JPH07319761A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH07319761A
JPH07319761A JP6136672A JP13667294A JPH07319761A JP H07319761 A JPH07319761 A JP H07319761A JP 6136672 A JP6136672 A JP 6136672A JP 13667294 A JP13667294 A JP 13667294A JP H07319761 A JPH07319761 A JP H07319761A
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JP6136672A
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English (en)
Inventor
Masatomo Igarashi
正智 五十嵐
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像メモリの有効活用を図る。 【構成】 図(a)の原画像を90度回転して図(i)
の画像を得るため、原画像を複数のブロックに分割する
(図(b))。これらのブロックのうちブロックB2を
退避領域に一旦移動するとともに、ブロックB1を回転
処理をして所定位置に転記する。これら2つのブロック
が移動して空き領域が生じるため、その後は、この空き
領域にまず残りのブロックの1つを移動する(図
(e))。その後は順次残りのブロックを回転処理した
後に移動していく。このような方式によって、すべての
ブロックの回転および転送を少ないメモリ領域内で実行
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置に関するも
のであり、特に、少ないメモリ使用量で原画像を回転し
たり拡大・縮小したりするのに好適な画像処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】上位装置から供給された原画像を拡大・
縮小したり、回転させたりする画像処理装置が知られて
いる。この画像処理では、原画像の画像データを画像メ
モリの所定の領域に書込み、該画像データに上記回転等
の処理を加え、先の領域とは異なる他の領域に処理後の
画像データを書込んでいた。したがって、画像処理のた
めには、例えば画像の回転処理では画像データ量の2倍
のメモリ領域が必要であった。
【0003】画像を回転させるときに使用するメモリ領
域を上記の場合より少なくすることができる装置として
特公平1−17183号公報に記載されている装置があ
る。該装置では、原画像と同じメモリ容量で回転画像を
得ることが可能である。該装置による画像の回転処理で
は、原画像を画像メモリに書き込む際、行アドレスと列
アドレスとを交換することにより、原画像を反転したイ
メージが画像メモリに記憶される。したがって、該反転
イメージをアドレスの最後の方からアクセスして出力す
れば、結果として原画像が90度回転した画像が得られ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の画像処理装
置には次のような問題点があった。上記公報に記載され
た装置では、処理の対象が回転のみである。すなわち、
原画像の反転処理と逆順のアクセス手法との組合わせに
よるものであるから、回転と拡大・縮小との複合処理に
適用することはでない。このように、従来は、画像の拡
大・縮小または拡大・縮小と回転の組合わせを行うため
に、原画像と処理後の画像のデータ量に相当する容量を
持つ画像メモリが必要であり、メモリ資源を有効に活用
できないという問題点があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解消し、使用する
メモリ領域を少なくすることができる画像処理装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、原画像を展開する第1の
領域、および処理後画像の転記先であって、前記第1の
領域の一部を含む第2の領域、ならびに前記第1および
第2の領域のいずれにも属さないバッファ領域が設定さ
れた画像メモリと、少なくとも前記バッファ領域と同一
サイズのブロックおよび前記第2の領域のうち第1の領
域と重複しない領域と同一サイズのブロックを含む複数
