JPH07309728A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

毛髪化粧料組成物

Info

Publication number
JPH07309728A
JPH07309728A JP12964494A JP12964494A JPH07309728A JP H07309728 A JPH07309728 A JP H07309728A JP 12964494 A JP12964494 A JP 12964494A JP 12964494 A JP12964494 A JP 12964494A JP H07309728 A JPH07309728 A JP H07309728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
formula
molecular weight
water
cosmetic composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12964494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3234402B2 (ja
Inventor
Yuko Shiomi
祐子 塩見
Misao Tsubakihara
操 椿原
Takashi Kitani
隆 木谷
Nobunori Fujiwara
延規 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MANDAMU KK
Original Assignee
MANDAMU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MANDAMU KK filed Critical MANDAMU KK
Priority to JP12964494A priority Critical patent/JP3234402B2/ja
Publication of JPH07309728A publication Critical patent/JPH07309728A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3234402B2 publication Critical patent/JP3234402B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 両性高分子化合物と水溶性油状オリゴマーと
を必須成分として含有する。両性高分子化合物としては
分子量50000〜500000の共重合体化合物が、
また水溶性油状オリゴマーとしては分子量500〜10
000の共重合化合物が使用される。また、両性高分子
化合物と水溶性油状オリゴマーとの配合比率は、水溶性
油状オリゴマーが両性高分子化合物に対して1:20〜
3:10、より好ましくは1:10〜2:10とされる
のが望ましい。 【効果】 施用後の毛髪にゴワつきのない弾力性のある
良好な風合いを付与し、しかもセット性及び高湿度下に
おけるセット保持性が良好で、且つフレーキングが発生
しにくく、さらには良好な硬度を備えた皮膜を毛髪表面
に形成させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は毛髪化粧料組成物に係
り、その目的はスプレー型、ディスペンサー型、若しく
は泡状の整髪料として調製することができ、施用後の毛
髪にゴワつきのない弾力性のある風合いを付与し、しか
もセット力及び高湿度下におけるセット保持性が良好
で、且つフレーキングが発生しにくく、さらには良好な
硬度を有する皮膜を毛髪の表面に形成することができる
毛髪化粧料組成物を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】ヘアスタイルを整えたり、セットしたヘ
アスタイルを長持ちさせるためには、従来より整髪料が
使用されている。整髪料は原料基剤から分類すると、油
性整髪料、液体整髪料、高分子物質含有整髪料とに分け
られるが、これらの製品はいずれも毛髪の外側を被覆
し、付着することによってヘアスタイルを保持するもの
である。毛質の硬い日本人は、古来より粘着性の強いポ
マード、ヘアオイル等の油性整髪料を使用していたが、
次第にベタつき感や経時的な原料臭のない液体整髪料や
高分子物質含有整髪料へと消費者の好みが変化し、現在
ではこれらが整髪料の主流を占めるようになってきてい
る。高分子物質含有整髪料は、ガム質や樹脂類などを基
剤として用いる非油性整髪料であるが、現在ではその殆
どに、安定性に優れた合成樹脂化合物が基剤として使用
されている。
【0003】合成樹脂化合物としては、ノニオン系、ア
