JPH073267U - 駆動電動機及びそれを用いた硬貨投出装置 - Google Patents

駆動電動機及びそれを用いた硬貨投出装置

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JPH073267U
JPH073267U JP036053U JP3605392U JPH073267U JP H073267 U JPH073267 U JP H073267U JP 036053 U JP036053 U JP 036053U JP 3605392 U JP3605392 U JP 3605392U JP H073267 U JPH073267 U JP H073267U
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coin
substrate
wedge
motor shaft
drive motor
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頼男 鈴川
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Asahi Seiko Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/10Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制動時の慣性力がさらに増大した場合や、長
期間の使用により、爪の磨耗や、スプリングの付勢力が
減衰した場合においても、確実に、モータ軸の回転を停
止させる駆動電動機。 【構成】 モータ軸(11)を正回転方向に回動する電
動機本体(5)と、モータ軸の一部から突出する突出部
(14)に設けられた楔係合面(30)と、電動機本体
に対する通電遮断時に、所定の係合位置で楔係合面突出
部と楔係合して、モータ軸の回動を停止させる鋭角状に
形成された楔状係合爪(68)を有する制動係合部(1
5)と、モータ軸を逆方向である解除方向に回動して、
楔係合を解除する楔係合解除機構(31)とからなる構
成をとる駆動電動機。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、通電遮断時に確実に回転停止する駆動電動機と、その駆動電動機を 用いた逆回転可能な硬貨投出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
(従来の駆動電動機) 図4及び図5に示すとおり、従来、この種の駆動電動機は、例えば、特公昭5 5−48634号によれば、硬貨投出装置に用いられる場合、駆動電動機は、電 動機本体5により正回転方向(時計と反対方向)に回動するモータ軸11により 、伝達機構6を介して、硬貨投出装置を駆動する。
【0003】 硬貨送出装置では、多数の硬貨をバラ状態で収容する硬貨ホッパー1内で、基 板3上に回転可能に配されている硬貨送り円板2が、モータ軸11により、伝達 機構6を介して回転し、硬貨を1個宛送出す。送出された硬貨を計係数用マイク ロスイッチによりカウントする。硬貨送出し枚数が所定数に達したときに、直ち に駆動電動機への通電を遮断する。同時に、後述する制動機構8により、モータ 軸11の回転を停止させて、不要な硬貨の送出しが禁止される。
【0004】 図5に示すように、制動機構8は、突出部と制動係合部とを有する。突出部は 、モータ軸11と一体に回転するように取付けられた合成樹脂製の制動輪13と 、この制動輪13の外周で円周方向に等間隔で互いに離間して一体に突設された 複数個の突起14とから構成される。
【0005】 制動係合部は、突起14と係合し得る爪18を先端に有する合成樹脂製爪片1 5と、爪片15の一端側を電動機本体5のステータ9に枢支する枢支ピン16と 、爪片15を突起14に常時付勢するスプリング17と、ステータ9の外側面2 2に沿って延びる釈放鉄片19と、釈放鉄片19の一端側をステータ9の端面に 枢支する枢支軸20と、電動機本体5の通電時にステータ9に吸着される釈放鉄 片19の他端側に設けられた吸着部21と、この釈放鉄片19の吸着部21側か ら爪片15に向けて下方に延在する釈放片23と、爪片15の自由端側の支持肩 部25に当接する釈放片23の下端24とから構成される。
