JPH07304779A - セフェム化合物、その製造方法及び該化合物を含む抗菌剤 - Google Patents

セフェム化合物、その製造方法及び該化合物を含む抗菌剤

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JPH07304779A
JPH07304779A JP7059308A JP5930895A JPH07304779A JP H07304779 A JPH07304779 A JP H07304779A JP 7059308 A JP7059308 A JP 7059308A JP 5930895 A JP5930895 A JP 5930895A JP H07304779 A JPH07304779 A JP H07304779A
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博 赤木
Masaru Yasui
勝 安井
Masae Yamada
賢恵 山田
Masahiro Ito
昌弘 伊藤
Hideaki Hanaki
秀明 花木
Akio Hyodo
昭夫 兵頭
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、種々の病原菌に対して優れた抗菌
作用を有するセフェム化合物を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明のセフェム化合物は、一般式 【化1】 〔式中QはCH又はNを示す。R1 はカルボキシレート
等を示す。R2 は水素原子等を示す。Rは 【化2】 を示す。ここでR3 は基−(CH2 )m−Y(mは1〜
5の整数、Yは第4級アンモニウム基)等を示す。nは
0又は1〜4の整数を示す。B- は陰イオンを示す。f
はR1 がカルボキシレートを示す場合には0又は1を、
1 がカルボキシル基を示す場合には2を示す。Cで表
わされる環は低級アルキル基で置換されることのある窒
素数4以下の5員複素環基を示す。〕で表わされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規セフェム化合物、
その製造方法及び該化合物を含む抗菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、第3世代のセファロスポリンの広
範な使用に伴い、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MR
SA)が起こす感染症が重要な問題となっている。第3
世代のセファロスポリンはグラム陰性桿菌に対する抗菌
力は強いもののグラム陽性球菌に対する抗菌力が低下し
ているため、第3世代セファロスポリンの使用に伴いβ
−ラクタム系抗生物質に耐性の黄色ブドウ球菌が増加
し、難治性感染症として深刻な問題となっている。現在
MRSAの引き起こす感染症の治療薬として有効なもの
としては、ポリペプチド系抗生物質であるバンコマイシ
ンのみであるが、バンコマイシンは湿疹、腎毒性の副作
用等があり慎重な投与が必要である。
【0003】従来、第4級アンモニウム塩を有するセフ
ァロスポリン系抗生物質は数多く知られている。これら
の化合物は強い抗菌活性を示すものの、水に対する溶解
性が低いために医薬としての開発が断念されている。例
えば特開昭59−130292号公報(欧州特許公開第
111281号明細書)には、セファロスポリン骨格の
3位にチオビニル−第4級アンモニウム塩を有する化合
物が記載されているが、更に新たな第4級アンモニウム
置換基を導入することについては記載されていない。ま
た上記公報に記載の化合物がMRSAに有効であるとの
開示もない。
【0004】一般的に従来のセファロスポリン系化合物
においては、MRSAを含むグラム陽性菌に対する抗菌
活性は水溶性が高くなればその抗菌活性は低下し、水溶
性と抗菌活性は相反する関係にあり、高い水溶性と強い
抗菌活性とを兼備するセファロスポリン系化合物の開発
は非常に困難であった。而してMRSAに対して優れた
抗菌活性を発現し、しかも水に対する溶解性が高いセフ
ェム化合物の開発が要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水に対する
溶解性が高く、且つ優れた抗菌力を有するセフェム化合
物、殊にMRSAを含むグラム陽性菌に対して有効且つ
安全性の高い新規なセフェム化合物を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するために、種々のセフェム化合物を合成し、検討
した結果、セファロスポリン骨格の3位にチオビニル−
第4級アンモニウム塩を有する化合物に更に新たな第4
級アンモニウム置換基を導入したセフェム化合物が高い
水溶性を示し、且つ優れた抗菌活性、特にMRSAを含
むグラム陽性菌に対して強い抗菌活性を有することを見
い出し、ここに本発明を完成するに至った。
【0007】本発明のセフェム化合物は、新規化合物で
あって、下記一般式(1)で表わされる。
【0008】
【化19】
【0009】〔式中QはCH又はNを示す。R1 はカル
ボキシレート又はカルボキシル基を示す。R2 は水素原
子、置換基を有することのある低級アルキル基、置換基
を有することのある低級アルケニル基、置換基を有する
ことのある低級アルキニル基、置換基を有することのあ
る低級シクロアルキル基、置換基を有することのあるカ
ルボキシ低級アルキル基、置換基を有することのあるヒ
ドロキシ低級アルキル基又は置換基を有することのある
低級アルコキシ低級アルキル基を示す。Rは
【0010】
【化20】
【0011】を示す。ここでR3 は基−(CH2 )m−
Y又は基−(CH2 )m−CO−Y(基中、mは1〜5
の整数、Yは第4級アンモニウム基を示す。)を示す。
nは0又は1〜4の整数を示す。B- は陰イオンを示
す。fはR1 がカルボキシレートを示す場合には0又は
1を、R1 がカルボキシル基を示す場合には2を示す。
Cで表わされる環は低級アルキル基で置換されることの
ある窒素数4以下の5員複素環基を示す。〕 本明細書において示される基は、より具体的にはそれぞ
れ次の通りである。
【0012】低級アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第
3級ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の
アルキル基を例示できる。
【0013】低級アルケニル基としては、ビニル、アリ
ル、クロチル、2−ペンテニル、2−ヘキセニル基等の
炭素数2〜6のアルケニル基を例示できる。
【0014】低級アルキニル基としては、エチニル、1
−プロピニル、2−プロピニル、2−ブチニル、1−メ
チル−2−プロピニル、2−ペンチニル、2−ヘキシニ
ル基等の炭素数2〜6のアルキニル基を例示できる。
【0015】低級シクロアルキル基としては、シクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル基を例示できる。
【0016】カルボキシ低級アルキル基としては、カル
ボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキシ
プロピル、4−カルボキシブチル、5−カルボキシペン
チル、6−カルボキシヘキシル基等のアルキル部分の炭
素数が1〜6のカルボキシアルキル基を例示できる。
【0017】ヒドロキシ低級アルキル基としては、ヒド
ロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシ
プロピル、4−ヒドロキシブチル、5−ヒドロキシペン
チル、6−ヒドロキシヘキシル基等のアルキル部分の炭
素数が1〜6のヒドロキシアルキル基を例示できる。
【0018】低級アルコキシ低級アルキル基としては、
メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、
メトキシブチル、エトキシメチル、エトキシエチル、エ
トキシプロピル、エトキシブチル基等のアルキル部分の
炭素数が1〜4のアルコキシアルキル基を例示できる。
【0019】Cで表わされる環は低級アルキル基で置換
されることのある窒素数4以下の5員複素環基であり、
具体的にはオキサゾール、チアゾール、イソキサゾー
ル、イソチアゾール、ピラゾール、イミダゾール、チア
ジアゾール、トリアゾール、オキサトリアゾール、チア
トリアゾール、テトラゾール等を例示でき、これらの複
素環の窒素原子や炭素原子上に低級アルキル基が1個置
換していてもよい。斯かる複素環はより具体的には下記
構造式で示される。
【0020】
【化21】
【0021】第4級アンモニウム基としては、窒素原子
を1又は2個、酸素原子及び硫黄原子を多くとも1個ま
で有する5乃至6員環複素環から構成される第4級アン
モニウム基も包含され、例えば一般式
【0022】
【化22】
【0023】〔上記各式中、R11、R12及びR13は、同
一又は異なって、低級アルキル基、低級アルケニル基、
ヒドロキシ低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル
基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルカノイル低
級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級ア
ルコキシカルボニル低級アルキル基、アミノ低級アルキ
ル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級アル
キルアミノ低級アルキル基又はスルホ低級アルキル基を
示す。R14は、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、低
級アルキル基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、低級アル
コキシ基、低級アルコキシ低級アルキル基、ヒドロキシ
低級アルキル基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、ジ低級アルキルアミノ基、カルボキシ低級アル
キル基、カルボキシ低級アルキルアミノ基、カルバモイ
ル基、N−低級アルキルカルバモイル基、ホルミルアミ
ノ基、アシルアミノ基等を示す。〕等で表わされる基を
例示できる。
【0024】カルバモイル低級アルキル基としては、カ
ルバモイルメチル、2−カルバモイルエチル、3−カル
バモイルプロピル、4−カルバモイルブチル、5−カル
バモイルペンチル、6−カルバモイルヘキシル基等のア
ルキル部分の炭素数が1〜6のカルバモイルアルキル基
を例示できる。
【0025】低級アルカノイル低級アルキル基として
は、ホルミルメチル、アセトニル、3−アセチルプロピ
ル、4−アセチルブチル、6−プロピオニルヘキシル、
5−イソブチリルペンチル、ヘキサノイルメチル、6−
ヘキサノイルヘキシル基等のアルカノイル部分の炭素数
が1〜6であり、且つアルキル部分の炭素数が1〜6で
あるアルカノイルアルキル基を例示できる。
【0026】低級アルコキシカルボニル低級アルキル基
としては、メトキシカルボニルメチル、メトキシカルボ
ニルエチル、メトキシカルボニルプロピル、メトキシカ
ルボニルブチル、エトキシカルボニルメチル、エトキシ
カルボニルエチル、エトキシカルボニルプロピル、エト
キシカルボニルブチル基等のアルキル部分の炭素数が1
〜6のアルコキシカルボニルアルキル基を例示できる。
【0027】アミノ低級アルキル基としては、アミノメ
チル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−ア
ミノブチル、5−アミノペンチル、6−アミノヘキシル
基等のアルキル部分の炭素数が1〜6のアミノアルキル
基を例示できる。
【0028】低級アルキルアミノ低級アルキル基として
は、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、プロピ
ルアミノメチル、ブチルアミノメチル、ペンチルアミノ
メチル、2−メチルアミノエチル、3−メチルアミノプ
ロピル、4−メチルアミノブチル、5−メチルアミノペ
ンチル基等のアルキルアミノ部分及びアルキル部分の炭
素数がそれぞれ1〜5のアルキルアミノアルキル基を例
示できる。
【0029】ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基とし
ては、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、
ジプロピルアミノメチル、ジブチルアミノメチル、2−
ジメチルアミノエチル、3−ジメチルアミノプロピル、
4−ジメチルアミノブチル、5−ジメチルアミノペンチ
ル、6−ジメチルアミノヘキシル基等のジアルキルアミ
ノ部分の炭素数が2〜8であり、アルキル部分の炭素数
が1〜6のジアルキルアミノアルキル基を例示できる。
【0030】スルホ低級アルキル基としては、メタンス
ルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、ブ
タンスルホン酸、ペンタンスルホン酸等のアルキル部分
の炭素数が1〜5であるスルホアルキル基を例示でき
る。
【0031】ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原
子、弗素原子、沃素原子を例示できる。
【0032】低級アルコキシ基としては、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキ
シルオキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基を例示で
きる。
【0033】ジ低級アルキルアミノ基としては、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチ
ルアミノ基等の炭素数2〜8のジアルキルアミノ基を例
示できる。
【0034】カルボキシ低級アルキルアミノ基として
は、カルボキシメチルアミノ、2−カルボキシエチルア
ミノ、3−カルボキシプロピルアミノ、4−カルボキシ
ブチルアミノ、5−カルボキシペンチルアミノ、6−カ
ルボキシヘキシルアミノ基等のアルキル部分の炭素数が
1〜6のアルキルアミノ基を例示できる。
【0035】アシルアミノ基としては、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、イソブチリ
ルアミノ、バレリルアミノ、ピバロイルアミノ基等のア
ルキル部分の炭素数が1〜6のアシルアミノ基を例示で
きる。
【0036】N−低級アルキルカルバモイル基として
は、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピ
ルカルバモイル、ブチルカルバモイル基等のアルキル部
分の炭素数が1〜4のN−アルキルカルバモイル基を例
示できる。
【0037】B- で表わされる陰イオンとしては、塩
酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、過塩素酸等の無機酸、メ
タンスルホン酸、エタンスルホン酸、2−クロロエタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トシル酸、p−エチ
ルスルホン酸、p−クロルスルホン酸、ナフタレンスル
ホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸、ギ酸等の有機酸の酸残基が例示できる。
【0038】セフェムカルボキシル保護基には、セフェ
ム合成において汎用される保護エステル及び薬学的に許
容される保護エステルが包含される。セフェム合成にお
いて汎用される保護エステルとは、β−ラクタム化合物
に種々の化学的修飾を施す際に安定であり、且つ後記の
薬学的に許容される保護エステルに導く際には容易に脱
離させることができるエステルである。薬学的に許容さ
れる保護エステルとは、in vivoで容易に加水分
解され得るものであり、ヒトの血中や組織において迅速
に分解され得る非毒性のエステルである。これらエステ
ルとしては、抗生物質の分野で通常用いられている公知
のものでよく、具体的には例えば特開昭49−8138
0号公報及びエッチ.イー.フライン編セファロスポリ
ン アンド ペニシリンズ、ケミストリー アンド バ
イオロジー(1972年 アカデミックプレス発行)に
記載のものをいずれも使用できる。好ましいものとして
は、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ter
t−ブチル、1,1−ジメチルプロピル、1−シクロプ
ロピルメチル、ペンチル、ヘキシル、デシル、ウンデシ
ル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデ
シル等の炭素数1〜18のアルキル基、ヨードデシル、
クロルメチル、2,2−ジブロモエチル、2,2,2−
トリクロロエチル、2,2,2−トリブロモエチル等の
塩素、臭素又は沃素原子が1〜3個置換したハロゲノ低
級アルキル基、ベンジル、ジフェニルメチル、トリチ
ル、p−ニトロベンジル、o−メトキシベンジル、p−
メトキシベンジル、ジ(p−メトキシフェニル)メチル
等のニトロ基又はアルコキシ基が置換していてもよいフ
ェニル基が1〜3個置換したメチル基、メトキシメチ
ル、エトキシメチル、n−プロピルオキシメチル、イソ
プロピルオキシメチル、n−ブトキシメチル、イソブト
キシメチル等の低級アルコキシメチル基、アセトキシメ
チル、アセトキシエチル、プロピオニルオキシエチル、
n−ブチリルオキシメチル、イソブチリルオキシメチ
ル、ピバロイルオキシメチル、1−アセトキシエチル、
ピバロイルオキシエチル、ピバロイルオキシプロピル、
1−プロピオニロキシブチル等の低級アルキルカルボニ
ルオキシ低級アルキル基、シクロペンチルカルボニルオ
キシメチル、シクロヘキシルカルボニルオキシメチル等
の炭素数5〜7のシクロアルキルカルボニルオキシ−低
級アルキル基、ベンジルカルボニルオキシメチル等のベ
ンジルカルボニルオキシ低級アルキル基、ベンゾイルオ
キシメチル、ベンゾイルオキシエチル等のベンゾイルオ
キシ低級アルキル基、メトキシ−カルボニルオキシメチ
ル、1−エトキシ−カルボニルオキシエチル、3−メト
キシ−カルボニルオキシプロピル等の低級アルコキシカ
ルボニルオキシ低級アルキル基、ベンジルオキシメチ
ル、ベンジルオキシエチル等のベンジルオキシ低級アル
キル基等の他、2−シアノ−1,1−ジメチルエチル、
ブロモベンゾイルメチル、p−ニトロベンゾイルメチ
ル、ジメチルアミノメチル、メチルチオメチル、フェニ
ルチオメチル、スクシンイミドメチル、1,1−ジメチ
ル−2−プロペニル、1,3−ジメチル−3−ブテイ
ル、3−フタリジル、クロトノラクトン−4−イル、γ
−ブチロラクトン−4−イル、テトラヒドロピラニル、
ジメチルアミノエチル、ジメチルクロロシリル、トリク
ロロシリル、(2−オキソ−1,3−ジオキソデン−4
−イル)メチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−
ジオキソデン−4−イル)メチル、(5−フェニル−2
−オキソ−1,3−ジオキソデン−4−イル)メチル、
ピリジン−1−オキサイド−2−メチル、キノリン−1
−オキサイド−2−メチル基等を例示できる。
【0039】一般式(1)の化合物の非毒性塩として
は、医薬上許容される塩類、例えば塩酸塩、臭化水素酸
塩、沃化水素酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、マレイン酸
塩、乳酸塩、酒石酸塩等の有機カルボン酸、メタンスル
ホン酸、ヒドロキシメタンスルホン酸、タウリン塩、ベ
ンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩等の有機ス
ルホン酸塩、アルギニン塩、リジン塩、セリン塩、アス
パラギン酸塩、グルタミン酸塩、グリシン酸塩等のアミ
ノ酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のア
ルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアル
カリ土類金属塩が挙げられる。
【0040】Qとしては、好適にはCHが挙げられる。
1 としては、好適にはカルボキシレートが挙げられ
る。R2 としては、好適には水素原子又は低級シクロア
ルキル基が挙げられ、更に好適には水素原子が挙げられ
る。Rとしては、好適には
【0041】
【化23】
【0042】が挙げられ、ここでmとしては2又は3が
好ましく、Yとしては低級アルキル基、ヒドロキシ低級
アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル
低級アルキル基、低級アルカノイル低級アルキル基、低
級アルコキシカルボニル低級アルキル基又はスルホ低級
アルキル基で置換された第4級アンモニウム基、低級ア
ルキル基で置換されたモルホリニオ基、低級アルキル基
で置換されたピペリジニオ基が挙げられる。Bとして
は、好適にはハロゲン原子、更に好適には塩素原子が挙
げられる。
【0043】上記一般式(1)の化合物及びその非毒性
塩の中で好ましいものを以下に掲げる。
【0044】7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−
アミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−
〔2−(1−(3−(4−メチルモルホリニオ)プロピ
ル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−
4−カルボキシレート塩化物又はその塩 7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−
(2−トリメチルアンモニオエチル)−4−ピリジニ
オ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボキシレー
ト塩化物又はその塩7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−
3−〔2−(1−(2−カルバモイルメチル−ジメチル
アンモニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−
3−セフェム−4−カルボキシレート塩化物又はその塩 7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−
(2−(4−メチルモルホリニオ)エチル)−4−ピリ
ジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボキシ
レート塩化物又はその塩 7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−
(2−アセトニル−ジメチルアンモニオエチル)−4−
ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボ
キシレート塩化物又はその塩 7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−
(2−(1−メチルピペリジニオ)エチル)−4−ピリ
ジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボキシ
レート塩化物又はその塩 7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−
(2−カルボキシレートメチル−ジメチルアンモニオエ
チル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム
−4−カルボキシレート又はその塩 7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−
(2−ヒドロキシエチル−ジメチルアンモニオエチル)
−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−
カルボキシレート塩化物又はその塩 7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−
(2−エチルオキシカルボニルメチル−ジメチルアンモ
ニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セ
フェム−4−カルボキシレート塩化物又はその塩 7−〔2−シクロペンチルオキシイミノ−2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2
−(1−(2−トリメチルアンモニオエチル)−4−ピ
リジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボキ
シレート塩化物又はその塩 7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−
(スルホネートエチル−ジメチルアンモニオエチル)−
4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート又はその塩。
【0045】本発明の化合物(1)及び原料化合物にお
いては、シス異性体、トランス異性体、及びシス,トラ
ンス混合物が包含されるものとする。
【0046】化合物(1)については、例えばシス異性
体は下記一般式(4)で表わされる部分構造を有する幾
何異性体の一つを意味し、トランス異性体は下記式
(5)で表わされる部分構造を有する他の幾何異性体を
意味する。
【0047】
【化24】
【0048】
【化25】
【0049】本発明の化合物(1)及びその塩は、種々
の方法によって製造されるが、その好ましい方法を示せ
ば下記製造法Iに従い製造される。
【0050】
【化26】
【0051】〔式中R4 はセフェムカルボキシル保護基
を、R′は
【0052】
【化27】
【0053】を示す。ここでR3 、n、B- 及びCは前
記に同じ。R5 はアミノ基又は保護されたアミノ基を示
す。R6 はオキシム保護基又はR2'基(R2'基は水素原
子以外のR2 基)を示す。Q、R、R1 及びR2 は前記
に同じ。〕 上記製造法−Iにおいて、一般式(1)で表わされる化
合物は、一般式(6)で表わされるアミン化合物と一般
式(7)で表わされるカルボン酸化合物又はそのカルボ
キシ基が活性化された反応性誘導体とを通常のアミド結
合生成反応させ、次いで得られる生成物から必要に応じ
て保護基を除去することにより製造できる。
【0054】ここでR4 で示されるカルボキシ基の保護
基としては、トリメチルシリル基等のトリ(低級)アル
キルシリル基、ベンズヒドリル基、p−メトキシベンジ
ル基、tert−ブチル基、p−ニトロベンジル基、フェナ
シル基等通常この分野に用いられる、容易に除去し得る
カルボキシ基の保護基を例示できる。
【0055】R5 の保護されたアミノ基の保護基として
は、緩和な条件で容易に除去できる保護基を広く使用で
き、具体的にはトリメチルシリル基等のトリ(低級)ア
ルキルシリル基、ホルミル基、トリフルオロアセチル
基、アセチル基、tert−ブチルカルボニル基、メトキシ
アセチル基、ベンジルオキシカルボニル基、p−ニトロ
ベンジルオキシカルボニル基等のアシル系保護基、ベン
ジル基、ベンズヒドリル基、トリチル基等のアラルキル
基系の保護基を例示できる。
【0056】R6 で示されるオキシム保護基としては、
アセチル基、トリチル基、テトラヒドロピラニル基等の
緩和な条件で容易に除去し得るこの分野で一般的に使用
される保護基を例示できる。
【0057】化合物(6)と化合物(7)又はその反応
性誘導体との反応には、通常用いられている公知のアミ
ド結合生成反応の条件が適用できる。
【0058】化合物(7)の反応性誘導体の例として
は、例えば酸塩化物、酸臭化物等の酸ハライド、置換リ
ン酸、ジアルキル亜リン酸、亜硫酸、チオ硫酸、炭酸ア
ルキル、有機カルボン酸等の酸との酸無水物及び対称酸
無水物、イミダゾール、ジメチルピラゾール等との活性
酸アミド、p−ニトロフェニルエステル、フェニルチオ
エステル、カルボキシメチルチオエステル又はN−ヒド
ロキシピペリジン、N−ヒドロキシサクシノイミド、N
−ヒドロキシフタルイミド等のN−ヒドロキシ化合物と
のエステル等の活性エステルが挙げられる。
【0059】本発明において、化合物(7)を遊離のカ
ルボン酸の状態で使用する場合には、N,N−ジエチル
カルボジイミド、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド等の縮合剤を用いることが好ましい。
【0060】上記反応で用いられる溶媒は反応に関与し
なければ特に制限はなく、また反応温度は通常冷却下又
は室温付近で行なわれる。溶媒としては、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、
四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トル
エン等の芳香族炭化水素類、ピリジン、ピペリジン、ト
リエチルアミン等のアミン類、酢酸エチル、ギ酸エチル
等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチル
リン酸トリアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロト
ン性極性溶媒、アセトン等やこれらの混合溶媒を例示で
きる。
【0061】更に用いられるカルボン酸の反応性誘導体
によっては塩基性化合物存在下に行なうことが好ましい
場合もある。該塩基性化合物としては、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン等のトリアルキルアミン類、ピリ
ジン、ピコリン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.
