JPH07306216A - 回転センサ異常検出装置 - Google Patents
回転センサ異常検出装置Info
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- JPH07306216A JPH07306216A JP9755094A JP9755094A JPH07306216A JP H07306216 A JPH07306216 A JP H07306216A JP 9755094 A JP9755094 A JP 9755094A JP 9755094 A JP9755094 A JP 9755094A JP H07306216 A JPH07306216 A JP H07306216A
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Abstract
タイヤチェーンでのアスファルト路走行等に関係なく異
物による回転センサの異常を正確に検出する。 【構成】 ステップ100では別の組の2つの車輪速度
センサの検出値により直進状態が判定され、ステップ1
02では被判定対象の車輪速度センサによる加速度が判
定され、ステップ104では被判定対象の車輪速度セン
サのパルス信号から算出された車輪速度が、左右反対側
の車輪の車輪速度センサのパルス信号から算出された車
輪速度の2倍あるいは3倍の範囲に含まれているか否か
が判定される。1秒間にステップ100,102,10
4の全てに肯定判定された回数をステップ108でカウ
ントして、その値が大きい場合を車輪速度センサの異常
と判定している(ステップ110,112)。したがっ
て、車輪のスリップや悪路走行等に基づく出力異常と区
別した異物付着によるセンサ異常の検出が正確にでき
る。
Description
れ、その回転速度を検出する回転センサの異常検出装置
に関する。
を検出する装置として、車輪にロータを連動させ、回転
するロータにより生じる磁界変化をパルス信号に変換し
て、車輪の回転速度を検出する回転センサが知られてい
る。この回転センサの検出値は車両の各種制御に用いら
れているため、異物が入って出力値が異常となると車両
の制御に支障を来す。このため、種々の方法で回転セン
サの異常を検出して所定の異常時処理を行う装置が知ら
れている。例えば、特開昭62−182667号に記載
されている装置は、4輪にそれぞれ備えられた回転セン
サが出力する中間値から所定の割合、例えば10%を越
えている場合に、その回転センサを異常と判定するもの
である。
されている装置は、各車輪に設けられた回転センサから
得られる各々の最大の加速度を比較して、その各車輪間
の差異が所定値以上異なる状態が頻繁に発生すると、い
ずれかの回転センサが異常であると判定する装置であ
る。
回転センサの出力値の大きさのみに依存している異常判
定では、例えば、車輪のスリップ、悪路走行、走行路の
段差、タイヤチェーンでのアスファルト路走行の様な場
合には、回転センサが故障していなくても10%程度の
速度差は頻繁に生じるので、異常検出も信頼できない恐
れがあった。
速度が実際に検出されるレベルは数10Gのレベルであ
り、このレベルの加速度は、回転センサが故障していな
くても、悪路走行、タイヤチェーンでのアスファルト路
走行の様な場合には頻繁に生じることがあり、やはり異
常検出が信頼できない恐れがあった。
行、走行路の段差、タイヤチェーンでのアスファルト路
走行等に関係なく、異物による回転センサの異常を検出
することが可能な異常検出装置を提供することを目的と
する。
図1に例示するごとく、回転するロータにより生じる磁
界変化をパルス信号に変換して、ロータが連動する被測
定物の回転状態を検出する回転センサに対する異常検出
装置であって、被判定対象の回転センサからのパルス信
号に基づいて得られた回転速度に該当する物理量が、別
の回転センサにて検出された回転速度に該当する物理量
に対して、2以上の整数倍である頻度を検出する頻度検
出手段と、上記頻度検出手段にて検出された頻度が、所
定頻度以上で現れた場合、異常と判定する異常判定手段
と、を備えたことを特徴とする回転センサ異常検出装置
である。
両の車輪であり、少なくとも回転センサが、上記車両の
少なくとも一組の左右輪に各一つ設けられ、一方の回転
センサが上記被判定対象の回転センサであり、他方の回
転センサが上記別の回転センサである請求項1記載の回
転センサ異常検出装置である。
