JPH0731014U - 腰用サポーター - Google Patents

腰用サポーター

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JPH0731014U
JPH0731014U JP7345592U JP7345592U JPH0731014U JP H0731014 U JPH0731014 U JP H0731014U JP 7345592 U JP7345592 U JP 7345592U JP 7345592 U JP7345592 U JP 7345592U JP H0731014 U JPH0731014 U JP H0731014U
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JP
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belt
fabric
waist
woven fabric
supporter
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JP7345592U
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正彦 三和
桂介 折原
弘之 堀田
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】通気性に優れた腰用サポーターを備えた工具袋
吊り下げ用ベルトを提供することを目的とする。 【構成】表側および裏側の地組織が連結糸で連結された
三次元編織物布帛1が身体側に向くように配設すること
により、腰用サポーター5は通気性、圧縮弾性に優れた
ものとなり、良好な衣料内環境を維持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えば建築工事、電気工事、土木工事などで使用される工具袋吊り下 げ用ベルトにセットされ作業時における腰の保護のために、またエアロビクスや ジャズダンス、綱引きなどのスポーツ時における腰の保護のために、また腰痛な どに対する腰の保護のために使用される腰用サポーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から建築工事、電気工事、土木工事などで使用される工具袋吊り下げ用ベ ルトには工具袋に入れられる工具の重量による腰の疲労を和らげたり作業時の緩 衝のために腰用サポーターが装着されている。この腰用サポーターとしてはナイ ロンを素材として平織により硬く作られた細幅織物に発泡ポリエチレン、発泡ポ リウレタンなどの発泡体を重ね、この発泡体の上からターポリンなどの織物で包 んでなるものが広く使用されている。
【0003】 しかし、このような構成の腰用サポーターを身体に当てたとき、前記細幅織物 は硬いために身体に沿いにくく、また細幅織物は硬く角が角張っているので長時 間の使用により細幅織物の角が当たる部分で身体に擦れ傷が生じるという問題が あった。また、細幅織物は平織により密に織られていることから重量が重く、長 時間使用すると腰が疲れるという問題があった。さらにこのような腰用サポータ ーを身体に当てるときターポリンなどの織物が身体側に接し、身体と腰用サポー ターとの間の空間が少なくなり、通気性に欠け、蒸れ、結露が生じ、衣料内環境 を快適に維持できないという問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はこのような課題を解決するもので、軽量かつ柔軟で身体に対するフィ ット性に優れ、通気性にも優れた腰用サポーターを提供することを目的とするも のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、空隙率が極めて高く、通 気性、衝撃吸収性に優れ、腰用サポーターに必要な適度な圧縮弾性、三次元的柔 軟性、滑り止め効果が容易に得られる三次元編織物布帛を用いることが最適であ ることを見い出し、本考案に達したものである。
【0006】 すなわち本考案は、表側および裏側の地組織が連結糸で連結された三次元編織 物布帛が身体側に向くように設けられた腰用サポーターを要旨とするものである 。
