JPH0731139A - 直流変換器 - Google Patents

直流変換器

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JPH0731139A
JPH0731139A JP5194065A JP19406593A JPH0731139A JP H0731139 A JPH0731139 A JP H0731139A JP 5194065 A JP5194065 A JP 5194065A JP 19406593 A JP19406593 A JP 19406593A JP H0731139 A JPH0731139 A JP H0731139A
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Masahiro Yokota
雅廣 横田
Mitsuo Ueki
充夫 植木
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Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1及び第2の負荷12、18に異なる電圧
を供給するように構成された直流変換器の構成を簡単に
する。 【構成】 直流電源端子3と第1の負荷(TV主回路)
12との間にトランス6の1次巻線7を介してトランジ
スタQ1 を接続する。トランジスタQ1 の出力ラインと
グランドとの間に平滑用コンデンサ13を接続する。ト
ランスの2次巻線8に整流平滑回路16を介して第2の
負荷(リモコン受信回路)18を接続する。トランス6
の3次巻線9をトランジスタQ1 のベースに接続してト
ランジスタQ1 を正帰還駆動する。トランジスタQ1 の
ベースに第1及び第2の電圧制御回路19、20を接続
する。第1の負荷12に電力を供給する時にはトランジ
スタQ1 をチョッパ動作させる。第1の負荷12に電力
を供給しない時にはトランジスタQ1 のエミッタをグラ
ンドに接続してフライバック・コンバータ回路を形成し
て第2の負荷18のみに電力を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ受像機、ビデオ
機器、オーディオ機器等の直流電源回路に使用するため
の直流変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ受像機の電源回路は、動作時の電
圧を供給するための主電源回路と、リモコン用の補助電
源回路とを有する。スタンバイ(待機)時には電力損失
の低減及び安全性の確保のために主電源回路は実質的に
非動作になる。なお、主電源回路はチョッパ回路又はフ
ライバック・コンバータ回路等に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、主電源回路
と補助電源回路とを完全に独立して設けると、装置が大
型になるのみならず、コスト高になる。この問題を解決
するために主電源回路の一部を利用して補助電源回路を
設けることもある。しかし、電圧制御や主電源を切離し
て安全性も確保するために複数の回路部品が必要にな
り、回路構成の十分な簡略化が達成されていない。
【0004】そこで、本発明の目的は第1及び第2の出
力端子を有し、且つ第1の出力端子の電圧を実質的に零
又は低くするように形成された直流変換器の構成の簡略
化及び低コスト化を達成することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上目的を達成するための
請求項1の発明は、直流電源端子と、第1及び第2の出
力端子と、1次、2次、及び3次巻線を有するトランス
と、トランジスタと、平滑用コンデンサと、補助整流平
滑用回路と、電圧制御回路と、切替装置とを有し、前記
直流電源端子と前記第1の出力端子との間に前記トラン
ジスタと前記1次巻線との直列回路が接続され、前記平
滑用コンデンサは前記第1の出力端子とグランド(共通
端子)との間に接続され、前記補助整流平滑回路は前記
2次巻線と前記第2の出力端子との間に接続され、前記
3次巻線は前記トランジスタのベ−ス・エミッタ間に対
して並列に接続され、前記電圧制御回路は前記第1の出
力端子に第1の電圧を得、前記第2の出力端子に第2の
