JPH07312182A - 陰極線管用電子銃 - Google Patents

陰極線管用電子銃

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JPH07312182A
JPH07312182A JP9997794A JP9997794A JPH07312182A JP H07312182 A JPH07312182 A JP H07312182A JP 9997794 A JP9997794 A JP 9997794A JP 9997794 A JP9997794 A JP 9997794A JP H07312182 A JPH07312182 A JP H07312182A
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focusing
electrode
voltage
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JP9997794A
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Norifumi Kikuchi
徳文 菊池
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画面の端部における偏向歪によるスポット歪
の劣化を抑制しうる陰極線管用電子銃を提供する。 【構成】 インライン配列の陰極KR,KG,KBから
放射された3本の電子ビーム9R,9G,9Bを蛍光面
5上に集束するための第5電極G5 及び第6電極に、両
側のビーム通過用の開口部17R及び18R、17B及
び18Bを非同軸上に配設する。第6電極G6 には一定
の電圧(VF )を供給する。第5電極G5には、最大電
圧がVF と等しくなるようにクランプされた下に凸の波
形のダイナミック電圧(VF +Δvf )を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカラー受像管、
カラーディスプレイ装置等に用いられる陰極線管用電子
銃に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管においては、電子銃から
射出された3本の電子ビームを画面上で1点に集中させ
て走査を行うが、その際、画面の中央部において電子ビ
ームを集中させるようにしている。しかし、この状態で
は、電子銃との距離が大きい画面の端部において電子ビ
ームの集中が過度に生じ(オーバーコンバージェンス状
態)、3本の電子ビームが揃わなくなる。そこで、画面
の端部において電子ビームの集中を合わせるため、従来
より、偏向ヨークによる偏向磁界によって電子ビームを
陰極の配列方向(x方向)に広げて3本の電子ビームの
集中を合わせることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法の場合、電子ビームに対しx方向に発散
させるとともにy方向に集束させるような力が働くため
偏向歪が生じ、ビームスポットが横長形状になってしま
うという欠点がある。そして、かかる偏向歪によるビー
ムスポットの劣化が生じると、陰極線管の解像度特性が
悪化するばかりでなく、広偏向角の陰極線管の製造が困
難になり、しかも偏向ヨークも複雑化するという問題も
生ずる。
【0004】本発明は従来例のかかる点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、画面の端部におけ
る偏向歪によるスポット歪の劣化を抑制しうる陰極線管
用電子銃を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、陰極線管から
放射された3本の電子ビームを蛍光面上に集束するため
の第1及び第2集束電極に、上述の電子ビームのうち両
側のビームを通過させるための開口部を部分的に重なり
合わないように配設し、第1及び第2集束電極間に供給
されるダイナミック電圧に応じて形成されるレンズ電界
によって上記両側のビームの軌道を集束方向に変えるよ
うにしたものである。
【0006】この場合、第1及び第2集束電極の相対向
する同形状の開口部の中心をずらすこともできる。
【0007】また、第1及び第2集束電極の相対向する
開口部の径を異ならせることもできる。
【0008】さらに、陰極から蛍光面に向かって順次第
