JPH07317967A - 繊維強化樹脂複合管 - Google Patents

繊維強化樹脂複合管

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Publication number
JPH07317967A
JPH07317967A JP6118135A JP11813594A JPH07317967A JP H07317967 A JPH07317967 A JP H07317967A JP 6118135 A JP6118135 A JP 6118135A JP 11813594 A JP11813594 A JP 11813594A JP H07317967 A JPH07317967 A JP H07317967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
reinforced resin
spigot
resin
composite pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP6118135A
Other languages
English (en)
Inventor
Riichi Antoku
利一 安徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP6118135A priority Critical patent/JPH07317967A/ja
Publication of JPH07317967A publication Critical patent/JPH07317967A/ja
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】管の積み込みや運搬時の差口部同士の接触や、
接続の際のハンマーによる衝撃や差口部の受口部との接
触により、差口部及び受口部を破損することがなく、生
産性に優れた繊維強化樹脂複合管を提供する。 【構成】内外繊維強化樹脂層11,12間に樹脂モルタ
ルからなる中間層13を設け、一端部に差口部14を有
する。差口部14に、中間層13の露出部を被覆するよ
うに弾性体15を取着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開削工法により、地中
に埋設される管として好適に用いられる繊維強化樹脂複
合管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、開削工法により、地中に埋設され
る配管材料として、内外繊維強化樹脂層間に樹脂モルタ
ルからなる中間層を有し、一端部に差口部が形成され、
他端部に受口部が形成された繊維強化樹脂複合管が用い
られることがある。この繊維強化樹脂複合管を開削工法
により配管する方法としては、先行する繊維強化樹脂管
の受口部内に、後続の繊維強化樹脂管の差口部を向けて
ハンマー等で叩き込むようにして受口部と差口部とを順
次接続していく方法が簡便な方法として採用されてい
る。
【0003】しかし、このような繊維強化樹脂複合管の
差口部には樹脂モルタルからなる中間層が露出している
ので、管の積み込みや運搬時の差口部同士の接触によ
り、差口部の端部を損傷したり中間層と内外内外繊維強
化樹脂層間の剥離が生じたり、又、受口部にも樹脂モル
タルからなる中間層が露出しているので、接続の際のハ
ンマーによる過度の衝撃や両者間の接触により、差口部
及び受口部の破損するという問題点がある。
【0004】この点に鑑み、例えば、実公平2─430
8号公報には、外周面及び内周面を強化プラスチックで
形成し、両面の間に樹脂モルタル層を挟在せしめ、外周
面の管端側に継手を挿入する段差を設け、当該段差の内
側を全て強化プラスチックで形成した推進管用プラスチ
ック複合管が提案されている。又、実公平4─1031
9号公報には、嵌入部における受口内面と差口外面管に
止水ゴムを介装するとともに、受口奥部段差と差口先端
面との衝き合わせ部に樹脂製の当て板を介入した強化プ
ラスチック複合管の継手構造が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合には、樹脂モルタル層を有し、管端のみを全て強化
プラスチックで形成したような複合管は、連続製造では
得ることができず、煩雑な後加工工程を経て管端を強化
プラスチックで形成する必要があるため、生産性が悪
く、コスト高となるという問題点がある。
【0006】又、後者の場合には、管の接続の際には、
受口奥部段差と差口先端面との衝き合わせ部に介入され
た樹脂製の当て板により、受口奥部段差と差口先端面間
が直接接触するのは避けられるとしても、管の積み込み
や運搬時の差口同士の接触により、差口の端部を損傷し
たり中間層と内外面間の剥離が生じたりするという問題
点がある。
【0007】本発明は上記の如き従来の問題点を解消
し、管の積み込みや運搬時の差口部同士の接触や、接続
の際のハンマーによる衝撃や差口部の受口部との接触に
より、差口部及び受口部を破損することがなく、生産性
に優れた繊維強化樹脂複合管を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、内外繊維強化
