JPH07306555A - 画像形成装置における画像濃度制御装置 - Google Patents

画像形成装置における画像濃度制御装置

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JPH07306555A
JPH07306555A JP6098582A JP9858294A JPH07306555A JP H07306555 A JPH07306555 A JP H07306555A JP 6098582 A JP6098582 A JP 6098582A JP 9858294 A JP9858294 A JP 9858294A JP H07306555 A JPH07306555 A JP H07306555A
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JP
Japan
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density
image
image forming
transfer belt
forming apparatus
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JP6098582A
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English (en)
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Toru Yoshida
徹 吉田
Matsuyuki Aoki
松之 青木
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置における画像形成プロセスのパ
ラメータすなわち画像濃度制御装置の目標値を、高精度
かつ短時間に設定可能とするとともに、上記制御目標値
の設定にあたり、トナーや用紙等の資源の無駄な消費を
最小限に止めることを可能とした画像形成装置における
画像濃度制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 画像形成装置の非画像形成時に、無端状担持
体1上に形成される基準トナー像2の濃度を検出する濃
度検出手段3によって適宜濃度を検出可能に基準濃度部
材4を配設し、上記濃度検出手段3による基準濃度部材
4の濃度検出値に基づいて濃度制御目標値を制御手段5
によって決定するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、デジタル複写機やデ
ジタルプリンタ等の画像形成装置、特にカラー画像形成
装置において、転写ベルトあるいは転写ドラム等からな
る無端状の転写材担持体上、又は感光体ドラム等からな
る無端状の像担持体上に基準トナー像を形成し、この基
準トナー像の濃度を濃度検出手段によって検出すること
によりトナーの供給量や静電潜像の形成条件等を制御
し、画像濃度を制御する画像濃度制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機やプリンタ等においてもカ
ラー化が進んできており、このカラー化された複写機等
においては、今までの白黒やフラットカラー複写機のよ
うに転写用紙を直接感光体ドラムへと搬送してこれにト
ナー像を転写するのではなく、転写用紙を転写ベルト或
いは転写ドラム等からなる無端状の転写材担持体上に静
電吸着させて感光体ドラム等からなる画像形成部へと搬
送し、この転写材担持体上に保持された転写用紙に所定
色数のトナー像を互いに重ね合わせた状態で順次転写し
てカラー画像を形成するものが普及してきている。特
に、転写用紙を転写ベルト上に静電吸着させた状態で搬
送するとともに、転写ベルトの上部に異なった色のトナ
ー像を形成する複数の画像形成部を配置した所謂タンデ
ム型のカラー画像形成装置は、複数の画像形成部で順次
色の異なったトナー像を形成して転写用紙上に連続して
転写することができるので、カラー画像の形成を短時間
に行なうことができ、カラー画像の形成速度を高速化で
きるという特徴を有している。
【0003】従来、この種のカラー画像形成装置として
は、例えば、次に示すように構成される所謂タンデム型
のカラー画像形成装置がある。このカラー画像形成装置
は、図12に示すように、黒(K)色の画像を形成する
黒色画像形成部100Kと、イエロー(Y)色の画像を
形成するイエロー色画像形成部100Yと、マゼンタ
(M)色の画像を形成するマゼンタ色画像形成部100
Mと、シアン(C)色の画像を形成するシアン色画像形
成部100Cの4つの画像形成部を備えており、これら
の4つの画像形成部100K、100Y、100M、1
00Cは、互いに一定の間隔をおいて水平に配置されて
いる。また、上記黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシ
アン色の4つの画像形成部100K、100Y、100
M、100Cの下部には、転写用紙101を静電吸着し
た状態で各画像形成部100K、100Y、100M、
100Cの転写位置に渡って当該転写用紙101を搬送
する無端状の転写材担持体としての転写ベルト102が
配置されている。この転写ベルト102は、例えば、可
撓性を有するPET等の合成樹脂によって構成されてい
る。
【0004】上記黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシ
アン色の4つの画像形成部100K、100Y、100
M、100Cは、すべて同様に構成されており、これら
4つの画像形成部100K、100Y、100M、10