とく、更に、上記被判定対象の回転センサからのパルス
信号に基づいて得られた回転加速度に該当する物理量が
所定値以上か否かを判定する加速度判定手段を備えて、
上記異常判定手段が、上記頻度検出手段にて検出された
頻度が所定頻度以上で現れ、かつ上記加速度判定手段に
より所定値以上の加速度であると判定された場合に、異
常と判定することを特徴とする請求項2記載の回転セン
サ異常検出装置である。
とく、更に、車両の直進状態を判定する直進状態判定手
段を備えて、上記異常判定手段が、上記頻度検出手段に
て検出された頻度が所定頻度以上で現れ、かつ上記直進
状態判定手段により直進状態であると判定された場合
に、異常と判定することを特徴とする請求項2記載の回
転センサ異常検出装置である。
とく、更に、車両の直進状態を判定する直進状態判定手
段を備えて、上記異常判定手段が、上記頻度検出手段に
て検出された頻度が所定頻度以上で現れ、かつ上記加速
度判定手段により所定値以上の加速度であると判定さ
れ、更に上記直進状態判定手段により直進状態であると
判定された場合に、異常と判定することを特徴とする請
求項3記載の回転センサ異常検出装置である。
倍が、2倍および3倍である請求項1〜5のいずれか記
載の回転センサ異常検出装置である。請求項7記載の発
明は、直進状態判定手段が、被判定対象の回転センサと
は異なる組の左右輪に各々設けられた回転センサの回転
速度差が所定値以下の場合に車両が直進状態であると判
定する請求項4〜6のいずれか記載の回転センサ異常検
出装置である。
にて異常と判定された場合、その判定結果が不揮発性メ
モリに記憶されることにより、車両の点検時に判定結果
が読み出し可能である請求項2〜7のいずれか記載の回
転センサ異常検出装置である。
界変化をパルス信号に変換して、ロータが連動する被測
定物の回転状態を検出する回転センサに異物が付着した
場合を図8に示す。図8(a),(b)のごとく、ロー
タの山部200とこのロータの山部200により生じる
磁界変化を検出するコイルコア部202が接近すると
き、磁性体である異物204がコイルコア部202に磁
力で引っ張られるため、図8(c)のごとく一瞬異物2
04が移動し、この時急激な磁束変化により出力にノイ
ズ状パルスが発生する。更に図8(d)〜(f)のごと
く、ロータの山部200とコイルコア部202が離れる
時は異物204を引っ張っていた磁力が減少し、図8
(g)のごとく、ある点で異物204が急激に突き離さ
れるため、同様のノイズ状パルスが発生する。この結
果、検出されるパルス出力は、図8(h)のごとく3パ
ルス分の出力となる。即ち、正常時では所定時間に1パ
ルスであるところ、3倍のパルスを検出することにな
る。また図8(c)および(g)のいずれかが生じない
場合[図9(a)]があり、その場合は、図9(b)に
示すように2パルス分となる。即ち所定時間に正常時の
2倍のパルスを検出することになる。この現象は異物2
04とその付着状態により、発生するときと発生しない
ときがランダムに生じることが実験で確かめられてい
る。
倍となる現象の検出は、車輪のスリップ、悪路走行、走
行路の段差、タイヤチェーンでのアスファルト路走行等
で検出される異常と異なり、2,3倍といった2以上の
整数倍の異常出力の頻度が高い。したがって、所定時間
当りのパルス数を回転速度に該当する物理量として、正
常な回転センサにより検出された回転速度に該当する物
理量に対して2以上の整数倍の出現頻度が、所定頻度以
上の場合に異常と判定すれば、車輪のスリップ、悪路走
行、走行路の段差、タイヤチェーンでのアスファルト路
走行等と区別できるので、回転センサ異常が正確に検出
できる。
転センサと同じ被測定物の回転状態を検出しているもの
に限らない。例えば複数の車輪が存在する車両といった
ように、異なる被測定物(車輪)でも通常ほぼ同じ回転
速度で回転する被測定物(車輪)同士で有れば、例え
ば、異なる被測定物に備えた正常な回転センサにより検
出された回転速度に該当する物理量を用いて、その物理
量に対して、被判定対象の回転センサによる物理量が2
以上の整数倍か否かを判定してもよい。
なくとも回転センサが、上記車両の少なくとも一組の左
右輪に各一つ設けられている場合には、いずれか一方を
正常と仮定して、その回転センサにより検出された回転
速度に該当する物理量を用いて、その物理量よりも被判
定対象としての他方の回転センサの検出物理量が2以上
