JPH0733025B2 - タイヤ加硫プレス - Google Patents

タイヤ加硫プレス

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JPH0733025B2
JPH0733025B2 JP6853388A JP6853388A JPH0733025B2 JP H0733025 B2 JPH0733025 B2 JP H0733025B2 JP 6853388 A JP6853388 A JP 6853388A JP 6853388 A JP6853388 A JP 6853388A JP H0733025 B2 JPH0733025 B2 JP H0733025B2
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tire
filler ring
bead
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克巳 市川
到 天野
靖彦 藤枝
鹿男 三角
誠助 福村
英夫 宮内
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0603Loading or unloading the presses

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、タイヤ加硫プレスに関する。
(従来の技術) タイヤ加硫プレスは、相互に開閉自在な上型要素と下型
要素とを備え、該型要素内に装入されたグリーンタイヤ
の内面形状を拡縮自在な弾性成形体とこの中に封入され
る熱圧媒を介してシェーピングするとともに加硫成形す
るものである。
このタイヤ加硫プレスにおいて、今までは、グリーンタ
イヤを下型要素に載置した状態にするのが一般的であっ
たが、これではグリーンタイヤが自身の重みで扁平形状
に変形することがあった。
そこで、特開昭60−36111号公報で開示されているよう
に、型要素内に装入されたグリーンタイヤを、ゴム袋に
よって掴ませて吊下げ状に保持するとともに、シェーピ
ングを行なう前に、グリーンタイヤの上下ビード部を型
要素の上下ビードリングに付けた状態でグリーンタイヤ
を膨らませるための加圧流体を圧入してグリーンタイヤ
と型要素とを正確に位置決めさせる技術がある。
(発明が解決しようとする課題) ところで、前述公報に記載の従来の技術は、グリーンタ
イヤを吊持状に保持、すなわち懸架するものであること
から、それなりの意義は認められるも、グリーンタイヤ
を吊持するため、上型要素側の中心部分に、ゴム袋を設
けて行なっている。
従って、ゴム袋が型要素内という高温にさらされること
となって、該ゴム袋の寿命が非常に短くなるという問題
がある。
また、従来の技術ではタイヤ吊持用であるゴム袋より下
方に、タイヤ膨出用加圧流体を送気するための充填板が
突出されており、この突出物は、下方からの弾性成形体
によるシェーピングの際の障害物となり、正確なシェー
ピングの点で問題があり、又、弾性成形体の耐久性が低
下するという問題があった。
本発明は、型要素内に装入されたグリーンタイヤの上部
ビードを掴んでこれを吊持状に懸架する手段として、径
方向内外に開閉自在な複数個のセクタによる機械的なリ
ンクを用いるとともに、該セクタリンクを採用しても、
シェーピング用の弾性成形体の障害物とならないように
した改良されたタイヤ加硫プレスを提供するのが目的で
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、相互に開閉自在な上型要素4と下型要素1と
を備え、上型要素4側に、垂直に延伸されたリンク25B
と該リンク25Bの下端側より径外方向に向って部分円形
をした部分25Cからなるセクタ25の複数個が開き位置と
閉じ位置とに変更自在として放射状配置で備えられて、
該セクタ25を介してグリーンタイヤTの上部ビードT1を
握って型要素1,4内にグリーンタイヤTを装入可能とさ
