JPH07327866A - 補助便座 - Google Patents

補助便座

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JPH07327866A
JPH07327866A JP6155298A JP15529894A JPH07327866A JP H07327866 A JPH07327866 A JP H07327866A JP 6155298 A JP6155298 A JP 6155298A JP 15529894 A JP15529894 A JP 15529894A JP H07327866 A JPH07327866 A JP H07327866A
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JP
Japan
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toilet seat
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fixing
auxiliary
ring
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JP6155298A
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English (en)
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Yoichi Nakada
洋一 仲田
Shinichi Kataoka
信一 片岡
Shiyuuko Yumino
愁子 弓野
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Original Assignee
Pigeon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単かつ安価に製造できる固定手段を備える
補助便座を提供すること。 【構成】 補助便座50の輪状の便座本体52の下面に
取付け部58を設け、この取付け部に対して嵌合し得る
固定片57,59を有するように補助便座の固定手段を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、幼児や老人,
病人等により用いられる補助便座の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、このような補助便座は、例えば図
10に示すように構成されている。図10において、補
助便座70は、前後方向にやや長い輪状もしくは長円状
の本体72と、この本体72の前部に設けられたハンド
ル状の支持部73とから構成されている。
【0003】この補助便座70は、洋式便器の便座(図
示せず)より小さく形成されている輪状の本体72を、
当該洋式便器の便座の上に載置して、幼児等がこの本体
の上にまたがるようにして座り、排便をすることができ
るようになっている。
【0004】このため、このような補助便座70は図1
1に示されているように、この補助便座70を洋式便器
の便座に対して固定するための固定部75を備えてい
る。この固定部75は、ブロック状の固定片76の長円
形の孔76aに通して、便座本体の裏面に形成したネジ
孔78に対してネジ止めするようになっている。これに
より、固定片76の当接面(図において手前側の面)が
洋式便座の内側に当接して、補助便座70をこの洋式便
座に対して固定することができる。
【0005】また、ネジ77を緩めて、固定片76を長
孔76aに沿ってスライドさせることができるようにな
っている。これにより、輪状の便座本体の大きさに対応
して大きさの異なる洋式便座に応じて固定が行われるよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
補助便座70に設けられた固定手段75は、ネジ77を
用いて固定するようになっており、このため、ネジ孔7
8にはネジ77と螺合するナットを設ける必要がある。
また、このような固定手段75は、広く用いられている
大人用の便座に対して、必ずしも好適に嵌合できる形状
とされていないので、便座の形状によっては固定状態が
不安定となるという欠点があった。このため、合成樹脂
でなる便座本体72を成形する場合に、例えばこの金属
製のナットを予めしこまなければならず、製造工程が煩
雑になるという欠点があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、製造することが容易な固定手段を備えた補
助便座を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、前後方向に長い輪状に形成された便座本体と、
この便座本体の前部に設けられた支持部と、便座本体を