【0007】 以下、本考案を図面に基づき、詳細に説明する。 図1は上記の三次元編織物布帛1を人体側に向け、この三次元編織物布帛1の 外側に例えば発泡ポリエチレンや発泡ポリウレタンなどの発泡体2を装着し、こ の発泡体2の外側から布地3で包むとともに外周が補強布4で包まれた腰用サポ ーター5を備えた工具袋吊り下げ用ベルト6を示し、前記腰用サポーター5の外 面には図2に示すようにベルト布7を通すためのベルト布通し布8が適当間隔お きに縫着されている。なお、9は正面のバックル、10はベルト布7の長さ調整具 である。
【0008】 図3は基本的には図1および図2に示す工具袋吊り下げ用ベルトと同じであり 、図1および図2に示す工具袋吊り下げ用ベルトと異なるところは腰用サポータ ー5の両端にベルト布通し布を設けずにベルト布通し孔11を形成した点であり、 他の構成は図1および図2に示すものと同じである。
【0009】 図4および図5は前記図1〜図3に示すものと同じ腰用サポーター5の両端に ベルト布7が縫着され、腰用サポーター5の外面には工具袋吊り下げ帯12が沿っ て設けられている。なお、この工具袋吊り下げ帯12の両端は前記ベルト布7の外 面に縫着されている。他の構成は図1および図2に示すものと同じである。
【0010】 図6および図7は前記図1〜図3に示すものと同じ腰用サポーター5の一端に ベルト布13の一端を縫着し、このベルト布13の他端と腰用サポーター5の他端と は一対の面ファスナー14a,14bにより結合され、さらに腰用サポーター5の外 面には工具袋吊り下げ帯15が縫着されている。
【0011】 次に本考案における腰用サポーターに用いる三次元編織物布帛について説明す る。 本考案における腰用サポーターに用いる三次元編織物布帛はダブルラッセル編 機あるいはモケット織機などにより製編織されるものである。さらに詳しくは三 次元編織物布帛は図8に示すようにメッシュ状に構成された表側地組織21と平坦 組織で構成された裏側地組織22を連結糸23で連結したもの、あるいは図9に示す ようにメッシュ状に構成された表側地組織21とメッシュ状に構成された裏側地組 織22を連結糸23で連結したものが用いられる。表裏の地組織21,22に用いられる 繊維は合成繊維、再生繊維、天然繊維、無機繊維など何れでもよく、単独若しく は混合して製糸した糸条であってもよい。さらにこれらの糸条を表裏同種、異種 で用いたりあるいは交編、交織することについては何ら制限されるものではない 。
【0012】 表裏の地組織21,22は任意の組織を採用することができるが、特徴的な組織の 組み合わせとしては、表裏の地組織21,22ともメッシュ状の組織とする。表 裏の地組織21,22とも平坦な組織とする。表側地組織21がメッシュ状で裏側地 組織22が平坦な組織とする。表側地組織21の経方向に部分的に欠落部を設けて 溝状の空隙を構成させる。表裏の地組織21,22とも経方向に部分的に欠落部を 設けて溝状の空隙を構成させる、などがある。前記,の地組織は表裏ともメ ッシュまたは平坦であっても、どちらか一方が異なっていても何ら差し支えない 。勿論メッシュ状と平坦な地組織が表裏の一方あるいは両方に混在した場合も何 ら制限を受けない。
【0013】 上記地組織の内、特に意匠性を望む場合は前記,を選択するのが好ましい 。表裏の地組織21,22を三次元的に連結する連結糸23に用いる素材としては、ナ イロン6,ナイロン66,ナイロン46,ポリエチレン,ポリプロピレンなどの合成 繊維が好ましい。さらには三次元形状保持,三次元的柔軟性,適度の空隙量,圧 縮弾性を必要とするために直径 0.025〜0.4mm のモノマルチまたはモノフィラメ ントなどの適度の剛性を有する糸状が好ましい。
【0014】 連結糸23の間隔、配置位置、配置方向などは表裏の地組織21,22を考慮したり 、必要に応じ任意に決定しうる事項である。たとえば垂直方向に表裏の地組織21 ,22を連結してもよく、また連結糸23は部分的に欠落(歯抜け)状に配列されて いてもよい。
【0015】 上記により製編織された三次元編織物布帛は優れた通気性を保持するため、下 記式で示す空隙指数Kが 0.4〜0.95であることが好ましい。空隙指数Kは単位面 積当たりの見掛けの体積から布帛を構成する糸条の体積を減ずることにより、実 際の布帛の空隙量がどの程度であるかを示すものである。なお、繊維素材の平均 密度はそれぞれの繊維素材の密度を加重平均して求める。