れ、型要素1,4内に装入されたグリーンタイヤTの内面
形状を拡縮自在な弾性成形体8とこの中に封入される熱
圧媒を介してシェーピングするとともに加硫するタイヤ
加硫プレスにおいて、次の技術的手段を講じて前述目的
を達成したのである。
すなわち、本発明は上型要素4側に、該型要素4の一部
となるビードリング18を下底側に有する内筒16が相対昇
降自在に設けられ、 該内筒16内に、複数のセクタ25を開き位置と閉じ位置と
に変更自在として保持するセクターハウジング21が相対
昇降自在に設けられ、 グリーンタイヤTの上部ビードT1は、内筒16に備えたビ
ードリング18とセクタ25の部分円形をした部分25Cとに
より挟持可能とされており、 更に、閉じられたセクタ25の部分円形をした部分25Cが
内筒16の下底側に収容可能とされており、更に、加硫中
において弾性成形体8の上部取付リング9を受け入れて
これを保持するリング嵌合部25Gが設けられていること
を特徴とするのである。
更に、本発明は、センタハウジング21の下端側に、フィ
ラーリング46が取付けられ、閉じられたセクタ25の部分
円形をした部分25Cがフィラーリング46上に収まってお
り、更に、グリーンタイヤTの上部ビードT1を握るため
セクタ25の部分円形をした部分25Cがフィラーリング46
より径外方向に張出し可能とされており、該部分25Cの
下方にフィラーリング46が位置して該フィラーリング46
の下面側にリング嵌合部25Gが形成されていることを特
徴とする。また、本発明は、セクタ25の部分円形をした
部分25Cとフィラーリング46との接合面に、セクタ25の
開き位置と閉じ位置との位置変更を案内するとともに、
開き位置の部分25Cとフィラーリング46との間に弾性成
形体8の進入を阻止する凹凸手段47を有することを特徴
とするのである。
(実施例と作用) 図において、1は下型要素であり、加硫源を内蔵した下
部プラテン2に下型3を設けて構成されている。
4は上型要素であり、加熱源を内蔵した上部プラテン5
に上型6を設けて構成されている。
本実施例では下型要素1に対して上型要素4を傾動乃至
上下動自在として型締めと型開きが可能とされ、ここ
に、上下型要素1,4が相互に開閉自在として備えられ、
第14図で示す如く型締めされたとき、下型3と上型6と
が相互に合致されてシェーピングされた上部ビードT1と
下部ビードT2を有するグリーンタイヤTの外形状を成形
すべく型を造形するとともに、上下型3,6の外周域より
蒸気等の加熱圧媒を供給可能としている。
7は中心機構であり、下型要素1側の型中心上に同芯と
して設けられ、その上部に拡縮自在なゴム袋等のブラ
ダ、すなわち、タイヤ内面の弾性成形対8が上部取付リ
ング9と下部取付リング10とによって設けられている
(第5図参照)。
なお、この中心機構7における男性成形体8の内部には
シェーピング中にあっては成形体8の下部域より放射状
に2〜3kg/cm2の蒸気等の圧媒が供給可能であり、ま
た、加硫中にあっては前述圧媒を例えば21kg/cm2程度
(温度は180℃程度)に昇圧可能とされ、しかも、加硫
後にあっては圧媒をドレン可能としている。
更に、中心機構7は下型要素1側に垂直方向として設け
た固定ガイド筒11に、下型3の一部を構成する下部ビー
ドリング12を頂部に有する筒体13が昇降自在に挿嵌さ
れ、上・下部取付リング9,10が筒体13内で相対的に昇降
されることにより、弾性成形体8を拡縮自在としてい
る。
第1図、第3図、第4図において、14は上部ガイド筒で
あり、上部プラテン5に立設固定され、この上部ガイド
筒14にアウターシリンダ(外筒)15が昇降自在に挿嵌さ
れている。
16はインナーシリンダ(内筒)であり、外筒15に昇降自
在に挿嵌され、天蓋部16Aと筒部16Bとからなり、筒部16
Bの外周には上下方向(垂直方向)に長いガイド溝16Cが
形成され、このガイド溝16Cに外筒15に取付けたガイド
シュ15Aが係合されている。
17は内筒昇降駆動体であり、アウターシリンダ15の天蓋
部に立設して備えられた流体シリンダ17Aとこのシリン
