、Th≦SEbでは論理“H”となる2値レベル
の階調データDEbを出力する。
【0052】第2のカウンタ25bは、階調データDE
aの論理反転に同期してリスタートを繰り返してクロッ
ク信号CKを計数すると共に、その論理反転の時点で計
数データDWbを出力する。
【0053】符号読取り回路23bは、計数データDT
bとDWb及び時刻データTMを入力すると共に、予め
記憶しているJANコードシンボル群の参照データと順
次に入力した計数データDWbの履歴パターンとの一致
性を比較検索し、一致性を有する参照データが検索され
ると、そのコードシンボルを示すコードデータBCb
と、走査距離を示す計数データDTbと、現在時刻を示
す時刻データTMbとを同時に出力する。即ち、符号読
取り回路23bは、符号読取り回路23aの機能と同様
に、コードデータBCbによって符号Mの内容情報を、
計数データDTbと時刻データTMbとによって符号M
の位置情報を発生する。
【0054】そして、コードデータBCbと時刻データ
TMbは符号データ処理ユニット26へ供給され、計数
データDTbは、角度変換回路27へ供給される。
【0055】更に、角度変換回路27は、計数データD
Tbが入力されると、その計数データDTbを仮想線L
bにおける走査角データDαbに変換して座標演算回路
28へ供給し、座標演算回路28は、走査角データDα
bと被識別物12の高さデータDHに基づいて所定の幾
何学演算を行うことにより、符号Mの(x,y,z)座
標における位置を求め、その3次元座標データDPbを
読取りデータ処理ユニット26へ供給する。即ち、この
3次元座標データDPbは、仮想線Lbに沿ったビーム
走査によって求まる符号Mの3次元座標上の位置
(xb ,yb ,zb )の情報を有することとなる。
【0056】次に、図2中の移動状況管理回路30は、
第1の光学センサの受光器15eから出力される搬入検
出信号INと、時刻データTMと、エンコーダ17eか
らの移動検出信号SPとを逐次入力する。そして、搬入
検出信号INのレベルの低下(光路遮断に起因するレベ
ル低下)を検知すると、この検知時点ts に新たな被識
別物12が進入し始めたと判定して、被識別物12の高
さデータDHを識別物処理ユニット31中の所定の記憶
領域(後述する形状記憶領域A)に記憶させる。更に、
新たな被識別物12の検知時点ts から移動検出信号S
Pのパルス発生回数を累積加算することにより、投光器
15s及び受光器15eを基準(Ly=0)とした被識
別物12の先端部分の現在位置を示す移動量Lyを求め
る。そして、移動検出信号SPの発生の度に、かる移動
量Lyを示す移動位置データDyと、サンプリングの現
在時刻を示す時刻データDTMy (時刻データTMに相当
する)とを同時に出力して、識別物データ処理ユニット
31中の所定記憶領域(後述する移動位置記憶領域B)
に順次に記憶させる。更に、被識別物12が第1の光学
センサを通過し終えた時点te では、それまでに求めら
れた移動量Lyを被識別物12の長さデータDLとし
て、高さデータDHと共に所定の記憶領域(後述する形
状記憶領域A)に記憶させる。
【0057】このように、移動状況管理回路30は、後
述する形状記憶領域Aに、被識別物12の高さデータD
Hと長さデータDLを記憶させると共に、後述する移動
位置記憶領域Bに、被識別物12の先頭位置を示す移動
量データDyを逐次記憶させる。尚、被識別物12の高
さデータDHが先に求まるので、高さデータDHが形状
記憶領域Aに記憶される時点ts では、長さデータDL
は未知である。そこで、高さデータDHが形状記憶領域
Aに記憶される時点ts では、長さデータDLが未知で
あることを示す“NULL”又は極めて大きな値を示す
データが予め記憶され、長さデータDLが真に求まった
時点te で形状記憶領域Aの高さデータDHと長さデー
タDLの両者が最終的に確定するように成っている。
【0058】次に、識別物データ処理ユニット31に設
けられている各種記憶領域のメモリマップを、図4に基
づいて説明する。まず、同図(a)に示す形状記憶領域
Aと、同図(b)に示す移動位置記憶領域Bと、同図
(c)に示す第1の符号情報記憶領域Cと、同図(d)
に示す第2の符号情報記憶領域Dが備えられている。
【0059】形状記憶領域Aは、走査領域Wを通過する
であろう複数個mの被識別物の1個々々に対応する複数
のアドレス領域#A0 〜#Am-1 を有し、各アドレス領