0〕−7−ウンデセン等の有機塩基、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基を
例示できる。
【0062】上記反応において一般式(6)で表わされ
るアミン化合物に対する一般式(7)で表わされるカル
ボン酸化合物又はその反応性誘導体の使用量は、通常1
〜10倍モル量程度、好ましくは1〜3倍モル量程度が
よい。また一般式(6)で表わされるアミン化合物に対
する塩基性化合物の使用量は、通常1〜30倍モル量程
度、好ましくは2〜10倍モル量程度とするのがよい。
反応時間は通常1〜24時間程度、好ましくは1〜6時
間程度である。
【0063】上記で得られたアミド結合生成物から保護
基を除去するには、例えば保護基がトリ(低級)アルキ
ルシリル基等である場合には、水で処理することにより
行なうことができる。また、ベンズヒドリル基、トリチ
ル基、p−メトキシベンジル基、tert−ブチル基、ホル
ミル基等の保護基である場合には、ギ酸、塩酸、トリフ
ルオロ酢酸、アニソール−トリフルオロ酢酸、酢酸、フ
ェノール、クレゾール類等で処理すれば除去できる。反
応終了後、ダイヤイオンHP−20、HP−21、SP
−207、CHP−20P(三菱化成工業)等のハイポ
ーラスポリマー、アンバーライトXAD−2(ローム&
ハス社)等を用いたカラムグラフィーにより精製するこ
とにより一般式(1)の本発明化合物を得ることができ
る。
【0064】
【化28】
【0065】〔式中Q、R、R1 、R2 、R3 、R4
5 、R6 及びR′は前記に同じ。R7 はハロゲン原
子、低級アシルオキシ基又はスルホニルオキシ基を示
す。R8
【0066】
【化29】
【0067】を示す。ここでC及びnは前記に同じ。X
はハロゲン原子を示す。Mは水素原子又は金属原子を示
す。〕 上記製造法−IIにおいて、一般式(1)で表わされる本
発明化合物は、一般式(8)で表わされるセファロスポ
リン化合物又はその塩類と一般式(9)で表わされるメ
ルカプト化合物を反応させ、次いで得られる一般式(1
0)の化合物に一般式(11)で表わされるハロゲン化
有機化合物を反応させ、更に得られる一般式(12)の
化合物から保護基を除去することにより、一般式(1)
の本発明化合物を得ることができる。
【0068】化合物(8)と化合物(9)との反応は、
通常アセトン等のケトン類、クロロホルム、ジクロロメ
タン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類、アセトニトリル、メタノール、エタノール等
のアルコール類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホル
ムアミド、水、リン酸緩衝液等の有機溶媒又は親水性有
機溶媒と水との混合液中で行なわれる。該反応系内に塩
基や塩類を添加することによって反応を促進させること
もできる。これらの塩基、塩類としては、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等の無機塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピ
ルアミン等のトリアルキルアミンの様な有機アミンを挙
げることができる。また塩類としてはテトラブチルアン
モニウム塩の様な第4級アンモニウム塩が例示できる。
化合物(8)と化合物(9)との使用割合としては、特
に限定されるものではないが、通常化合物(8)に対し
て化合物(9)を1〜5当量、好ましくは1〜2当量用
いるのがよい。該反応は通常冷却下又は室温付近で行な
われる。
【0069】化合物(10)と化合物(11)との反応
に使用される溶媒としては、例えばジクロロメタン、ジ
クロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル等が例
示できる。化合物(10)と化合物(11)との使用割
合としては、化合物(11)の種類等により異なり一概
には言えないが、通常化合物(10)に対して化合物
(11)を1〜100当量、好ましくは5〜50当量用
いるのがよい。該反応は室温〜80℃程度、好ましくは
20〜50℃程度にて行なわれ、一般に1〜20時間程
度で終了する。
【0070】一般式(11)で表わされるハロゲン化有
機化合物としては、例えば2−ブロモ−エチルトリメチ
ルアンモニウム・ヨーダイド、3−ブロモ−プロピルト
リメチルアンモニウム・ヨーダイド、2−ブロモエチル
−ヒドロキシエチル−ジメチルアンモニウム・ヨーダイ
ド、2−ブロモエチル−カルバモイルメチル−ジメチル
アンモニウム・ヨーダイド、N−(2−ブロモエチル)
−N−メチル−モルホニウム・ヨーダイド、N−(2−
ブロモエチル)−N−カルバモイルメチル−モルホニウ
ム・ヨーダイド、N−(2−ブロモエチル)−N−メチ
ル−ピペリジニウム・ヨーダイド、1−(2−ブロモエ
チル)−1−メチル−ピペラジニウム・ヨーダイド、1
−(2−ブロモエチル)−1−カルバモイルメチル−ピ
ペラジニウム・ヨーダイド、1−(2−ブロモエチル)
−1,4−ジメチル−ピペラジニウム・ヨーダイド、1
−(2−ブロモエチル)−1−カルバモイルメチル−4
−メチル−ピペラジニウム・ヨーダイド、1−(2−ブ
ロモエチル)−4,4−ジメチル−ピペラジニウム・ヨ
ーダイド、1−(2−ブロモエチル)−1−メチル−ピ
ロリジニウム・ヨーダイド、1−(2−ブロモエチル)
−1−カルバモイルメチル−ピロリジニウム・ヨーダイ
ド等が挙げられる。
【0071】斯くして得られる一般式(12)の化合物
は、製造法−Iで示した方法により保護基の除去を行な
うことができ、一般式(1)の本発明化合物が容易に製
造される。
【0072】
【化30】
【0073】〔式中Q、R3 、R4 、R5 、R6
7 、R′、B- 及びCは前記に同じ。〕 一般式(12)の化合物は、上記製造法−III によって
も製造され得る。即ち、製造法−III によれば、一般式
(8)の化合物に一般式(13)又は(14)で表わさ
れる4級化されたメルカプト化合物を反応させることに
より、一般式(12)の化合物が製造される。
【0074】一般式(8)の化合物と一般式(13)又
は(14)の化合物との反応は、前記一般式(8)の化
合物と一般式(9)の化合物との反応と同様の反応条件
下に行ない得る。
【0075】
【化31】
【0076】〔式中Q、R4 、R5 、R6 、R7 及び
R′は前記に同じ。R9
【0077】
【化32】
【0078】を示す。ここでR10は基−(CH2 )m−
Z又は基−(CH2 )m−CO−Z(基中、mは1〜5
の整数、Zは第3級アミノ基を示す。)を示す。R11
低級アルキル基、低級アルケニル基、ヒドロキシ低級ア
ルキル基、カルボキシ低級アルキル基、カルバモイル低
級アルキル基、低級アルカノイル低級アルキル基、低級
アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル
低級アルキル基、アミノ低級アルキル基、低級アルキル
アミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基又はスルホ低級アルキル基を示す。nは0又は1
〜4の整数を示す。〕 一般式(12)の化合物は、上記製造法−IVによっても
製造され得る。
【0079】一般式(8)の化合物と一般式(15)又
は(16)の化合物との反応は、前記一般式(8)の化
合物と一般式(9)の化合物との反応と同様の反応条件
下にて行ない得る。また一般式(17)の化合物と一般
式(18)の化合物との反応は、前記一般式(10)の
化合物と一般式(11)の化合物との反応と同様の反応
条件下にて行ない得る。一般式(18)で表わされるハ
ロゲン化有機化合物としては、例えば低級アルキルハラ
イド、低級アルケニルハライド、ヒドロキシ低級アルキ
ルハライド、カルボキシ低級アルキルハライド、カルバ
モイル低級アルキルハライド、低級アルカノイル低級ア
ルキルハライド、低級アルコキシ低級アルキルハライ
ド、低級アルコキシカルボニル低級アルキルハライド、
アミノ低級アルキルハライド、低級アルキルアミノ低級
アルキルハライド、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル
ハライド、スルホ低級アルキルハライド等が挙げられ、
上記各種ハライドとしては、クロライド、ブロマイド、
ヨーダイド等が例示できる。
【0080】一般式(9)、(13)及び(15)のピ
リジン誘導体においては、チオール基の結合位置によっ
て、互変異性平衡の状態にあり、例えば一般式(15)
のピリジン誘導体にあっては次のような関係にあり、そ
のような異性体は化合物それ自体同じ範疇に含まれる。
このような互変異性体型を含む一般式(9)、(13)
及び(15)のピリジン誘導体は便宜上一方の表現を用
いるが他方の異性体をも包含することは言うまでもな
い。
【0081】
【化33】
【0082】〔式中R10及びnは前記に同じ。〕 本発明の化合物は、適当な製剤用担体を用いて通常の方
法に従い、製剤組成物とされる。ここで用いられる担体
としては、通常の薬剤に汎用される各種のもの、例えば
賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味剤、矯
臭剤、界面活性剤等を例示できる。
【0083】本発明製剤を人を含む哺乳動物の感染症、
殊にメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の引き起こす感染症
の治療剤として使用する際の投与単位形態としては特に
限定されず、治療目的に応じて適宜選択でき、具体的に
は注射剤、坐剤、点眼剤、軟膏剤、エアゾール剤等の非
経口剤、錠剤、被覆錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、
液剤、丸剤、懸濁剤、乳剤等の経口剤を例示できる。
【0084】上記各種薬剤は、この分野で通常知られた
製剤方法により製剤化される。錠剤、散剤、顆粒剤等の
経口用固形製剤の形態に成形するに際しては、担体とし
て例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿
素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロ
ース、ケイ酸、メチルセルロース、グリセリン、アルギ
ン酸ナトリウム、アラビアゴム等の賦形剤、単シロッ
プ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリ
ドン、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチル
セルロース、エチルセルロース、水、エタノール、リン
酸カリウム等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナト
リウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン
酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、
ステアリン酸、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制
剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム
等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デ
ンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケ
イ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸
末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を使用でき
る。更に錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例
えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコー
ティング錠、二重錠、多層錠等とすることができる。
【0085】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
して例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化
植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム
末、トラガント末、ゼラチン等の結合剤、ラミナラン、
カンテン等の崩壊剤等を使用できる。
【0086】カプセル剤は上記で例示した各種の担体と
混合し、硬質ゼラチンカプセル、軟質カプセル等に充填
して調製される。
【0087】坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
して例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、ラノリ
ン、高級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼ
ラチン、半合成グリセライド、ウィテップゾール(登録
商標ダイナマイトノーベル社)等に適当な吸収促進剤を
添加して使用できる。
【0088】注射剤の形態に成形するに際しては、担体
として例えば水、エチルアルコール、マクロゴール、プ
ロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコ
ール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等の希釈剤、
クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウ
ム等のpH調整剤及び緩衝剤、ピロ亜硫酸ナトリウム、
エチレンジアミン四酢酸、チオグリコール酸、チオ乳酸