0Cでは、上述したように、それぞれ黒色、イエロー
色、マゼンタ色及びシアン色のトナー像が順次形成され
るように構成されている。上記各色の画像形成部100
K、100Y、100M、100Cは、感光体ドラム1
03を備えており、この感光体ドラム103の表面は、
一次帯電用のスコロトロン104によって一様に帯電さ
れた後、像形成用のレーザー光105が画像情報に応じ
て走査露光されて静電潜像が形成される。上記感光体ド
ラム103の表面に形成された静電潜像は、各画像形成
部100K、100Y、100M、100Cの現像器1
06によってそれぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色、
シアン色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像
となり、これらの可視トナー像は、転写前帯電器107
により転写前帯電を受けた後、転写帯電器108の帯電
により転写ベルト102上に保持された転写用紙101
に順次転写される。上記黒色、イエロー色、マゼンタ
色、シアン色の各色のトナー像が転写された転写用紙1
01は、転写ベルト102から分離された後、図示しな
い定着装置によって定着処理を受け、カラー画像の形成
が行われる。
【0005】なお、図中、109は感光体クリーナー、
110は感光体除電ランプ、111は用紙剥離コロトロ
ン、112は転写ベルト除電コロトロン、113は転写
ベルトクリーナー、114はクリーニング前処理コロト
ロンをそれぞれ示すものである。
【0006】ところで、このように構成されるカラー画
像形成装置において、色調再現性の良い高画質のカラー
画像を形成するためには、黒色、イエロー色、マゼンタ
色及びシアン色の4つの各画像形成部100K、100
Y、100M、100Cで、画像情報に応じた所定濃度
の各色のトナー像を精度良く形成する必要がある。
【0007】そのため、上記カラー画像形成装置におい
ては、黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色の4
つの各画像形成部100K、100Y、100M、10
0Cで、所定濃度の各色のトナー像を精度良く形成可能
とするために、画像濃度を制御する画像濃度制御技術が
用いられている。この種のカラー画像形成装置に適用し
得る画像濃度制御技術としては、例えば、特開平2−1
9873号公報や特開平5−2300号公報等に開示さ
れたものがある。
【0008】上記特開平2−19873号公報に開示さ
れた複写装置におけるトナー濃度の制御方法は、原稿位
置の近くに標準票板を設け、像担持体上に形成された該
標準票板の潜像を新たな現像剤を投入した現像装置によ
って現像し、得られたトナー像の反射濃度からトナー濃
度の制御レベルを定めて、トナー補給のコントロールを
行うように構成したものである。
【0009】また、特開平5−2300号公報に係る画
像記録装置の画像濃度制御装置は、所定インターバル毎
に非画像領域に形成された基準電位部の像濃度を光学セ
ンサーにより検出し、その検出結果に応じて現像器への
トナー供給を制御する主とする画像濃度制御手段を具備
すると共に、その他の画像濃度制御手段も具備し、これ
ら複数の画像濃度制御手段の組合せにて、画像濃度を制
御する画像記録装置において、前記主とする画像濃度制
御手段による検出結果が異常であると判断された時に、
この主とする画像濃度制御手段の機能を停止させ、その
他の画像濃度制御手段にて制御を行なうと共に前記検出
結果が正常領域で有ると判断された時は前記主とする画
像濃度制御手段の機能を復帰させるように構成したもの
である。
【0010】これらの画像濃度制御技術を図12に示す
所謂タンデム型のカラー画像形成装置に適用した場合に
は、図24に示すように、黒色、イエロー色、マゼンタ
色及びシアン色の4つの各画像形成部100K、100
Y、100M、100Cにおいて、感光体ドラム103
上に濃度検出用の基準トナー像を、互いに感光体ドラム
103の軸方向に沿ってずれた位置に形成し、これらの
黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色の各色の基
準トナー像120K、120Y、120M、120C
を、転写帯電器108の帯電により転写ベルト102上
に直接転写して、当該転写ベルト102上に黒色、イエ
ロー色、マゼンタ色及びシアン色の各色の基準トナー像
120K、120Y、120M、120Cを、図13に
示すように、転写ベルト102の幅方向に沿って直線状
に配列された状態で、しかも転写用紙101間のインタ
ーイメージ部102aにおいて形成する。
【0011】そして、これらの黒色、イエロー色、マゼ
ンタ色及びシアン色の各色の基準トナー像120K、1
20Y、120M、120Cの濃度を、転写ベルト12
1の移動方向に沿った下流側に配置された透過型の濃度
検出手段121によって検出する。この透過型濃度検出
手段121の発光部121aから照射された光は、転写
ベルト102上に転写された黒色、イエロー色、マゼン
タ色及びシアン色の4色の基準トナー像120K、12
0Y、120M、120Cを透過して受光部121bに
達し、この受光部121bによって各基準トナー像12
0K、120Y、120M、120Cの濃度が検出され
る。上記透過型の濃度検出手段121では、受光部12
1bに達する光量が多いほど基準トナー像の濃度が薄
く、光量が少ないほど濃いと検出されることになり、基
準トナー像120K、120Y、120M、120Cの
濃度が所定の濃度に等しくなるように、各画像形成部1
00K、100Y、100M、100Cの現像器106