電圧を得るように構成され、前記切替装置は前記第1の
出力端子に前記第1の電圧を得る時に前記トランスの蓄
積エネルギ−を前記平滑用コンテンサに対して放出する
ための蓄積エネルギ−放出回路を形成し、前記第1の出
力端子の電圧を前記第1の電圧よりも低い値又は零にす
る時に前記平滑用コンデンサを直接又は抵抗を介して短
絡すると共に前記蓄積エネルギ−放出回路を前記平滑用
コンデンサから切り離すように形成されていることを特
徴とする直流変換器に係わるものである。上記目的を達
成するための請求項2の発明は、直流電源端子と、第1
及び第2の出力端子と、1次、2次、3次及び4次巻線
を有するトランスと、トランジスタと、平滑用コンデン
サと、補助整流平滑回路と、起動抵抗と、第1及び第2
の電圧制御回路と、逆流阻止用ダイオードと、切替装置
とを有し、前記トランジスタのコレクタが前記1次巻線
を介して前記電源端子に接続され、前記トランジスタの
エミッタは前記第1の出力端子に接続され、前記平滑用
コンデンサは前記トランジスタのエミッタとグランドと
の間に接続され、前記補助整流平滑回路は前記2次巻線
と前記第2の出力端子との間に接続され、前記起動抵抗
は前記電源端子と前記トランジスタのベースとの間に接
続され、前記3次巻線は前記トランジスタのベース・エ
ミッタ間に対して並列に接続され、前記4次巻線は前記
逆流阻止用ダイオードと前記切替装置とを介して前記ト
ランジスタのエミッタとグランドとの間に接続され、前
記第1の電圧制御回路は前記第1の出力端子とグランド
との間の第1の出力電圧を検出する回路と前記第1の電
圧を一定に制御する手段とを有して前記トランジスタの
ベースに接続され且つ前記第1の出力端子に前記第1の
出力電圧を得る時に電圧制御動作が生じるように形成さ
れ、前記第2の電圧制御回路は前記第2の出力端子の第
2の出力電圧を一定に制御する手段を有して前記トラン
ジスタのベースに接続され且つ前記第1の出力端子の電
圧を零又は低くする時に前記第2の出力電圧を一定にす
るための制御動作が生じるように形成され、前記切替装
置は前記第1の出力端子に前記第1の出力電圧を得る時
に前記4次巻線を前記トランジスタのエミッタとグラン
ドとの間に接続し、前記第1の出力端子の電圧を実質的
に零又は低い値にする時に前記4次巻線を前記トランジ
スタのエミッタとグランドとの間から切り離すと共に前
記トランジスタのエミッタをグランドに接続するように
構成されていることを特徴とする直流変換器に係わるも
のである。
【0006】
【発明の作用及び効果】本発明においては、第1の出力
端子が第1の出力電圧を要求している時にチョッパ回路
の動作になり、第1の出力端子が第1の出力電圧を要求
していない時にはフライバックコンバ−タの動作にな
る。従って、1つのトランジスタによって2種類の回路
動作が可能になる。第2の出力端子のみに所望の出力電
圧が要求されている時にトランジスタのチョッパ動作を
そのまま継続させると、比較的大きな電力損失が生じる
のみでなく、安全性の上からも好ましくない。本発明で
は第2の出力端子のみに出力電圧が要求されている時に
は第1の出力端子がグランドに接続され、トランジスタ
がフライバックコンバ−タとして動作する。従って、1
つのトランジスタによってチョッパ動作とフランバック
コンバ−タ動作との両方を行うことが可能になり、装置
の小型化及び低コスト化が達成される。される。請求項
2に示すように構成すると、チョッパ−動作とフライバ
ックコンバ−タ動作とがより確実に得られる。
【0007】
【第1の実施例】次に、図1〜図3を参照して本発明の
第1の実施例に係わるテレビ受像機の電源回路の直流変
換器を説明する。図1において、交流電源端子1には整
流平滑回路から成る直流電源2が接続されている。直流
電源2は例えば300Vの電源端子3とグランド端子4
とを有する。電源端子3にはトランス6の1次巻線7の
一端が接続されている。トランス6は相互に電磁結合さ
れた補助電源用の2次巻線8と、トランジスタ駆動用の
3次巻線9と、蓄積エネルギー放出用の4次巻線10と
を有する。1次巻線7の他端はNPN型の第1のトラン
ジスタQ1 のコレクタに接続され、この第1のトランジ
スタQ1 のエミッタは第1の出力端子11に接続されて
