JPH07320788A - リチウム二次電池およびその製造方法 - Google Patents

リチウム二次電池およびその製造方法

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JPH07320788A
JPH07320788A JP6129551A JP12955194A JPH07320788A JP H07320788 A JPH07320788 A JP H07320788A JP 6129551 A JP6129551 A JP 6129551A JP 12955194 A JP12955194 A JP 12955194A JP H07320788 A JPH07320788 A JP H07320788A
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Japan
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groove
negative electrode
lithium
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width
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JP6129551A
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Tadashi Sakata
匡 阪田
Osamu Okamoto
修 岡本
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Hitachi Maxell Ltd
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  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産性に優れ、かつ充放電に伴う負極の反り
を抑制して、充放電特性の優れたリチウム二次電池を提
供することを目的とする。 【構成】 リチウム−アルミニウム合金などのリチウム
合金からなる負極1のセパレータ3と対向する側の面
に、深さが負極1の厚みの10%以上で、かつ幅が深さ
の115〜240%である溝7を設ける。上記負極1の
溝7は、あらかじめアルミニウムの一方の面に溝を設け
ておき、このアルミニウムの溝を設けた面とリチウムと
を重ね合わせて電気化学的にリチウムとアルミニウムと
を合金化させることによって、容易に形成することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上に利用分野】本発明は、リチウム二次電池に関
するものであり、さらに詳しくは、充放電に伴う負極の
反りを抑制し、充放電特性を向上させたリチウム二次電
池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、リチウム合金を負極に用いるリチ
ウム二次電池では、充放電に伴い負極に反りが発生し、
負極の割れや微粉化が生じて、充放電特性が低下すると
いう問題があった。
【0003】すなわち、負極のリチウム合金は、放電に
よってリチウムが抜け出ていくと(リチウム合金のセパ
レータと対向する側の部分からリチウムが抜け出てい
く)、リチウム合金のセパレータと対向する側の部分に
体積収縮が生じて、該部分が径方向に収縮する。その結
果、負極のリチウム合金に負極缶側を頂点とする三日月
状の反りが発生する。
【0004】そして、充電によってリチウムがリチウム
合金中に戻ってくると上記の反りが解消されるが、上記
のような負極の反りとその解消が充放電によって繰り返
されると、負極を構成するリチウム合金の割れや微粉化
が促進され、その割れた部分や微粉化した部分は集電が
できなくなるため、充放電に利用できなくなり、充放電
特性が低下する。
【0005】そこで、上記のような充放電に伴う負極の
反りを防止するため、負極のセパレータと対向する側の
面に、幅が深さより狭くなるように設定した溝を設ける
ことが提案されている(実開平2−119354号公
報)。
【0006】この実開平2−119354号公報に提案
の溝は、溝部分の反応が生じると、溝の体積に変化が生
じて負極の膨張・収縮を溝の体積で吸収することができ
なくなり、そのため、負極に反りが発生するのを抑制す
ることができなくなるという観点から、溝部分の反応を
防止するという理由で、溝の幅を深さより狭くなるよう
にしているが、このような幅の方が深さより狭い溝を溝
形成用金型の押圧によって負極に形成することは、非常
に困難であり、生産性が悪いという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
リチウム二次電池では、充放電に伴い負極に反りが発生
し、その結果、負極に割れや微粉化が生じ、充放電特性
が低下するという問題があり、また、それを解決するた
めの負極表面への溝の形成が、溝の幅が狭く、深さが深
いために、非常に困難であって、生産性が悪いという問
題があった。
【0008】したがって、本発明は、上記のような従来
のリチウム二次電池が持っていた問題点を解決し、生産
性に優れ、かつ充放電に伴う負極の反りを抑制して、充
放電特性の優れたリチウム二次電池を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、リチウム合金
