JPH0730660Y2 - 粘接着性シート - Google Patents

粘接着性シート

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JPH0730660Y2
JPH0730660Y2 JP1989024944U JP2494489U JPH0730660Y2 JP H0730660 Y2 JPH0730660 Y2 JP H0730660Y2 JP 1989024944 U JP1989024944 U JP 1989024944U JP 2494489 U JP2494489 U JP 2494489U JP H0730660 Y2 JPH0730660 Y2 JP H0730660Y2
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JP
Japan
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self
adhesive
layer
cleaning
sheet
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JP1989024944U
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弘 阿部
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、オーブングリルや電子レンジ等の調理器の内
面に貼付けられてセルフクリーニング機能を発揮する粘
接着性シートに関する。
(従来の技術) セルフクリーニング機能とは、オーブングリル等の調理
器で肉や魚等を焼く際に飛び散る油脂分を、触媒作用に
より炎を出すことなく酸化燃焼させて水蒸気と炭酸ガス
に変化させる機能であり、この触媒反応は油脂分により
多少異なるが通常150〜200℃程度で起きる。
このようなセルフクリーニング機能を調理器の内面に付
与する方法としては、例えば、無機質耐熱塗料に触媒粉
末と多孔質化材料を分散させたセルフクリーニング用塗
料を、調理器の内面に焼付け塗装し、セルフクリーニン
グ被膜を形成する方法(特開昭57−676676号公報)等が
知られている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記のようにセルフクリーニング用塗料
を焼付け塗装してセルフクリーニング被膜を形成する作
業は、単なる塗布や貼付け作業に比べると面倒である。
また、焼付け塗装でセルフクリーニング被膜を形成する
と、油脂分の多量発生によりセルフクリーニング被膜表
面に未分解の油脂分が付着残存してセルフクリーニング
機能が低下した場合、或いは長期使用により触媒が被毒
化(劣化)してセルフクリーニング機能が低下した場合
に、メーカー等の専門業者にその補修を依頼し、古いセ
ルフクリーニング被膜を研磨除去して再度焼付け塗装に
より新しいセルフクリーニング被膜を形成しなければな
らないので、補修に手間がかかり、補修費用も高くなる
という問題があった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、調理器等の
内面に貼付けるだけでセルフクリーニング機能を付与す
ることができ、その補修も簡単且つ安価に行うことがで
きる便利な粘接着性シートを提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本考案の粘接着性シートは、二層以上の積層シートであ
って、その表面層が油脂分の分解触媒と酸化触媒を分散
させた、熱変形温度が150℃以上の耐熱性熱可塑性樹脂
からなるセルフクリーニング層であり、裏面層が接着層
であることを特徴としており、そのことにより上記目的
が達成される。
なお、ここにいう「シート」とは、比較的厚い平板状の
ものから薄いフィルム状のものまでを包含する広い概念
を意味する。
第1図には本考案粘接着シートの断面図が示されてお
り、この粘接着性シートは、表面層である熱変形温度が
150℃以上の耐熱性熱可塑性樹脂からなるセルフクリー
ニング層1と、表面層である接着層2を積層した二層構
造をしている。
セルフクリーニング層1は、耐熱性熱可塑性樹脂に油脂
分の分解触媒と酸化触媒を均一に分散させた層であり、
耐熱性熱可塑性樹脂としては、熱変形温度(HDT:18.5kg
/cm2)が150℃以上のポリエーテルイミド、ポリエーテ
ルサルフォン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(P
EEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の耐熱性
熱可塑性樹脂が使用される。上記の分解触媒としては、
油脂分であるC15〜C20程度の高級炭化水素の分子を切断
してC3〜C6程度の低分子量の炭化水素にする触媒、例え
ばγ−MnO2、KMnO4、Zn−Mn系フェライト等の無機粉
末、或いはステアリン酸マンガン、ステアリン酸クロ
ム、ステアリン酸カリウム等の脂肪酸塩などが使用され
る。また上記の酸化触媒としては、分子切断された低分
子量の炭化水素を酸化(燃焼)して水と炭酸ガスにする
触媒、例えばα−Al2O3、シリカ−アルミナ、活性白
土、シリカ−マグネシア、カチオン交換型Y型ゼオライ
ト、プロトン型ゼオライト等の無機粉末が使用される。
これらの触媒の配合量は、触媒の粒径や分散状態により
多少異なるが、それぞれ耐熱性熱可塑性樹脂中に0.5〜
5%程度含まれていれば充分なセルフクリーニング機能
を発揮できる。
セルフクリーニング層1の厚さについては特に制限され
ないが、可撓性を有するフィルム状の粘接着性シートを
得る場合は、セルフクリーニング層1の厚さを10μm〜
100μmとするのが好ましい。なお、場合によっては、
着色剤を配合してセルフクリーニング層1を着色した
り、模様を施してもよい。
裏面の接着層2は接着剤又は粘着剤より成る層であり、
例えばEVA系ホットメルト接着剤、SIS系ホットメル接着
剤、アクリル系ホットメルト接着剤、不飽和ポリエステ
ル系の未架橋物、アクリル系接着剤、ゴム系粘着剤、シ