いる。第1の出力端子11とグランド端子4との間には
TV受像機の主回路から成る第1の負荷(主負荷)が接
続されている。トランジスタQ1 のエミッタとグランド
端子4との間には平滑用コンデンサ13が接続されてい
る。
【0008】2次巻線8にはダイオード14とコンデン
サ15とから成る整流平滑回路16を介して第2の出力
端子17が接続されている。第2の出力端子17とグラ
ンドとの間にはTV受像機のリモコン受信回路から成る
第2の負荷(補助負荷)18が接続されている。従っ
て、第2の出力端子17の電圧は第1の出力端子11の
電圧よりも大幅に低い。
【0009】第1のトランジスタQ1 は、第1及び第2
の負荷12、18の両方に電力を供給する場合にチョッ
パ動作する。一方、第2の負荷18のみに電力を供給す
る場合には、トランスを有するフライバックコンバータ
として動作する。上記2つの動作を行うために、第1及
び第2の電圧制御回路19、20が設けられている。ま
た、第1のトランジスタQ1 を正帰還駆動するために、
3次巻線9の一端がコンデンサ21と抵抗22を介して
第1のトランジスタQ1 のベースに接続され、この3次
巻線9の他端が第1のトランジスタQ1 のエミッタに接
続されている。
【0010】トランス6の4次巻線10は第1のトラン
ジスタQ1 のオン期間にトランス6に蓄積されたエネル
ギーを第1の負荷12及び平滑用コンデンサ13に放出
するために、逆流阻止用ダイオード23と切替装置24
の接点aとを介して第1のトランジスタQ1 のエミッタ
とグランド端子4との間に接続されている。
【0011】切替装置24は第1及び第2の固定接点
a、bと可動接点cとリレーコイル25とから成り、駆
動回路26によってコイル25に電流を流した時に接点
aと接点bが切替わるように構成されている。第1の固
定接点aは4次巻線10に接続され、第2の固定接点b
は電流制限用抵抗27を介してグランド端子4に接続さ
れ、可動接点cは第1のトランジスタQ1 のエミッタに
接続されている。なお、トランジスタQ1 の電流制限が
不要の時には抵抗27は省くことができる。駆動回路2
6は接点a、bをオン・オフ制御するためのスイッチ回
路を含み、リモートコントロール装置等の指令に応答し
て接点a、bをオン・オフ制御する。
【0012】この直流変換器は自励型に構成されている
ので、電源端子3と第1のトランジスタQ1 のベースと
の間に起動抵抗28が接続されている。
【0013】第1の電圧制御回路19は第1の出力端子
11の電圧を一定に制御するためのものであるから、第
1の出力端子11とグランド端子4との間に接続され、
この出力ライン29が制御用の第2のトランジスタQ2
のベースに接続されている。PNP型の第2のトランジ
スタQ2 のエミッタは第1のトランジスタQ1 のベース
に接続され、このコレクタは第1のトランジスタQ1 の
エミッタに接続されている。従って、第2のトランジス
タQ2 は第1のトランジスタQ1 のベース電流のバイパ
スとして働く。第1の電圧制御回路19は図2に具体的
に示すように、電圧検出用抵抗30、31と、NPN型
の誤差増幅用トランジスタ32と、定電圧源を形成する
ためのツエナーダイオード33及び抵抗34と、電流制
限用抵抗35とから成る。電圧検出回路を形成する抵抗
30、31は第1の出力端子11とグランド端子4との
間に接続され、これ等の分圧点がトランジスタ32のベ
ースに接続されている。トランジスタ32のエミッタは
ツエナーダイオード33のカソードに接続され、コレク
タは抵抗29を介して第2のトランジスタQ2 のベース
に接続されている。ツエナーダイオード33のアノード
はグランド端子4に接続され、カソードは抵抗34を介
して第1の出力端子11に接続されている。
【0014】第2の電圧制御回路20はコンデンサ36
とダイオード37とツエナーダイオード38と抵抗39
とから成る。コンデンサ36の一端はダイオード37を
介して3次巻線9の一端に接続され、コンデンサ36の
他端は3次巻線9の他端に接続されている。コンデンサ
36とダイオード37の接続点40とトランジスタQ2
のベースとの間にツエナーダイオード38が接続されて
いる。抵抗39はコンデンサ36に並列に接続されてい
る。
【0015】