のブロックに原画像を分割するための分割パターンを記
憶した分割パターン記憶手段と、前記複数のブロックの
うち前記バッファ領域と同一サイズのブロックを前記バ
ッファ領域に転記し、該転記した1つのブロックおよび
残りのブロックを予定の順序で前記第2の領域の予定ア
ドレスに転記するための書込パターンを記憶した書込パ
ターン記憶手段と、前記分割パターンおよび原画像のサ
イズに従って前記第1の領域およびバッファ領域から前
記ブロックを読み出すための読出アドレスを発生する読
出アドレス発生手段と、前記書込パターンおよび原画像
のサイズに従って第2の領域およびバッファ領域へ前記
ブロックを転記するための書込アドレスを発生する書込
アドレス発生手段と、前記読出アドレスに従って第1の
領域およびバッファ領域から前記ブロックを読み出して
回転装置に転送し、かつ前記書込アドレスに従って回転
処理後のブロックを前記バッファ領域および第2の領域
へ転送するためのDMA装置とを具備した点に第1の特
徴がある。
【0007】また、本発明は、原画像を展開する第1の
領域および処理後画像の転記先となる第2の領域を含
み、前記2領域のうちサイズの小さい一方の領域がサイ
ズの大きい他方の領域の隅部に含まれるように設定され
た画像メモリと、前記拡大・縮小パラメータに基づいて
指示内容が拡大か縮小かを判断する拡大・縮小判別手段
と、前記拡大・縮小判別手段の判別結果に応じ、拡大の
場合は小さいメモリ領域に展開された原画像の終端側か
ら画像の読み出しを開始し、縮小の場合は大きいメモリ
に展開された原画像の始端側から画像の読み出しを開始
するため読出アドレスを発生する読出アドレス発生手段
と、前記拡大・縮小判別手段の判別結果に応じ、拡大の
場合は大きいメモリ領域の終端側から処理後画像の書込
みを開始し、縮小の場合は小さいメモリ領域の始端側か
ら処理後画像の書込みを開始するための書込アドレスを
発生する書込アドレス発生手段とを具備し、前記拡大・
縮小装置は、前記読出アドレスに従って第1の領域から
画像を読み出して拡大または縮小を行い、かつ前記書込
アドレスに従って拡大・縮小処理後の画像を第2の領域
へ転記するように構成された点に特徴がある。
【0008】
【作用】第1の特徴を有する本発明では、複数ブロック
のうちの1つをバッファ領域に一旦退避させるととも
に、もう1つのブロックを第2の領域のうち第1の領域
と重複しない部分に転記できる。したがって、これらの
退避や転記によって空き領域となった第2の領域のうち
の残りの部分に第1の領域から残りのブロックを回転処
理をして転記できる。前記退避したブロックを最後に第
2の領域の予定位置に転記することで回転処理が終了す
る。このように、原画像を展開したメモリ領域の他に、
2つのブロックサイズに相当するメモリ領域を確保すれ
ば回転処理を行なうことができる。
【0009】また、第2の特徴を有する本発明によれ
ば、原画像を展開する第1の領域と処理後の画像の転記
先となる第2の領域のうち、大きい方に小さい方が含ま
れる形でメモリ領域が確保され、このメモリ領域内で画
像の拡大・縮小が行われる。
【0010】すなわち、拡大の場合は、第1の領域が第
2の領域に含まれるようにメモリ領域を設定し、第2の
領域のうち、第1の領域と重複しない部分から処理後画
像を書込んでいくようにすることにより、第2の領域内
で拡大処理を行える。
【0011】一方、縮小の場合は、第2の領域が第1の
領域に含まれるようにメモリ領域を設定し、第1の領域
から抽出した画像を縮小して第2の領域に書込む。この
場合には、メモリ領域の始端側から原画像の読み出しお
よび処理後画像の書込みが行われるので、処理後画像は
処理前の画像が展開されていた領域の一部に転記される
ことになり、大きいサイズの第1の領域内で縮小処理を
行える。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図5は本発明の画像処理装置の構成を上位装置とし
てのホストシステムとの関連で示したハード構成図であ
る。同図において、画像処理装置1は汎用バスインタフ
ェース4を介して上位装置つまりホストシステム16の
汎用バス15に接続される。汎用バスインタフェース4
にはCPUバス5が接続され、さらにバスドライバ(D
/R)6を介して画像バス12が接続される。画像処理
実行手段13として拡大・縮小装置9、回転装置10が
設けられ、該画像処理実行手段13はCPUバス5と画