等の安定化剤等を使用できる。なお、この場合等張性の
溶液を調製するに充分な量の食塩、ブドウ糖又はグリセ
リンを医薬製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶
解補助剤、無痛化剤、局所麻酔剤等を添加してもよい。
これらの担体を添加して、常法により皮下、筋肉内、静
脈内用注射剤を製造することができる。
【0089】液体製剤は水性又は油性の懸濁液、溶液、
シロップ、エリキシル剤であってもよく、これらは通常
の添加剤を用いて常法に従い、調製される。
【0090】軟膏剤、例えばペースト、クリーム及びゲ
ルの形態に調製するに際しては、希釈剤として例えば白
色ワセリン、パラフィン、グリセリン、セルロース誘導
体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト
等を使用できる。
【0091】上記製剤中に含有されるべき本発明化合物
の量としては、剤型、投与経路、投与計画等により異な
り一概には言えず広い範囲内から適宜選択されるが、通
常製剤中に1〜70重量%程度とするのがよい。
【0092】上記製剤の投与方法は、例えば経腸投与、
経口投与、直腸投与、口腔内投与、経皮投与等特に制限
されず、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条
件、患者の症状の程度等に応じて適宜決定される。例え
ば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセ
ル剤の場合には、経口投与される。また注射剤の場合に
は単独で又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合
して静脈内投与され、更に必要に応じて単独で筋肉内、
皮内、皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には
直腸内投与される。軟膏剤は、皮膚、口腔内粘膜等に塗
布される。
【0093】本発明の化合物の投与量は、用法、患者の
年齢、状態、病気の種類、投与する本発明化合物の種類
等に応じて適宜選択される。一般に1日100mgから
約10g、更にはそれ以上の量が患者に投与できる。病
原菌感染症の治療には、本発明化合物の1回当りの平均
投与量として約50mg、100mg、250mg、1
000mg、2000mgの量が使用できる。
【0094】目的化合物の有用性を示すために、本発明
の代表的化合物の寒天平板希釈法により各種細菌に対す
る抗菌力試験を行ない、各種細菌に対する菌発育最小阻
止濃度(MIC値)をFMOX(フロモキセフ)と比較
して試験した結果を表1に、また臨床分離メチシリン耐
性、シプロフロキサシン高度耐性黄色ブドウ球菌に対す
るMIC−80値をVCM(バンコマイシン)、FMO
X、CPFX(シプロフロキサシン)と比較した結果を
表2に示す。尚、試験化合物は以下の通りである。
【0095】試験化合物 (a):7−〔2−シクロペンチルオキシイミノ−2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−
3−〔2−(1−(2−トリメチルアンモニオエチル)
−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−
カルボキシレート塩化物 (b):7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミ
ノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−
(1−(2−トリメチルアンモニオエチル)−4−ピリ
ジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボキシ
レート塩化物 (c):7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミ
ノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−
(1−(2−カルバモイルメチル−ジメチルアンモニオ
エチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェ
ム−4−カルボキシレート塩化物 (d):7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミ
ノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−
(1−(2−アセトニル−ジメチルアンモニオエチル)
−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−
カルボキシレート塩化物 (e):7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミ
ノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−
(1−(2−ヒドロキシエチル−ジメチルアンモニオエ
チル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム
−4−カルボキシレート塩化物 (f):7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミ
ノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−
(1−(2−(4−メチルモルホリニオ)エチル)−4
−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カル
ボキシレート塩化物
【0096】
【表1】
【0097】
【表2】
【0098】
【実施例】以下に実施例を掲げる。
【0099】実施例1
【0100】
【化34】
【0101】7−[2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド]−3−(2−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シビニル)−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒド
リルエステル19.7g(0.0165モル)及び1−
(2−ジメチルアミノエチル)−4−ピリドチオン3.
16g(0.017モル)を無水ジメチルホルムアミド
150mlを加えて溶解し室温で2.5時間撹拌した。
反応終了後、酢酸エチルエステル(1200ml)で抽
出し、水で3回、10%食塩水で1回洗浄を行ない、有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下有機溶媒を
留去して、目的物の7−〔2−トリチルオキシイミノ−
2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセ
トアミド〕−3−〔2−(1−(2−ジメチルアミノエ
チル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム
−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・トリフルオ
ロメタンスルホン酸塩を20.3g得た。
【0102】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;2.15(6H,s)、2.69(2H,m)、
3.77(1H,ABq,J=17.1Hz)、4.1
8(1H,ABq,J=17.1Hz)、4.55(2
H,m)、5.35(1H,d,J=4.8Hz)、
5.98(1H,dd,J=4.8Hz,7.8H
z)、6.63(1H,s)、6.97(1H,s)、
7.1−7.6(42H,m)、8.09(2H,d,
J=6.9Hz)、8.75(2H,d,J=6.9H
z)、8.79(1H,s)、9.93(1H,d,J
=7.8Hz)。
【0103】実施例2
【0104】
【化35】
【0105】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−〔2−(1−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−
4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・トリフルオロ
メタンスルホン酸塩20.3g(0.016モル)をア
セトニトリル100mlに溶解して沃化メチル10.3
ml(0.16モル)を加え室温で2時間撹拌した。反
応終了後、減圧下、溶媒を留去して7−〔2−トリチル
オキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール−
4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−ト
リメチルアンモニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビ
ニル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリル
エステル・沃化物を22.6g得た.1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm;3.15
(9H,s)、3.77(1H,ABq,J=17.1
Hz)、3.91(2H,m)、4.18(1H,AB
q,J=17.1Hz)、4.96(2H,m)、5.
35(1H,d,J=4.8Hz)、5.98(1H,
dd,J=4.8Hz,7.8Hz)、6.62(1
H,s)、6.97(1H,s)、7.1−7.6(4
2H,m)、8.20(2H,d,J=6.9Hz)、
8.79(1H,brs)、8.82(2H,d,J=
6.9Hz)、9.93(1H,d,J=7.8H
z)。
【0106】実施例3
【0107】
【化36】
【0108】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−〔2−(1−(2−トリメチルアンモニオ
エチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェ
ム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・沃化物2
2.6g(0.016モル)をクロロホルム70mlに
溶解して、88%ギ酸40ml及び濃塩酸5.5mlを
加え室温で4時間撹拌した。反応終了後ギ酸層をクロロ
ホルム(70ml×3)で洗浄し、これをイソプロピル
エーテル/アセトン(200ml/600ml)中滴下
した。沈殿物を濾取して7−〔2−ヒドロキシイミノ−
2−(2−アミノチアゾール−4−イル)アセトアミ
ド〕−3−〔2−(1−(2−トリメチルアンモニオエ
チル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム
−4−カルボキシレートの粗生成物7.0gを得た。こ
の粗生成物を0.1規定塩酸130mlに溶解してハイ
ポーラスポリマー三菱ダイヤイオンHP−21カラムに
吸着して、水、次いで水/アセトニトリルで展開した。
目的物を含む分画を集め、減圧濃縮、凍結乾燥を行な
い、3.0gの7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−
〔2−(1−(2−トリメチルアンモニオエチル)−4
−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カル
ボキシレートの塩化物を得た。
【0109】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;3.18(9H,s)、3.59(1H,ABq,
J=17.1Hz)、3.87(1H,ABq,J=1
7.1Hz)、4.00(2H,m)、5.04(2
H,m)、5.13(1H,d,J=4.8Hz)、
5.70(1H,dd,J=4.8Hz,7.8H
z)、6.64(1H,s)、6.6−6.8(1H,
m)、7.13(2H,m)、7.42(1H,d,J
=15.3Hz)、8.12(2H,d,J=6.6H
z)、8.96(2H,d,J=6.6Hz)、9.4
5(1H,d,J=7.8Hz)、11.38(1H,
s)。
【0110】実施例4
【0111】
【化37】
【0112】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−〔2−(1−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−
4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・トリフルオロ
メタンスルホン酸塩3.0g(0.0024モル)をア
セトニトリル15mlに溶解して2−ヨードアセトアミ
ド1.8g(0.098モル)を加え室温で4時間撹拌
した。反応終了後、減圧下、溶媒を留去して7−〔2−
トリチルオキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチア
ゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−
(2−カルバモイルメチル−ジメチルアンモニオエチ
ル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−
4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・沃化物と2−
ヨードアセトアミドの混合物を4.8g得た。
【0113】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;3.15(6H,s)、3.75(1H,ABq,
J=17.1Hz)、4.1−4.2(5H,m)、
4.97(2H,m)、5.35(1H,d,J=5.