ニオン系、カチオン系、或いは両性系の樹脂が使用され
ている。特にポリビニルピロリドンやポリビニルメチル
エーテル等ノニオン系樹脂化合物は、硬い皮膜を形成
し、強いセット力を発現することができるため、ハード
タイプの整髪料には広く用いられている。一方、ビニル
メチルエーテル・マレイン酸モノエチル共重合体等のア
ニオン高分子化合物も整髪料基剤として使用されてい
る。さらに、カチオン系高分子化合物としては、ビニル
ピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル
酸共重合体硫酸塩が、また両性系高分子化合物として
は、ポリメタクリル酸エステルエタノール溶液等が整髪
料基剤としてそれぞれ使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たポリビニルピロリドンに代表されるノニオン系樹脂化
合物では、強いセット力を発現できる反面、フレーキン
グ現象が起こりやすいという課題が存在した。しかも、
化合物自体に吸湿性があるために、高温多湿時には形成
される皮膜が柔らかくなりすぎ、セット力の低下やべた
つき感が認められるという課題が存在した。また、アニ
オン系高分子化合物は、湿度による影響は受けにくい
が、毛髪に対する親和性が低く、フレーキング現象が起
こりやすいという課題が存在した。さらに、アニオン系
であるためにカチオン性物質の添加が制限されてしま
い、洗髪時、リンス剤を使用することにより毛髪に固化
現象が生じてしまう恐れがあった。一方、カチオン系高
分子化合物では、毒性や皮膚刺激性等の安全性の問題
や、洗髪時に毛髪に固化現象が生じてしまうという課題
が存在した。また、両性系高分子化合物では、フレーキ
ング現象を起こしにくいという長所があるものの、高湿
度状態下において、高いセット保持性を発現することが
できないという課題が存在した。
【0005】そこで、業界では毛髪に対して、ゴワつき
のない、弾力性のある良好な風合いを付与することがで
きるとともに、セット性がよく、しかも高湿度状態下に
おいても極めて優れたセット保持性を発現することがで
き、さらにはフレーキング等を起こすことがなく、施用
後の毛髪表面に良好な硬度を有する皮膜を形成すること
のできる優れた毛髪化粧料組成物の創出が望まれてい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明では、一般式3
(化3)で示される分子量50000〜500000の
両性高分子化合物と、一般式4(化4)で示される分子
量500〜10000の水溶性油状オリゴマーとが必須
成分として含有されてなることを特徴とする毛髪化粧料
組成物を提供することにより、前記従来の課題を悉く解
消する。
【化3】 (但し、式中n及びmは自然数を示し、且つこれらnと
mとの比率は70:30〜20:80の範囲であり、R
1 及びR5 は水素原子又はメチル基、R2 、R3はそれ
ぞれ1〜4個の炭化水素を有するアルキル基、R4 、R
7は1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基、R6
1〜24個の炭素原子を有する飽和または不飽和のアル
キル基、Aは酸素原子又はNH基であることを示す。)
【化4】 (但し、式中p及びqはそれぞれ自然数であり、且つこ
れらpとqとの比率は9:1から1:9の範囲であ
る。)
【0007】
【発明の構成】以下、この発明に係る毛髪化粧料組成物
の構成について説明する。この発明では、特定の両性高
分子化合物と水溶性油状オリゴマーとが必須成分として
使用される。必須成分の一つとして使用される両性高分
子化合物は、一般式5(化5)で示されるベタイン構成
単位を有する分子量50000〜500000範囲内の
共重合体が使用される。
【化5】 (但し、式中n及びmは自然数を示し、且つこれらnと
mとの比率は70:30〜20:80の範囲であり、R
1 及びR5 は水素原子又はメチル基、R2 、R3はそれ
ぞれ1〜4個の炭化水素を有するアルキル基、R4 、R
7は1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基、R6
1〜24個の炭素原子を有する飽和または不飽和のアル
キル基、Aは酸素原子又はNH基であることを示す。)
【0008】この共重合体は、例えばジメチルアミノエ
チルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート
等ジアルキルアミノエチルアクリレート、或いはジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチル
メタクリレート等ジアルキルアミノエチルメタクリレー
ト、ダイアセトンアクリルアミド等の単量体と、アクリ