像バス12とに接続される。また、DMA装置14がC
PUバス5および画像バス12間に設けられる。DMA
装置14は回転装置9および画像メモリ11間での画像
データの双方向転送を実行する。前記画像バス12には
画像メモリ11が接続される。該画像処理装置1の全体
はCPU2によって制御される。
【0013】前記拡大・縮小装置10は、ホストシステ
ム16から画像メモリ11に書込まれた画像の処理開始
アドレス、主走査画素数、副走査画素数、メモリ水平方
向サイズつまり処理のために確保されたメモリ領域のサ
イズ、ならびに処理後データの転送先アドレス、主走査
画素数、副走査画素数、メモリ水平方向サイズに従って
画像メモリ11上で拡大・縮小処理を実行する。
【0014】また、前記回転装置9は画像メモリ11か
ら読込んだ画像データを指示角度に従って回転させ、再
び画像メモリ11に出力するものである。前記画像メモ
リ11は画像バス12における1次元のアドレスによっ
てアクセスされる。
【0015】これらの構成により、ホストシステム16
に蓄積されている画像データは汎用バスインタフェース
4を介して画像処理装置1に転送されて画像処理がなさ
れる。ホストシステム16から出力された画像処理のた
めの処理コマンドは汎用バスインタフェース4のレジス
タにセットされ、画像処理装置1は該レジスタを参照し
ながら処理を実行する。処理コマンドには、処理対象と
なる原画像のサイズ、ならびに拡大・縮小および回転等
の処理の種類が含まれる。処理された画像データは画像
メモリ11に展開され、その後のホストシステム16か
らの要求に従って読み出され、ホストシステム16に設
けられるプリンタ(図示せず)に送られて記録出力され
る。
【0016】以上のハード構成を有する画像処理装置1
の処理の一例を説明する。図1は原画像を90度回転さ
せるための手順を示す模式図である。ここではすべて回
転方向は反時計方向とする。同図(a)に示すように原
画像のサイズは縦と横の比率が(ルート2):1であ
る。また、図1(b)に示すように、原画像および処理
後画像を格納するため、画像メモリ11には(ルート
2)×(ルート2)のメモリ領域を確保する。メモリ領
域は、原画像が展開されている第1の領域と、後述のブ
ロックB2を一旦退避させるバッファ領域と、処理後画
像を書込むための第2の領域とからなる。該第1および
第2の領域は互いに重複する部分を有するが、バッファ
領域は第1および第2の領域のいずれにも含まれないよ
うに設定されている。なお、メモリ領域の大きさは図中
に記載した水平方向メモリサイズで代表する。
【0017】回転処理では、まず予定の分割比率に従っ
て前記原画像を複数の矩形ブロックに分割する。分割さ
れた各ブロックの縦と横の比率は図示のとおりである。
続いて、分割された各ブロックを回転装置9で回転させ
て予定の転記先へ転記する。各ブロックの転記先は図中
丸数字およびその数字から引き出した矢印で示す。ま
ず、ブロックB1を90度回転させてアドレスA1から
始まる領域に転記する(図1(c))。この回転処理で
は、ブロックを1ワード(16×16ビット)ずつ読み
出して回転処理を加え、転記先に書込む。90度回転の
場合、読み出しは図中左から右の方向に1ワードずつ行
い、書込みは図中下から上の方向へ1ワードずつ行う。
したがって、読み出しアドレスは1ワード単位でインク
リメントし、書込みアドレスは1ワード単位でデクリメ
ントしていく。
【0018】続いて、次のブロックB2を0度回転させ
てつまり実際には回転をしないでアドレスA2から始ま
る領域に転記する(図1(d))。ここでは、回転角度
が0度であるから書込みは左から右の方向に行われる。
次に、ブロックB3を90度回転させてアドレスA3か
ら始まる領域に転記する(図1(e))。次に、ブロッ
クB4を90度回転させてアドレスA4から始まる領域
に転記する(図1(f))。次に、ブロックB5を90
度回転させてアドレスA5から始まる領域に転記する
(図1(g))。最後に、前記アドレスA2から始まる
領域つまりバッファ領域に退避させていたブロックB2
を90度回転させ、アドレスA6から始まる領域に転記
する(図1(h))。以上の処理によって90度回転画
像を得ることができる(図1(i))。なお、前記ブロ
ックB2は退避のときに90度回転させておき、後の転
記で0度回転する手順としてもよい。また、丸数字1お
よび2で示した処理の順序を入れ替えてもよい。
【0019】次に、図2は原画像を270度回転させる
