JPH07331558A - レピア織機における緯入れ方法及び装置 - Google Patents

レピア織機における緯入れ方法及び装置

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JPH07331558A
JPH07331558A JP6123903A JP12390394A JPH07331558A JP H07331558 A JPH07331558 A JP H07331558A JP 6123903 A JP6123903 A JP 6123903A JP 12390394 A JP12390394 A JP 12390394A JP H07331558 A JPH07331558 A JP H07331558A
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Japan
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weft
gripping body
magnetic force
movable
rapier
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JP6123903A
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English (en)
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Masami Niihara
正己 新原
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レピア織機で経糸を損傷することなく緯糸を確
実に緯入れする。 【構成】レピアヘッド1,2は、固定把持体7,11と
磁性体製の可動把持体8,12とを組み合わせて構成さ
れている。スレイ17の両端部には電磁石18,19が
設置されており、スレイ17の中央部には電磁石20,
21が設置されている。電磁石18,20と対向する位
置に配置されたレピアヘッド1の可動把持体8は電磁石
18,20の磁力作用を受けて緯糸把持位置から緯糸解
放位置へ切換配置される。電磁石19,21と対向する
位置に配置されたレピアヘッド2の可動把持体12は電
磁石19,21の磁力作用を受けて緯糸把持位置から緯
糸解放位置へ切換配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レピアヘッドを経糸開
口内に挿入して緯糸を緯入れするレピア織機における緯
入れ方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なレピア織機では緯糸は、特開平
5−195373号公報に開示されるような受け渡し用
レピアヘッド(公報ではギバーと称している)によって
キャッチされて経糸開口内に挿入される。受け渡し用レ
ピアヘッドによって経糸開口内に挿入された緯糸は受け
取り用レピアヘッド(公報ではテイカーと称している)
へ受け渡される。受け取り用レピアヘッドに受け渡され
た緯糸は受け取り用レピアヘッドの経糸開口内からの退
避によって経糸開口内を通される。受け渡し用レピアヘ
ッド及び受け取り用レピアヘッドはいずれも固定把持体
と可動把持体とを組み合わせて構成されている。受け渡
し用レピアヘッドから受け取り用レピアヘッドへ緯糸を
受け渡す際には受け取り用レピアヘッドが織幅の中央部
で開いた状態で待機している。緯糸を把持している受け
渡し用レピアヘッドは織幅の中央部で緯糸を解放し、受
け取り用レピアヘッドが受け渡し用レピアヘッドから解
放された緯糸を把持する。
【0003】特開平5−195373号公報のレピア織
機では、織幅の中央部におけるレピアヘッドの開閉は、
織布の下方に配置されたクランプオープナーの一対のレ
バーの動作によって行われる。クランプオープナーはサ
ーボモータによって駆動され、サーボモータは両レピア
ヘッドの移動に合わせて制御される。レピアヘッドもサ
ーボモータによって駆動されるようになっている。クラ
ンプオープナー及びレピアヘッドをサーボモータで駆動
制御する構成の採用は、受け渡し用レピアヘッドから受
け取り用レピアヘッドへ緯糸を損傷することなく確実に
受け渡すことを目的としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レピアヘッド
を開閉するクランプオープナーのレバーは経糸列の下側
から経糸列を捌いて経糸開口内に入り込む。レバーの経
糸開口内への出入りは緯入れ1サイクル毎に1回行われ
る。経糸列を捌いて経糸開口内へレバーを頻繁に出入り
させる方式は経糸を損傷することになる。
【0005】本発明は、経糸を損傷することなく緯糸を
確実に緯入れするレピア織機における緯入れ方法及び装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、固
定把持体と可動把持体とを組み合わせて構成したレピア
ヘッドを経糸開口内へ挿入して緯糸を緯入れするレピア
織機を対象とし、請求項1の発明では、磁力に感応する
可動把持体に対して磁力作用手段の磁力を作用する状態
と作用しない状態との切換を行ない、磁力作用状態と磁
力非作用状態との切換によって前記可動把持体を緯糸把
持位置と緯糸解放位置との間で切換配置し、緯糸解放位
置から緯糸把持位置に前記可動把持体を切換配置して緯
糸を把持し、緯糸把持位置から緯糸解放位置に前記可動
把持体を切換配置して緯糸を解放するようにした。
【0007】請求項2の発明では、磁力に感応する可動
把持体に対して電磁石の磁力を作用する状態と作用しな
い状態との切換を行ない、磁力を作用させるときには最
初に電磁石に過励磁電圧を印加し、次いで電磁石に定格
電圧を印加し、磁力作用状態と磁力非作用状態との切換
によって前記可動把持体を緯糸把持位置と緯糸解放位置
との間で切換配置し、緯糸解放位置から緯糸把持位置に
前記可動把持体を切換配置して緯糸を把持し、緯糸把持
位置から緯糸解放位置に前記可動把持体を切換配置して
緯糸を解放するようにした。
【0008】請求項3の発明では、固定把持体と可動把
持体との間に介在された圧電積層体に電圧を印加する状
態と電圧を印加しない状態との切換を行ない、前記圧電
積層体に対する電圧印加の状態と電圧非印加の状態との
切換によって前記可動把持体を緯糸把持位置と緯糸解放
位置とに切換配置し、緯糸解放位置から緯糸把持位置に
前記可動把持体を切換配置して緯糸を把持し、緯糸把持
位置から緯糸解放位置に前記可動把持体を切換配置して
緯糸を解放するようにした。
【0009】請求項4の発明では、可動把持体の少なく
とも一部を磁力感応材で形成し、レピアヘッドの緯入れ
経路の近傍に磁力作用手段を設置し、磁力作用手段の磁
力を前記磁力感応材に作用する状態と作用しない状態と