に供給するトナーの量を制御するように構成されてい
る。
【0012】なお、上記転写ベルト102上に形成され
た黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色の4色の
基準トナー像120K、120Y、120M、120C
は、濃度検出手段121によって濃度が検出された後、
正規のカラー画像の形成に支障がないように転写ベルト
用のクリーナー113によって除去清掃されるようにな
っている。この転写ベルト用のクリーナー113は、通
常の感光体ドラム用のクリーナー109と同様に、転写
ベルト102の表面に付着したトナー像120K、12
0Y、120M、120Cを掻き落とすクリーニングフ
ァーブラシ113aと、このトナー像を掻き取るクリー
ニングブレード113bとから構成されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記従来の提案に係る画像形成装置における画
像濃度制御装置の場合には、図13に示すように、転写
ベルト102上に基準トナー像120K、120Y、1
20M、120Cを形成し、これらの基準トナー像12
0K、120Y、120M、120Cの濃度を濃度検出
手段121により検出してトナーの補給を制御するよう
に構成されている。この画像濃度制御装置の場合には、
転写ベルト102上に実際に形成された基準トナー像1
20K、120Y、120M、120Cの濃度を検出し
てトナーの補給量を制御するものであるが、トナー補給
量を制御する画像濃度の目標値は、あくまで画像形成装
置によって基準パターン120K、120Y、120
M、120Cを転写用紙101上に実際に形成し、この
転写用紙101上に形成された基準パターンを、サービ
スエンジニア等が目視により予めプリントされた基準パ
ターンと比較して、画像濃度の目標値としての濃度設定
パラメータの修正を行うようになっている。
【0014】そのため、上記画像形成装置においては、
画像濃度の目標値としての濃度設定パラメータの修正を
行う際に、基準パターンを用紙上に実際に形成し、この
基準パターンの濃度を目視により予めプリントされた基
準パターンと比較して、濃度設定パラメータを修正する
という調整が必要となる。その結果、画像濃度の目標値
としての濃度設定パラメータの修正を行う際には、熟練
した専門のサービスエンジニアによる調整作業が必要と
なり、調整作業を短時間に行うことが難しく、又調整作
業に際してトナーや転写用紙を大量に消費するという問
題点があった。特に、フルカラーの画像形成装置の場合
には、単色のトナー像の濃度に加えて複数色のトナー像
を重ね合わせたトナー像の色合いを調整する必要がある
ため、上記作業を短時間に行うのは非常に難しく、又調
整に要するトナーや転写用紙の量も更に大量となる。さ
らに、上記フルカラーの画像形成装置が複数設置されて
いる場合には、装置間の調整をも必要となるため、画像
濃度の目標値の調整には、さらに多くの時間を必要とす
るという問題点があった。
【0015】そこで、かかる画像形成装置における画像
濃度の調整作業を少しでも簡便化するための技術とし
て、本出願人は、特開平5−303254号公報に係る
電子写真画像出力装置の画像濃度設定方法を既に提案し
ている。
【0016】この特開平5−303254号公報に係る
電子写真画像出力装置の画像濃度設定方法は、画像出力
装置に使用されている現像色に対応した色を濃度設定用
内蔵パターンで記録紙上に出力する画像出力装置と、こ
の出力された記録紙上の各色の画像濃度を読み取る画像
読み取り装置と、読み取った濃度と目標濃度との差より
画像出力装置の各色の画像濃度設定パラメーターの目標
値を算出するように構成したものである。
【0017】しかし、この提案に係る電子写真画像出力
装置の画像濃度設定方法の場合でも、濃度設定用内蔵パ
ターンを実施に記録紙上に出力し、この出力された記録
紙上の各色の画像濃度を読み取った濃度と目標濃度とを
比較する必要があるため、目標濃度は、装置の調整時等
にやはり人間の目視により決定する必要があり、前記従
来技術と同様の問題点をやはり有している。
【0018】つまり、上記従来の画像濃度制御技術に関
する限り、画像濃度の目標とする値は、あくまで装置毎
に設定するように構成されているため、目標値設定のた
めには、目視によって実際に形成された画像の濃度を判
断する作業が必要となるため、濃度調整作業が必然的に
煩雑にならざるを得ないものであった。
【0019】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、画像形成装置における画像形成プロセスのパラ
メータすなわち画像濃度制御装置の目標値を、高精度か
つ短時間に設定可能とするとともに、上記制御目標値の
設定にあたり、トナーや用紙等の資源の無駄な消費を最
小限に止めることを可能とした画像形成装置における画
像濃度制御装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項第1項
に係る画像形成装置における画像濃度制御装置は、図1
に示すように、回転駆動される無端状担持体1上に担持
される転写材又は当該無端状担持体1上に直接トナー像
を形成することにより画像の形成を行う画像形成装置に
おいて、上記回転駆動される無端状担持体1上に基準ト
ナー像2を形成して、当該基準トナー像2の濃度を濃度
検出手段3によって検出し、この基準トナー像濃度の検
出値が予め設定された濃度制御目標値と等しくなるよう
に画像形成条件を制御する画像濃度制御装置であって、
上記画像形成装置の非画像形成時に、無端状担持体1上
に形成される基準トナー像2の濃度を検出する濃度検出
