JPH0731596A - 眼底血流計 - Google Patents

眼底血流計

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JPH0731596A
JPH0731596A JP5200250A JP20025093A JPH0731596A JP H0731596 A JPH0731596 A JP H0731596A JP 5200250 A JP5200250 A JP 5200250A JP 20025093 A JP20025093 A JP 20025093A JP H0731596 A JPH0731596 A JP H0731596A
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JP
Japan
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blood flow
fundus
light
blood vessel
blood
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JP5200250A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Tamura
敏和 田村
Atsuto Yamaguchi
敦人 山口
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザー光の照射位置及び検出位置に対する
測定血管位置から正確な血流速度と血管径を求め、リア
ルタイムに血流量を求める。 【構成】 He−Neレーザー光を出射する測定用光源
39からの光束が被検眼Eの眼底Eaに投射され、眼底Ea
からの反射光の一部は、孔あきミラー30の後方の小ミ
ラー対32a、32bで反射され、マルチプライヤ41
a、41bで受光され、血流速度算出部81により血流
速度が算出される。また眼底反射光の残りは、イメージ
スタビライザ34、観察光学系35を経て血管検出系6
7のCCDセンサ71により検出され、血管径算出部8
5により血管径が算出される。血流速度と血管径は、同
期信号発生回路87により同期させて求め、これらの信
号から血流量算出部82において測定血管Evの血流量を
算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼底血管内の血流速度
等の測定を行う眼底血流計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は眼底血流計の従来例を示し、眼
科診断に通常用いられるスリットランプを血流測定用に
改造したものである。観察用光源1から出射され、孔あ
きミラー2で反射された白色照明光はスリット3、レン
ズ4を透過し、被検眼Eの角膜の屈折力を補正するコン
タクトレンズ5を経て、被検眼Eの眼底Ea上の測定血管
Evを照明する。眼底Eaからの反射光は、レンズ6a、6
b、ミラー7a、7b、ミラー8a、8b、接眼レンズ
9a、9bによる立体観察系により、測定血管Evを含む
被検眼Eの眼底Eaに対する検者の観察を可能にする。
【0003】一方、He−Neレーザー光源10からの
測定光は、孔あきミラー2の中央の孔を通り照明光と同
軸にされた後に、スリット3、レンズ4を通って眼底Ea
の測定血管Evを点状に照射する。測定血管Evからの反射
光には、血管Ev中を流れる血球による散乱光と血管壁に
よる散乱光とが含まれ、α’の角をなす2方向に配置さ
れたレンズ6a、6b、ミラー7a、7b、ミラー8
a、8b、ファイバ11a、11bを経てフォトマルチ
プライヤ12a、12bにより受光される。
【0004】検者は被検眼Eの眼底Eaを観察しながら、
レーザー光を測定血管Evに合軸させる操作を行ってから
測定を始める。フォトマルチプライヤ12a、12bで
の受光信号は、血管Ev内を流れる血球によるドップラー
シフトした成分と、静止している血管壁で反射された成
分とが干渉を起こすため、所定のビート信号を含んでい
る。このビート信号を周波数解析することにより、血管
Ev内の血流速度が求められる。
【0005】図14は測定された受光信号を周波数解析
した結果の一例を示し、横軸は周波数、縦軸はパワーを
示している。各受光信号から次の式のようにしてΔfmax
が求められ、これから血管Ev内の最大血流速度が算出さ
れる。 Δfmax=(κs −κi )・υ
【0006】ここで、κs は受光方向の波数ベクトル、
κi は入射方向の波数ベクトル、υは血流の速度ベクト
ルである。各受光信号からのそれぞれの結果をΔfmax
1、Δfmax2とすると、 Vmax =(λ/n・α)・|Δfmax1−Δfmax2|/ c
osβとなる。
【0007】ここで、λはレーザー光の波長、nは測定
部位の屈折率、αは眼内における2つの受光方向のなす
角、βは2つの受光方向の作る平面と血流との角であ
る。このように、2方向から測定することにより入射方
向に係わる寄与が相殺され、眼底Ea上の任意の部位の血
管Evの血流を測定することができる。
【0008】図15は検者により観察される像の一例を
示し、測定対象である血管Evは接眼レンズ9a、9bの
焦点面に用意されたスケールSCに合わされる。PSは測定
用He−Neレーザー光のスポット像であり、2つの受
光方向の作る平面と眼底Eaとの交線Aと、血流速度ベク