洋式便座に固定するための固定手段とを備える補助便座
において、上記固定手段は、上記輪状の便座本体の前部
及び後部の下面であって、この輪状本体の前端及び後端
以外の位置にそれぞれ形成された取り付け部と、この取
り付け部に対して嵌合される固定片本体とからなる補助
便座により、達成される。
【0009】好ましくは、前記固定手段のうち少なくと
も便座本体の前部に設けられた固定手段は、その輪状の
便座本体に対する取り付け位置が、略径方向に沿って調
整可能な構成とすることができる。
【0010】また、前記固定手段は、固定片本体と、便
座本体の下面に形成され、この固定片本体が嵌入される
凹状の取り付け部とからなり、この取り付け部に対して
上記固定片本体が着脱自在に構成されていてもよい。
【0011】好ましくは、前記固定手段を構成する前記
固定片本体及び前記取り付け部のいずれか一方には凸条
部が形成され、他方には該凸条部が選択的に嵌入される
複数の案内溝が形成されており、上記凸条部を嵌入する
溝を変更することにより、固定手段の取り付け位置を前
記輪状の便座本体に対して略径方向に沿って移動させる
構成としてもよい。
【0012】また、上記目的は、本発明にあっては、前
後方向に長い輪状に形成された便座本体と、この便座本
体の前部に設けられた支持部と、便座本体を洋式便座に
固定するための固定手段とを備える補助便座において、
上記輪状本体の少なくとも上面は、前後方向に関して略
中央付近が下側にR状となっており、且つこの輪状本体
の少なくとも上面は、前端側と後端側とが次第に高くな
るように形成されていて、さらに、上記固定手段は、上
記輪状の便座本体の前部及び後部の下面であって、この
輪状本体の前端及び後端以外の位置にそれぞれ形成され
た取り付け部と、この取り付け部に対して嵌合される固
定片本体とからなる、補助便座によっても達成される。
【0013】尚、以下の説明において、図面との関係等
において、格別の説明をする場合を除き、この明細書に
おいて補助便座もしくは補助便座の輪状本体に関して
「前後方向」とは、この便座に座る人を想定したとき、
この人を基準として、正しい姿勢をとった時に顔が向く
方向を前方,これと反対の方向を後方とする。また、こ
の人を基準として「上方」「下方」あるいは「上」
「下」と方向を定めることとする。
【0014】
【作用】上記構成によれば、固定手段を構成する便座本
体の取り付け部に固定片本体が嵌合されるようにしたか
ら、従来のようにネジとナット等の部品を必要とせずに
便座本体と固定片本体とを容易に着脱することができ
る。これにより、製造にさいしても、成形用の型内に金
属部品等をしこむ必要がなく、作業が容易になる。
【0015】補助便座の固定手段を構成する前記固定片
本体及び前記取り付け部のいずれか一方には凸条部が形
成され、他方には該凸条部が選択的に嵌入される複数の
案内溝を形成し、上記凸条部を嵌入する溝を変更するこ
とにより、固定手段の取り付け位置を前記輪状の便座本
体に対して略径方向に沿って移動させる構成とすれば、
固定片本体の取り付け位置を簡単に変更することができ
る。これにより、補助便座を固定すべき洋式便器の大き
さに対応するのが容易で、しかも固定作業も簡単とな
る。
【0016】さらに、補助便座の輪状本体の少なくとも
上面は、前後方向に関して略中央付近が下側にR状とな
っており、且つこの輪状本体の少なくとも上面は、前端
側と後端側とが次第に高くなるように形成されていて、
しかも、上記固定手段は、上記輪状の便座本体の前部及
び後部の下面であって、この輪状本体の前端及び後端以
外の位置にそれぞれ形成された取り付け部と、この取り
付け部に対して嵌合される固定片本体とからなるように
構成すれば以下のような作用を発揮する。
【0017】即ち、補助便座の輪状本体の前後方向に関
してその中央部が下方にR状に突出しているため、幼児
等の使用者は、自然にこの箇所に座ることになる。これ
により、使用者は補助便座の上で、自然に正しい位置に
着座することになる。しかも、輪状本体の前端側が高く
なっており、この箇所に支持部が設けられているから、
使用者は、この支持部につかまることにより、背筋を延
ばした正しい姿勢を保持できる。この場合、補助便座の
輪状本体の形状に対応して、この補助便座は洋式便器の
上で安定した載置状態を保ちにくくなるが、上記構成に
よれば、固定手段を有しているので、このような弊害が
ない。しかも、この固定手段を構成する便座本体の取り
付け部に固定片本体が嵌合されるようにしたから、従来
のようにネジとナット等の部品を必要とせずに便座本体
と固定片本体とを容易に着脱することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0019】図1は、本発明の補助便座の第1の実施例
の側面図である。この補助便座50は、図10で示した
従来の補助便座と同様の前後方向に長いリング状の本体
52と、ハンドル状の支持部53とを有している。この