手段3によって適宜濃度を検出可能に基準濃度部材4を
配設し、上記濃度検出手段3による基準濃度部材4の濃
度検出値に基づいて濃度制御目標値を制御手段5によっ
て決定するように構成したものである。
【0021】また、この発明の請求項第2項に係る画像
形成装置における画像濃度制御装置は、上記基準濃度部
材が、赤外から可視光に対し均一な透過濃度を有するよ
うに構成されている。
【0022】さらに、この発明の請求項第3項に係る画
像形成装置における画像濃度制御装置は、上記基準濃度
部材を複数配設し、複数の濃度制御目標値を設定可能と
するように構成されている。
【0023】また、上記基準濃度部材としては、2種以
上の濃度が同じ、もしくは濃度が異なる部材を複数枚重
ね合わせて構成したものを用いても良い。
【0024】上記合成樹脂製の無端状担持体としては、
例えば、転写ベルトが用いられるが、これに限定される
ものではなく、合成樹脂製のフィルムをドラム状に巻き
付けた転写ドラムや、ベルト状の中間転写体や、ベルト
状の感光体であってもよいことは勿論である。
【0025】また、上記無端状担持体上に形成される基
準トナー像の濃度を検出する濃度検出手段としては、例
えば、透過型の濃度検出装置が用いられるが、これに限
定されるものではなく、反射型の濃度検出装置が用いて
もよいことは勿論である。
【0026】
【作用】この発明に係る画像形成装置における画像濃度
制御装置では、画像形成装置の非画像形成時に、無端状
担持体上に形成される基準トナー像の濃度を検出する濃
度検出手段によって適宜濃度を検出可能に基準濃度部材
を配設し、上記濃度検出手段による基準濃度部材の濃度
検出値に基づいて濃度制御目標値を決定するように構成
されているので、画像濃度の制御目標値を実際に画像形
成を行うことなく決定することができ、画像形成装置に
おける画像形成プロセスのパラメータすなわち画像濃度
制御装置の目標値を、高精度かつ短時間に設定すること
ができるとともに、上記制御目標値の設定にあたり、ト
ナーや用紙等の資源の無駄な消費を最小限に止めること
が可能となる。
【0027】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0028】図2及び図3はこの発明に係る画像濃度制
御装置を適用したカラー画像形成装置の一実施例を示す
ものである。
【0029】このカラー画像形成装置は、図2に示すよ
うに、装置本体10の上部に原稿の画像を読み取るため
の画像読取部11が載置された状態に配設されていると
ともに、装置本体10の内部には、カラー画像を形成す
るためのカラー画像形成部12が配設されている。上記
画像読取部11は、プラテンガラス13上に載置された
原稿14を、光源及び走査ミラー等からなる走査光学系
によって走査し、この走査光学系によって走査された原
稿14の画像を、カラーCCDセンサー15を備えたイ
メージスキャナーによりRGBのアナログ画像信号とし
て読み取るように構成されている。そして、上記カラー
CCDセンサー15によって読み取られたRGBのアナ
ログ画像信号は、画像処理部16によってKYMCの画
像信号に変換されるとともに所定の画像処理が施された
後、画像処理部16の内部に設けられたメモリーに一時
蓄積される。そして、上記画像処理部16からは、後述
するカラー画像形成部12の黒(K)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各画像形成部
17K、17Y、17M、17CのレーザービームRO
S(Raster Output Scaner)20
K、20Y、20M、20Cに所定のタイミングで各色
の画像データが順次出力される。
【0030】上記カラー画像形成部12は、図2及び図
3に示すように、黒(K)色の画像を形成する黒色画像
形成部17Kと、イエロー(Y)色の画像を形成するイ
エロー色画像形成部17Yと、マゼンタ(M)色の画像
を形成するマゼンタ色画像形成部17Mと、シアン
(C)色の画像を形成するシアン色画像形成部17Cの
4つの画像形成部を備えており、これらの4つの画像形
成部17K、17Y、17M、17Cは、互いに一定の
間隔をおいて水平に配置されている。
【0031】上記黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシ
アン色の4つの画像形成部17K、17Y、17M、1
7Cは、すべて同様に構成されており、これら4つの画
像形成部17K、17Y、17M、17Cでは、上述し
たように、それぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色及び
シアン色のトナー像を順次形成するように構成されてい
る。上記各色の画像形成部17K、17Y、17M、1
7Cは、図3に示すように、感光体ドラム18を備えて
おり、この感光体ドラム18の表面は、一次帯電用のス
コロトロン19によって一様に帯電された後、レーザー
ビームROS20K、20Y、20M、20C(図2に
示す)から出射される像形成用のレーザー光21が画像
情報に応じて走査露光され、静電潜像が形成される。上
記感光体ドラム18の表面に形成された静電潜像は、現
像器22によってそれぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ
色、シアン色の各色のトナーにより現像されて可視トナ
ー像となり、これらの可視トナー像は、転写前帯電器2
3により転写前帯電を受けた後、転写帯電器24の帯電
により転写ベルト25上に保持された転写用紙26に順
次転写される。
【0032】また、上記各色の画像形成部17K、17
Y、17M、17Cの感光体ドラム18から順次トナー