【動作】リモートコントローラ(図示せず)によってT
V受像機の第1の負荷12をオンにするための信号を発
生させると、リモコン回路から成る第2の負荷18がこ
れに応答し、リレー駆動回路26は可動接点cを第1の
固定接点aに接続する。図2は第1の固定接点aをオン
にした場合の動作に関係する部分を図1から抽出して示
す。まず、起動抵抗28を介して第1のトランジスタQ
1 のベース電流が流れ、これにより、トランスの1次巻
線7にも電流が流れ、2次巻線9に黒丸で示す極性に電
圧が発生する。この2次巻線9の電圧によってコンデン
サ21と抵抗22とトランジスタQ1 のベース・エミッ
タ間とを通って2次巻線9に戻る閉回路に正帰還動作で
電流が流れ、トランジスタQ1 のオンが維持される。ト
ランジスタQ1 のコレクタ電流はトランスの1次巻線7
がインダクタンスを有するので傾斜を有して徐々に増大
する。第1のトランジスタQ1 のコレクタ電流IC はこ
のベース電流IB に第1のトランジスタQ1 の増幅率h
FEを乗算した値である。ベース電流IB はほぼ一定とみ
なされるので、コレクタ電流IC がIB ×hFEに達した
後は第1のトランジスタQ1 の飽和オン動作状態を維持
することができなくなり、第1のトランジスタQ1 のコ
レクタ・エミッタ間の電圧が増大し、逆に1次巻線7の
電圧は減少し、同時に3次巻線9の電圧も減少し、第1
のトランジスタQ1 は急速にオフになる。
【0016】第1のトランジスタQ1 のオン期間には平
滑用コンデンサ13及び第1の負荷12に第1のトラン
ジスタQ1 を通って電流が流れると共に、トランス6に
もエネルギーが蓄積される。第1のトランジスタQ1 が
オフになると、トランス6の蓄積エネルギーが2次巻線
8から整流平滑回路16及び第2の負荷18に放出され
ると共に、4次巻線10から平滑用コンデンサ13及び
第1の負荷12に放出される。なお、第1のトランジス
タQ1 のオフ期間には3次巻線9の電圧によって第1の
トランジスタQ1 のベース・エミッタ間が逆バイアスさ
れている。
【0017】トランス6の磁気エネルギーの放出が終了
すると、トランス6の漏れインダクタンスにより3次巻
線9に第1のトランジスタQ1 のベース・エミッタ間を
順バイアスする向きの電圧が発生して駆動電流(ベース
電流)が第1のトランジスタQ1 に供給され、同時に抵
抗28を通して起動電流が供給され、第1のトランジス
タQ1 は急速にオンになる。その後は同一の動作が繰返
され、第1のトランジスタQ1 がオン・オフする。
【0018】図2の状態において、第1の出力端子11
の電圧が所定値よりも高くなると、この分圧値とツエナ
ーダイオード33で与えられる基準電圧との差に対応す
る電流がトランジスタ32のコレクタに流れる。即ち、
第2のトランジスタQ2 のベース電流が大きくなり、第
2のトランジスタQ2 のエミッタ・コレクタ間の抵抗が
小さくなり、3次巻線9及び抵抗28から第1のトラン
ジスタQ1 のベースに流れる電流の第2のトランジスタ
Q2 へのバイパス量が増大し、第1のトランジスタQ1
ののこぎり波又は三角波状に流れるコレクタ電流のピー
ク値が小さくなり、且つオン時間幅が狭くなり、第1の
出力端子11の電圧が所定値に向って低下する。第1の
出力端子11の電圧が所定値よりも低くなった時には上
述と逆の動作が生じる。
【0019】第2の負荷18に対する電力供給回路には
特別な定電圧制限回路が設けられていない。しかし、整
流平滑回路16のダイオード14が第1のトランジスタ
Q1のオフ期間にオンになる極性に決定され、且つ第1
のトランジスタQ1 のオフ期間にトランス6の各巻線
8、9、10に一定の電圧が得られるように構成されて
いるので、第2の出力端子17に一定の電圧を得ること
ができる。即ち、第1の固定接点aがオンになつている
ため、第1のトランジスタQ1 のオフ期間には定電圧化
された平滑用コンデンサ13の電圧が4次巻線10に印
加され、2次巻線8に定電圧化された電圧が誘起し、第
2の負荷18に定電圧を供給することができる。
【0020】なお、第1のトランジスタQ1 のオフ期間
に第2の電圧制御回路20のコンデンサ36が3次巻線
9の電圧によってほぼ一定値に充電される。ツエナーダ