【0016】 K=1−(W/C・T) 但し、W:布帛の目付(g/m2 ) C:繊維素材の平均密度(g/cm3 ) T:布帛の体積(cm3 /m2 ) また三次元編織物布帛に対し安定な三次元形状を保持せしめるためにテンター により熱セットを施すのが好ましい。さらには適当量の硬化樹脂を含浸硬化させ によりさらに安定して三次元形状を保持する方法もある。
【0017】 次に三次元編織物布帛は腰用サポーターの構成部材としての意匠性、商品価値 を高めるため種々工夫をする場合がある。例示すれば表裏の地組織21,22の一部 または全てに、着色された一色あるいは複数色の色糸を用いたり、連結糸23にも 同様の色糸を用いることができる。勿論、色糸の配置,組織は特に制約を受ける ものではなく、無地調、柄調、ジャカードなど選択は自由である。
【0018】 このようにして得られた三次元編織物布帛を用いて腰用サポーターが構成され るのであるが、三次元編織物布帛と布地との間に発泡体を介在させることにより 、強い圧縮弾性を発現することができる。また連結糸23に適度な剛性を有する糸 状を用い、かつ三次元編織物布帛を適度な厚みに構成すれば、発泡体を用いるこ となく腰用サポーターを構成することも可能となる。
【0019】 上記構成の腰用サポーターは例えば建築工事、電気工事、土木工事などで使用 される工具袋吊り下げ用ベルトにセットされ作業時における腰の保護のために、 またエアロビクスやジャズダンス、綱引きなどのスポーツ時における腰の保護の ために、また腰痛などに対する腰の保護のために使用されるものである。
【0020】
【作用】
腰用サポーター装着時における衣料内環境は腰用サポーターの通気性により左 右されるものである。従来の腰用サポーターにおいては圧縮弾性を発現せしめる には厚みの大なる発泡体を必要とする。このような厚みの大なる発泡体を用いる と、通気性を十分に発揮することができず、良好な衣料内環境を維持することが できない。さらに意匠性を発現せしめるのが困難である。本考案の腰用サポータ ーは通気性、圧縮弾性に優れた三次元編織物布帛を用いており、発泡体は薄くし または用いずに腰用サポーターを構成できるため通気性の効果が大きい。さらに 前記三次元編織物布帛を身体側に向くように用いることから意匠性、ボリューム 感を付与するのが容易であり、腰用サポーターに必要な適度な圧縮弾性、三次元 的柔軟性、滑り止め効果も容易に得ることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本考案の実施例について説明する。 実施例1 表裏の地組織はポリエステルマルチフィラメント75d/36fを用い、連結糸に ナイロンモノフィラメント 200d/ 1fを用いて22Eダブルラッセル機(カール マイヤー製)により図6に示すような三次元編織物布帛を構成した。表側地組織 は2枚の筬でメッシュ状の組織とし、裏側地組織は3枚の筬で鎖および四針振り のインレイ組織を組み合わせた寸法安定性のよい平坦な組織とした。連結糸は1 枚筬で表裏の地組織に対し垂直に連結して三次元形状を構築した。
【0022】 得られた三次元編織物布帛の三次元形状を安定化せしめるため市金(株)製ピ ンテンターにより 150℃×2分間の熱セットを実施した。このときの三次元編織 物布帛の厚みは3.1mm であった。
【0023】 このようにして得られた三次元編織物布帛を用いて図1に示すベルトを作製し た。この場合、まず三次元編織物布帛の裏側地組織側に厚さ2mmの発泡体(積水 化学(株)製発泡ポリエチレンシート,登録商標セキスイソフトロン)を装着し 、さらにナイロン 840d/140 f平織組織よりなる通気性のよい布地を装着した 。
【0024】 次にナイロン 840d/140 f平織組織よりなる補強布でエッジをパイピングし 、これをナイロン細幅織物である幅50mmのベルト布およびこのベルト布に繋がる 幅40mmの工具ケース取付用ベルト布で構成されたベルト布の工具ケース取付用ベ ルト布に取り付け、さらに前記幅50mmのベルト布にナイロン樹脂製の長さ調整具 およびバックルを設け、図1に示すベルトを作製した。