像の転写を受ける転写用紙26は、図2に示すように、
給紙カセット27から給紙ロール28によって送り出さ
れるとともに、レジストロール29によって所定のタイ
ミングで転写ベルト25まで搬送され、この転写ベルト
25上に図示しない押圧ロール及び帯電器の帯電によっ
て静電的に保持された状態で搬送され、各画像形成部1
7K、17Y、17M、17Cの感光体ドラム18の下
方に位置する転写位置へと順次搬送される。そして、上
記各感光体ドラム18から順次各色のトナー像が転写さ
れた転写用紙26は、転写ベルト25から分離されて定
着器ユニット30へと搬送され、この定着器ユニット3
0によって転写用紙26上に各色のトナー像が重合わさ
れてカラーの画像が定着されて、排紙トレイ31上に排
出される。
【0033】一方、上記トナー像の転写が終了した各画
像形成部17K、17Y、17M、17Cの感光体ドラ
ム18の表面は、図3に示すように、クリーニング前処
理コロトロン32によって除電されるとともに、感光体
クリーナー33によって残留トナー等が除去された後、
感光体除電ランプ34によって残留電荷が消去されて次
のカラー画像形成工程に備える。
【0034】また、上記転写ベルト25としては、例え
ば、厚さ70μm、幅340mm、周長1920mmの
透明なPET(ポリエチレンテレフタレート)からなる
ものが用いられる。また、この転写ベルト25は、ドラ
イブロール35及び従動ロール36に5Kgfのテンシ
ョンで掛け回されているとともに、ドライブロール35
によって160mm/secの移動速度で回転駆動され
るようになっている。
【0035】さらに、上記転写ベルト25の周囲には、
図3に示すように、第4の画像形成部であるシアン色の
画像形成部20Cの後段に、転写用紙26を剥離するた
めの用紙剥離コロトロン37が配置されているととも
に、転写ベルト25の下部には、当該転写ベルト25の
除電を行う転写ベルト除電コロトロン38が表裏両面側
に配置されている。
【0036】このように構成されるカラー画像形成装置
においては、色調再現性の良いカラー画像を形成するた
めに、黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色の4
つの画像形成部17K、17Y、17M、17Cにおけ
る画像濃度を制御する画像濃度制御装置が用いられてい
る。この実施例に係る画像濃度制御装置では、基本的
に、無端状担持体上に基準トナー像を形成し、この基準
トナー像の濃度を検出してトナーの供給量等を制御する
ように構成されている。
【0037】すなわち、上記カラー画像形成装置に適用
された画像濃度制御装置では、カラー画像形成装置の電
源オン時またはある一定期間毎に、転写ベルト25上に
黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の基準トナー像
を形成するように構成されている。これらの黒、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの各基準トナー像の形成は、カラ
ー画像の形成動作を制御する後述のCPU51により、
各画像形成部17K、17Y、17M、17Cにおける
基準トナー像の形成動作を指示制御することによって行
われる。上記黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各画像
形成部17K、17Y、17M、17Cでは、図3に示
すように、一次帯電用のスコロトロン19によって感光
体ドラム18の表面を一様に帯電した後、レーザービー
ムROS20K、20Y、20M、20Cから出射され
る像形成用のレーザー光21によって、基準トナー像形
成用のパッチ露光を所定の光量で行い、基準トナー像形
成用のパッチ状の静電潜像が形成される。上記基準トナ
ー像形成用のパッチ状の静電潜像は、各画像形成部17
K、17Y、17M、17Cにおいて感光体ドラム18
の軸方向に沿って所定の間隔で形成されるようになって
いる。上記感光体ドラム18の表面に形成された基準ト
ナー像形成用のパッチ状の静電潜像は、現像器22によ
ってそれぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色、シアン色
の各色のトナーにより現像されて可視基準トナー像とな
り、これらの可視基準トナー像は、転写前帯電器23に
よって必要に応じて転写前帯電を受けた後、転写帯電器
24の帯電により転写ベルト25上に直接転写される。
なお、上記黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の基
準トナー像40K、40Y、40M、40Cは、図4に
示すように、転写ベルト25の幅方向に沿って直線状に
配列された状態で、しかも転写用紙26間のインターイ
メージ部25aにおいて形成される。
【0038】そして、これらの黒、イエロー、マゼン
タ、シアンの各色の基準トナー像40K、40Y、40
M、40Cは、図3に示すように、転写ベルト25の移
動方向に沿った下流側に配置された透過型の光学的濃度
センサー41(ADCセンサー)によって検出されるよ
うになっている。この透過型の光学的濃度センサー41
は、図5に示すように、転写ベルト25上に形成された
黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の基準トナー像
40K、40Y、40M、40Cに対応して、4つの発
光部41aK、41aY、41aM、41aCと、4つ
の受光部41bK、41bY、41bM、41bCを、
転写ベルト25を介して互いに対向するように配置して
構成されている。また、上記4つの発光部41aK、4
