JPH07329340A - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JPH07329340A
JPH07329340A JP6151766A JP15176694A JPH07329340A JP H07329340 A JPH07329340 A JP H07329340A JP 6151766 A JP6151766 A JP 6151766A JP 15176694 A JP15176694 A JP 15176694A JP H07329340 A JPH07329340 A JP H07329340A
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努 石井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絵等の印字における中間調再現性と、文字や
細線等の印字における再現性とを、ともに良好とするこ
とができる熱転写記録装置を得る。 【構成】 発熱抵抗体の副走査方向幅が一記録画素の幅
より短い複数の発熱抵抗体を主走査方向に並設したサ−
マルベッドを用いて画像データを印字する熱転写記録装
置において、前記画像データが絵又は文字,細線である
かを判定する絵・文字判定手段と、前記画像データを複
数パルスから構成されるサーマルヘッド用の2値データ
に変換するデータ変換手段と、を具備し、該データ変換
手段の2値データは、前記絵・文字判定手段からの信号
に基づいてパルス密度を制御することにより、絵又は文
字,細線の印字に適した印字パルスとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の発熱抵抗体を主
走査方向に並設したサ−マルヘッドを用いて画像データ
を印字する熱転写記録装置に関し、特に、発熱抵抗体の
副走査方向幅を一記録画素の幅より短かくし、絵等の画
像情報を中間調で記録することができる熱転写記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サ−マルヘッドを用いて画像デー
タを印字する熱転写記録装置のカラ−中間調記録方式と
しては、昇華型熱転写記録や溶融型熱転写記録が存在す
る。昇華型熱転写記録は、大きなエネルギ−が必要であ
るため印字時間がかかるとともに、特殊紙を用いるため
コストがかかる等の問題があった。一方、溶融型熱転写
記録は、小さなエネルギ−で印字できコストも安いが、
インクドナ−フィルム自体は印加エネルギ−を変化させ
ても階調がとれないため多階調記録が困難であった。そ
のため、溶融型熱転写記録においては、ディザ法などの
マトリックス法や、副走査分割、熱集中などの発熱領域
を小さくして階調を取る方式が提案されている。
【0003】例えば、特開昭60−248074号公
報、特開平3−219969号公報等には、副走査方向
の幅を主走査方向の幅より短くした発熱体素子を用い、
中間調を記録する方式(以下、副走査分割方式とい
う。)が記載されている。図8は、副走査分割方式に用
いられるサ−マルヘッドの発熱部の平面図であり、複数
の櫛状部101を有する共通電極100と、前記各櫛状
部101間に配置された櫛状選択電極102と、櫛状部
101及び選択電極102上に主走査方向に1列に配置
した帯状抵抗体103とから成る交互リ−ド型の電極構
造を有している。
【0004】上記サーマルヘッドによる印字は、選択電
極102を選択・通電することにより、選択した選択電
極102とその両側の共通電極100の櫛状部101と
で挾まれた抵抗体部分(副走査方向の幅が短い発熱素
子)が発熱することにより行われる。すなわち、サーマ
ルヘッド上に配置された記録紙に対して前記サーマルヘ
ッドを相対的に連続移動させ、記録紙のサーマルヘッド
側に設けられた熱転写用インクドナーフィルムのインク
を各発熱素子の発熱により熱溶融し、これを記録紙に転
写して画像データに応じた一記録画素Xを記録するもの
である。したがって、記録紙に対してサーマルヘッドが
一記録画素分の距離(副走査方向)を移動する間に、記
録すべき画素の濃度に応じて各発熱素子に与えるエネル
ギー(駆動時間や印加電圧等)を制御することにより、
中間調の記録が可能なようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構造のサ−マルヘ
ッドを用いて中間調の記録を行なったときの印字記録例