1Hz)、5.98(1H,dd,J=5.1Hz,
8.1Hz)、6.62(1H,s)、6.95(1
H,s)、7.0−8.0(44H,m)、8.18
(2H,d,J=6.6Hz)、8.78(1H,
s)、8.86(2H,d,J=6.6Hz)、9.9
2(1H,d,J=8.1Hz)。
【0114】実施例5
【0115】
【化38】
【0116】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−〔2−(1−(2−カルバモイルメチル−
ジメチルアンモニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビ
ニル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリル
エステル・沃化物4.8gをクロロホルム8mlに溶解
して、88%ギ酸6ml及び濃塩酸0.8mlを加え室
温で3.5時間撹拌した。反応終了後ギ酸層をクロロホ
ルム(8ml×3)で洗浄し、これをイソプロピルエー
テル/アセトン(50ml/100ml)中滴下した。
沈殿物を濾取して7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−
3−〔2−(1−(2−カルバモイルメチル−ジメチル
アンモニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−
3−セフェム−4−カルボキシレートの粗生成物1.4
gを得た。この粗生成物を水14mlに溶解してハイポ
ーラスポリマー三菱ダイヤイオンHP−21カラムに吸
着して、水、次いで水/アセトニトリルで展開した。目
的物を含む分画を集め、減圧濃縮、凍結乾燥を行ない、
327mgの7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−
アミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−
〔2−(1−(2−カルバモイルメチル−ジメチルアン
モニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−
セフェム−4−カルボキシレートの塩化物を得た。
【0117】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;3.34(6H,s)、3.60(1H,ABq,
J=17.1Hz)、3.92(1H,ABq,J=1
7.1Hz)、4.21(2H,m)、4.29(2
H,s)、5.11(2H,m)、5.13(1H,
d,J=5.1Hz)、5.72(1H,dd,J=
5.1Hz,8.1Hz)、6.65(1H,s)、
6.6−6.8(1H,m)、7.12(2H,br
s)、7.40(1H,d,J=15.0Hz)、7.
72(1H,brs)、8.19(2H,d,J=6.
6Hz)、8.32(1H,brs)、8.97(2
H,d,J=6.6Hz)、9.44(1H,d,J=
8.1Hz)、11.38(1H,s)。
【0118】実施例6
【0119】
【化39】
【0120】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−(2−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シビニル)−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒド
リルエステル15.7g(0.0132モル)及び1−
(2−モルホリノエチル)−4−ピリドチオン3.1g
(0.014モル)を無水ジメチルホルムアミド80m
lを加えて溶解し室温で2.5時間撹拌した。反応終了
後、酢酸エチルエステル(800ml)で抽出し、水で
2回、10%食塩水で2回洗浄を行ない、有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下有機溶媒を留去して、
目的物の7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−(2−
トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕
−3−〔2−(1−(2−モルホリノエチル)−4−ピ
リジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボン
酸ベンズヒドリルエステル・トリフルオロメタンスルホ
ン酸塩を13.1g得た。
【0121】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;2.41(4H,m)、2.75(2H,m)、
3.48(4H,m)、3.76(1H,ABq,J=
18.0Hz)、4.16(1H,ABq,J=18.
0Hz)、4.55(2H,m)、5.35(1H,
d,J=4.8Hz)、5.97(1H,dd,J=
4.8Hz,7.8Hz)、6.63(1H,s)、
6.99(1H,s)、7.1−7.6(42H,
m)、8.07(2H,d,J=7.2Hz)、8.7
2(2H,d,J=7.2Hz)、8.77(1H,
s)、9.93(1H,d,J=7.8Hz)。
【0122】実施例7
【0123】
【化40】
【0124】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−〔2−(1−(2−モルホリノエチル)−
4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カ
ルボン酸ベンズヒドリルエステル・トリフルオロメタン
スルホン酸塩2g(0.0016モル)に沃化メチル1
0ml(0.16モル)を加え室温で64時間撹拌し
た。反応終了後、減圧下、沃化メチルを留去して7−
〔2−トリチルオキシイミノ−2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−
(1−(2−(4−メチルモルホリニオ)エチル)−4
−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カル
ボン酸ベンズヒドリルエステル・沃化物を2.15g得
た。
【0125】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;3.28(3H,s)、3.52(4H,m)、
3.77(1H,ABq,J=18.0Hz)、3.9
6(4H,m)、4.07(2H,m)、4.18(1
H,ABq,J=18.0Hz)、4.99(2H,
m)、5.35(1H,d,J=5.1Hz)、5.9
8(1H,dd,J=5.1Hz,8.4Hz)、6.
63(1H,s)、6.98(1H,s)、7.1−
7.6(42H,m)、8.21(2H,d,J=6.
9Hz)、8.78(1H,s)、8.87(2H,
d,J=6.9Hz)、9.94(1H,d,J=8.
4Hz)。
【0126】実施例8
【0127】
【化41】
【0128】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−〔2−(1−(2−(4−メチルモルホリ
ニオ)エチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−
セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・沃
化物2.1gをクロロホルム5mlに溶解して、88%
ギ酸3.2ml及び濃塩酸0.496mlを加え室温で
4時間撹拌した。反応終了後ギ酸層をクロロホルム(5
ml×3)で洗浄し、これをイソプロピルエーテル/ア
セトン(20ml/50ml)中滴下した。沈殿物を濾
取して7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノ
チアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−
(1−(2−(4−メチルモルホリニオ)エチル)−4
−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カル
ボキシレートの粗生成物0.55gを得た。この粗生成
物を0.1規定塩酸5mlに溶解してハイポーラスポリ
マー三菱ダイヤイオンHP−21カラムに吸着して、
水、次いで水/アセトニトリルで展開した。目的物を含
む分画を集め、減圧濃縮、凍結乾燥を行ない、0.15
6gの7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノ
チアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−
(1−(2−(4−メチルモルホリニオ)エチル)−4
−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カル
ボキシレートの塩化物を得た。
【0129】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;3.30(3H,s)、3.53(4H,m)、
3.61(1H,ABq,J=16.8Hz)、3.9
5(6H,m)、4.01(2H,m)、5.02(2
H,m)、5.15(1H,d,J=5.1Hz)、
5.73(1H,dd,J=5.1Hz,8.4H
z)、6.66(1H,s)、6.80(1H,m)、
7.11(2H,m)、7.41(1H,d,J=1
5.0Hz)、8.15(2H,d,J=6.9H
z)、8.91(2H,d,J=6.9Hz)、9.4
6(1H,d,J=8.4Hz)、11.32(1H,
s)。
【0130】実施例9
【0131】
【化42】
【0132】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−(2−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シビニル)−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒド
リルエステル2.0g及び1−(2−ピペリジノエチ
ル)−4−ピリドチオン0.4gを無水ジメチルホルム
アミド10mlを加えて溶解し室温で4時間撹拌した。
反応終了後、酢酸エチルエステル(100ml)で抽出
し、水で2回、10%食塩水で2回洗浄を行ない、有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下有機溶媒を留
去して、次いでクロロホルム10mlに溶解し、100
mlのイソプロピルエーテルに滴下し、生じた沈殿物を
濾取後乾燥して目的物の7−〔2−トリチルオキシイミ
ノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)
アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−ピペリジノエ
チル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム
−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・トリフルオ
ロメタンスルホン酸塩を1.99g得た。
【0133】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;1.3−1.5(6H,m)、2.3−2.4(4
H,m)、2.7(2H,m)、3.75(1H,AB
q,J=17.1Hz)、4.15(1H,ABq,J
=17.1Hz)、4.5(2H,m)、5.32(1
H,d,J=4.8Hz)、5.97(1H,dd,J
=4.8Hz,8.2Hz)、6.61(1H,s)、
6.98(1H,s)、7.0−7.6(42H,
m)、8.05(2H,d,J=6.9Hz)、8.6
8(2H,d,J=6.9Hz)、9.93(1H,
d,J=8.2Hz)。
【0134】実施例10
【0135】
【化43】
【0136】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−〔2−(1−(2−ピペリジノエチル)−
4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カ
ルボン酸ベンズヒドリルエステル・トリフルオロメタン
スルホン酸塩2gを6mlのアセトニトリルに溶解し
て、沃化メチル2.6mlを加え室温で16時間撹拌し
た。反応終了後、イソプロピルエーテル86ml中に滴
下して生じた沈殿物を濾取後乾燥して7−〔2−トリチ
ルオキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−
(1−メチルピペリジニオ)エチル)−4−ピリジニ
オ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベン
ズヒドリルエステル・沃化物を1.93g得た。
【0137】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;1.5−1.6(2H,m)、1.7−1.9(4
H,m)、3.15(3H,s)、3.3−3.5(4
H,m)、3.77(1H,ABq,J=17.1H
z)、3.9−4.0(2H,m)、4.18(1H,
ABq,J=17.1Hz)、4.9−5.0(2H,
m)、5.35(1H,d,J=4.8Hz)、5.9
8(1H,dd,J=4.8Hz,8.2Hz)、6.
62(1H,s)、6.99(1H,s)、7.0−
7.6(42H,m)、8.2(2H,d,J=6.9
Hz)、8.87(2H,d,J=6.9Hz)、9.
92(1H,d,J=8.2Hz)。
【0138】実施例11
【0139】
【化44】
【0140】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−〔2−(1−(2−(1−メチルピペリジ
ニオ)エチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−
セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・沃
化物1.8gをクロロホルム5.1mlに溶解して、8
8%ギ酸3.4ml及び濃塩酸0.296mlを加え室
温で3.5時間撹拌した。反応終了後ギ酸層をクロロホ
ルム(5ml×3)で洗浄し、これをイソプロピルエー
テル/アセトン(8.5ml/31ml)中滴下した。
沈殿物を濾取して7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−
3−〔2−(1−(2−(1−メチルピペリジニオ)エ
チル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム
−4−カルボキシレートの粗生成物0.65gを得た。
この粗生成物を水に溶解してハイポーラスポリマー三菱
ダイヤイオンHP−21カラムに吸着して、水、次いで
水/アセトニトリルで展開した。目的物を含む分画を集
め、減圧濃縮、凍結乾燥を行ない、0.273gの7−
〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−
(1−メチルピペリジニオ)エチル)−4−ピリジニ
オ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボキシレー
トの塩化物を得た。
【0141】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;1.4−1.6(2H,m)、1.7−1.9(4
H,m)、3.19(3H,s)、3.3−3.5(4
H,m)、3.58(1H,d,J=17.1Hz)、
3.85(1H,d,J=17.1Hz)、4.0−
4.1(2H,m)、5.0−5.1(2H,m)、
5.12(1H,d,J=4.8Hz)、5.70(1
H,dd,J=4.8Hz,8.2Hz)、6.63
(1H,d,J=15.3Hz)、6.65(1H,
s)、7.15(2H,brs)、7.41(1H,
d,J=15.3Hz)、8.08(2H,d,J=
6.9Hz)、9.00(2H,d,J=6.9H
z)、9.45(1H,d,J=8.2Hz)、11.