ダ17Aに嵌合されたピストンより延設されたピストンロ
ッド17Bとからなり、ピストンロッド17Bのエンド(下
端)が内筒16の天蓋部16Aに連結されている。
従って、内筒16は昇降駆動体17の伸縮動作で昇降され、
この駆動体17は第6図に示す如く対角位置に対で設けら
れている。
18は上部ビードリングであり、上型6の一部を構成して
おり、内筒16における筒部16Bの下端(下底)側に、ネ
ジ構造等によって着脱固定自在として備えられ、この上
部ビードリング18の上方位置にはセクタ規制リング19が
ネジ20等で止着されている。
従って、上部ビードリング18は内筒16の昇降によって上
型6の一部を構成すべく該上型6の環状凹部6Aに合致嵌
合するとともに、上型6の凹部6Aより下方に離脱可能と
されている。
21はセクタハウジングであり、天蓋部21Aと筒部21Bとか
らなり、内筒16内に嵌挿され、スライドブッシュ22等を
介して相対昇降自在とされている。
23はセクタハウジング用の昇降駆動体であり、第6図に
示す如く内筒昇降駆動体17に対して90°位相がずらされ
て一対で設けられ、該昇降駆動体23は内筒16の天蓋部16
A側に取付けられている流体シリンダ23Aと該シリンダ23
Aに嵌合されたピストンより延設されたピストンロッド2
3Bとからなり、該ロッド23Bのエンドがセクタハウジン
グ21の天蓋部21Aに連結されている。
従って、セクタハウジング21は昇降駆動体23の伸縮動作
を介して内筒16内において相対昇降自在とされている。
24はセクタ取付具であり、セクタハウジング21の天蓋部
21Aにおける下端面上の中央部分に環形着座部24Aが嵌合
されて、図外のボルト等により着脱固定自在に取付けら
れ、環形着座部24Aより下方に、平面視において位相が9
0°毎にずらされた脚部24Bが延設されている(第7図参
照)。
25はセクタであり、第8図に示す如くアーム25Aを有す
る平板状リンク25Bの下端側に、平面視において部分円
形をした部分25Cがボルト26等によって略水平方向でか
つ径外方向に向って突出して延設されている。
平板状リンク25Bはそのボス部25Dに取付孔25Eを有して
垂直方向に延伸され、第8図でも明らかな如く所謂“ガ
チョウの首”のような形状をしており、アーム25Aには
ローラ取付孔25Fを有している。
また、部分25Cは第7図に示す如く所謂“鎌形状”とさ
れており、該部分25Cの下底面側には、リング嵌合部25G
が形成されている。
このセクタ25はセクタ取付具24の脚部24Bと取付孔25Eに
支点軸27を挿通して、該支点軸27の軸心回りで揺動自在
に支持されており、セクタ25のアーム25Aが環形着座部2
4Aに対して外接方向として配置されてリンク25Bが内筒1
6内に収容されて下方に垂直方向に延伸され、更に、部
分25Cが開き位置と閉じ位置に支点軸27を中心に開閉可
能とされ、閉じ位置にあっては、内筒16の下底側におい
て規制リング19側に収まって各部分25Cが略真円形状を
形造っており、開き位置にあっては放射状に拡開されて
グリーンタイヤTの上部ビードT1を径内方向から係合可
能とされている(第4図、第7図参照)。
28はセクタ開閉機構であり、インナチューブ29、アウタ
チューブ30およびガイドチューブ31等を備えてなり、各
チューブ29,30,31を共通軸心として型要素の中心で上型
要素側に備えてなる。
ガイドチューブ31は内筒16における天蓋部16Aに立設さ
れてその頂部にストッパ31Aを有している。アウタチュ
ーブ30はガイドチューブ31に内挿されてその下端がセク
タハウジング21の天蓋部21Aに立設され、両チューブ30,
31は相対的に昇降自在であり、アウタチューブ30の上部
には取付台32を介して流体シリンダ33が設けられてい
る。
更に、インナチューブ29はアウタチューブ30に内挿され
てセクタ取付具24を貫挿しており、下端には上下フラン
ジ34間に周溝35を形成したカムリング36が取付けられて
おり、上端には送気エルボ37を介して流体シリンダ33の