域には、前述のタイミングに同期して高さ計測回路29
及び移動状態管理部30から各被識別物の高さと長さの
データDH,DLが供給される度に、これらのデータD
H,DLを対にして、上記の如く順番に記憶していく。
尚、新たなデータDH,DLが記憶される以前のアドレ
ス領域(未使用のアドレス領域)は予め意味のないNU
LLデータが記憶される。
【0060】移動位置記憶領域Bは、夫々が複数のアド
レス領域#t0 〜#tn-1 を有する複数のテーブルB0
〜Bm-1 で構成されている。即ち、第1のテーブルB0
を代表して述べると、形状記憶領域Aのアドレス領域#
0 に関連する被識別物について、移動検出信号SPの
パルス発生タイミングに同期して移動状況管理回路30
から供給される移動位置データDyと時刻データDTMy
を対にして、供給される順に記憶していく複数のアドレ
ス領域#t0 〜#tn-1 を有している。そして、残余の
テーブルB1 〜Bm-1 の夫々についても同様に複数のア
ドレス領域#t0 〜#tn-1 を有している。したがっ
て、形状記憶領域Aのアドレス領域数nと等しいテーブ
ル数mが備えられている。尚、各テーブルB0 〜Bm-1
のアドレス領域数mは、移動検出信号SPのパルス発生
周期と、被識別物12の長さと、走査領域Wのy方向の
長さと、分解能などを考慮して、最適な数に決められ
る。
【0061】第1の符号情報記憶領域Cは、仮想線La
に沿った掃引走査によって求められるコードデータBC
aと時刻データTMa及び3次元座標データDpaに基
づいて、符号Mの特定化処理を行うために使用される記
憶領域であり、第2の符号情報記憶領域Dは、仮想線L
bに沿った掃引走査によって求められるコードデータB
Cbと時刻データTMb及び3次元座標データDpbに
基づいて、符号Mを特定するための処理に使用される記
憶領域である。
【0062】但し、両者とも同一のメモリ構成となって
いるので、第1の符号情報記憶領域Cを代表して述べる
と、夫々が複数のアドレス領域#p0 〜#pk-1 を有す
る複数のテーブルC0 〜Cm-1 で構成されている。即
ち、第1のテーブルC0 を代表して述べると、形状記憶
領域Aのアドレス領域#A0 のデータDH,DLによっ
て特定される被識別物に付されている符号Mに関係する
コードデータBCaと、その符号Mの位置を示す3次元
座標データDpaの内のx座標のデータ(以下、x座標
データDpaxという)と、y座標における被識別物の
先端から符号Mまでの距離を示す先端符号間距離データ
DMpayを一組として記憶する、複数のアドレス領域
#p0 〜#pk-1 を有している。そして、残余のテーブ
ルC1 〜Cm-1 の夫々についても同様に複数のアドレス
領域#p0 〜#pk-1 を有している。したがって、形状
記憶領域Aのアドレス領域数mと等しいテーブル数mが
備えられている。尚、各テーブルC0 〜Cm-1 のアドレ
ス領域数kは、個々の被識別物12に付される符号の最
大個数を考慮して、最適な数に決められる。
【0063】そして、第2の符号情報記憶領域Dも同様
に、夫々複数のアドレス領域#q0〜#qk-1 を有する
複数のテーブルD0 〜Dm-1 を有し、各アドレス領域#
0〜#qk-1 には、被識別物に付されている符号Mに
関係するコードデータBCbと、その符号Mの位置を示
す3次元座標データDpbの内のx座標のデータ(以
下、x座標データDpbxという)と、y座標における
被識別物の先端から符号Mまでの距離を示す先端符号間
距離データDMpbyを一組として記憶するようになっ
ている。
【0064】次に、符号データ処理ユニット26の機能
を図5のフローチャートに基づいて説明する。前述した
ように、ステップ200において、コードデータBCa
と時刻データTMa及び3次元座標データDpaが供給
されると以下の処理が実行される。まず、ステップ20
5において、着目すべき被識別物12を対象番号i=0
と定める。次に、ステップ210で、移動位置記憶領域
BのテーブルBi (添字iは、対象番号に該当する)を
検索し、時刻データTMaと所定許容範囲内で一致性を
有する時刻データDTMy が記憶されているテーブルを求
め、更に、そのテーブルの番号に該当する被測定物の長
さデータDLを形状記憶領域Aから読み出すと共に、時
刻データDTMy と同じアドレス領域に記憶されている移
動位置データ(被識別物の先端位置を示すデータ)Dy