トルυとのなす角βとの関係から真の血流速度を測定す
るためには、交線Aを速度ベクトルυに一致させる操作
が必要である。
【0009】そのためには従来においては、受光光学系
全体を回転させるとか、受光光学系中に配置したイメー
ジローテータにより観察眼底像を回転させる(Feke:IEEE
Transactions of Biomedical Engineering, Vol BME-3
4,No.9,Sept.1987,pp673〜680)とか、回転アパーチャ機
構を設ける(Riva:Applied Opties, Vol.20, No.1, 1,Ja
n.1981,pp117〜120)ことが提案されている。また、一般
的な眼底カメラに機能追加して眼底血流計を構成した例
が「Milbocker: ARVO, Annual Meeting paperpresentat
ion No.2786,4 May 1990 」に知られており、これは米
国特許公報第5106184号として登録されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
(1) しかしながら上述の従来例では、血流速度の測定の
みを行っているが、眼底血管のような末梢血流状態を診
断するには、その血管径も測定し、血流速度と血管径か
らその血管内を流れる血液の流量を求めることが必要で
ある。ところが、この種の測定を行う場合に血管の脈動
が原因となり、血流量、血管径、血管位置が時間と共に
変化するので、動脈血流量を算出する際にはその精度が
著しく低下する。
【0011】(2) また上述の従来例では、血管方向と測
定方向を合致させるために、イメージローテータや回転
アパーチャ等の機構が必要となり、これらは装置自体が
大型でかつ高価となる。実際の測定の際に、血管方向と
測定方向とに若干のずれがあると測定誤差が発生するの
で、この種の装置を用いる測定には熟練が必要となる。
また、この血管方向と測定方向の関係は、血管径に対す
る被検眼のアライメント、被検眼の眼球運動、眼底の起
伏、及び眼底での測定部における血管の向き等で異な
り、正確な測定は非常に難しい。
【0012】本発明の第1の目的は、上述の問題点(1)
を解決し、血流速度と血管径とから刻々と変化する血流
量を算出し、血管位置と照射及び検出位置との関係を一
定に保持し、正確な血流量の測定を行い得る眼底血流計
を提供することにある。
【0013】また本発明の第2の目的は、上述の問題点
(2) を解決し、散乱光検出光学系の光軸に対し血流方向
を簡便な操作で合致させ、精度の高い血流値を測定し得
る眼底血流計を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの第1本発明に係る眼底血流計は、可干渉の測定光を
眼底の測定部位へ導く照射手段と、測定部位からの散乱
反射光を集光する集光手段と、該集光手段により集光さ
れた光束を検出する検出手段と、該検出手段の出力から
眼底の血管内を流れる血液速度を算出する血流速算出手
段と、照明光を測定部位又はその付近へ導く照明手段
と、照明部位の像を撮像面上へ投影する撮像手段と、該
撮像手段の出力から血管径を算出する血管径算出手段
と、所定時間内に複数回の同期信号を発生する同期信号
発生手段と、該同期信号発生手段の出力に基づいて前記
血流速算出手段と前記血管径算出手段とを作用させる制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、第2発明に係る眼底血流計は、眼底
に単一の光ビームを照射し眼底組織から得られた光束を
解析することにより、眼底組織の血流状態を測定する眼
底血流計において、可干渉光を発生する光源からの光束
を測定部位に照射する照射手段と、測定部位から得られ
た光束を方向ベクトルが同一平面にない少なくとも3方
向で独立に検出する検出手段と、該検出手段の出力信号
から血流速度に対応するドップラーシフト成分を求める
第1の信号処理手段と、測定部位から得られた少なくと
も3方向の前記光束のドップラーシフト成分と測定部位
から得られた前記光束の検出方向の情報とから血管にお
ける血流速度ベクトル又はその絶対量を求めるための第
2の信号処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
【作用】上述の構成を有する第1発明の眼底血流計にお
いて、血流速計測手段と血管径算出手段とを同期信号発
生回路で制御することにより、実時間で血流速度と血管
径を測定する。
【0017】また第2発明の眼底血流計において、測定
血管からの散乱反射光を3方向以上の独立した方向から
検出し、この散乱光の各方向成分のドップラーシフト量
を求め、このドップラーシフト量と照射光の方向に対す
る散乱反射光の検出方向の情報とから眼底血管の血流速
度ベクトルの真値を算出する。
【0018】
【実施例】本発明を図1〜図12に図示の実施例に基づ
いて詳細に説明する。図1は第1の実施例の構成図であ
り、眼底カメラの型式を利用したものである。近赤外光
を発するタングステンランプ等から成る照明光源21か
ら対物レンズ22に至る光路上には、可視光カットフィ
ルタ23、コンデンサレンズ24、ミラー25、フィー
ルドレンズ26、リング状の開口部を有するリングスリ
ット27、リレーレンズ28、29、中央に開口部を有
する孔あきミラー30、イメージローテータ31が配列
されている。