1及び第2集束電極を配するとともに第1集束電極の両
側の開口部を第2集束電極の両側の開口部より外側に配
し、第2集束電極に所定の一定電圧を供給する一方、第
1集束電極には、画面端部の走査時に第2集束電極に供
給する電圧と同じ電圧であって画面センターの走査時に
最小となるようなダイナミック電圧を供給するように構
成することもできる。
【0009】さらにまた、陰極から蛍光面に向かって順
次第1及び第2集束電極を配するとともに第1集束電極
の両側の開口部を第2集束電極の両側の開口部より外側
に配し、第2集束電極に所定の一定電圧を供給する一
方、第1集束電極には、画面端部の走査時に第2集束電
極に供給する電圧より高く、かつ、画面センターの走査
時に第2集束電極に供給する電圧より低い電圧で最小と
なるようなダイナミック電圧を供給するように構成する
こともできる。
【0010】加えて、偏向磁界に起因する非点収差を補
正するための四重極レンズ電界を形成するようにするこ
ともできる。
【0011】
【作用】かかる構成を有する本発明の場合、3本の電子
ビームのうち両側のビームは、第1及び第2集束電極に
配設した非同軸上の開口部を通過する際、第1及び第2
電極間に供給されるダイナミック電圧に応じて形成され
るレンズ電界によって軌道が集束方向に変えられる。し
たがって、本発明によれば、偏向ヨークを用いることな
く、電子銃と蛍光面との距離に応じて電子ビームの焦点
距離を変えることができる。
【0012】この場合、第1及び第2集束電極の相対向
する同形状の開口部の中心をずらすこと又は相対向する
開口部の径を異ならせることにより、きわめて容易に両
側のビームを通過させるための開口部が部分的に重なり
合わないように配され、上述した電子ビームの軌道の変
更及び集束が行われる。
【0013】さらに、陰極から蛍光面に向かって順次第
1及び第2集束電極を配するとともに第1集束電極の両
側の開口部を第2集束電極の両側の開口部より外側に配
し、第2集束電極に所定の一定電圧を供給する一方、第
1集束電極には、画面端部の走査時に第2集束電極に供
給する電圧と同じ電圧であって画面センターの走査時に
最小となるようなダイナミック電圧を供給するように構
成すれば、画面センターの走査時に第1及び第2集束電
極間の電位差が最大となって両側のビームの軌道が広が
る方向に変更され、電子ビームが相対的に電極寄りの地
点で集束する一方、画面端部の走査時には、第1及び第
2集束電極間の電位差が0となってビームの軌道は広が
らず、相対的に電極から離れた地点で集束する。
【0014】さらにまた、陰極から蛍光面に向かって順
次第1及び第2集束電極を配するとともに第1集束電極
の両側の開口部を第2集束電極の両側の開口部より外側
に配し、第2集束電極に所定の一定電圧を供給する一
方、第1集束電極には、画面端部の走査時に第2集束電
極に供給する電圧より高く、かつ、画面センターの走査
時に第2集束電極に供給する電圧より低い電圧で最小と
なるようなダイナミック電圧を供給するように構成すれ
ば、画面センターの走査時に第1及び第2集束電極間の
電位差が最大となって両側のビームの軌道が広がる方向
に変更され、電子ビームが相対的に電極寄りの地点で集
束する一方、画面端部の走査時には、第1集束電極より
第2集束電極の方が電圧が高くなり、その結果、両側の
ビームの軌道が狭まる方向に変更され、より一層相対的
に電極から離れた地点で電子ビームが集束する。
【0015】加えて、偏向磁界に起因する非点収差を補
正するための四重極レンズ電界を形成するように構成す
れば、蛍光面上における電子ビームのスポット形状が補
正され、スポット歪が減少する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜図6を
参照して説明する。
【0017】図5は本発明が適用される陰極線管の概略
構成を示すものである。同図に示すように、陰極線管の
管体1のネック部2に後述する電子銃3が配される。一
方、管体1のパネル4の内面には蛍光面5が形成され、
この蛍光面5の近くに色選別機構6が取り付けられる。
さらに、管体1のファンネル7を取り囲むように偏向ヨ
ーク8が取り付けられ、電子銃3から射出された3本の
電子ビーム9が偏向ヨークによって偏向されることによ
り画面の走査が行われる。
【0018】図2は本実施例に係る陰極線管用電子銃3