の切換によって前記可動把持体を緯糸把持位置と緯糸解
放位置との間で切換配置するようにした。
【0010】請求項5の発明では、受け渡し用固定把持
体と受け渡し用可動把持体とを組み合わせて構成した受
け渡し用レピアヘッド及び受け取り用固定把持体と受け
取り用可動把持体とを組み合わせて構成した受け取り用
レピアヘッドを経糸開口内へ挿入し、受け渡し用レピア
ヘッドによってキャッチされた緯糸を受け取り用レピア
ヘッドに受け渡して緯糸を緯入れするレピア織機を対象
とし、前記受け渡し用可動把持体の少なくとも一部を磁
力感応材で形成し、前記受け取り用可動把持体の少なく
とも一部を磁力感応材で形成し、前記受け渡し用レピア
ヘッドの緯入れ経路の緯入れ死点位置の近傍に受け渡し
用の磁力作用手段を設置し、前記受け取り用レピアヘッ
ドの緯入れ経路の緯入れ死点位置の側方に受け取り用の
磁力作用手段を設置し、受け渡し用の磁力作用手段の磁
力を前記受け渡し用可動把持体の磁力感応材に作用する
状態と作用しない状態との切換によって前記受け渡し用
可動把持体を緯糸把持位置と緯糸解放位置との間で切換
配置するようにし、受け取り用の磁力作用手段の磁力を
前記受け取り用可動把持体の磁力感応材に作用する状態
と作用しない状態との切換によって前記受け取り用可動
把持体を緯糸把持位置と緯糸解放位置との間で切換配置
するようにした。
【0011】請求項6の発明では、受け渡し用の磁力作
用手段を受け渡し用レピアヘッドの緯入れ経路に沿って
直列に複数配置した。請求項7の発明では、受け取り用
の磁力作用手段を受け取り用レピアヘッドの緯入れ経路
に沿って直列に複数配置した。
【0012】請求項8の発明では、磁力作用手段である
電磁石と、電磁石に対する電圧印加を制御する電圧印加
制御手段と、電磁石に印加される電圧の電圧値を設定す
る印加電圧値設定手段と、電磁石に印加される電圧の印
加タイミングを設定する電圧印加タイミング設定手段と
を備えた緯入れ装置を構成した。
【0013】請求項9の発明では、磁力作用手段と可動
把持体との間に緩衝シートを介在し、可動把持体が緯糸
解放位置に配置されたときには緩衝シートと可動把持体
との間に経糸を把持するようにした。
【0014】請求項10の発明では、可動把持体を駆動
する圧電積層体を固定把持体と可動把持体との間に介在
し、前記圧電積層体に対する電圧印加の状態と電圧非印
加の状態との切換によって前記可動把持体を緯糸把持位
置と緯糸解放位置との間で切換配置するようにした。
【0015】
【作用】請求項1の発明では、磁力作用手段の磁力が可
動把持体に作用しない磁力非作用状態では、可動把持体
が緯糸把持位置に配置される。磁力作用手段の磁力が可
動把持体に作用する磁力作用状態では、可動把持体が緯
糸解放位置に配置される。レピアヘッドによって緯糸を
把持するときには可動把持体が緯糸解放位置から緯糸把
持位置に切換配置される。可動把持体が緯糸把持位置に
配置されると、緯糸は固定把持体と可動把持体との間に
把持される。レピアヘッドから緯糸を解放するときには
可動把持体が緯糸把持位置から緯糸解放位置に切換配置
される。可動把持体が緯糸解放位置に配置されると、緯
糸は固定把持体と可動把持体との把持作用から解放され
る。
【0016】受け渡し用レピアヘッドから受け取り用レ
ピアヘッドへ緯糸を受け渡す場合には、受け取り用レピ
アヘッドが例えば織幅の中央部という緯糸受け取り位置
で受け渡し用レピアヘッドの到着を待つ。受け取り用レ
ピアヘッドの受け取り用可動把持体は緯糸解放位置に配
置されている。緯糸を把持した受け渡し用レピアヘッド
が例えば織幅の中央部という緯糸受け渡し位置に到着す
ると、受け取り用レピアヘッドの受け取り用可動把持体
が緯糸把持位置に配置され、緯糸が受け取り用レピアヘ
ッドによって把持される。そして、受け渡し用レピアヘ
ッドの受け渡し用可動把持体が緯糸解放位置に配置さ
れ、緯糸が受け渡し用レピアヘッドの把持作用から解放
される。
【0017】請求項2の発明では、磁力に感応する可動
把持体に電磁石の磁力を作用させるときには最初に過励
磁電圧が電磁石に印加され、次いで定格電圧が印加され
る。可動把持体は過励磁電圧の印加により緯糸把持位置
から緯糸解放位置に迅速に切換配置される。可動把持体
の切換の迅速化は織機の高速化を可能にする。
【0018】請求項3の発明では、圧電積層体が電圧を
印加する状態と電圧を印加しない状態との切換によって
伸縮する。可動把持体は圧電積層体の伸縮によって緯糸
把持位置と緯糸解放位置との間で切換配置される。
【0019】請求項6の発明では、受け渡し用レピアヘ
ッドは、その緯入れ経路に沿って直列に複数配置された
受け渡し用の磁力作用手段の磁力作用を順次受ける。請
求項7の発明では、受け取り用の磁力作用手段は、その
緯入れ経路に沿って直列に複数配置された受け取り用の
磁力作用手段の磁力作用を順次受ける。この構成は移動
中のレピアヘッドの緯糸解放状態と緯糸把持状態との切
換を可能にする。
【0020】請求項8の発明では、電磁石に対する電圧
印加タイミングは電圧印加タイミング設定手段によって
設定される。電圧印加制御手段は印加電圧値設定手段に
設定された電圧印加タイミングの電圧印加を指令する。
印加電圧値設定手段は設定された電圧印タイミングで電
磁石に電圧を印加する。
【0021】請求項9の発明では、経糸開口内へ入れら
れたレピアヘッドの可動把持体が緯糸解放位置に配置さ
れた状態では経糸が可動把持体と軟質性の緩衝シートと
の間に把持される。
【0022】請求項10の発明では、圧電積層体は電圧
印加状態と電圧非印加状態とで長さを変える。可動把持
体は圧電積層体の長さ変位によって緯糸把持位置と緯糸
解放位置とに切換配置される。
【0023】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図1
〜図4に基づいて説明する。1は緯入れ始端側から経糸
(図示略)の開口内に挿入される受け渡し用レピアヘッ
ドであり、2は緯入れ末端側から経糸開口内に挿入され
る受け取り用レピアヘッドである。受け渡し用レピアヘ
ッド1,2はレピアバンド3,4の先端に止着されてお
り、レピアバンド3,4は互いに逆方向に往復回動する
レピアホイール5,6に巻き掛け結合されている。受け
渡し用レピアヘッド1は、レピアホイール5の往動回動
によって経糸開口内に挿入され、レピアホイール5の復
動回動によって受け渡し用レピアヘッド1が経糸開口内
から退避する。受け取り用レピアヘッド2は、レピアホ
イール6の往動回動によって経糸開口内に挿入され、レ
ピアホイール6の復動回動によって経糸開口内から退避
する。
【0024】図2及び図3に示すように受け渡し用レピ
アヘッド1は、非磁性体製の受け渡し用固定把持体7と
磁性体製の受け渡し用可動把持体8とを組み合わせて構
成されている。受け渡し用固定把持体7には支持片7
a、把持面7b及び位置規制片7cが一体形成されてい