【0006】 このとき、電動機本体5の励磁コイル26に通電されている場合は、ステータ 9の磁気吸引作用により、吸着部21はステータ9の外側面22に吸引される。 その結果、釈放鉄片19が枢支軸20を中心に図面において時計回りに方向に回 動することにより、釈放片23の下端24が、爪片15の支持肩部25を、スプ リング17の付勢力に抗して押し下げる。爪片15の爪18は、制動輪13の突 起14から外れ、モータ軸11を回転し得る状態に維持する。
【0007】 一方、図6に示すように、電動機本体5の励磁コイル26への通電が遮断され ると、ステータ9の吸着部21に対する磁気吸引作用が消滅する。その結果、ス プリング17による付勢力が爪片15を制動輪13の外周に向けて押し付ける。 このため、爪片15の爪18が、所定の係合位置で、突起14と係合して、ロー タ10の回転を阻止し、モータ軸11の回転は停止する。同時に、硬貨送り円板 2も回転を停止し、硬貨は送り出されなくなる。
【0008】 (従来の硬貨送出し装置) 従来の硬貨送出し装置は、図4,図11及び図12に示すように、複数の硬貨 Aを収容する収容空間を規定するホッパー1の下端に設けられた円筒形ケース5 2と、円筒形ケース52の上方の周壁の一部下端部を開口して成る出口孔53と 、円筒形ケース52の底部を形成する形成する基板3と、基板3上に配され、駆 動電動機のモータ軸11の回転により回転駆動される硬貨送り円板2と、硬貨送 り円板2を貫通し、硬貨Aを基板3上に導く硬貨受け孔54と、基板3と硬貨送 り板2との間で、硬貨受け孔54のほぼ中央を結ぶ円まで半径方向に延長して設 けられ、硬貨送り板2の回転に伴って回転し、硬貨受け孔54から基板3上に導 かれた硬貨Aを基板3上を摺動させて出口孔53の方向に送出す硬貨送り腕55 と、基板3と硬貨送り板2との間で、出口孔53の下流側に配され、硬貨送り腕 55により送出された硬貨Aを、硬貨送り腕55から出口孔53に導く出口案内 部材56と、基板3上に配され、硬貨送り腕55により送出された硬貨Aを、出 口案内部材56と共働きして、硬貨送り腕55から出口孔53に導く出口案内ピ ン57とから主に構成されている。
【0009】 なお、硬貨送り円板2の硬貨受け孔54と同数の送り羽根58を放射状に有す るスクレーパ59は、基板3上を、硬貨送り円板2と同期して回転する。送り羽 根58は、出口案内部材56及び出口案内ピン57により送出される硬貨Aを、 積極的に出口孔53の外側へ送出す。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
(従来の駆動電動機の課題) しかしながら、上述した従来の制動機構では、爪片の爪をスプリングによって 制動輪の方向に弾性的に押し付けて、突起と係合させて制動する構成であるため 、制動時の慣性力により、惰力回転する制動輪の突起が、爪を弾発的に押し退け る場合がある。その結果、電動機本体5の励磁コイルへの通電遮断後も、硬貨送 り円板の回転を禁止できないという問題があった。
【0011】 特に、硬貨送出し枚数の高速化に対応して、駆動電動機の回転速度を高めるた め、制動時の慣性力がさらに増大する場合や、長期間の使用により、爪の磨耗や 、スプリングの付勢力が減衰した場合には、突起と爪とが互いに弾発し易くなり 、硬貨送り円板を所定の係合位置で確実に停止させること困難なり、不要な硬貨 の送り出しを生じてしまう欠点があった。
【0012】 (従来の硬貨送出し装置の課題) 一方、上述した従来の硬貨送出し装置では、駆動電動機のモータ軸が逆回転 (図中において時計方向)した場合、硬貨送り円板はモータ軸の逆回転方向に従 って、同様に逆回転する。このとき、出口案内部材及び出口案内ピンに、硬貨受 け孔から基板上に導かれた硬貨が面接触衝突を起して、出口案内部材及び出口案 内ピンと硬貨送り腕との間で、硬貨が挟まれ固定されることになる。その結果、 硬貨送り円板の逆回転の移動が阻止され、同時に、モータ軸の逆回転が不可能と なる問題が生じる。
【0013】 そこで、本考案の第1の技術的課題は、上記駆動電動機の欠点に鑑み、制動時 の慣性力がさらに増大した場合や、長期間の使用により、爪の磨耗や、スプリン グの付勢力が減衰した場合においても、確実に、モータ軸の回転を停止させる駆 動電動機を提供することである。
【0014】 さらに、本考案の第2の技術的課題は、上記硬貨送出し装置の欠点に鑑み、駆 動電動機のモータ軸が逆回転時においても、出口案内部材及び出口案内ピンと硬 貨送り腕との間で、硬貨が挟まれ固定されることなく、円滑に、硬貨送り円板及 びモータ軸の逆回転を許容する硬貨送り装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、モータ軸を所定の回転方向に回動する電動機本体と、前記モ ータ軸の一部から突出して設けられる突出部と、前記電動機本体における通電遮 断時に、所定の係合位置で前記突出部と係合して、前記モータ軸の回動を停止さ せる制動係合部とを有する駆動電動機において、前記制動係合部は、鋭角状に形 成された係合爪を有し、前記突出部は、前記係合爪と楔係合する楔係合面を有す ることを特徴とする駆動電動機が得られる。
【0016】 また、本考案によれば、前記駆動電動機において、前記モータ軸を、前記回転 方向に対して逆方向である解除方向に回動して、前記楔係合を解除する楔係合解 除機構を有することを特徴とする駆動電動機が得られる。
【0017】 また、本考案によれば、前記駆動電動機において、前記楔係合解除機構は、前 記モータ軸の他部から突出して、所定の回転軌道を描く解除腕部と、該解除腕部 を前記解除方向に磁気的に駆動する磁気回動部とを有することを特徴とする駆動 電動機が得られる。
【0018】 また、本考案によれば、前記駆動電動機において、前記解除腕部は、磁性材か らなる第1の磁性素子を有し、前記磁気回動部は、磁性材からなり、前記回転軌 道の外側で前記第1の磁性素子と対向してなる第2の磁性素子とを有し、前記第 1及び第2の磁性素子は互いに共働して、前記解除腕部を前記解除方向に回動す ることを特徴とする駆動電動機が得られる。
【0019】 また、本考案によれば、複数の硬貨を収容する収容空間を規定するホッパーの 下端に設けられた円筒形ケースと、該円筒形ケースの一部を開口して成る出口孔 と、前記円筒形ケースの底部を形成する形成する基板と、前記基板上に回転可能 に配される硬貨送り板と、該硬貨送り板を貫通して、前記硬貨を前記基板上に導 く硬貨受け孔と、前記基板と前記硬貨送り板との間に配されて、前記硬貨送り板 の回転に伴って回転し、前記硬貨受け孔から基板上に導かれた硬貨を前記出口孔 の方向に送出す硬貨送り腕と、前記基板上に配されて、前記硬貨送り腕により送 出された硬貨を、前記硬貨送り腕から前記出口孔に導く出口案内部材とを有する 硬貨投出装置において、前記出口案内部材は、前記硬貨送り板が前記送出し方向 に対して逆方向に回動した場合に、当該逆方向への回動を許容するために、下端 側から上端側に傾斜してなる第1の乗上面を有し、前記硬貨受け孔から基板上に 導かれた硬貨を前記第1の乗上面乗せ上げることを特徴とする硬貨投出装置が得 られる。
【0020】 また、本考案によれば、前記硬貨投出装置において、前記第1の乗上面の下端 側は、前記基板の上面よりも下方に位置することを特徴とする硬貨投出装置が得 られる。
【0021】 また、本考案によれば、前記硬貨投出装置において、前記基板に、前記第1の 乗上面の下端側を収容する凹部を設けることを特徴とする硬貨投出装置が得られ る。
【0022】 また、本考案によれば、前記硬貨投出装置において、前記基板上に配され、前 記硬貨送り腕により送出された硬貨を、前記出口案内部材と共働きして、前記硬 貨送り腕から前記出口孔に導く案内ピンを設け、該案内ピンは、前記硬貨送り板 が前記送出し方向に対して逆方向に回動した場合に、当該逆方向への回動を許容 するために、傾斜してなる第2の乗上面を有し、前記硬貨受け孔から基板上に導 かれた硬貨を前記第2の乗上面に乗せ上げることを特徴とする硬貨投出装置が得 られる。