の構成を示すものである。同図に示すように、本実施例
の電子銃3はU−UPF型のもので、同軸上に順次配さ
れた第1電極〜第8電極G1 〜G8 から構成される。
尚、第1〜第8電極G1 〜G8 には、それぞれ電子ビー
ム9を通過させるための開口部が設けられている。
【0019】本実施例においては、蛍光面5上の赤色、
緑色又は青色の各蛍光体を照射するための3つの陰極K
R,KG,KBがインラインに例えば一体化配列され、
各陰極KR,KG,KBから電子ビーム9(9R,9
G,9B)が放射される。
【0020】陰極KR,KG,KBに隣接する第1電極
1 は、各陰極KR,KG,KBから放射される各電子
ビーム9R,9G,9Bを制御するための制御格子電極
である。そして、第1電極G1 に隣接して加速電極とし
ての第2電極G2 が設けられ、この第2電極G2 は加速
電極としての第4電極G4 とリード線10によって接続
される。
【0021】一方、第3、第5及び第7電極G3 ,G5
及びG7 は第1集束電極であり、リード線11を介して
ダイナミック電圧発生回路12及び直流電源13に接続
される。また、第5電極G5 と第7電極G7 との間に
は、第2集束電極としての第6電極G6 が設けられ、リ
ード線14を介して直流電源13に接続される。
【0022】さらに、第7電極G7 に隣接して第8電極
8 が設けられる。この第8電極G8 は最終加速電極の
役割を果たすものであり、絶縁されたカップ部材15に
取り付けられるとともに高圧(HV)供給用のアノード
ボタン16に接続される。
【0023】第1集束電極である第3、第5及び第7電
極G3 ,G5 及びG7 と、第2集束電極である第6電極
6 とには、後述するフォーカス用の中圧電圧が印加さ
れる。この場合、第1集束電極である第3、第5及び第
7電極G3 ,G5 ,G7 にはダイナミック電圧(VF
Δvf )が印加され、第2集束電極である第6電極G 6
には一定の電圧(VF )が供給される。この場合、VF
=5〜9kVとすることが好ましい。
【0024】本実施例においては、第6電極G6 と第7
電極G7 とによって公知の四重極レンズ電界を形成する
ようにしている。すなわち、第6電極G6 と第7電極G
7 の開口部の形状を変えることによって、偏向磁界によ
る非点作用を打ち消すような逆方向の非点作用を有する
四重極レンズ電界を形成する。例えば、図1B及びCに
示すように第6電極G6 に円形の開口部18,20を形
成した場合には、図3に示すように、第7電極G7 に横
長形状の開口部22(22R,22G,22B)を形成
する。そして、これにより、蛍光面5における電子ビー
ムのスポット歪を大幅に減少することができる。
【0025】図1は本実施例の要部を示すものである。
同図に示すように、本実施例においては、電子ビーム9
の軌道を修正するため、第5電極G5 と第6電極G6
開口部の位置、形状(径)を異ならせている。
【0026】図1Bに示す実施例においては、赤色及び
青色用の電子ビーム9R,9Bを通過させるための円形
の開口部について、第5電極G5 の開口部17R,17
Bよりも第6電極の開口部18R,18Bの間隔を広く
取るようにしている。この場合、緑色の電子ビーム9G
を通過させるための開口部17G,18Gについては各
々同軸上に位置している。
【0027】一方、図1Cに示す実施例においては、第
6電極G6 の赤色及び青色用の電子ビーム9R,9Bを
通過させるための開口部19R,19Bを長円形状と
し、その内径が第5電極G5 の開口部20R,20Bの
内径より大きくなるように形成している。この場合、緑
色の電子ビーム9Gを通過させるための開口部17G,
18Gについては各々同軸上に位置している。尚、緑色
の電子ビーム9Gを通過させるための開口部19G,2
0Gについては、それぞれ円形とし、同軸上に配されて
いる。
【0028】第8電極G8 には高電圧(20〜35kV
程度)が印加され、第7電極G7 と第8電極G8 とによ
り集束レンズ電界が形成される。
【0029】尚、図1B,Cのいずれの実施例を用いて
も、後述するような同様の効果を得ることができる。た
だ、図1Bに示す例の場合、開口部17R,18R及び
17B,18Bが偏芯しているため内芯治具が通しにく
いのに対し、図1Cに示す例の場合は、各開口部19,
20が同軸上に形成されているので、内芯治具を用いて
組み立て易いというメリットがある。