る。支持片7aには受け渡し用可動把持体8、レピアバ
ンド3の先端及び板ばね9がねじ10により締め付け固
定されている。受け渡し用可動把持体8はばね作用を有
する金属製であり、受け渡し用可動把持体8の先端部に
は把持面8aが形成されている。両把持面7b,8aは
接離可能である。位置規制片7cは受け渡し用可動把持
体8の下動を規制する。
【0025】図2及び図3に示すように受け取り用レピ
アヘッド2は、非磁性体製の受け取り用固定把持体11
と磁性体製の受け取り用可動把持体12とを組み合わせ
て構成されている。受け取り用固定把持体11には受け
取り用可動把持体12が軸ピン13を介して回動可能に
連結されている。受け取り用可動把持片12は金属製で
ある。受け取り用固定把持体11及び受け取り用可動把
持体12の先端部には把持面11a,12aが対向して
形成されている。両把持面11a,12aは接離可能で
ある。受け取り用固定把持体12にはレピアバンド4の
先端がねじ14により締め付け固定されている。受け取
り用固定把持体11には支持片11b及び位置規制片1
1cが一体形成されている。支持片11bと受け取り用
可動把持片12との間には圧縮ばね15が介在されてい
る。位置規制片11cは受け取り用可動把持体12の下
動を規制する。
【0026】受け渡し用レピアヘッド1及び受け取り用
レピアヘッド2はレピアホイール5,6の往動回動によ
り経糸(図示略)の開口内に進入し、両レピアヘッド
1,2が織幅の中央部で出会う。受け渡し用レピアヘッ
ド1及び受け取り用レピアヘッド2はレピアホイール
5,6の復動回動により経糸の開口内から退避する。図
1の受け渡し用レピアヘッド1の位置は経糸開口から最
大に離れた位置、即ち退避死点位置である。図1の受け
取り用レピアヘッド2の位置は経糸開口から最大に離れ
た位置、即ち退避死点位置である。
【0027】レピアヘッド,2は筬16を支持するスレ
イ17上を走行する。この走行経路、即ち緯入れ経路は
織布(図示略)の織前から最後退した筬16と干渉しな
い経路である。図1に示すようにスレイ17の両端部に
は電磁石18,19が設置されている。電磁石18の設
置位置は受け渡し用レピアヘッド1の緯入れ経路の直下
であり、電磁石19の設置位置は受け取り用レピアヘッ
ド2の緯入れ経路の直下である。スレイ17の中央部に
は一対の電磁石20,21が埋め込まれている。電磁石
20の設置位置は受け渡し用レピアヘッド1の緯入れ経
路の直下であり、電磁石21の設置位置は受け取り用レ
ピアヘッド2の緯入れ経路の直下である。
【0028】電磁石18の磁力の作用領域は受け渡し用
レピアヘッド1の退避死点位置付近であり、電磁石19
の磁力の作用領域は受け取り用レピアヘッド2の退避死
点位置付近である。電磁石20の磁力の作用領域は受け
渡し用レピアヘッド1が受け取り用レピアヘッド2と出
会う位置、即ち受け渡し用レピアヘッド1の緯入れ死点
位置付近である。電磁石21の磁力の作用領域は受け取
り用レピアヘッド2が受け取り用レピアヘッド1と出会
う位置、即ち受け取り用レピアヘッド2の緯入れ死点位
置付近である。電磁石18の磁力は退避死点位置付近に
ある受け渡し用レピアヘッド1の受け渡し用可動把持体
8に作用する。電磁石20の磁力は緯入れ死点位置付近
にある受け渡し用レピアヘッド1の受け渡し用可動把持
体8に作用する。電磁石19の磁力は退避死点位置付近
にある受け取り用レピアヘッド2の受け取り用可動把持
体12に作用する。電磁石21の磁力は緯入れ死点位置
付近にある受け取り用レピアヘッド2の受け取り用可動
把持体12に作用する。
【0029】電磁石18,20の磁力の作用を受けた受
け渡し用可動把持体8は自身のばね作用及び板ばね9の
ばね作用に抗して電磁石18,20側へ支持片7aを支
点として湾曲変位する。この湾曲変位によって受け渡し
用可動把持体8は図2に示す緯糸把持位置から図3に示
す緯糸解放位置へ切換配置される。受け渡し用可動把持
体8の下動は位置規制片7cによって規制される。この
規制状態では受け渡し用可動把持体8が電磁石18,2
0に極接近する。しかし、経糸が受け渡し用可動把持体
と電磁石18,20との間に強く挟みこまれてしまうこ
とはなく、経糸が損傷することはない。
【0030】電磁石19,21の磁力の作用を受けた受
け取り用可動把持体12は圧縮ばね15のばね作用に抗
して電磁石19,21側へ軸ピン13を中心として回動
変位する。この回動変位によって受け取り用可動把持体
12は図2に示す緯糸把持位置から図3に示す緯糸解放
位置へ切換配置される。受け取り用可動把持体12の下
動は位置規制片11cによって規制される。この規制状
態では受け取り用可動把持体12が電磁石19,21に
極接近する。しかし、経糸が受け取り用可動把持体12
と電磁石19,21との間に強く挟みこまれてしまうこ
とはなく、経糸が損傷することはない。
【0031】図1に示すように磁力作用手段である電磁
石18〜21は駆動回路22,23,24,25を介し
て制御コンピュータCの電圧印加制御を受ける。印加電
圧値設定手段となる駆動回路22〜25は定格電圧V0
を電磁石18〜21に印加する。電圧印加制御手段とな
る制御コンピュータCには電圧印加タイミング設定装置
27及びロータリエンコーダ28が接続されている。電
圧印加タイミング設定装置27は、電磁石18〜21に
印加される電圧の印加タイミングを制御コンピュータC
に入力設定する。ロータリエンコーダ28は織機の回転
角度を検出する。制御コンピュータCは、ロータリエン
コーダ28から得られる織機回転角度情報に基づいて予
め設定されたタイミングによる定格電圧V0 の印加を駆
動回路22〜25に指令する。駆動回路22〜25は設
定された印加タイミングで定格電圧V0 を電磁石18〜
21に印加する。
【0032】図4の波形D1 は電磁石18に印加される
電圧の値及び印加タイミングを示し、波形D2 は電磁石
19に印加される電圧の値及び印加タイミングを示す。
波形E1 は電磁石20に印加される電圧の値及び印加タ
イミングを示し、波形E2 は電磁石21に印加される電
圧の値及び印加タイミングを示す。横軸θは織機の回転
角度を表し、縦軸Vは電圧を表す。各波形D1 ,D2
1 ,E2 の電圧は定格電圧V0 である。定格電圧V0
の印加タイミングTd1 ,Td2 ,Te1 ,Te2 は電
圧印加タイミング設定装置27によって制御コンピュー
タCに入力設定される。制御コンピュータCはロータリ
エンコーダ28から得られる織機回転角度情報及び設定
された印加タイミングTd1 ,Td2 ,Te1 ,Te2
の情報に基づいて駆動回路22〜25に対して電圧印加
を指令する。駆動回路22〜25はこの電圧印加指令に
基づいて定格電圧V0 を電磁石18〜21に印加する。
【0033】受け渡し用可動把持体8は波形D1 で示さ
れる電圧印加によって緯糸把持位置から緯糸解放位置へ
