JPH0732059A - プレス加工方法 - Google Patents
プレス加工方法Info
- Publication number
- JPH0732059A JPH0732059A JP5175784A JP17578493A JPH0732059A JP H0732059 A JPH0732059 A JP H0732059A JP 5175784 A JP5175784 A JP 5175784A JP 17578493 A JP17578493 A JP 17578493A JP H0732059 A JPH0732059 A JP H0732059A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scrap
- trimming
- product
- cutting
- line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Punching Or Piercing (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プレス製品にトリミング加工とスクラップカ
ッティング加工とを施す際に生じる切粉に起因する圧痕
発生を減少させることができるプレス加工方法を提供す
る。 【構成】 スクラップ部Ｓ未裁断のプレス製品Ｐの製品
部Ｑ周縁に沿って設定されるトリミングラインＴＬと、
該トリミングラインＴＬよりも外側のスクラップ部Ｓに
おいて上記プレス製品Ｐの外周縁Ｐａから上記トリミン
グラインＴＬに向かって設定される複数のスクラップカ
ッティングラインＳＬとの交差部に、予めコイニング加
工部Ｕを形成して該交差部における上記プレス製品Ｐの
板厚を薄くしておき、次いでトリミング金型による上記
トリミングラインＴＬに沿う上記製品部Ｑの裁断と、ス
クラップカッタによる上記スクラップカットラインＳＬ
に沿う上記スクラップ部Ｓの分割裁断とを行う。
ッティング加工とを施す際に生じる切粉に起因する圧痕
発生を減少させることができるプレス加工方法を提供す
る。 【構成】 スクラップ部Ｓ未裁断のプレス製品Ｐの製品
部Ｑ周縁に沿って設定されるトリミングラインＴＬと、
該トリミングラインＴＬよりも外側のスクラップ部Ｓに
おいて上記プレス製品Ｐの外周縁Ｐａから上記トリミン
グラインＴＬに向かって設定される複数のスクラップカ
ッティングラインＳＬとの交差部に、予めコイニング加
工部Ｕを形成して該交差部における上記プレス製品Ｐの
板厚を薄くしておき、次いでトリミング金型による上記
トリミングラインＴＬに沿う上記製品部Ｑの裁断と、ス
クラップカッタによる上記スクラップカットラインＳＬ
に沿う上記スクラップ部Ｓの分割裁断とを行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス加工方法に関
し、特に、絞り成形後のプレス製品をその製品部周縁に
設定されたトリミングラインに沿って裁断すると同時
に、製品部から切り離されるスクラップ部を複数に分割
裁断する場合の前加工方法に関する。
し、特に、絞り成形後のプレス製品をその製品部周縁に
設定されたトリミングラインに沿って裁断すると同時
に、製品部から切り離されるスクラップ部を複数に分割
裁断する場合の前加工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、絞り成形後のプレス製品に対し
ては、例えば、実公昭５６−６２５４号公報に開示され
ているようなトリミング金型およびスクラップカッタを
用いて、製品部周縁に設定されたトリミングラインに沿
って裁断すると同時に、製品部から切り離される、トリ
ミングラインよりも外側のスクラップ部を複数に分割裁
断することが行われている。
ては、例えば、実公昭５６−６２５４号公報に開示され
ているようなトリミング金型およびスクラップカッタを
用いて、製品部周縁に設定されたトリミングラインに沿