ピストンロッド33Aが連結され、送気エルボ37には加圧
流体(空気)の送気管38が連通され、インナチューブ29
を介してその下端より加圧流体を型要素1,4内に送気可
能とされている。
カリムリング36の周溝35に第7図で示す如くカムローラ
39が嵌合され、該カムローラ39は各セクタ25におけるア
ーム25Aの取付孔25Fにローラ支軸40を挿通して取付けら
れている。
従って、各セクタ25はセクタハウジング21と一緒に垂直
方向に昇降自在であるとともに、流体シリンダ33の伸縮
動作によりインナチューブ30を昇降させることにより、
カムローラ39と周溝35の係合で支点軸27を中心として揺
動(開閉)自在とされる。
なお、符号41はストローク調整具で、ストッパ31Aに接
当することで、セクタハウジング21の昇降ストロークが
調整可能とされている。
42はグリーンタイヤTの搬入部材、43は上部ドームを示
している。
第16図から第20図は、上述した第1実施例を改良した第
2実施例を示しており、基本構成と作用は第1実施例と
共通するので、共通部分は共通符号で示し、以下、相違
点を主に説明する。
第16図、第17図において、セクタ取付具24はセクタハウ
ジング21における筒部21Bの内周面に形成され、該セク
タ取付具24に、支点軸27、ブシュ27A等を介してセクタ2
5の上部が揺動自在に支持され、各セクタ25に備えたカ
ムローラ39がカムリング36の周溝35に嵌合されている。
セクタハウジング21における筒部21Bの下端から、平面
視で放射状配置として本例では4本の脚21Cが下方に延
伸され、各脚21Cに形成したネジ孔44にボルト45を下方
からネジ込むことによって、フィラーリング46がセクタ
ハウジング21の下端側に取付けられ、該フィラーリング
46は内筒16の内周面に、上下動自在に嵌合されている。
フィラーリング46は、その外表面上がクロムメッキ等に
よる鏡面仕上げとされており、このリング46の下面に、
弾性成形体8を有する上部取付リング9を受け入れかつ
これを保持するリング嵌合部25Gが形成されている。
更に、各セクタ25の部分円形部分25Cが閉じられた位置
において、該部分25Cがフィラーリング46に乗せられて
おり、ここに、部分25Cの下方にフィラーリング46が位
置して、弾性成形体8が部分25Cに直接接触するのを、
フィラーリング46で阻止し、ここに、フィラーリング46
がプロテクタ機能を有している。
部分25Cとフィラーリング46との接合面間には、凹凸手
段47が設けられており、該凹凸手段47は、部分25Cの開
閉方向を案内する方向として形成され、本実施例では部
分25Cの下面に形成した歯形状の凹凸条47Aと、フィラー
リング46の上面に形成した歯形条の凹凸条47Bとからな
り、両凹凸条47A,47Bは相互に咬合離脱可能とされてい
る。
ここで、凹凸手段47は、第20図で示す如く部分25Cとフ
ィラーリング46との上面との間のスキマ48をできるだけ
小さくして、弾性成形体8の進入かみ込みを阻止するの
に役立つことが、後述する作用で明らかとされる。
第21図、第22図は上述した第2実施例において、凹凸手
段47を部分25Cとフィラーリング46との間に形成してい
ない点が相違する本発明の第3実施例であり、この第3
実施例及び前述第2実施例においても、フィラーリング
46は、弾性成形体8との摺接抵抗(摩擦)をおさえると
ともに、摺接に伴う弾性成形体8の傷防止の観点から、
角部分は丸味に形成し、押当てがソフトになるようにさ
れている。
次に、第9図から第15図を参照して本発明の第1実施例
の一連動作を説明しつつ第2、3実施例の動作を併せて
説明する。
第9図は上型要素4と下型要素1とが型開きされ、上部
ビードリング18および下部ビードリング12はいずれも各
型6,3に嵌合され、セクタ25は閉じ位置にあって部分円
形部分25Cは内筒16に収納されているとともに、中心機
構7は待機されている。
この状態において、グリーンタイヤTが搬入部材42によ
って、型要素4,1内に略同芯状となるように装入され
る。