輪状の便座本体52と支持部53は所定の合成樹脂にて
成形されている。すなわち、例えば、輪状本体52は、
ポリプロピレンによるインジェクション成形、支持部5
3は、ポリエチレンによるブロー成形により製造され
る。このように樹脂材料の種類を構成部分に応じて変え
たのは、各部位の形状や性能等に応じて、その成形性,
コスト等の製造上の理由や取扱いの利便性等の理由によ
る。
【0020】また、これら各構成部分に対応する材料と
しては、それぞれ、清潔に保たなければならないことか
ら、耐薬品性に優れ、しかも取扱いの利便性の点からあ
る程度丈夫で柔軟性があるといった性質が求められる。
このため、本実施例において使用した上記材料の他に、
例えば支持部53にはポリプロピレン,ABS(アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂)等
が、輪状本体52にはポリエチレン,ABS等が好適に
使用できる。
【0021】さらに、上記輪状本体52の内側には、図
1に示すように垂直に延びる壁部54が一体に形成され
ていて、この輪状本体52の内部に所定の空間を画成す
るようになっている。この壁部54の側面と、輪状本体
52の下面(裏面)には、この補助便座50を図示しな
い洋式便器の便座に固定するための固定手段55,56
が設けられている。この固定手段は、補助便座50の前
部に設けられた前部固定手段55と、補助便座50の後
ろ部に設けられた後部固定手段56とからなっている。
各固定手段55,56は、本実施例では、図4に示され
ているように、輪状本体52の前後方向の仮想の中心線
Cに関して左右に対称な位置で、各一対設けられてい
る。
【0022】このため、例えば前部の固定手段55,5
5は、洋式便器の便座に対して、その前部の両端付近で
固定されるようになっている。また、後部の固定手段5
6,56は洋式便器の便座に対して、その後部の両端付
近で固定されるようになっている。これに対して、例え
ば図4において中心線C上で、輪状本体52の前端や後
端部に各固定手段55,56を設けると、洋式便器の便
座が先割れ形式である場合には、この補助便座50の前
部を固定することができないという弊害がある。また、
洋式便器の便座の後端付近に対応する箇所には、便器側
に使用者が排便後の洗浄に用いる洗浄用ノズル等が配置
されていることがあり、このような場合にも補助便座5
0を固定できないという弊害が生じる。
【0023】本実施例のように固定手段55,56を配
置することにより、補助便座50は、このような弊害を
生じることなく、あらゆるタイプの洋式便器に対して、
確実に固定することが可能である。
【0024】次に、固定手段55,56の構造を詳細に
説明する。図2は、本実施例の補助便座50に設けられ
た前部固定手段55の固定片57を示している。この固
定片57は、その本体が例えば、ポリエチレンやポリプ
ロピレンのエラストマー等の合成樹脂,すなわち弾性を
有する材料により形成ており、図示したように二つで一
対の固定手段を構成するようになっている。固定片本体
57は例えば図2に示されているようなブロック上に形
成され、側面部57aは洋式便器の便座の内側の形状に
対応したR面として構成され、このR面が便座にたいし
て当接する当接面となっている。この当接面57aの下
方には外側にやや突出した保持部57aが設けられてい
る。また、当接面57aの上には、図において上方に延
びる嵌合部57cが設けられている。
【0025】この嵌合部57cは図において上下方向に
延びる3つの案内溝57d,57e,57fが順次に形
成されている。図5及び図6は、補助便座50の便座本
体52に形成された取り付け部58の構成を示してい
る。この取り付け部58は、便座本体52に一体に形成
された凹部でなり、本実施例では図5に示すように輪状
の便座本体52の略形方向に沿って延びるように形成さ
れている。この凹部としての取り付け部58の内側の穴
径は、固定片57の長さより十分長く形成されている。
また、凹部としての取り付け部58の幅は、固定片57
の嵌合部57cの幅より僅かに大きく形成されている。
【0026】さらに、この取り付け部58の内面側壁に
は、深さ方向に延びる凸条58a,58aが形成されて
いる。これにより、図6の矢印に示すように、固定片5
7の嵌合部57cをこの取り付け部58内に嵌入したと
きには、凸条58aが案内溝57d乃至57fに進入し
て位置決めし、固定片57と取り付け部58とが嵌合さ
れるようになっている。
【0027】したがって、取り付け部58の凸条58a
と対応する固定片57の案内溝57dないし57fを選
択することにより、嵌合状態でこの固定片57の当接面
57aは輪状の便座本体52の径方向に移動するように
なっている。これにより、固定されるべき洋式便器の便
座の内径に合わせて、固定片の位置を簡単に調節するこ
とができるようになっている。
【0028】図3は後部固定手段に用いられる固定片5