の整数倍か否かを判定してもよい。また、車両が備えて
いる全ての組の左右輪、例えば4輪車であれば、左右前
輪と左右後輪との全てにそれぞれ回転センサが設けられ
ている場合には、その内、一つを被判定対象として、他
の回転センサの内の一つを正常な回転センサとして判定
してもよい。
サからのパルス信号に基づいて得られた回転加速度に該
当する物理量が所定値以上か否かを判定し、異常判定手
段は、頻度検出手段にて検出された頻度が所定頻度以上
で現れ、かつ加速度判定手段により所定値以上の加速度
であると判定された場合に、異常と判定することとして
もよい。このように加速度の判定を異常判定基準に付加
することにより、スリップ等で、偶然に正常な値の2以
上の整数倍になる場合を除去することができ、一層正確
な異常検出が可能となる。
進状態を判定し、異常判定手段は、頻度検出手段にて検
出された頻度が所定頻度以上で現れ、かつ直進状態判定
手段により車両が直進状態であると判定された場合に、
異常と判定することとしてもよい。このように車両の直
進状態を異常判定基準に付加することにより、車両回転
時に正常な値の2以上の整数倍になる場合を避けて、異
常を検出することができ、一層正確な異常検出が可能と
なる。
転センサとは異なる組の左右輪に各々設けられた回転セ
ンサの回転速度差が所定値以下の場合に車両が直進状態
であると判定してもよい。例えば4輪車ならば、回転セ
ンサが、左右の前後輪に各一つ設けられ、被判定対象の
回転センサとは別の組の左右輪の回転速度差が所定値以
下か否かにより直進状態を判定する速度差検出手段であ
ってもよい。この場合、異常判定手段は、左右輪の回転
速度差が所定値以下であれば、車両は直進していると判
定する。
判定手段との両者を備えることにより、異常判定手段
が、頻度検出手段にて検出された頻度が所定頻度以上で
現れ、かつ上記加速度判定手段により所定値以上の加速
度であると判定され、更に上記直進状態判定手段の検出
により車両が直進状態であると判定された場合に、異常
と判定することとしてもよい。このようにすると、スリ
ップに影響されず、更に車両回転時を避けて異常を検出
することができ、より一層正確な異常検出が可能とな
る。
頻度を検出すれば異常を検出できるが、2倍と3倍とを
組み合わせて、この2倍あるいは3倍のいずれかとなる
頻度を検出するのが最も好ましい。更に、2倍のみに対
して、あるいは2倍と3倍との組合せに対して、4倍、
あるいはそれ以上の整数倍を組み合わせてもよい。
しては、所定時間当りのパルス数のみでなく、パルス信
号が車速に変換された値でもよい。その他、直接的に所
定時間当りのパルス数や車速でなくても、その値に対応
する値、例えば回転数等であれば、回転速度に該当する
物理量として用いることができる。同様に回転加速度に
該当する物理量は、パルス数自体の加速度でもよく、パ
ルス信号が加速度に変換された値でもよく、所定時間当
りの回転数変化等でもよい。
本実施例の全体構成図である。車両1の前後左右の車輪
2,3,4,5には各々車輪速度センサ(回転センサ)
6,7,8,9が設けられ、それらはすべて電子制御装
置(ECU)10に接続されている。なお、車両1は矢
印Fが前方である。
同一であるので、左前輪2の車輪速度センサ6について
図6により詳しく説明する。センサ6は車軸21に固定
されたロータ22と、それに対向して車体側に固定され
た検出器23とから構成される。ロータ22は多数の円
周方向に等間隔に配置された歯22aを有している。検
出器23はコイル24とその中心に挿通されたコア25
を有し、ロータ22の各歯22aのコア25への接近に
よりコイル24からはパルス状の信号が発生される。
12,ROM13,カウンタ14,I/O部15等から
構成され、それらの間はバス16により接続されてい
る。I/O部15には図示していないが左前輪2の車輪
速度センサ6以外の各センサ7,8,9からの信号もそ
れぞれ入力され、I/O部15に含まれる波形成形回路
等により上記パルス信号の波形が整形されてCPU11
により処理され得る信号に変換される。
よる車速の検出は、次のように行われる。すなわち、C
PU11は所定時間内に各センサ6,7,8,9より入
力されるパルス信号の数をカウントし、このカウント値
に所定の定数を乗算して各車輪の回転速度NFR,NFL,
NRR,NRL(ここで添字FRは右前輪,FLは左前輪,RRは
右後輪,RLは左後輪のものであることを表わす。)を求
める。この各々の車輪回転速度に各車輪の有効周囲長を