ための手順を示す模式図である。この場合にも、まず原
画像を矩形ブロックに分割するが、分割位置は90度回
転の場合と異なる。また、ここでは270度回転におけ
る処理の理解を容易にするため、前記90度回転の場合
とは原画像が異なる。また、書込みは開始アドレスから
下の方向に進んでいく。原画像を複数のブロックに分割
したならば、ブロックB11を270度回転させてアド
レスA11から始まる領域に転記する(図2(c))。
次に、ブロックB12を回転させず、アドレスA12か
ら始まるバッファ領域に転記する(図2(d))。次
に、ブロックB13を270度回転させてアドレスA1
3から始まる領域に転記する(図2(e))。次に、ブ
ロックB14を270度回転させてアドレスA14から
始まる領域に転記する(図2(f))。次に、ブロック
B15を270度回転させてアドレスA15から始まる
領域に転記する(図2(g))。最後に、前記アドレス
A12から始まる領域に転記されたブロックB12を2
70度回転させ、アドレスA16から始まる領域に転記
する(図2(h))。以上の処理によって270度回転
画像を得ることができる(図2(i))。なお、前記ブ
ロックB12は退避のときに270度回転させておき、
後の転記で0度回転する手順としてもよい。
【0020】前記読み出しのアドレスや書込みのアドレ
スA1〜A6ならびにA11〜A16は原画像のサイズ
とあらかじめ設定した画像のブロックパターン情報とに
基づいて計算する。ブロックパターン情報は、前記ブロ
ックB1〜B5、B10〜B15の形状を特定するため
の縦・横の比と処理前後の配置位置情報である。また、
図2(i)および図2(i)の画像を図2(h)のよう
に分割し、上述の手順と逆の手順を実行すれば、図2
(a)または図2(a)の画像が得られる。
【0021】続いて、上述の回転処理をフローチャート
を参照して説明する。図6において、ステップS1で
は、上位装置つまりホストシステム16から処理パラメ
ータを受け取る。処理パラメータには主走査方向画素
数、副走査方向画素数、ならびに回転角度が含まれる。
ステップS2では、画像メモリ11のアドレス0番地を
スタートアドレスとして原画像を格納(ストア)する。
ステップS3では、原画像を図1、図2に示したブロッ
クに分割した場合の各ブロックの左上点のアドレスと各
ブロックの縦横の画素数を計算して記憶する。この記憶
にはCPU2に含まれるRAMを使用する。
【0022】ステップS4では、回転装置9に回転角度
を指定する。ステップS5では、未処理ブロックを代表
するパラメータつまり各ブロックの前記左上点のアドレ
ス(読出アドレス)および水平方向メモリサイズ、なら
びに1ワードのビット数つまり転送単位をDMA装置1
4にセットし、画像メモリ11から回転装置9へ画像デ
ータを転送する。ステップS6では、回転処理後の転送
先アドレスおよび転送単位ならびに水平方向メモリサイ
ズをDMA装置14にセットし、回転装置13から画像
メモリ11へ処理後の画像データを転送する。
【0023】ステップS7では、1ブロックの処理が終
了したか否かを判断する。この判断は、処理済データ数
と前記ステップS3で計算したブロックのサイズによっ
て行う。1ブロックの処理が終了するまではステップS
5に戻り、転送と回転の処理を繰り返す。1ブロックの
処理が終了したと判断されたならば、ステップS8に進
んで全ブロックの処理が終了したか否かを判断する。こ
こでは、一定のブロック(図1ではB2)の回転処理を
2回実行するので、分割ブロック数「5」に「1」を加
算した数つまりブロック数「6」が、総ブロック数とな
る。ステップS8の判断が否定ならば、ステップS4に
進んで次のブロックの処理を実行する。ステップS8の
判断が肯定となったときにこの回転処理を終了する。
【0024】なお、上述のように、特定のブロックは仮
に0度回転させる場合があるので、例えばカウンタによ
ってその特定のブロックを識別できるようにしておき、
該ブロックの処理では検出回転装置9に対する角度の設
定を0度とする。
【0025】次に、原画像を拡大・縮小する処理の例を
説明する。図3は原画像を縦横2倍に拡大する例の模式
図である。同図において、画像メモリに展開された原画
像(図3(a))を同図(b)から(e)の順に拡大す
る。各図において、符号51は処理のための読出完了エ
リアを示し、符号52は拡大処理完了エリアを示す。同
図に示すように、原画像の最終ラインから順に拡大を