【0030】次に、本実施例の動作及び作用効果につい
て説明する。図1Dは、第1及び第2集束電極に供給さ
れるフォーカス電圧を示す波形図である。図1D及び図
2に示すように、第1集束電極である第3、第5及び第
7電極G 3 ,G5 ,G7 には、リード線11を介して、
最大電圧がVF と等しくなるようにクランプされた下に
凸の波形のダイナミック電圧(VF +Δvf )が供給さ
れる。この場合、図1Dに示すように、画面端部の走査
時に最大値を取り、かつ、画面センターの走査時に最小
値を取るように波形が設定される。尚、ダイナミック電
圧(VF +Δvf )としては、例えばブランキング区間
にパルス波形を重畳し、水平及び垂直偏向周期に同期し
た擬パラボラ状の波形のもの(図示せず)が用いられる
が、これに限らず必要に応じて変形されたものでもよ
い。一方、第2集束電極である第6電極G6 には、リー
ド線14を介して一定の電圧VF が供給される。
【0031】そして、第1及び第2集束電極間の電位差
(Δvf )は、 0≦Δvf ≦−300(V)〜0≦Δvf ≦−1500
(V) 程度となるように調整される。
【0032】かかる構成を有する本実施例の場合、図1
Dから理解されるように、画面センターを走査する際
に、図1B又はCに示す構成を有する第5及び第6電極
5 ,G6 間の電位差(Δvf )が最大になる。このた
め、図1Aに示すように、赤色及び青色用の電子ビーム
9R,9Bの軌道が平行より外側(x方向)に広がる。
さらに、第7及び第8電極G7 ,G8 間に形成された凸
レンズ電界によって各電子ビーム9R,9G,9Bの集
束が行われ、3本の電子ビーム9R,9G,9Bが第8
電極G8 から所定の距離の点で集束する。そして、例え
ばこの点が蛍光面5上の画面センターに一致するように
コンバーゼンスを調整する。
【0033】一方、図1Dから理解されるように、画面
の端部を走査する際には、第5及び第6電極G5 ,G6
間の電位差(Δvf )が0になるため、第5及び第6電
極G 5 ,G6 間には電位勾配は発生しない。その結果、
各電子ビーム9R,9G,9Bは第5及び第6電極
5 ,G6 間を直進するため、赤色及び青色用の電子ビ
ーム9R,9Bは、図3に示すように画面センターを走
査する場合より内側で第8電極G8 に形成された両側の
開口部21R,21Bを通過する。したがって、本実施
例によれば、画面センターを走査する場合に比べ、第8
電極G8 からより離れた位置で3本の電子ビーム9R,
9G,9Bを集束させることができ、さらに、第5及び
第6電極G5 ,G6 間の電位差(Δvf )を調整するこ
とにより、蛍光面5上の画面端部においても3本の電子
ビーム9R,9G,9Bを集束させることが可能にな
る。
【0034】かかる構成を有する本実施例によれば、偏
向ヨーク8によるコンバージェンスを行う必要がなくな
るため、画面端部において偏向歪に起因するスポット形
状の劣化を防止することができる。
【0035】また、本実施例によれば偏向歪が生じない
ことから、広偏向角の陰極線管を容易に作製することが
できる。
【0036】さらに、偏向ヨーク8によるコンバージェ
ンスを行う必要がなくなるため、単純で高精度の偏向ヨ
ークを安価に作製できるという効果もある。
【0037】図6は本発明に係る陰極線管用電子銃の他
の実施例を示すものであり、上記実施例と対応する部分
については同一の符号を付して説明する。本実施例の電
子銃3は、上述の実施例と同様の基本的な構成を有して
おり、異なる部分は、第1及び第2集束電極に供給され
る電圧の波形のみである。
【0038】図6Bに示すように、本実施例の場合、例
えば上記実施例と同様、第2集束電極である第6電極G
6 に一定の電圧(VF )が供給される。一方、第1集束
電極である第3、第5及び第7電極G3 ,G5 ,G7
は、第2集束電極に供給される電圧(VF )よりも高い
電圧(VF1)にて最大電圧となるようにクランプされた
ダイナミック電圧(VF1+Δvf )が供給される。な
お、このダイナミック電圧(VF1+Δvf )の波形及び
振幅は、上述の実施例の場合と同一であってもよく、ま
た、適宜変更してもよい。
【0039】図6Bに示すように、本実施例において
は、画面センターを走査する際に第5電極G5 より第6
電極G6 の方が高電位になるため、上記実施例と同様に
赤色及び青色用の電子ビーム9R,9Bが外側に広が