を読み出す。更に、ステップ220において、3次元座
標データDpaの内のy座標のデータ(以下、y座標デ
ータDpayという)と移動位置データDyとの差、即
ち、y座標における被識別物の先端から符号Mまでの距
離を示す先端符号間距離データDMpayを算出する。
【0065】そして、ステップ230において、この先
端符号間距離データDMpayの値が、0以上且つ長さ
データDL以下(0≦DMpay≦DL)のときは、当
該被測定物12に付された符号Mのコードデータが得ら
れたと判断して、ステップ240において、その符号M
に関係するコードデータBCaと、その符号Mの位置を
示す3次元座標データDpaの内のx座標データDpa
xと、上記の算出された先端符号間距離データDMpa
yを一組として、符号情報記憶領域C中の該当する被識
別物に割り当てたテーブルの最先の空きアドレス領域に
記憶させる。
【0066】一方、この先端符号間距離データDMpa
yの値が、DMpay<0又は、DL≦DMpayのと
きは、ビーム走査されている符号Mが、識別対象として
いる被識別物とは別個の被識別物に付されている物であ
ると判断し、ステップ250において、次の被識別物1
2’を着目するために対象番号iを1増加する。即ち、
DMpay<0又は、DL≦DMpayのときは、別の
被識別物の表面に付された符号であると判断して、その
別の被識別物に関する情報を参照するために、i=i+
1の処理により、移動位置記憶領域B中の次のテーブル
i+1 を設定する。
【0067】このように、符号データ処理ユニット26
が、ステップ200〜250の処理を繰り返すと、形状
記憶領域Aの各アドレス領域#A0 〜#Am-1 に記憶さ
れる個々の被識別物に対応する符号情報記憶領域Cの各
テーブルに、その被識別物に付されている符号Mのコー
ドBCaと、x座標データDpaxと、先端符号間距離
データDMpayが記憶されることとなる。即ち、識別
対象としている被測定物とそれに付されている符号Mの
情報とが対応付けられて、形状記憶領域Aと符号情報記
憶領域Cに格納される。
【0068】尚、符号データ処理ユニット26は、ステ
ップ200〜250と同様の処理を、コードデータBC
bと時刻データTMb及び3次元座標データDpbが供
給されるのに同期して行うことによって、第2の符号情
報記憶領域Dに対しても同様にデータ処理を行う。
【0069】このように、第1,第2の符号情報記憶領
域C,Dに対するデータ処理を行うことによって、被識
別物とそれに付されている符号MのコードデータBC
a,BCbが対応付けて格納される。この結果、従来の
問題(図15〜図17を参照のこと)であった、走査領
域Wに複数個の被識別物が入った場合等における読取り
誤りを防止することができる。
【0070】次に、図2に示す識別判定ユニット32
は、投光器16aと受光器16bで構成されている第2
の光学センサから出力される搬出検出信号OUTを入力
し、この搬出検出信号OUTの信号レベルの変化パター
ンに基づいて、被識別物12の走査領域Wからの搬出を
検知する。
【0071】そして、かかる被識別物12の搬出検知の
時点に同期して、まず、識別物データ処理ユニット31
中の符号情報記憶領域C,Dの特定テーブル(識別対象
の被識別物のテーブル)中からコードデータBCa,B
Cbを検索し、いずれのコードデータBCa,BCbも
存在していない場合には、符号読取りが不能であること
を示すメッセージデータを出力する。このメッセージデ
ータは、搬送システムを制御するために出力されるもの
である。一方、各符号情報記憶領域C,Dにコードデー
タBCa,BCbが1つ存在している場合には、そのコ
ードデータBCa,BCbを出力することによって、2
個の符号が同一の被識別物に付されていることを示す。
【0072】更に、各符号情報記憶領域C,Dにコード
データBCa,BCbが複数個存在している場合には、
まず、それらのx座標データDpaxと先端符号間距離
データDMpayが略同一位置を示しているかを判断
し、略同一位置であれば、その共通するコードデータB
Caを出力し、一方、略同一位置と判断されない場合に
は、夫々の複数個のコードデータBCaを出力し、更
に、x座標データDpbxと先端符号間距離データDM
pbyが略同一位置を示しているかを判断し、略同一位
置であれば、その共通するコードデータBCbを出力
し、一方、略同一位置と判断されない場合には、夫々の