し、原画像の4倍の大きさを持つメモリ領域の最終ライ
ンから転記していく。この処理によって、原画像のメモ
リ領域は、処理後画像のメモリ領域内に含ませることが
できる。つまり原画像のサイズに相当するメモリ領域を
節約できる。
【0026】続いて、原画像を縦横1/2に縮小する例
を図4の模式図を参照して説明する。図4において、画
像メモリに展開された原画像(図4(a))を同図
(b)から(e)の順に縮小する。各図において、符号
61は処理のための読出完了エリアを示し、符号62は
拡大処理完了エリアを示す。同図に示すように、原画像
の先頭ラインから順に縮小をし、当該メモリ領域の原点
から転記していく。この処理によって、処理後のメモリ
領域は、原画像のメモリ領域内に含ませることができ
る。つまり、この場合にも拡大のときと同様、原画像の
サイズに相当するメモリ領域を節約できる。
【0027】続いて、上述の拡大処理をフローチャート
を参照して説明する。図7において、ステップS10で
は、上位装置つまりホストシステム16から処理パラメ
ータを受け取る。処理パラメータには処理前後の主走査
方向画素数および副走査方向画素数が含まれる。ステッ
プS11では、画像メモリ11のアドレス0番地をスタ
ートアドレスとして原画像を格納する。ステップS12
では、原画像の処理開始アドレスつまり最終ラインを初
期値としてセットする。
【0028】ステップS13では、拡大・縮小装置10
の固定パラメータ例えば画像バスの幅等をセットする。
ステップS14では、原画像読出しのためのスタートア
ドレスと1ラインのサイズを拡大・縮小装置10にセッ
トする。最初の処理では前記処理開始アドレスつまり原
画像の最終ラインのアドレスがセットされる。ステップ
S15では、処理後データの書込み先のアドレスと拡大
後の1ラインのサイズを拡大・縮小装置10にセットす
る。ステップS16では、拡大・縮小装置10に起動を
かける。この起動によって処理開始アドレスから画像デ
ータが拡大・縮小装置10へ読込まれ、拡大処理されて
画像メモリ11の前記書込み先アドレスに転記される。
【0029】ステップS17では、1ラインの拡大およ
び書込みが終了したか否かを判断する。該判断が肯定と
なったならば、ステップS18に進み、原画像のすべて
の処理を終了したか否かを判断する。まだ、処理が済ん
でいない場合はステップS19に進み、次の読出ライン
を指示するためアドレスをデクリメント(−1)する。
同様に、ステップS20では、処理後データを書込みラ
インを指示するためアドレスをデクリメントする。書込
みアドレスは2倍拡大の場合、「2」減算される。読み
出しおよび書込みのアドレスを更新したならばステップ
S14に戻る。こうして、ステップS17の判断が肯定
になったときに処理は終了する。
【0030】図7では、原画像の拡大について示した
が、縮小についても、処理開始アドレスと処理後の書込
みアドレスを変更することによって、同様に処理をする
ことができる。なお、縮小の場合は、縮小率により、複
数ラインをブロック化し、このブロック毎に縮小処理を
実行する。例えば、縦横1/2倍に縮小するときは、原
画像の2ラインを1ブロックとし、このブロックのアド
レスと縦横画素数、縮小画像データ転記先アドレス、縮
小後の縦横画素数を拡大・縮小装置10にセットし、処
理を実行する。
【0031】次に、ブロック図を参照して上記の各実施
例の動作を行うための要部機能を説明する。まず、回転
処理のための機能を説明する。図8において、上位装置
から指示された回転角度および原画像サイズはパラメー
タ記憶部19に格納される。読出アドレス発生部17
は、分割された原画像の各ブロック毎の読出アドレスを
算出し、DMA装置14に出力する。この読出アドレス
は、パラメータ記憶部19の原画像サイズおよびあらか
じめCPU2のROMまたはRAMに設定されている分
割パターンAに従って算出される。分割パターンAは前
記ブロックパターン情報のうち、処理前のブロックに対
応し、回転角度によって異なるのものが設定されてい
て、前記指示パラメータ記憶部19の回転角度に従って
選択される。
【0032】書込アドレス発生部18は、処理後ブロッ
クの転送先アドレスを各ブロック毎に算出し、DMA装
置14に出力する。この書込アドレスは、前記原画像サ
イズおよびCPU2のROMまたはRAMに設定されて
いる書込パターンBに従って算出される。書込パターン