り、その結果、蛍光面5上において3本の電子ビーム9
R,9G,9Bを集束させることができる。
【0040】一方、画面端部を走査する際には、第5電
極G5 より第6電極G6 の方が電圧が低くなるため、図
6Aに示すように、赤色及び青色用の電子ビーム9R,
9Bは内側に近づくようになる。その結果、第7およひ
第8電極G7 ,G8 間に形成される凸レンズ電界によっ
てコンバージェンス効果が弱まり、電子レンズ系の焦点
距離が長くなることから、画面端部においても蛍光面5
上で3本の電子ビーム9R,9G,9Bを集束させるこ
とができ、上記実施例と同様の効果を達成することがで
きる。その他の構成及び作用については上記実施例と同
一であるので詳細な説明を省略する。
【0041】尚、本発明は上述の実施例に限られること
なく種々の変更を行うことができる。
【0042】例えば上述の実施例においては電極が8個
ある場合を例にとって説明したが、これに限らず種々の
数の電極を有する電子銃に適用することができる。その
場合、ユニポテンシャル型、バイポテンシャル型のいず
れであってもよい。
【0043】また、上述の実施例においては四重極レン
ズ電界を形成するようにしたが、必ずしも四重極レンズ
を用いる必要はない。ただし、四重極レンズを用いれ
ば、電子ビームのスポット歪の劣化を一層防止できる。
尚、両側の電子ビームの軌道を変化させるためのレンズ
と四重極レンズを共用するような構成を採用することも
でき、その結果、構成がより簡素化する。
【0044】さらに、第1及び第2集束電極と最終加速
電極の開口部の形状は、上述の実施例に限らず、種々の
ものを採用することができる。
【0045】さらにまた、従来の偏向ヨークによる電子
ビームの集中と、上述の実施例による電子ビームを集中
を併用することも可能である。この場合でも、偏向ヨー
クによるスポット歪を低減することが可能になる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、第
1及び第2集束電極に3本の電子ビームのうち両側のビ
ームを通過させるための開口部を部分的に重なり合わな
いように配設し、第1及び第2集束電極間に供給される
ダイナミック電圧に応じて形成されるレンズ電界によっ
て両側のビームの軌道を集束方向に変えるようにしたこ
とから、偏向ヨークを用いることなく画面の各部分にお
いて電子ビームの集中を行うことができ、その結果、画
面端部における偏向歪に起因するスポット形状の劣化を
低減することができる。
【0047】また、第1及び第2集束電極に両側のビー
ムを通過させるための同形状の開口部を中心をずらすこ
と又は相対向する開口部の径を異ならせることにより、
両側のビームを通過させるための開口部を容易に部分的
に重なり合わないように配設でき、偏向歪に起因するス
ポット形状の劣化低減に供することができる。
【0048】さらに、陰極から蛍光面に向かって順次第
1及び第2集束電極を配するとともに第1集束電極の両
側の開口部を第2集束電極の両側の開口部より外側に配
し、第2集束電極に所定の一定電圧を供給する一方、第
1集束電極には、画面端部の走査時に第2集束電極に供
給する電圧と同じ電圧であって画面センターの走査時に
最小となるようなダイナミック電圧を供給するように構
成することにより、画面端部における偏向歪に起因する
スポット形状の劣化を大幅に低減することができる。
【0049】さらにまた、陰極から蛍光面に向かって順
次第1及び第2集束電極を配するとともに第1集束電極
の両側の開口部を第2集束電極の両側の開口部より外側
に配し、第2集束電極に所定の一定電圧を供給する一
方、第1集束電極には、画面端部の走査時に第2集束電
極に供給する電圧より高く、かつ、画面センターの走査
時に第2集束電極に供給する電圧より低い電圧で最小と
なるようなダイナミック電圧を供給するように構成する
ことにより、画面端部における偏向歪に起因するスポッ
ト形状の劣化を完全に防止することができる。
【0050】加えて、偏向磁界に起因する非点収差を補
正するための四重極レンズ電界を形成するように構成す
れば、電子ビームのスポット歪を一層低減して解像度を
向上させることができる。
【0051】その上、本発明によれば、偏向歪が生じな
いことから広偏向角の陰極線管を容易に作製することが
でき、しかも、偏向ヨークによるコンバージェンスを行