を図9及び図10に示す。発熱素子に与えられるエネル
ギーを増加して階調数を増加させると、図9及び図10
に示すように、主に副走査方向に印字面積が増加し中間
調記録が可能となる。図9は発熱素子に与えられるエネ
ルギーを増加させた場合の一記録画素の印字ドット10
5を表わしたものであり、図10は前記一記録画素の各
印字ドット105を比較したものである。各図から分か
るように、階調数の増加にともない拡散による熱分布の
ため主走査方向にも印字面積が増加し、そのため印字ド
ット形状が台形になってしまう。印字ドット形状が台形
であると、文字や細線等の方形状ドットを連続して構成
される画像を印字するとき、隣接ドットのつながりが悪
くなり印字品質が低下するという問題が発生する。
【0006】また、上記問題を解決するには、印字初期
に大きなエネルギ−を発熱素子に印加しその後エネルギ
−を減少させることにより、印字ドット形状を台形から
矩形にできる。この場合、文字や細線の品質低下はなく
なる一方、印字初期のドットサイズが大きくなり、中間
調を印字する場合のハイライト特性が悪くなるという問
題が発生する。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、絵等の印字における中間調再現性と、文字や細線等
の印字における再現性とを、ともに良好とすることがで
きる熱転写記録装置を提供することも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
本発明は、発熱抵抗体の副走査方向幅が一記録画素の幅
より短い複数の発熱抵抗体を主走査方向に並設したサ−
マルベッドを用いて画像データを印字する熱転写記録装
置において、次の構成を特徴としている。前記画像デー
タが絵又は文字,細線であるかを判定する絵・文字判定
手段を設ける。前記画像データを複数パルスから構成さ
れるサーマルヘッド用の2値データに変換するデータ変
換手段を設ける。そして、データ変換手段の2値データ
は、前記絵・文字判定手段からの信号に基づいてパルス
密度が制御される。
【0009】
【作用】本発明によれば、データ変換手段により画像デ
ータを複数パルスから構成されるサーマルヘッド用の2
値データに変換し、この2値データにより発熱抵抗体を
発熱させて印字を行なう。その際に、画像データが絵又
は文字,細線であるかを絵・文字判定手段で判定し、画
像データが絵であると判定された場合には、複数のパル
ス列で前記発熱抵抗体を発熱させて印字を行なう。発熱
抵抗体は、その副走査方向幅が一記録画素の幅より短い
ので、パルスの個数を変化させれば一記録画素内の印字
面積を調整することができ、中間調の記録を行なうこと
ができる。
【0010】また、画像データが文字,細線であると判
定された場合には、複数のパルス列のパルス密度を変化
させることにより、一記録画素の全てを満たす矩形形状
のドットで記録可能となり、隣接ドットとのつながりが
問題となる印字品質の低下を解消できる。すなわち、文
字,細線であると判定した場合には、2値データの初期
の複数個のパルスの密度を大きくし徐々にパルス密度を
減少させることで、発熱抵抗体で印字される一記録画素
を矩形形状のドットとすることができる。
【0011】
【実施例】本発明にかかる熱転写記録装置の一実施例に
ついて、図1ないし図7を参照しながら説明する。図1
は実施例にかかる熱転写記録装置のブロック図であり、
スキャナ等の画像入力部1と、画像入力部1からのデー
タをディジタル信号の画像データに変換するA/D変換
器2と、画像データを格納する画像データメモリ3と、
画像データが絵又は文字,細線であるかを判定する判定
回路と階調変換回路とを有する画像データ処理回路4
と、画像データを2値データに変換する2値変換回路5
と、この2値データをサーマルヘッド用印字データとし
て格納するバッファメモリ6と、発熱抵抗体の副走査方
向幅が一記録画素の幅より短い複数の発熱抵抗体を主走
査方向に並設したサーマルヘッド7と、サーマルヘッド
の各発熱抵抗体を発熱させるための駆動信号(印字パル
ス)を出力するドライバー8と、前記各発熱抵抗体の駆
動を制御するストローブ信号をドライバー8に出力する
パルス発生回路9と、各回路やメモリに接続して一連の
処理の同期をとりながら動作させる制御回路10とから
構成されている。
【0012】サーマルヘッドは図8に示したような交互
リ−ド型であり、主走査方向の解像度が300DPI
で、副走査方向の発熱抵抗体幅を約43μmとし、高解