9を示しており、二つの固定片59,59で一対の後部
固定手段を形成している。この固定片59の本体の上部
には、弾性を有する爪片でなる係止片59aが設けられ
ている。この係止片59aは、輪状の便座本体52の後
部に設けられた取り付け部51に形成された係止穴(図
示せず)に係止されるようになっている。
【0029】図3に示されているように、固定片59に
は、この係止片59aから下方にむかってR状に当接面
59bが形成されている。この当接面59bは固定され
るべき洋式便器の便座の内周に対応する形状になってい
る。そして、当接面59aを構成する部材は、基端側が
固定片59の本体と一体になっており、先端側を自由端
として上記係止片59aを設けることにより、僅かにバ
ネ性を付与されている。さらに、固定片59の下端部5
9cは大きく突出して保持部とされている。この保持部
59cは、洋式便器の便座の下面に当接するようになっ
ている。
【0030】本実施例は、以上のように構成されてお
り、補助便座50は、図示しない洋式便器の便座に対し
て、先ず後部固定手段の固定片59により後ろ側の固定
がされる。このとき固定片59の当接面59bは便座の
側面に弾性的に当接しつつ、さらに固定片59の保持部
59cは便座の下側に回り込んで便座下面に当接する。
次いで、前部固定手段55の固定片57の案内溝57d
乃至57fを補助便座50が固定されるべき便座の内径
に合わせて選択する。これにより、固定片57は、輪状
の本体52の径方向に関して位置決めされ、この固定片
57の当接面57aが、固定されるべき洋式便器の便座
の内径に対応して簡単に位置調整される。
【0031】このように、本実施例の補助便座50は、
洋式便器の便座に対して、ネジ等を用いることなく、前
部の固定手段55と後部の固定手段57とで簡単かつ確
実に取り付けることができる。そして、固定手段の位置
調整も非常に簡単に行うことができる。しかも、本実施
例の補助便座では、固定手段を構成するのに、従来のよ
うに金属製材料等を用いていないので、成形作業も容易
で、その分安価に製造できる。
【0032】図7及び図8は、本発明の補助便座の第2
の実施例を示している。図7は本発明の補助便座の第2
の実施例の側面図であり、図8はその斜視図である。
【0033】これらの図において、補助便座60は、従
来のものとは異なり、立体的に大きく湾曲した前後方向
に長い輪状の本体62と、この本体62の前端付近に一
体に設けられた支持部63を有している。さらに、上記
輪状本体62の内側には、図7に示すように垂直に延び
る壁部64が一体に形成されていて、この輪状本体62
の内部に所定の空間を画成するようになっている。
【0034】この壁部64の側面と、輪状本体62の下
面(裏面)には、この補助便座60を図9に示すような
洋式便器の便座に固定するための固定手段55,56が
設けられている。これらの固定手段55及び56の構成
は、第1の実施例と同様の構成でなるから、同一の符号
を付して重複する説明は省略する。
【0035】本実施例にあっては、これら輪状本体6
2、支持部63は全て一体に形成されている。すなわ
ち、例えば、輪状本体2及び基部4は、ポリプロピレン
によるインジェクション成形、支持部3は、ポリエチレ
ンによるブロー成形により製造される。このように樹脂
材料の種類を構成部分に応じて変えたのは、各部位なの
形状や性能等に応じて、その成形性,コスト等の製造上
の理由や取扱いの利便性等の理由による。また、これら
各構成部分に対応する材料としては、それぞれ、清潔に
保たなければならないことから、耐薬品性に優れ、しか
も取扱いの利便性の点からある程度丈夫で柔軟性がある
といった性質が求められる。このため、本実施例におい
て使用した上記材料の他に、例えば支持部3にはポリプ
ロピレン,ABS(アクリルニトリルブタジエンスチレ
ン)等が、輪上本体2にはポリエチレン,ABS等が好
適に使用できる。
【0036】この輪状の便座本体62と支持部63は所
定の合成樹脂にて成形されている。すなわち、例えば、
輪状本体62は、ポリプロピレンによるインジェクショ
ン成形、支持部63は、ポリエチレンによるブロー成形
により製造される。このように樹脂材料の種類を構成部
分に応じて変えたのは、各部位の形状や性能等に応じ
て、その成形性,コスト等の製造上の理由や取扱いの利
便性等の理由による。
【0037】また、これら各構成部分に対応する材料と
しては、それぞれ、清潔に保たなければならないことか
ら、耐薬品性に優れ、しかも取扱いの利便性の点からあ
る程度丈夫で柔軟性があるといった性質が求められる。
このため、本実施例において使用した上記材料の他に、
例えば支持部63にはポリプロピレン,ABS(アクリ
ルニトリルブタジエンスチレン)等が、輪状本体62に
はポリエチレン,ABS等が好適に使用できる。
【0038】図7に示されているように、便座60の輪
状本体62は、前後方向に関して略中央部分である符号
65で示す箇所が、一番下方に突出している。そして、