【0023】 また、本考案によれば、前記硬貨投出装置において、前記第2の乗上面の下端 側は、前記基板の上面よりも下方に位置することを特徴とする硬貨投出装置が得 られる。
【0024】 また、本考案によれば、前記硬貨投出装置において、前記硬貨送り板と、請求 項2〜4記載のいずれかの駆動電動機における前記モータ軸とは、互いに連動し て回動してなることを特徴とする硬貨投出装置が得られる。
【0025】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0026】 (第1の実施例) 図2及び図3を参照して、本考案の第1の実施例の駆動電動機について説明す る。なお、図4,図5及び図6において、既に説明した従来技術と同様の符号で 示す部位については説明を省略する。
【0027】 第1の本実施例の駆動電動機における制動機構8では、制動係合部において、 合成樹脂製爪片15の先端に、鋭角状に形成された楔状係合爪68を形成してな る。一方、突出部は、制動輪13の外周に突設された複数個の突起14に、楔状 係合爪68と楔係合する楔係合面30が形成されている。
【0028】 図3を参照して、楔係合面30に沿って延長する延長面aと、楔状係合爪68 の先端を通るモータ軸11の半径方向の面bとの成す角度θは、10°〜45° の範囲であることが望ましい。
【0029】 このとき、駆動電動機本体5の励磁コイル26ヘの通電が遮断されると、ステ ータ9の吸着部21に対する磁気吸引作用が消滅する。その結果、スプリング1 7による付勢力が爪片15を制動輪13の外周に向けて押し付ける。爪片15の 楔状係合爪68が、所定の係合位置で、楔状係合爪68と楔係合面30と楔係合 して、ロータ10の回転を阻止し、モータ軸11の回転は停止する。同時に、硬 貨送り円板2も回転を停止し、硬貨は送り出されなくなる。
【0030】 楔状係合により、楔状係合爪68が、突起14の楔係合面30に沿って食い込 むため、モータ軸11の高速回転によっても、爪片15がはね飛ばされることは なく、モータ軸11を確実に停止する。
【0031】 (第2の実施例) 図7を参照して、本考案の第2の実施例の駆動電動機について説明する。 第2の本実施例の駆動電動機は、本願出願人による実公昭63−49802号 公報に記載されたものであり、上述の第1の実施例の電動機本体5に最適なロー タ10とモータ軸11との構造を利用したものである。
【0032】 電動機本体5のモータ軸11にロータ10が、ロータ軸受37を介して、回転 可能に取付けられている。第1の摩擦板39が、モータ軸11に固定されたロー タ支持板38とロータ10の一端10aとの間に介挿されている。同様に、第2 の摩擦板40が、制動輪13とロータ10の他端10bとの間に介挿されている 。一方、モータ軸11に固着されたカラー42と制動輪13との間には、制動ス プリング43が介挿されている。この制動スプリング43の付勢力により、支持 板38及び制動輪13が、第1及び第2の摩擦板39,40を介して、ロータ1 0の両端10a,10bに圧着されて、モータ軸11がロータ10と一体に回転 する。
【0033】 このため、駆動電動機本体5の励磁コイル26への通電遮断時において、楔状 係合爪68が、所定の係合位置で、楔状係合爪68と楔係合面30と楔係合して 、ロータ10の回転を阻止し、モータ軸11の回転を停止させた場合、制動スプ リング43の付勢力を越える停止時の応力が発生して、モータ軸11とロータ1 0との駆動連結が切り離され、質量の大きいロータ10の慣性力をによる回転が 、モータ軸11に伝達せず、楔係合によるモータ軸11の回転停止を、より確実 にすることができる。