【0025】 実施例2 実施例1で用いた三次元編織物布帛と同様の構成で布帛の厚みを5mmとした三 次元編織物布帛の裏側地組織側にナイロン 840d/140 f平織組織よりなる通気 性の良い布地を装着し、さらにナイロン 840d/140 f平織組織よりなる補強布 でエッジをパイピングした。
【0026】 このように構成された腰用サポーターをナイロン細幅織物である幅50mmの面フ ァスナー付きベルト布に取り付け、図4および図5に示すベルトを作製した。
【0027】 実施例3 表側地組織は綿20/2 番手、裏側地組織はナイロンマルチフィラメント 210d /34fを用い、連結糸にナイロンモノフィラメント 220d/1fを用いて14Eダ ブルラッセル機(カールマイヤー製)により図7に示す三次元編織物布帛を編成 した。表裏の地組織はそれぞれ2枚の筬でメッシュ状の組織とした。連結糸は2 枚の筬で表裏の地組織に対し垂直に連結して三次元形状を構築した。
【0028】 得られた三次元編織物布帛の三次元形状を安定化せしめるため市金(株)製ピ ンテンターにより 150℃×2分間の熱セットを実施した。このときの三次元編織 物布帛の厚みは 5.0mmであった。
【0029】 このようにして得られた三次元編織物布帛を用い腰用サポーターを作製した。 この場合、まず三次元編織物布帛の裏側地組織側に厚さ2mmの発泡体を装着し、 次にナイロン 840d/140 f平織組織よりなる通気性の良い布地を装着し、さら にナイロン 840/140 f平織組織よりなる補強布でエッジをパイピングした。
【0030】 このようにして得られた腰用サポーターを図1または図3または図4に示すよ うにベルト布と組み合わせた。 以上述べた実施例1〜実施例3で得られた腰用サポーターは通気性に優れ、作 業中の発汗時にその効果が大きいことが確認できた。また意匠性、ボリューム間 にも優れ、腰用サポーターに必要な圧縮弾性、三次元的柔軟性、滑り止め効果、 軽量化を保持していることが確認できた。
【0031】
【考案の効果】
以上のように本考案の腰用サポーターは三次元編織物布帛を用いることにより 適度な圧縮弾性、三次元的柔軟性、滑り止め効果、軽量化の効果を合わせ持ち、 従来の腰用サポーターのように長時間の使用により身体に擦れ傷が生じたり、腰 が疲れたり、通気性に欠け、蒸れ、結露が生じ、衣料内環境を快適に維持できな いということもなく、身体に対するフィット性に優れ、通気性、意匠性、ボリュ ーム感にも優れた腰用サポーターを提供することができる。
【提出日】平成4年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えば建築工事、電気工事、土木工事などで使用される工具袋吊り下 げ用ベルトにセットされ作業時における腰の保護のために、またエアロビクスや ジャズダンス、綱引きなどのスポーツ時における腰の保護のために、また腰痛な どに対する腰の保護のために使用される腰用サポーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から建築工事、電気工事、土木工事などで使用される工具袋吊り下げ用ベ ルトには工具袋に入れられる工具の重量による腰の疲労を和らげたり作業時の緩 衝のために腰用サポーターが装着されている。この腰用サポーターとしてはナイ ロンを素材として平織により硬く作られた細幅織物に発泡ポリエチレン、発泡ポ リウレタンなどの発泡体を重ね、この発泡体の上からターポリンなどの織物で包 んでなるものが広く使用されている。
【0003】 しかし、このような構成の腰用サポーターを身体に当てたとき、前記細幅織物 は硬いために身体に沿いにくく、また細幅織物は硬く角が角張っているので長時 間の使用により細幅織物の角が当たる部分で身体に擦れ傷が生じるという問題が あった。また、細幅織物は平織により密に織られていることから重量が重く、長 時間使用すると腰が疲れるという問題があった。さらにこのような腰用サポータ ーを身体に当てるときターポリンなどの織物が身体側に接し、身体と腰用サポー ターとの間の空間が少なくなり、通気性に欠け、蒸れ、結露が生じ、衣料内環境 を快適に維持できないという問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はこのような課題を解決するもので、軽量かつ柔軟で身体に対するフィ ット性に優れ、通気性にも優れた腰用サポーターを提供することを目的とするも のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、空隙率が極めて高く、通 気性、衝撃吸収性に優れ、腰用サポーターに必要な適度な圧縮弾性、三次元的柔 軟性、滑り止め効果が容易に得られる三次元編織物布帛を用いることが最適であ ることを見い出し、本考案に達したものである。