前方側66と後方側67とがなだらかなRを描いて上方
に傾斜している。そして、前端領域の高くなった箇所
に、上記支持部63が起立状態で取り付けられるように
なっている。ここで、便座本体62の湾曲する曲率R
は、一様である必要がない。
【0039】すなわち、図9はこの補助便座60を大人
用洋式便器81に固定した例を示している。この場合、
便座60は、第1の実施例にて説明したように、図8に
示す前部固定手段55,55及び後部固定手段56,5
6を利用して洋式便器81の便座82に対して固定され
ている。特に、本実施例の補助便座60にあっては、便
座本体62の形状が上下方向に沿っていることから、洋
式便器81の便座82上に安定的載置することが困難で
ある。このため、固定手段55,56を備えることは第
1の実施例と比較してもより重要である。
【0040】本発明の補助便座の第2の実施例は以上の
ように構成されており、この補助便座60の上には、例
えば幼児等の使用者が支持部63につかまって正しい排
便姿勢をとることができるようになっている。
【0041】具体的には、使用者は、支持部63につか
まって、補助便座60にまたがると、補助便座60上で
便座本体62の後端側領域67に臀部及び背中を支えら
れるようにすわることができる。このため自然に便座本
体62の中央65(図1参照)に位置して着座すること
になる。このような点から、図7に示す便座本体62の
R形状は、好ましくは人間工学的観点から、使用対象者
に応じて決定されることが好ましい。
【0042】さらに、図9の状態において、この補助便
座60に使用者が着座した場合には、洋式便器の便座8
2に両足を乗せることができる。このため、幼児等のに
あっては両手で支持部3につかまり、両足を便座82に
乗せることになるから、両足の力によって比較的楽に、
自然に上体が起きて、その分大人の着座姿勢に近い安定
した着座姿勢をとることができる。このため、幼児は、
便座本体62の正しい位置に着座できる。しかも、便座
82に両足を乗せることにより、より安定した大人に近
い着座姿勢で排便することができる。これによって、幼
児が正しい排便姿勢を学習するのに適している。
【0043】さらに、本実施例においても、第1の実施
例と同様に、補助便座62の便座本体62の下面には、
図8に示すように、前部の固定手段55,55及び後部
の固定手段56,56が設けられている。このため、本
実施例の補助便座60にあっても図9の洋式便器81の
便座82に対して、先ず後部固定手段の固定片59によ
り後ろ側の固定がされる。このとき固定片59の当接面
59bは便座の側面に弾性的に当接しつつ、さらに固定
片59の保持部59cは便座の下側に回り込んで便座下
面に当接する。
【0044】次いで、前部固定手段55の固定片57の
案内溝57d乃至57fを補助便座50が固定されるべ
き便座の内径に合わせて選択する。これにより、固定片
57は、輪状の本体52の径方向(図8の矢印の方向)
に関して位置決めされ、この固定片57の当接面57a
が、固定されるべき洋式便器の便座の内径に対応して簡
単に位置調整される。
【0045】このように、本実施例の補助便座60にあ
っては、幼児等が自然に正しい着座姿勢をとることがで
る。しかもこの補助便座60にあっても、洋式便器81
の便座82に対して、ネジ等を用いることなく、前部の
固定手段55と後部の固定手段57とで簡単かつ確実に
取り付けることができる。そして、固定手段の位置調整
も非常に簡単に行うことができる。
【0046】さらに、補助便座60の前部の固定手段5
5,55は、図8に示すような位置の設けられているか
ら、第1の実施例の場合と同様に先割れタイプの便座8
2にも容易に固定できる。また、補助便座60の後端部
を避けて、図8のような位置に後部の固定手段56,5
6を設けている。このため、第1の実施例の場合と同様
に、図9の洋式便器81において、便座82の後端付近
に対応する箇所の便器側に使用者が排便後の洗浄に用い
る洗浄用ノズル等が配置されている場合にも、この洗浄
ノズル等が邪魔になって補助便器60を固定できないと
いう弊害はない。しかも、本実施例の補助便座では、固
定手段を構成するのに、従来のように金属製材料等を用
いていないので、成形作業も容易で、その分安価に製造
できる。
【0047】尚、上述の実施例においては、補助便座に
設けられる固定手段を、凹状の取り付け部とこれに嵌入
される固定片とで構成した例を説明したが、本発明はこ
れに限られない。例えば輪状の便座本体下面に凸状の取
り付け部を形成し、固定片はこれに対応した凹部を有す
るように構成してもよい。また、上述の実施例において
は、様式便器に固定される例について説明したが、この
本発明の補助便座を対応する収容容器に固定すれば、室
内用の便器である「おまる」に利用することもできる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、製