う必要がないので、単純かつ高精度の偏向ヨークを安価
に作製できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】A 本発明に係る陰極線管用電子銃の実施例の
要部構成図である。 B 同実施例の第5及び第6電極の開口部の例を示す説
明図である。 C 同実施例の第5及び第6電極の開口部の他の例を示
す説明図である。 D 第1及び第2集束電極に供給される電圧の波形図で
ある。
【図2】同実施例の概略構成図である。
【図3】同実施例の第7電極の開口形状を示す正面図で
ある。
【図4】同実施例における電子ビームの軌道の変化を示
す説明図である。
【図5】本発明が適用される陰極線管の概略断面構成図
である。
【図6】A 本発明に係る陰極線管用電子銃の他の実施
例の要部構成図である。 B 同実施例の第1及び第2集束電極に供給される電圧
の波形図である。
【符号の説明】
3 電子銃 5 蛍光面 17,18,19,20 開口部 G1 第1電極 G2 第2電極 G3 第3電極 G4 第4電極 G5 第5電極 G6 第6電極 G7 第7電極 G8 第8電極 KR,KG,KB 陰極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極から放射された3本の電子ビームを
    蛍光面上に集束するための第1及び第2集束電極に、上
    記電子ビームのうち両側のビームを通過させるための開
    口部を部分的に重なり合わないように配設し、上記第1
    及び第2集束電極間に供給されるダイナミック電圧に応
    じて形成されるレンズ電界によって上記両側のビームの
    軌道を集束方向に変えるようにしたことを特徴とする陰
    極線管用電子銃。
  2. 【請求項2】 第1及び第2集束電極の相対向する同形
    状の開口部の中心をずらすようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の陰極線管用電子銃。
  3. 【請求項3】 第1及び第2集束電極の相対向する開口
    部の径を異ならせるようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の陰極線管用電子銃。
  4. 【請求項4】 陰極から蛍光面に向かって順次第1及び
    第2集束電極を配するとともに第1集束電極の両側の開
    口部を第2集束電極の両側の開口部より外側に配し、第
    2集束電極に所定の一定電圧を供給する一方、第1集束
    電極には、画面端部の走査時に第2集束電極に供給する
    電圧と同じ電圧であって画面センターの走査時に最小と
    なるようなダイナミック電圧を供給するようにしたこと
    を特徴とする請求項2又は3記載の陰極線管用電子銃。
  5. 【請求項5】 陰極から蛍光面に向かって順次第1及び
    第2集束電極を配するとともに第1集束電極の両側の開
    口部を第2集束電極の両側の開口部より外側に配し、第
    2集束電極に所定の一定電圧を供給する一方、第1集束
    電極には、画面端部の走査時に第2集束電極に供給する
    電圧より高く、かつ、画面センターの走査時に第2集束
    電極に供給する電圧より低い電圧で最小となるようなダ
    イナミック電圧を供給するようにしたことを特徴とする
    請求項2又は3記載の陰極線管用電子銃。
  6. 【請求項6】 偏向磁界に起因する非点収差を補正する
    ための四重極レンズ電界を形成するようにしたことを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の陰極線管用電
    子銃。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100468422B1 (ko) * 2002-05-14 2005-01-27 엘지.필립스 디스플레이 주식회사 칼라음극선관용 전자총

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KR100468422B1 (ko) * 2002-05-14 2005-01-27 엘지.필립스 디스플레이 주식회사 칼라음극선관용 전자총

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