【0006】 すなわち本考案は、表側および裏側の地組織が連結糸で連結された三次元編織 物布帛が身体側に向くように設けられた腰用サポーターを要旨とするものである 。
【0007】 以下、本考案を図面に基づき、詳細に説明する。 図1は上記の三次元編織物布帛1を人体側に向け、この三次元編織物布帛1の 外側に例えば発泡ポリエチレンや発泡ポリウレタンなどの発泡体2を装着し、こ の発泡体2の外側から布地3で包むとともに外周が補強布4で包まれた腰用サポ ーター5を備えた工具袋吊り下げ用ベルト6を示し、前記腰用サポーター5の外 面には図2に示すようにベルト布7を通すためのベルト布通し布8が適当間隔お きに縫着されている。なお、9は正面のバックル、10はベルト布7の長さ調整具 である。
【0008】 図3は基本的には図1および図2に示す工具袋吊り下げ用ベルトと同じであり 、図1および図2に示す工具袋吊り下げ用ベルトと異なるところは腰用サポータ ー5の両端にベルト布通し布を設けずにベルト布通し孔11を形成した点であり、 他の構成は図1および図2に示すものと同じである。
【0009】 図4および図5は前記図1〜図3に示すものと同じ腰用サポーター5の両端に ベルト布7が縫着され、腰用サポーター5の外面には工具袋吊り下げ帯12が沿っ て設けられている。なお、この工具袋吊り下げ帯12の両端は前記ベルト布7の外 面に縫着されている。他の構成は図1および図2に示すものと同じである。
【0010】 図6および図7は前記図1〜図3に示すものと同じ腰用サポーター5の一端に ベルト布13の一端を縫着し、このベルト布13の他端と腰用サポーター5の他端と は一対の面ファスナー14a,14bにより結合され、さらに腰用サポーター5の外 面には工具袋吊り下げ帯15が縫着されている。
【0011】 次に本考案における腰用サポーターに用いる三次元編織物布帛について説明す る。 本考案における腰用サポーターに用いる三次元編織物布帛はダブルラッセル編 機あるいはモケット織機などにより製編織されるものである。さらに詳しくは三 次元編織物布帛は図8に示すようにメッシュ状に構成された表側地組織21と平坦 組織で構成された裏側地組織22を連結糸23で連結したもの、あるいは図9に示す ようにメッシュ状に構成された表側地組織21とメッシュ状に構成された裏側地組 織22を連結糸23で連結したものが用いられる。表裏の地組織21,22に用いられる 繊維は合成繊維、再生繊維、天然繊維、無機繊維など何れでもよく、単独若しく は混合して製糸した糸条であってもよい。さらにこれらの糸条を表裏同種、異種 で用いたりあるいは交編、交織することについては何ら制限されるものではない 。
【0012】 表裏の地組織21,22は任意の組織を採用することができるが、特徴的な組織の 組み合わせとしては、表裏の地組織21,22ともメッシュ状の組織とする。表 裏の地組織21,22とも平坦な組織とする。表側地組織21がメッシュ状で裏側地 組織22が平坦な組織とする。表側地組織21の経方向に部分的に欠落部を設けて 溝状の空隙を構成させる。表裏の地組織21,22とも経方向に部分的に欠落部を 設けて溝状の空隙を構成させる、などがある。前記,の地組織は表裏ともメ ッシュまたは平坦であっても、どちらか一方が異なっていても何ら差し支えない 。勿論メッシュ状と平坦な地組織が表裏の一方あるいは両方に混在した場合も何 ら制限を受けない。
【0013】 上記地組織の内、特に意匠性を望む場合は前記,を選択するのが好ましい 。表裏の地組織21,22を三次元的に連結する連結糸23に用いる素材としては、ナ イロン6,ナイロン66,ナイロン46,ポリエチレン,ポリプロピレンなどの合成 繊維が好ましい。さらには三次元形状保持,三次元的柔軟性,適度の空隙量,圧 縮弾性を必要とするために直径 0.025〜0.4mm のモノマルチまたはモノフィラメ ントなどの適度の剛性を有する糸状が好ましい。