乗じて各車輪による車速値(以下車輪速度という)VF
R,VFL,VRR,VRLとした後、4つの車速値の平均を
車体推定速度VSOとして採用する。これがメータ上の表
示速度となるのである。そしてこれらの検出値を用い
て、トラクションコントロール、アンチブロックコント
ロール、4輪駆動制御等を実施している。
の異常を判定するためにECU10により行われる処理
を図7のフローチャートにより説明する。本処理ルーチ
ンは一定時間間隔毎、例えば9msec毎に起動・実行
されるものであり、上述した4つの車輪速度センサ6,
7,8,9毎に設けられた処理である。左前輪2の車輪
速度センサ6を被判定対象とする場合を例として説明す
る。
直進状態にあるか否かが判定される(ステップ10
0)。これは、例えば次のようにして判定される。即
ち、左右後輪4,5の車輪速度センサ8,9から入力さ
れるパルス信号により求められた回転速度に該当する物
理量である回転数NRL,NRRの差(絶対値)NIROが求
められ、それが所定値(例えば3.32rpm)未満で
あれば直進状態と判定され、そうでない場合は、車両が
回転していると判定される。前輪2,3のいずれかの車
輪速度センサ6,7が被判定対象の場合は後輪4,5の
回転数の差(絶対値)NIROにより、車両1の直進状態
が判定されるが、後輪4,5のいずれかの車輪速度セン
サ8,9が被判定対象の場合は前輪2,3の回転数の差
(絶対値)NIROにより、車両1の直進状態が判定され
る。また左右輪の速度差で車両1の回転を検出する以外
に、地磁気を捉える方位センサやジャイロによる方向セ
ンサの検出値の変化を利用してもよい。
ルス信号から加速度が算出されて、その加速度の絶対値
が所定値以上か否かが判定される(ステップ102)。
車輪がスリップすることにより生じる加速度では通常到
達することが無い値を所定値として設定してあるので、
スリップにより次のステップ104で肯定判定されるの
を防止することができる。
センサ6のパルス信号から求められる。
ス測定周期はパルス数をカウントした時間を表してい
る。またVFL(n)は今回求められた車輪速度、VFL(n
-1)は前回求められた車輪速度を表している。ただし、
他の制御で計算されている場合には、この処理であらた
めてその値を計算することなく、その値をそのまま利用
してもよい。
信号から上記式1にて算出された車輪速度VFLが、反対
側、即ち右前輪3の車輪速度センサ7のパルス信号から
式1にて算出された車輪速度VFRに対して、整数倍±A
の範囲に含まれているか否かが判定される(ステップ1
04)。含まれるか否かは次の式3,4により判定す
る。ここで、図8,9に示した異常も完全な整数倍にな
るのではなく、ある程度のばらつきはあるため、整数倍
に幅をもたせるため±Aを設けたものであり、次に述べ
るように係数K1,K2により設定される。
数であり、特に好ましい値として、K1=1.125、
K2=0.875の値が用いられる。尚、K1=1.05
〜1.15、K2=0.95〜0.85に設定すること
が好ましい。
ば、肯定判定される。以上のステップ100,102,
104のいずれにおいても肯定判定されると、カウンタ
14がインクリメントされる(ステップ108)。この
後、ステップ110にてカウンタ値が所定数以上になっ
ていなければ、処理を終了して再度ステップ100の処
理から繰り返す。例えば、上述したごとく本処理が9m
secの周期ならばカウンタ値が10以上になっていな
ければ、処理を終了して再度ステップ100の処理から
繰り返す。このことにより、本処理が繰り返されて、ス
テップ100,102,104の条件が満足される毎に
カウンタ14の値が上昇して行く。この間、ステップ1
00,102,104のいずれかにて条件が満足されず
に否定判定されると、ステップ106にて1.0秒経過
したか否かが判定される。1.0秒経過していない内
は、このまま処理を終了して再度ステップ100の処理
から開始する。
以上となれば、ステップ110にて肯定判定されて、左
前輪2の車輪速度センサ6に異物付着があると判定して
異物付着成立処理が実行される(ステップ112)。即
ち、左前輪2の車輪速度センサ6からのパルス信号に基
づいて得られた回転速度に該当する物理量(ここでは車
輪速度VFL)が右前輪3の車輪速度センサ7からのパル
ス信号に基づいて得られた回転速度に該当する物理量
(ここでは車輪速度VFR)に対して2以上の整数倍(こ
