JPH07328037A - 骨内インプラント - Google Patents

骨内インプラント

Info

Publication number
JPH07328037A
JPH07328037A JP6132349A JP13234994A JPH07328037A JP H07328037 A JPH07328037 A JP H07328037A JP 6132349 A JP6132349 A JP 6132349A JP 13234994 A JP13234994 A JP 13234994A JP H07328037 A JPH07328037 A JP H07328037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
implant
intraosseous
bone
surface roughness
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6132349A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Kaneko
則夫 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP6132349A priority Critical patent/JPH07328037A/ja
Publication of JPH07328037A publication Critical patent/JPH07328037A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dental Prosthetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯頚部での感染、炎症による骨吸収を抑え、
かつ、骨内維持力の高いインプラントを提供すること。 【構成】 骨と接触するインプラントの表面粗さが歯肉
と接触する側の上部(1)から顎骨内に埋植される下部
にかけて(2,3,4,5)、連続的にあるいは段階的
に増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、骨内インプラントに
関するものである。さらに詳しくは、この発明は、歯科
用および顎顔面補綴用として有用な、骨内インプラント
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、歯科分野における骨内インプラン
トには、シリンダータイプとブレードタイプの2種類の
ものが知られている。このうちの円筒状の外観形状を有
するシリンダータイプのインプラントには、大きく分類
して円柱状、円錐状、ネジ形状(テーパネジも含む)の
3種類のものがある。また、ブレードタイプは板状の外
観形状を有している。
【0003】これらの骨内インプラントの埋植方法に
は、「二回法」と「一回法」があり、前者では、埋植時
にインプラントを骨内に完全に埋め込み、数ケ月後に歯
肉を切開し、上部構造をインプラントに装着する。一
方、後者の場合には、埋植時にインプラントが骨内を貫
通して口腔内に露出しているため、上部構造装着時に歯
肉を切開しなくてよい。このような差異に対応して、二
回法骨内インプラントのつばの長さは0.5〜2mmで
あるのに対して、一回法骨内インプラントでは5〜10
mm程度となる。
【0004】埋植後に骨と接触するインプラント表面に
ついては、これを比較的平滑な機械加工面とする場合
と、物理的処理(サンドブラスト処理法、プラズマ溶射
に代表される溶射法等)、化学的処理(酸エッチング、
陽極酸化等)あるいはそれらの併用によって粗面とする
場合がある。ただ、一般的には表面を粗面にした場合に
は、口腔内からの食物や雑菌の侵入により、骨内インプ
ラント歯頚部で感染、炎症を生じやすく、骨吸収が進行
して、結果としてインプラントは脱落することがある
が、表面が平滑な場合には、食物や口腔内細菌が侵入し
ても、歯ブラシにより洗浄でき、感染、炎症を生じにく
いという特徴がある。
【0005】そこで、従来では、骨内インプラント上部
に、通称「つば部」と呼ばれる、表面が平滑な端部が設
けられ、このつば部の下部に、表面を粗面化した「本体
部」を設けたものが提供されている。そして、この場
合、つば部および本体部の各々の表面粗さは均一であ
る。骨と骨内インプラントとは、表面がなるべく多くの
面積で接触することによりインプラントの骨内維持力が
増大するとの観点からは、インプラントの表面を粗面化
し、その表面積を大きくすることが骨内維持力向上には
有利である。さらに、表面を粗面化することにより骨親
和性が向上し、結果として骨と材料の接触面積が増加す
ることになる。一方、歯肉と接触する表面は平滑、でき
れば鏡面であることが望ましい。
【0006】インプラントの骨内への維持は、一般的
に、ネジ、凹凸や突状等による、機械的アンカリング効
果が主体となっている。そして骨内インプラントを構成
する材料としては、チタン、チタン合金、ステンレス鋼
等の各種金属、アルミナ、ジルコニア等の各種セラミッ
クスが知られている。また、生体活性ガラス、生体活性
結晶化ガラス、ハイドロキシアパタイト等の生体活性材
料単体あるいはそれらを、本体部表面に接着法、融着
法、溶射法、イオンプレーティング法等の、各種方法で
被覆して、化学的結合により骨内維持力を増大する試み
も従来よりなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の骨内インプラントの場合には、骨内維持力
と、感染、炎症に対しての抵抗性とを両立させて実用的
に満足できるものとすることは難しく、そのための手が
かりが見出されていないのが現状である。そこで、この
発明は、以上の通りの課題を解決し、骨内維持力に優
れ、感染、炎症に対して抵抗力のある、改善された骨内
インプラントを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、「シリンダータイプあるいはブ
レードタイプの骨内インプラントにおいて、インプラン
ト埋植時に骨と接触する部分の表面粗さが、歯肉と接触
する側の上部から顎骨内に埋植される下部にかけて連続
的に増加していることを特徴とする骨内インプラント
(請求項1)」を提供する。
【0009】また、この発明は、「骨内インプラントの
表面粗さが、上部から下部にかけて段階的に増加してい
る骨内インプラント(請求項2)」を提供する。さらに
また、この発明は、上記の骨内インプラントについて、
「最大表面粗さが、最上部が15μm以下で、最下部が
100μm以下である骨内インプラント(請求項3)」