48(1H,s)。
【0142】実施例12
【0143】
【化45】
【0144】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−(2−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シビニル)−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒド
リルエステル3.28g及び1−(3−モルホリノプロ
ピル)−4−ピリドチオン0.73gを無水ジメチルホ
ルムアミド10mlを加えて溶解し室温で62.5時間
撹拌した。反応終了後、酢酸エチルエステル(100m
l)で抽出し、水で2回、10%食塩水で2回洗浄を行
ない、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下有
機溶媒を留去して、次いでクロロホルム15mlに溶解
し、700mlのイソプロピルエーテルに滴下し、生じ
た沈殿物を濾取後乾燥して目的物の7−〔2−トリチル
オキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール−
4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(3−モ
ルホリノプロピル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−
3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル
・トリフルオロメタンスルホン酸塩を2.8g得た。
【0145】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;2.05(2H,m)、2.23(6H,m)、
3.43(4H,brs)、3.74(1H,d,J=
17.4Hz)、4.17(1H,d,J=17.4H
z)、4.48(2H,brs)、5.36(1H,
d,J=4.8Hz)、5.96(1H,dd,J=
4.8Hz,8.4Hz)、6.60(1H,s)、
6.96(1H,s)、7.1−7.6(42H,
m)、8.06(2H,d,J=6.0Hz)、8.7
8(3H,m)、9.95(1H,d,J=8.4H
z)。
【0146】実施例13
【0147】
【化46】
【0148】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−〔2−(1−(3−モルホリノプロピル)
−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−
カルボン酸ベンズヒドリルエステル・トリフルオロメタ
ンスルホン酸塩1.36gに沃化メチル15mlを加え
室温で16時間撹拌した。反応終了後、減圧下溶媒を留
去して7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−(2−ト
リチルアミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−
3−〔2−(1−(3−(4−メチルモルホリニオ)プ
ロピル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェ
ム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・沃化物を
1.4g得た。
【0149】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;2.38(2H,m)、3.10(3H,s)、
3.40(4H,m)、3.48(2H,m)、3.7
8(1H,d,J=17.4Hz)、3.92(4H,
brs)、4.19(1H,d,J=17.4Hz)、
4.53(2H,brs)、5.37(1H,d,J=
4.8Hz)、5.98(1H,dd,J=4.8H
z,8.4Hz)、6.61(1H,s)、6.96
(1H,s)、7.1−7.6(42H,m)、8.1
8(2H,d,J=6.0Hz)、8.78(3H,
m)、9.95(1H,d,J=8.4Hz)。
【0150】実施例14
【0151】
【化47】
【0152】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−〔2−(1−(3−(4−メチルモルホリ
ニオ)プロピル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3
−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・
沃化物1.7gをクロロホルム3.8mlに溶解して、
88%ギ酸2.5ml及び濃塩酸0.278mlを加え
室温で3.5時間撹拌した。反応終了後ギ酸層をクロロ
ホルム(4ml×5)で洗浄し、これをイソプロピルエ
ーテル/アセトン(20ml/40ml)中滴下した。
沈殿物を濾取して7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−
3−〔2−(1−(3−(4−メチルモルホリニオ)プ
ロピル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェ
ム−4−カルボキシレートの粗生成物0.53gを得
た。この粗生成物を水に溶解してハイポーラスポリマー
三菱ダイヤイオンHP−21カラムに吸着して、水、次
いで水/アセトニトリルで展開した。目的物を含む分画
を集め、減圧濃縮、凍結乾燥を行ない、0.112gの
7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−
(3−(4−メチルモルホリニオ)プロピル)−4−ピ
リジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボキ
シレートの塩化物を得た。
【0153】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;2.36(2H,m)、3.09(3H,s)、
3.43(4H,m)、3.58(2H,m)、3.7
5(1H,d,J=17.4Hz)、3.92(4H,
brs)、4.20(1H,d,J=17.4Hz)、
4.58(2H,brs)、5.23(1H,d,J=
4.8Hz)、5.83(1H,dd,J=4.8H
z,8.4Hz)、6.48(1H,m)、6.63
(1H,s)、7.08(2H,brs)、7.45
(1H,d,J=15.4Hz)、8.06(2H,
d,J=6.0Hz)、8.74(2H,d,J=6.
0Hz)、9.42(1H,d,J=8.4Hz)、1
1.30(1H,s)。
【0154】実施例15
【0155】
【化48】
【0156】7−〔2−シクロペンチルオキシイミノ−
2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセ
トアミド〕−3−(2−トリフルオロメタンスルホニル
オキシビニル)−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズ
ヒドリルエステル1.59g及び1−(2−ジメチルア
ミノエチル)−4−ピリドチオン0.3gを無水ジメチ
ルホルムアミド8.0mlを加えて溶解し室温で4.5
時間撹拌した。反応終了後、酢酸エチルエステル(12
0ml)で抽出し、水で3回、10%食塩水で1回洗浄
を行ない、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧下有機溶媒を留去した。次いでこれをクロロホルム8
mlに溶解し、80mlのジイソプロピルエーテルに滴
下して生じた沈殿物を濾取し乾燥して目的物の7−〔2
−シクロペンチルオキシイミノ−2−(2−トリチルア
ミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2
−(1−(2−ジメチルアミノエチル)−4−ピリジニ
オ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベン
ズヒドリルエステル・トリフルオロメタンスルホン酸塩
を1.43g得た。
【0157】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;1.4−1.9(8H,m)、2.15(6H,
s)、2.69(2H,m)、3.70(1H,d,J
=17.0Hz)、4.15(1H,d,J=17.0
Hz)、4.55(2H,m)、4.63(1H,
m)、5.25(1H,d,J=5.1Hz)、5.7
8(1H,dd,J=5.1Hz,8.4Hz)、6.
65(1H,s)、6.98(1H,s)、7.0−
7.6(42H,m)、8.06(2H,d,J=6.
9Hz)、8.72(2H,d,J=6.9Hz)、
9.52(1H,d,J=8.4Hz)。
【0158】実施例16
【0159】
【化49】
【0160】7−〔2−シクロペンチルオキシイミノ−
2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセ
トアミド〕−3−〔2−(1−(2−ジメチルアミノエ
チル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム
−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・トリフルオ
ロメタンスルホン酸塩1.42gをアセトニトリル7.
1mlに溶解して沃化メチル0.75mlを加え室温で
1.5時間撹拌した。反応終了後、ジイソプロピルエー
テル中に滴下して生じた沈殿物を濾取、乾燥して7−
〔2−シクロペンチルオキシイミノ−2−(2−トリチ
ルアミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−
〔2−(1−(2−トリメチルアンモニオエチル)−4
−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カル
ボン酸ベンズヒドリルエステル・沃化物を1.52g得
た。
【0161】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;1.4−1.9(8H,m)、3.16(9H,
s)、3.71(1H,d,J=17.0Hz)、3.
85−3.95(2H,m)、4.18(1H,d,J
=17.0Hz)、4.62(1H,m)、4.9−
5.0(2H,m)、5.27(1H,d,J=5.1
Hz)、5.78(1H,dd,J=5.1Hz,8.
4Hz)、6.65(1H,s)、6.97(1H,
s)、7.0−7.6(42H,m)、8.20(1
H,d,J=6.9Hz)、8.84(2H,d,J=
6.9Hz)、9.52(1H,d,J=8.4H
z)。
【0162】実施例17
【0163】
【化50】
【0164】7−〔2−シクロペンチルオキシイミノ−
2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセ
トアミド〕−3−〔2−(1−(2−トリメチルアンモ
ニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セ
フェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・沃化
物1.41gをクロロホルム4.7mlに溶解して、8
8%ギ酸3.1ml及び濃塩酸0.268mlを加え室
温で3時間撹拌した。反応終了後ギ酸層をクロロホルム
(5ml×3)で洗浄し、これをジイソプロピルエーテ
ル/アセトン(7.6ml/28ml)中滴下した。沈
殿物を濾取して7−〔2−シクロペンチルオキシイミノ
−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)アセトアミ
ド〕−3−〔2−(1−(2−トリメチルアンモニオエ
チル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム
−4−カルボキシレートの粗生成物0.57gを得た。
この粗生成物を水に溶解してハイポーラスポリマー三菱
ダイヤイオンHP−21カラムに吸着して、水、次いで
水/アセトニトリルで展開した。目的物を含む分画を集
め、減圧濃縮、凍結乾燥を行ない、0.42gの7−
〔2−シクロペンチルオキシイミノ−2−(2−アミノ
チアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−
(1−(2−トリメチルアンモニオエチル)−4−ピリ
ジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボキシ
レートの塩化物を得た。
【0165】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;1.4−1.9(8H,m)、3.19(9H,
s)、3.57(1H,d,J=17.0Hz)、3.
83(1H,d,J=17.0Hz)、4.0−4.1
(2H,m)、4.62(1H,m)、5.0−5.1
(2H,m)、5.11(1H,d,J=5.1H
z)、5.66(1H,dd,J=5.1Hz,8.4
Hz)、6.61(1H,d,J=15.3Hz)、
6.68(1H,s)、7.22(2H,brs)、
7.41(1H,d,J=15.3Hz)、8.09
(2H,d,J=6.9Hz)、8.95(2H,d,
J=6.9Hz)、9.48(1H,d,J=8.4H
z)。
【0166】実施例18
【0167】
【化51】
【0168】実施例4の方法に準じ、7−〔2−トリチ
ルオキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−
ジメチルアミノエチル)−4−ピリジニオ)チオビニ
ル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエ
ステル・トリフルオロメタンスルホン酸塩物3.0g及
びヨードアセトン885μlより7−〔2−トリチルオ
キシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール−4
−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−アセ
トニル−ジメチルアンモニオエチル)−4−ピリジニ
オ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベン
ズヒドリルエステル・沃化物を3.51g得た。
【0169】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;2.15(3H,s)、3.25(6H,s)、
3.77(1H,ABq,J=17.0Hz),4.0
−4.1(2H,m)、4.18(1H,ABq,J=
17.0Hz)、4.64(2H,brs)、4.9−
5.0(2H,m)、5.34(1H,d,J=5.3
Hz)、5.98(1H,dd,J=5.3Hz,8.
3Hz)、6.62(1H,s)、6.99(1H,
s)、7.0−7.6(42H,m)、8.20(2
H,d,J=6.9Hz)、8.83(2H,d,J=
6.9Hz)、9.95(1H,d,J=8.3H
z)。
【0170】実施例19
【0171】
【化52】
【0172】実施例4の方法に準じ、7−〔2−トリチ
ルオキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−
ジメチルアミノエチル)−4−ピリジニオ)チオビニ
ル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエ
ステル・トリフルオロメタンスルホン酸塩物2.5g及
び2−ブロモ酢酸ベンズヒドリルエステル8.32gよ
り7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−(2−トリチ
ルアミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−
〔2−(1−(2−ベンズヒドリルオキシカルボニルメ
チル−ジメチルアンモニオエチル)−4−ピリジニオ)
チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒ
ドリルエステル・臭化物を2.61g得た。
【0173】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;3.31(6H,s)、3.77(1H,ABq,
J=17.0Hz),4.05−4.15(2H,
m)、4.18(1H,ABq,J=17.0Hz)、
4.84(2H,brs)、5.0−5.1(2H,
m)、5.34(1H,d,J=5.1Hz)、5.9
8(1H,dd,J=5.1Hz,8.3Hz)、6.
62(1H,s)、6.90(1H,s)、6.99
(1H,s)、7.0−7.6(52H,m)、8.2
0(2H,d,J=6.6Hz)、8.90(2H,
d,J=6.6Hz)、9.95(1H,d,J=8.
3Hz)。
【0174】実施例20
【0175】
【化53】
【0176】実施例4の方法に準じ、7−〔2−トリチ
ルオキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−
ジメチルアミノエチル)−4−ピリジニオ)チオビニ
ル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエ
ステル・トリフルオロメタンスルホン酸塩物3.0g及
び2−ヨードエタノール19gより7−〔2−トリチル
オキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール−
4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−ヒ
ドロキシエチル−ジメチルアンモニオエチル)−4−ピ
リジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボン
酸ベンズヒドリルエステル・沃化物を3.21g得た。
【0177】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;3.18(6H,s)、3.5−3.6(2H,
m)、3.74(1H,ABq,J=17.0Hz),
3.8−3.9(2H,m)、3.9−4.0(2H,
m)、4.18(1H,ABq,J=17.0Hz)、
4.9−5.0(2H,m)、5.37(1H,d,J
=5.1Hz)、5.98(1H,dd,J=5.1H
z,8.3Hz)、6.62(1H,s)、6.99
(1H,s)、7.0−7.6(42H,m)、8.1
9(2H,d,J=6.9Hz)、8.82(2H,
d,J=6.9Hz)、9.95(1H,d,J=8.
3Hz)。
【0178】実施例21
【0179】
【化54】
【0180】実施例4の方法に準じ、7−〔2−トリチ
ルオキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−
ジメチルアミノエチル)−4−ピリジニオ)チオビニ
ル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエ
ステル・トリフルオロメタンスルホン酸塩物2.5g及
び2−ブロモ酢酸エチルエステル3.0mlより7−
〔2−トリチルオキシイミノ−2−(2−トリチルアミ
ノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−
(1−(2−エチルオキシカルボニルメチル−ジメチル
アンモニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−
3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル
・臭化物を2.5g得た。
【0181】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;1.22(3H,t,J=7.2Hz)、3.30
(6H,s)、3.77(1H,ABq,J=17.0
Hz),4.05−4.15(2H,m)、4.18
(1H,ABq,J=17.0Hz)、4.19(2
H,q,J=7.2Hz)、4.56(2H,br
s)、5.0−5.1(2H,m)、5.37(1H,
d,J=4.8Hz)、5.98(1H,dd,J=
4.8Hz,8.1Hz)、6.62(1H,s)、
6.98(1H,s)、7.0−7.6(42H,
m)、8.20(2H,d,J=7.0Hz)、8.9
0(2H,d,J=7.0Hz)、9.95(1H,
d,J=8.1Hz)。
【0182】実施例22
【0183】
【化55】
【0184】実施例3の方法に準じ、7−〔2−トリチ
ルオキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−
アセトニル−ジメチルアンモニオエチル)−4−ピリジ
ニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベ
ンズヒドリルエステル・沃化物3.5gより7−〔2−
ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾール−4−
イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−アセト
ニルージメチルアンモニオエチル)−4−ピリジニオ)
チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボキシレート・
塩化物を535mg得た。
【0185】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;2.15(3H,s)、3.28(6H,s)、
3.56(1H,ABq,J=17.0Hz),3.7
9(1H,ABq,J=17.0Hz),4.1−4.
2(2H,m)、4.84(2H,brs)、5.0−
5.1(2H,m)、5.13(1H,d,J=5.3
Hz)、5.69(1H,dd,J=5.3Hz,8.
3Hz)、6.53(1H,d,J=15.3Hz)、
6.62(1H,s)、7.13(2H,brs)、
7.41(1H,d,J=15.3Hz)、8.05
(2H,d,J=6.9Hz)、8.91(2H,d,
J=6.9Hz)、9.43(1H,d,J=8.3H
z)、11.5(1H,s)。
【0186】実施例23
【0187】
【化56】
【0188】実施例3の方法に準じ、7−〔2−トリチ
ルオキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−
ベンズヒドリルオキシカルボニルメチルージメチルアン
モニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−
セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・臭
化物2.41gより7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−
3−〔2−(1−(2−カルボキシレートメチル−ジメ
チルアンモニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニ
ル〕−3−セフェム−4−カルボキシレートを289m
g得た。
【0189】1H−NMR(D2 O)δppm;3.1
8(6H,s)、3.54(1H,ABq,J=17.
0Hz),3.71(2H,brs)、3.75(1
H,ABq,J=17.0Hz),4.08−4.18
(2H,m)、4.8−4.9(2H,m)、5.06
(1H,d,J=5.1Hz)、5.65(1H,d,
J=5.1Hz)、6.54(1H,d,J=15.3
Hz)、6.64(1H,s)、7.39(1H,d,
J=15.3Hz)、7.94(2H,d,J=6.9
Hz)、8.68(2H,d,J=6.9Hz)。
【0190】実施例24
【0191】
【化57】
【0192】実施例3の方法に準じ、7−〔2−トリチ
ルオキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−
ヒドロキシエチル−ジメチルアンモニオエチル)−4−
ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボ
ン酸ベンズヒドリルエステル・沃化物3.2gより7−
〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−
ヒドロキシエチル−ジメチルアンモニオエチル)−4−
ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボ
キシレート・塩化物を160mg得た。
【0193】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;3.21(6H,s)、3.55(2H,br
s)、3.64(1H,ABq,J=17.0Hz),
3.85(2H,brs)、4.08(1H,ABq,
J=17.0Hz),4.0−4.1(2H,m)、
5.0−5.1(2H,m)、5.19(1H,d,J
=5.1Hz)、5.80(1H,dd,J=5.1H
z,8.3Hz)、6.65(1H,s)、7.02
(1H,d,J=15.3Hz)、7.13(2H,b
rs)、7.34(1H,d,J=15.3Hz)、
8.18(2H,d,J=6.9Hz)、9.00(2
H,d,J=6.9Hz)、9.48(1H,d,J=
8.3Hz)、11.35(1H,s)。
【0194】実施例25
【0195】
【化58】
【0196】実施例3の方法に準じ、7−〔2−トリチ
ルオキシイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール
−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−
エチルオキシカルボニルメチル−ジメチルアンモニオエ
チル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム
−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・臭化物2.
49gより7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2
−(1−(2−エチルオキシカルボニルメチル−ジメチ
ルアンモニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕
−3−セフェム−4−カルボキシレート・塩化物を32
0mg得た。
【0197】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;1.23(3H,t,J=7.2Hz)、3.29
(6H,s)、3.67(1H,ABq,J=17.0
Hz),4.08(1H,ABq,J=17.0H
z),4.18(2H,q,J=7.2Hz),4.1
−4.2(2H,m)、4.60(2H,brs)、
5.0−5.1(2H,m)、5.20(1H,d,J
=4.8Hz)、5.80(1H,dd,J=4.8H
z,8.1Hz)、6.65(1H,s)、7.02
(1H,d,J=15.0Hz)、7.12(2H,b
rs)、7.35(1H,d,J=15.0Hz)、
8.19(2H,d,J=7.0Hz)、8.95(2
H,d,J=7.0Hz)、9.48(1H,d,J=
8.1Hz)、11.32(1H,s)。
【0198】実施例26
【0199】
【化59】
【0200】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−(2−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シビニル)−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒド
リルエステル2.5g及び1−(2−スルホエチル−メ
チルアミノエチル)−4−ピリドチオン0.75gを無
水ジメチルホルムアミド11mlを加えて溶解し室温で
6時間撹拌した。反応終了後、酢酸エチルエステルを加
え、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄を行ない、有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下有機溶媒を留去
し、次いで塩化メチレン15mlに溶解し、150ml
のイソプロピルエーテルに滴下した。生じた沈殿物を濾
取後、減圧下乾燥して、目的の7−〔2−トリチルオキ
シイミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−
イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−スルホ
エチル−メチルアミノエチル)−4−ピリジニオ)チオ
ビニル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリ
ルエステル・トリフルオロメタンスルホン酸塩を1.4
g得た。
【0201】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;2.17(3H,brs)、2.4−2.5(2
H,m)、2.7−2.8(2H,m)、2.7−2.
8(2H,m)、3.76(1H,ABq,J=17.