複数個のコードデータBCbを出力する。
【0073】尚、これらの複数個のデータDpax,D
Mpayと、複数個のデータDpbx,DMpbyが略
同一位置を示すデータであるか否かの判定は、実際の符
号の大きさ(例えば、バーコードの大きさ、縦横2.5
×3cm)と対比して、符号の位置の差異が小さい(例
えば、ユークリッド距離に換算して2cm以下)か否か
を基準にして行われる。又、略同一位置と判定すること
による単一のコードデータの決定は、読取られたデータ
の桁数の多いものや、読取られたデータの桁数の少ない
もののいずれか一方を選択したり、不正なコードデータ
であると判断するなどの、所定のアルゴリズムに基づい
た決定・判断を行う。
【0074】又、識別判定ユニット32は、以上の処理
を行った後、識別物データ処理ユニット31中の全ての
記憶領域A,B,C,Dの記憶データをクリアして、次
の新たに搬入されてくる被識別物の符号読取りに備える
ための制御を行う。
【0075】以上のように、この実施例によれば、移動
位置記憶領域Bに記憶されている時刻データDTMy と符
号Mの検出時刻データTMa(又はTMb)とが一致す
ることを条件として、被識別物とその符号Mの関連を調
べるようにしたので、検出した符号Mが所定の被識別物
に付された物であるか否かの判定を正確に行うことがで
きると共に、同一の被識別物に付された2個の符号を個
々に判定することができ、ひいては、符号Mを検出する
ことによって被識別物の特定精度を向上させることがで
きる。
【0076】尚、この実施例は、本発明を逸脱しない範
囲内で、様々な変形例が可能である。例えば、符号の位
置を計測するためのビーム走査において、掃引の際の各
走査角αa とαb をより細かくし、図6に示すように、
仮想線Laに沿ったビーム走査では、符号Mの走査開始
端での走査角αasと、走査終了端での走査角αaeを求め
るようにしてもよい。この場合には、符号Mの位置は、
走査角αasに基づいて求まる3次元座標Pas(xas
as,zas)と、走査角αaeに基づいて求まる3次元座
標Pae(xae,yae,zae)とによって決められる。
一方、仮想線Lbに沿ったビーム走査についても同様
に、符号Mの走査開始端での走査角αbsと、走査終了端
での走査角αbeを求め、符号Mの位置を、走査角αbs
基づいて求まる3次元座標Pbs(xbs,ybs,zbs
と、走査角αbeに基づいて求まる3次元座標Pbe(x
be,ybe,zbe)とによって決められる。
【0077】そして、仮想線Laに沿ったビーム走査で
得られるコードデータBCaの位置の一致性を判断する
ときは、これらの3次元座標のデータPas,Pae,
Pbs,Pbeを用いる。
【0078】又、これらの3次元座標のデータPas,
Pae,Pbs,Pbeをそのまま使用してもよいが、
その他に、符号Mの中点座標のデータである、{(xas
+xae)/2,(yas+yae)/2,(zas+zae)/
2}と、{(xbs+xbe)/2,(ybs+ybe)/2,
(zbs+zbe)/2}とを対比して、これらの離隔距離
の大小を、所定の閾値に基づいて判定するようにしても
よい。尚、このときの閾値としては、符号Mの各座標に
おける大きさのデータ{|xas−xae|,|yas−yae
|,|zas−zae|}と、{|xbs−xbe|,|ybs
be|,|zbs−zbe|}の両方若しくは大きい方を用
いて、それらに比例係数を掛け算して求まる閾値を適用
してもよい。
【0079】更に又、位置検出センサとして、所謂ロー
タリエンコーダを使用する場合に限らず、例えば、図7
に示すように、搬送ベルト10に沿ってこの両側に複数
個の投光器と受光器が対向配列されてなる、光学式の位
置検出センサ40を使用してもよい。この位置検出セン
サ40の複数個の投光器40sは、搬送方向yに沿って
所定の等間隔で、且つ搬送ベルト10の搬送面より若干
高い位置に配置され、全てがx座標方向に平行なスポッ
ト状のビーム光を出射する。一方、複数個の受光器40
eは、これらのビーム光を一対一の関係で受光するよう
に、複数個の投光器40sと対向配置されている。そし
て、これらのビーム光の光路が被識別物12の通過によ
って遮断されるときの投光器分から出力される信号SP
のパターン変化に基づいて、被識別物12の位置を検出
する。
【0080】更に又、搬送ベルト10の搬送面に直接接