からなる負極のセパレータと対向する側の面に、深さが
負極の厚みの10%以上で、かつ幅が深さの115〜2
40%である溝を設けることによって、上記目的を達成
したものである。
【0010】すなわち、上記のように負極のセパレータ
と対向する側の面に、幅の方が深さより広い溝を設けて
おくと、放電により負極のリチウム合金からリチウムが
抜け出ていったときに、残った母材の溝のところにクラ
ックが生じ、負極のセパレータと対向する側の部分に径
方向への収縮力が働かなくなり、反りの発生が抑制され
るようになる。なお、上記のようなクラックの発生は、
溝を設ける際に溝の周囲の母材内部に結晶構造のひずみ
が生じたことに起因するものと考えられ、クラックは溝
の底部だけでなく、溝の開口部の角部や溝の壁面部にも
発生する。
【0011】そして、溝の幅が深さより広いので、溝形
成用の金型をプレスで押圧することにより容易に溝を形
成することができる。
【0012】上記溝の深さは、負極の厚みの10%以上
を必要とするが、これは溝の深さが負極の厚みの10%
より小さい場合は、上記のクラックが生じにくく、した
がって、充放電に伴う負極の反りを充分に抑制すること
ができないからである。
【0013】上記溝の深さは、反りの発生を抑制すると
いう観点からは深い方が適しているが、あまりにも深く
なりすぎると、上記クラックが負極の裏面にまで達し、
充分に集電をとることができなくなって、充放電特性が
低下するようになるので、負極の厚みの40%以下であ
ることが好ましい。
【0014】そして、溝の幅は深さの115〜240%
であることを必要とするが、これは溝の幅が上記範囲よ
り狭い場合は溝の形成が困難になり、溝の幅が上記範囲
より広くなると溝部分の体積が大きくなりすぎて、電池
の内容積を有効に利用することができなくなって、充放
電容量の低下などが生じるからである。
【0015】上記溝を負極のセパレータと対向する側の
面に設けるのは、放電反応がセパレータと対向する側の
部分から進行して、該部分に体積収縮が生じ反りが発生
することになるので、上記溝をセパレータと対向する側
の面に設けておくことによって、該溝により母材にクラ
ックを生じさせ、反りの発生を抑制するためである。
【0016】上記溝の形成は、合金化後のリチウム合金
化に対して行ってもよいことはもちろんであるが、リチ
ウム合金は硬いので、リチウム合金がリチウム−アルミ
ニウム合金であって、リチウムとアルミニウムとを電気
化学的に合金化させる場合、あらかじめアルミニウムに
溝を形成しておくのが好ましい。
【0017】すなわち、アルミニウムの方がリチウム−
アルミニウム合金より軟らかく、リチウム−アルミニウ
ム合金に対して溝を形成するよりも、アルミニウムに対
して溝を形成する方が容易であり、またリチウムとアル
ミニウムとを重ね合わせて両者を電気化学的に合金化さ
せるときは、リチウムが電解液に溶出してリチウムイオ
ンとなり、そのリチウムイオンが母材のアルミニウム中
に侵入していって合金化するので、合金化前にアルミニ
ウムに形成しておいた溝に基づいて合金化後のリチウム
−アルミニウム合金の表面に、溝が形成されることにな
るからである。
【0018】上記のようにして形成された合金化後のリ
チウム−アルミニウム合金の溝は、合金化前のアルミニ
ウムに形成しておいた溝の形状をほぼ維持しているが、
合金化時の膨張により深さが若干深くなり、幅が若干狭
くなる。
【0019】それ故、合金化後のリチウム−アルミニウ
ム合金からなる負極の表面に、深さが負極の厚みの10
%以上で、かつ幅が深さの115〜240%である溝を
設けるには、合金化前のアルミニウムに深さが負極の厚
みの5%以上で、かつ幅が深さの115〜320%であ
る溝を形成しておくのが適している。
【0020】負極をリチウム−アルミニウム合金で構成
する場合、リチウム−アルミニウム合金中のリチウム含
量はリチウムが10〜60原子%が好ましく、充放電に
伴う負極の反りはリチウム含量が20〜40原子%のと
きに生じやすいので、本発明はリチウム含量が20〜4
0原子%のリチウム−アルミニウム合金を負極に用いる
場合に適用することにより、その効果が特に顕著に発現
する。
【0021】ただし、負極のリチウム合金の母材となる
金属は、上記アルミニウムに限られることなく、たとえ
ば鉛、インジウム、錫、ビスマスなどであってもよい。
【0022】正極には、たとえば二酸化マンガンをはじ
め、LiCoO2 、LiNiO2 、TiS2 、V
2 5 、CuS、NiPS3 、FePS3 、NbSe3
などの金属のカルコゲン化合物、酸化物、硫化物、リン
・イオウ化合物、セレン化合物などを活物質とするもの
が用いられる。
【0023】電解液として、たとえばプロピレンカーボ
ネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネー
ト、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエ
タン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、2−
メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4
−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエチルカーボネー
ト、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート
などの有機溶媒の単独または2種以上の混合溶媒に、た
とえばLiPF6 、LiClO4 、LiBF4 、LiA
sF6 、LiCF3 SO3 、LiC4 9 SO3 などの
電解質を単独でまたは2種以上溶解させたものが用いら
れる。
【0024】セパレータとしては、たとえばポリオレフ
ィン系樹脂製の微孔性フィルムや不織布を単独で使用す
るか、あるいはそれらを組み合わせたものが使用され
る。
【0025】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例に例示の
もののみに限られることはない。
【0026】実施例1 厚さ200μmで直径16mmの円板状のアルミニウム
に、深さ40μm、幅110μmの断面三角形状の溝
を、その中心間距離500μmでゴバン(碁盤)目状に
形成し、このアルミニウムの溝を設けた面に、厚さ10
0μmで直径16mmの円板状のリチウムを重ね合わ
せ、それを負極缶に挿入した。
【0027】上記リチウムとアルミニウムとの挿入にあ
たっては、アルミニウムが負極缶の缶底内面に接触する
ようにし、また、その挿入に先立って、負極缶の周辺折
り返し部にはポリプロピレン製の環状ガスケットを嵌合
しておいた。
【0028】つぎに、上記リチウム上にセパレータを載
置し、電解液を注入し、その上に正極を配置した。
【0029】上記セパレータは微孔性ポリプロピレンフ
ィルムを中央にしてその両面にポリプロピレン不織布を
配置した三層構造のものからなり、電解液はプロピレン
カーボネートと1,2−ジメトキシエタンとの体積比
1:1の混合溶媒にLiPF6を1モル/リットル溶解
させたものである。
【0030】上記の正極は、二酸化マンガンと導電材と
しての鱗片状黒鉛と結着材としてのポリテトラフルオロ
エチレンを重量比で100:10:1の割合で混合して
調製した正極合剤を、厚さ0.3mm、直径16mmに
加圧成形したものである。
【0031】つぎに、正極缶をその上からかぶせ、正極
缶の開口端部を内方に締め付けて電池を組み立てた。
【0032】電池は高さ1.6mm、外径20mmのボ
タン形リチウム二次電池であり、その構造は図1に示す
とおりである。ただし、図1は上記組立後の電池をその
組立時とは上下を反転させた状態で示している。
【0033】図1において、1は負極、2は正極、3は
セパレータ、4は負極缶、5は正極缶、6は環状ガスケ
ット、7は負極1のセパレータ3と対向する側の面に設
けた溝である。この溝7は、あらかじめアルミニウムに
形成しておいた溝に基づき、リチウムとアルミニウムと
の電気化学的合金化により、負極1のリチウム−アルミ
ニウム合金のセパレータ3と対向する側の面に形成され
るようになったものであり、この溝7の深さは50μm
で、幅は100μmである。
【0034】負極1は上記のように負極缶4内に挿入し
たリチウムとアルミニウムとを電池内で電解液の存在下
に電気化学的に合金化させたものであり、この負極1の
作製にあたっては、上記したように、あらかじめアルミ
ニウムに溝を形成しておいた。そして、負極1のリチウ
ム−アルミニウム合金中におけるリチウム含量は25原
子%である。
【0035】図2は、この負極1に設けた溝7の負極1
中における位置を模式的に示す図であり、溝7は負極1
のセパレータ3と対向する側の面にゴバン(碁盤)目状
に設けられていて、その間隔は中心間距離で500μm
である。
【0036】図3は、負極1に設けた溝7の拡大断面図
であり、本発明において、この溝7は深さdが負極1の
厚みの10%以上で、幅wが深さdの115〜240%
にされる。ただし、本実施例1では、負極1の厚みは3
00μmであり、溝7の深さは50μmであって、この
溝7の深さは負極1の厚みの16.7%になる。また、
溝7の幅は100μmであって、これは深さの200%
になる。
【0037】正極2は前記のように二酸化マンガンを活
物質とする正極合剤を加圧成形したものからなり、セパ
レータ3は微孔性ポリプロピレンフィルムとポリプロピ
レン不織布を併用した三層構造のものである。そして、
負極缶4、正極缶5ともステンレス鋼製で、環状ガスケ
ット6はポリプロピレン製である。
【0038】実施例2 負極の溝を深さ30μm、幅70μmにした以外は、実
施例1と同様にしてボタン形のリチウム二次電池を製造
した。
【0039】この実施例2における溝の深さは負極の厚
みの10%に相当し、溝の幅は深さの233.3%に相
当する。
【0040】実施例3 負極の溝を深さ100μm、幅115μmにした以外
は、実施例1と同様にしてボタン形のリチウム二次電池
を製造した。
【0041】この実施例3における溝の深さは負極の厚
みの33.3%に相当し、溝の幅は深さの115%に相
当する。
【0042】比較例1 負極の溝を深さ25μm、幅50μmにした以外は、実
施例1と同様にしてボタン形のリチウム二次電池を製造
した。
【0043】この比較例1における溝の深さは負極の厚
みの8.3%に相当し、溝の幅は深さの200%に相当
する。
【0044】比較例2 負極の溝を深さ100μm、幅100μmにした以外
は、実施例1と同様にしてボタン形のリチウム二次電池
を製造した。
【0045】この比較例2における溝の深さは負極の厚
みの33.3%に相当し、溝の幅は深さの100%に相
当する。
【0046】比較例3 負極の溝を深さ100μm、幅250μmにした以外