【0034】 (第3の実施例) 図1,図2及び図3を参照して、本考案の第3の実施例の駆動電動機について 説明する。 第3の本実施例の駆動電動機は、上述した第1及び第2の実施例における楔状 係合爪68と楔係合面30と楔係合を、モータ軸11の回転停止後に解除して、 次のモータ軸11の回転作動を迅速に実行させる楔係合解除機構31に関する。
【0035】 楔係合解除機構31は、モータ軸11の先端を延長して一体に設けられ、モー タ軸11の半径方向に突出した合成樹脂製の解除腕部32と、その解除腕部32 の突出した遊端に取付けられる第1の磁性素子である鉄片34と、電動機本体5 のステータ9に支持腕35により支持され、鉄片34の回転軌道を囲周する合成 樹脂性リング36と、このリング36に固着する永久磁石片33とから構成され る。
【0035】 永久磁石片33は、鉄片34と互いに共働して、解除腕部32を、楔状係合爪 68と楔係合面30との楔係合する係合位置から逆回転方向に回動せしめる位置 でリング36に設けられている。
【0036】 なお、永久磁石片33と鉄片34とは、取り付け位置を逆にしても受けても良 く、また、鉄片34を永久磁石に代えて、磁気的吸引力または反発力により、解 除腕部32を逆回転方向に回動させてもよい。
【0037】 このとき、駆動電動機本体5の励磁コイル26への通電が遮断されると、ステ ータ9の吸着部21に対する磁気吸引作用が消滅する。その結果、スプリング1 7による付勢力が爪片15を制動輪13の外周に向けて押し付ける。爪片15の 楔状係合爪68が、所定の係合位置で、楔状係合爪68と楔係合面30と楔係合 して、ロータ10の回転を阻止し、モータ軸11の回転は停止する。同時に、硬 貨送り円板2も回転を停止し、硬貨は送り出されなくなる。
【0038】 ところが、モータ軸11の回転が停止して、慣性状態に移行した場合、本実施 例の楔係合解除機構31が作動する。鉄片34は、永久磁石片33に磁気的に吸 引されて、モータ軸11を所定距離、逆方向に回動させ、図3の仮想線で示すよ うに、突起14を後退させ、楔状係合爪68は楔係合面30との楔係合から解除 される。
【0039】 従って、モータ軸11の停止後に、電動機本体5に通電される際には、釈放鉄 片19が枢支軸20を中心に、図面において時計回りに方向に回動し、釈放片2 3の下端24が、爪片15の支持肩部25を、スプリング17の付勢力に抗して 、押し下げる。爪片15の楔状係合爪18は、後退した突起14の楔係合面30 の軌道の外に直ちに外れ、モータ軸11を回転し得る状態に維持する。
【0040】 (第4の実施例) 図8,図9及び図10を参照して、本考案の第4の実施例の硬貨送出し装置に ついて説明する。
【0041】 第4の本実施例の硬貨送出し装置は、上述した第3の本実施例の駆動電動機に おける楔係合解除機構31と共に用いられるものであり、モータ軸11の逆回動 を円滑に実施するための出口案内部材56及び出口案内ピン57との改良に関す る。
【0042】 本実施例の出口案内部材56では、図8を参照して、硬貨送り板2が逆方向に 回動した場合に、硬貨受け孔53から基板3上に導かれた硬貨Aに衝突する。と ころが、下端側から上端側に傾斜してなる第1の乗上面61を、その衝突部位に 設けることにより、衝突する硬貨Aを乗せ上げる。 なお、第1の乗上面61の下端側は、基板3を貫通しているため、硬貨Aの乗 り上げを円滑に行うことができる。
【0043】 図9に示すように、基板3に第1の乗上面61の下端側を収容する凹部62を 設けてもよい。
【0044】 一方、図10に示すように、出口案内ピン57は、硬貨送り板2が逆方向に回 動した場合に、硬貨受け孔53から基板3上に導かれた硬貨Aに衝突する。とこ ろが、下端側から上端側に傾斜してなる第2の乗上面63を、その衝突部位に設 けることにより、衝突する硬貨Aを乗せ上げる。
【0045】 したがって、駆動電動機のモータ軸11が逆回転(図中において時計方向)し た場合、硬貨送り円板2はモータ軸11の逆回転方向に従って、同様に逆回転し 、出口案内部材56及び出口案内ピン57に、硬貨受け孔54から基板3上に導 かれた硬貨Aが面接触の衝突を起しても、第1及び第2の乗上面61,63より 、衝突する硬貨Aを乗せ上げることができるから、硬貨送り円板2の逆回転の移 動が許容され、同時に、モータ軸11の逆回転を可能となる。