【0014】 連結糸23の間隔、配置位置、配置方向などは表裏の地組織21,22を考慮したり 、必要に応じ任意に決定しうる事項である。たとえば垂直方向に表裏の地組織21 ,22を連結してもよく、また連結糸23は部分的に欠落(歯抜け)状に配列されて いてもよい。
【0015】 上記により製編織された三次元編織物布帛は優れた通気性を保持するため、下 記式で示す空隙指数Kが 0.4〜0.95であることが好ましい。空隙指数Kは単位面 積当たりの見掛けの体積から布帛を構成する糸条の体積を減ずることにより、実 際の布帛の空隙量がどの程度であるかを示すものである。なお、繊維素材の平均 密度はそれぞれの繊維素材の密度を加重平均して求める。
【0016】 K=1−(W/C・T) 但し、W:布帛の目付(g/m2 ) C:繊維素材の平均密度(g/cm3 ) T:布帛の体積(cm3 /m2 ) また三次元編織物布帛に対し安定な三次元形状を保持せしめるためにテンター により熱セットを施すのが好ましい。さらには適当量の硬化樹脂を含浸硬化させ によりさらに安定して三次元形状を保持する方法もある。
【0017】 次に三次元編織物布帛は腰用サポーターの構成部材としての意匠性、商品価値 を高めるため種々工夫をする場合がある。例示すれば表裏の地組織21,22の一部 または全てに、着色された一色あるいは複数色の色糸を用いたり、連結糸23にも 同様の色糸を用いることができる。勿論、色糸の配置,組織は特に制約を受ける ものではなく、無地調、柄調、ジャカードなど選択は自由である。
【0018】 このようにして得られた三次元編織物布帛を用いて腰用サポーターが構成され るのであるが、三次元編織物布帛と布地との間に発泡体を介在させることにより 、強い圧縮弾性を発現することができる。また連結糸23に適度な剛性を有する糸 状を用い、かつ三次元編織物布帛を適度な厚みに構成すれば、発泡体を用いるこ となく腰用サポーターを構成することも可能となる。
【0019】 上記構成の腰用サポーターは例えば建築工事、電気工事、土木工事などで使用 される工具袋吊り下げ用ベルトにセットされ作業時における腰の保護のために、 またエアロビクスやジャズダンス、綱引きなどのスポーツ時における腰の保護の ために、また腰痛などに対する腰の保護のために使用されるものである。
【0020】
【作用】
腰用サポーター装着時における衣料内環境は腰用サポーターの通気性により左 右されるものである。従来の腰用サポーターにおいては圧縮弾性を発現せしめる には厚みの大なる発泡体を必要とする。このような厚みの大なる発泡体を用いる と、通気性を十分に発揮することができず、良好な衣料内環境を維持することが できない。さらに意匠性を発現せしめるのが困難である。本考案の腰用サポータ ーは通気性、圧縮弾性に優れた三次元編織物布帛を用いており、発泡体は薄くし または用いずに腰用サポーターを構成できるため通気性の効果が大きい。さらに 前記三次元編織物布帛を身体側に向くように用いることから意匠性、ボリューム 感を付与するのが容易であり、腰用サポーターに必要な適度な圧縮弾性、三次元 的柔軟性、滑り止め効果も容易に得ることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本考案の実施例について説明する。 実施例1 表裏の地組織はポリエステルマルチフィラメント75d/36fを用い、連結糸に ナイロンモノフィラメント 200d/ 1fを用いて22Eダブルラッセル機(カール マイヤー製)により図8に示すような三次元編織物布帛を構成した。表側地組織 は2枚の筬でメッシュ状の組織とし、裏側地組織は3枚の筬で鎖および四針振り のインレイ組織を組み合わせた寸法安定性のよい平坦な組織とした。連結糸は1 枚筬で表裏の地組織に対し垂直に連結して三次元形状を構築した。
【0022】 得られた三次元編織物布帛の三次元形状を安定化せしめるため市金(株)製ピ ンテンターにより 150℃×2分間の熱セットを実施した。このときの三次元編織 物布帛の厚みは3.1mm であった。