や、「上端つば部を設けた骨内インプラント(請求項
4)」、「材料がチタン、チタン合金またはそれらの酸
化物からなる骨内インプラント(請求項5)」並びに、
「骨と接触する部分、あるいは本体部のすべて、もしく
は一部の材料が生体活性材料である骨内インプラント
(請求項6)」をも提供する。
【0010】
【作用】この発明のインプラントでは、上記の通り、イ
ンプラント埋植時に骨と接触する表面の粗さが上部(歯
肉と接触する側)から下部(顎骨内)にかけて増大する
ため、歯頚部での感染、炎症が防げるばかりでなく、顎
骨内で骨と材料の接触面積の向上および表面積の増加に
よる維持力の向上が期待できる。この場合、連続的に表
面粗さを増大させてもよいし(請求項1)、段階的に表
面粗さを増大させてもよい(請求項2)。また、この時
の最大表面粗さは、インプラント上部は15μm以下、
可能であれば5μm以下、最適には1μm以下が好まし
い。下部は100以下、可能であれば30〜50μmで
あることが好ましい(請求項3)。
【0011】感染、炎症防止のために、例えば二回法用
インプラントではつば部を設けることが好ましい(請求
項4)。また、一回法用インプラントでは埋植時に歯肉
と接触する表面につば部を設けるもとが好ましい。この
ような、この発明の骨内インプラントの材料としては、
従来と同様に、ステンレス鋼等の各種金属、アルミナ、
ジルコニア等の各種セラミックス等を使用できるが、チ
タン、チタン合金、あるいはそれらの酸化物が好ましい
(請求項5)。また、骨と接触する部分は生体活性ガラ
ス、生体活性結晶化ガラス、ハイドロキシアパタイト等
の生体活性材料や、生体活性材料を前記各種金属、セラ
ミックスに被覆したものは骨内維持力の向上が期待され
るので好ましい(請求項6)。
【0012】もちろん、この発明の骨内インプラントの
大きさ、寸法、形状等については様々な態様が可能であ
る。以下、実施例によりこの発明を具体的に説明する
が、この発明はこれらに限定されるものではない。
【0013】
【実施例】実施例1 純チタンで、円柱状(直径4mm、長さ10mm)のイ
ンプラント母材を作製し、インプラントの上面から2m
mをマスキングし、#220のブラスト材でサンドブラ
スト処理した。その後、上面から4mm、上面から6m
m、上面から8mmをマスキングし、それぞれ#60、
#36、#30のブラスト材でサンドブラスト処理を実
施した。その結果、図1に例示したように、インプラン
ト上部から約2mmづつ、最大表面粗さが約1μm以下
の部分(1)、約10μmの部分(2)、約25μmの
部分(3)、約35μmの部分(4)、約50μmの部
分(5)となる、段階的に表面粗さが増加するシリンダ
ータイプの骨内インプラントが得られた。
【0014】この骨内インプラントは、歯頚部での感
染、炎症による骨吸収を抑え、かつ、骨内維持力を高め
る。実施例2 実施例1と同じインプラント母材の表面に、インプラン
ト上面から約2mmをマスキングし、純チタン粉末(粒
径45μm以下)をプラズマ溶射した。その結果、図1
において、インプラント上部から約2mmづつ、最大表
面粗さが約1μm以下の部分(1)、約10μmの部分
(2)、約25μmの部分(3)、約35μmの部分
(4)、約50μmの部分(5)となる、段階的に表面
粗さが増加するシリンダータイプの骨内インプラントが
得られた。
【0015】この骨内インプラントは、歯頚部での感
染、炎症による骨吸収を抑え、かつ、骨内維持力を高め
る。比較例 実施例1と同じインプラント母材の表面全体をブラスト
材をサンドブラス処理して、表面全体の最大表面粗さを
約20μmとした。
【0016】このものは、感染、炎症の抑制、骨内維持
力の点において充分に満足でるものではなかった。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば骨と接
触するインプラントの表面粗さが上部から下部にかけ
て、連続的にあるいは段階的に増加するため、歯頚部で
の感染、炎症による骨吸収抑制することができ、かつ、
骨内維持力の高いインプラントが提供できる。骨内イン
プラントの機能率の向上、長期間の使用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としてのインプラントの概略図である。
【符号の説明】
1 表面粗さが1μm以下の部分 2 表面粗さが約10μmの部分 3 表面粗さが約25μmの部分 4 表面粗さが約35μmの部分 5 表面粗さが約50μmの部分 6 ポスト穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダータイプあるいはブレードタイ
    プの骨内インプラントにおいて、インプラント埋植時に
    骨と接触する部分の表面粗さが、歯肉と接触する側の上
    部から顎骨内に埋植される下部にかけて連続的に増加し
    ていることを特徴とする骨内インプラント。
  2. 【請求項2】 シリンダータイプあるいはブレードタイ
    プの骨内インプラントにおいて、インプラント埋植時に
    骨と接触する部分の表面粗さが、上部から下部にかけて
    段階的に増加していることを特徴とする骨内インプラン
    ト。
  3. 【請求項3】 最大表面粗さが、最上部が15μm以下
    で、最下部が100μm以下である請求項1または2の
    骨内インプラント。
  4. 【請求項4】 上端つば部を設けた請求項1ないし3い
    ずれかの骨内インプラント。
  5. 【請求項5】 骨内インプラントがチタン、チタン合金
    またはそれらの酸化物の少くとも1種からなる請求項1
    ないし4いずれかの骨内インプラント。
  6. 【請求項6】 骨と接触する部分、あるいは本体部のす
    べて、もしくはその一部が生体活性材料からなる請求項
    1ないし5いずれかの骨内インプラント。
JP6132349A 1994-06-15 1994-06-15 骨内インプラント Withdrawn JPH07328037A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6132349A JPH07328037A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 骨内インプラント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6132349A JPH07328037A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 骨内インプラント