樹脂層間に樹脂モルタルからなる中間層が設けられ、少
なくとも一端部に差口部が形成された繊維強化樹脂管で
あって、差口部に、中間層の露出部を被覆するように弾
性体が取着されている繊維強化樹脂複合管である。
【0009】本発明において、内外繊維強化樹脂層を形
成するには、硬化性樹脂含浸強化繊維が用いられる。硬
化性樹脂含浸強化繊維中の樹脂としては、例えば、不飽
和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が
好適に用いられ、場合によっては光硬化性樹脂の使用も
可能である。硬化性樹脂には、必要に応じて、アエロジ
ル、ガラスバルーン、炭酸カルシウム、タルク等の充填
剤が添加されてもよい。
【0010】又、硬化性樹脂には、一般に硬化剤や硬化
促進剤が添加されるが、従来公知のものが使用されてよ
く、熱硬化剤としては、例えば、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げら
れ、硬化促進剤としては、例えば、ナフテン酸コバル
ト、ナフテン酸マンガン、ジメチルアニリン等が挙げら
れる。
【0011】硬化性樹脂含浸強化繊維中の強化繊維の材
質は、特に限定されるものではく、ガラス繊維、炭素繊
維等の無機繊維、あるいはアラミド繊維、ポリエチレン
テレフタレート繊維(PET繊維)等の有機繊維が挙げ
られる。強化繊維の形態の種類としては、ロービング繊
維をはじめ、ロービングクロステープ、ガラスクロステ
ープ、すだれ状編みテープ、チョップドストランドテー
プ、コンテニュアステープ等が挙げられる。
【0012】本発明において中間層を成形するには樹脂
モルタルが用いられ、その樹脂モルタルは、硬化性樹脂
と骨材とからなる。樹脂モルタル中の硬化性樹脂として
は、内外繊維強化樹脂層を形成する硬化性樹脂含浸強化
繊維中の硬化性樹脂が用いられる。樹脂モルタル中の骨
材としては、川砂、珪砂等が用いられる。
【0013】本発明の繊維強化樹脂複合管の製造方法と
しては、例えば、周方向に回転しつつ軸方向に移動する
無端ベルト又は紙管等の芯型上に、内繊維強化樹脂層形
成用の硬化性樹脂含浸強化繊維中を巻回し、その上に樹
脂モルタルを供給して中間層形成用の樹脂モルタル層を
形成し、更にその上に外繊維強化樹脂層形成用の硬化性
樹脂含浸強化繊維を巻回した後、樹脂を硬化させて一体
成形する方法等が挙げられる。尚、芯型の脱型は、芯型
として無端ベルトを用いた場合には、成形材料を巻回し
た後、芯型として紙管を用いた場合には、硬化後に適宜
行われる。
【0014】樹脂の硬化は普通の硬化手段が採用でき、
樹脂が熱硬化性樹脂の場合には、通常、加熱ヒーター等
の加熱手段により加熱することにより行い、樹脂が光硬
化性樹脂の場合には、通常、紫外線を照射することによ
り行う。
【0015】弾性体の形状としては、端部の中間層の露
出部を被覆するように差口部に取着される形状とされる
必要があり、例えば、断面形状が略L字状、コ字状、略
U字状をなした環状のもの等が挙げられる。この際、差
口部は弾性体が容易に抜け落ちないように、差口の端部
に簡単な切削加工を行ったり、接着層を介して接着した
りする方法が適宜採用される。
【0016】弾性体の材質としては、弾性体からなるも
のが使用され、例えば、天然ゴムや、ブタジエンゴム、
スチレン─ブタジエンゴム、アクリロニトリル─ブタジ
エンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ケイ素ゴ
ム、フッ素ゴム、アクリルゴム等の合成ゴム等が使用さ
れる。
【0017】
【作用】本発明の繊維強化樹脂複合管は、内外繊維強化
樹脂層間に樹脂モルタルからなる中間層が設けられ、少
なくとも一端部に差口部が形成された繊維強化樹脂管で
あって、差口部に、中間層の露出部を被覆するように弾
性体が取着されていることにより、管の積み込みや運搬
時に差口部同士が接触しても、中間層同士が直接接触す
ることがないので、差口部の端部を損傷したり中間層と
内外内外繊維強化樹脂層間の剥離が生じたりすることが
なく、又、接続の際に、ハンマーによる衝撃を加えて
も、差口部の端部が弾性体で保護されているので、受口
部との接触により、差口部及び受口部を破損することが
なく、又、差口部の端部を簡単な切削加工を行った後に
弾性体を取着するだけでよいので生産性に優れている。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により図面を参照して
説明する。図1は、本発明の繊維強化樹脂複合管の差口
部の一例を示す一部切欠き正面図である。繊維強化樹脂
複合管1は内繊維強化樹脂層11と外繊維強化樹脂層1
2との間に樹脂モルタルからなる中間層13が設けられ
ている。
【0019】繊維強化樹脂複合管1の一端部には差口部
14が形成られ、他端には図示しない受口部が成形され
ている。繊維強化樹脂複合管1の一端部に形成された差
口部14では、外繊維強化樹脂層12の端部が削除さ
れ、中間層13はその端部の外表面と端面が露出した状
態とされている。
【0020】差口部14には、その端部の外表面と端面
との露出面及び内繊維強化樹脂層11の端面を一体的に
覆うようにして、断面形状が略L字状の環状をなしゴム
等の弾性材料からなる弾性体15が取着されている。
【0021】これにより、管の積み込みや運搬時に、差
口部14の中間層13同士が直接接触することがなく、
差口部14の端部を損傷したり中間層13と内外繊維強
化樹脂層11,12間の剥離が生じたりすることがな
い。
【0022】図2は、本発明の繊維強化樹脂複合管の差
口部の別の例を示す一部切欠き正面図である。この繊維
強化樹脂複合管2の一端部に形成された差口部24で
は、内繊維強化樹脂層21の端部と外繊維強化樹脂層2
2の端部がともに削除され、中間層23はその端部の内
外表面と端面が露出した状態とされている。
【0023】差口部24には、その端部の内外表面と端
面との露出面一体的に覆うように断面略コ字状の環状の
ゴム等の弾性材料からなる弾性体23が取着されてい
る。その他の構成については、図1を参照して説明した
ものと同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0024】次に、図1に示す繊維強化樹脂複合管1の
配管施工工程を図3を参照して説明する。まず、図3
(a)に示す如く、先行する繊維強化樹脂複合管1の受
口部15内に、後続の繊維強化樹脂複合管1′の中間層
13′の露出部を被覆するように弾性体15′が取着さ
れ差口部14′の方を向けるようにして位置決めを行
う。
【0025】次に、図3(b)に示す如く、後続の繊維
強化樹脂複合管1′の受口部の方から適宜あて木をあ
て、その当て木の上をハンマーが叩くようにして、先行
する繊維強化樹脂複合管1の受口部16内に、後続の繊
維強化樹脂複合管1′の差口部14′を挿入するように
して接続していく。この際に、差口部14′は中間層1
3′の露出部を被覆するように弾性体15′が取着され
ているので、接続の際のハンマーによる衝撃が緩和され
るとともに、両者間が直接接触するこがなくて、差口部
14′及び受口部16を破損することがない。
【0026】
【発明の効果】本発明の繊維強化樹脂複合管は、上記の
如き構成とされているので、管の積み込みや運搬時の差
口部同士の接触や、接続の際のハンマーによる衝撃や差
口部の受口部との接触により、差口部及び受口部を破損
することがなく、生産性に優れている。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維強化樹脂複合管の一例を示す一部
切欠き正面図である。
【図2】本発明の繊維強化樹脂複合管の別の例を示す一
部切欠き正面図である。
【図3】図1に示す繊維強化樹脂複合管の接続工程の例
を示す説明図であり、(a)はその前半の工程を示す断
面図、(b)は後半の工程を示す断面図である。
【符号の簡単な説明】
1,1′,2 繊維強化樹脂複合管 11 内繊維強化樹脂層 12 外繊維強化樹脂層 13,13′,23 中間層 14,14′,24 差口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外繊維強化樹脂層間に樹脂モルタルか
    らなる中間層が設けられ、一端部に差口部が形成された
    繊維強化樹脂管であって、差口部に、中間層の露出部を
    被覆するように弾性体が取着されていることを特徴とす
    る繊維強化樹脂複合管。
JP6118135A 1994-05-31 1994-05-31 繊維強化樹脂複合管 Pending JPH07317967A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6118135A JPH07317967A (ja) 1994-05-31 1994-05-31 繊維強化樹脂複合管

Applications Claiming Priority (1)

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JP6118135A JPH07317967A (ja) 1994-05-31 1994-05-31 繊維強化樹脂複合管

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JPH07317967A true JPH07317967A (ja) 1995-12-08

Family

ID=14728923

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JP6118135A Pending JPH07317967A (ja) 1994-05-31 1994-05-31 繊維強化樹脂複合管

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JP (1) JPH07317967A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002081583A (ja) * 2000-09-07 2002-03-22 Sekisui Chem Co Ltd 複合樹脂管の接合構造
JP2005240961A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Nishihara Engineering Co Ltd 流体配管

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040107