触する回転円盤を設けて、その回転速度から移動速度を
求めて、時間積分することによって、移動距離を求める
ようにしてもよい。
【0081】更に又、搬送ベルト10の搬送速度が常に
一定であれば、例えば図8に示すように、搬送ベルト1
0の両側に、夫々x座標方向において対向する投光器4
1s,42sと受光器41e,42eから成る2組の光
学センサを備え、被測定物12の先端部分が最初の光学
センサ(41s,41e)を通過した後、次の光学セン
サ(42s,42e)を通過するまでの時間差から、被
識別物の移動速度を計測すると共に、累積的な移動量
(前記のデータDyに相当する)を求めるようにしても
よい。
【0082】更に又、搬送ベルト10が予め計画されて
いる通りの所定の搬送速度で動作することが保証されて
いれば、このような位置検出センサを省略して、上記所
定の搬送速度を用い、更にその搬送速度に基づいて被識
別物の累積移動量を求めるようにしてもよい。
【0083】更に、被識別物10の搬送速度が一定の場
合には、図4に示した移動位置記録領域Bの代わりに、
図9に示すように、被測定物10の先端が図1中の第1
の光学センサ(15s,15e)を通過した時刻の時刻
データDTMy と、移動速度を示すデータDSと、被識別
物10の先端部分の位置を示す移動位置データDyを格
納する移動位置記録領域B’を適用してもよい。かかる
移動位置記録領域B’を適用すると、被識別物10の先
端位置は、第1の光学センサ(15s,15e)の設置
位置と等しいことから、あえて被識別物毎に割り当てた
夫々のテーブルに記憶する必要がなくなり、ランダムア
クセスメモリ等の記憶素子を大幅に低減することができ
る。
【0084】更に又、上記実施例では、掃引走査を2本
の仮想線La,Lbに沿って掃引走査するようにしたの
で、同一の被識別物に2個の符号が付された場合でも、
夫々の符号を読み取り検出することができるが、本発明
は、かかる2つの掃引走査に限定されるものでは無く、
3本以上の仮想線に沿って3以上の掃引走査を行うよう
にすれば、3個以上の符号を夫々読み取り検出すること
ができる。
【0085】尚、以上に説明した各構成要素は、ランダ
ムロジック回路で構成してもよいし、マイクロコンピュ
ータシステムを適用してそのファームウェア化されたプ
ログラムによって実現してもよい。
【0086】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
被識別物の位置とそれに付されている符号の位置とを逐
次監視するようにしたので、これら被識別物と符号の対
応関係を確実に一致させることができる。そして、かか
る被識別物と符号の対応関係を確立させつつ、符号の読
取りとその符号に基づく被識別物の特定化を行うので、
被識別物の判定誤りを大幅に低減することが可能とな
る。
【0087】よって、走査領域内を通過する複数個の被
測定物を判定することができるので、被測定物の搬送間
隔を狭くすることが可能となると共に、短い時間に多く
の被識別物を処理することが可能となって、搬送システ
ムの搬送効率の向上に寄与する。
【0088】更に、被識別物に付されている符号の位置
を確実に把握しつつ各符号を読取るので、複数のビーム
走査光による掃引走査において読取られた1又は2以上
の符号が相互に同一か若しくは別個のものであるかを判
断することができる。
【0089】よって、同一の被識別物に2以上の符号を
付しても確実に認識することができると共に、種類の異
なる2以上の符号を付すことによって被識別物を特定す
る等の様々な態様が可能となる。このように、複数の符
号を同一の被識別物に付して情報量の増加を図ること
は、例えば、取扱っている荷物の種類や輸送先の種類が
非常に多い運送業等の物流の分野において極めて優れた
効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学式符号読取り装置の一実施例
を搬送システムに設置した状態で示す構成説明図であ
る。
【図2】図1中の制御回路ユニットの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図3】制御回路ユニットの機能を説明するための説明
図である。
【図4】制御回路ユニット内の識別物データ処理ユニッ
トに備えられている記憶領域のメモリマップを示す説明
図である。
【図5】制御回路ユニット内の符号データ処理ユニット