【0023】 このようにして得られた三次元編織物布帛を用いて図1に示すベルトを作製し た。この場合、まず三次元編織物布帛の裏側地組織側に厚さ2mmの発泡体(積水 化学(株)製発泡ポリエチレンシート,登録商標セキスイソフトロン)を装着し 、さらにナイロン 840d/140 f平織組織よりなる通気性のよい布地を装着した 。
【0024】 次にナイロン 840d/140 f平織組織よりなる補強布でエッジをパイピングし 、これをナイロン細幅織物である幅50mmのベルト布およびこのベルト布に繋がる 幅40mmの工具ケース取付用ベルト布で構成されたベルト布の工具ケース取付用ベ ルト布に取り付け、さらに前記幅50mmのベルト布にナイロン樹脂製の長さ調整具 およびバックルを設け、図1に示すベルトを作製した。 実施例2 実施例1で用いた三次元編織物布帛と同様の構成で布帛の厚みを5mmとした三 次元編織物布帛の裏側地組織側にナイロン 840d/140 f平織組織よりなる通気 性の良い布地を装着し、さらにナイロン 840d/140 f平織組織よりなる補強布 でエッジをパイピングした。
【0025】 このように構成された腰用サポーターをナイロン細幅織物である幅50mmの面フ ァスナー付きベルト布に取り付け、図6および図7に示すベルトを作製した。 実施例3 表側地組織は綿20/2 番手、裏側地組織はナイロンマルチフィラメント 210d /34fを用い、連結糸にナイロンモノフィラメント 220d/1fを用いて14Eダ ブルラッセル機(カールマイヤー製)により図9に示す三次元編織物布帛を編成 した。表裏の地組織はそれぞれ2枚の筬でメッシュ状の組織とした。連結糸は2 枚の筬で表裏の地組織に対し垂直に連結して三次元形状を構築した。
【0026】 得られた三次元編織物布帛の三次元形状を安定化せしめるため市金(株)製ピ ンテンターにより 150℃×2分間の熱セットを実施した。このときの三次元編織 物布帛の厚みは 5.0mmであった。
【0027】 このようにして得られた三次元編織物布帛を用い腰用サポーターを作製した。 この場合、まず三次元編織物布帛の裏側地組織側に厚さ2mmの発泡体を装着し、 次にナイロン 840d/140 f平織組織よりなる通気性の良い布地を装着し、さら にナイロン 840/140 f平織組織よりなる補強布でエッジをパイピングした。
【0028】 このようにして得られた腰用サポーターを図1または図3または図4に示すよ うにベルト布と組み合わせた。 以上述べた実施例1〜実施例3で得られた腰用サポーターは通気性に優れ、作 業中の発汗時にその効果が大きいことが確認できた。また意匠性、ボリューム間 にも優れ、腰用サポーターに必要な圧縮弾性、三次元的柔軟性、滑り止め効果、 軽量化を保持していることが確認できた。
【0029】
【考案の効果】
以上のように本考案の腰用サポーターは三次元編織物布帛を用いることにより 適度な圧縮弾性、三次元的柔軟性、滑り止め効果、軽量化の効果を合わせ持ち、 従来の腰用サポーターのように長時間の使用により身体に擦れ傷が生じたり、腰 が疲れたり、通気性に欠け、蒸れ、結露が生じ、衣料内環境を快適に維持できな いということもなく、身体に対するフィット性に優れ、通気性、意匠性、ボリュ ーム感にも優れた腰用サポーターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に基づく工具袋吊り下げ用ベルトの一例
を示す一部切欠斜視図である。
【図2】同工具袋吊り下げ用ベルトを背面側から見た一
部切欠斜視図である。
【図3】本考案に基づく工具袋吊り下げ用ベルトの他の
例を示す一部切欠斜視図である。
【図4】本考案に基づく工具袋吊り下げ用ベルトのさら
に他の例を示す一部切欠斜視図である。
【図5】同工具袋吊り下げ用ベルトを背面側から見た斜
視図である。
【図6】本考案に基づく工具袋吊り下げ用ベルトのさら
に異なった例を示す一部切欠斜視図である。
【図7】同工具袋吊り下げ用ベルトを背面側から見た斜
視図である。
【図8】本考案に用いる腰用緩衝帯の三次元編織物布帛
の一例を示す要部拡大斜視図である。
【図9】本考案に用いる腰用緩衝帯の三次元編織物布帛