リコン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、後硬化性アクリル
粘着剤、或いはこれらのブレンド物や積層物などが用い
られるが、使用時の耐熱性を考慮すれば、上記の各接着
剤及び後硬化性粘着剤を用いることが好ましい。また、
必要とあらば、この接着層2の下側に更に離型シート
(図示せず)等を積層し、接着層2が露出しないように
被覆してもよい。
第2図には本考案粘接着性シートの他の例が示されてお
り、この粘接着性シートは、表面層である耐熱性のセル
フクリーニング層1と、裏面層である接着層2を、中間
層3を介して積層一体化した三層構造をしている。
中間層3は、粘接着性シートに強度を与える芯材として
の役目をするもので、例えば熱変形温度が150℃以上の
フェノール樹脂、イミド樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化
性樹脂、或いは、液晶樹脂、或いは、ポリエーテルイミ
ド、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリフェニレンサルファイド等の耐熱性熱可塑性
樹脂、ステンレススチール、アルミニウム、ガラス、ホ
ウロウ、セラミックス等のシートが使用される。このよ
うな中間層3が存在する場合は、セルフクリーニング層
1を薄くすることができる。なお、セルフクリーニング
層1及び接着層2は、第1図のものと同様であるので説
明を省略する。
以上のような粘接着性シートは種々の方法によって製造
される。例えば、第1図に示す粘接着性シートの場合
は、分解触媒と酸化触媒を分散させた前記の耐熱性可塑
性樹脂組成物を用いて、押出成形、キャスティング、反
応成形等の手段によりセルフクリーニングシートを作成
し、このシートの裏面に前記の接着剤又は粘着剤を直接
塗布して接着層2を積層するか、或いは、上記のセルフ
クリーニングシートと離型シート等の上に形成された接
着層2とをドライラミネーション等の手段で積層一体化
することによって製造される。また、第2図に示す粘接
着性シートの場合は、中間層3となる金属、ガラス、セ
ラミックスなどのシートの表面に上記のセルフクリーニ
ングシートをドライラミネーション等の手段で積層し、
裏面に接着層2を上記と同様の手段で積層することによ
り製造される。
以上のような本考案の粘接着性シートは、裏面の接着層
2を調理器等の内面に接着するだけで簡単に貼付けるこ
とができるので、焼付け塗装でセルフクリーニング被膜
を形成する場合のような面倒さはなくなる。このように
粘接着性シートを貼付けた調理器で肉や魚等を焼くと、
飛散した油脂分が粘接着性シート表面のセルフクリーニ
ング層1の分解触媒に接触して低分子量の炭化水素に分
解され、この炭化水素がセルフクリーニング層1の酸化
触媒に接触して酸化(燃焼)され、水蒸気と炭酸ガスに
なって空中へ揮散する。従って、一度に油脂分が多量発
生するような特別な場合を除き、未分解の油脂分が粘接
着シートの表面に付着残存することはないので、長期使
用により触媒が劣化するまで、調理器の内面を油汚れの
ない美しい状態で維持することができる。
触媒の劣化等によりセルフクリーニング機能が低下した
場合は、古い粘接着性シートを剥がして新しい粘接着性
シートと貼替えるか、又は古い粘接着性シートの上から
新しい粘接着性シートを貼付けるだけで簡単に補修する
ことができ、同様に焼付け塗装によるセルフクリーニン
グ被膜の機能が低下した場合も、粘接着性シートを被膜
の上に貼付けるだけで簡単に補修することができる。従
って、専門業者により古いセルフクリーニング被膜を研
磨除去して再度焼付け塗装でセルフクリーニング被膜を
形成する必要がなくなるので、補修作業に要する手間と
費用を大幅に節約することができる。
(実施例) 次に、本考案を実施例に基づいて説明する。
実施例 ポリエーテルイミド(エンジニアリングプラスチック
(株)製、ウルテム1000、熱変形温度200℃)15gをクロ
ロホルム100mlに溶解させ、α−アルミナ(日本触媒化
学工業(株)製、平均粒径5μm)0.3gとKMnO4(和光
純薬工業(株)製、特級)0.3gを加えて、リゾルバーで
強制的に攪拌、分散させ、これを厚さ38μmの離型ポリ
エチレンテレフタレートシート(創研化工(株)製、38
11)にキャスティングして、70℃で10分、次いで150℃
で10分、更に200℃で2分、連続乾燥し、厚さ120μmの
セルフクリーニングシートを得た。一方、シリコーン離
型処理した離型シートに、EVA係接着剤(武田薬品
(株)製、タケメルトXM223)を厚さが30μmになるよ
うにカレンダー押出して接着層を積層した。そして、こ
の接着層を積層した離型シートと上記セルフクリーニン
グシートを150℃で加熱ラミネートして、粘接着性シー
トを得た。
次いで、この粘接着性シートの接着層を覆う離型シート
を剥離し、接着層を60℃に加熱してオーブンレンジの内
面に貼付けた後、オーブン内の温度を200℃に上げて粘
接着性シートを完全に接着した。この粘接着性シートの
セルフクリーニング性能を評価するため、シート表面に
リノール酸を厚さ1〜5μm程度に薄く塗り、オーブン
内温度を250℃にして10分後の表面を目視で観察した。
その結果、リノール酸はほとんど確認できず、優れたセ
ルフクリーニング性能を有することが判明した。
(考案の効果) 本考案の粘接着性シートは、このようにシート裏面の接
着層を調理器等の内面に接着するだけで簡単に貼付ける
ことができ、しかも、表面のセルフクリーニング層が優
れたセルフクリーニング機能を有するので油汚れを生じ
ることがなく、また、長期使用によりセルフクリーニン
グ機能が低下した場合は、新しい粘接着性シートを貼替
えるか貼重ねるだけで、容易且つ安価に補修を行うこと
ができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の粘接着性シートの一実施例を示す断面
図、第2図は本考案の粘接着性シートの他の実施例を示
す断面図である。 1……セルフクリーニング層、2……接着層、3……中
間層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JLE // C09D 5/00 PSF