の機能を説明するためにフローチャートである。
【図6】レーザビーム走査の変形例の原理を説明するた
めに説明図である。
【図7】位置検出センサの変形例を示す説明図である。
【図8】位置検出センサの更に他の変形例を示す説明図
である。
【図9】制御回路ユニット内の識別物データ処理ユニッ
トに備えられている記憶領域の他のメモリ構成を示す説
明図である。
【図10】従来の光学式符号読取り装置の構成例を示す
構成説明図である。
【図11】従来の光学式符号読取り装置の走査光学系の
構成を示す説明図である。
【図12】従来の光学式符号読取り装置の走査光学系の
原理を示す説明図である。
【図13】従来の光学式符号読取り装置の他の走査光学
系の構成を示す説明図である。
【図14】従来の光学式符号読取り装置の他の走査光学
系の原理を示す説明図である。
【図15】従来の光学式符号読取り装置の問題点を説明
するための説明図である。
【図16】従来の光学式符号読取り装置の他の問題点を
説明するための説明図である。
【図17】従来の光学式符号読取り装置の更に他の問題
点を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10…搬送ベルト、11…光学式符号読取り装置、12
…識別物、13…制御回路ユニット、14s,14e…
ポスト、15s,16s…投光器、15e,16e…受
光器、17s…ローラ、17e…エンコーダ、18…光
学走査系、20a,20b…照射光学機構、21a,2
1b…受光光学機構、22a,22b…第11のカウン
タ、23a,23b…符号読取り回路、24a,24b
…2値化回路、25a,25b…第2のカウンタ、26
…符号データ処理ユニット、27…角度変換回路、28
…座標演算回路、29…高さ判定回路、30…移動状況
管理回路、31…識別物データ処理ユニット、40…位
置検出センサ、40s,41s,42s…投光器、40
e,41e,42e…受光器、A…形状記憶領域、B…
移動位置記憶領域、C…第1の符号情報記憶領域、D…
第2の符号情報記憶領域、M…符号、W…走査領域,L
a,Lb…仮想線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送システムによって所定の搬送方向へ
    搬送される被識別物に付された符号をビーム走査光で掃
    引走査しつつそのビーム走査光の反射光を検出し、反射
    光の検出パターンに基づいて上記符号を判定する光学式
    符号読取り装置において、 前記ビーム走査光で得られる反射光の検出位置から符号
    の現在位置を検知する符号位置検知ユニットと、 前記符号の付されている前記被識別物の前記搬送方向に
    おける先頭位置と後端位置とを逐次検知する被識別物追
    跡ユニットと、 前記符号位置検知ユニットで検知された前記符号の位置
    の情報と、前記被識別物追跡ユニットで検出された前記
    被識別物の先頭位置と後端位置の情報とに基づいて、前
    記符号の位置が前記先頭位置と前記後端位置との間に存
    在することを検知すると、前記符号と前記被識別物とが
    正規の対応関係が在ると判定する符号被識別物対応判定
    ユニットと、を備えることを特徴とする光学式符号読取
    り装置。
  2. 【請求項2】 搬送システムによって所定の搬送方向へ
    搬送される被識別物に付された符号をビーム走査光で掃
    引走査しつつそのビーム走査光の反射光を検出し、反射
    光の検出パターンに基づいて上記符号を判定する光学式
    符号読取り装置において、 前記ビーム走査光で得られる反射光の検出位置から前記
    符号の現在位置を検知する符号位置検知ユニットと、 前記符号の付されている被識別物の前記搬送方向におけ
    る先頭位置と後端位置とを逐次検知する被識別物追跡ユ
    ニットと、 前記被識別物追跡ユニットで検出された前記被識別物の
    先頭位置と後端位置との間に、前記符号位置検知ユニッ
    トにより検知された複数の符号の位置が存在することを
    検知すると、複数の符号の位置同士を比較することによ
    り、同一の符号を読取り検知したものか否かを判定する
    符号同士対応判定ユニットと、を備えることを特徴とす
    る光学式符号読取り装置。
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