の他の例を示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 三次元編織物布帛 2 発泡体 3 布地 4 補強布 5 腰用緩衝帯 6 工具袋吊り下げ用ベルト 7 ベルト布 8 ベルト布通し布 11 ベルト布通し孔 12 工具袋吊り下げ帯 13 ベルト布 15 工具袋吊り下げ帯 21 表側地組織 22 裏側地組織 23 連結糸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 腰用サポーター
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に基づく腰用サポーターを備えた工具袋
吊り下げ用ベルトの一例を示す一部切欠斜視図である。
【図2】同腰用サポーターを備えた工具袋吊り下げ用ベ
ルトを背面側から見た一部切欠斜視図である。
【図3】本考案に基づく腰用サポーターを備えた工具袋
吊り下げ用ベルトの他の例を示す一部切欠斜視図であ
る。
【図4】本考案に基づく腰用サポーターを備えた工具袋
吊り下げ用ベルトのさらに他の例を示す一部切欠斜視図
である。
【図5】同腰用サポーターを備えた工具袋吊り下げ用ベ
ルトを背面側から見た斜視図である。
【図6】本考案に基づく腰用サポーターを備えた工具袋
吊り下げ用ベルトのさらに異なった例を示す一部切欠斜
視図である。
【図7】同腰用サポーターを備えた工具袋吊り下げ用ベ
ルトを背面側から見た斜視図である。
【図8】本考案に用いる腰用サポーターの三次元編織物
布帛の一例を示す要部拡大斜視図である。
【図9】本考案に用いる腰用サポーターの三次元編織物
布帛の他の例を示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】 1 三次元編織物布帛 2 発泡体 3 布地 4 補強布 5 腰用サポーター 6 工具袋吊り下げ用ベルト 7 ベルト布 8 ベルト布通し布 11 ベルト布通し孔 12 工具袋吊り下げ帯 13 ベルト布 15 工具袋吊り下げ帯 21 表側地組織 22 裏側地組織 23 連結糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 堀田 弘之 大阪府大阪市東成区東中本2丁目4番16号 堀田株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表側および裏側の地組織が連結糸で連結
    された三次元編織物布帛が身体側に向くように設けられ
    たことを特徴とする腰用サポーター。
JP7345592U 1992-10-22 1992-10-22 腰用サポーター Pending JPH0731014U (ja)

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JP7345592U JPH0731014U (ja) 1992-10-22 1992-10-22 腰用サポーター

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JPH0731014U true JPH0731014U (ja) 1995-06-13

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ID=13518736

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000271159A (ja) * 1999-03-25 2000-10-03 Seihou:Kk 腰椎ベルト
JP2006219776A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Toyama Prefecture 人体サポート用部材
JP2006320351A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Wacoal Holdings Corp 腰部装具
JP2014000185A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Tatsuhiro Maeda 身体用サポータ

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