イオード38のツエナー電圧をコンデンサ36の充電電
圧よりも1〜2V高く設定すると、第1のトランジスタ
Q1 のオン期間にツエナーダイオード38が非導通に保
たれ、第2の電圧制御回路20は電圧制御に無関係にな
る。
【0021】TV受像機の主回路から成る第1の負荷1
2をオフにし、リモコン受信回路から成る第2の負荷1
8のみに電力を供給するスタンバイモード時には、例え
ばリモコン制御によって切替装置24における第2の固
定接点bに可動接点cを投入する。これにより、第1の
負荷12、平滑用コンデンサ13、4次巻線10、及び
第1の電圧制御回路19が図1の回路から切離されたと
等価な図3の回路になる。図3の回路はフライバックコ
ンバータ回路であり、以下に説明するように動作する。
第1のトランジスタQ1 のエミッタは比較的小さい抵抗
27を介してグランド端子4に接続されるので、エミッ
タの電位はグランドに近い値又は極めて低い値になり、
図2に示した第1の電圧制御回路19における検出電圧
値が低下するので、第1の電圧制御回路19は実質的に
切離された状態になる。
【0022】第1の電圧制御回路19による第1のトラ
ンジスタQ1 の制御が行われない状態では、第1のトラ
ンジスタQ1 のオン期間が第1の電圧制御回路19が動
作していた時のオン期間よりも長くなり、2次巻線8及
び3次巻線9の第1のトランジスタQ1 のオン期間の電
圧(以下、オン電圧と言う)及び第1のトランジスタQ
1 のオフ期間の電圧(以下、オフ電圧と言う)の平均値
が図2のチョッパ回路の時のそれ等よりも上昇する。こ
の結果、図3のフライバックコンバータ動作時における
第2の電圧制御回路20のコンデンサ36の充電電圧が
図2のチョッパ動作時のそれよりも高くなる。コンデン
サ36の電圧VC が上昇し、このコンデンサ電圧VC
ツエナーダイオード38のツエナー電圧VZ と第2のト
ランジスタQ2 のベース・コレクタ間順方向電圧VBC
の和よりも大きくなると、ツエナーダイオード38が導
通し、コンデンサ36と第2のトランジスタQ2 のコレ
クタ・ベース間とツエナーダイオード38とから成る閉
回路に電流が流れ、第2のトランジスタQ2 がオン状態
になる。
【0023】第1のトランジスタQ1 のオン期間に蓄え
られたトランス6のエネルギーの放出が終了すると、3
次巻線9に反対の極性の電圧が発生し、3次巻線9とコ
ンデンサ21と抵抗22とトランジスタQ1 のベース・
エミッタ間とから成る閉回路で第1のトランジスタQ1
のベース電流が流れる。この時、第2のトランジスタQ
2 がオンしているので、3次巻線9とコンデンサ21と
抵抗22と第2のトランジスタQ2 のエミッタ・ベース
間とツエナーダイオード38とコンデンサ36とから成
る閉回路で第2のトランジスタQ2 のベース電流が流れ
る。第2のトランジスタQ2 にベース電流が流れると、
このベース電流に電流増幅率を乗算した値のコレクタ電
流が第2のトランジスタQ2 に流れる。この第2のトラ
ンジスタQ2 は第1のトランジスタQ1 の駆動電流のバ
イパスとして働き、この第2のトランジスタQ2 にバイ
パスした分だけ第1のトランジスタQ1 のベース電流が
減少し、第1のトランジスタQ1 ののこぎり波状のコレ
クタ電流のピーク値が低くなり、且つオン時間幅も狭く
なる。
【0024】第1のトランジスタQ1 のオン時間幅が狭
くなると、2次巻線8及び3次巻線9のオン電圧及びオ
フ電圧の平均値が低下する。コンデンサ36の電圧が基
準値よりも低下すると、第2のトランジスタQ2 のベー
ス電流が低下し、第1のトランジスタQ1 の駆動電流の
バイパス量が少なくなり、第1のトランジスタQ1 のコ
レクタ電流のピーク値及びオン時間幅が大きくなり、第
2の出力端子17の電圧及びコンデンサ36の電圧を上
昇させる動作が生じる。第2の電圧制御回路20のコン
デンサ36の電圧は、第2の負荷18のための整流平滑
回路16のコンデンサ15の電圧に対応している。即
ち、第1のトランジスタQ1 のオフ期間にはダイオード
14がオンであるからコンデンサ15の電圧が2次巻線
8に印加され、これに対応した電圧が3次巻線9に得ら
れ、これがコンデンサ36に充電される。従って、コン
デンサ36の電圧は第2の出力端子17の電圧を示して
いることになる。これはコンデンサ36の電圧が一定に