切換配置される。受け渡し用レピアヘッド1は受け渡し
用可動把持体8を緯糸解放位置に配置した状態で緯入れ
開始し、受け渡し用可動把持体8は退避死点位置の近く
で緯糸解放位置から緯糸把持位置へ切換配置される。こ
の切換配置により緯糸Yが両把持体7,8の把持面7
b,8a間に把持される。受け渡し用レピアヘッド1は
退避死点位置付近の緯糸キャッチ位置で緯糸Yをキャッ
チして緯入れされる。電磁石18は緯糸キャッチ用磁力
作用手段となる。
【0034】図2に示すように受け取り用レピアヘッド
2は受け渡し用レピアヘッド1よりも先に緯入れ死点位
置に到着する。緯入れ死点位置に到着した受け取り用レ
ピアヘッド2の可動把持体12は波形E2 で示される電
圧印加によって緯糸把持位置から緯糸解放位置へ切換配
置される。受け取り用レピアヘッド2は受け取り用可動
把持体12を緯糸解放位置に配置した状態で受け渡し用
レピアヘッド1の到着を待つ。緯入れ死点位置に到着し
た受け渡し用レピアヘッド1に把持されている緯糸Yは
受け取り用レピアヘッド2の両把持面11a,12a間
に入り込む。緯糸Yが両把持面11a,12a間に入り
込むと、電磁石21に対する電圧印加が停止し、受け取
り用可動把持体12が緯糸解放位置から緯糸把持位置へ
切換配置される。この切換配置により緯糸Yが図3に示
すように受け取り用レピアヘッド2の両把持面11a,
12a間に把持される。 緯入れ死点位置に到着した受
け渡し用レピアヘッド1の可動把持体8は波形E1 で示
される電圧印加によって緯糸把持位置から緯糸解放位置
へ切換配置される。この切換配置により緯糸Yが受け渡
し用レピアヘッド1の把持作用から解放される。即ち、
電磁石20は受け渡し用磁力作用手段となり、電磁石2
1は受け取り用磁力作用手段となる。
【0035】その後、両レピアヘッド1,2が退避死点
位置に向けて退避してゆき、受け取り用レピアヘッド2
に把持された緯糸Yが経糸の開口内を通される。退避死
点位置の直前の緯糸解放位置に到達した受け取り用レピ
アヘッド2の可動把持体12は波形D2 で示される電圧
印加によって緯糸把持位置から緯糸解放位置へ切換配置
される。この切換配置により緯糸Yが受け取り用レピア
ヘッド2の把持作用から解放される。電磁石21は緯糸
解放用磁力作用手段となる。その後、筬16が最後退位
置から筬打ち動作を開始する。
【0036】各レピアヘッド1,2の可動把持体8,1
2は電磁石18〜21の磁力の作用によって緯糸把持位
置から緯糸解放位置に切換配置される。磁力の作用が無
くなれば可動把持体8,12はばね作用によって緯糸解
放位置から緯糸把持位置へ切換配置される。緯糸把持位
置と緯糸解放位置との間で可動把持体8,12を切換配
置する駆動力は電磁石18〜21の磁力及びレピアヘッ
ド1,2自身のばね力であり、緯糸把持位置と緯糸解放
位置との間で可動把持体8,12を切換配置する機構が
経糸に干渉することはない。従って、経糸がレピアヘッ
ド1,2の開閉によって損傷を受けることはない。
【0037】可動把持体8,12を磁力によって積極的
に動かす構成はレピアヘッド1,2の最適の開閉タイミ
ングの設定を容易にし、緯糸Yの把持及び解放の最適タ
イミングの設定が容易である。緯糸Yの把持及び解放の
最適タイミングの設定の容易性は、受け渡し用レピアヘ
ッド1による確実な緯糸Yのキャッチ、及び受け渡し用
レピアヘッド1から受け取り用レピアヘッド2への確実
な緯糸受け渡しを保障する。受け渡し用レピアヘッド1
を開閉することなく緯糸Yをキャッチすることもでき
る。しかし、可動把持体8を緯糸解放位置に配置した状
態て緯糸Yを両把持面7b,8a間に導入し、次いで可
動把持体8を緯糸把持位置へ配置する方式は、閉状態の
レピアヘッド1で緯糸をキャッチするよりも確実であ
る。又、受け取り用レピアヘッド1からの緯糸解放のタ
イミングは緯糸Yの最終の緯入れ姿勢に影響を与える。
緯糸Yの最終の緯入れ姿勢は織布の品質に影響を与え、
受け取り用レピアヘッド1からの緯糸解放の最適タイミ
ングの設定の容易性も織布品質の向上に寄与する。
【0038】スレイ17上に設置された電磁石18,2
0と受け渡し用可動把持体8とは、電磁石18,20の
磁力作用時には極接近しており、電磁石18,20の磁
力は可動把持体8に効果的に作用する。同様に、スレイ
17上に設置された電磁石19,21と受け取り用可動
把持体12とは、電磁石19,21の磁力作用時には極
接近しており、電磁石19,21の磁力は可動把持体1
2に効果的に作用する。又、受け渡し用可動把持体8自
身のばね力及び板ばね9のばね力を適正設定することに
より、受け渡し用可動把持体8は緯糸解放位置から緯糸
把持位置へ高速で切換配置される。同様に、圧縮ばね1
5のばね力を適性設定することにより、受け取り用可動
把持体12は緯糸解放位置から緯糸把持位置へ高速で切
換配置される。受け渡し用可動把持体8自身のばね力及
び板ばね9のばね力は緯糸を確実に把持するのに必要な
大きさにしてある。同様に、圧縮ばね15のばね力は緯
糸を確実に把持するのに必要な大きさにしてある。定格
電圧V0 は前記ばね力に抗して可動把持体8,12を緯
糸把持位置から緯糸解放位置へ切換配置するのに必要な
大きさにしてある。
【0039】磁力設定及びばね力設定を適正に組み合わ
せれば、緯糸把持位置と緯糸解放位置との間の可動把持
体8,12の切換は高速で行われる。板ばね9の介在は
ばね力設定を容易にするものである。板ばね9によるば
ね力調整は板ばね9の枚数あるいは長さを変更すること
によって容易に行える。緯糸把持位置と緯糸解放位置と
の間の可動把持体8,12の高速の切換配置は織機の回
転速度の高速化を可能にする。
【0040】電磁石18〜21を用いた本実施例のレピ
アヘッド1,2を開閉するための装置は、特開平5−1
95373号公報に開示されるクランプオープナーに比
してコンパクトかつ簡素な構成である。このクランプオ
ープナーではレピアヘッドを開閉するためのレバーがレ
ピアヘッドに直接接触するため、両者の摩耗が発生す
る。このような摩耗の発生はレピアヘッドにおける開き
量、開閉タイミングに狂いをもたらす。又、直接接触に
よる摩擦熱がレピアヘッドの部品精度に狂いをもたら
す。レピアヘッドの摩耗、部品精度の狂いは、特に受け
渡し用レピアヘッドから受け取り用レピアヘッドへの確
実な緯糸受け渡しを阻害する。本実施例では可動把持体
8,12が無接触の開閉作用によって緯糸把持位置と緯
糸解放位置との間で切り換えられる。従って、直接接触
の開閉作用によるような摩耗、部品精度の狂いは発生し
ない。
【0041】スレイ17上を走行するレピアヘッド1,
2とスレイ17の上面との間のクリアランス精度は高
い。従って、スレイ17上に電磁石18〜21を設置す
る構成は電磁石18〜21とレピアヘッド1,2の可動
把持体8,12との間のクリアランス精度も高める。電
磁石18〜21と可動把持体8,12との間のクリアラ