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07328037A true JPH07328037A (ja) 1995-12-19

Family

ID=15079281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6132349A Withdrawn JPH07328037A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 骨内インプラント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07328037A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007229463A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Straumann Holding Ag ヒドロキシル化された軟組織接触面を有する2ステージインプラント
US11357600B2 (en) 2014-12-16 2022-06-14 Nobel Biocare Services Ag Dental implant

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007229463A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Straumann Holding Ag ヒドロキシル化された軟組織接触面を有する2ステージインプラント
US11357600B2 (en) 2014-12-16 2022-06-14 Nobel Biocare Services Ag Dental implant
US11918434B2 (en) 2014-12-16 2024-03-05 Nobel Biocare Services Ag Dental implant

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1135080B1 (en) Bioroot endosseous implant
JP5360642B2 (ja) 歯科インプラントの表面へのトポグラフィを提供する方法
US5642996A (en) Endosseous implant
JP2642183B2 (ja) 歯又は骨組織の一部の置換用インプラント
US20060246399A1 (en) Two-part ceramic dental implant
US4145764A (en) Endosseous implants
JP2013031682A (ja) 歯科用インプラント
KR100746738B1 (ko) 생체적합성 및 심미성이 뛰어난 임플란트 및 그 제조방법
JPH07328038A (ja) 骨内インプラント
JPH06304186A (ja) 骨内インプラント
JPH07328037A (ja) 骨内インプラント
JPH07275268A (ja) 骨内インプラント
JPH07275276A (ja) 骨内インプラント
WO2003059187A1 (fr) Implant dentaire osteo-integre
JPH06189977A (ja) 骨内インプラント
JPH07328036A (ja) 骨内インプラントおよびその製造方法
JP3005893B2 (ja) 歯科用インプラントのフィクスチャ−
JPS6234558A (ja) 骨内インプラントの製法
RU2300342C2 (ru) Зубной имплантат
JPS62172944A (ja) 歯科用インプラント部材
JPH08140997A (ja) 骨内インプラントとその製造方法
JPH0780014A (ja) 骨内インプラント
Ved et al. Mechanism of osseous healing in zirconia dental implants-a short review
RU2122376C1 (ru) Способ изготовления металлокерамических зубных протезов
JPH06189978A (ja) 骨内インプラント

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010904