ル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソ
ブチルアクリレート、アリルアクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、オレイ
ルアクリレート、ステアリルアクリレート、シクロヘキ
シルアクリレート等アクリル酸アルキルエステル、或い
はメタクリル酸、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、イソブチルメタクリレート、アリルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレート等メタクリ
ル酸アルキルエステル等を共重合し、適宜な両性化剤で
処理して得られるものが好適に使用可能である。この両
性化剤としては、ハロゲン化酢酸のアルカリ金属塩、ア
ンモニウム塩、アミン塩等のハロゲン化酢酸塩が好適に
使用され、具体的には、モノクロル酢酸カリウム、モノ
クロル酢酸ナトリウム、モノブロモプロピオン酸カリウ
ム等が例示されるが、特に限定はされない。
【0009】また、この両性高分子化合物の分子量は5
0000から500000の範囲内とされる。ここで、
両性高分子化合物の分子量を特に上記の範囲としたの
は、分子量が50000未満では、形成されるフィルム
の硬度が低く、満足するセット力が得られないからであ
り、一方、分子量が500000を超えるとフィルムの
硬度が高くなりすぎ、好ましい使用感、仕上がり感が得
られないため、いずれの場合も好ましくないからであ
る。より望ましくは、分子量60000〜200000
程度の範囲のものが整髪料に適したフィルム硬度を有す
るため好ましいが特に限定はされない。
【0010】この両性高分子化合物としては、単量体と
して含有される一般式6(化6)で示されるベタイン構
造を有するモノマーと、一般式7(化7)で示されるエ
ステル系モノマーとの重合度の比率は、70:30〜2
0:80の範囲とされ、より好ましくは60:40〜3
0:70の範囲とされるのが望ましい。
【0011】
【化6】 (但し、式中R1 は水素原子又はメチル基、R2 、R3
はそれぞれ1〜4個の炭化水素を有するアルキル基、R
4 、R7は1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基、
Aは酸素原子又はNH基であることを示す。)
【化7】 (但し、式中R5 は水素原子又はメチル基、R6 は1〜
24個の炭素原子を有する飽和又は不飽和のアルキル基
であることを示す。)
【0012】この理由は、この高分子共重合体中に前記
ベタイン構造を有するモノマーが、エステル系モノマー
30に対して、70を超えて重合されていると、高分子
共重合体が形成するフィルムの硬度が小さくなり、満足
するセット力が得られないからであり、一方、ベタイン
構造を有するモノマーがエステル系モノマー80に対し
て20未満しか重合されていない場合では、水に難溶と
なり、水の少ない系には配合できなく、また洗髪時の洗
落ちが悪くなるため、いずれの場合も好ましくないから
である。さらに、これらベタイン構造を有するモノマー
とエステル系モノマーとの重合比率が60:40〜3
0:70であると、より良好なセット力を有すると共
に、種々な剤型に応用できるため、好ましい。
【0013】このような両性高分子化合物としては、よ
り具体的には一般式8(化8)で示されるN−メタクロ
イルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N
−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重
合体を好適な実施例として例示することができ、この一
例としてはユカフォーマーAM−75(商品名、三菱油
化(株)製)を挙げることができる。
【化8】
【0014】以上のような両性高分子化合物は、毛髪に
対するセット剤の基剤として配合される。この配合量
は、毛髪化粧料組成物中、0.1〜10重量%、より好
ましくは0.5〜5重量%配合されるのが望ましい。こ
の理由は、両性高分子化合物の配合量が0.1重量%未
満では、毛髪に対するセット力が充分ではなく、一方1
0重量%を超えて配合されても、その配合量に比例した
効果が発現されず、逆に施用した毛髪にフレーキングが
発生したり、形成される被膜に不透明感が生じるなどの
好ましくない現象が生じてしまい、いずれの場合も好ま
しくないからである。さらに、特に両性高分子化合物を
0.5〜5重量%の範囲で配合することにより、この発
明の目的とするゴワつきがなく、弾力性のある良好な風
合いを毛髪に付与することができ、しかも高湿度下にお
ける優れたセット保持性を発現することができる。