像インクドナ−フィルム(PET基材厚4.5μm・イ
ンク塗布量2.0g/m2 )を用いて合成紙に記録する
ようになっている。サーマルヘッド上を相対的に移動す
る記録紙は定速度で送られるようにしておき、その速度
は、印字周期T=25msで一記録画素Xの副走査方向
の幅(170μm)だけ送られる速度に設定されてい
る。一つの発熱抵抗体で記録紙に記録される一記録画素
の大きさは、副走査方向の幅が170μm(発熱抵抗体
幅の約4倍)、主走査方向の幅が84.7μmであり、
主走査方向の幅に対して副走査方向の幅を2倍とし、中
間調記録を得やすい印字方式を採用し、約64階調の中
間調記録が得られるようにしている。すなわち、本実施
例のサーマルヘッドによれば、副走査方向については1
50DPIの解像度で印字可能に構成し、また、後述す
るように、印字画像の種類(絵であるか文字,細線であ
るか)により印字密度を150DPI又は300DPI
で印字可能となっている。
【0013】次に、図2(a)(b)を参照して上記実
施例の熱転写記録装置による中間調表現の原理を説明す
る。サーマルヘッドを構成する各発熱抵抗体は、図2
(b)に示すように、同一幅のパルスを周期的に印加す
る印字パルスにより駆動され、印字周期T当たり最大で
88個の短いパルスで駆動されている。短パルスは、図
2(b)に示すように周期が約284μsecであり、そ
の1/4で発熱抵抗体を発熱させ、印加電力は約0.0
56Wである。発熱抵抗体を駆動する場合の短パルス数
に対応する印字ドット形状は図2(a)のようになり、
0〜10パルス程度では印字せず、10数パルス程度か
ら印字しはじめ、15パルスでは交互リ−ド電極のため
(選択電極102に対して両側に共通電極100の櫛状
部101が配置されているため)主走査方向における一
記録画素の中が2分割されており、20パルス付近で発
熱抵抗体の主走査方向幅と印字ドットの主走査方向幅が
一致した印字記録が可能となる。更に、順次加える印字
パルスの短パルス数を増加させていくと、副走査方向に
印字ドットが拡大して中間調記録を行なうことができ
る。したがって、中間調表現の面積階調はほとんど副走
査方向のみで行われるが、実際には前記した図9で示し
たように、熱拡散により主走査方向にも印字ドットが拡
大している。しかしこのような印字条件のほうが中間調
特性、特にハイライト特性を良好にすることができる。
【0014】短パルス数と濃度との関係について、実際
に測定した結果を図3に示す。濃度測定は、X−Rit
e社製濃度計(型番938)を用いて、2cm角の中間
調パッチを測定した。図3から分かるように、上記印字
条件によればハイライトから滑らかな中間調特性が得ら
れており、階調表現は64階調以上が可能である。
【0015】次に、文字・細線を記録する場合について
説明する。文字・細線を良好に記録するには、発熱抵抗
体により一記録画素Xを全て満たすような矩形の印字ド
ットを得ることが必要である。先に説明した中間調記録
条件(同一幅のパルスを周期的に印加)では、ハイライ
ト特性は良いが逆に印字初期において一記録画素の主走
査方向の印字ドットの面積充足度が悪い。そこで矩形な
印字ドットを記録するために、印字初期において発熱抵
抗体に大きなエネルギ−を印加し、その後においては熱
の拡散で不必要な印字ドットの拡大がないように徐々に
発熱抵抗体に加えるエネルギ−を減少させるようにす
る。このような印字条件を実現するためには、印加電
圧,パルス幅,パルスの密度を変化することにより行な
うことができる。
【0016】次に、図1における画像データ処理回路4
及び2値変換回路5においての画像データの処理につい
て説明する。画像デ−タは、絵・文字の両方を表現する
ために主走査方向及び副走査方向ともに300DPIの
印字密度に対応する解像度のデータとなっている。この
画像デ−タは画像データ処理回路4に入力され、内部の
判定回路において、先ず画像が文字,細線であるのか中
間調画像から構成される絵であるかを判定する。この判
定は、印字画素の画像データとその周辺画素の画像デー
タの階調数から判定する。すなわち、例えば印字画素の
画像データの階調数が中間的な値であれば中間調と判定
する。また、同一階調数が複数画素連続した場合に文
字,細線と判定してもよい。
【0017】印字画素の画像データが中間調と判定され
た場合には、印字画像の副走査方向の印字密度を150
DPIで印字するので、300DPIである画像データ
の副走査方向の印字密度の変換を行なう。すなわち、副