ンス精度の高さは緯糸把持位置と緯糸解放位置との間の
可動把持体8,12の切換配置の高速化の上で必要であ
る。
【0042】次に、図5及び図6の実施例を説明する。
図6に示すようにスレイは織幅の中央部で3つのスレイ
片17a,17b,17cに分割されている。各スレイ
片17a,17b,17cはスレイソード29を介して
揺動軸30上に支持されている。揺動軸30は図示しな
い筬駆動機構によって往復揺動される。スレイ片17
a,17cの側方には電磁石18,19が設置されてい
る。スレイ片17a,17b間には電磁石20が設置さ
れており、スレイ片17b,17c間には電磁石21が
設置されている。各電磁石18〜21はブラケット31
を介してブレストビーム32に支持されている。ブレス
トビーム32は図示しない織布の下動を防止するフェル
プレート、織布の織縮みを防止するテンプル装置及びエ
キスパンションバーを支持するものであり、スレイ17
とプレストビーム32との位置関係の精度は非常に高
い。従って、ブレストビーム32に支持された電磁石1
8〜21とレピアヘッド1,2の可動把持体8,12と
のクリアランス精度を容易に高くできる。又、電磁石1
8〜21及びその配線は不動となるため、断線のおそれ
はなく、しかもスレイ17が軽量になる。スレイ17の
軽量化は筬打ち速度を高める上で有利である。
【0043】次に、図7及び図8の実施例を説明する。
なお、図7は後述する図8〜図10の各実施例の構成図
を兼用する。この実施例では受け渡し用レピアヘッド1
の可動把持体8Aが非磁性体8bと磁性体8cとからな
り、磁性体8cが電磁石に対向する。受け取り用レピア
ヘッド2の可動把持体12Aは非磁性体12bと磁性体
12cとからなり、磁性体12cが電磁石に対向する。
非磁性体8b,12bを例えば樹脂製、磁性体8c,1
2cを金属製とすればレピアヘッド1,2が軽量にな
る。レピアヘッド1,2の軽量化はレピアヘッド1,2
の移動速度を高める上で有利である。
【0044】電磁石18〜21の設置位置は第1実施例
の場合と同じである。各電磁石18〜21に電圧を印加
する駆動回路22A,23A,24A,25Aは制御コ
ンピュータCの指令に応じて定格電圧V0 と過励磁電圧
1 のいずれか一方を出力する。図8の波形D3 は電磁
石18に印加される電圧の値及び印加タイミングを示
し、波形D4 は電磁石19に印加される電圧の値及び印
加タイミングを示す。波形E3 は電磁石20に印加され
る電圧の値及び印加タイミングを示し、波形E4は電磁
石21に印加される電圧の値及び印加タイミングを示
す。各波形D3 ,D 4 ,E3 ,E4 の電圧は定格電圧V
0 と過励磁電圧V1 とからなる。定格電圧V 0 の印加タ
イミングTd03,Td04,Te03,Te04及び過励磁電
圧V1 の印加タイミングTd13,Td14,Te13,Te
14は電圧印加タイミング設定装置27によって制御コン
ピュータCに入力設定される。制御コンピュータCは、
ロータリエンコーダ28から得られる織機回転角度情報
及び設定された印加タイミングに基づいて駆動回路22
A〜25Aに定格電圧V0 又は過励磁電圧V1 の印加を
指令する。駆動回路22A〜25Aはこの印加指令に基
づいて電磁石18〜21に対して図8に示すタイミング
で定格電圧V0 又は過励磁電圧V1 を印加する。
【0045】磁力に感応する可動把持体8Aに電磁石1
8,20の磁力を作用させるとき、及び磁力に感応する
可動把持体12Aに電磁石19,21の磁力を作用させ
るときには最初に過励磁電圧V1 が電磁石18〜21に
印加される。この過励磁電圧印加に次いで定格電圧V0
が印加される。可動把持体8A,12Aは過励磁電圧の
印加により緯糸把持位置から緯糸解放位置に迅速に切換
配置される。可動把持体8A,12Aの切換の迅速化は
織機の高速化を可能にする。
【0046】次に、図7及び図9の実施例を説明する。
この実施例では受け渡し用レピアヘッド1の可動把持体
8Bが非磁性体8bと永久磁石8dとからなり、永久磁
石8dが電磁石に対向する。受け取り用レピアヘッド2
の可動把持体12Bは非磁性体12bと永久磁石12d
とからなり、永久磁石12dが電磁石に対向する。電磁
石18〜21の設置位置は第1実施例の場合と同じであ
る。
【0047】各電磁石18〜21に電圧を印加する駆動
回路22B,23B,24B,25Bは制御コンピュー
タCの指令に応じて正の定格電圧(+V0 )と負の定格
電圧(−V0 )のいずれか一方を出力する。図9の波形
5 は電磁石18に印加される電圧の値及び印加タイミ
ングを示し、波形D6 は電磁石19に印加される電圧の
値及び印加タイミングを示す。波形E5 は電磁石20に
印加される電圧の値及び印加タイミングを示し、波形E
6 は電磁石21に印加される電圧の値及び印加タイミン
グを示す。正の定格電圧(+V0 )の印加タイミング
(+Td5 ),(+Td6 ),(+Te5 ),(+Te
6 )及び負の定格電圧(−V0 )の印加タイミング(−
Td5 ),(−Td6 ),(−Te5 ),(−Te6
は電圧印加タイミング設定装置27によって制御コンピ
ュータCに入力設定される。制御コンピュータCは、ロ
ータリエンコーダ28から得られる織機回転角度情報及
び設定された印加タイミングに基づいて駆動回路22B
〜25Bに正の定格電圧(+V0 )又は負の定格電圧
(−V0 )の印加を指令する。駆動回路22B〜25B
はこの印加指令に基づいて電磁石18〜21に対して図
9に示すタイミングで正の定格電圧(+V0 )又は負の
定格電圧(−V0 )を印加する。
【0048】可動把持体8Bは電磁石18,20の磁力
が作用していないときには自身のばね力及び板ばね9の
ばね力によって緯糸把持位置に保持される。可動把持体
12Bは電磁石19,21の磁力が作用していないとき
には圧縮ばね15のばね力によって緯糸把持位置に保持
される。正の定格電圧(+V0 )の印加による磁力作用
は可動把持体8B,12Bに対して吸引磁力として働
き、負の定格電圧(−V 0 )の印加による磁力作用は可
動把持体8B,12Bに対して反発磁力として働く。可
動把持8B,12Bは正の定格電圧(+V0 )の印加に
よる吸引磁力作用を受けたときには緯糸把持位置から緯
糸解放位置に切換配置される。可動把持体8B,12B
は負の定格電圧(−V0 )の印加による反発磁力作用を
受けたときには緯糸解放位置から緯糸把持位置に切換配
置される。即ち、可動把持体8B,12Bを緯糸解放位
置から緯糸把持位置へ切換配置する場合にも電磁石18
〜21に対する電圧印加によって行われる。従って、受
け渡し用レピアヘッド1に関しては可動把持体8B自身
のばね力及び板ばね9のばね力は緯糸を把持するのに必
要な最小限の大きさで済む。又、受け取り用レピアヘッ
ド2に関しては圧縮ばね15のばね力は緯糸を把持する