【0046】 その結果、楔係合解除機構31は、モータ軸11を所定距離、逆方向に回動さ せ、突起14を後退させ、楔状係合爪68は楔係合面30との楔係合から解除す ることができる。
【0047】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、制動時の慣性力がさらに増大した場合 や、長期間の使用により、爪の磨耗や、スプリングの付勢力が減衰した場合にお いても、確実に、モータ軸の回転を停止させる駆動電動機を提供することができ る。
【0048】 さらに、本考案によれば、駆動電動機のモータ軸が逆回転時においても、出口 案内部材及び出口案内ピンと硬貨送り腕との間で、硬貨が挟まれ固定されること なく、円滑に、硬貨送り円板及びモータ軸の逆回転を許容する硬貨送り装置を提 供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本考案に係わる第3の実施例の駆動電
動機の斜視図
【図2】本考案の第3の実施例の駆動電動機における駆
動電動機本体の励磁コイルに通電されている状態を示す
正面図
【図3】本考案の第3の実施例の駆動電動機における駆
動電動機本体の励磁コイルへの通電遮断時の状態を示す
正面図
【図4】駆動電動機と硬貨送出し装置との組み合わせを
示す一部切欠き側面図
【図5】従来の駆動電動機における駆動電動機本体の励
磁コイルへの通電遮断時の状態を示す正面図
【図6】従来の駆動電動機における駆動電動機本体の励
磁コイルに通電されている状態を示す正面図
【図7】本考案の第2の実施例の駆動電動機におけるロ
ータとモータ軸との構造を示す断面図
【図8】本考案の第4の実施例の硬貨送出し装置におけ
る出口案内部材の断面図
【図9】本考案の第4の実施例の硬貨送出し装置におけ
る他の出口案内部材の断面図
【図10】本考案の第4の実施例の硬貨送出し装置にお
ける出口案内ピンの断面図
【図11】従来の硬貨送出し装置の一部切欠き正面図
【図12】従来の硬貨送出し装置の出口案内部材におけ
る一部切欠き斜視図
【符号の説明】
1 硬貨ホッパー 2 硬貨送出し円板 3 支持板 4 硬貨受け孔 5 電動機本体 6 伝達機構 8 制動機構 9 ステータ 10 ロータ 11 モータ軸 13 制動輪 14 突起 15 爪片 16 枢支ピン 17 スプリング 18 爪 19 釈放鉄片 20 枢支軸 21 吸着部 22 ステータの外側面 23 釈放片 24 釈放鉄片の下端 25 支持肩部 26 励磁コイル 30 楔係合面 31 楔係合解除機構 32 合成樹脂製解除腕部 33 永久磁石片 34 鉄片 35 支持腕 36 合成樹脂性リング 37 ロータ軸受 38 ロータ支持板 39,40 第1及び第2の摩擦板 42 カラー 43 制動スプリング 52 円筒形ケース 53 出口孔 54 硬貨受け孔 55 硬貨送り腕 56 出口案内部材 57 出口案内ピン 58 送り羽根 59 スクレーパ 61 出口案内部材の第1の乗上面 62 凹部 63 出口案内ピンの第2の乗上面 68 楔状係合爪

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ軸を所定の回転方向に回動する電
    動機本体と、前記モータ軸の一部から突出して設けられ
    る突出部と、前記電動機本体における通電遮断時に、所
    定の係合位置で前記突出部と係合して、前記モータ軸の
    回動を停止させる制動係合部とを有する駆動電動機にお
    いて、 前記制動係合部は、鋭角状に形成された係合爪を有し、 前記突出部は、前記係合爪と楔係合する楔係合面を有す
    ることを特徴とする駆動電動機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の駆動電動機において、 前記モータ軸を、前記回転方向に対して逆方向である解
    除方向に回動して、前記楔係合を解除する楔係合解除機