なるように制御すれば。スタンバイ時において第2の出
力端子17の電圧を一定にすることができることを意味
する。
【0025】上述から明らかなように、本実施例によれ
ば、1つのトランジスタQ1 を使用して第1及び第2の
出力端子11、17の電圧を安定化させることができ
る。また、スタンバイ時に、第1の負荷12に対して高
い電圧が印加されることを阻止して安全性を高め且つ電
力損失を低減することができる。また、簡単な回路で第
1の電圧制御回路19に基づくチョッパ動作と第2の電
圧制御回路20によるフライバックコンバータ動作との
両方を行うことができる。
【0026】
【第2の実施例】次に、図4を参照して第2の実施例の
直流変換器を説明する。但し、図4において図1と共通
する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図4の直流変換器は図1の切替装置24を変形した他は
図1と同一に構成されている。図4の切替装置では、エ
ネルギー放出用の4次巻線10の一端と第1のトランジ
スタQ1 のエミッタとの間にはスイッチを設けずに、こ
の他端とグランド端子4との間に切替装置24aを設け
ている。この切替装置24aの可動接点cは固定接点a
に対してチョッパ動作の時にのみ接触する。また、図1
の切替装置24の第2の固定接点bの代りに図4ではト
ランジスタQ3 が第1のトランジスタQ1 のエミッタと
グランド端子4との間に設けられ、このベースがダイオ
ード41と抵抗42を介して電源端子3に接続されてい
る。またトランジスタQ3 をオン・オフするためにこの
ベースとグランド端子4との間に切替装置24aが接続
されている。
【0027】図4の回路で第1及び第2の負荷12、1
8に電力を供給する時には、切替装置24aをオンにす
る。これにより、4次巻線10によってエネルギーを放
出するための回路が形成され、また第3のトランジスタ
Q3 がオフになるために第1のトランジスタQ1 のエミ
ッタがグランドから開放される。図4の第1の負荷12
に対する電力供給を停止し、第2の負荷18のみに電力
を供給する時には切替装置24aをオフにする。これに
より、第3のトランジスタQ3 がオンになり、第1のト
ランジスタQ1 のエミッタがグランド端子4に実質的に
接続され、第1の負荷12が切離される。上記以外の動
作は図1と同一であるので、同一の作用効果が得られ
る。
【0028】
【第3の実施例】次に、図5を参照して第3の実施例の
直流変換器を説明する。但し、図5において図1と共通
する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図5では図1の第2のトランジスタQ2 に相当するもの
が設けられていない。従って、第1の電圧制御回路19
の出力ライン29が第1のトランジスタQ1 のベースに
直接に接続されている。また、ツエナーダイオード38
のカソードも第1のトランジスタQ1 のベースに直接に
接続されている。従って、図5ではフライバック・コン
バータ動作時にコンデンサ36の電圧がツエナーダイオ
ード38の電圧になるように第1のトランジスタQ1 が
制御される。また、図5ではフライバック・コンバータ
動作時に第1のトランジスタQ1 のベース電流のバイパ
スが3次巻線9とコンデンサ21と抵抗22とツエナー
ダイオード38とコンデンサ36の閉回路で生じる。な
お、第1のトランジスタQ1 のエミッタの出力ラインに
ダイオードD1 が接続されている。その他は図1と同一
であるので、同一の作用効果を有する。
【0029】
【第4の実施例】次に、図6を参照して第4の実施例の
直流変換器を説明する。但し、この直流変換器の大部分
は図1と同一であるので、図6には図1の回路を変形し
た部分とこれに直接に関係する部分のみを示す。図6の
回路は図1の切替装置24を電子化切替装置24bに変
形したものであり、その他は図1と同一に構成されてい
る。電子化切替装置24bは第3、第4及び第5のトラ
ンジスタQ3 、Q4 、Q5と第1、第2及び第3の抵抗
R1 、R2 、R3 とから成る。第3のトランジスタQ3
は抵抗R1 を介して第1のトランジスタQ1 のエミッタ
とグランド端子4との間に接続されている。4次巻線1
