JPH0733404B2 - 成形用組成物および成形体の製造法 - Google Patents

成形用組成物および成形体の製造法

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JPH0733404B2
JPH0733404B2 JP1264322A JP26432289A JPH0733404B2 JP H0733404 B2 JPH0733404 B2 JP H0733404B2 JP 1264322 A JP1264322 A JP 1264322A JP 26432289 A JP26432289 A JP 26432289A JP H0733404 B2 JPH0733404 B2 JP H0733404B2
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健二 中村
健一 日比野
哲夫 前田
昌 岡田
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、成形用組成物および成形体の製造法に関す
る。
[従来の技術] 従来、塩化ビニル系樹脂とトリメチロールプロパントリ
メタクリレート、ネオペンチルジメタクリレートなどの
メタクリル酸エステル系単量体とからなる組成物が知ら
れている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来のものでは、高弾性率、高強度を有する硬
化物は得られなっかた。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、高弾性率、高強度を有する硬化物が得ら
れる組成物および製造法を鋭意検討した結果、本発明に
到達した。
すなわち、本発明は、塩化ビニル系樹脂(A)、脂環構
造を有する多官能重合性単量体を含む重合性単量体
(B)および必要により重合開始剤(C)からなる成形
用組成物および流動性をなくした組成物、熱および/ま
たは放射線照射により硬化した成形体の製造法である。
塩化ビニル系樹脂(A)としては塩化ビニル単独重合
体、または塩化ビニルと他のビニルモノマー、たとえ
ば、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸、メタア
クリル酸、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチルおよ
びビニルプロピオネートなどの不飽和単量体との共重合
体およびそれらの重合体の後塩素化物などがあげられ
る。特に好ましくは、塩化ビニル単独重合体および塩化
ビニルの含量が70重量%以上の共重合体である。
塩化ビニル系樹脂の重合度は、特に限定されないが、通
常300〜10000、こましくは500〜6000である。
本発明における脂環構造を有する多官能重合性単量体は
特に限定されないが、たとえば、一般式(1)、(2)
および(3)に示される単量体があげられる。
(式中、R1,R2,R3は、水素原子またはメチル基、Aはエ
チレン基またはプロピレン基であり、p、qは0〜10の
整数、m、nは0〜2の整数、x、yは0〜3の整数で
ある。) 一般式(1)、(2)および(3)において、p、qは
好ましくは0〜5の整数、m、nは好ましくは0〜1の
整数、x、yは好ましくは0〜2の整数である。
また、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
ジイソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネートと水
酸基含有(メタ)アクリレート[たとえば、(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチルなど]または(メタ)ア
クリル酸との反応物、イソホロンジアミン、ジシクロヘ
キシルジアミンなどの脂環式ポリアンと(メタ)アクリ
ル酸クロライドとの反応物も使用できる。
特に好ましくは、一般式(1)で示される化合物とし
て、ビス[(メタ)アクリロイルオキシ]トリシクロ
[5,2,02.6]デカン(p、m、n、q、x、yが0のも
の)、ビス[(メタ)アクリロイルオキシメチル]トリ
シクロ[5,2,02.6]デカン(p、q、x、yが0で、
m、nが1のもの)、一般式(2)で示される化合物と
して、ビス[(メタ)アクリロイルオキシ]テトラシク
ロ[4,4,0,12.5,17.10]ドデカン(p、m、n、qが0
で、xが1のもの)、ビス[(メタ)アクリロイルオキ
シメチル]テトラシクロ[4,4,0,12.5,1,7.10]ドデカ
ン(p、qが0で、m、n、xが1のもの)、一般式
(3)で示される化合物として、水素化ビスフェノール
Aのエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキ
サイド付加物(p、qは1〜3)の(メタ)アクリル酸
エステルである。
本発明において、必要により脂環構造を有する多官能重
合性単量体以外に公知の重合性単量体たとえば単官能お
よび/または多官能(メタ)アクリル酸エステルを併用
することができる。なお、(メタ)アクリル酸エステル
とは、アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸
エステルのことを表す(以下も同様)。
単官能(メタ)アクリル酸エステルとしては、たとえ
ば、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルおよび2−
エチルヘキサノール、フェノール、アルキル(アルキル
基の炭素数は通常1〜20)フェノールなどのアルキレン
オキサイド(たとえば、エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイドなど)付加物(以下、AOAと略す)の(メ
タ)アクリル酸エステルなどがあげられる。多官能(メ
タ)アクリル酸エステルとしては、たとえば、1,4−ブ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘ
キサングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ジペンタエリスリトールおよびこれらの
AOAの多官能(メタ)アクリル酸エステルがあげられ
る。
(B)中の脂環構造を有する多官能重合性単量体の量は
通常10重量%以上、好ましくは20重量%以上である。
本発明において、必要により重合開始剤(C)たとえ
ば、公知の熱および/または光重合開始剤を添加するこ
とができる。
熱重合開始剤としては、たとえば、ベンゾイルパーオキ
サイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート、メチルエチルケトンパーオキサイドお
よびアゾビスイソブチロニトリルなどがあげられる。ま
た、光重合開始剤としては、たとえば、ベンゾインアル
キルエーテル、ベンジルケタール、1−ヒドキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンゾフェノンな
どがあげられる。
なお、熱重合開始剤を使用する場合は、必要によりナフ
テン酸コバルトなどの金属石鹸、ジメチルアニリンなど
の第3級アミンなどの公知の促進剤を併用することがで
きる。
本発明において、(A)と(B)の重量割合は、通常2
0:80〜80:20、好ましくは、30:70〜70:30である。
(A)が20未満では、硬化して得られた成形体が脆くな
り、80を越えると得られた成形体の弾性率および強度が
低下する。
(C)の添加量は、(A)と(B)の合計重量100部に
対して通常0〜10部、好ましくは、0.05〜5部である。
ただし、紫外線を除く放射線(たとえば、電子線、中性
子線、γ線など)照射により硬化させる場合は、開始剤
の添加は通常不要である。
また、熱可塑性樹脂たとえば塩化ビニル系樹脂の公知の
添加剤たとえば安定剤、充填剤、着色剤、界面活性剤、
増粘剤、発泡剤などを添加することができる。塩化ビニ
ル系樹脂用の通常の可塑剤も添加できるが添加量が多く
なると高弾性率の硬化体が得られにくくなるため、添加
量は熱可塑性樹脂たとえばポリ塩化ビニル系樹脂100重
量部に対して通常20重量部以下、好ましくは10重量部以
下である。
本発明の組成物は、実質的に重合を起こさせずに加熱す
ることにより可塑化して常温で流動性をなくした組成物
を得ることができる。加熱の条件は、通常40〜120℃、
好ましくは50〜90℃である。
流動性をなくした組成物は、真空成形、プレス成形など
で成形することができる。
本発明の組成物は、熱および/または放射線照射により
硬化し成形体とすることができる。なお、本発明におけ
る放射線とは、電子線、中性子線、γ線、紫外線などを
表す。
本発明の組成物を用いて成形体を製造する方法は特に限
定されない。たとえば、組成物を型内に常圧で、または
必要により加圧して、または型内を減圧にして注入し硬
化させる方法、組成物を所望の形状(たとえばシート
状)にした後、または同時に加熱により可塑化して流動
性をなくした組成物を金型などで成形した後、硬化させ
る方法などがあげられる。具体例としては、注型成形、
射出成形、リアクション・インジェクション・モールデ
ィング、レジン・インジェクション、圧縮成形、押出成
形、トランスファー成形などがあげられる。
加熱硬化する場合の温度は、通常40〜180℃、好ましく
は50〜160℃であるが、組成物を可塑化したのち硬化す
る場合は、80〜180℃、好ましくは100〜160℃である。
放射線たとえば電子線照射により硬化する場合の照射線
量は、通常0.1〜50Mrad、好ましくは0.5〜20Mradであ
る。
[実施例] 以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
に限定されるものではない。実施例中の部は重量部を示
す。
実施例1 塩化ビニル樹脂(重合度1650) 60部 ビス(メタクリロイルオキシメチル)トリシクロ[5,2,
02.6]デカン 40部 t−ブチルパーオキシベゾエート 0.4部 メルカプト錫アセテート(安定剤) 0.6部 を配合し、減圧脱泡し本発明の組成物を得た。2枚のガ
ラス板で作った3mmの間隙を有する型に注入し、130℃、
5分間加熱硬化させ本発明の成形体を得た。
実施例2 塩化ビニル樹脂(重合体3500) 50部 ビス(アクリロイルオキシメチル)トリシクロ[5,2,0
2.6]デカン 50部 t−ブチルパーオキシベンゾエート 0.5部 メルカプト錫アセテート 0.5部 を実施例1と同様にして本発明の組成物を得た。この組
成物を2枚のガラス板で作った3mmの間隙を有する型に
注入し、80℃、10分間加熱し流動性のない組成物を得
た。この組成物を130℃、5分間プレス成形して本発明
の成形体を得た。
実施例3 実施例1のビス(メタクリロイルオキシメチル)トリシ
クロ[5,2,02.6]デカンのかわりにビス[(メタ)アク
リロイルオキシメチル]テトラシクロ[4,4,0,12.5,1,
7.10]ドデカンを用いて実施例1と同様にして本発明の
組成物および成形体を得た。
実施例4 実施例2のビス(アクリロイルオキシメチル)トリシク
ロ[5,2,02.6]デカンのかわりにビス(アクリロイルオ
キシメチル)トリシクロ[5,2,02,6]デカン35部、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート15部を用いて実
施例1と同様にして本発明の組成物および成形体を得
た。
参考例1 実施例1のビス(メタクリロイルオキシメチル)トリシ
クロ[5,2,02.6]デカンのかわりにネオペンチルグリコ
ールジメタクリレートを用いて実施例1と同様にして参
考用の組成物および成形体を得た。
参考例2 実施例2のビス(アクリロイルオキシメチル)トリシク
ロ[5,2,02.6]デカンのかわりにトリメチロールプロパ
ントリメタクリレートを用いて実施例1と同様にして参
考用の組成物および成形体を得た。
試験例1 実施例1〜4および参考例1、2で得られた成形体の曲
げ弾性率および曲げ強度を測定した。測定結果を表1に
示す。
[発明の効果] 本発明の組成物を用いて製造した成形体は、従来のもの
と比べて高弾性率および高強度を有する。具体的には、
曲げ弾性率、曲げ強度が優れている。
本発明の組成物から得られる成形体は高弾性率および高
強度を有しているため、事務用機器(タイプライター、
プリンター、複写機など)、家電機器(テレビ、ステレ
オ、VTRなど)などの部品、ハウジングなど、電機機器
(各種絶縁用パネル、スイッチボックス、支持具類な
ど)、耐蝕機器(ポンプハウジング、タンク、防水パン
など)、輸送機器(フロントパネル、フェンダー、バン
パーなど)、農業機器などの部品他建材などに使用する
ことができる。
なお、本発明における脂環構造を有する多官能重合性単
量体は、塩化ビニル系樹脂の改質剤として用いれば、耐
熱性、強度などを向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−130896(JP,A) 特開 平2−105155(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル系樹脂(A)、脂環構造を有す
    る多官能重合性単量体を含む重合性単量体(B)および
    必要により重合開始剤(C)からなる成形用組成物。
  2. 【請求項2】脂環構造を有する多官能重合性単量体が 一般式(1) で示される単量体、 一般式(2) で示される単量体、 一般式(3) で示される単量体の少なくとも1種の単量体である請求
    項1記載の組成物。 [ただし、一般式(1)、(2)および(3)におい
    て、R1、R2およびR3は水素原子またはメチル基、Aはエ
    チレン基またはプロピレン基、pとqは0〜10の整数、
    mとnは0〜2の整数、xとyは0〜3の整数であ
    る。]
  3. 【請求項3】可塑化により流動性をなくしてなる請求項
    1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか記載の組成物を加
    熱硬化する成形体の製法。
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JP2719799B2 (ja) * 1988-10-14 1998-02-25 日本合成化学工業株式会社 感光性樹脂組成物

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