【0019】更に、孔あきミラー30の背後の光路上に
は、小ミラー対32a、32b、アパーチャ33、イメ
ージスタビライザ34、観察光学系35、レンズ36、
アパーチャ37、レンズ38、He−Neレーザー光を
出射する測定用光源39が配列されている。小ミラー対
32a、32bのそれぞれの反射方向の光路上には、レ
ンズ40a、40b、フォトマルチプライヤ41a、4
1bが配置されている。なお、図1には重複を避けるた
め小ミラー32aの光軸上の部材のみを示している。
【0020】イメージスタビライザ34には、レンズ5
1、52、ガルバノメトリックミラー53、レンズ5
4、55、ガルバノメトリックミラー56が順次に配列
されており、ガルバノメトリックミラー53、56は外
部に付設された操作桿57の操作により回転される。こ
のイメージスタビライザ34では、眼底Eaがレンズ5
1、52によりガルバノメトリックミラー53と、更に
レンズ54、55によりガルバノメトリックミラー56
と共役とされている。ガルバノメトリックミラー53の
回転軸は紙面に対し垂直に設定され、ガルバノメトリッ
クミラー56の回転軸はこの回転軸に直交して設定され
ている。
【0021】観察光学系35には、光路上を移動し得る
フォーカシングレンズ61、ダイクロイックミラー62
が設けられ、ダイクロイックミラー62の反射方向に、
ハーフミラー63、レンズ64を介してテレビカメラ6
5が配置され、テレビカメラ65の出力はモノクロテレ
ビモニタ66に接続されている。また、ハーフミラー6
3の反射方向には血管検出系67が設けられ、ミラー6
8、レンズ69、フィルタ70を介して、イメージイン
テンシファイヤ付きの一次元CCDセンサ71が配置さ
れている。
【0022】フォトマルチプライヤ41a、41bの出
力は血流速度算出部81の入力側に接続され、血流速度
算出部81の出力は血流量算出部82と表示部83に接
続されている。また、血流量算出部82の出力は表示部
83に接続されている。CCDセンサ71の出力はコン
トローラ84、血管径算出部85に接続されており、コ
ントローラ84の出力はガルバノメトリックミラー53
を駆動する駆動回路86に接続され、血管径算出部85
の出力は血流量算出部82と表示部83に接続されてい
る。また、同期信号発生回路87の出力信号SSが、CC
Dセンサ71、血流速度算出部81、血管径算出部85
に接続されている。
【0023】上述の構成を有する眼底血流計において、
照明光源21から出射した近赤外光である照明光は、可
視光カットフィルタ23、コンデンサレンズ24、ミラ
ー25、フィールドレンズ24を介してリングスリット
27に結像される。リングスリット27を出射した照明
光は、リレーレンズ28、29により孔あきミラー30
に一度結像された後に、イメージローテータ31を通り
対物レンズ24により被検眼Eの瞳上に結像され、被検
眼Eの眼底Eaをほぼ一様に照明する。なお、フィールド
レンズ26は光束を効率良く被検眼E内に導く作用をす
る。
【0024】眼底Eaからの反射光は再び対物レンズ2
4、イメージローテータ31を通り、孔あきミラー30
の中央の孔、アパーチャ33を経て、イメージスタビラ
イザ34に入射する。この場合に、操作桿57の操作に
よりガルバノメトリックミラー53、56を回転移動さ
せ、眼底Ea上の測定部位を指定することができる。
【0025】イメージスタビライザ34を出射した光束
は観察光学系35に入射し、フォーカシングレンズ6
1、ダイクロイックミラー62を経て、ハーフミラー6
3で分配され、一方はレンズ64を経て近赤外光に感度
を有するテレビカメラ65に結像し、モノクロテレビモ
ニタ66上に眼底像Ea’が表示される。また、検者は照
明光によるテレビモニタ66に表示された眼底像Ea’を
観察して、装置のアライメント及び測定部位の選択を行
う。
【0026】ハーフミラー63で分配された他方の光束
は血管検出系67に入射し、ミラー68、レンズ69、
フィルタ70を介して、一次元CCDセンサ71上に結
像する。フィルタ70は測定用光源39のレーザー光の
波長を遮光するのでレーザー光はCCDセンサ71上に
は到達せず、CCDセンサ71は照明光源21からの照
明光のみによる血管像を撮像する。
【0027】血管検出系67のCCDセンサ71はテレ
ビカメラ65の像よりも拡大された像を結像し、詳細な
血管像を血管径算出部85を経て表示部83に表示す
る。CCDセンサ71の出力はコントローラ84にも送
られ、コントローラ84はこの血管像を解析し、CCD
センサ71上での血管Evの一次元の移動量を算出するこ
とにより、駆動回路86への駆動信号を生成する。
【0028】図2はガルバノメトリックミラー53を作
動させる駆動回路86への駆動信号作成のためのコント
ローラ84のブロック回路構成図であり、図3はタイミ
ングチャート図で、1走査中(約1m秒)の波形の例を
示している。CCDセンサ71の出力は増幅器91、ロ
ーパスフィルタ92を経て微分器93に接続されてい
る。微分器93の出力はゼロクスコンパレータ94を介
してカウンタ95に接続されている。カウンタ95の出
力はD/A変換器92を介して出力部97に接続されて
いる。更に、出力部97には操作桿57の出力が入力さ
れている。なお、CCDセンサ71、カウンタ95、D
/A変換器92には同期信号発生回路87の同期信号SS
が入力されている。
【0029】256個のピクセルから成る一次元CCD