グリーンタイヤTが型要素4,1内に装入されると、内筒1
6が駆動体17の伸長動作を介して降下され、上部ビード
リング18が上型6の凹部6Aより離脱されるとともに、該
上部ビードリング18がグリーンタイヤTの上部ビードT1
に押当てられ、ここにタイヤTの懸架準備体勢がとられ
る。
なお、内筒16の降下はガイドシュ15Aとガイド溝16Cによ
って鉛直方向に確実になされる。
内筒16が降下され、上部ビードリング18が上部ビードT1
に押当てられると、又、この押当てと略同調して、セク
タハウジング21がその駆動体23の伸長により内筒16より
下方に相対降下され、この降下に伴ってセクタ25はこの
閉じ状態を保持乃至維持したままで鉛直下方に降下さ
れ、上部ビードリング18より下方に位置して、ここに、
セクタ25の部分25C、すなわち、チャック部分がグリー
ンタイヤTに上部ビードT1側より挿入される(第10図参
照)。
第2実施例では、部分25Cの下方にフィラーリング46が
位置した状態で上部ビードリング18より下方に位置して
いる(第19図参照、第3実施例でも同じ)。
この第10図、第19図の状態がグリーンタイヤTの実質的
な懸架準備体勢となる。
この第10図、第19図の状態からセクタ開閉機構28におけ
る流体シリンダ33(第2図参照)を伸長させることによ
り、インナチューブ29が降下され、該チューブ29の下端
に取付けたカムリング36も降下され、該カムリング36に
はセクタ25のカムローラ39が係合されていることから、
支点軸27を介して支持されているセクタ25は、支点軸27
を中心としてのチャック部分25Cが第11図に示す如く開
き位置へと姿勢変更され、グリーンタイヤTの上部ビー
ドT1の内面側に押当てられ、ここに、内筒16の上部ビー
ドリング18とチャックする部分25Cとの協働作用で上部
ビードT1をつかみ、グリーンタイヤTが機械的に懸架さ
れる(第11図参照)。
第2実施例では、部分25Cの開き位置への移動に際し
て、凹凸手段47の案内作用で正確に移動されるととも
に、凹凸条47A,47Bを有することから、第20図で示す如
くスキマ48が僅少になる(第22図の第3実施例よりも僅
少となる)。
この懸架において、チャックする部分25Cは第1、2、
3のいずれの実施例においても部分円形を形造ってお
り、径方向外方に放射状として配置されていることか
ら、グリーンタイヤTを確実にチャックして懸架するこ
とになる。
上部ビードリング18とチャック部分25Cとによる機械的
なグリーンタイヤTの懸架(吊持)状態を保持乃至維持
した状態において、上下型要素1,4を相対的に閉じるこ
とにより、下部ビードリング12をグリーンタイヤTの下
部ビードT2に押当てた状態にしてから、第11図の矢印C
で示す如く、インナチューブ29を介して加圧流体(空
気)をグリーンタイヤT内に送気し、ここに、グリーン
タイヤTを膨らませる。
次いで、第12図で示す如く、相対運動によって上部ビー
ドリング18を上型6の凹部64に嵌合させて、ここに、今
まで、チャック機能を有していた上部ビードリング18を
上型6の一部にした状態において、中心機構7における
弾性成形体8に、蒸気等の熱圧媒を供給することによ
り、膨らませ、グリーンタイヤTの内面は、下方側より
順次シェーピングされることになる。
なお、このシェーピング過程において、中心機構7のト
ップ部7Aが上方に突出したとしても、セクタ25は放射状
態配置であり、リンク25Bが垂直方向に延伸されかつチ
ャック部分25Cが径外方向に突出されていることから、
リンク25Bで囲まれた中央部分には空間があり、この空
間によってトップ部7Aとセクタ25との干渉は回避され
る。
また、第2、3実施例においては、フィラーリング46の
リング嵌合部25Gによって、第20図の仮想線で示す如く
上部リンク9が保持されるとともに、弾性成形体8が部
分25Cに直接接触するのがフィラーリング46にて防止さ
れ、しかも、弾性成形体8がスキマ48を介して咬合する
のが防止される。
シェーピングが進行すると、その最終過程近くにおい