0は第4のトランジスタQ4 を介して第1のトランジス
タQ1 のエミッタに接続されている。第3のトランジス
タQ3 と第4のトランジスタQ4 とを互いに反対動作さ
せるために第4のトランジスタQ4 のベースとグランド
との間に抵抗R3 を介して第5のトランジスタQ5 が接
続され、このベースと第3のトランジスタQ3 のコレク
タとの間に抵抗R2 が接続されている。図1の第1の負
荷12を駆動する時には図6の第3のトランジスタQ3
がオフ、第4のトランジスタQ4 がオンになる。図1の
第1の負荷12が非駆動の時には第3のトランジスタQ
3 をオン、第4のトランジスタQ4 をオフにする。この
動作は第3のトランジスタQ3 のベースに制御されたリ
モートコントロールにするオン・オフ駆動回路26aに
よって達成される。
【0030】
【第5の実施例】次に、図7の第5の実施例の直流変換
器を説明する。但し、図7及び後述する図8において図
1と共通する部分には同一の符号を付してその説明を省
略する。この実施例ではトランス6の1次巻線7がトラ
ンジスタQ1 の第1の出力端子11との間に接続されて
いる。従って、1次巻線7は平滑用リアクトルとして働
いている。1次巻線7がトランジスタQ1 の出力側であ
るので、図1のエネルギ−放出用の4次巻線10は省か
れている。
【0031】電圧制御を行うために1次巻線7に対して
ダイオ−ドD1 を介して並列にコンデンサC1 が接続さ
れている。このコンデンサC1 は出力電圧の情報を保持
する。コンデンサC1 の電圧に基づいてトランジスタQ
1 を制御するための電圧制御回路100は、抵抗R11〜
R14とトランジスタQ11、Q12とツェナ−ダイオ−ドZ
D1 とから成る。抵抗R11、R12はコンデンサC1 の電
圧を分圧してトランジスタQ11のベ−スに与える。トラ
ンジスタQ11はツェナ−ダイオ−ドZD1 の基準電圧と
検出電圧との差に対応する出力を発生する。トランジス
タQ12は主トランジスタQ1 のベ−ス・エミッタ間に接
続され、前段のトランジスタQ11から得られる誤差出力
に応答して主トランジスタQ1のベ−ス電流をバイパス
制御する。
【0032】図7の回路も図1と同様な作用効果を有す
る。また、この回路は電圧制御回路100をチョッパ動
作とフライバックコンバ−タ動作の両方に兼用できる利
点を有する。
【0033】
【第6の実施例】図8の第6の実施例の直流変換器は、
図7と同様にトランス6の1次巻線7が主トランジスタ
Q1 と第1の出力端子11との間に接続されている。電
圧制御回路19は図2の電圧制御回路19のトランジス
タ32のコレクタに発光ダイオ−ドLEDを付加した構
成に成っている。LEDに光結合されたホトトランジス
タQ22はツェナ−ダイオ−ド38に並列に接続されてい
る。図8の回路も図1と同様の作用効果を有する。
【0034】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図6の電子化された切替装置24bを図9及び
図10に示す回路に変形することができる。図9及び図
10においてもチョッパ動作時には第3のトランジスタ
Q3 がオフに制御され、第4のトランジスタQ4 がオン
になる。フライバック・コンバータ動作時には第4のト
ランジスタQ4 がオンになり、第3のトランジスタQ3
がオフになる。 (2) 第1及び第2の電圧制御回路19、20を種々
変形することができる。例えば、第2の電圧制御回路2
0を第2の出力端子17の電圧を検出し、これが一定に
なるようにトランジスタQ1 のベース電流を制御する回
路にすることができる。 (3) ビデオ機器、オーディオ機器の電源回路にも本
発明を適用できる。 (4) 切替装置24は、リレ−やトランジスタのほか
にサイリスタ等のスイッチ素子でも構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる直流変換器を示
す回路図である。
【図2】図1の直流変換器のチョッパ動作に関係する部
分を示す回路図である
【図3】図1の直流変換器のフライバック・コンバータ
動作に関係する部分を示す回路図である。
【図4】第2の実施例の直流変換器を示す回路図であ
る。
【図5】第3の実施例の直流変換器を示す回路図であ