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二層以上の積層シートであって、その表面
    層が油脂分の分解触媒と酸化触媒を分散させた、熱変形
    温度が150℃以上の耐熱性熱可塑性樹脂からなるセルフ
    クリーニング層であり、裏面層が接着層であることを特
    徴とする粘接着性シート。
JP1989024944U 1989-03-03 1989-03-03 粘接着性シート Expired - Lifetime JPH0730660Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989024944U JPH0730660Y2 (ja) 1989-03-03 1989-03-03 粘接着性シート

Applications Claiming Priority (1)

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JP1989024944U JPH0730660Y2 (ja) 1989-03-03 1989-03-03 粘接着性シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02115540U JPH02115540U (ja) 1990-09-17
JPH0730660Y2 true JPH0730660Y2 (ja) 1995-07-12

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ID=31245233

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JP1989024944U Expired - Lifetime JPH0730660Y2 (ja) 1989-03-03 1989-03-03 粘接着性シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS535821B2 (ja) * 1971-08-28 1978-03-02
JPS4929159U (ja) * 1972-06-14 1974-03-13
JPS49143447U (ja) * 1973-04-11 1974-12-11
JPS53126976U (ja) * 1977-03-18 1978-10-07
JPS5580763A (en) * 1978-12-12 1980-06-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd Selffcleaning type coating layer

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JPH02115540U (ja) 1990-09-17

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