造が容易であることから、製造コストが安価であり、し
かも洋式便器の便座に対して簡単に取り付けることがで
きる固定手段を備えた補助便座を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補助便座の第1の実施例を示す側面
図。
【図2】図1の補助便座の前部固定手段を構成する固定
片の斜視図。
【図3】図1の補助便座の後部固定手段を構成する固定
片の斜視図。
【図4】図1の補助便座の固定手段の位置を示す底面
図。
【図5】図1の補助便座の前部固定手段を構成する取り
付け部の構成を示す部分拡大図。
【図6】図1の補助便座の前部固定手段における嵌合構
造を示す説明図。
【図7】本発明の補助便座の第2の実施例を示す側面
図。
【図8】図7の補助便座を下方より見た斜視図。
【図9】図7の補助便座の固定状態を示す斜視図。
【図10】従来の補助便座の一例を示す斜視図。
【図11】図10の補助便座の固定手段の構成を示す斜
視図。
【符号の説明】
50,60 補助便座 52,62 輪状の便座本体 53,63 支持部 55,55 前部固定手段 56,56 後部固定手段 57 固定片 58 固定片

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に長い輪状に形成された便座本
    体と、この便座本体の前部に設けられた支持部と、便座
    本体を洋式便座に固定するための固定手段とを備える補
    助便座において、 上記固定手段は、上記輪状の便座本体の前部及び後部の
    下面であって、この輪状本体の前端及び後端以外の位置
    にそれぞれ形成された取り付け部と、この取り付け部に
    対して嵌合される固定片本体とからなることを特徴とす
    る、補助便座。
  2. 【請求項2】 前記固定手段のうち少なくとも便座本体
    の前部に設けられた固定手段は、その輪状の便座本体に
    対する取り付け位置が、略径方向に沿って調整可能な構
    成とされていることを特徴とする、請求項1に記載の補
    助便座。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は、固定片本体と、便座本
    体の下面に形成され、この固定片本体が嵌入される凹状
    の取り付け部とからなり、この取り付け部に対して上記
    固定片本体が着脱自在に構成されていることを特徴とす
    る、請求項2に記載の補助便座。
  4. 【請求項4】 前記固定手段を構成する前記固定片本体
    及び前記取り付け部のいずれか一方には凸条部が形成さ
    れ、他方には該凸条部が選択的に嵌入される複数の案内
    溝が形成されており、 上記凸条部を嵌入する溝を変更することにより、固定手
    段の取り付け位置を前記輪状の便座本体に対して略径方
    向に沿って移動させる構成としたことを特徴とする、請
    求項3に記載の補助便座。
  5. 【請求項5】 前後方向に長い輪状に形成された便座本
    体と、この便座本体の前部に設けられた支持部と、便座
    本体を洋式便座に固定するための固定手段とを備える補
    助便座において、 上記輪状本体の少なくとも上面は、前後方向に関して略
    中央付近が下側にR状となっており、 かつこの輪状本体の少なくとも上面は、前端側と後端側
    とが次第に高くなるように形成されていて、 さらに、上記固定手段は、上記輪状の便座本体の前部及
    び後部の下面であって、この輪状本体の前端及び後端以
    外の位置にそれぞれ形成された取り付け部と、この取り
    付け部に対して嵌合される固定片本体とからなることを
    特徴とする、補助便座。
JP6155298A 1993-12-16 1994-06-14 補助便座 Pending JPH07327866A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998000054A1 (en) * 1996-06-13 1998-01-08 K.D.B. Engineering Pty. Ltd. Clip on seat
US6745410B2 (en) 2002-10-23 2004-06-08 Kdb Engineering Pty. Ltd. Commode seat
JP2007181488A (ja) * 2005-12-29 2007-07-19 Inax Corp 補高便座
WO2014159535A1 (en) * 2013-03-14 2014-10-02 Mattel, Inc. Child's potty ring
EP2912980A1 (en) * 2014-02-28 2015-09-02 Agatsuma Co., Ltd Auxiliary toilet seat

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