Bは前記ブロックパターン情報のうち、処理後のブロッ
クに対応し、回転角度によって異なるものが設定されて
いて、前記パラメータ記憶部19の回転角度に従って選
択される。
【0033】DMA装置14は、読出アドレス発生部1
7から供給されるアドレスに従って画像メモリ11から
画像データを読み出し、回転装置9に転送する。また、
DMA装置14は回転装置9で回転処理がなされた画像
データを、書込アドレス発生部18から供給されるアド
レスに従って画像メモリ11に書込む。
【0034】次に、図9を参照して拡大・縮小処理のた
めの機能を説明する。図9において、上位装置から指示
された原画像サイズおよび処理後サイズはパラメータ記
憶部20に格納される。拡大・縮小判別部21は、前記
原画像サイズおよび処理後サイズに基づいて指示内容が
拡大か縮小かを判断するとともに、拡大倍率を検出す
る。その判断および検出結果は読出アドレス発生部22
および書込アドレス発生部23に出力される。読出アド
レス発生部22および書込アドレス発生部23は、拡大
・縮小の判断および拡大倍率の検出結果に従って拡大・
縮小装置10にそれぞれ読出アドレスおよび書込アドレ
スを出力する。
【0035】すなわち、読出アドレス発生部22は、拡
大の場合は原画像の最終ラインからデータの読み出しを
開始するためのアドレスを発生し、縮小の場合は原画像
の先頭ラインからデータの読み出しを開始するためのア
ドレスを発生する。また、書込アドレス発生部23は、
拡大・縮小により、それぞれ異なったアドレスを発生す
る。まず拡大の場合は、倍率に応じてメモリ領域の書込
アドレスを発生する。例えば拡大倍率が2倍の場合は、
最終ラインから2ライン目の先頭を書込開始アドレスと
して発生する。一方、縮小の場合は、メモリ領域の先頭
を書込開始アドレスとして発生する。読出アドレスと書
込アドレスとは、1ラインの拡大、または1ブロックの
縮小処理を終了する毎に更新される。
【0036】拡大・縮小装置10は前記読出アドレスに
従って画像メモリ11から画像データを読み出す。そし
て、拡大・縮小装置10は前記原画像サイズおよび処理
後サイズに従って拡大・縮小処理をし、書込アドレスに
従って画情報メモリ11に処理後データを書込む。
【0037】以上のように、本実施例では、回転処理で
は、回転角度によって異なる分割パターンに従って原画
像を複数のブロックに分割し、かつ該ブロックに対する
処理順序を工夫することにより、使用するメモリ領域の
低減を図った。また、拡大・縮小処理では、拡大または
縮小により、原画像の1ライン毎または複数ラインから
なるブロック毎に処理を実行し、かつ拡大または縮小に
よって原画像の処理開始位置を変えることにより、使用
するメモリ領域の低減を図った。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、複数に分割されたブロックのうち1
つを退避するバッファ領域と他の1つの処理後の転記先
となる第2の領域を原画像の展開領域つまり第1の領域
の付加部分として確保するだけで、原画像の回転処理を
行うことができ、メモリ資源の節約をすることができ
る。
【0039】また、請求項2の発明によれば、拡大・縮
小の処理前後の画像の大きさのうち、大きい方の画像と
同一の大きさのメモリ領域があれば、その範囲内で拡大
・縮小をすることができ、メモリ資源の節約をすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による90度回転処理の過程を示す模
式図である。
【図2】 本発明による270度回転処理の過程を示す
模式図である。
【図3】 本発明による拡大処理の過程を示す模式図で
ある。
【図4】 本発明による縮小処理の過程を示す模式図で
ある。
【図5】 本発明の画像処理装置のハード構成を示すブ
ロック図である。
【図6】 画像回転処理を示すフローチャートである。
【図7】 画像拡大処理を示すフローチャートである。
【図8】 第1実施例の動作を実行するための要部を示
す機能ブロック図である。
【図9】 第2実施例の動作を実行するための要部を示
す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1…画像処理装置、 9…回転装置、 10…拡大・縮
小装置、 11…画像メモリ、 14…回転装置、 1
9…パラメータ記憶部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/36 530 G 9471−5G E 9471−5G F 9471−5G H04N 1/387