こでは2倍と3倍)である頻度が所定頻度(ここでは1
0回/1秒あるいは10回/測定回数111.1)以上
で現れ、かつ所定値以上の加速度であると判定され、更
に自動車が直進状態であると判定されたことにより、異
常と判定され、異物付着成立処理が実行される。
グノーシスのコードの一つとして、ECU10内に備え
られたバックアップRAM等の不揮発性メモリにその車
輪速度センサが異常であることを記憶する。更に、その
車輪速度センサについては図7の処理を中止するととも
に、トラクションコントロール、アンチブロックコント
ロールあるいは4輪駆動制御等の車輪の回転状態に基づ
いてなされる制御を中止させたり、あるいは異常な車輪
速度センサを用いずに制御を実施させる。
1秒が経過してステップ106で肯定判定された場合
は、次にカウンタ14の値が0にクリアされる(ステッ
プ114)。このことは、車輪速度センサ6には異常が
無かったことを示す。異常がなければステップ100か
ら処理が繰り返され、再度、1秒間のカウンタ値がチェ
ックされる。
も、同様な処理が並行して行われる。右前輪3の車輪速
度センサ7の場合、ステップ100では後輪4,5の車
輪速度センサ8,9の検出値により直進状態が判定さ
れ、ステップ102では右前輪3の車輪速度センサ7の
加速度が判定され、ステップ104では右前輪3の車輪
速度センサ7のパルス信号から上記式1にて算出された
車輪速度VFRが反対側、即ち左前輪2の車輪速度センサ
6のパルス信号から式1にて算出された車輪速度VFLの
2倍あるいは3倍の範囲に含まれているか否かが判定さ
れる。
合、ステップ100では前輪2,3の車輪速度センサ
6,7の検出値により直進状態が判定され、ステップ1
02では左後輪4の車輪速度センサ8の加速度が判定さ
れ、ステップ104では左後輪4の車輪速度センサ8の
パルス信号から上記式1にて算出された車輪速度VRLが
反対側、即ち右後輪5の車輪速度センサ9のパルス信号
から式1にて算出された車輪速度VRRの2倍あるいは3
倍の範囲に含まれているか否かが判定される。
合、ステップ100では前輪2,3の車輪速度センサ
6,7の検出値により直進状態が判定され、ステップ1
02では右後輪5の車輪速度センサ9の加速度が判定さ
れ、ステップ104では右後輪5の車輪速度センサ9の
パルス信号から上記式1にて算出された車輪速度VRRが
反対側、即ち左後輪4の車輪速度センサ8のパルス信号
から式1にて算出された車輪速度VRLの2倍あるいは3
倍の範囲に含まれているか否かが判定される。
り返されるが、異常が有ればステップ112の処理の
後、終了する。本実施例は上述したごとく、ステップ1
04,106,108,110にて、正常と仮定する車
輪速度センサのパルス信号から式1にて算出された車輪
速度に対して、2倍あるいは3倍の範囲に含まれている
頻度が大きい場合を車輪速度センサの異常と判定してい
るので、車輪のスリップ、悪路走行、走行路の段差、タ
イヤチェーンでのアスファルト路走行等に基づく出力異
常と区別した、センサ異常の検出ができる。
を検出し、直進していない場合は異常の判定はしないの
で、自動車が回転している場合を車輪速度センサの異常
と捉えることがなく、一層正確な異常検出が可能とな
る。更にステップ102にて加速度が所定値以上の場合
のみ異常の判定をしているので、スリップが生じた場合
を車輪速度センサの異常と捉えることがなく、より一層
正確な異常検出が可能となる。
する所定値は、5〜20の範囲で設定するのが好まし
い。上記実施例において、車輪2〜5が被測定物に該当
し、車輪速度センサ6〜9が回転センサに該当し、EC
U10が頻度検出手段、異常判定手段、加速度判定手段
および直進状態判定手段に該当する。ECU10が実行
する処理の内、ステップ100が直進状態判定手段とし
ての処理に該当し、ステップ102が加速度判定手段と
しての処理に該当し、ステップ104,106,108
が頻度検出手段としての処理に該当し、ステップ110
が異常判定手段としての処理に該当する。
フローチャートである。
ある。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 回転するロータにより生じる磁界変化を
パルス信号に変換して、ロータが連動する被測定物の回
転状態を検出する回転センサに対する異常検出装置であ
って、 被判定対象の回転センサからのパルス信号に基づいて得