って裁断すると同時に、製品部から切り離される、トリ
ミングラインよりも外側のスクラップ部を複数に分割裁
断することが行われている。
【０００３】図５は、上述したトリミング金型およびス
クラップカッタの構成を示す斜視図である。トリミング
金型は固定部材であるトリミングパンチ１と、可動部材
であるトリミングダイ２とによって構成され、トリミン
グパンチ１の上部周縁に、図６に示すような、スクラッ
プ部未裁断のプレス製品Ｐの製品部Ｑの周縁に沿って設
定されるトリミングラインＴＬに相対する一連のトリミ
ング切り刃１ａが設けられ、この切り刃１ａ部分の上方
に、該切り刃１ａ部分と共働して製品部Ｑからスクラッ
プ部Ｓを裁断するトリミング切り刃２ａを備えたトリミ
ングダイ２が上下動自在に設けられている。
クラップカッタの構成を示す斜視図である。トリミング
金型は固定部材であるトリミングパンチ１と、可動部材
であるトリミングダイ２とによって構成され、トリミン
グパンチ１の上部周縁に、図６に示すような、スクラッ
プ部未裁断のプレス製品Ｐの製品部Ｑの周縁に沿って設
定されるトリミングラインＴＬに相対する一連のトリミ
ング切り刃１ａが設けられ、この切り刃１ａ部分の上方
に、該切り刃１ａ部分と共働して製品部Ｑからスクラッ
プ部Ｓを裁断するトリミング切り刃２ａを備えたトリミ
ングダイ２が上下動自在に設けられている。
【０００４】さらに、プレス製品Ｐの外周縁Ｐａからト
リミングラインＴＬに向かって設定した複数のスクラッ
プカッティングラインＳＬに沿ってスクラップ部Ｓを分
割裁断するために、トリミングパンチ１にはその側面に
接して、スクラップカッティング切り刃３ａを備えたス
クラップカッタ３が複数個取り付けけられているが、こ
れらスクラップカッタ３の切り刃３ａは、製作上の理由
から、トリミングラインＴＬに相対する切り刃１ａより
も若干下方に位置している。そして、トリミングダイ２
が下降するときに、スクラップカッタ３の上端がトリミ
ングダイ２の切り刃２ａに当接するのを防止するため
に、トリミングダイ２にはスクラップカッタ３にそれぞ
れ対応する位置に逃げ部４が凹設されている。
リミングラインＴＬに向かって設定した複数のスクラッ
プカッティングラインＳＬに沿ってスクラップ部Ｓを分
割裁断するために、トリミングパンチ１にはその側面に
接して、スクラップカッティング切り刃３ａを備えたス
クラップカッタ３が複数個取り付けけられているが、こ
れらスクラップカッタ３の切り刃３ａは、製作上の理由
から、トリミングラインＴＬに相対する切り刃１ａより
も若干下方に位置している。そして、トリミングダイ２
が下降するときに、スクラップカッタ３の上端がトリミ
ングダイ２の切り刃２ａに当接するのを防止するため
に、トリミングダイ２にはスクラップカッタ３にそれぞ
れ対応する位置に逃げ部４が凹設されている。
【０００５】上記逃げ部４は、スクラップカッタ３の切
り刃３ａにそれぞれ対向するスクラップカッティング切
り刃５ａを下縁に備えた垂直壁部５と、垂直壁部５の上
端から水平に延びる水平壁部６と、水平壁部６の端部か
ら、垂直壁部５側とは反対側のトリミング切り刃２ａに
向かって斜めに延びる傾斜壁部７とによって構成されて
いる。そして、垂直壁部５の下縁に形成されたスクラッ
プカッティング切り刃５ａは、トリミング切り刃２ａに
対してほぼ直交する関係をもって形成され、さらに、水
平壁部６および傾斜壁部７の縁部にトリミング切り刃６
ａおよびトリミング切り刃７ａがそれぞれ設けられてい
ることにより、逃げ部４の存在によって除去されたトリ
ミング切り刃２ａの部分が、切り刃６ａおよび切り刃７
ａによって補われて、平面図で見れば、連続したトリミ
ング切り刃がトリミングダイ２に形成されていることに
なる。
り刃３ａにそれぞれ対向するスクラップカッティング切
り刃５ａを下縁に備えた垂直壁部５と、垂直壁部５の上
端から水平に延びる水平壁部６と、水平壁部６の端部か