7Hz)、4.17(1H,ABq,J=17.7H
z)、4.5−4.6(2H,m)、5.34(1H,
d,J=5.1Hz)、5.97(1H,dd,J=
5.1Hz,8.4Hz)、6.62(1H,s)、
6.98(1H,s)、7.1−7.5(42H,
m)、8.05(2H,d,J=6.9Hz)、8.7
6(1H,s)、8.78(2H,d,J=6.9H
z)、9.94(1H,d,J=8.4Hz)。
【0202】実施例27
【0203】
【化60】
【0204】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−〔2−(1−(2−スルホエチル−メチル
アミノエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−
セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステル・ト
リフルオロメタンスルホン酸塩0.67gを用い、実施
例10と同様にして目的物の7−〔2−トリチルオキシ
イミノ−2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イ
ル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−スルホエ
チル−ジメチルアンモニオエチル)−4−ピリジニオ)
チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒ
ドリルエステル・沃化物を0.63g得た。
【0205】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m;3.0−3.1(2H,m)、3.13(6H,
s)、3.7−3.8(2H,m)、3.83(1H,
ABq,J=17.4Hz)、3.8−3.9(2H,
m)、4.18(1H,ABq,J=17.4Hz)、
4.9−5.0(2H,m)、5.35(1H,d,J
=5.1Hz)、5.98(1H,dd,J=5.1H
z,8.4Hz)、6.62(1H,s)、6.98
(1H,s)、7.1−7.5(42H,m)、8.1
8(2H,d,J=7.2Hz)、8.79(1H,
s)、8.85(2H,d,J=7.2Hz)、9.9
4(1H,d,J=8.4Hz)。
【0206】実施例28
【0207】
【化61】
【0208】7−〔2−トリチルオキシイミノ−2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)アセトア
ミド〕−3−〔2−(1−(2−スルホエチル−ジメチ
ルアンモニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕
−3−セフェム−4−カルボン酸ベンズヒドリルエステ
ル・沃化物0.61gを用い、実施例3と同様にして7
−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2
−スルホネートエチル−ジメチルアンモニオエチル)−
4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート0.15gを得た。
【0209】1H−NMR(DMSO−d6 +D2 O)
δppm;3.0−3.1(2H,m)、3.13(6
H,s)、3.54(1H,ABq,J=17.1H
z)、3.6−3.7(2H,m)、3.76(1H,
ABq,J=17.1Hz)、3.8−3.9(2H,
m)、4.85−4.95(2H,m)、5.07(1
H,d,J=4.8Hz)、5.66(1H,d,J=
4.8Hz)、6.55(1H,d,J=15.3H
z)、7.42(1H,d,J=15.3Hz)、8.
01(2H,d,J=7.1Hz)、8.73(2H,
d,J=7.1Hz)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 賢恵 徳島県徳島市川内町加賀須野463番地 大 塚化学株式会社徳島研究所内 (72)発明者 伊藤 昌弘 徳島県徳島市川内町加賀須野463番地 大 塚化学株式会社徳島研究所内 (72)発明者 花木 秀明 徳島県徳島市川内町平石夷野224−2 大 鵬薬品工業株式会社内 (72)発明者 兵頭 昭夫 徳島県徳島市川内町平石夷野224−2 大 鵬薬品工業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中QはCH又はNを示す。R1 はカルボキシレート
    又はカルボキシル基を示す。R2 は水素原子、置換基を
    有することのある低級アルキル基、置換基を有すること
    のある低級アルケニル基、置換基を有することのある低
    級アルキニル基、置換基を有することのある低級シクロ
    アルキル基、置換基を有することのあるカルボキシ低級
    アルキル基、置換基を有することのあるヒドロキシ低級
    アルキル基又は置換基を有することのある低級アルコキ
    シ低級アルキル基を示す。Rは 【化2】 を示す。ここでR3 は基−(CH2 )m−Y又は基−
    (CH2 )m−CO−Y(基中、mは1〜5の整数、Y
    は第4級アンモニウム基)を示す。nは0又は1〜4の
    整数を示す。B- は陰イオンを示す。fはR1 がカルボ
    キシレートを示す場合には0又は1を、R1 がカルボキ
    シル基を示す場合には2を示す。Cで表わされる環は低
    級アルキル基で置換されることのある窒素数4以下の5
    員複素環基を示す。〕で表わされるセフェム化合物、そ
    のセフェムカルボキシ保護エステル及びその非毒性塩。
  2. 【請求項2】 QがCHである請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rが 【化3】 (R3 は基−(CH2 )m−Yを示す。n、B- 、f、
    m及びYは前記に同じ)である請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R2 が水素原子又は低級シクロアルキル
    基である請求項2記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Rが 【化4】 (B- 、f、m及びYは前記に同じ)である請求項4記
    載の化合物。
  6. 【請求項6】 7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2
    −アミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−
    〔2−(1−(3−(4−メチルモルホリニオ)プロピ
    ル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−
    4−カルボキシレート塩化物又はその塩、7−〔2−ヒ
    ドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−トリメチ
    ルアンモニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕
    −3−セフェム−4−カルボキシレート塩化物又はその
    塩、7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチ
    アゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1
    −(2−カルバモイルメチル−ジメチルアンモニオエチ
    ル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−
    4−カルボキシレート塩化物又はその塩、7−〔2−ヒ
    ドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−(4−メ
    チルモルホリニオ)エチル)−4−ピリジニオ)チオビ
    ニル〕−3−セフェム−4−カルボキシレート塩化物又
    はその塩、7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−ア
    ミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2
    −(1−(2−アセトニル−ジメチルアンモニオエチ
    ル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−
    4−カルボキシレート塩化物又はその塩、7−〔2−ヒ
    ドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−(1−メ
    チルピペリジニオ)エチル)−4−ピリジニオ)チオビ
    ニル〕−3−セフェム−4−カルボキシレート塩化物又
    はその塩、7−〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−ア
    ミノチアゾール−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2
    −(1−(2−カルボキシレートメチル−ジメチルアン
    モニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−
    セフェム−4−カルボキシレート又はその塩、7−〔2
    −ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾール−4
    −イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(2−ヒド
    ロキシエチル−ジメチルアンモニオエチル)−4−ピリ
    ジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボキシ
    レート塩化物又はその塩、7−〔2−ヒドロキシイミノ
    −2−(2−アミノチアゾール−4−イル)アセトアミ
    ド〕−3−〔2−(1−(2−エチルオキシカルボニル
    メチル−ジメチルアンモニオエチル)−4−ピリジニ
    オ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボキシレー
    ト塩化物又はその塩、7−〔2−シクロペンチルオキシ
    イミノ−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)アセ
    トアミド〕−3−〔2−(1−(2−トリメチルアンモ
    ニオエチル)−4−ピリジニオ)チオビニル〕−3−セ
    フェム−4−カルボキシレート塩化物又はその塩及び7
    −〔2−ヒドロキシイミノ−2−(2−アミノチアゾー
    ル−4−イル)アセトアミド〕−3−〔2−(1−(ス
    ルホネートエチル−ジメチルアンモニオエチル)−4−
    ピリジニオ)チオビニル〕−3−セフェム−4−カルボ
    キシレート又はその塩から選ばれる少なくとも1種のセ
    フェム化合物。
  7. 【請求項7】 一般式 【化5】 〔式中R4 はセフェムカルボキシル保護基を示す。R′
    は 【化6】 を示す。ここでR3 、n、B- 及びCは前記に同じ。〕
    で表わされる化合物に、一般式 【化7】 〔式中R5 はアミノ基又は保護されたアミノ基を示す。
    6 はオキシム保護基又はR2'基(R2'基は水素原子以
    外のR2 基)を示す。Qは前記に同じ。〕で表わされる
    化合物又はその反応性誘導体を反応させ、更に必要に応
    じて保護基を除去することを特徴とする一般式 【化8】 〔式中Q、R1 、R2 及びRは前記に同じ。〕で表わさ
    れるセフェム化合物、そのセフェムカルボキシ保護エス
    テル及びその非毒性塩の製造方法。
  8. 【請求項8】 一般式 【化9】 〔式中R4 、R5 及びR6 は前記に同じ。R7 はハロゲ
    ン原子、低級アシルオキシ基又はスルホニルオキシ基を
    示す。〕で表わされる化合物に、一般式 【化10】 〔式中R3 、n及びBは前記に同じ。〕で表わされる化
    合物を反応させ、更に必要に応じて保護基を除去するこ
    とを特徴とする一般式 【化11】 〔式中Q、R1 、R2 及びRは前記に同じ。〕で表わさ
    れるセフェム化合物、そのセフェムカルボキシ保護エス
    テル及びその非毒性塩の製造方法。
  9. 【請求項9】 一般式 【化12】 〔式中R4 、R5 、R6 及びR7 は前記に同じ。〕で表
    わされる化合物に、一般式 R8 −SM 〔式中R8 は 【化13】 を示す。ここでn及びCは前記に同じ。Mは水素原子又
    は金属原子を示す。〕で表わされる化合物を反応させ、
    次いで一般式 R3 −X 〔式中Xはハロゲン原子を示す。R3 は前記に同じ。〕
    で表わされる化合物を反応させ、更に必要に応じて保護
    基を除去することを特徴とする一般式 【化14】 〔式中Q、R1 、R2 及びRは前記に同じ。〕で表わさ
    れるセフェム化合物、そのセフェムカルボキシ保護エス
    テル及びその非毒性塩の製造方法。
  10. 【請求項10】 一般式 【化15】 〔式中R4 、R5 、R6 及びR7 は前記に同じ。〕で表
    わされる化合物に、一般式 【化16】 〔式中R10は基−(CH2 )m−Z又は基−(CH2
    m−CO−Z(基中、mは1〜5の整数、Zは第3級ア
    ミノ基を示す。)を示す。nは0又は1〜4の整数を示
    す。〕で表わされる化合物を反応させ、次いで一般式 R11−X 〔式中R11は低級アルキル基、低級アルケニル基、ヒド
    ロキシ低級アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、カ
    ルバモイル低級アルキル基、低級アルカノイル低級アル
    キル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルコキ
    シカルボニル低級アルキル基、アミノ低級アルキル基、
    低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低級アルキルア
    ミノ低級アルキル基又はスルホ低級アルキル基を示す。
    Xはハロゲン原子を示す。〕で表わされる化合物を反応
    させ、更に必要に応じて保護基を除去することを特徴と
    する一般式 【化17】 〔式中Q、R1 、R2 及びRは前記に同じ。〕で表わさ
    れるセフェム化合物、そのセフェムカルボキシ保護エス
    テル及びその非毒性塩の製造方法。
  11. 【請求項11】 一般式 【化18】 〔式中Q、R1 、R2 及びRは前記に同じ。〕で表わさ
    れるセフェム化合物、そのセフェムカルボキシ保護エス
    テル及びその非毒性塩と薬学的に許容される担体とから
    なる抗菌剤。
  12. 【請求項12】 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対し
    て強い抗菌活性を有する請求項11記載の抗菌剤。
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EP0949262A4 (en) * 1996-12-25 2000-04-26 Zenyaku Kogyo Kk CEPHEM DERIVATIVES

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KR19980024903A (ko) * 1996-09-25 1998-07-06 고니시 마사유끼 세펨 화합물의 제조 방법
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