【0015】一方、この発明においては、上記両性高分
子化合物とともに水溶性油状オリゴマーが必須成分とし
て含有される。水溶性油状オリゴマーとしては、一般式
9(化9)で示される分子量500〜10000のアク
リル酸メトキシエチル・アクリル酸ヒドロキシエチル共
重合体が使用される。
【化9】 (但し、式中p及びqは自然数であり、且つこれらpと
qとの比率は9:1から1:9の範囲であることを示
す。)
【0016】この水溶性油状オリゴマーとしては、その
分子量が500〜10000、さらに望ましくは100
0〜5000の範囲であるものが好ましい。この理由
は、水溶性油状オリゴマーの分子量が500未満では、
弾力性を付与できないからであり、一方、分子量が10
000を超えるとゴワつきが生じるため、いずれの場合
も好ましくないからである。特に分子量が1000〜5
000の範囲のものを使用すると優れた弾力性とセット
力を発現するため、より好ましい。
【0017】さらに、水溶性油状オリゴマーを形成する
アクリル酸メトキシエチルモノマーと、アクリル酸ヒド
ロキシエチルモノマーとの重合度の比率(p:q)は、
9:1〜1:9の範囲とされる。この理由は、オリゴマ
ー中のアクリル酸メトキシエチルモノマーが、アクリル
酸ヒドロキシエチルモノマーに対して9倍量を超えて重
合されていると、水に対する溶解性が低下するからであ
り、一方、アクリル酸ヒドロキシエチルモノマーに対し
て1/9未満しか重合されていないと弾力性を付与でき
ないため、いずれの場合も好ましくないからである。よ
り望ましくは、p:qの比率が2:8〜8:2であるオ
リゴマーが優れた弾力性を付与し、また溶解性に優れる
ため、最も好ましいが、特に限定はされない。このよう
な水溶性油状オリゴマーとしては、より具体的にはプラ
スサイズL−201(商品名、互応化学(株)製)を挙
げることができる。
【0018】以上のような水溶性油状オリゴマーは、前
記両性高分子化合物とともに配合されて、毛髪に対して
セット保持性を発現する。この配合量は、両性高分子化
合物の配合量に対して1:20〜3:10、より好まし
くは1:10〜2:10の範囲とされるのが望ましい。
この理由は、水溶性油状オリゴマーの配合量が、両性高
分子化合物に対して1/20重量部未満では、セット保
持力の向上等の効果が発現されず、一方、3/10重量
部を超えて配合されると、逆にセット保持力が低下して
しまうため、いずれの場合も好ましくないからである。
【0019】以上のような両性高分子化合物と水溶性油
状オリゴマーとの必須成分以外に、この発明において
は、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、ノ
ニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、多価アルコー
ル、ガム質、油性物質、シリコーン、水溶性高分子化合
物及びその誘導体、防腐剤、キレート剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、色素、香料など、毛髪化粧料として使用
されている公知の添加剤を、この発明の効果を損なわな
い範囲で、適宜任意に併用して使用することも可能であ
る。
【0020】さらに、この発明の毛髪化粧料組成物はス
プレー型又はディスペンサー型、若しくは泡状の整髪料
として調製することができ、また形態としては溶液状、
均一分散状、不均一分散状等のいずれの剤型にも調製し
得る。
【0021】
【処方例】以下、この発明に係る毛髪化粧量組成物を処
方例を挙げて、より具体的に説明する。但し、この発明
は以下の処方例により何ら限定されるものではない。
(尚、以下に示す処方例中、両性高分子化合物とは、N
−メタクロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニ
ウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸
ブチル共重合体を、また水溶性油状オリゴマーとはアク
リル酸メトキシエチル・アクリル酸ヒドロキシエチル共
重合体をそれぞれ示す。)
【0022】(処方例1) 泡状整髪料(エアゾール型) 重量部 (中身液) 両性高分子化合物(分子量150000) 2.0 水溶性油状オリゴマー(分子量1500) 0.3 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.3 ポリオキシエチレンラウリルエーテル(E.O.2) 0.1 香 料 0.1 メチルパラベン 0.1 エタノール 5.0 精製水 残 部 100.0 上記中身液に対して、LPGガス(20℃での蒸気圧が
4.0Kg/cm2 )を以下のように配合して泡状整髪
料を調製した。 重量部 中身液 92.0 LPG 8.0 100.0