71の画像出力W1は増幅器91で増幅された後に、現実
の眼底像波形を変形させないような適当なローパスフィ
ルタ92により波形W2のように整形され、微分器93で
微分され微分波形W3となる。その後に、ゼロクロスコン
パレータ94を通過して二値化され波形W4となる。波形
W5のように波形W4がローレベルの間をカウントするカウ
ント値は同期信号発生回路87からの信号に同期して各
測定毎にクリアされ、1走査終了時のカウント値が血管
の位置に対応している。この位置信号と操作桿57とか
らガルバノメトリックミラー53、56を駆動する信号
を駆動回路86に出力する。実施例では、1KHzの割
合でこの操作を行うことによって、眼球運動により移動
する測定対象血管の位置とレーザー光の照射位置及び検
出部の位置との関係を一定に保つように自動的に制御を
行う。
【0030】ガルバノメトリックミラー53は駆動回路
86の操作によって被検眼Eの固視微動を自動的に補償
する働きをする。即ち、一度検者が測定すべき血管位置
を指定すると、CCDセンサ71上に撮像される血管位
置が常に一定となるようにガルバノメトリックミラー5
3が駆動される。このとき、測定用レーザー光はハーフ
ミラー63によって光路を逆に戻って眼底Ea上に導か
れ、指定した測定血管上に常に投射されることになる。
【0031】測定用レーザー光はダイクロイックミラー
62により観察光学系35に結合される前に、レンズ3
8により眼底Eaと共役な位置のアパーチャ37にスポッ
トを形成し、レンズ36を経てその共役関係が調節され
ている。従って、検者がフォーカシングレンズ61を光
軸上に移動させて眼底Eaのピント合せを行うと、テレビ
カメラ65の撮像面と一次元CCDセンサ71の撮像面
が同時に眼底Eaと共役になる。眼底Ea上の血管Evから反
射された測定レーザー光のうち、孔あきミラー30を直
進する光束はそのまま観察光学系35に導光され、テレ
ビカメラ65で測定部位を示す指標として作用する。
【0032】そして、一部は孔あきミラー30の後方に
設けられた小ミラー対32a、32bで反射される。図
4は小ミラー対32a、32b及び照明光束、観察光束
の瞳孔上における配置を示している。小ミラー対32
a、32bによる像Ma、Mbはそれぞれ受光用光束位置を
示し、アパーチャ33の像PAは観察用光束及び測定用レ
ーザー光の位置を示し、リングスリット27の透光部の
像PSは照明光束の位置を示している。像Ma、Mbから測定
部位を臨む角が、図13における測定角αに相当する。
従って、フォトマルチプライヤ41a、41bで受光さ
れた信号を従来例と同様に処理することによって、測定
対象となっている血管内の血流速度を求めることができ
る。
【0033】図5はテレビモニタ56で観察される眼底
像Ea’の様子を示し、座標のA軸の方向は小ミラー対3
2a、32bの中心を結んだ平面と眼底Eaとの交差線の
方向を示している。Sは測定用レーザー光の像で測定部
位を示すスポット像である。検者は先ず操作桿57を操
作し、測定すべき血管Ev上にスポット像Sを合致させ
る。このとき、スポット像Sは検者の視野に対し中心に
位置したまま固定されており、眼底像Ea’が移動して観
察される。
【0034】その後にイメージローテータ31を回転
し、測定する血管Evの血流方向をA軸の方向に合致させ
る。これは図15において、 cosβ=0とすることを意
味している。即ち、イメージローテータ31を回転する
と、眼底像Ea’が図の矢印の方向に視野の中心を回転す
る。このように、測定部位が選択されている場合におい
て、血管検出系67のCCDセンサ71はA軸と直交方
向のD軸方向の一次元像を撮像することになる。即ち、
測定中においてはD軸方向における血管Evの位置が一定
となるように、イメージスタビライザ34のガルバノメ
トリックミラー53が駆動される。
【0035】従来例で述べたように、速度検出の原理に
よれば血流速は血管壁からの散乱反射光と、血流中の散
乱反射光との干渉信号から得られるので、測定中におい
てA軸方向に眼球が移動しても、血管EvはA方向にほぼ
平行なため、その測定結果は影響を受けない。しかしな
がら、D軸方向に移動した場合には、測定用レーザー光
が血管Ev上から逸脱してしまい測定が不可能となる。こ
のため、血管検出系67とイメージスタビライザ34は
共同してこのD軸方向の一次元トラッキングを行うこと
になる。
【0036】小ミラー対32a、32bで反射された光
束は、レンズ67a、67bで集光されフォトマルチプ
ライヤ41a、41bで受光される。フォトマルチプラ
イヤ41a、41bの出力は血流速度算出部81に入力
し血流速度が算出される。なお、この算出は血流速度算
出部81に入力された同期信号発生回路87からの同期
信号SSに同期して行われる。
【0037】図6は血流速度算出部81のブロック図を
示し、血流速度算出部81は2つのスペクトルアナライ
ザ101a、101bとこれらの信号を受ける信号処理
部102とから構成されている。スペクトルアナライザ
101a、101bにはそれぞれフォトマルチプライヤ
41a、41bの出力が接続され、信号処理部102の
出力は血流量算出部82、表示部83に接続されてい
る。
【0038】フォトマルチプライヤ41a、41bで受
光された光は光電変換され電気信号となり、スペクトル
アナライザ101a、101bに送られる。これらでフ