のに必要な最小限の大きさで済む。可動把持体8B自身
のばね力及び板ばね9のばね力を可及的に小さくすれば
緯糸把持位置から緯糸解放位置へ可動把持体8Bを切換
配置する速度を高めることができる。又、圧縮ばね15
のばね力を可及的に小さくすれば緯糸把持位置から緯糸
解放位置へ可動把持体12Bを切換配置する速度を高め
ることができる。
【0049】次に、図7及び図10の実施例を説明す
る。この実施例では受け渡し用レピアヘッド1の可動把
持体8Bが非磁性体8bと永久磁石8dとからなり、永
久磁石8dが電磁石に対向する。受け取り用レピアヘッ
ド2の可動把持体12Bは非磁性体12bと永久磁石1
2dとからなり、永久磁石12dが電磁石に対向する。
電磁石18〜21の設置位置は第1実施例の場合と同じ
である。各電磁石18〜21に電圧を印加する駆動回路
22C,23C,24C,25Cは、制御コンピュータ
Cの指令に応じて正の定格電圧(+V0 )、負の定格電
圧(−V0 )、正の過励磁電圧(+V1 )、負の過励磁
電圧(−V1 )のいずれかを出力する。図10の波形D
7 は電磁石18に印加される電圧の値及び印加タイミン
グを示し、波形D8 は電磁石19に印加される電圧の値
及び印加タイミングを示す。波形E7 は電磁石20に印
加される電圧の値及び印加タイミングを示し、波形E8
は電磁石21に印加される電圧の値及び印加タイミング
を示す。正の定格電圧(+V0 )の印加タイミング(+
Td07),(+Td07),(+Te 07(+Te08
及び負の定格電圧(−V0 )の印加タイミング(−Td
07),(−Td08),(−Te07),(−Te08)は電
圧印加タイミング設定装置27によって制御コンピュー
タCに入力設定される。又、正の過励磁電圧(+V1
の印加タイミング(+Td17),(+Td17),(+T
17(+Te18)及び負の定格電圧(−V1 )の印
加タイミング(−Td17),(−Td18),(−T
17),(−Te18)は電圧印加タイミング設定装置2
7によって制御コンピュータCに入力設定される。制御
コンピュータCは、ロータリエンコーダ28から得られ
る織機回転角度情報及び設定された印加タイミングに基
づいて正の定格電圧(+V0 )、負の定格電圧(−
0 )、正の過励磁電圧(+V1 )、負の過励磁電圧
(−V1 )の印加を駆動回路22C〜25Cに指令す
る。駆動回路22C〜25BCこの印加指令に基づいて
電磁石18〜21に対して図10に示すタイミングで正
の定格電圧(+V0 )又は負の定格電圧(−V0 )を印
加する。
【0050】この実施例では図8及び図9の実施例と同
様の効果が得られる。又、可動把持体8B,12Bが緯
糸解放位置から緯糸把持位置へ切換配置されるときにも
過励磁電圧の印加が行われるため、緯糸解放位置から緯
糸把持位置への可動把持体8B,12Bの切換配置が一
層高速で行われる。緯糸解放位置から緯糸把持位置への
可動把持体8B,12Bの切換配置の高速化も織機の高
速化に寄与する。特に、受け渡し用レピアヘッド1が緯
糸をキャッチする際の可動把持体8Bの高速化は受け渡
し用レピアヘッド1の緯入れ開始速度の高速化を図る上
で有効である。
【0051】永久磁石8d,12dを付加した可動把持
体8B,12Bの採用の場合には図11に示す実施例も
可能である。波形D9 ,D10,E9 ,E10で示すように
緯糸解放位置から緯糸把持位置へ可動把持体8B,12
Bを切換配置するときにはまず過励磁電圧(+V1 )が
印加されるが、緯糸解放位置から緯糸把持位置へ可動把
持体8B,12Bを切換配置する場合には負の定格電圧
(−V0 )のみが印加される。緯糸解放位置から緯糸把
持位置へ可動把持体8B,12Bを切換配置するときに
過励磁電圧(+V1 )印加すれば、可動把持体8B,1
2Bのばね力、板ばね9、圧縮ばね15のばね力を強く
できる。ばね力の増強は緯糸解放位置から緯糸把持位置
へ可動把持体8B,12Bを切換配置する速度を速くす
る。
【0052】次に、図12の実施例及び図13の実施例
を説明する。これらの実施例では前記各実施例のレピア
ヘッド1,2の固定把持体7,11における位置規制片
7c,11cが省略されている。代わりに図12の実施
例ではモケットからなる軟質の緩衝シート33がスレイ
17及び電磁石20,21上に止着されており、図13
の実施例では電磁石18〜21上にのみ緩衝シート33
が止着されている。可動把持体8A(又は8B),12
A(又は12B)が緯糸解放位置に配置されているとき
には経糸は可動把持体8A(又は8B),12A(又は
12B)と緩衝シート33との間に把持される。緩衝シ
ート33は可動把持体8A(又は8B),12A(又は
12B)と電磁石との間の挟着による経糸の損傷を防止
する。又、位置規制片7c,11cの省略はレピアヘッ
ド1,2の軽量化をもたらす。
【0053】なお、モケット33の代わりに合成樹脂、
織布、皮革等のシートを用いてもよい。次に、図14及
び図15の実施例を説明する。この実施例では受け渡し
用レピアヘッド1の緯入れ死点位置付近に複数(本実施
例では3つ)の電磁石20A,20B,20Cが緯入れ
経路に沿って配列されている。又、受け取り用レピアヘ
ッド2の緯入れ死点位置付近に複数(本実施例では3
つ)の電磁石21A,21B,21Cが緯入れ経路に沿
って配列されている。電磁石20A,20B,20Cは
受け渡し用の磁力作用手段となり、電磁石21A,21
B,21Cは受け取り用の磁力作用手段となる。受け渡
し用レピアヘッド1の可動把持体としては図7に示す可
動把持体8A又は8Bが用いられ、受け取り用レピアヘ
ッド2の可動把持体としては可動把持体12A又は12
Bが用いられる。
【0054】図15の波形E11は駆動回路24D1 によ
って電磁石20Aに印加される定格電圧及び印加タイミ
ングを示す。波形E12は駆動回路24D2 によって電磁
石20Bに印加される定格電圧及び印加タイミングを示
す。波形E13は駆動回路24D3 によって電磁石20C
に印加される定格電圧及び印加タイミングを示す。波形
14は駆動回路25E1 によって電磁石21Aに印加さ
れる定格電圧及び印加タイミングを示す。波形E15は駆
動回路25E2 によって電磁石21Bに印加される定格
電圧及び印加タイミングを示す。波形E16は駆動回路2
5E3 によって電磁石21Cに印加される定格電圧及び
印加タイミングを示す。電磁石20A,20B,20C
の励消磁はリレー的に行われ,電磁石21A,21B,
21Cの励消磁もリレー的に行われる。電磁石20A,
20B,20Cのリレー励消磁は、受け渡し用レピアヘ
ッド1の移動中に緯糸把持位置と緯糸解放位置との間の
可動把持体8A(又は8B)の切換配置を可能にする。
又、電磁石21A,21B,21Cのリレー励消磁は、
受け取り用レピアヘッド2の移動中に緯糸把持位置と緯
糸解放位置との間の可動把持体12A(又は12B)の
切換配置を可能にする。従って、レピアヘッド1,2の