られた回転速度に該当する物理量が、別の回転センサに
て検出された回転速度に該当する物理量に対して、2以
上の整数倍である頻度を検出する頻度検出手段と、 上記頻度検出手段にて検出された頻度が、所定頻度以上
で現れた場合、異常と判定する異常判定手段と、 を備えたことを特徴とする回転センサ異常検出装置。 - 【請求項2】 上記被測定物が車両の車輪であり、少な
くとも回転センサが、上記車両の少なくとも一組の左右
輪に各一つ設けられ、一方の回転センサが上記被判定対
象の回転センサであり、他方の回転センサが上記別の回
転センサである請求項1記載の回転センサ異常検出装
置。 - 【請求項3】 更に、 上記被判定対象の回転センサからのパルス信号に基づい
て得られた回転加速度に該当する物理量が所定値以上か
否かを判定する加速度判定手段を備えて、 上記異常判定手段が、上記頻度検出手段にて検出された
頻度が所定頻度以上で現れ、かつ上記加速度判定手段に
より所定値以上の加速度であると判定された場合に、異
常と判定することを特徴とする請求項2記載の回転セン
サ異常検出装置。 - 【請求項4】 更に、 車両の直進状態を判定する直進状態判定手段を備えて、 上記異常判定手段が、上記頻度検出手段にて検出された
頻度が所定頻度以上で現れ、かつ上記直進状態判定手段
により直進状態であると判定された場合に、異常と判定
することを特徴とする請求項2記載の回転センサ異常検
出装置。 - 【請求項5】 更に、 車両の直進状態を判定する直進状態判定手段を備えて、 上記異常判定手段が、上記頻度検出手段にて検出された
頻度が所定頻度以上で現れ、かつ上記加速度判定手段に
より所定値以上の加速度であると判定され、更に上記直
進状態判定手段により直進状態であると判定された場合
に、異常と判定することを特徴とする請求項3記載の回
転センサ異常検出装置。 - 【請求項6】 上記2以上の整数倍が、2倍および3倍
である請求項1〜5のいずれか記載の回転センサ異常検
出装置。 - 【請求項7】 直進状態判定手段が、被判定対象の回転
センサとは異なる組の左右輪に各々設けられた回転セン
サの回転速度差が所定値以下の場合に車両が直進状態で
あると判定する請求項4〜6のいずれか記載の回転セン
サ異常検出装置。 - 【請求項8】 上記異常判定手段にて異常と判定された
場合、その判定結果が不揮発性メモリに記憶されること
により、車両の点検時に判定結果が読み出し可能である
請求項2〜7のいずれか記載の回転センサ異常検出装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09755094A JP3427474B2 (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 回転センサ異常検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09755094A JP3427474B2 (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 回転センサ異常検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07306216A true JPH07306216A (ja) | 1995-11-21 |
JP3427474B2 JP3427474B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=14195358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09755094A Expired - Lifetime JP3427474B2 (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 回転センサ異常検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3427474B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1994
- 1994-05-11 JP JP09755094A patent/JP3427474B2/ja not_active Expired - Lifetime
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