は、実施例1と同様にしてボタン形のリチウム二次電池
を製造した。
【0047】この比較例3における溝の深さは負極の厚
みの33.3%に相当し、溝の幅は深さの250%に相
当する。
【0048】上記実施例1〜3および比較例1〜3の電
池を、3.25Vで14時間充電、1.5kΩで10時
間放電という充放電条件下で、充放電させ、放電容量が
第1回目の放電容量の7割以上を保ち得るサイクル数を
調べた。その結果を表1に示す。
【0049】また、上記実施例1〜3および比較例1〜
3における溝の形成性を調べた結果についても表1に示
す。溝の形成性は、リチウムとの合金化前のアルミニウ
ムに溝を形成する際の形成性を調べたものであり、溝形
成用の金型をアルミニウムに押し込んで溝形成を行った
時に金型とアルミニウムとを300gの力で引張りアル
ミニウムが金型から分離できるか否かを調べたものであ
る。その評価基準は次の通りである。
【0050】評価基準: ○:3000回溝形成を行っても金型とアルミニウムが
分離できる。 ×:溝形成を3000回行う前に金型とアルミニウムが
分離できなくなる。
【0051】表1には、溝の深さおよび溝の幅について
も示しているが、各実施例および比較例の溝の深さの欄
におけるカッコ(括弧)内の数値と%は溝の深さの負極
の厚みに対する比率(百分率)を示すものであり、溝の
幅の欄におけるカッコ内の数値と%は溝の幅の深さに対
する比率(百分率)を示すものである。
【0052】
【表1】
【0053】表1に示すように、本発明の実施例1〜3
は、溝の形成性が良好であり、かつ充放電サイクル数が
多く、充放電特性が優れていた。
【0054】これに対し、比較例1は、充放電サイクル
数が30回と少なかった。これは、比較例1では溝の深
さが充分でないために負極の反りを充分に抑制すること
ができず、そのため、負極に割れや微粉化が生じて、充
放電サイクル数が少なくなったものと考えられる。
【0055】また、比較例2は充放電サイクル数は多い
ものの、溝の形成性が悪かった。この比較例2と実施例
3とを比較すると、幅が深さに対して15%異なるだけ
であるが、実施例3では溝の形成を3000回繰り返し
ても金型とアルミニウムとが分離できたのに対し、溝の
幅がわずかに15%小さい比較例2ではたった1回の溝
形成で金型とアルミニウムとが分離できなくなり、溝の
形成性が非常に悪かった。
【0056】また、溝の幅が大きい比較例3も充放電サ
イクル数が35回と少なかった。これは、この比較例3
では溝の幅が広すぎ、溝部面積が大きいため、反応が不
均一になり、その結果、充放電特性が低下したものと思
われる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、負極
のセパレータと対向する側の面に、深さが負極の厚みの
10%以上で、かつ幅が深さの115〜240%である
溝を設けることによって、生産性が優れ、かつ充放電特
性が優れたリチウム二次電池を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリチウム二次電池の一実施例を示す断
面図である。
【図2】負極のセパレータに対向する側の面に設けた溝
の負極内における位置を模式的に示す図である。
【図3】負極のセパレータに対向する側の面に設けた溝
の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 負極 2 正極 3 セパレータ 7 溝 d 深さ w 幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウム合金からなる負極1と、正極2
    と、上記負極1と正極2との間に配置するセパレータ3
    と、有機溶媒系の電解液を有するリチウム二次電池にお
    いて、負極1のセパレータ3と対向する側の面に、深さ
    dが負極1の厚みの10%以上で、かつ幅wが深さdの
    115〜240%である溝7を設けたことを特徴とする
    リチウム二次電池。
  2. 【請求項2】 負極1のリチウム合金が、リチウム−ア
    ルミニウム合金である請求項1記載のリチウム二次電
    池。
  3. 【請求項3】 負極1のリチウム合金がリチウム−アル
    ミニウム合金であって、あらかじめアルミニウムの一方
    の面に溝を設けておき、このアルミニウムの溝を設けた
    面とリチウムとを重ね合わせて電気化学的にリチウムと
    アルミニウムとを合金化させ、負極1のセパレータ3と
    対向する側の面に、深さdが負極1の厚みの10%以上
    で、かつ幅wが深さdの115〜240%である溝7を
    形成することを特徴とする請求項1記載のリチウム二次
    電池の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998048466A1 (en) * 1997-04-23 1998-10-29 Japan Storage Battery Co., Ltd. Electrode and battery
JP2000195525A (ja) * 1998-12-28 2000-07-14 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解液電池

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