緯入れが短時間で行われる場合にも、可動把持体8A
(又は8B),12A(又は12B)の緯糸把持位置と
緯糸解放位置との間の切換配置のための時間を十分に確
保できる。十分な切換配置時間の確保は、受け渡し用レ
ピアヘッド1から受け取り用レピアヘッド2への緯糸受
け渡しの確実性を高める。
【0055】可動把持体8B,12Bを用いた場合には
正の電圧印加後に負の電圧印加を行ってもよい。このよ
うにすれば図9の実施例の場合と同様の効果が得られ
る。又、受け渡し用レピアヘッド1の開閉のみあるいは
受け取り用レピアヘッド2の開閉のみのために電磁石の
リレー励消磁を行なうようにしてもよい。
【0056】次に、図16及び図17の実施例を説明す
る。この実施例では受け渡し用レピアヘッド1は固定把
持体7Aに撓み変形可能な可動把持体8Cの基端を固定
して構成されている。固定把持体7Aと可動把持体8C
との間には圧電積層体35が介在されている。受け取り
用レピアヘッド2は固定把持体11Aに撓み変形可能な
可動把持体8Cの基端を固定して構成されている。固定
把持体11Aと可動把持体12Cとの間には圧電積層体
36が介在されている。圧電積層体35,36に接続さ
れる電線はレピアバンド3,4に沿って配線される。
【0057】図16に示すように圧電積層体35,36
は圧電素子35a,36aと導体35b,36bとを交
互に積層して構成されており、各圧電素子35a,36
aは導体35b,36bによって挟まれている。圧電素
子35a,36aを挟む導体35b,36bの一方は正
電極、他方は負電極となっている。圧電積層体35,3
6に電圧を印加すれば圧電素子35a,36aが積層方
向に伸長し、圧電積層体35,36が全体として伸長す
る。可動把持体8Cは、圧電積層体35に対する電圧印
加によって緯糸把持位置に配置され、電圧印加停止によ
って緯糸解放位置に配置される。可動把持体12Cは、
圧電積層体36に対する電圧印加によって緯糸把持位置
に配置され、電圧印加停止によって緯糸解放位置に配置
される。圧電積層体35,36の伸長変位は小さいが、
撓み変形可能な可動把持体8Cのレバー構成及び撓み変
形可能な可動把持体12Cのレバー構成が圧電積層体3
5,36の伸長変位を拡大して把持面8a,12aの変
位に変換する。
【0058】緯糸把持位置と緯糸解放位置との間で可動
把持体8C,12Cを切換配置する駆動力は圧電積層体
35,36の伸縮力であり、緯糸把持位置と緯糸解放位
置との間で可動把持体8C,12Cを切換配置する機構
が経糸に干渉することはない。従って、経糸がレピアヘ
ッド1,2の開閉によって損傷を受けることはない。
【0059】可動把持体8C,12Cを圧電積層体3
5,36の伸縮変位によって積極的に動かす構成はレピ
アヘッド1,2の最適の開閉タイミングの設定を容易に
し、緯糸の把持及び解放の最適タイミングの設定が容易
である。緯糸の把持及び解放の最適タイミングの設定の
容易性は、受け渡し用レピアヘッド1による確実な緯糸
Yのキャッチ、及び受け渡し用レピアヘッド1から受け
取り用レピアヘッド2への確実な緯糸受け渡しを保障す
る。
【0060】この実施例では緯糸を把持するためのばね
部材は不要である。又、可動把持体8C,12Cを緯糸
把持位置と緯糸解放位置とに切換配置するための駆動機
構は、小さな圧電積層体及び電線のような導電体のみで
済み、前記各実施例の装置よりも一層コンパクトかつ簡
素な構成となる。なお、圧電積層体の駆動手段として
は、電線に限らず、導電性材料からなるテープにした
り、導電性材料を混入したテープ状部材としてもよく、
又、無線によって行なうことも可能である。
【0061】本発明では、磁力作用手段として電磁石の
代わりに永久磁石を用いることもできる。例えば緯入れ
始端側の退避死点位置付近に永久磁石を設置する実施例
が可能である。この永久磁石の磁力によって受け渡し用
レピアヘッドの可動把持体を緯糸解放位置に配置した状
態で受け渡し用レピアヘッドの緯入れを開始し、緯糸を
キャッチする位置付近で永久磁石の磁力作用が急激に低
下するようにすれば受け渡し用レピアヘッドによって緯
糸をキャッチすることができる。又、緯入れ末端側の退
避死点位置付近に永久磁石を設置する実施例も可能であ
る。受け取り用レピアヘッドの可動把持体はこの永久磁
石の磁力によって緯糸解放位置へ配置され、受け取り用
レピアヘッドによって搬送されてきた緯糸が受け取り用
レピアヘッドから解放される。
【0062】又、本発明は、レピアヘッドを往復直線運
動するロッドの先端に止着したレピア織機、あるいは緯
入れ始端側から経糸開口内に挿入されるレピアヘッドの
みで緯入れを行なうレピア織機にも適用できる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、磁力に感応する可
動把持体に対して磁力作用手段の磁力を作用する状態と
作用しない状態との切換を行ない、磁力作用状態と磁力
非作用状態との切換によって前記可動把持体を緯糸把持
位置と緯糸解放位置とに切換配置するようにした発明、
及び固定把持体と可動把持体との間に介在された圧電積
層体に電圧を印加する状態と電圧を印加しない状態との
切換を行ない、前記圧電積層体に対する電圧印加の状態
と電圧非印加の状態との切換によって前記可動把持体を
緯糸把持位置と緯糸解放位置とに切換配置するようにし
た発明のいずれにおいても、経糸を損傷することなく緯
糸を確実に緯入れすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した第1実施例の一部省略正
面図である。
【図2】 要部拡大正面図である。
【図3】 緯糸の受け渡し状態を示す要部拡大正面図で
ある。
【図4】 電磁石に対する電圧印加状態を示すタイミン
グチャートである。
【図5】 別例を示す側断面図である。
【図6】 要部拡大正面図である。
【図7】 別例を示す要部拡大正面図である。
【図8】 電磁石に対する電圧印加状態を示すタイミン
グチャートである。
【図9】 別例の電磁石に対する電圧印加状態を示すタ
イミングチャートである
【図10】別例の電磁石に対する電圧印加状態を示すタ
イミングチャートである。
【図11】別例の電磁石に対する電圧印加状態を示すタ
イミングチャートである。
【図12】別例を示す要部拡大正面図である。
【図13】別例を示す要部拡大正面図である。
【図14】別例を示す要部拡大正面図である。
【図15】電磁石に対する電圧印加状態を示すタイミン
グチャートである。
【図16】別例を示す可動把持体駆動用の圧電積層体の
拡大断面図である。
【図17】要部拡大正面図である。
【符号の説明】
1…受け渡し用レピアヘッド、2…受け取り用レピアヘ
ッド、7,7A…受け渡し用固定把持体、8,8A,8
B,8C…受け渡し用可動把持体、11,11A…受け
取り用固定把持体、12,12A,12B,12C…受