走査方向の2画素を平均化して150DPIの画像デー
タとする。印字密度の変換はこの例では画像データの2
画素の平均としたが、更に近傍の画素を加えて平均化し
てもよいし、また、平均化せず間引きによって150D
PIの画像データを得てもよい。
【0018】次に、画像処理回路内の階調変換回路で前
記平均化された画像デ−タ(1〜256階調)を印字濃
度に対応する階調特性に適合するようにγ補正して中間
調記録用パルスデ−タを得る。この中間調記録用パルス
デ−タは2値変換回路に入力され、サ−マルヘッドによ
る印字に適合する複数の2値デ−タから成る中間調記録
用印字データに変換される。
【0019】印字画素の画像データが文字,細線と判定
された場合には、主走査方向及び副走査方向ともに30
0DPIの印字密度で記録するようになっているので、
この画像データ(文字,細線記録用パルスデータ)を2
値変換回路に入力して文字,細線記録用印字データ(0
パルス若しくは複数パルス)を得る。中間調記録では副
走査方向の印字密度を150DPIとし、文字、細線記
録では印字密度を300DPIとしたのは、文字,細線
記録では主走査と副走査での印字密度が同じでないと良
好な文字・細線再現性が得られないからである。
【0020】2値変換回路から出力される印字データ
は、バッファメモリ6を介してドライバー8に導かれ、
また、ドライバー8にはパルス発生回路7からのストロ
ーブ信号が導かれる。市販の汎用ドライバ−を搭載した
サ−マルヘッドでは、ストロ−ブ信号と印字デ−タの論
理積で印字パルスが生成されるので、図4に示すように
ストロ−ブ信号をパルス密度が大きい1/2にしてお
き、印字デ−タの“1”,“0”比率を変化させること
で、印字パルスのパルス密度を1/2,1/4,1/8
と変化させることができる。すなわち、同一のストロー
ブ信号を使用して、印字データを変化させることで、中
間調の印字についてはパルス密度が1/4で一定の印字
パルスを、文字,細線の印字については印字初期におい
てパルス密度を1/2とし、その後1/4,1/8と変
化させた印字パルスをそれぞれ得ることができる。その
結果、中間調の印字についてはハイライト特性が良く、
文字,細線の印字については、パルスの密度でエネルギ
−を制御することにより、印字初期のエネルギ−を増大
させて矩形ドットが得られるような印字を同時に行なう
ようにしている。
【0021】図5に、ストロ−ブ信号と印字デ−タの論
理積で得られる中間調記録用印字パルス及び文字,細線
記録用印字パルスを示す。本実施例においては、中間調
記録用印字パルスについては全域にわたってパルス密度
が1/4のもの(図5の中間調記録用印字パルス)を用
いた。また、文字,細線記録用印字パルスについては、
周期12.5ms(半周期)において、中間調記録用印
字パルスと同一印加電力で、パルス密度1/2のパスル
が中間調記録用印字パルス44個のうち20パルス分,
密度1/4がパルスが中間調記録用印字パルスの14パ
ルス分,密度1/8のパルスが中間調記録用印字パルス
の10パルス分としたもの(図5の文字,細線記録用印
字パルス)を用いることにより、文字,細線記録に適す
る矩形ドットが記録できた。
【0022】また、ドライバー8に入力される印字デー
タは、ストロ−ブ信号のパルス密度が全域に亘って1/
2である場合には(図5のストローブ信号A)、周期1
2.5msにおいて、ストロ−ブ信号の各パルス(全部
で88個)について“1”又は“0”を対応させる必要
があるので、印字データの個数は88個となる。これを
減らすには、1/2の密度のパルスが必要のない周期後
半において、ストロ−ブ信号の一部のパルス密度を低下
させることで、印字デ−タの個数を減らすことができ
る。すなわち、図5のストローブ信号Bに示すように、
初期においてのみ文字,細線記録用印字パルスと同じに
し(密度1/2で40パルス)、残りの部分について
は、パルス密度1/4で24パルスとしておけば、図5
に示めした中間調記録用印字パルス及び文字,細記録用
印字パルスを64個の印字データで得ることができる。
【0023】続いて、図6を参照して熱転写記録装置の
動作について説明する。すなわち、コンピュータやスキ
ャナ等から送られてくる画像データは、256階調を有
するディジタル信号であり、画像デ−タの解像度は、絵
及び文字を表現するために主走査方向及び副走査方向共
に300DPIとなっている(ステップ60)。
【0024】この画像データは画像データ処理回路4に