    構を有することを特徴とする駆動電動機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の駆動電動機において、 前記楔係合解除機構は、前記モータ軸の他部から突出し
    て、所定の回転軌道を描く解除腕部と、該解除腕部を前
    記解除方向に磁気的に駆動する磁気回動部とを有するこ
    とを特徴とする駆動電動機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の駆動電動機において、 前記解除腕部は、磁性材からなる第1の磁性素子を有
    し、 前記磁気回動部は、磁性材からなり、前記回転軌道の外
    側で前記第1の磁性素子と対向してなる第2の磁性素子
    とを有し、 前記第1及び第2の磁性素子は互いに共働して、前記解
    除腕部を前記解除方向に回動することを特徴とする駆動
    電動機。
  5. 【請求項5】 複数の硬貨を収容する収容空間を規定す
    るホッパーの下端に設けられた円筒形ケースと、該円筒
    形ケースの一部を開口して成る出口孔と、前記円筒形ケ
    ースの底部を形成する形成する基板と、前記基板上に回
    転可能に配される硬貨送り板と、該硬貨送り板を貫通し
    て、前記硬貨を前記基板上に導く硬貨受け孔と、前記基
    板と前記硬貨送り板との間に配されて、前記硬貨送り板
    の回転に伴って回転し、前記硬貨受け孔から基板上に導
    かれた硬貨を前記出口孔の方向に送出す硬貨送り腕と、
    前記基板上に配されて、前記硬貨送り腕により送出され
    た硬貨を、前記硬貨送り腕から前記出口孔に導く出口案
    内部材とを有する硬貨投出装置において、 前記出口案内部材は、前記硬貨送り板が前記送出し方向
    に対して逆方向に回動した場合に、当該逆方向への回動
    を許容するために、下端側から上端側に傾斜してなる第
    1の乗上面を有し、前記硬貨受け孔から基板上に導かれ
    た硬貨を前記第1の乗上面乗せ上げることを特徴とする
    硬貨投出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の硬貨投出装置において、 前記第1の乗上面の下端側は、前記基板の上面よりも下
    方に位置することを特徴とする硬貨投出装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の硬貨投出装置において、 前記基板に、前記第1の乗上面の下端側を収容する凹部
    を設けることを特徴とする硬貨投出装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7記載のいずれかの硬貨投出
    装置において、 前記基板上に配され、前記硬貨送り腕により送出された
    硬貨を、前記出口案内部材と共働きして、前記硬貨送り
    腕から前記出口孔に導く案内ピンを設け、 該案内ピンは、前記硬貨送り板が前記送出し方向に対し
    て逆方向に回動した場合に、当該逆方向への回動を許容
    するために、下端側から上端側に傾斜してなる第2の乗
    上面を有し、前記硬貨受け孔から基板上に導かれた硬貨
    を前記第2の乗上面に乗せ上げることを特徴とする硬貨
    投出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の硬貨投出装置において、 前記第2の乗上面の下端側は、前記基板の上面よりも下
    方に位置することを特徴とする硬貨投出装置。
  10. 【請求項10】 請求項5〜9記載のいずれかの硬貨投
    出装置において、前記硬貨送り板と、請求項2〜4記載
    のいずれかの駆動電動機における前記モータ軸とは、互
    いに連動して回動してなることを特徴とする硬貨投出装
    置。
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