け取り用可動把持体、17…スレイ、18,19,2
0,20A,20B,20C,21,21A,21B,
21C…電磁石、22,22A,22B,22C,2
3,23A,23B,23C,24,24A,24B,
24C,25,25A,25B,25C…印加電圧値設
定手段となる駆動回路、27…電圧印加タイミング設定
装置、33…緩衝シート、35,36…圧電積層体、C
…電圧印加制御手段となる制御コンピュータ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定把持体と可動把持体とを組み合わせて
    構成したレピアヘッドを経糸開口内へ挿入して緯糸を緯
    入れするレピア織機において、 磁力に感応する可動把持体に対して磁力作用手段の磁力
    を作用する状態と作用しない状態との切換を行ない、磁
    力作用状態と磁力非作用状態との切換によって前記可動
    把持体を緯糸把持位置と緯糸解放位置との間で切換配置
    し、緯糸解放位置から緯糸把持位置に前記可動把持体を
    切換配置して緯糸を把持し、緯糸把持位置から緯糸解放
    位置に前記可動把持体を切換配置して緯糸を解放するレ
    ピア織機における緯入れ方法。
  2. 【請求項2】固定把持体と可動把持体とを組み合わせて
    構成したレピアヘッドを経糸開口内へ挿入して緯糸を緯
    入れするレピア織機において、 磁力に感応する可動把持体に対して電磁石の磁力を作用
    する状態と作用しない状態との切換を行ない、磁力を作
    用させるときには最初に電磁石に過励磁電圧を印加し、
    次いで電磁石に定格電圧を印加し、磁力作用状態と磁力
    非作用状態との切換によって前記可動把持体を緯糸把持
    位置と緯糸解放位置との間で切換配置し、緯糸解放位置
    から緯糸把持位置に前記可動把持体を切換配置して緯糸
    を把持し、緯糸把持位置から緯糸解放位置に前記可動把
    持体を切換配置して緯糸を解放するレピア織機における
    緯入れ方法。
  3. 【請求項3】固定把持体と可動把持体とを組み合わせて
    構成したレピアヘッドを経糸開口内へ挿入して緯糸を緯
    入れするレピア織機において、 固定把持体と可動把持体との間に介在された圧電積層体
    に電圧を印加する状態と電圧を印加しない状態との切換
    を行ない、前記圧電積層体に対する電圧印加の状態と電
    圧非印加の状態との切換によって前記可動把持体を緯糸
    把持位置と緯糸解放位置との間で切換配置し、緯糸解放
    位置から緯糸把持位置に前記可動把持体を切換配置して
    緯糸を把持し、緯糸把持位置から緯糸解放位置に前記可
    動把持体を切換配置して緯糸を解放するレピア織機にお
    ける緯入れ方法。
  4. 【請求項4】固定把持体と可動把持体とを組み合わせて
    構成したレピアヘッドを経糸開口内へ挿入して緯糸を緯
    入れするレピア織機において、 前記可動把持体の少なくとも一部を磁力感応材で形成
    し、前記レピアヘッドの緯入れ経路の近傍に磁力作用手
    段を設置し、磁力作用手段の磁力を前記磁力感応材に作
    用する状態と作用しない状態との切換によって前記可動
    把持体を緯糸把持位置と緯糸解放位置とに切換配置する
    ようにしたレピア織機における緯入れ装置。
  5. 【請求項5】受け渡し用固定把持体と受け渡し用可動把
    持体とを組み合わせて構成した受け渡し用レピアヘッド
    及び受け取り用固定把持体と受け取り用可動把持体とを
    組み合わせて構成した受け取り用レピアヘッドを経糸開
    口内へ挿入し、受け渡し用レピアヘッドによってキャッ
    チされた緯糸を受け取り用レピアヘッドに受け渡して緯
    糸を緯入れするレピア織機において、 前記受け渡し用可動把持体の少なくとも一部を磁力感応
    材で形成し、前記受け取り用可動把持体の少なくとも一
    部を磁力感応材で形成し、前記受け渡し用レピアヘッド
    の緯入れ経路の緯入れ死点位置の近傍に受け渡し用の磁
    力作用手段を設置し、前記受け取り用レピアヘッドの緯
    入れ経路の緯入れ死点位置の側方に受け取り用の磁力作
    用手段を設置し、受け渡し用の磁力作用手段の磁力を前
    記受け渡し用可動把持体の磁力感応材に作用する状態と
    作用しない状態との切換によって前記受け渡し用可動把
    持体を緯糸把持位置と緯糸解放位置との間で切換配置す
    るようにし、受け取り用の磁力作用手段の磁力を前記受
    け取り用可動把持体の磁力感応材に作用する状態と作用
    しない状態との切換によって前記受け取り用可動把持体
    を緯糸把持位置と緯糸解放位置との間で切換配置するよ
    うにしたレピア織機における緯入れ装置。
  6. 【請求項6】受け渡し用の磁力作用手段は受け渡し用レ
    ピアヘッドの緯入れ経路に沿って直列に複数配置されて
    いる請求項5に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  7. 【請求項7】受け取り用の磁力作用手段は受け取り用レ
    ピアヘッドの緯入れ経路に沿って直列に複数配置されて
    いる請求項5に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  8. 【請求項8】磁力作用手段である電磁石と、 電磁石に対する電圧印加を制御する電圧印加制御手段
    と、 電磁石に印加される電圧の電圧値を設定する印加電圧値
    設定手段と、 電磁石に印加される電圧の印加タイミングを設定する電
    圧印加タイミング設定手段とを備えた請求項4乃至請求
    項7のいずれか1項に記載のレピア織機における緯入れ
    装置。
  9. 【請求項9】磁力作用手段と可動把持体との間に軟質性
    の緩衝シートを介在し、可動把持体が緯糸解放位置に配
    置されたときには緩衝シートと可動把持体との間に経糸
    を把持するようにした請求項4乃至請求項8のいずれか
    1項に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  10. 【請求項10】固定把持体と可動把持体とを組み合わせ
    て構成したレピアヘッドを経糸開口内へ挿入して緯糸を
    緯入れするレピア織機において、 前記可動把持体を駆動する圧電積層体を固定把持体と可
    動把持体との間に介在し、前記圧電積層体に対する電圧
    印加の状態と電圧非印加の状態との切換によって前記可
    動把持体を緯糸把持位置と緯糸解放位置との間で切換配
    置するようにしたレピア織機における緯入れ装置。
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