て、セクタ25はカムリング36による閉動作と、セクタハ
ウジング21の相対上昇を介して閉じ位置となり、チャッ
ク部分25Cは第13図に示す如く内筒16内に収められるこ
ととなり、しかも、第1実施例では部分25Cのリング嵌
合部25Gに、上部取付リング9が嵌合され、固着的に保
持される(第13図参照)。
第2実施例では、部分25Cは凹凸手段47の案内作用で閉
じられてフィラーリング46上に収まることになる。
次いで、第14図に示す如く型締め状態においてグリーン
タイヤTは加硫成形され、この際、上部ビードリング18
は型の一部として供されているとともに、チャック部分
25Cは内筒16に収められており、弾性成形体8のなじみ
性も良好に確保される。
所定の加硫成形が終了すると、中心機構7における弾性
成形体8は縮少されて収められるとともに、型開きさ
れ、中心機構7における下部ビードリング12によって成
形タイヤT4が離型され、搬入部材42を介して型外に搬出
される(第15図参照)。
(発明の効果) 本発明によれば、型要素内に装入されるグリーンタイヤ
は、これを懸架(吊持)した状態で装入し得るので、該
タイヤの自由による扁平変形等が回避できるとする基本
的作用効果に加えて下記の特有の利点がある。
グリーンタイヤを懸架する手段として内筒の下端側に備
えた上部ビードリングと、内筒内に収められた開閉自在
なセクタ下端側における部分円形部分(チャック部)と
による機械的手段を採用しているので、高温にさらされ
る場合であっても、耐久性に富むものとできる。
また、上部ビードリングと部分円形部分とによるタイヤ
の上部ビードを内外から略全周にわたって掴むことがで
きるので、タイヤの懸架状態も確実に保持乃至維持でき
る。
更に、上部ビードリングはタイヤのチャック機能と型一
部としての機能を併有しているので、部品点数が少なく
できるとともに、構造の簡素化が期待でき、特に、型一
部として不可欠な上部ビードリングにチャック機能をた
せているので、構造の簡素化は著大である。
また、セクタは放射状配置であり、これが閉じ位置にあ
るとき内筒の下底側に部分円形部分が収められているの
で、中心機構におけるトップ部との干渉は回避できる
し、部分円形部分を内筒下底に収めたので、加硫中にお
いて上部ビードリングを固着的に保持でき、品質良好な
タイヤを成形できる。
更に、中心機構の上部取付リングを受入れて嵌合する嵌
合部を設けているので、中心機構の上部の干渉が回避で
きるのみでなく、中心機構の芯合せも確実にして、芯ズ
レすることなく成形できる。
更に、部分円形部分の下方に、フィラーリングを設けこ
のフィラーリングをセクタハウジングの下端側に取付け
たので、弾性成形体が部分円形部分にダイレクトに接触
するのがフィラーリングで防止され、ここに、弾性成形
体の損傷をおさえることができて、耐久性が向上する。
また、フィラーリングはセクタハウジングに取付けら
れ、該ハウジングとともに内筒内に昇降自在とされ、フ
ィラーリング下面側に、上部取付リングの嵌合部を形成
したことにより、中心機構の芯ズレは完璧に防止でき
る。
更に、部分円形部分とフィラーリングとの接合面間に、
凹凸手段を設け、この凹凸手段でフィラーリングと部分
円形部分とのスキマを僅少にできるから、弾性成形体の
咬込みは完璧に防止できるばかりか、凹凸手段で部分円
形部分の開閉位置相互間の案内をもすることができ、こ
こに、セクタによるタイヤの吊持が正確にできる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明実施例を示し、第1図から第15図はその第
1実施例であり、第1図はタイヤ加硫プレス上部側の立
面断面図、第2図は第1図の上方側を示す立面断面図、
第3図は第1図の中間部分を示す立面断面図、第4図は
第1図の下部部分の立面断面図で作動状態を併せて示し
ており、第5図はタイヤ加硫プレスの中心機構要部の立
面断面図、第6図は第4図A−A線の平面断面図、第7
図は第4図B−B線の平面一部切欠断面図であり、作動
状態を併せて示しており、第8図はセクタだけを示す一