【0023】(処方例2) ミスト状整髪料(ディスペンサー型) 重量部 両性高分子化合物(分子量70000) 5.0 水溶性油状オリゴマー(分子量2000) 0.5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.0.60) 0.1 香 料 0.1 エタノール 20.0 精製水 残 部 100.0
【0024】
【実施例】以下、この発明に係る毛髪化粧料組成物の効
果を実施例を挙げてより一層明確なものとする。但し、
この発明は以下の実施例により何ら限定はされない。
【0025】(実施例1〜6及び比較例1〜6)両性高
分子化合物として、N−メタクリロイルオキシエチル
N,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキ
シベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体〔商品名;ユ
カフォーマーAM75(三菱油化(株)製)、〕を用
い、また水溶性油状オリゴマーとして、アクリル酸メト
キシエチル・アクリル酸ヒドリキシエチル共重合体〔商
品名:プラスサイズL−201(互応化学(株)製)を
それぞれ用いて、表1の処方に従って実施例1〜6の毛
髪化粧料組成物を調製した。また、前記両性高分子化合
物、水溶性油状オリゴマー、さらにアニオン性樹脂とし
てアクリル樹脂アルカノールアミン液〔商品名:プラス
サイズL−6330(互応化学(株)製)〕とをそれぞ
れ表2に示す処方に従って配合し、比較例1〜6の毛髪
化粧料組成物を調製した。
【表1】
【表2】
【0026】
【試験例】前記実施例1〜6及び比較例1〜6で得られ
た毛髪化粧料組成物を用い、以下に示すゴワつき及び
弾力性試験、セット力試験、セット保持力試験、
毛髪のフレーキング発生試験を行なった。この結果を表
3乃至表4に示す。
【0027】
【表3】
【表4】
【0028】(1)ゴワつき及び弾力性試験 実施例及び比較例で得られた約3gの毛髪化粧料組成物
を、パネラー20名に直接毛髪に塗布してもらった際の
官能試験により評価した。ゴワつかず、充分な弾力性が
あるものを◎、ゴワつかず、弾力性があるものを〇、ゴ
ワつかないが弾力性がないものを△、ゴワつき、弾力性
もないものを×とそれぞれ評価してもらい、最も多かっ
た回答をゴワつき及び弾力性試験の結果として採用し
た。
【0029】(2)セット力試験 重さ約0.4g、長さ約10cmの毛束に前記実施例及
び比較例で得られた各毛髪化粧料組成物150μlを塗
布し、23℃、RH60%の雰囲気中で5時間以上乾燥
させた。乾燥後の毛束の曲げ剛性をセット力の指標とし
た。曲げ剛性は純曲げ試験機(KES−FB2/カトー
テック(株)製)を用いて測定した。(尚、得られた曲
げ剛性の数値は大きい程セット力が高いことを示す。)
セット力の評価については、曲げ剛性値が120gf・
cm2 以上であるものを◎、100〜120gf・cm
2 未満であるものを〇、50〜100gf・cm2 未満
であるものを△、50gf・cm2 未満であるものを×
とそれぞれ評価した。
【0030】(3)セット保持力試験 重さ約2g、約30cmの毛束を実施例及び比較例で得
られた各毛髪化粧料組成物20ml中に30秒間浸漬し
た後、直径1cmのガラス管に巻きつけ、この状態で放
置して完全に乾燥させた。乾燥後、ガラス管から毛束を
はずして、毛束のみかけの長さ(L0)を測定した。次
に温度35℃、湿度80%の恒温恒湿槽にこの毛束をつ
るし、2時間後に取り出し、再び毛束のみかけの長さ
(L1 )を測定した。得られた測定値から次式に基づい
て、各化粧料組成物におけるセット保持力を算出した。
(尚、この数値は100に近いほどセット保持力が強い
ことを示す。) 算出されたセット保持力(%)の数値が85以上である
ものを◎、75〜85未満であるものを〇、70〜75
未満であるものを△、70未満を×とそれぞれ評価し
た。
【0031】(4)毛髪のフレーキング発生試験 重さ約1g、長さ約11cmの毛束を、前記実施例及び
比較例で得られた各毛髪化粧料組成物20ml中に浸漬
し、25℃で24時間放置して乾燥させた。乾燥後の毛
束について、目視によりフレーキング現象発生を評価
し、極めて良好であるものを◎、良好であるものを〇、
やや良好であるものを△、不良であるものを×とそれぞ
れ評価した。
【0032】(5)皮膜硬度 前記実施例及び比較例の各毛髪化粧料組成物約0.1g
を、スライドガラス表面いっぱいに均一延ばして塗布し
た後、70℃で30分乾燥させた。乾燥後、デシケータ
ー中で放冷し、形成された皮膜の硬度を測定した。硬度
測定には、三菱鉛筆(株)製鉛筆(商品名:Uni)を
用い、スライドガラス表面に形成された皮膜に対し、4