送られ、印字画素とその周辺画素の階調数等から画像デ
ータが絵又は文字,細線であるかの判定を行なう(ステ
ップ61)。ここで絵(中間調)と判定された場合、画
像データの副走査方向の解像度が300DPIであり実
際の印字では150DPIとしているので、副走査方向
の2画素に対して平均化処理が施される等して画像デー
タの副走査解像度の変換が行なわれる(ステップ6
2)。
【0025】次に、画像データ処理回路4内の階調変換
回路で前記平均化された画像デ−タ(1〜256階調)
を本方式の階調特性に適合するようにγ補正して128
パルスデータから成る中間調記録用パルスデ−タを得る
(ステップ63)。続いて、中間調記録用パルスデ−タ
を2値デ−タである中間調記録用印字データに変換する
(ステップ64)。
【0026】また、画像データ処理回路で画像データが
文字,細線であると判定された場合には、主走査方向及
び副走査方向ともに300DPIの画素を記録すればよ
く、画像データの2画素分を使用して128パルスデー
タから成る文字,細線記録用パルスデータを発生させる
(ステップ65)。すなわち、文字,細線のパルスデ−
タは中間調記録用パルスデータと合わせるために、一回
に150DPI分を発生させ、64パルス×2ドットす
なわち128パルス分作成する。その後、2値変換回路
に文字,細線記録用パルスデータを送り、2値デ−タで
ある文字,細線用印字データに変換する(ステップ6
6)。
【0027】中間調記録用パルスデ−タと文字,細線記
録用パルスデータはまとめてサ−マルヘッド67に転送
され、パルス発生回路で生成されたストローブ信号とに
より前記したような中間調記録用印字デ−タ及び文字,
細線記録用印字データが作成され、これにより絵(中間
調)と文字,細線との同時印字が可能になる。これらの
一連の処理は、サ−マルヘッド制御用のマイクロプロセ
ッサやROMを用いたルックアップテ−ブル等によって
行なわれる。
【0028】次に、上記実施例の熱転写記録装置を用い
た印字例を図7を用いて説明する。図7に示した中間調
印字ドット105aは、中間調記録用印字パルスを用い
て記録した印字ドットであり、また、文字印字ドット1
05bは、文字,細線記録用印字パルスを用いて記録し
た印字ドットである。中間調記録用印字パルスで記録さ
れている中間調印字ドット105aは、一記録画素X
(主走査方向幅84.7μm、副走査方向幅170μ
m)内で主に副走査方向に印字面積が増加し、中間調記
録が可能となっている。主走査方向幅に対して副走査方
向幅を2倍としたので、印字パルスのパルス列が少ない
ときの白色部分の面積を増加させることができ、中間調
を得やすくすることができる。また、文字,細線用印字
パルスで記録されている文字印字ドット105bは、ド
ット形状が矩形で2ドットでほぼ一記録画素全体を記録
するようにしているので、隣接ドットとの繋がりがよく
品質のよい文字や細線を印字することができる。また、
この場合、一記録画素X内に主走査方向幅と副走査方向
幅とが等しい矩形ドットを2ドット印字するようにした
ので、文字や細線の印字についても印字品質を維持する
ことができる。従って、絵と文字が混在した記録におい
て、それぞれ良好な印字記録を実現することができる。
【0029】上記実施例による熱転写記録装置によれ
ば、以下の効果を奏することができる。画像データが絵
又は文字,細線であるかを絵・文字判定手段で判定し、
画像データが絵であると判定された場合には、一定の密
度の複数パルスで発熱抵抗体を発熱させて印字を行な
い、副走査方向の幅を主走査方向の幅より長い一記録画
素に記録するようにしたので、印字に際してハイライト
特性を良好とすることができ、印字品質に優れた中間調
の印字記録を得ることができる。
【0030】画像データが文字,細線であると判定され
た場合には、複数パルスのパルス密度を印字初期におい
て密にすることでエネルギーを増大させることができ、
一記録画素の全てを満たす矩形形状のドットで記録可能
となり、隣接ドットとのつながりを良好にして印字品質
の向上を図ることができる。また、この場合には、印字
画素の主走査方向の幅と副走査方向の幅とを同一とした
ので、印字品質の低下を防ぐことができる。
【0031】また、サーマルヘッドに印加されるエネル
ギーの制御は、印字データを変化させることにより印字
パルスの密度を変化させて行なっているのでストローブ
信号は一種類でよく、特殊なドライバ−を搭載したサ−
マルヘッドである必要がない。従って、市販の汎用ドラ