る。
【図6】第4の実施例の直流変換器の一部を示す回路図
である。
【図7】第5の実施例の直流変換器を示す回路図であ
る。
【図8】第6の実施例の直流変換器を示す回路図であ
る。
【図9】変形例の切替装置を示す回路図である。
【図10】別の変形例の切替装置を示す回路図である。
【符号の説明】
12 第1の負荷 16 補助整流平滑回路 18 第2の負荷 19 第1の電圧制御回路 20 第2の電圧制御回路 24 切替装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源端子と、第1及び第2の出力端
    子と、1次、2次、及び3次巻線を有するトランスと、
    トランジスタと、平滑用コンデンサと、補助整流平滑用
    回路と、電圧制御回路と、切替装置とを有し、 前記直流電源端子と前記第1の出力端子との間に前記ト
    ランジスタと前記1次巻線との直列回路が接続され、 前記平滑用コンデンサは前記第1の出力端子とグランド
    (共通端子)との間に接続され、 前記補助整流平滑回路は前記2次巻線と前記第2の出力
    端子との間に接続され、 前記3次巻線は前記トランジ
    スタのベ−ス・エミッタ間に対して並列に接続され、 前記電圧制御回路は前記第1の出力端子に第1の電圧を
    得、前記第2の出力端子に第2の電圧を得るように構成
    され、 前記切替装置は前記第1の出力端子に前記第1の電圧を
    得る時に前記トランスの蓄積エネルギ−を前記平滑用コ
    ンテンサに対して放出するための蓄積エネルギ−放出回
    路を形成し、前記第1の出力端子の電圧を前記第1の電
    圧よりも低い値又は零にする時に前記平滑用コンデンサ
    を直接又は抵抗を介して短絡すると共に前記蓄積エネル
    ギ−放出回路を前記平滑用コンデンサから切り離すよう
    に形成されていることを特徴とする直流変換器。
  2. 【請求項2】 直流電源端子と、第1及び第2の出力端
    子と、1次、2次、3次及び4次巻線を有するトランス
    と、トランジスタと、平滑用コンデンサと、補助整流平
    滑回路と、起動抵抗と、第1及び第2の電圧制御回路
    と、逆流阻止用ダイオードと、切替装置とを有し、 前記トランジスタのコレクタが前記1次巻線を介して前
    記電源端子に接続され、 前記トランジスタのエミッタは前記第1の出力端子に接
    続され、 前記平滑用コンデンサは前記トランジスタのエミッタと
    グランドとの間に接続され、 前記補助整流平滑回路は前記2次巻線と前記第2の出力
    端子との間に接続され、 前記起動抵抗は前記電源端子と前記トランジスタのベー
    スとの間に接続され、 前記3次巻線は前記トランジスタのベース・エミッタ間
    に対して並列に接続され、 前記4次巻線は前記逆流阻止用ダイオードと前記切替装
    置とを介して前記トランジスタのエミッタとグランドと
    の間に接続され、 前記第1の電圧制御回路は前記第1の出力端子とグラン
    ドとの間の第1の出力電圧を検出する回路と前記第1の
    電圧を一定に制御する手段とを有して前記トランジスタ
    のベースに接続され且つ前記第1の出力端子に前記第1
    の出力電圧を得る時に電圧制御動作が生じるように形成
    され、 前記第2の電圧制御回路は前記第2の出力端子の第2の
    出力電圧を一定に制御する手段を有して前記トランジス
    タのベースに接続され且つ前記第1の出力端子の電圧を
    零又は低くする時に前記第2の出力電圧を一定にするた
    めの制御動作が生じるように形成され、 前記切替装置は前記第1の出力端子に前記第1の出力電
    圧を得る時に前記4次巻線を前記トランジスタのエミッ
    タとグランドとの間に接続し、前記第1の出力端子の電
    圧を実質的に零又は低い値にする時に前記4次巻線を前
    記トランジスタのエミッタとグランドとの間から切り離
    すと共に前記トランジスタのエミッタをグランドに接続
    するように構成されていることを特徴とする直流変換
    器。
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