部切欠立面図、第9図から第15図は本発明タイヤ加硫プ
レスの一連作動工程をグリーンタイヤ装入から成形タイ
ヤ取出までを順序をおいて示した各立面断面図、第16図
から第20図は本発明の第2実施例を示し、第16図は要部
の立面断面図、第17図は第16図のC−C線断面図、第18
図は第16図D−D線断面図、第19図と第20図は作動を示
す各立面断面図、第21図と第22図は本発明の第3実施例
で、第21図は要部のみの断面図、第22図は同じく作動を
示す断面図である。 1……下型要素、4……上型要素、7……中心機構、8
……内面用弾性成形体、16……内筒、18……上部ビード
リング、21……セクタハウジング、25……セクタ、25C
……部分円形部分、25G……嵌合部、46……フィラーリ
ング、47……凹凸手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に開閉自在な上型要素4と下型要素1
    とを備え、上型要素4側に、垂直に延伸されたリンク25
    Bと該リンク25Bの下端側より径外方向に向って部分円形
    をした部分25Cからなるセクタ25の複数個が開き位置と
    閉じ位置とに変更自在として放射状配置で備えられて、
    該セクタ25を介してグリーンタイヤTの上部ビードT1を
    握って型要素1,4内にグリーンタイヤTを装入可能とさ
    れ、型要素1,4内に装入されたグリーンタイヤTの内面
    形状を拡縮自在な弾性成形体8とこの中に封入される熱
    圧媒を介してシェーピングするとともに加硫するタイヤ
    加硫プレスにおいて、 上型要素4側に、該型要素4の一部となるビードリング
    18を下底側に有する内筒16が相対昇降自在に設けられ、 該内筒16内に、複数のセクタ25を開き位置と閉じ位置と
    に変更自在として保持するセクターハウジング21が相対
    昇降自在に設けられ、 グリーンタイヤTの上部ビードT1は、内筒16に備えたビ
    ードリング18とセクタ25の部分円形をした部分25Cとに
    より挟持可能とされており、 更に、閉じられたセクタ25の部分円形をした部分25Cは
    内筒16の下底側に収容可能とされており、 更に、加硫中において弾性成形体8を有する上部取付リ
    ング9を受け入れてこれを保持するリング嵌合部25Gが
    設けられていることを特徴とするタイヤ加硫プレス。
  2. 【請求項2】リング嵌合部25Gがセクタ25の部分円形を
    した部分25Cの下方側に形成されていることを特徴とす
    る請求項第1項記載のタイヤ加硫プレス。
  3. 【請求項3】センターハウジング21の下端側に、フィラ
    ーリング46が取付けられ、閉じられたセクタ25の部分円
    形をした部分25Cがフィラーリング46上に収まってお
    り、更に、グリーンタイヤTの上部ビードT1を握るため
    セクタ25の部分円形をした部分25Cがフィラーリング46
    より径外方向に張出し可能とされており、該部分25Cの
    下方にフィラーリング46が位置して該フィラーリング46
    の下面側にリング嵌合部25Gが形成されていることを特
    徴とする請求項第1項記載のタイヤ加硫プレス。
  4. 【請求項4】セクタ25の部分円形をした部分25Cとフィ
    ラーリング46との接合面に、セクタ25の開き位置と閉じ
    位置との位置変更を案内するとともに、開き位置の部分
    25Cとフィラーリング46との間に弾性成形体8の進入を
    阻止する凹凸手段47を有することを特徴とする請求項第
    3項記載のタイヤ加硫プレス。
  5. 【請求項5】フィラーリング46はクロムメッキ等による
    鏡面仕上げされて弾性成形体8との摺接摩耗が軽減され
    ていることを特徴とする請求項3,4のいずれかに記載の
    タイヤ加硫プレス。
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