イバ−を搭載した安価なサ−マルヘッドで中間調記録と
文字,細線記録とを同時に行なうことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、画像データを絵・文字
判定手段で判定してそれぞれに適した印字記録を行なう
ので、画像データが文字,細線である場合にはドット形
状が矩形でほぼ1画素全体を印字記録するので、隣接ド
ットとの繋がりがよく文字、細線の再現性を良好にして
印字品質の向上が図れる。また、中間調記録を行なう場
合には、主に副走査方向に印字面積を変調して面積階調
を行なえるので良好な中間調再現性が得られる。そし
て、これらの印字を同時に行なうことができ、絵と文字
が混在しても良好な印字品質で記録を行なうことができ
る。
【0033】また、本発明は、いずれの感熱記録方式に
も適用可能であるが、従来多階調表現できなかった溶融
転写記録、特にカラ−中間調記録において適用すること
により、これらの記録において品質良好な印字記録を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかる熱転写記録装置の
ブロック図である。
【図2】 (a)(b)は中間調記録の原理を説明する
ためのもので、(a)は印字パルスを変化させた場合の
印字ドットを示し、(b)は(a)に対応する印字パル
スを示す。
【図3】 実施例における中間調記録特性を示すグラフ
図である。
【図4】 実施例における印字パルスの作成の仕方を示
すタイミングチャート図である。
【図5】 実施例におけるサーマルヘッドの駆動を行な
う印字パルスとストローブ信号との関係を説明するため
のタイミングチャート図である。
【図6】 実施例にかかる熱転写記録装置の動作を説明
するためのフローチャート図である。
【図7】 実施例の熱転写記録装置で印字を行なった場
合の印字記録を示す平面説明図である。
【図8】 サ−マルヘッドの構造を示す平面説明図であ
る。
【図9】 サーマルヘッドを駆動するエネルギーを変化
させた場合の印字例を示す印字記録図である。
【図10】図9の印字ドットを重ね合わせた印字記録説
明図である。
【符号の説明】
1…画像入力部、 2…A/D変換器、 3…画像デー
タメモリ、 4…画像データ処理回路、 5…2値変換
回路、 7…サーマルヘッド、 8…ドライバー、 9
…パルス発生器、 10…制御回路、 100…共通電
極、 101…櫛状部、 102…櫛状選択電極、 1
03…帯状抵抗体、 105…印字ドット、 105a
…中間調印字ドット、 105b…文字印字ドット、
X…一記録画素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/405 1/40 H04N 1/04 103 B 1/40 B F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱抵抗体の副走査方向幅が一記録画素の
    幅より短い複数の発熱抵抗体を主走査方向に並設したサ
    −マルベッドを用いて画像データを印字する熱転写記録
    装置において、 前記画像データが絵又は文字,細線であるかを判定する
    絵・文字判定手段と、 前記画像データを複数パルスから構成されるサーマルヘ
    ッド用の2値データに変換するデータ変換手段と、を具
    備し、 該データ変換手段の2値データは、前記絵・文字判定手
    段からの信号に基づいてパルス密度が制御されることを
    特徴とする熱転写記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007144892A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Fujifilm Corp 熱転写記録システム

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EP1133161A2 (en) * 2000-03-07 2001-09-12 Alps Electric Co., Ltd. Image forming apparatus
EP1133161A3 (en) * 2000-03-07 2004-09-22 Alps Electric Co., Ltd. Image forming apparatus
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