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指示された回転角度に従って画像を回転
    させる回転装置を有する画像処理装置において、 原画像を展開する第1の領域、および処理後画像の転記
    先であって、前記第1の領域の一部を含む第2の領域、
    ならびに前記第1および第2の領域のいずれにも属さな
    いバッファ領域が設定された画像メモリと、 少なくとも、前記バッファ領域と同一サイズのブロック
    および前記第2の領域のうち第1の領域と重複しない領
    域と同一サイズのブロックを含む複数のブロックに原画
    像を分割するための分割パターンを記憶した分割パター
    ン記憶手段と、 前記複数のブロックのうち前記バッファ領域と同一サイ
    ズのブロックを前記バッファ領域に転記し、該転記した
    1つのブロックおよび残りのブロックを予定の順序で前
    記第2の領域の予定アドレスに転記するための書込パタ
    ーンを記憶した書込パターン記憶手段と、 前記分割パターンおよび原画像のサイズに従って前記第
    1の領域およびバッファ領域から前記ブロックを読み出
    すための読出アドレスを発生する読出アドレス発生手段
    と、 前記書込パターンおよび原画像のサイズに従って第2の
    領域およびバッファ領域へ前記ブロックを転記するため
    の書込アドレスを発生する書込アドレス発生手段と、 前記読出アドレスに従って第1の領域およびバッファ領
    域から前記ブロックを読み出して前記回転装置に転送
    し、かつ前記書込アドレスに従って回転処理後のブロッ
    クを前記バッファ領域および第2の領域へ転送するため
    のDMA装置とを具備したことを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 指示された拡大・縮小パラメータに従っ
    て画像を拡大・縮小させる拡大・縮小装置を有する画像
    処理装置において、 原画像を展開する第1の領域および処理後画像の転記先
    となる第2の領域を含み、前記2領域のうちサイズの小
    さい一方の領域がサイズの大きい他方の領域の隅部に含
    まれるように設定された画像メモリと、 前記拡大・縮小パラメータに基づいて指示内容が拡大か
    縮小かを判断する拡大・縮小判別手段と、前記拡大・縮
    小判別手段の判別結果に応じ、拡大の場合は小さいメモ
    リ領域に展開された原画像の終端側から画像の読み出し
    を開始し、縮小の場合は大きいメモリに展開された原画
    像の始端側から画像の読み出しを開始するため読出アド
    レスを発生する読出アドレス発生手段と、 前記拡大・縮小判別手段の判別結果に応じ、拡大の場合
    は大きいメモリ領域の終端側から処理後画像の書込みを
    開始し、縮小の場合は小さいメモリ領域の始端側から処
    理後画像の書込みを開始するための書込アドレスを発生
    する書込アドレス発生手段とを具備し、 前記拡大・縮小装置は、 前記読出アドレスに従って第1の領域から画像を読み出
    して拡大または縮小を行い、かつ前記書込アドレスに従
    って拡大・縮小処理後の画像を第2の領域へ転記するよ
    うに構成されたことを特徴とする画像処理装置。
JP6136672A 1994-05-27 1994-05-27 画像処理装置 Pending JPH07319761A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014120961A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Casio Comput Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014120961A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Casio Comput Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

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