1aY、41aM、41aCと4つの受光部41bK、
41bY、41bM、41bCは、それぞれハウジング
内に一体的に収納されている。
【0039】なお、上記4つの発光部41aK、41a
Y、41aM、41aC及び4つの受光部41bK、4
1bY、41bM、41bCは、黒、イエロー、マゼン
タ、シアン用に専用の発光素子及び受光素子を設けよう
に構成しても、又は1組の光学的濃度センサー41によ
って各色の基準トナー像40K、40Y、40M、40
Cを検出するように構成しても良い。
【0040】また、上記透過型の光学的濃度センサー4
1では、発光部41aから照射された光が、転写ベルト
25上に転写された黒、イエロー、マゼンタ、シアンの
各色の基準トナー像40K、40Y、40M、40Cを
透過して受光部41bに到達し、この受光部41bによ
って各色の基準トナー像40K、40Y、40M、40
Cの濃度を検出するようになっている。上記透過型の光
学的濃度センサー41では、受光部41bに達する光量
が多いほど基準トナー像の濃度が薄く、光量が少ないほ
ど濃いと検出されることになり、検出された基準トナー
像40K、40Y、40M、40Cの濃度に基づいて、
各画像形成部17K、17Y、17M、17Cの現像器
22に設けられたトナーディスペンスモータ22aの回
転量を制御することにより、現像器22に供給するトナ
ーの量を制御するように構成されている。
【0041】さらに、上記透過型の光学的濃度センサー
41は、発光部41aK、41aY、41aM、41a
Cが、カラー画像形成装置本体の軸方向の位置規定がさ
れている部分に、受光部41bK、41bY、41b
M、41bCが、転写ベルト25の駆動モジュールに取
付けられている。
【0042】つまり、用紙詰まりなどで転写ベルト駆動
モジュールが引き出されたときには、受光部41bK、
41bY、41bM、41bCは、転写ベルト駆動モジ
ュールと一緒に引き出され、その度に発光部41aK、
41aY、41aM、41aCと受光部41bK、41
bY、41bM、41bCの光軸がズレてしまうことに
なる。
【0043】そこで、上記転写ベルト駆動モジュールの
脱着による光軸ズレ、発光素子ハウジング、受光素子ハ
ウジング43の取り付け誤差による光軸ズレ、ハウジン
グ内の発光素子・受光素子のスリット位置及び素子の取
り付け誤差による光軸ズレにより、基準トナー像の濃度
に対する感度が変動しないように、図6に示すように、
発光素子部41aK、41aY、41aM、41aCの
ハウジング42の高さ方向の取り付け位置を、転写ベル
ト25から遠く離し、具体的には、発光素子部41a
K、41aY、41aM、41aCの検出面と転写ベル
ト25との距離aは7〜10mmとし、受光素子部41
bK、41bY、41bM、41bCのスリット44の
径は、約3mmとすることで、受光素子部に入る光量が
変動しないようになっている。また、受光素子部41b
K、41bY、41bM、41bCのハウジング43
は、転写ベルト25との間隔bを0.3〜1.0mmと
近づけることで、トナーによる乱反射を拾わずに検出感
度が大きくなるように取り付けられている。
【0044】また、各色の基準トナー像用の4つの発光
部41aK、41aY、41aM、41aC及び4つの
受光部41bK、41bY、41bM、41bCの間隔
は、相互の発光光が影響を受けないように感光体ドラム
の軸方向に十分な間隔をおいて配置されている。
【0045】なお、上記転写ベルト25上に形成された
黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色の4色の基
準トナー像40K、40Y、40M、40Cは、光学的
濃度センサー41によって濃度が検出された後、図3に
示すように、転写ベルト用のクリーナー45によって除
去清掃されるようになっている。この転写ベルト用のク
リーナー45は、通常の感光体ドラム用のクリーナーと
同様に、転写ベルト25の表面に付着したトナー像40
K、40Y、40M、40Cを掻き落とすクリーニング
ファーブラシ45aと、このトナー像を掻き取るクリー
ニングブレード45bとから構成されている。
【0046】ところで、このように構成されるカラー画
像形成装置における画像濃度制御装置では、画像形成装
置の非画像形成時に、無端状担持体上に形成される基準
トナー像の濃度を検出する濃度検出手段によって適宜濃
度を検出可能に基準濃度部材を配設し、上記濃度検出手
段による基準濃度部材の濃度検出値に基づいて濃度制御
目標値を決定するように構成されている。
【0047】この実施例では、図4に示すように、赤外
から可視光に対し均一な透過濃度を有する部材からなる
基準濃度部材50が転写ベルト25の一部に取り付けら
れている。この基準濃度部材50としては、例えば、N
Dフィルタと同様の作用を有するグレーの半透明フィル
ムからなるものが用いられる。また、この基準濃度部材
50は、溶着等の手段によって転写ベルト25の一部に
介在されるが、当該基準濃度部材50は、転写ベルト2
5の接続部に配置するのが好ましい。さらに、上記基準
濃度部材50は、転写ベルト25の全幅に渡って所定の
長さ(70mm程度)を有するように配置されている。
しかし、上記基準濃度部材50としては、これに限定さ
れるものではなく、図7に示すように、透過型の濃度検
出装置41の4つの発光部41aK、41aY、41a
M、41aCと4つの受光部41bK、41bY、41
bM、41bCとが対向する位置にのみ、円形状や矩形
状に形成された4つの基準濃度部材50を個々に配置す
るようにしても良い。
【0048】図8はこの実施例に係るカラー画像形成装
置における画像濃度制御装置の制御部を示すブロック図
である。
【0049】図8において、51は画像濃度の制御動作
を制御するCPU、52はこのCPU51が行なう画像
濃度制御動作のプログラムを記憶したROM、53は所
定のデータを記憶するRAM、54は現像器22へのト
ナーの供給量を決定するトナーディスペンスモータの回
転時間であるトナーの供給時間を記憶するトナー供給時
間メモリである。
【0050】以上の構成において、この実施例に係るカ
ラー画像形成装置における画像濃度制御装置の場合に
は、次のようにして、画像形成装置における画像形成プ
ロセスのパラメータすなわち画像濃度制御装置の目標値
を、高精度かつ短時間に設定可能とするとともに、上記
制御目標値の設定にあたり、トナーや用紙等の資源の無
駄な消費を最小限に止めることが可能となっている。
【0051】すなわち、上記カラー画像形成装置におい
ては、装置の製造時や装置のメインテナンス時、あるい
は紙詰まり等のジャムが発生した時などの非画像形成時
に画像形成濃度を調整する際に、転写ベルト25の一部
に取付られた基準濃度部材50を、透過型の光学的濃度
センサー41によって当該基準濃度部材50の濃度を検
出可能な位置に移動させる。上記転写ベルト25の一部
に取付られた基準濃度部材50の移動は、例えば、透過
型の光学的濃度センサー41によって当該基準濃度部材
50を検出した際に、転写ベルト25の移動を直ちに停
止させるか、或いは透過型の光学的濃度センサー41に
よって当該基準濃度部材50を検出した際に、転写ベル
ト25を1周分よりも若干少ない距離だけ更に移動させ
ることによって行われる。また、この基準濃度部材50
の光学的濃度センサー41への移動は、転写ベルト25
にホームポジション検知用のマークを設け、このホーム
ポジション検知用のマークを透過型の光学的濃度センサ
ー41により検出して、転写ベルト25を所定量だけ移
動させることによって行ってもよい。
【0052】次に、上記の如く基準濃度部材50を透過
型の光学的濃度センサー41まで移動させた後、当該基
準濃度部材50の透過濃度を光学的濃度センサー41に
よって検出する。この光学的濃度センサー41によって
検出された基準濃度部材50の濃度情報は、CPU51
へと送られ、CPU51は、この基準濃度部材50の濃
度情報に必要に応じて所定の演算を施し画像濃度の制御
目標値としてRAM53に記憶する。
【0053】その際、上記光学的濃度センサー41によ
って検出された基準濃度部材50の濃度情報には、黒
(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、サイアン
(C)の各色に応じて所定の重み付け補正がなされた状
態でRAMに記憶される。ここで、上記基準濃度部材5
0の濃度情報に対する重み付け補正は、例えば、次のよ
うにして行われる。
【0054】画像濃度の制御目標値(K)=0.3(色
係数K)×濃度検出装置の出力 画像濃度の制御目標値(Y)=0.9(色係数Y)×濃
度検出装置の出力 画像濃度の制御目標値(M)=1.0(色係数M)×濃
度検出装置の出力 画像濃度の制御目標値(C)=1.1(色係数C)×濃
度検出装置の出力
【0055】そして、上記画像濃度制御装置では、かか
る画像濃度の制御目標値(K)、(Y)、(M)、
(C)に基づいて、CPU51によって各画像形成部1
7、17Y、17M、17Cにおける画像濃度の調整が
行われる。
【0056】このように、画像形成装置の非画像形成時
に、転写ベルト25上に形成される基準トナー像40
K、40Y、40M、40Cの濃度を検出する光学的濃
度センサー41によって適宜濃度を検出可能に基準濃度
部材50を配設し、上記光学的濃度センサー41による
基準濃度部材50の濃度検出値に基づいて濃度制御目標
値を決定するように構成されているので、画像濃度の制
御目標値を実際に画像形成を行うことなく決定すること
ができ、画像形成装置における画像形成プロセスのパラ
メータすなわち画像濃度制御装置の目標値を、高精度か
つ短時間に設定することができるとともに、上記制御目
標値の設定にあたり、トナーや用紙等の資源の無駄な消
費を最小限に止めることが可能となる。
【0057】図9はこの発明の実施例2を示すものであ
り、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施例2では、基準濃度部材を転写ベル
トの一部に設けるのではなく、濃度検出手段そのものに
設けるように構成されている。
【0058】すなわち、この実施例では、図9に示すよ
うに、基準濃度部材50が光学的濃度センサー41の受
光部41bK、41bY、41bM、41bCのハウジ
ングにスライド自在に取付けられている。上記受光部4
1bK、41bY、41bM、41bCのハウジング6
0には、その下端部に幅方向における両側に突設したフ
ランジ部61が形成されており、このフランジ部61
に、基準濃度部材50を保持した保持部材62の上端部
に形成された溝部63を嵌合することによって、基準濃
度部材50が受光部41のハウジング60にスライド自
在に取付けられている。
【0059】そして、この実施例では、基準濃度部材5
0を取り外し、カラー画像形成装置本体外にて、基準濃
度部材50の校正が簡単に行えるとともに、濃度の異な
る2種以上の基準濃度部材50を付け変える場合にも簡
単に行えるようになっている。
【0060】その他の構成及び作用は、前記実施例1と
同様であるので、その説明を省略する。
【0061】図10及び図11はこの発明の実施例3を
示すものであり、前記実施例1と同一の部分には同一の
符号を付して説明すると、この実施例3では、基準濃度
部材を転写ベルトの一部に設けるのではなく、転写ベル
ト駆動モジュールの一部に取り付けるように構成されて
いる。
【0062】すなわち、この実施例では、基準濃度部材
50が転写ベルト25を循環移動可能に保持した転写ベ
ルト駆動モジュール70のハウジング71に取付けられ
ている。この転写ベルト駆動モジュール70は、転写ベ
ルト25を循環移動可能に保持する従動ローラ36を回
転自在に軸支するハウジング71を備えており、基準濃
度部材50は、転写ベルト駆動モジュール70のハウジ
ング71の側壁72にL字形状の保持部材73によって
取付けられている。このL字形状の保持部材73は、基
準濃度部材50が取り付けられた周縁部を除いて矩形状
に開口されており、この開口部を介して基準濃度部材5
0を直接光が透過するようになっている。また、光学的
濃度センサー41の発光部41aK、41aY、41a
M、41aC及び受光部41bK、41bY、41b
M、41bCは、L字形状の保持部材75によっていず
れもカラー画像形成装置本体74に取付けられている。
【0063】そして、上記転写ベルト駆動モジュール7
0に取付けられた基準濃度部材50は、図11に示すよ
うに、用紙詰まり等が発生した場合に転写ベルト駆動モ
ジュール70を装置の手前側に引き出すと、光学的濃度
センサー41の発光部41aK、41aY、41aM、
41aCと、受光部41bK、41bY、41bM、4
1bCとの間に位置するようになっている。
【0064】その他の構成及び作用は、前記実施例1と
同様であるので、その説明を省略する。
【0065】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、画像形成装置における画像形成プロセスのパ
ラメータすなわち画像濃度制御装置の目標値を、高精度
かつ短時間に設定可能とするとともに、上記制御目標値
の設定にあたり、トナーや用紙等の資源の無駄な消費を
最小限に止めることを可能とした画像形成装置における
画像濃度制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係るカラー画像形成装置に
おける画像濃度制御装置を示す概念説明図である。
【図2】 図2はこの発明に係る画像濃度制御装置を適
用したカラー画像形成装置の一実施例を示す構成図であ
る。
【図3】 図3はこの発明に係る画像濃度制御装置を適
用したカラー画像形成装置の一実施例を示す構成図であ
る。
【図4】 図4は転写ベルト上に形成された基準トナー
像を示す説明図である。
【図5】 図5は濃度検出装置を示す斜視図である。
【図6】 図6は濃度検出装置の発光部と受光部との位
置関係を示す説明図である。
【図7】 図7は転写ベルト上に形成された基準濃度部
材の他の例を示す説明図である。
【図8】 図8はこの発明に係る画像濃度制御装置の一
実施例を示す制御部のブロック図である。
【図9】 図9はこの発明に係るカラー画像形成装置に
おける画像濃度制御装置の実施例2を示す要部構成図で
ある。
【図10】 図10はこの発明に係るカラー画像形成装
置における画像濃度制御装置の実施例3を示す要部構成
図である。
【図11】 図11はこの発明に係るカラー画像形成装
置における画像濃度制御装置の実施例3を示す要部構成
図である。
【図12】 図12は従来の画像濃度制御装置を適用し
たカラー画像形成装置を示す構成図である。
【図13】 図13は転写ベルト上に形成された基準ト
ナー像を示す説明図である。
【符号の説明】
1 無端状転写媒体、2 基準トナー像、3 濃度検出
手段、4 基準濃度部材、5 制御手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される無端状担持体上に担持さ
    れる転写材又は当該無端状担持体上に直接トナー像を形
    成することにより画像の形成を行う画像形成装置におい
    て、上記回転駆動される無端状担持体上に基準トナー像
    を形成して、当該基準トナー像の濃度を濃度検出手段に
    よって検出し、この基準トナー像濃度の検出値が予め設
    定された濃度制御目標値と等しくなるように画像形成条
    件を制御する画像濃度制御装置であって、上記画像形成
    装置の非画像形成時に、無端状担持体上に形成される基
    準トナー像の濃度を検出する濃度検出手段によって適宜
    濃度を検出可能に基準濃度部材を配設し、上記濃度検出
    手段による基準濃度部材の濃度検出値に基づいて濃度制
    御目標値を決定することを特徴とする画像形成装置にお
    ける画像濃度制御装置。
  2. 【請求項2】 上記基準濃度部材が、赤外から可視光に
    対し均一な透過濃度を有することを特徴とする請求項第
    1項記載の画像形成装置における画像濃度制御装置。
  3. 【請求項3】 上記基準濃度部材を複数配設し、複数の
    濃度制御目標値を設定可能としたことを特徴とする請求
    項第1項又は第2項記載の画像形成装置における画像濃
    度制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6847791B2 (en) * 2002-08-30 2005-01-25 Sharp Kabushiki Kaisha Image formation controlling method and image forming apparatus
JP2015087621A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 株式会社リコー 画像形成装置、校正部材及び制御装置

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