ら、垂直壁部５側とは反対側のトリミング切り刃２ａに
向かって斜めに延びる傾斜壁部７とによって構成されて
いる。そして、垂直壁部５の下縁に形成されたスクラッ
プカッティング切り刃５ａは、トリミング切り刃２ａに
対してほぼ直交する関係をもって形成され、さらに、水
平壁部６および傾斜壁部７の縁部にトリミング切り刃６
ａおよびトリミング切り刃７ａがそれぞれ設けられてい
ることにより、逃げ部４の存在によって除去されたトリ
ミング切り刃２ａの部分が、切り刃６ａおよび切り刃７
ａによって補われて、平面図で見れば、連続したトリミ
ング切り刃がトリミングダイ２に形成されていることに
なる。
【０００６】以上の構成において、トリミングパンチ１
上に載置されたプレス製品Ｐに対し、トリミングダイ２
を下降させると、プレス製品Ｐのうち、先ず最初にトリ
ミングダイ２の切り刃２ａが当接する部分、すなわち逃
げ部４の両側のトリミングラインＴＬに沿う部分Ａ，
Ａ′が切り刃１ａと２ａとにより裁断され、次いでトリ
ミングダイ２の傾斜壁部７の切り刃７ａが徐々に当接す
るトリミングラインＴＬに沿う部分Ｂが、切り刃７ａと
１ａとにより部分Ａ側に向かい徐々に裁断されて行く。
この場合、スクラップカッタ３の切り刃３ａが、トリミ
ングラインＴＬに相対する切り刃１ａよりも若干下方に
位置しているため、トリミングダイ２の垂直壁部５の切
り刃５ａとスクラップカッタ３の切り刃３ａとによる、
スクラップカッティングラインＳＬに沿うスクラップ部
Ｓの分割裁断は、部分Ａ，Ａ′の裁断よりも若干遅れて
行われ、最後にトリミングダイ２の水平壁部６の切り刃
６ａとトリミングパンチ１の切り刃１ａとによって、残
りのトリミングラインＴＬに沿う部分Ｃが裁断されて、
スクラップ部Ｓが製品部Ｑから完全に分離するようにな
っている。
上に載置されたプレス製品Ｐに対し、トリミングダイ２
を下降させると、プレス製品Ｐのうち、先ず最初にトリ
ミングダイ２の切り刃２ａが当接する部分、すなわち逃
げ部４の両側のトリミングラインＴＬに沿う部分Ａ，
Ａ′が切り刃１ａと２ａとにより裁断され、次いでトリ
ミングダイ２の傾斜壁部７の切り刃７ａが徐々に当接す
るトリミングラインＴＬに沿う部分Ｂが、切り刃７ａと
１ａとにより部分Ａ側に向かい徐々に裁断されて行く。
この場合、スクラップカッタ３の切り刃３ａが、トリミ
ングラインＴＬに相対する切り刃１ａよりも若干下方に
位置しているため、トリミングダイ２の垂直壁部５の切
り刃５ａとスクラップカッタ３の切り刃３ａとによる、
スクラップカッティングラインＳＬに沿うスクラップ部
Ｓの分割裁断は、部分Ａ，Ａ′の裁断よりも若干遅れて
行われ、最後にトリミングダイ２の水平壁部６の切り刃
６ａとトリミングパンチ１の切り刃１ａとによって、残
りのトリミングラインＴＬに沿う部分Ｃが裁断されて、
スクラップ部Ｓが製品部Ｑから完全に分離するようにな
っている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成を有するトリミング金型（トリミングパンチ１と
トリミングダイ２）およびスクラップカッタ３を用い
て、製品部Ｑからスクラップ部Ｓを切除し、かつスクラ
ップ部Ｓを分割裁断する場合、トリミングダイ２の切り
刃２ａが当接するトリミングラインＴＬに沿う部分Ａ，
Ａ′が切り刃１ａと２ａとにより最初に裁断されるが、
スクラップカッタ３の切り刃３ａが、トリミングライン
ＴＬに相対する切り刃１ａよりも若干下方に位置してい
るため、上述のように、トリミングダイ２の垂直壁部５
の切り刃５ａとスクラップカッタ３の切り刃３ａとによ
る、スクラップカットラインＳＬに沿うスクラップ部Ｓ
の分割裁断は、部分Ａ，Ａ′の裁断よりも若干遅れて行
われ、さらに、トリミングダイ２の水平壁部６の切り刃
６ａが当接するトリミングラインＴＬに沿う部分Ｃは最
後に裁断される等の理由により、スクラップ部Ｓの分割
裁断時に、スクラップ部ＳのトリミングラインＴＬに接
した端部Ｄが破断されることになり、この部分から切粉
が発生する。
な構成を有するトリミング金型（トリミングパンチ１と
トリミングダイ２）およびスクラップカッタ３を用い
て、製品部Ｑからスクラップ部Ｓを切除し、かつスクラ
ップ部Ｓを分割裁断する場合、トリミングダイ２の切り
刃２ａが当接するトリミングラインＴＬに沿う部分Ａ，
Ａ′が切り刃１ａと２ａとにより最初に裁断されるが、
スクラップカッタ３の切り刃３ａが、トリミングライン
ＴＬに相対する切り刃１ａよりも若干下方に位置してい
るため、上述のように、トリミングダイ２の垂直壁部５
の切り刃５ａとスクラップカッタ３の切り刃３ａとによ
る、スクラップカットラインＳＬに沿うスクラップ部Ｓ
の分割裁断は、部分Ａ，Ａ′の裁断よりも若干遅れて行
われ、さらに、トリミングダイ２の水平壁部６の切り刃
６ａが当接するトリミングラインＴＬに沿う部分Ｃは最
後に裁断される等の理由により、スクラップ部Ｓの分割
裁断時に、スクラップ部ＳのトリミングラインＴＬに接
した端部Ｄが破断されることになり、この部分から切粉
が発生する。
【０００８】また、部分Ａの裁断後からスクラップカッ
タ３によるスクラップ部Ｓの分割裁断に至るまでの期間
において、スクラップカッタ３による分割裁断が未だ施
されていないスクラップ部Ｓがトリミングダイ２によっ
て下方へ押し下げられることになり、未裁断の部分Ｃの
部分Ａに隣接する部位に応力が集中して、裁断が終了し
た部分Ａ側からトリミングラインＴＬに沿ってプレス製
品Ｐに裂け目Ｋが生じ、しかもこの裂け目Ｋは鋸歯状に
形成される傾向がある。したがって、一部に鋸歯状の裂
け目Ｋが生じた部分Ｃが、トリミング工程の最終段階に
おいて、トリミングダイ２の水平壁部６の切り刃６ａと
トリミングパンチ１の切り刃１ａとによって直線状に裁
断されると、上記裂け目Ｋが生じた部位からも切粉が多
発することになる。
タ３によるスクラップ部Ｓの分割裁断に至るまでの期間
において、スクラップカッタ３による分割裁断が未だ施
されていないスクラップ部Ｓがトリミングダイ２によっ
て下方へ押し下げられることになり、未裁断の部分Ｃの
部分Ａに隣接する部位に応力が集中して、裁断が終了し
た部分Ａ側からトリミングラインＴＬに沿ってプレス製
品Ｐに裂け目Ｋが生じ、しかもこの裂け目Ｋは鋸歯状に
形成される傾向がある。したがって、一部に鋸歯状の裂
け目Ｋが生じた部分Ｃが、トリミング工程の最終段階に
おいて、トリミングダイ２の水平壁部６の切り刃６ａと
トリミングパンチ１の切り刃１ａとによって直線状に裁
断されると、上記裂け目Ｋが生じた部位からも切粉が多
発することになる。
【０００９】そのため、プレス製品Ｐの表面にこれら切
粉による圧痕が発生して、プレス製品Ｐの外観を損なう
という問題があった。
粉による圧痕が発生して、プレス製品Ｐの外観を損なう
という問題があった。
【００１０】上述の事情に鑑み、本発明は、プレス製品
Ｐにトリミング加工とスクラップカッティング加工とを
施す際に生じる切粉に起因する圧痕発生を減少させるこ
とができるプレス加工方法を提供することを目的とす
る。
Ｐにトリミング加工とスクラップカッティング加工とを
施す際に生じる切粉に起因する圧痕発生を減少させるこ
とができるプレス加工方法を提供することを目的とす
る。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明によるプレス加工
方法は、スクラップ部Ｓ未裁断のプレス製品Ｐの製品部
Ｑ周縁に沿って設定されるトリミングラインＴＬと、該
トリミングラインＴＬよりも外側のスクラップ部Ｓにお
いて上記プレス製品Ｐの外周縁Ｐａから上記トリミング
ラインＴＬに向かって設定される複数のスクラップカッ
ティングラインＳＬとの交差部に、予めコイニング加工
を施して該交差部における上記プレス製品Ｐの板厚を薄
くしておき、次いでトリミング金型による上記トリミン
グラインＴＬに沿う上記製品部Ｑの裁断と、スクラップ
カッタによる上記スクラップカットラインＳＬに沿う上
記スクラップ部Ｓの分割裁断とを行うことを特徴とする
ものである。
方法は、スクラップ部Ｓ未裁断のプレス製品Ｐの製品部
Ｑ周縁に沿って設定されるトリミングラインＴＬと、該
トリミングラインＴＬよりも外側のスクラップ部Ｓにお
いて上記プレス製品Ｐの外周縁Ｐａから上記トリミング
ラインＴＬに向かって設定される複数のスクラップカッ
ティングラインＳＬとの交差部に、予めコイニング加工
を施して該交差部における上記プレス製品Ｐの板厚を薄
くしておき、次いでトリミング金型による上記トリミン
グラインＴＬに沿う上記製品部Ｑの裁断と、スクラップ
カッタによる上記スクラップカットラインＳＬに沿う上
記スクラップ部Ｓの分割裁断とを行うことを特徴とする
ものである。
【００１２】本発明の１つの態様によれば、上記コイニ
ング加工は上記プレス製品Ｐの絞り成形時に施される。
ング加工は上記プレス製品Ｐの絞り成形時に施される。
【００１３】
【作用および発明の効果】本発明によれば、プレス製品
Ｐに対し、トリミング加工とスクラップカッティング加
工とを施すのに先立って、該プレス製品Ｐに設定された
トリミングラインＴＬとスクラップカッティングライン
ＳＬとの交差部に、予めコイニング加工を施して該交差
部における板厚を薄くしているから、プレス製品Ｐに対
してトリミング加工およびスクラップカッティング加工
時における端部の破断および裂け目の発生に起因する切
粉の発生量が減少し、これによって、プレス製品Ｐに圧
痕が生じる問題を軽減することができる。
Ｐに対し、トリミング加工とスクラップカッティング加
工とを施すのに先立って、該プレス製品Ｐに設定された
トリミングラインＴＬとスクラップカッティングライン
ＳＬとの交差部に、予めコイニング加工を施して該交差
部における板厚を薄くしているから、プレス製品Ｐに対
してトリミング加工およびスクラップカッティング加工
時における端部の破断および裂け目の発生に起因する切
粉の発生量が減少し、これによって、プレス製品Ｐに圧
痕が生じる問題を軽減することができる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【００１５】図１は、本発明において、コイニング加工
によって板厚が他部よりも薄く（例えば１／５程度に）
なるように形成されたコイニング加工部Ｕを備えたプレ
ス製品Ｐの要部の平面図で、このコイニング加工部Ｕ
は、スクラップ部Ｓ未裁断のプレス製品Ｐの製品部Ｑ周
縁に沿って設定されるトリミングラインＴＬと、該トリ
ミングラインＴＬよりも外側のスクラップ部Ｓにおいて
上記プレス製品Ｐの外周縁Ｐａから上記トリミングライ
ンＴＬに向かって設定される複数のスクラップカッティ
ングラインＳＬとの交差部に、例えばプレス製品Ｐの絞
り成形時に同時に形成され、トリミングラインＴＬに沿
う方向を長手方向とする長楕円形状を有している。本実
施例では、図４からも明らかなように、プレス製品Ｐの
板厚が０．７５mmのとき、コイニング加工部Ｕの大きさ
が約４×１０mm，板厚が０．１５mmである。
によって板厚が他部よりも薄く（例えば１／５程度に）
なるように形成されたコイニング加工部Ｕを備えたプレ
ス製品Ｐの要部の平面図で、このコイニング加工部Ｕ
は、スクラップ部Ｓ未裁断のプレス製品Ｐの製品部Ｑ周
縁に沿って設定されるトリミングラインＴＬと、該トリ
ミングラインＴＬよりも外側のスクラップ部Ｓにおいて
上記プレス製品Ｐの外周縁Ｐａから上記トリミングライ
ンＴＬに向かって設定される複数のスクラップカッティ
ングラインＳＬとの交差部に、例えばプレス製品Ｐの絞
り成形時に同時に形成され、トリミングラインＴＬに沿
う方向を長手方向とする長楕円形状を有している。本実
施例では、図４からも明らかなように、プレス製品Ｐの
板厚が０．７５mmのとき、コイニング加工部Ｕの大きさ
が約４×１０mm，板厚が０．１５mmである。
【００１６】図２は、プレス製品Ｐの絞り成形と同時に
コイニング加工部Ｕを形成することができるプレス加工
機の要部断面図を示し、１１は下型、１２は上型ダイ、
１３はブランクホルダである。上型ダイ１２には、コイ
ニングパンチ１４が固定されており、このコイニングパ
ンチ１４は、図３に底面図で示すように、２個のボルト
挿通孔１５ａ，１５ａを備えた基板１５から垂設された
パンチ本体１６を有している。パンチ本体１６は、図４
に示すように、平坦な底面１６ａを有しているが、この
底面１６ａの一部は傾斜面１６ｂになっている。本実施
例では、プレス製品Ｐの板厚が０．７５mmで、パンチ本
体１６は、４mm×１０mm×３０mm（長さ）の外形寸法を
有する。そして、パンチ本体１６の下端をが上型ダイ１
２の下面から約０．６mm突出させることによって、コイ
ニング加工部Ｕのは板厚は０．１５mmとなり、プレス製
品Ｐの板厚の１／５に薄くされる。
コイニング加工部Ｕを形成することができるプレス加工
機の要部断面図を示し、１１は下型、１２は上型ダイ、
１３はブランクホルダである。上型ダイ１２には、コイ
ニングパンチ１４が固定されており、このコイニングパ
ンチ１４は、図３に底面図で示すように、２個のボルト
挿通孔１５ａ，１５ａを備えた基板１５から垂設された
パンチ本体１６を有している。パンチ本体１６は、図４
に示すように、平坦な底面１６ａを有しているが、この
底面１６ａの一部は傾斜面１６ｂになっている。本実施
例では、プレス製品Ｐの板厚が０．７５mmで、パンチ本
体１６は、４mm×１０mm×３０mm（長さ）の外形寸法を
有する。そして、パンチ本体１６の下端をが上型ダイ１
２の下面から約０．６mm突出させることによって、コイ
ニング加工部Ｕのは板厚は０．１５mmとなり、プレス製
品Ｐの板厚の１／５に薄くされる。
【００１７】上述のような方法によりコイニング加工を
予め施されたプレス製品Ｐに対し、トリミング加工とス
クラップカッティング加工とを行って、製品部Ｑを得
る。
予め施されたプレス製品Ｐに対し、トリミング加工とス
クラップカッティング加工とを行って、製品部Ｑを得
る。
【００１８】なお、このようにして得られた製品部Ｑの
外周縁部には、コイニング加工部Ｕが僅かずつ残存する
ことになるが、この外周縁部は、通常後工程で折り込ま
れる部分であるから、コイニング加工部Ｕが残存して
も、これが製品に悪影響を与えるおそれはない。
外周縁部には、コイニング加工部Ｕが僅かずつ残存する
ことになるが、この外周縁部は、通常後工程で折り込ま
れる部分であるから、コイニング加工部Ｕが残存して
も、これが製品に悪影響を与えるおそれはない。
【００１９】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、プレス製品Ｐに対し、トリミング加工とス
クラップカッティング加工とを施すのに先立って、該プ
レス製品Ｐに設定されたトリミングラインＴＬとスクラ
ップカッティングラインＳＬとの交差部に、予めコイニ
ング加工を施して該交差部における板厚を薄くしておく
ことにより、プレス製品Ｐに対してトリミング加工およ
びスクラップカッティング加工時における端部の破断お
よび裂け目の発生に起因する切粉の発生量が減少し、こ
れによって、プレス製品Ｐに圧痕が生じる問題を軽減す
ることが可能になるのである。
においては、プレス製品Ｐに対し、トリミング加工とス
クラップカッティング加工とを施すのに先立って、該プ
レス製品Ｐに設定されたトリミングラインＴＬとスクラ
ップカッティングラインＳＬとの交差部に、予めコイニ
ング加工を施して該交差部における板厚を薄くしておく
ことにより、プレス製品Ｐに対してトリミング加工およ
びスクラップカッティング加工時における端部の破断お
よび裂け目の発生に起因する切粉の発生量が減少し、こ
れによって、プレス製品Ｐに圧痕が生じる問題を軽減す
ることが可能になるのである。
【００２０】なお、本実施例では、コイニングパンチ１
４を備えたプレス加工機を用いて、コイニング加工をプ
レス製品Ｐの絞り成形と同時に行っているが、上記コイ
ニング加工を絞り成形工程とは別の工程で行っても良
い。
４を備えたプレス加工機を用いて、コイニング加工をプ
レス製品Ｐの絞り成形と同時に行っているが、上記コイ
ニング加工を絞り成形工程とは別の工程で行っても良
い。
【図１】本発明が適用されたコイニング加工部を備えた
プレス製品の要部平面図
プレス製品の要部平面図
【図２】本発明の実施に使用されるプレス加工機の断面
図
図
【図３】図２のプレス加工機に取り付けられるコイニン
グパンチの底面図
グパンチの底面図
【図４】コイニング加工部の拡大断面図
【図５】従来のトリミング金型およびスクラップカッタ
の構成およびその動作の説明に供する斜視図
の構成およびその動作の説明に供する斜視図
【図６】トリミング加工とスクラップカッティング加工
とを施される従来のプレス製品の平面図
とを施される従来のプレス製品の平面図
１ トリミングパンチ １ａ トリミング切り刃 ２ トリミングダイ ２ａ トリミング切り刃 ３ スクラップカッタ ３ａ スクラップカッタ３の切り刃 ４ 逃げ部 １４ コイニングパンチ １６ パンチ本体 Ｐ プレス製品 Ｑ プレス製品の製品部 Ｓ プレス製品のスクラップ部 ＴＬ トリミングライン ＳＬ スクラップカッティングライン Ｕ コイニング加工部
Claims (2)
- 【請求項１】 スクラップ部未裁断のプレス製品の製品
部周縁に沿って設定されるトリミングラインと、該トリ
ミングラインよりも外側のスクラップ部において上記プ
レス製品の外周縁から上記トリミングラインに向かって
設定される複数のスクラップカッティングラインとの交
差部に、予めコイニング加工を施して該交差部における
上記プレス製品の板厚を薄くしておき、次いでトリミン
グ金型による上記トリミングラインに沿う上記製品部の
裁断と、スクラップカッタによる上記スクラップカッテ
ィングラインに沿う上記スクラップ部の分割裁断とを行
うことを特徴とするプレス加工方法。 - 【請求項２】 上記コイニング加工が、上記プレス製品
の絞り成形時に施されることを特徴とする請求項１記載
のプレス加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5175784A JPH0732059A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | プレス加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5175784A JPH0732059A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | プレス加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0732059A true JPH0732059A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16002195
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5175784A Pending JPH0732059A (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | プレス加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0732059A (ja) |
Cited By (3)
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- 1993-07-16 JP JP5175784A patent/JPH0732059A/ja active Pending
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