ーリエ変換された信号は、図14に示すようになってお
り、2つの最大血流量Δfmax1、Δfmax2を信号処理部
102で演算し血流速度が算出される。算出された血流
速度は血流量算出部82や表示部83へ送られる。
【0039】図7は血管径算出部85のブロック図、図
8はそのタイミングチャート図を示し、血管径算出部8
5のコンパレータ111にはCCDセンサ71の出力SG
と基準電圧発生回路112の基準電圧出力Veとが接続さ
れ、コンパレータ111の出力Waは積分器113に接続
され、積分器113は血管径信号を出力するようになっ
ている。また、積分器113には初期化信号回路114
の出力ISが接続され、同期信号発生回路87の同期信号
SSは、CCDセンサ71、初期化信号回路114に接続
されている。
【0040】同期信号発生回路87からの同期信号SSに
同期して、CCDセンサ71から信号SGがコンパレータ
111に入力される。コンパレータ111は予め定めら
れた基準電圧発生回路112からの基準電圧Veと信号SG
とを比較して、その出力を積分器113へ入力する。積
分器113ではコンパレータ111の出力Waを積分し電
位Vを得る。この電位Vは初期化信号回路114からの
信号ISによって各測定毎にクリアされる。クリアされる
直前の積分器113の出力電位Vが血管径に対応してい
る。
【0041】このようにして求められた血管径も、血流
速度と同様に血流量算出部82及び表示部83へ送られ
る。血流量算出部82では、血流速度算出部81、血管
径算出部85からそれぞれ供給される血流速度と血管径
から血流量を算出する。血流速度、血管径、血流量は、
例えばディスプレイ、プロッタ等のような表示部83に
表示され、実時間で血管径、血流速度、血流量を観測す
ることが可能である。そして、これらの情報を基にし
て、例えば動脈硬化、糖尿病等の診断に役立てることが
できる。
【0042】なお、この第1の実施例においては、同期
信号発生回路87からの同期信号SSを用いて回路の動作
を進行させているが、これをクロック回路に置き換えて
クロック信号により動作を進めてもよい。クロック回路
からのクロック信号は血管径算出部85と血流速度算出
部81とに供給され、それぞれ独自の内部カウンタでク
ロック信号を計数して、それぞれの演算のタイミングを
決定する。このとき、算出された血管径と血流速度は、
ほぼ同時間の値となるように内部カウンタを設定してお
けばよい。
【0043】図9は第2の実施例を示し、第1の実施例
と同様に眼底カメラの型式を利用したものである。タン
グスランプ等の白色照明光源121から対物レンズ12
2に至る光路上には、黄緑色域の光のみを透過させるバ
ンドパスフィルタ123、コンデンサレンズ124、ミ
ラー125、フィールドレンズ126、リングスリット
127、リレーレンズ128、孔あきミラー129が配
列されている。孔あきミラー129の後方には、3組の
小ミラー131a、131b、131c、アパーチャ1
32、ポジショナ133、観察光学系134、レンズ1
35、アパーチャ136、レンズ137、He−Neレ
ーザー光を出射する測定用光源138が配列されてい
る。
【0044】ポジショナ133には、レンズ141、1
42、ガルバノメトリックミラー143、レンズ14
4、145、ガルバノメトリックミラー146が順次に
配置されており、ガルバノメトリックミラー143、1
46は操作桿147により操作されるようになってい
る。また、ガルバノメトリックミラー143の回転軸は
紙面に対し垂直に設定され、この回転軸に直交してガル
バノメトリックミラー146の回転軸が設定されてい
る。ポジショナ133においては、眼底Eaはレンズ14
1、142によりガルバノメトリックミラー143と、
更にレンズ144、145によりガルバノメトリックミ
ラー146と共役にされている。
【0045】観察光学系134には、光路上を移動する
フォーカシングレンズ151、ハーフミラー152、ハ
ーフミラー152の反射方向にレンズ153が配列さ
れ、レンズ153の結像位置にカラーテレビカメラ15
4が配置されている。
【0046】3組の小ミラー131a、131b、13
1cの反射方向には、それぞれ3組のレンズ161a、
161b、161c、光検出器である3組のフォトマル
チプライヤ162a、162b、162c、更に3組の
信号処理部163a、163b、163cが配設され、
これらの信号処理部163a、163b、163cの出
力とテレビカメラ154の出力は、プロセッサ164を
介してテレビモニタ165に接続されている。
【0047】このような構成を有する眼底血流計におい
て、照明光源121から発せられた照明光は、バンドパ
スフィルタ123、コンデンサレンズ124、ミラー1
25、フィールドレンズ126を介してリングスリット
127に光源像として結像される。フィールドレンズ1
26はその後の光束を効率良く被検眼内に導くためのも
のである。リングスリット127の像は、リレーレンズ
128により孔あきミラー129に一度結像された後
に、対物レンズ122により被検眼Eの瞳上に結像され
て、眼底Eaをほぼ一様に照明する。眼底Eaからの反射光
は再び対物レンズ122を通り孔あきミラー129の中
央の孔、アパーチャ132を通り、ポジショナ133に
入射する。
【0048】ポジショナ133は検者が測定を行う場所
を指定するために操作桿147を動かすと、その動きに
合わせて眼底Ea上の測定部位が移動するようになってい