5度の角度で、約1Kgの荷重を付与し、皮膜に傷がつ
くかどうかを観察して行なう方法を採用した。皮膜に傷
がついたときの鉛筆の硬度を皮膜硬度の結果とした。皮
膜硬度については、3F以下であるものを◎、F〜2F
であるものを〇、2H〜Hであるものを△、3H以上で
あるものを×とそれぞれ評価した。
【0033】前記試験例の結果から明らかな如く、両性
高分子化合物を配合していても、水溶性油状オリゴマー
を配合していない組成物(比較例1)では、施術後の毛
髪はゴワつがず、弾力性があるもののフレーキング性が
悪く、しかもセット力やセット保持性が充分ではない。
また、水溶性油状オリゴマーの配合量が、両性高分子化
合物に対して3:10を超えて配合された組成物(比較
例2)では、ゴワつき、弾力性及び高湿度下でのセット
保持力が充分ではないことが判る。さらに、水溶性油状
オリゴマーの配合量が少なすぎる組成物(比較例3)で
は、フレーキング性が悪いことが判る。両性高分子化合
物を使用せず、アニオン性樹脂と水溶性油状オリゴマー
とを併用した組成物(比較例4)では、施用後の毛髪に
ゴワつきがあり、弾力性がないことが判る。水溶性油オ
リゴマーを配合せず、両性高分子化合物とアニオン性樹
脂のみを使用した組成物(比較例5)では、フレーキン
グ性や皮膜の硬度が悪いことが判る。水溶性油オリゴマ
ーのみを使用した組成物(比較例6)では、セット力及
び高湿度下でのセット保持性が悪いことが判る。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明は一般式1
0(化10)で示される分子量50000〜50000
0の両性高分子化合物と、一般式11(化11)で示さ
れる分子量500〜10000の水溶性油状オリゴマー
とが必須成分として含有されてなることを特徴とする毛
髪化粧料組成物であるから、前記試験例の結果からも明
らかな如く、施用後の毛髪にゴワつきのない弾力性のあ
る良好な風合いを付与し、しかもセット性及び高湿度下
におけるセット保持性が良好で、さらにはフレーキング
が発生しにくく、且つ良好な硬度を備えた皮膜を毛髪の
表面に形成させることができるという優れた毛髪化粧料
組成物であるという優れた効果を奏する。
【化10】 (但し、式中n及びmは自然数を示し、且つこれらnと
mとの比率は70:30〜20:80の範囲であり、R
1 及びR5 は水素原子又はメチル基、R2 、R3はそれ
ぞれ1〜4個の炭化水素を有するアルキル基、R4 、R
7は1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基、R6
1〜24個の炭素原子を有する飽和または不飽和のアル
キル基、Aは酸素原子又はNH基であることを示す。)
【化11】 (但し、式中p及びqはそれぞれ自然数であり、且つこ
れらpとqとの比率は9:1から1:9の範囲であ
る。)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 延規 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式1(化1)で示される分子量50
    000〜500000の両性高分子化合物と、一般式2
    (化2)で示される分子量500〜10000の水溶性
    油状オリゴマーとが必須成分として含有されてなること
    を特徴とする毛髪化粧料組成物。 【化1】 (但し、式中n及びmは自然数を示し、且つこれらnと
    mとの比率は70:30〜20:80の範囲であり、R
    1 及びR5 は水素原子又はメチル基、R2 、R3はそれ
    ぞれ1〜4個の炭化水素を有するアルキル基、R4 、R
    7は1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基、R6
    1〜24個の炭素原子を有する飽和または不飽和のアル
    キル基、Aは酸素原子又はNH基であることを示す。) 【化2】 (但し、式中p及びqはそれぞれ自然数であり、且つこ
    れらpとqとの比率は9:1から1:9の範囲であ
    る。)
JP12964494A 1994-05-18 1994-05-18 毛髪化粧料組成物 Expired - Fee Related JP3234402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12964494A JP3234402B2 (ja) 1994-05-18 1994-05-18 毛髪化粧料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12964494A JP3234402B2 (ja) 1994-05-18 1994-05-18 毛髪化粧料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07309728A true JPH07309728A (ja) 1995-11-28