る。即ち、ポジショナ133ではレンズ141、14
2、144、145によりガルバノメトリックミラー1
43、146が眼底Eaと共役関係を持つ構成となってお
り、操作桿147を動かすことにより、それぞれのガル
バノメトリックミラー143、146を回転させて回転
角度を変更し、眼底Ea上の測定部位を縦横方向に移動さ
せることができる。
【0049】ポジショナ133を介して出射した光束は
観察光学系134に入射し、観察光学系134ではフォ
ーカシングレンズ151とレンズ153は共働して、カ
ラーテレビカメラ154の撮影面に眼底像を結像する。
テレビカメラ154の出力は、プロセッサ164を介し
てテレビモニタ165に眼底像Ea’を表示する。
【0050】一方、測定用光源138から発せられた赤
色のHe−Neレーザー光はレンズ系137、135、
アパーチャ136で適切な径に設定され、ハーフミラー
152により観察系134に結合される。また、レンズ
137により眼底Eaと共役な位置にあるアパーチャ13
6にスポットを形成し、レンズ135を経て、その共役
関係が調節される。従って、検者がフォーカスレンズ1
51を光軸上で移動して眼底Eaのピント合わせると、テ
レビカメラ154の撮像面と測定光スポットが共役にな
っているので、即座に眼底Eaに焦点が合わせられる。
【0051】観察系に結合された測定用レーザー光はポ
ジショナ133を通過した後に、孔あきミラー129を
通り、対物レンズ122を介して、眼底Ea上の血管の測
定を行う測定部位を含む領域である測定部に照射され
る。
【0052】検者はテレビモニタ165に出力された黄
緑色の眼底像Ea’を見て装置のアライメントを行い、表
示されている眼底像Ea’と測定用レーザー光による赤色
の測定部位を見ながら、操作桿147を操作し測定部位
の選択を行う。つまり、操作桿147の操作により、ガ
ルバノメトリックミラー143、146が駆動され、眼
底Ea上で測定部位が前後左右に移動されるので、測定部
位の指定が可能となる。
【0053】眼底Eaの血管Evで反射された測定光は、照
明光と同様に対物レンズ122、孔あきミラー129を
通過し、その一部は3組の小ミラー131a、131
b、131cで反射された後に、それぞれリレーレンズ
161a、161b、161cを介し、フォトマルチプ
ライヤ162a、162b、162cで受光される。ま
た、小ミラー131a、131b、131cで反射され
ない光は、ポジショナ133を経て観察光学系134ま
で導かれテレビカメラ154に結像され、前述した測定
部位を示す赤色の指標として作用する。
【0054】3組のフォトマルチプライヤ162a、1
62b、162cによって検出された3方向の散乱光の
強度変化を示す電気的信号は、それぞれFFTを使った
信号処理部163a、163b、163cによって、ド
ップラーシフト量を示す信号に変換される。この3組の
信号を変換論理を含む信号処理を行うプロセッサ164
で処理し、血流速度ベクトルを算出する。算出された血
流速度ベクトルは、テレビモニタ165に眼底像Ea’と
重ね合わせ表示したり、血流の絶対速度の時間変化を表
すチャート図等により表示される。
【0055】図10は被検眼Eにおける測定光の様子を
示し、測定用レーザー光は被検眼Eの瞳を瞳通過点I1を
通り、眼底Ea上の測定部位Aに照射される。この測定用
レーザー光の照射により、検者が指定した測定部位Aで
散乱反射光が発生する。この散乱反射光は測定部位Aに
ある血管Ev中を流れる血流の速度ベクトルυが、血液に
よってドップラーシフトした波長の光を含んでおり、同
時に、測定部位Aにある血管壁や周辺組織からの照射光
と同じ波長の散乱光も含んでいる。
【0056】方向K1、K2、K3に発射された検出用散乱光
は、それぞれ、被検眼Eの瞳上の瞳通過点I2、I3、I4を
通り、小ミラー131a、131b、131cに導かれ
る。このため、方向ベクトルκi 、κ1 、κ2 、κ3 の
成す角度は小ミラー131a、131b、131cの位
置関係により固定される。しかし、方向ベクトルκi、
κ1 、κ2 、κ3 と速度ベクトルυとの方向の関係は、
血管Evに対する被検眼Eのアライメント、被検眼Eの眼
球運動、眼底Eaの起伏、眼底Ea上の指定位置における血
管Evの向き等により全く一定していない。なお、方向ベ
クトル間のなす角度は、ベクトルを合成処理する際の測
定精度が向上するように、瞳通過点I1、I2、I3、I4が形
成する正方形がなるべく瞳全体に内接するように大きく
されている。
【0057】図11は血流速度ベクトル算出法について
の説明図であり、眼底Ea上の血管Evの血流の測定部位A
で、方向ベクトルκi の測定光の照射により散乱光が発
生する。この散乱光は測定部位Aにおける速度ベクトル
υの血流によって、波長がドップラーシフトした光とな
る。また、散乱光は方向ベクトルκ1 、κ2 、κ3 の方
向で観測される。
【0058】波長のドップラーシフト量Δfは散乱方向
により異なり、次式で示される。 Δfn=(κn −κi )・υ/2π(n=1、2、3、・・・) …(1)
【0059】ここで、速度ベクトルυの成分を(υx 、
υy 、υz )とし、入射光に対する散乱光の方向ベクト
ル(κn −κi )のX、Y、Z方向の成分を(κnx、κ
ny、κnz) とすると、3方向のドップラーシフト量から
血流速度ベクトルの成分は次式のように求められる。
【0060】 υx ={(κ2y・κ3z−κ2z・κ3y)・Δf1 +(-κ1y・κ3z+κ1z・κ3y)・Δf2 +(κ1y・κ2z−κ1z・κ2y)・Δf3}/A υy ={(- κ2x・κ3z+κ2z・κ3x)・Δf1 +( κ1x・κ3z−κ1z・κ3x)・Δf2 +(-κ1x・κ2z+κ1z・κ2x)・Δf3}/A υz ={(κ2x・κ3y−κ2y・κ3x)・Δf1 +(-κ1x・κ3z+κ1y・κ3x)・Δf2 +(κ1x・κ2y−κ1y・κ2x)・Δf3}/A ただし、A=κ1x・κ2y・κ3z+κ1y・κ2z・κ3x+κ1z・κ2x・κ3y −κ1z・κ2y・κ3x−κ1x・κ2z・κ3y−κ1y・κ2x・κ3x …(2)
【0061】この式(2) は真の血流を表す三次元の速度
ベクトルが、血流計のパラメータとして決定されている
入射光と3つの散乱光のなす方向と、3方向で測定され
た散乱光のドップラーシフト量から算出できることを意
味している。このとき、入射光に対する散乱光の方向が
固定されていれば、測定装置に対して眼底面がどのよう
な角度になっていても、或いは血液がどの方向に流れて
いても、その条件は血流計測のパラメータとして必要と
しない。
【0062】次に、上記の式(2) を用いずに血流速度を
求める算出法を説明する。血流速度ベクトルυと散乱光
Knのなす角度が90度に近い場合は、2方向K1、K2の散
乱光受光による速度ベクトルυの絶対量は、「Riva: Ap
plied Optics, Vol.18, No.13, 1 July 1979, pp2301〜
2306」によれば、次の式(3) で求められる。 |υ|=λ・(Δf1−Δf2)/(n・α12・ cosβ12) …(3)
【0063】ここで、λは入射レーザー光の波長、nは
眼球内流動媒体の屈折率、α12は方向K1とK2との間の角
度、β12は方向K1とK2のベクトルκ1 、κ2 によって決
まる平面上への速度ベクトルυの投影分と、速度ベクト
ルυとのなす角度である。
【0064】この式(3) を本発明による3方向の散乱光
を受光する場合に適用すると、血流速度ベクトルυを方
向K1とK2でなす平面と、方向K1とK3でなす平面に投影し
た絶対量|υ12|、|υ13|は、それぞれ次の式(4) 、
(5) となる。 |υ12|=|υ|・ cosβ12=λ・(Δf1−Δf2)/(n・α12) …(4) |υ13|=|υ|・ cosβ13=λ・(Δf1−Δf3)/(n・α13) …(5)
【0065】ここで、α13は方向K1とK3との間の角度で
あり、これらの式を用いてプロセッサ164で演算処理
を行い、速度ベクトル或いは速度ベクトルの絶対量を求
める。
【0066】この2つの式(4) 、(5) で表される方向K1
とK2でなす平面と方向K1とK3でなす平面の2平面に投影
した血流速度の成分と、この2平面のなす角度とから速
度ベクトル|υ|を求めることができる。即ち、速度ベ
クトルυの絶対量が、血流計のパラメータとして決定さ
れる3方向の散乱光が互いに成す角度と、3方向で測定
された散乱光のドップラーシフト量とから算出できるこ
とを意味している。この場合に、入射方向Kiのベクトル
は演算に必要としない。
【0067】図12に示すテレビモニタ165上には、
眼底像Ea’と測定された血流値が同時に表示されてい
る。V1は現在測定している血流の速度ベクトルを示して
おり、D1は血流の絶対値が数値で表示されている。更
に、前回及び前々回に指定した測定点での速度ベクトル
がそれぞれV2及びV3に、血流の絶対値がそれぞれD2及び
D3に合わせて表示されている様子を示している。
【0068】この第2の実施例では、3個の光検出器を
用いて3方向の散乱反射光を検出しているが、1個の光
検出器を用いて、光路切換器を光検出器の前に取り付け
て、時分割によりドップラーシフト量を求めることもで
きる。このときは、光路切換数を増やすことにより3方
向よりも多くの方向の光を検出して、ベクトル合成の最
も精度が上がる方向を選んで、真の血流を測定すること
ができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る眼底
血流計は、血流速算出手段と血管径算出手段とに同期信
号発生手段からの同期信号を供給することにより、血流
速度と血管径とを同時にリアルタイムで算出することが
でき、更に必要に応じてこれらの結果から刻々と変化す
る血流量を算出することができる。また、被検者の眼球
運動により生ずる測定対象血管の移動による測定誤差の
発生、或いは測定不能を回避でき、血流量を正確に測定
することができ、より正確な眼科診断が保証される。
【0070】また第2発明に係る眼底血流計では、血流
測定時に用いるレーザー照射光及び散乱検出光の光軸
と、被検眼の眼底の血流方向との空間的に占める角度
が、眼底血流測定結果に及ぼす影響を無くすことを可能
にする。これによって、イメージロテータ等の機構が不
必要となり、装置の簡略化が図られ、また各検者毎に血
管方向と測定方向との方向合わせをする必要がなくな
り、ずれによる測定誤差の発生を回避することができる
ので、安価で高精度の眼底血流計が供給できる。また、
眼底血流を測定するのに熟練の必要がなくなり、実際の
多くの医療施設での眼底血流の測定操作が簡単かつ高精
度に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】コントローラのブロック回路構成図である。
【図3】タイミングチャート図である。
【図4】照射光束と観察光束の関係を表した説明図であ
る。
【図5】観察眼底像の説明図である。
【図6】血流速度算出部のブロック図である。
【図7】血管径算出部のブロック図である。
【図8】血管径算出部のタイミングチャート図である。
【図9】第2の実施例の構成図である。
【図10】被検眼と測定光の関係を示す説明図である。
【図11】流速ベクトル算出の説明図である。
【図12】テレビモニタ上の眼底像と血流値の説明図で
ある。
【図13】従来例の3成図である。
【図14】受光信号の周波数分析のグラフ図である。
【図15】観察像の説明図である。
【符号の説明】 31 イメージローテータ 32a、32b、131a、131b、131c 小ミ
ラー対 34 イメージスタビライザ 35、134 観察光学系 39、138 測定用光源 53、56、143、146 ガルバノメトリックミラ
ー 57、147 操作桿 61、151 フォーカシングレンズ 65、154 テレビカメラ 66、165 テレビモニタ 67 血管検出系 71 CCDセンサ 81 血流速度算出部 82 血流量算出部 84 コントローラ 85 血管径算出部 87 同期信号発生回路 133 ポジショナ 163a、163b、163c 信号処理部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可干渉の測定光を眼底の測定部位へ導く
    照射手段と、測定部位からの散乱反射光を集光する集光
    手段と、該集光手段により集光された光束を検出する検
    出手段と、該検出手段の出力から眼底の血管内を流れる
    血液速度を算出する血流速算出手段と、照明光を測定部
    位又はその付近へ導く照明手段と、照明部位の像を撮像
    面上へ投影する撮像手段と、該撮像手段の出力から血管
    径を算出する血管径算出手段と、所定時間内に複数回の
    同期信号を発生する同期信号発生手段と、該同期信号発
    生手段の出力に基づいて前記血流速算出手段と前記血管
    径算出手段とを作用させる制御手段とを備えたことを特
    徴とする眼底血流計。
  2. 【請求項2】 前記撮像手段からの出力を微分する微分
    手段と、該微分手段の出力から血管位置を算出する血管
    位置算出手段を設けた請求項1に記載の眼圧血流計
  3. 【請求項3】 眼底血管を撮像する第2の撮像手段を有
    し、眼底血管が前記第2の撮像手段に対して相対的に移
    動した場合に、前記第2の撮像手段は眼底血管をその移
    動量に応じて自動追従するようにした請求項1に記載の
    眼底血流計。
  4. 【請求項4】 前記血流速算出手段及び前記血管径算出
    手段の出力に基づいて血流量を算出する手段を設けた請
    求項1に記載の眼底血流計。
  5. 【請求項5】 前記第1の撮像手段と前記第2の撮像手
    段との撮像光学系を共用する請求項3に記載の眼底血流
    計。
  6. 【請求項6】 眼底に単一の光ビームを照射し眼底組織
    から得られた光束を解析することにより、眼底組織の血
    流状態を測定する眼底血流計において、可干渉光を発生
    する光源からの光束を測定部位に照射する照射手段と、
    測定部位から得られた光束を方向ベクトルが同一平面に
    ない少なくとも3方向で独立に検出する検出手段と、該
    検出手段の出力信号から血流速度に対応するドップラー
    シフト成分を求める第1の信号処理手段と、測定部位か
    ら得られた少なくとも3方向の前記光束のドップラーシ
    フト成分と測定部位から得られた前記光束の検出方向の
    情報とから血管における血流速度ベクトル又はその絶対
    量を求めるための第2の信号処理手段とを備えたことを
    特徴とする眼底血流計。
  7. 【請求項7】 測定部位から得られた前記光束は散乱反
    射光又は他の発光とした請求項6に記載の眼底血流計。
  8. 【請求項8】 前記第1の信号処理手段は、血流により
    ドップラーシフトした波長の光束と、血管壁又は周辺組
    織から散乱されかつ照射光と同じ波長を有する光束とに
    より生ずるビート波を検出し、その結果得られるドップ
    ラーシフト成分を求めるようにした請求項6に記載の眼
    底血流計。
  9. 【請求項9】 前記検出手段は眼底組織からの前記光束
    を検出する方向に対応して、その方向の数と同じ数だけ
    設けた請求項6に記載の眼底血流計。
  10. 【請求項10】 前記検出手段と前記第1及び第2の信
    号処理手段は一対とし、眼底組織からの前記光束を検出
    する方向を切換えることにより、前記検出手段に信号を
    導く切換機構を設けた請求項6に記載の眼底血流計。
  11. 【請求項11】 測定された前記血流速度ベクトルを眼
    底像と重ね合わせて画像表示器上に表示する請求項6に
    記載の眼底血流計。
  12. 【請求項12】 測定部位に照射する可干渉光と、測定
    部位から得られ分解された3方向の前記光束の計4つの
    光軸を、瞳上でほぼ正方形に配置するようにした請求項
    6に記載の眼底血流計。
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