JP3234402B2 JP3234402B2 (ja) 2001-12-04

Family

ID=15014618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12964494A Expired - Fee Related JP3234402B2 (ja) 1994-05-18 1994-05-18 毛髪化粧料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3234402B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011251930A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Nakano Seiyaku Kk スタイリング化粧料
JP2013177352A (ja) * 2012-02-29 2013-09-09 Milbon Co Ltd エアゾール式スプレー
JP2014162728A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Nakano Seiyaku Kk スタイリング化粧料およびヘアスプレー用組成物
JP2014172869A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Milbon Co Ltd 整髪剤

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011251930A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Nakano Seiyaku Kk スタイリング化粧料
JP2013177352A (ja) * 2012-02-29 2013-09-09 Milbon Co Ltd エアゾール式スプレー
JP2014162728A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Nakano Seiyaku Kk スタイリング化粧料およびヘアスプレー用組成物
JP2014172869A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Milbon Co Ltd 整髪剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP3234402B2 (ja) 2001-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6530237B2 (ja) 整髪剤組成物
JP2005120045A (ja) 毛髪用化粧料組成物
JP2003012467A (ja) 頭髪用化粧料
JPH01190619A (ja) 毛髪化粧料
JPH07309728A (ja) 毛髪化粧料組成物
JP2002370941A (ja) 毛髪化粧料
JP3849120B2 (ja) 頭髪用化粧料
JP5242234B2 (ja) 毛髪化粧料
JPH01180813A (ja) 毛髪化粧料
JP6793820B2 (ja) 整髪剤組成物
JP4136964B2 (ja) 毛髪化粧料
JP4129940B2 (ja) 毛髪化粧料用基剤を用いた毛髪化粧料
KR20120089870A (ko) 신규 왁스폴리머를 함유하는 스타일링제 조성물
JP3513483B2 (ja) 整髪剤組成物
JP2002241244A (ja) クリーム状毛髪化粧料
JPH06116121A (ja) 毛髪用洗浄剤組成物
JP5467672B2 (ja) ジェル状整髪剤
JP6864660B2 (ja) 整髪剤組成物
EP0879590B1 (en) Hair care compositions containing polymeric n-vinyl acetamide and methods of treating hair
JP3160327B2 (ja) 毛髪化粧料
JPH06199639A (ja) 霧状整髪剤組成物
JP3865031B2 (ja) 整髪剤
JPH02111711A (ja) 毛髪化粧料
JP3637470B2 (ja) 整髪剤組成物
JPS62226919A (ja) 毛髪化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070921

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees