JPH0730388A - デジタル制御遅延装置及びデジタル制御発振装置 - Google Patents

デジタル制御遅延装置及びデジタル制御発振装置

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JPH0730388A
JPH0730388A JP5168062A JP16806293A JPH0730388A JP H0730388 A JPH0730388 A JP H0730388A JP 5168062 A JP5168062 A JP 5168062A JP 16806293 A JP16806293 A JP 16806293A JP H0730388 A JPH0730388 A JP H0730388A
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Shigenori Yamauchi
重徳 山内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル制御可能な発振装置を提供する。 【構成】 発振装置を、外部からのデジタルデータCD
Iの上位17ビットと下位5ビットとを夫々制御データ
CDH,CDLとして出力するデータラッチ回路2と、
32個の反転回路をリング状に接続してなり信号PIが
Highレベルになるとパルスを周回させるリングオシレー
タ4と、CDLの値に対応する位置の反転回路からパル
スを取り出しクロック信号CLKとして出力するパルス
セレクタ6と、クロック信号CLKをカウントした値が
CDHの値に一致すると信号BORを出力するダウンカ
ウンタ8と、信号BORが出力されると直ちにリングオ
シレータ4を停止させ一定時間T1経過後に再び作動さ
せて、信号BORが出力される毎に出力パルスPOを発
生する出力制御回路10と、から構成する。この結果、
出力パルスPOの出力周期をデジタルデータCDIによ
り任意に設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遅延時間をデジタル制
御可能なデジタル制御遅延装置、及び、該デジタル制御
遅延装置を使用して発振周波数をデジタル制御可能なデ
ジタル制御発振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、デジタル制御可能な遅延装置
として、例えば特開平2−296410号公報に開示さ
れている如く、積分回路や反転回路(インバータ)から
なる多数の遅延素子を継続接続し、第1段目の遅延素子
に遅延すべき信号を入力して、各遅延素子からの出力を
データセレクタを介して選択的に取り出すようにした遅
延装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした従来
の遅延装置は、継続接続した遅延素子の中から遅延信号
を取り出す遅延素子を選択することにより、遅延時間を
変更するものであるため、遅延時間の可変範囲を増加す
ればする程、遅延素子の数が増加することとなり、遅延
時間の可変範囲を増加するには限界があった。
【0004】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、遅延素子の数を増加させることなく遅延時間を広
範囲にデジタル制御することのできるデジタル制御遅延
装置を提供すると共に、そのデジタル制御遅延装置を用
いて発振周波数をデジタル制御可能なデジタル制御発振
装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた請求項1に記載の発明は、遅延時間を
デジタル制御可能なデジタル制御遅延装置であって、入
力信号を反転して出力する反転回路が複数個リング状に
連結されると共に、該反転回路の一つが入力信号の反転
動作を外部からの制御信号により制御可能な起動用反転
回路として構成され、上記制御信号の入力による該起動
用反転回路の反転動作開始に伴いパルス信号を周回させ
るパルス周回回路と、外部からのデジタルデータのうち
上記パルス周回回路からパルス信号を取り出すための所
定の反転回路の接続位置を表わすデジタルデータに対応
する反転回路を選択し、該選択した反転回路から出力さ
れるパルス信号を取り出すパルスセレクト手段と、該パ
ルスセレクト手段により取り出されたパルス信号の所定
のエッジをカウントし、該カウント数が、外部からのデ
ジタルデータのうち上記パルス周回回路内でのパルス信
号の周回回数を表わすデジタルデータに達した旨を検出
するカウント手段と、該カウント手段にてカウント値が
上記周回回数を表わすデジタルデータに達した旨が検出
されると、検出信号を出力する出力手段と、を備えたこ
とを特徴とするデジタル制御遅延装置を要旨としてお
り、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデジタ
ル制御遅延装置において、上記パルス周回回路を偶数個
の反転回路により構成すると共に、該パルス周回回路内
で夫々等間隔に接続された所定の2n 個の反転回路から
夫々出力信号を取り出すための出力端子を設け、上記パ
ルスセレクト手段を、上記出力端子に接続され、該出力
端子からの出力信号を上記起動用反転回路に近い方から
順に夫々2個単位で入力し外部からの1ビットデータに
基づき上記起動用反転回路に近い方の信号又は上記起動
用反転回路に近くない方の信号を夫々択一的に出力する
n-1 個のセレクト回路からなる最下位セレクト回路群
と、該最下位セレクト回路群の出力端子に順次階層的に
接続され、上記セレクト回路と同様に入力した2個の信
号を外部からの1ビットデータに基づき択一的に出力す
る2n-2 個から1個までのセレクト回路から夫々なるn
−1個の上位セレクト回路群と、から構成し、更に、上
記反転回路の接続位置を表わすデジタルデータの最下位
ビットから上位ビットへの各ビットを、上記各セレクト
回路群を構成するセレクト回路毎に共通の1ビットデー
タとして、上記最下位セレクト回路群から上記1個のセ
レクト回路からなる上位セレクト回路群の順で各セレク
ト回路へ入力してなること、を特徴とするデジタル制御
遅延装置を要旨としている。
【0006】また、請求項3に記載の発明は、発振周波
数をデジタル制御可能なデジタル制御発振装置であっ
て、請求項1又は請求項2に記載のデジタル制御遅延装
置に、上記出力手段により検出信号が出力されると上記
起動用反転回路の動作を停止させ、所定の一定時間経過
後に再び上記起動用反転回路を動作させて上記パルス周
回回路内でパルス信号を周回させると共に、上記検出信
号を発振信号として出力する周回動作制御手段を設けた
こと、を特徴とするデジタル制御発振装置を要旨として
いる。
【0007】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載のデジタル制御遅延装置においては、外部から
遅延すべき制御信号が入力されると、パルス周回回路の
起動用反転回路が入力信号の反転動作を開始し、パルス
周回回路を構成する各反転回路の出力が順次反転してパ
ルス信号がパルス周回回路上を周回する。
【0008】そして、パルスセレクト手段が、外部から
入力されたデジタルデータのうちパルス周回回路からパ
ルス信号を取り出すための所定の反転回路の接続位置を
表わすデジタルデータに対応する反転回路を選択して、
その選択した反転回路から出力されるパルス信号を取り
出し、カウント手段が、パルスセレクト手段により取り
出されたパルス信号の所定のエッジをカウントし、その
カウント数が、外部から入力されたデジタルデータのう
ちパルス周回回路内でのパルス信号の周回回数を表わす
デジタルデータに達した旨を検出する。そして、カウン
ト手段にてカウント値が周回回数を表わすデジタルデー
タに達した旨が検出されると、出力手段が、検出信号を
出力する。
【0009】つまり、請求項1に記載のデジタル制御遅
延装置においては、制御信号をパルス周回回路の起動用
反転回路に入力してから、出力手段により検出信号が出
力されるまでの時間が遅延時間となり、この遅延時間
は、パルス周回回路における起動用反転回路からパルス
信号を取り出す反転回路までの反転回路の連結段数xと
各反転回路での反転動作時間Tdとにより決定される一
定時間(x・Td)と、カウント手段がカウントする所
定のエッジが1回発生するのに必要なパルス周回回路に
おけるパルス信号の周回回数N1とパルス周回回路を構
成する反転回路の総段数yと各反転回路での反転動作時
間Tdとカウント手段がカウントするパルス信号の周回
回数N2とにより決定される一定時間(N1・y・Td
・N2)と、を加算した時間(x・Td+N1・y・T
d・N2)として得られることとなる。
【0010】このため、請求項1に記載のデジタル制御
遅延装置によれば、外部から入力するデジタルデータに
よって、パルス信号を取り出す反転回路の接続位置とカ
ウント手段がカウントするパルス信号の周回回数とを変
更することにより、制御信号に対する検出信号の遅延時
間を任意に変更することが可能となる。
【0011】またこのように、検出信号の遅延時間は、
パルス信号を取り出す反転回路の起動用反転回路からみ
た接続位置とパルス周回回路内でパルス信号が周回する
周回回数とによって決定まる反転回路の総連結段数(x
+N1・y・N2)、及び各反転回路の反転動作時間T
dにより決定されるが、反転回路としては、現在、動作
時間が500psec. 程度のものが実用化されているた
め、検出信号の遅延時間を高分解能で制御することがで
きる。つまり、例えば反転回路に動作時間が500pse
c. のものを使用し、起動用反転回路から数えて偶数段
目或は奇数段目に接続された各反転回路から択一的にパ
ルス信号を取り出すように構成すれば、遅延時間を1ns
ec. 単位で変更することが可能となる。
【0012】そして、この遅延時間の制御可能範囲は、
起動用反転回路からパルス信号を取り出す反転回路まで
のパルス信号の最小遅延時間(起動用反転回路からパル
ス信号を取り出せば、起動用反転回路の反転動作時間)
から、起動用反転回路からパルス信号を取り出す反転回
路までのパルス信号の最大遅延時間(起動用反転回路の
1つ手前に接続された反転回路からパルス信号を取り出
せば、パルス周回回路をパルス信号が1周する時間)
と、カウント手段によりカウントするエッジが発生する
時間間隔にカウント手段がカウント可能なパルスの数を
乗じた時間と、を加算した時間までとなり、従来の遅延
装置のように遅延素子を増加することなく、遅延時間の
制御可能な範囲を広範囲に設定することができる。
【0013】また、請求項1に記載のデジタル制御遅延
装置によれば、パルス周回回路を構成する反転回路だけ
を使用して遅延時間を得るようにしているため、各反転
回路に反転動作時間Tdのばらつきがあっても、遅延時
間をデジタルデータに対応して確実に階段状に増減させ
ることができるようになる。
【0014】また更に、請求項1に記載のデジタル制御
遅延装置によれば、最初にパルス信号を取り出す反転回
路を選択し、その選択した反転回路から出力されるパル
ス信号の所定のエッジをカウントすることにより遅延時
間を得るようにしているため、特に装置構成を複雑にす
ることなく、上述の効果を得ることができるようにな
る。
【0015】ここで、上述のパルスセレクト手段の構成
としては、予めパルス周回回路からパルス信号を取り出
すことを想定する複数の反転回路の出力信号を、夫々ス
イッチング回路を介してワイヤードオア形式に接続して
おき、外部からのデジタルデータをデコードして、その
デコード値に対応するスイッチング回路だけを連通させ
ることにより所定の出力信号をカウント手段に出力する
ことが考えられるが、この場合には、パルスセレクト手
段にデコーダを設けなければならず、回路規模が大きく
なるという問題がある。
【0016】このため、請求項2に記載のデジタル制御
遅延装置においては、パルス周回回路を偶数個の反転回
路で構成すると共に、パルス周回回路内で夫々等間隔に
接続された所定の2n 個の反転回路から夫々出力信号を
取り出すための出力端子を設け、更に、パルスセレクト
手段を、上記2n 個の出力端子に接続され、その出力端
子からの出力信号を起動用反転回路に近い方から順に夫
々2個単位で入力し外部からの1ビットデータに基づき
起動用反転回路に近い方の信号又は起動用反転回路に近
くない方の信号を夫々択一的に出力する2n-1 個のセレ
クト回路からなる最下位セレクト回路群と、その最下位
セレクト回路群の出力端子に順次階層的に接続され、最
下位セレクト回路群を構成するセレクト回路と同様に入
力した2個の信号を外部からの1ビットデータに基づき
択一的に出力する2n-2 個から1個までのセレクト回路
から夫々なるn−1個の上位セレクト回路群と、から構
成し、外部からのデジタルデータのうち反転回路の接続
位置を表わすデジタルデータの最下位ビットから上位ビ
ットへの各ビットを、各セレクト回路群を構成するセレ
クト回路毎に共通の1ビットデータとして、最下位セレ
クト回路群から1個のセレクト回路からなる上位セレク
ト回路群の順で各セレクト回路へ入力するようにしてい
る。
【0017】このように構成された請求項2に記載のデ
ジタル制御遅延装置においては、パルスセレクト手段が
n個のセレクト回路群から構成されることとなり、その
セレクト回路群のうち、2n-1 個のセレクト回路からな
る最下位セレクト回路群が第1層、即ち最下層となり、
n-2 個のセレクト回路からなる上位セレクト回路群が
第2層となり、2n-3 個のセレクト回路からなる上位セ
レクト回路群が第3層となる、といった具合いに、最終
的に1個のセレクト回路からなる上位セレクト回路群が
最上層となる。
【0018】そして、最下層の2n-1 個の各セレクト回
路には、パルス周回回路内で夫々等間隔に接続された所
定の2n 個の反転回路の出力信号が、出力端子を介して
起動用反転回路に近い方から順に夫々2個単位で入力さ
れ、この各セレクト回路が、その2個単位の入力信号
を、外部から入力された反転回路の接続位置を表わすデ
ジタルデータの最下位ビットに基づき、例えば、そのビ
ットが0のときには起動用反転回路に近い方を出力し逆
にそのビットが1のときには起動用反転回路に近くない
方を出力するといった具合いに、択一的に出力する。
【0019】一方、第2層の2n-2 個の各セレクト回路
には、最下層の2n-1 個の各セレクト回路からの出力信
号が、起動用反転回路に近い反転回路に対応する順に夫
々2個単位で入力されることとなり、この第2層の各セ
レクト回路が、その2個単位の入力信号を、外部から入
力された反転回路の接続位置を表わすデジタルデータの
2ビット目に基づき、最下層の場合と全く同様に、例え
ば、その2ビット目が0のときには起動用反転回路に近
い反転回路に対応する方を出力し逆に2ビット目が1の
ときには起動用反転回路に近くない反転回路に対応する
方を出力するといった具合いに、択一的に出力する。
【0020】そして、第3層から最上層までの各セレク
ト回路が、第2層の各セレクト回路と全く同様に、自己
の下層からの出力信号を夫々2個単位で入力し、その2
個単位の入力信号を、外部から入力された反転回路の接
続位置を表わすデジタルデータの3ビット目からnビッ
ト目までの各ビットに基づいて択一的に出力し、最終的
に、最上層となる1個のセレクト回路から、外部から入
力されたデジタルデータに対応した位置に接続された反
転回路からの出力信号、即ちパルス信号が出力されるこ
ととなる。
【0021】具体的に説明すると、例えば、パルス周回
回路に8個の出力端子を設けた場合には、パルスセレク
ト手段は、夫々4個、2個、1個のセレクト回路からな
る3個のセレクト回路群を階層的に接続して構成される
こととなる。そして、外部から反転回路の接続位置を表
わすデジタルデータとして「2」を表わす「010」が
入力されたときには、まず、最下層の4個の各セレクト
回路からは、夫々、起動用反転回路側から数えて1,
3,5,7番目の出力端子からの出力信号が出力され、
次に、第2層の2個の各セレクト回路からは、夫々、起
動用反転回路側から数えて3,7番目の出力端子からの
出力信号が出力され、最終的に、第3層、即ち最上層の
1個のセレクト回路からは、起動用反転回路側から数え
て3番目の出力端子からの出力信号が出力される。また
同様に、外部からデジタルデータとして「6」を表わす
「110」が入力されたときには、最上層の1個のセレ
クト回路からは、起動用反転回路側から数えて7番目の
出力端子からの出力信号が出力される。即ち、パルスセ
レクト手段を構成する各セレクト回路が、外部から入力
されたデジタルデータの各ビットが0のときに起動用反
転回路に近い方の信号を出力し、逆にその各ビットが1
のときに起動用反転回路に近くない方の信号を出力する
場合には、デジタルデータが表わす値に1を加えた番号
の出力端子が選択されて出力信号が取り出されるのであ
る。
【0022】尚、上記例とは反対に、パルスセレクト手
段を構成する各セレクト回路が、外部から入力されたデ
ジタルデータの各ビットが1のときに起動用反転回路に
近い方の信号を出力し、逆にその各ビットが0のときに
起動用反転回路に近くない方の信号を出力する場合で
も、入力するデジタルデータの値が大きい程、起動用反
転回路に近い出力端子が選択されるという点が異なるだ
けで、上記例の場合と全く同様に、外部からのデジタル
データ応じて出力端子が選択され出力信号が取り出され
ることになるのである。
【0023】このように、請求項2に記載のデジタル制
御遅延装置によれば、パルスセレクト手段に、特にデコ
ーダを設けなくても、外部から入力される反転回路の接
続位置を表わすデジタルデータに対応する反転回路を選
択して、その反転回路から出力されるパルス信号を取り
出すことができるようになるため、回路規模を大きくす
ることなく装置を構成することができる。
【0024】そして、請求項2に記載のデジタル制御遅
延装置によれば、パルス周回回路からパルス信号を取り
出すまでに、パルスセレクト手段内でパルス信号が通過
するセレクト回路の数は常に同一であるため、パルスセ
レクト手段内で生ずる遅延時間に影響を受けることな
く、当該装置の遅延時間をデジタルデータに対応して確
実に階段状に増減させることができる。
【0025】また、請求項2に記載のデジタル制御遅延
装置においては、パルス周回回路内の所定の2n 個の反
転回路から、外部から入力されるデジタルデータの値に
応じて択一的にパルス信号を取り出すようにしているた
め、制御信号に対する遅延時間を表わす外部からのデジ
タルデータの下位nビットをそのまま反転回路の接続位
置を表わすデジタルデータとすることができ、また、そ
の外部からのデジタルデータのnビット目より上位のビ
ットを、そのままパルス信号の周回回数を表わすデジタ
ルデータとして使用することができる。
【0026】また更に、請求項2に記載のデジタル制御
遅延装置においては、パルス周回回路を偶数個の反転回
路で構成し等間隔に接続された反転回路から択一的にパ
ルス信号を取り出すようにしているため、パルス信号を
取り出すための各反転回路間での遅延が均一となり、制
御信号に対する検出信号の遅延時間を均等な分解能で制
御することができる。
【0027】次に請求項3に記載のデジタル制御発振装
置では、請求項1又は請求項2に記載のデジタル制御遅
延装置に、周回動作制御手段を設け、この周回動作制御
手段によって、出力手段により検出信号が出力されると
パルス周回回路における起動用反転回路の動作を停止さ
せ、所定の一定時間経過後に再び起動用反転回路を動作
させてパルス周回回路内でパルス信号を周回させると共
に、その検出信号を発振信号として出力するようにして
いる。
【0028】即ち、請求項1又は請求項2に記載のデジ
タル制御遅延装置においては、外部から入力するデジタ
ルデータにより、パルス信号を取り出す反転回路の接続
位置とカウント手段がカウントするパルス信号の周回回
数とを変更して、制御信号に対する検出信号の遅延時間
を任意に制御できるため、請求項3に記載のデジタル制
御発振装置においては、出力手段が検出信号を出力する
度に、所定の一定時間だけ起動用反転回路の動作を停止
させてパルス周回回路内でのパルス信号を一旦消滅さ
せ、その後再び起動用反転回路を動作させてパルス周回
回路内でパルス信号を改めて周回させる、といった動作
を繰り返すことにより、出力手段により出力される検出
信号を、請求項1又は請求項2に記載のデジタル制御遅
延装置を用いて制御される遅延時間に上記所定の一定時
間を加えた時間を1周期とした発振信号として出力する
ようにしているのである。
【0029】このため請求項3に記載のデジタル制御発
振装置によれば、外部からのデジタルデータに基づき、
検出信号の出力周期、即ち発振周期を、請求項1又は請
求項2に記載のデジタル制御遅延装置の最小可変時間に
よって決定される時間分解能で広範囲に制御することが
可能となる。
【0030】つまり検出信号の出力周波数は、パルス信
号を取り出す反転回路の接続位置を一定とすればパルス
周回回路内でのパルス信号の周回回数により決定され、
周回回数を多くすればするほど検出信号の出力周波数を
低下させ、逆に、周回回数を少なくすれば検出信号の出
力周波数をパルス周回回路内でのパルス信号の周回周期
に対応した高周波にすることができるため、パルス信号
の周回回数により検出信号の出力周波数を略決定し、そ
の微調整をパルス周回回路からパルス信号を取り出す反
転回路の接続位置の変更により行なうというように、パ
ルス信号の出力周波数を数Hz〜数十MHzの広範囲に
わたって高分解能でデジタル制御することが可能とな
る。
【0031】また、請求項3に記載のデジタル制御発振
装置によれば、請求項1又は請求項2に記載のデジタル
制御遅延装置の場合と同様に、パルス周回回路を構成す
る反転回路だけを使用して検出信号の発振周期を設定す
ることになるため、パルス周回回路を構成する各反転回
路に反転動作時間Tdのばらつきがあっても、その発振
周期を、外部からのデジタルデータに対応して確実に階
段状に増減させることができるのである。
【0032】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図1は、第1実施例のデジタル制御発振装置の
構成を表すブロック図である。
【0033】図1に示す如く、本実施例のデジタル制御
発振装置は、当該装置から出力するパルス信号(出力パ
ルスPO)の所望の出力周期を表す22ビットのデジタ
ルデータCDIと出力パルスPOと後述するイネーブル
信号ENとを外部から入力し、制御データCDH(17
ビット),CDL(5ビット)を出力するデータラッチ
回路2と、合計32個の反転回路をリング状に接続して
構成され、後述する制御信号PIがHighレベルになると
パルス信号を周回させる、パルス周回回路としてのリン
グオシレータ4と、データラッチ回路2から出力される
5ビットの制御データCDLに対応したリングオシレー
タ4内の所定の反転回路からパルス信号を取り出し、そ
のパルス信号をクロック信号CLKとして出力する、パ
ルスセレクト手段としてのパルスセレクタ6と、パルス
セレクタ6から出力されるクロック信号CLKによりリ
ングオシレータ4内でのパルス信号の周回回数をカウン
トし、そのカウント値がデータラッチ回路2から出力さ
れる17ビットの制御データCDHと一致すると検出信
号BORをLow レベルで出力する、カウント手段及び出
力手段としてのダウンカウンタ8と、ダウンカウンタ8
から検出信号BORがLow レベルになると直ちにリング
オシレータ4を停止させ、所定の一定時間後に再びリン
グオシレータ4内でパルス信号を周回させると共に、検
出信号BORがLow レベルとなったタイミングで出力パ
ルスPOを発生する、周回動作制御手段としての出力制
御回路10と、から構成されている。
【0034】ここでまずリングオシレータ4は、図2に
示す如く構成されている。図2に示す如くリングオシレ
ータ4は、反転回路として、2個の2入力ナンドゲート
(以下、単にナンドゲートという)NAND1,32
と、30個のインバータINV2〜31とを備えてい
る。これら各回路は、前段の出力端が次段の入力端へと
順次リング状に接続されており、起動用反転回路として
のナンドゲートNAND1の、ナンドゲートNAND3
2に接続されない方の入力端子(以下、この入力端子を
起動用端子という)には、出力制御回路10から出力さ
れる制御信号PIが入力され、また、ナンドゲートNA
ND32のインバータINV31に接続されない方の入
力端子(以下、この入力端子を制御用端子という)には
インバータINV18の出力信号が入力されている。一
方、ナンドゲートNAND1から数えて奇数段目に接続
された反転回路の出力端には、夫々、出力端子Q1〜Q
16が設けられており、これらの出力端子Q1〜Q16
は、図1に示すように、パルスセレクタ6に順次接続さ
れている。
【0035】ここで、このように構成されたリングオシ
レータ4の動作について、図3を用いて説明する。
(a).まず最初に初期状態、即ち後で詳述する出力制
御回路10からの制御信号PIがLow レベルであるとき
は、ナンドゲートNAND1の出力P01はHighレベル
となるため、ナンドゲートNAND1から数えて偶数段
目のインバータの出力はLow レベルとなり、奇数段目の
インバータの出力はHighレベルとなって安定する。ま
た、この初期状態において、ナンドゲートNAND32
の制御用端子に入力されたインバータINV18の出力
P18はLow レベルであるため、ナンドゲートNAND
32だけは、偶数段目に接続されているにも関わらずHi
ghレベルを出力する。つまり、このように構成すること
により、ナンドゲートNAND1の入・出力信号が共に
Highレベルとなるようにして、次に制御信号PIがLow
からHighレベルに変化したときに、ナンドゲートNAN
D1が反転動作を開始するようにしている。
【0036】(b).次に、制御信号PIがLow からHi
ghレベルに変化すると、ナンドゲートNAND1の出力
P01は、HighからLow レベルに反転するため、後続の
インバータの出力が順次反転して、奇数段目のインバー
タの出力はHighからLow レベルに変化し、偶数段目のイ
ンバータの出力はLow からHighレベルに変化していく。
尚、以下、このように制御信号PIの変化によって発生
し、リングオシレータ4上を、奇数段目の反転回路の立
ち下がり出力として、及び偶数段目の反転回路の立ち上
がり出力として順次周回するパルス信号のエッジをメイ
ンエッジと言い、図3においては点印で表わす。
【0037】(c).そして、このメインエッジがイン
バータINV18に到達して、インバータINV18の
出力P18がLow からHighレベルに反転すると、インバ
ータINV31の出力レベルは未だHighレベルであるた
めに、ナンドゲートNAND32の2つの入力信号は共
にHighレベルとなって、ナンドゲートNAND32が反
転動作を開始し、その出力がHighからLow レベルに反転
する。尚、以下、このようにメインエッジが制御用端子
からナンドゲートNAND32に入力され、このナンド
ゲートNAND32によって反転されて、リングオシレ
ータ4上を、奇数段目の反転回路の立ち上がり出力とし
て、及び偶数段目の反転回路の立ち下がり出力として順
次周回するパルス信号のエッジをリセットエッジと言
い、図3においては×印で表わす。そして、このリセッ
トエッジは、ナンドゲートNAND1により発生したメ
インエッジと共に、リングオシレータ4上を周回する。
【0038】(d).また、その後のメインエッジは、
インバータINV18からの後続の各インバータにより
順次反転されて伝達し、インバータINV31の出力が
HighからLow レベルに反転することによりナンドゲート
NAND32に入力されるが、このときナンドゲートN
AND32の制御用端子の入力信号、即ちインバータI
NV18の出力信号は、Highレベルとなっているため、
メインエッジはそのままナンドゲートNAND32及び
ナンドゲートNAND1以後の各インバータによって順
次反転されて、リングオシレータ4上を伝達していく。
【0039】尚、このようにメインエッジが、インバー
タINV19〜31を経由して、ナンドゲートNAND
32に到達したときに、インバータINV18の出力信
号が未だHighレベルであるのは、インバータINV19
〜31間のインバータの数が13個であるのに対して、
ナンドゲートNAND32からインバータINV18ま
でのナンドゲートを含むインバータの数は19個である
ためであり、これにより、リセットエッジがナンドゲー
トNAND32からインバータINV18まで伝達する
よりも早く、メインエッジがナンドゲートNAND32
に入力されるからである。
【0040】(e).一方、ナンドゲートNAND32
によって発生したリセットエッジは、ナンドゲートNA
ND1を含む各インバータを経由して、再びインバータ
INV18に到達し、ナンドゲートNAND32の制御
用端子の信号レベルをHighからLow レベルに反転させる
が、このときは、ナンドゲートNAND32のインバー
タINV31からの入力信号が、既にメインエッジによ
ってLow レベルとなっているため、ナンドゲートNAN
D32の出力は変化せず、リセットエッジは、インバー
タINV18からインバータINV19〜31の正規ル
ートで順次ナンドゲートNAND32へ伝達される。
【0041】(f).そして、リセットエッジが、イン
バータINV31に到達すると、ナンドゲートNAND
32のインバータINV31からの入力信号が、Low か
らHighレベルへと反転する。また、これとほぼ同時に、
メインエッジがインバータINV18に到達して、ナン
ドゲートNAND32の制御用端子の入力信号もLowか
らHighレベルへと反転する。これは、メインエッジが、
ナンドゲートNAND1から始まり、リングオシレータ
4を正規ルートで一周してから再びナンドゲートNAN
D1を通過してインバータINV18へ到達するのに対
し、リセットエッジは、メインエッジがナンドゲートN
AND1からインバータINV18へ到達してからナン
ドゲートNAND32の反転動作開始により発生され、
その後、リングオシレータ4を正規ルートで一周すると
いうように、両エッジがナンドゲートNAND32へ到
達するまでに経由する反転回路の延べ総数が、50個と
全く同一であるからである。
【0042】ここで、本実施例のリングオシレータ4で
は、インバータINV19〜31において、その偶数段
目のインバータの反転応答時間は立ち上がり出力よりも
立ち下がり出力の方が速く、逆に、奇数段目のインバー
タの反転応答時間は立ち下がり出力よりも立ち上がり出
力の方が速くなるように予め設定してあり、リセットエ
ッジの方がメインエッジよりも若干速くナンドゲートN
AND32に到達するようにしている。
【0043】従って、リセットエッジによって、インバ
ータINV31の出力がLow からHighレベルに反転して
も、ナンドゲートNAND32の制御用端子の入力信号
は、未だLow レベルのままであるため、ナンドゲートN
AND32の出力は反転せず、やや遅れてメインエッジ
がインバータINV18に到達し、ナンドゲートNAN
D32の制御用端子の入力信号のレベルがLow からHigh
レベルに反転したときに、ナンドゲートNAND32の
出力がHighからLow レベルに反転する、というように、
リセットエッジは、ここで一旦消滅し、メインエッジに
よって再発生される。そして、このように、ナンドゲー
トNAND32の出力が、その制御用端子から入力され
るメインエッジによって反転するという点は、上述の
(c)と全く同じ動作である。
【0044】(g).そして以後は、(d)〜(f)の
動作が繰り返され、リセットエッジがメインエッジ一周
毎に再発生されて、メインエッジと共に、リングオシレ
ータ4上を周回することとなる。そして、制御信号PI
がLow レベルになると、このような一連の動作は停止し
て、上述の(a)の初期状態へ戻ることとなる。
【0045】このように、通常、偶数個の反転回路をリ
ング状に連結すると、各反転回路の入・出力が異なるレ
ベルとなって回路全体が安定してしまうのであるが、本
実施例のリングオシレータ4においては、同一周回上に
発生タイミングの異なる2つのパルスエッジ(メインエ
ッジとリセットエッジ)を周回させるようにしているた
め、ナンドゲートNAND1は、自己が発生させたメイ
ンエッジが戻ってくる前にリセットエッジによって出力
が反転され、ナンドゲートNAND32は、自己が発生
させたリセットエッジが戻ってくる前にメインエッジに
よって出力が反転するというように、回路全体が安定状
態になることなく、常にパルス信号が周回することにな
るのである。そして、各出力端子Q1〜Q16からは、
各反転回路での反転動作時間Tdの32倍の時間(32
・Td)を1周期とするパルス信号が出力されることに
なる。
【0046】次に、データラッチ回路2は、図4に示す
如く、出力制御回路10から出力される出力パルスPO
の立ち上がりタイミングで外部からのデジタルデータC
DIの各ビットデータ(I1,…,I22)を夫々ラッ
チする、デジタルデータCDIのビット数に対応した個
数のDフリップフロップDFからなるラッチ回路2a
と、出力パルスPOの立ち上がりタイミングで外部から
のイネーブル信号ENをラッチする1個のDフリップフ
ロップDF、及びそのDフリップフロップDFの出力信
号ENABLEに応じて後述する2つの入力信号のうち
の何れかを出力する、デジタルデータCDIのビット数
に対応した個数のセレクタSLからなる切換回路2b
と、出力パルスPOの立ち上がりタイミングで切換回路
2b内の各セレクタSLの出力信号QINを夫々ラッチ
する、デジタルデータCDIのビット数に対応した個数
のDフリップフロップDFからなるラッチ回路2cと、
から構成されている。
【0047】そして、切換回路2b内の各セレクタSL
には、夫々、ラッチ回路2aを構成する各Dフリップフ
ロップDFの出力信号QEXTと、ラッチ回路2cを構
成する各DフリップフロップDFの出力信号とが入力さ
れており、各セレクタSLは、切換回路2b内のDフリ
ップフロップDFの出力信号ENABLEが0(Lowレ
ベル)のときに、ラッチ回路2cを構成する各Dフリッ
プフロップDFからの出力信号を出力し、逆に、出力信
号ENABLEが1(Highレベル)のときに、ラッチ回
路2aを構成する各DフリップフロップDFからの出力
信号QEXTを出力する。従って、ラッチ回路2cを構
成する各DフリップフロップDFには、出力信号ENA
BLEが0のときには、自己の出力信号が入力されるこ
ととなり、逆に、出力信号ENABLEが1のときに
は、ラッチ回路2aを構成する各DフリップフロップD
Fからの出力信号QEXTが入力されることとなる。
【0048】そして、このように構成されたデータラッ
チ回路2においては、図4に示すように、デジタルデー
タCDIの下位5ビット(I1〜I5)をラッチするラ
ッチ回路2aのDフリップフロップDFに夫々対応す
る、ラッチ回路2cの各DフリップフロップDFの出力
信号(D1〜D5)が、5ビットの制御データCDLと
してパルスセレクタ6に出力され、デジタルデータCD
Iの上位17ビット(I6〜I22)をラッチするラッ
チ回路2aのDフリップフロップDFに夫々対応する、
ラッチ回路2cの各DフリップフロップDFの出力信号
(D6〜D22)が、17ビットの制御データCDHと
してダウンカウンタ8に出力される。
【0049】ここで、データラッチ回路2の基本動作に
ついて図5を用いて説明する。図5に示すように、ま
ず、ラッチ回路2cからデータ値がDATA1の制御デ
ータCDH,CDLが出力されている場合に、外部から
のデジタルデータCDIのデータ値が任意のタイミング
でDATA1からDATA2へ変化すると、ラッチ回路
2aは、出力パルスPOの立ち上がりタイミングでその
デジタルデータCDIをラッチし、それを出力信号QE
XTとして出力する。よって、出力信号QEXTのデー
タ値は、デジタルデータCDIが変化した後の最初の出
力パルスPOの立ち上がりタイミングでDATA2に変
化することになる。
【0050】ここで、外部からのイネーブル信号ENが
Low レベルのときには、切換回路2b内のDフリップフ
ロップDFの出力信号ENABLEはLow レベルとなる
ため、切換回路2b内のセレクタSLは、ラッチ回路2
cからの出力信号を出力信号QINとして出力する。よ
って、ラッチ回路2cからは、依然としてデータ値がD
ATA1の制御データCDH,CDLが出力される。
【0051】その後、外部からのイネーブル信号ENが
Highレベルになると、切換回路2b内のDフリップフロ
ップDFは、出力パルスPOの立ち上がりタイミングで
そのイネーブル信号ENをラッチし、それを出力信号E
NABLEとして出力するため、出力信号ENABLE
がHighレベルに変化する。すると、切換回路2b内のセ
レクタSLは、データ値がDATA2の出力信号QEX
Tを出力信号QINとして出力する。
【0052】そして、その次に出力パルスPOが立ち上
がると、ラッチ回路2cは、データ値がDATA2の出
力信号QINをラッチして出力するため、制御データC
DH,CDLのデータ値がDATA2に変化する。即
ち、本実施例のデータラッチ回路2は、外部から入力さ
れるデジタルデータCDIの上位17ビットと下位5ビ
ットとを、直接、制御データCDH,CDLとして出力
するのであるが、外部からのデジタルデータCDIが変
化した場合に、その変化に対応した制御データCDH,
CDLを、直ちに出力するのではなく、外部からのイネ
ーブル信号ENに応じて、且つ、出力パルスPOに同期
して出力するようにしている。そしてこれは、後述する
ようにリングオシレータ4がパルス信号の周回動作を行
っているときに、制御データCDH,CDLが変更され
ないようにするためである。
【0053】そして次に、パルスセレクタ6は、図6に
示すように、リングオシレータ4に設けられた出力端子
Q1〜Q16からの出力信号を、Q1から順に夫々2個
単位で入力し、その各信号を制御データCDLの2ビッ
ト目D2に応じて択一的に出力する、8個のセレクタS
Lからなる第1セレクタ群6aと、第1セレクタ群6a
を構成する各セレクタSLからの出力信号を夫々2個単
位で入力し、その各信号を制御データCDLの3ビット
目D3に応じて択一的に出力する、4個のセレクタSL
からなる第2セレクタ群6bと、第2セレクタ群6bを
構成する各セレクタSLからの出力信号を夫々2個単位
で入力し、その各信号を制御データCDLの4ビット目
D4に応じて択一的に出力する、2個のセレクタSLか
らなる第3セレクタ群6cと、第3セレクタ群6cを構
成する各セレクタSLからの出力信号を入力し、その各
信号を制御データCDLの5ビット目D5に応じて択一
的に出力する第4セレクタ群としての1個のセレクタ6
dと、リングオシレータ4を構成する反転回路とほぼ同
一の反転動作時間Tdを有し、セレクタ6dからの出力
信号を反転して出力するインバータINV40と、イン
バータINV40の2倍の反転動作時間(2・Td)を
有し、セレクタ6dからの出力信号を反転して出力する
インバータINV41と、インバータINV40及びイ
ンバータINV41からの出力信号を入力し、その入力
信号を制御データCDLの1ビット目D1に応じて択一
的に出力するセレクタ6eと、から構成されている。
【0054】そして、第1セレクタ群6aから第3セレ
クタ群6cまでを構成する各セレクタSL、及び第4セ
レクタ群としてのセレクタ6dは、夫々に対応する制御
データCDLのビット(D2〜D5)が0のときに、図
6において左側の入力信号、即ち、出力端子Q1〜Q1
6の番号(1〜16)が小さい方に対応する信号を出力
するように接続されている。よって、制御データCDL
の所定ビットが1のときには、図6において右側の入力
信号が出力されることとなる。
【0055】一方、セレクタ6eは、制御データCDL
の1ビット目D1が0のときには、インバータINV4
0からの出力信号を、逆に、制御データCDLの1ビッ
ト目が1のときには、インバータINV41からの出力
信号を、クロック信号CLKとしてダウンカウンタ8に
出力する。従って、リングオシレータ4で奇数段目に接
続された反転回路の出力を更に反転した信号がクロック
信号CLKとして出力されることになり、リングオシレ
ータ4上を周回する上述のメインエッジが、クロック信
号CLKの立ち上がりエッジとして現れることになる。
【0056】このように構成されたパルスセレクタ6に
おいて、例えば、制御データCDLとして「18」を表
わす「10010」が入力されると、まず、第1セレク
タ群6aの8個の各セレクタSLが、制御データCDL
の2ビット目D2が1であることから、夫々、出力端子
Q2,Q4,Q6,Q8,Q10,Q12,Q14,Q
16からの出力信号を選択して出力し、次に、第2セレ
クタ群6bの4個の各セレクタSLが、制御データCD
Lの3ビット目D3が0であることから、第1セレクタ
群6aからの出力信号のうち、出力端子Q2,Q6,Q
10,Q14からの出力信号を夫々選択して出力する。
そして、第3セレクタ群6cの2個の各セレクタSL
が、制御データCDLの4ビット目D4が0であること
から、第2セレクタ群6bからの出力信号のうち、出力
端子Q2,Q10からの出力信号を夫々選択して出力
し、第4セレクタ群としてのセレクタ6dが、制御デー
タCDLの5ビット目D5が1であることから、第3セ
レクタ群6cからの出力信号のうち、出力端子Q10か
らの出力信号を選択して出力する。
【0057】そして、この出力端子Q10からの出力信
号は、インバータINV40又はインバータINV41
により反転されて出力されることになるが、この場合は
制御データCDLの1ビット目D1が0であることか
ら、セレクタ6eは、インバータINV40の出力信号
をクロック信号CLKとしてダウンカウンタ8に出力す
る。
【0058】即ち、制御データCDLとして「18」を
表わす「10010」が入力された場合には、その2ビ
ット目D2から5ビット目D5までの4ビットデータで
表される値「9」に1を加えた番号の出力端子Q10か
らの出力信号(リングオシレータ4において19段目に
接続されたインバータINV19からの出力信号)が取
り出され、それがインバータINV40により反転され
てダウンカウンタ8に出力されることになる。従って、
この場合には、出力制御回路10からの制御信号PIが
Highレベルに変化してから、クロック信号CLKに立ち
上がりエッジが現れるまでの遅延時間Taは、リングオ
シレータを構成する反転回路のほぼ20個分の反転動作
時間(20・Td)となる。
【0059】また、制御データCDLとして「19」を
表わす「10011」が入力された場合には、セレクタ
6eにより2倍の反転動作時間を有するインバータIN
V41が選択されるため、上述の遅延時間Taは、リン
グオシレータ4を構成する反転回路のほぼ21個分の反
転時間(21・Td)となる。
【0060】つまり、本実施例においては、制御データ
CDLの全5ビットデータにより表される値へ2を加え
た値に、リングオシレータ4を構成する反転回路の反転
動作時間Tdを乗じた時間が、制御信号PIがHighレベ
ルに変化してからクロック信号CLKがHighレベルに変
化するまでの遅延時間Taとなる。
【0061】尚、本実施例において、パルスセレクタ6
を、15個のセレクタSL,6dを中心に構成している
のは、周知のデコーダ中心として構成すると回路規模が
大きくなってしまうためである。一方、ダウンカウンタ
8は、図1に示すように、プリセット端子PREを備え
た周知のカウンタとして構成されており、そのプリセッ
ト端子PREには、出力制御回路10から出力される出
力パルスPOが入力されている。そして、出力パルスP
OがHighレベルのときに、データラッチ回路2からの1
7ビットの制御データCDHをカウント値としてプリセ
ットすると共に、パルスセレクタ6から出力されるクロ
ック信号CLKの立ち上がりエッジ毎に、そのカウント
値を1づつ減少させ、カウント値が0になるとHighレベ
ルからLow レベルへ変化する検出信号BORを出力す
る。
【0062】そして、出力制御回路10は、図1に示す
ように、ダウンカウンタ8からの検出信号BORを反転
して出力するインバータINV42と、インバータIN
V42の出力信号をクロックとして入力すると共にデー
タ入力端子DがHighレベルにプルアップされた、Highア
クティブのクリア端子CLRを備えたDフリップフロッ
プD−FF1と、DフリップフロップD−FF1の出力
信号Qを所定時間T1だけ遅延して出力する遅延線12
と、遅延線12からの出力信号を反転するインバータI
NV43と、インバータINV43の出力信号QDB及
びDフリップフロップD−FF1の出力信号Qを入力す
るナンドゲートNAND44と、ナンドゲートNAND
44の出力信号QO及び外部からの発振開始信号PSを
入力するナンドゲートNAND45と、ナンドゲートN
AND45の出力信号PRIを入力し、負荷駆動能力を
大きくして出力パルスPOとして出力するバッファBF
と、出力信号PRI及び出力パルスPOを入力し、リン
グオシレータ4へ制御信号PIを出力するノアゲートN
OR1と、出力パルスPOを所定時間T2だけ遅延して
出力する遅延線14と、遅延線14からの出力信号を反
転するインバータINV46と、インバータINV46
からの出力信号及び出力パルスPOを入力し、Dフリッ
プフロップD−FF1のクリア信号CLRを出力するノ
アゲートNOR2と、から構成されている。
【0063】この出力制御回路10においては、外部か
ら入力される発振開始信号PSがLow レベルであるとき
には、ナンドゲートNAND45の出力信号PRIがHi
ghレベルとなって、バッファBFからHighレベルの出力
パルスPOを出力すると共に、ノアゲートNOR1から
リングオシレータ4にLow レベルの制御信号PIを出力
してリングオシレータ4の作動を停止させる。そして、
発振開始信号PSがHighレベルになると、出力パルスP
OがLow レベルに変化すると共に、制御信号PIがHigh
レベルに変化するため、リングオシレータ4上に図3に
示す如くメインエッジとリセットエッジとからなるパル
ス信号が周回するようになる。
【0064】その後、リングオシレータ4上をメインエ
ッジが周回してパルスセレクタ6からクロック信号CL
Kが出力され、ダウンカウンタ8により検出信号BOR
が出力されると、DフリップフロップD−FF1が、イ
ンバータINV42を介して検出信号BORの立ち下が
りエッジをラッチし、その出力信号QがHighレベルにな
る。この結果、ナンドゲートNAND44の出力信号Q
OがLow レベルになるため、出力パルスPOがHighレベ
ルに変化すると共に、制御信号PIがLow レベルに変化
してリングオシレータ4の作動が停止する。
【0065】そして、この状態で、遅延線12の遅延時
間T1により決定される時間だけ経過すると、インバー
タINV43の出力信号QDBがLow レベルに変化する
ため、ナンドゲートNAND44の出力信号QOがHigh
レベルに戻って、再び、出力パルスPOがLow レベルに
変化すると共に、制御信号PIがHighレベルに変化し、
この結果、リングオシレータ4上で再びパルス信号が周
回する。
【0066】尚、上述のように出力パルスPOがHighレ
ベルからLow レベルに変化すると、遅延線14とインバ
ータINV46とにより、ノアゲートNOR2からは、
遅延線14の遅延時間T2により決定される時間だけ、
HighレベルのCLR信号が出力されることとなるため、
DフリップフロップD−FF1はクリアされ、その出力
信号QはHighレベルからLow レベルに戻ることとなる。
【0067】ここで、以上のように構成されたデジタル
制御発振装置の全体の動作について図7を用いて説明す
る。尚、データラッチ回路2からは、予め、データ値が
nHの制御データCDHと、データ値がnLの制御デー
タCDLとが出力されているものとする。また、図7に
おいて、DCOUはダウンカウンタ8のカウント値を表
している。
【0068】図7に示す如く、発振開始信号PSがLow
レベルであるときには、出力パルスPOはHighレベルと
なって、そのときの制御データCDHの値nHが、ダウ
ンカウンタ8にカウント値としてプリセットされる。ま
た、制御信号PIはLow レベルとなって、リングオシレ
ータ4はパルス信号の周回動作を停止する。
【0069】そして、発振開始信号PSをHighレベルに
変化させると、出力パルスPOがLow レベルに変化する
と共に、制御信号PIがHighレベルに変化して、リング
オシレータ4がパルス信号の周回動作を開始し、当該装
置の発振動作が開始する。その後、制御データCDLの
値nLへ2を加えた値にリングオシレータ4を構成する
反転回路(ナンドゲート及びインバータ)の反転動作時
間Tdを乗じた時間Ta1だけ経過すると、パルスセレ
クタ6から出力されるクロック信号CLKに1発目の立
ち上がりエッジが発生し、ダウンカウンタ8のカウント
値がnHからnH−1に変化する。
【0070】尚、出力パルスPOがHighレベルからLow
レベルに変化すると、出力制御回路10内のクリア信号
CLRが、ほぼ遅延線14の遅延時間T2だけHighレベ
ルとなり、DフリップフロップD−FF1がクリアさ
れ、その出力信号QがLow レベルに確定する。
【0071】そしてそれ以後、パルスセレクタ6から
は、リングオシレータ4上をメインエッジが1周する時
間(32・Td)を1周期としたクロック信号CLKが
出力され、クロック信号CLKが立ち上がる度にダウン
カウンタ8のカウント値DCOUが減少していく。そし
て、カウント値DCOUが0になると、ダウンカウンタ
8からの検出信号BORがLow レベルに変化して、出力
パルスPOがHighレベルに変化すると共に、制御信号P
IがLow レベルとなって、リングオシレータ4のパルス
信号の周回動作が一旦停止する。
【0072】ここで、出力パルスPOがLow からHighレ
ベルに変化する前に、外部からのデジタルデータCDI
が、上位17ビットの値がmHで下位5ビットの値がm
Lのものに変更されており、図5に示したように、外部
からHighレベルのイネーブル信号ENが入力されて、デ
ータラッチ回路2の切換回路2bにおける各セレクタS
Lの出力信号QINの値が、既に変更後のデジタルデー
タCDIに対応して変化している場合には、図7に示す
ように、出力パルスPOがLow からHighレベルに変化し
たタイミングで、データラッチ回路2から出力される制
御データCDH及びCDLの値が、夫々、mHとmLと
に変化して、パルスセレクタ6の設定が変更されると共
に、ダウンカウンタ8にカウント値としてmHがプリセ
ットされる。
【0073】その後、出力制御回路10の遅延線12の
遅延時間T1だけ経過すると、再び、出力パルスPOが
Low レベルに変化すると共に、制御信号PIがHighレベ
ルに変化して、リングオシレータ4がパルス信号の周回
動作を再開し、上述と同様に、制御データCDLの値m
Lへ2を加えた値にリングオシレータ4を構成する反転
回路の反転動作時間Tdを乗じた時間Ta2だけ経過す
ると、クロック信号CLKが立ち上がり、それ以後、リ
ングオシレータ4上をメインエッジが1周する毎に、ダ
ウンカウンタ8のカウント値が減少して、再び出力パル
スPOがHighレベルに変化する。
【0074】即ち、本実施例のデジタル制御発振装置に
おいては、制御データCDLの値へ2を加えた値にリン
グオシレータ4を構成する反転回路の反転動作時間Td
を乗じた時間と、制御データCDHの値から1を減じた
値にリングオシレータ4の全反転回路数とその反転動作
時間Tdとを乗じた時間と、出力制御回路10における
遅延線12の遅延時間T1と、を加算した時間毎に、出
力パルスPOがHighレベルに変化することとなり、この
周期が、当該装置の発振周期となるのである。
【0075】以上説明したように、本実施例のデジタル
制御発振装置によれば、外部から入力するデジタルデー
タCDIを変更することにより、出力パルスPOの出力
周期を任意に調整することができる。しかも、その出力
周期は、ダウンカウンタ8のカウント数、即ちデジタル
データCDIの上位17ビットにより大まかに決定で
き、デジタルデータCDIの下位5ビットによりリング
オシレータ4の出力端子Q1〜Q16及びパルスセレク
タ6内のインバータINV40,INV41を任意に選
択して、1個の反転回路の反転動作時間Td単位で微調
整できるため、出力パルスPOの出力周周期を広範囲
に、且つ高分解能でデジタル制御することが可能とな
る。
【0076】また、本実施例のデジタル制御発振装置に
おいては、リングオシレータ4を構成する反転回路(ナ
ンドゲート及びインバータ)と、パルスセレクタ6内の
反転回路(インバータINV40,INV41)とを共
通に使用して、出力パルスPOの出力周期を調整するよ
うにしており、また、リングオシレータ4で発生したパ
ルス信号が、クロック信号CLKとしてダウンカウンタ
8に出力されるまでに通過するパルスセレクタ6内のセ
レクタの数は、常に同一(本実施例では5個)となるた
め、出力パルスPOの出力周期を、デジタルデータCD
Iの値に対応して確実に階段状に増減させることができ
る。
【0077】また更に、本実施例のデジタル制御遅延装
置においては、リングオシレータ4を32個の反転回路
で構成すると共に、等間隔に接続された奇数段目の16
個の反転回路からのみ択一的にパルス信号を取り出すよ
うに構成しているため、各パルス信号の時間差が均一と
なり、出力パルスPOの出力周期を均等な分解能で制御
することができる。
【0078】そして、本実施例のデジタル制御遅延装置
においては、パルス信号を取り出すための出力端子Q1
〜Q16を選択してから、その出力端子から出力される
パルス信号のメインエッジをカウントして、出力パルス
POの出力周期を得るようにしているため、特に装置構
成を複雑にすることなく、上述の効果を得ることができ
るようになる。
【0079】尚、図1に示すように、本実施例の出力制
御回路10において、ナンドゲートNAND45の出力
信号PRIと出力パルスPOとをノアゲートNOR1に
入力して、制御信号PIを出力するようにしているの
は、図7に示すように、出力信号PRIの立ち上がりに
より直ちにリングオシレータ4を停止させ、出力パルス
POの立ち下がりによりリングオシレータ4を再作動さ
せるためであり、制御信号PIがLow レベルになってか
ら再びHighレベルになるまでの時間をより大きく設定す
るためである。そして、これにより、遅延線12の遅延
時間T1を必要以上に大きくすることなく、ダウンカウ
ンタ8及びパルスセレクタ6で行われる設定の切換時間
を確保して、当該装置の最高発振周波数をより大きく設
定できるようにしているのである。
【0080】また、本実施例のデジタル制御発振装置に
おいては、リングオシレータ4を構成する32個の反転
回路のうち、奇数段目に接続された16個の反転回路か
らのみ択一的にパルス信号を取り出すようにしたが、こ
れは、隣接する反転回路から出力されるパルス信号は、
エッジの方向が反対となるため、その両方のエッジをダ
ウンカウンタ8によりカウントすることができないため
である。
【0081】よって通常は、リングオシレータ4から取
り出す各パルス信号の最小時間差が反転回路2個分の反
転動作時間(2・Td)となるため、発振周波数を制御
可能な分解能は、2・Tdとなってしまうのであるが、
本実施例のデジタル制御発振装置においては、制御デー
タCDLの1ビット目D1に応じて、パルスセレクタ6
内のインバータINV40,INV41を切り換えるこ
とにより、制御分解能を反転回路1個分の反転動作時間
Tdに向上させているのである。
【0082】次に、第2実施例のデジタル制御発振装置
について図8及び図9を用いて説明する。尚、第2実施
例のデジタル制御発振装置は、上述の第1実施例のデジ
タル制御発振装置に対して、出力制御回路の構成が異な
るだけであり、その他の部分は全く同一である。
【0083】即ち、上記第1実施例のデジタル制御発振
装置における出力制御回路10は、図1に示すように、
遅延線14、インバータINV46、及びノアゲートN
OR2によって、DフリップフロップD−FF1をクリ
アするように構成したものであったが、第2実施例のデ
ジタル制御発振装置における出力制御回路20は、図8
に示すように、DフリップフロップD−FF1の代わり
に、クリア端子がLowアクティブのDフリップフロップ
D−FF2を備えると共に、DフリップフロップD−F
F2の出力信号Qと、この出力信号Qを遅延線12によ
り所定時間T1だけ遅延した信号QDと、をナンドゲー
トNAND46に入力し、このナンドゲートNAND4
6の出力信号と出力パルスPOとをアンドゲートAND
に入力して、その出力信号をクリア信号CLRとして、
DフリップフロップD−FF2に出力するように構成さ
れている。
【0084】このように構成されたデジタル制御発振装
置においては、図9に示すように、ダウンカウンタ8か
らの検出信号BORがHighからLow レベルに変化する
と、DフリップフロップD−FF2の出力信号QがLow
からHighレベルに変化し、その後、時間T1だけ経過す
ると、遅延線12の出力信号QDがLow からHighレベル
に変化する。すると、直ちにクリア信号CLRがHighか
らLow レベルに変化してDフリップフロップD−FF2
がクリアされ、DフリップフロップD−FF2の出力信
号QがLow レベルになると、直ちにクリア信号CLRが
Highレベルに戻る、といった具合いにDフリップフロッ
プD−FF2のクリア動作が行われる。
【0085】そして、このような第2実施例のデジタル
制御発振装置によれば、第1実施例における出力制御回
路10のように遅延線14を設けることなくDフリップ
フロップD−FF2のクリアができるため、より簡単な
装置構成で、出力パルスPOの出力周期を制御できるの
である。
【0086】ここで、上記第1及び第2実施例のデジタ
ル制御発振装置は、リングオシレータ4を偶数個の反転
回路で構成したものであったが、リングオシレータを奇
数個の反転回路により構成してもよい。そこで次に、第
3実施例として、リングオシレータを15個の反転回路
で構成した場合のデジタル制御発振装置について簡単に
説明する。尚、本実施例のデジタル制御発振装置は、上
記第1及び第2実施例のデジタル制御発振装置と概ね同
様に構成されるが、リングオシレータとパルスセレクタ
の構成、及び外部からのデジタルデータCDIを30進
のデジタルデータに変換してデータラッチ回路2に出力
するデータ変換回路を備える点、のみが異なる。
【0087】まず、第3実施例のデジタル制御発振装置
におけるリングオシレータ22は、図10に示すよう
に、起動用反転回路としてのナンドゲートNANDと1
4個のインバータINVとからなる15個の反転回路
を、リング状に接続して構成されており、ナンドゲート
NANDのインバータINVとは反対側の入力端子に
は、第1及び第2実施例の場合と同様に、制御信号PI
が入力されている。また、本実施例においては、リング
オシレータ22内の1つ置きの反転回路の順に、出力端
子Q1〜Q15が設けられている。
【0088】尚、このように出力端子Q1〜Q15を1
つ置きの反転回路の順に設けているのは、第1及び第2
実施例の場合と同様に、隣接する反転回路から出力され
るパルス信号は、エッジの方向が反対になるためであ
る。このように構成されたリングオシレータ22におい
て、制御信号PIがLow レベルのときには、ナンドゲー
トNANDの出力が強制的にHighレベルとなり、次段の
インバータINVの出力がLow レベルとなり、更に次段
のインバータINVの出力がHighレベルとなるというよ
うに、各反転回路が順次反転し、ナンドゲートNAND
には、出力信号と同じレベルの信号が入力されることと
なり、リングオシレータ22は、この状態で安定する。
【0089】そして、制御信号PIがHighレベルに変化
すると、ナンドゲートNANDが反転動作を開始し、各
反転回路での反転動作時間Tdのほぼ15倍の時間(1
5・Td)を経過した時点で、ナンドゲートNANDに
出力信号と同一レベルの信号が入力され、再びナンドゲ
ートNANDの出力レベルが反転する、といった動作を
繰り返す。従って、リングオシレータ22の各出力端子
Q1〜Q15からは、上記時間(15・Td)の2倍の
時間(30・Td)を1周期とするパルス信号が出力さ
れることになる。
【0090】一方、本実施例のデジタル制御発振装置に
おけるパルスセレクタは、図6に示したパルスセレクタ
6と同様の構成であるが、リングオシレータ22が出力
端子Q16を備えていないための、図6において、出力
端子Q16の代わりに出力端子Q1を第1セレクタ群6
aへ入力する構成となる。
【0091】そして、追加して設けるデータ変換回路
は、外部からのデジタルデータCDIを、例えば、「1
0…00,11110」を「10…01,00000」
に変換するというように、30進のデジタルデータに変
換してデータラッチ回路2に出力する公知の構成であ
る。
【0092】そして、このようなデジタル制御発振装置
においては、上記の如くデジタルデータCDIを変換す
るデータ変換回路を設けなければならないものの、第1
及び第2実施例の場合と同様に、外部からのデジタルデ
ータCDIの値に応じて、出力パルスPOの出力周期
を、リングオシレータ22を構成する反転回路での反転
動作時間Td単位で制御することができるのである。
【0093】以上のように、上述した第1〜第3実施例
のデジタル制御発振装置によれば、外部から入力するデ
ジタルデータCDIによって、出力パルスPOの発振周
期(即ち発振周波数)を設定することができるのである
が、その発振周波数は、リングオシレータ4,20内で
のパルス信号の周回動作によって決定されるため、リン
グオシレータ4,20を構成している反転回路(ナンド
ゲート及びインバータ)の反転動作時間Tdが変動する
と、デジタルデータCDIの値に対応して発振周波数を
正確に制御できなくなってしまう。
【0094】しかし上記実施例のデジタル制御発振装置
は、発振周期をデジタル制御可能であるため、デジタル
制御発振装置からの出力パルスPOの発振周期と、水晶
発振器等の基準発振器からの出力パルスの基準周期とを
比較して、その割合に応じた補正データを予め設定して
おき、この補正データにより外部から入力されるデジタ
ルデータCDIを補正してデータラッチ回路2に入力す
るようにすれば、発振周波数の補正を簡単,且つ確実に
行なうことができるようになる。以下、この補正データ
を求めるための補正データ演算装置の一例について、図
11及び図12を用いて説明する。
【0095】図11に示す如く、この補正データ演算装
置は、入力パルスの位相差を符号化するパルス位相差符
号化回路81,82と、パルス位相差符号化回路81,
82からの符号化データに基づき補正データDoを算出
する補正値演算回路83とから構成されており、一方の
パルス位相差符号化回路81には、水晶発振器等の基準
発振器からの基準パルスPAと上記実施例のデジタル制
御発振装置からの出力パルスPOとを入力し、他方のパ
ルス位相差符号化回路82には、水晶発振器等の基準発
振器からの基準パルスPAとこの基準パルスPAを一定
時間遅延させた基準パルスPBとを入力するようにされ
ている。尚パルス位相差符号化回路81に入力する出力
パルスPOは、デジタル制御発振装置を、発振周期が基
準パルスPAと同じ周期となるようにデジタルデータC
DIを入力して動作させたときの信号である。
【0096】また上記各パルス位相差符号化回路81,
82は、図12に示す如く、オアゲートOR,ナンドゲ
ートNAND,及び偶数個のインバータINVをリング
状に連結したリング遅延パルス発生回路84と、カウン
タ86と、パルスセレクタ88と、エンコーダ90とか
ら構成されている。このパルス位相差符号化回路81,
82は、本願出願人が特願平2−15865号等にて先
に提案した回路であり、次のように動作する。
【0097】即ち上記各パルス位相差符号化回路81,
82においては、リング遅延パルス発生回路84のオア
ゲートORの入力端に基準パルスPAが与えられる。す
るとリング遅延パルス発生回路84の途中から、その基
準パルスPAが通過したインバータINVの段数によっ
て遅延時間が決まるところの複数の遅延パルスが出力さ
れ、パルスセレクタ88に入力される。またパルスセレ
クタ88には、もう一つの入力パルスPO又はPBが入
力され、このパルスPO又はPBが入力されると、基準
パルスPAが達している段のリング遅延パルス発生回路
84からの入力だけをパルスセレクタ88が選択し、こ
の選択された入力に対応する信号をエンコーダ90に出
力する。するとエンコーダ90からはその入力に対応す
る2進数デジタル信号が出力される。またリング遅延パ
ルス発生回路84の最終段のインバータINV出力はオ
アゲートORに接続されているため、リングを構成して
いる全回路による遅延時間を伴って、基準パルスPAが
オアゲートORに戻り、この結果、基準パルスPAはリ
ング遅延パルス発生回路84内を周回する。カウンタ8
6はこの周回回数をカウントするために、最終段のイン
バータINV出力に接続されており、そのカウント結果
をエンコーダ90の出力の上位ビットとして出力する。
【0098】この結果、図11(b)に示す如く、上記
各パルス位相差符号化回路81,82からの出力によ
り、パルスPAとPO,又はパルスPAとPBの時間差
が、デジタル値DAO又はDABとして得られることとな
る。尚上記パルス位相差符号化回路81,82の構成等
については、特願平2−15865号等に詳述されてい
るため、これ以上の説明は省略する。
【0099】このようにパルス位相差符号化回路81に
より、デジタル制御発振装置からの出力パルスPOと水
晶発振器等の基準発振器からの基準パルスPAとの時間
差を表すデジタル値DAOが得られ、パルス位相差符号化
回路82により、基準パルスPAと基準パルスPBとの
時間差を表すデジタル値DABが得られる。そしてこうし
て得られたデジタル値DAB,DAOの内、デジタル値DAB
は同じ周期の基準信号PA,PBの入力時間差を表すも
のであり、その時間差も既知であるため、得られたデジ
タル値DABは基準時間データとして使用することができ
る。一方デジタル値DAOは、単に基準パルスPAの立上
がりと出力パルスPOの立上がりの時間差を表すもので
あるため、このデジタル値DAOから基準パルスPAと出
力パルスPOとの周期のずれを直接求めることができな
い。
【0100】そこで補正値演算回路83では、まずパル
ス位相差符号化回路81により連続して2回得られたデ
ジタル値DAO1 及びDAO2 の差をとることにより、基準
パルスPAに対する出力パルスPOの周期の時間差に対
応したデジタル値△DAO(=DAO2 −DAO1 )を求め
る。尚このデジタル値△DAOは、正であれば出力パルス
POの周期が基準パルスPAより長く、逆に△DAOが負
であれば出力パルスPOの周期が基準パルスPAより短
いことを表している。
【0101】そして次に、このデジタル値△DAOを、上
記デジタル値DABとそのデジタル値DABが表す既知の時
間TABとを用いて、出力パルスPOと出力パルスPAと
の時間差を正確に表す時間差データTAO(=TAB・△D
AO/DAB)を求め、この時間差データTAOを、基準パル
スPAの基準発振周期TAに加えて、出力パルスPOの
実際の発振周期TO(=TA+TAO)を求め、この発振
周期TOにより基準発振周期TAを除算することによ
り、補正データDo(=TA/TO)を求める。
【0102】この結果、例えば発振周波数1MHz(発
振周期1000nsec.) の基準発振器を使って補正デー
タを求めるために、デジタルデータCDIによりデジタ
ル制御発振装置を1000nsec. の発振周期で動作させ
たとき、実際の発振周期が800nsec. である場合に
は、時間差データTAOとして−200nsec. が求めら
れ、発振周期TOがこの値TAOと基準発振周期TA(=
1000nsec.) とから800nsec. となり、補正デー
タDoとして、1.25(=1000/800)が求め
られる。
【0103】従ってその後デジタル制御発振装置を動作
させる際には、デジタルデータCDIをこの補正データ
Doにより補正した値CCDI(=Do・CDI)をデ
ータラッチ回路2に入力することにより、デジタルデー
タCDIに対応した発振周期で出力パルスPOを発生さ
せることができる。
【0104】また次に上記実施例のデジタル制御発振装
置は、データラッチ回路2に入力するデジタルデータC
DIにより発振周波数を数十MHzの高周波領域までデ
ジタル制御可能であるため、通信装置やモータ制御装置
等で使用される高周波用のPLLにも適用することがで
き、例えば図13(a)に示す如く、周波数可変発振器
92に上記実施例のデジタル制御発振装置を、位相比較
器94に上記図12に示したパルス位相差符号化回路
を、ループフィルタ96に周知のデジタルフィルタを用
いて、PLLを構成すれば、A/D変換器等を必要とし
ない、高周波のデジタルPLLを構成することができ
る。
【0105】尚図13(b)はこのデジタルPLLの動
作を表すタイムチャートであり、周波数可変発振器92
からの出力パルスPOと外部から入力される基準パルス
PCとの位相差が、位相比較器94によりデジタル値D
Aとして求められ、そのデジタル値DAがループフィル
タ96にてデジタル値DBに変換されて、周波数可変発
振器92に入力され、この結果、出力パルスPOが基準
パルスPCに制御されることを表している。そしてこの
ようなPLLでは、上述のデジタル制御発振装置のリン
グオシレータのインバータ反転時間変動は自動的に補正
されるため(フィードバックがかかっているため)、発
振周波数制御データの補正を行なう必要はない。
【0106】以上、出力パルスPOの出力周期(発振周
波数)を、外部からのデジタルデータCDIに応じて制
御可能なデジタル制御発振装置について説明したが、上
記実施例のデジタル制御発振装置においては、発振開始
信号PSをHighレベルに変化させてから、ダウンカウン
タ8が出力する検出信号BORがLow レベルに変化する
までの時間、延いては出力パルスPOがHighレベルに変
化するまでの時間が、外部からのデジタルデータCDI
の値に対応して得られるため、例えば、出力パルスPO
の立ち上がりエッジをラッチするラッチ回路を設けるよ
うに構成すれば、発振開始信号PSをHighレベルに変化
させてから出力パルスPOがHighレベルに変化するまで
の遅延時間を、外部からのデジタルデータCDIに応じ
て制御可能なデジタル制御遅延装置を得ることができ
る。また、上述のように特にラッチ回路を設けなくて
も、例えば、上記実施例のデジタル制御発振装置におい
て、出力制御回路10,20を排除し、外部からの発振
開始信号PSを、制御信号PIの代わりに直接リングオ
シレータ4,20へ入力すると共に、発振開始信号PS
の反転信号をデータラッチ回路2及びダウンカウンタ8
に入力するようにしてもよい。尚、この場合は、発振開
始信号PSをHighレベルに変化させてから、ダウンカウ
ンタ8からの検出信号BORがLow レベルになるまでの
時間が遅延時間となる。
【0107】そして、このように構成したデジタル制御
遅延装置によれば、従来の遅延装置のように遅延素子を
増加することなく、遅延時間を広範囲に制御することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のデジタル制御発振装置の構成を表
すブロック図である。
【図2】第1実施例のリングオシレータ4の構成を表す
構成図である。
【図3】第1実施例のリングオシレータ4の動作を表す
タイムチャートである。
【図4】第1実施例のデータラッチ回路2の構成を表す
構成図である。
【図5】第1実施例のデータラッチ回路2の動作を表す
タイムチャートである。
【図6】第1実施例のパルスセレクタ6の構成を表す構
成図である。
【図7】第1実施例のデジタル制御発振装置全体の動作
を表すタイムチャートである。
【図8】第2実施例のデジタル制御発振装置の構成を表
すブロック図である。
【図9】第2実施例のデジタル制御発振装置全体の動作
を表すタイムチャートである。
【図10】第3実施例のデジタル制御発振装置に用いる
リングオシレータ22の構成を表す構成図である。
【図11】実施例のデジタル制御発振装置の発振周期を
補正するための補正データを求める補正データ演算装置
の構成及びその動作を表す説明図である。
【図12】補正データ演算装置のパルス位相差符号化回
路81,82の構成を表す回路図である。
【図13】実施例のデジタル制御発振装置を用いたデジ
タルPLLの構成を及びその動作を表す説明図である。
【符号の説明】
2…データラッチ回路 4,22…リングオシレータ
6…パルスセレクタ 6a…第1セレクタ群 6b…第2セレクタ群
6c…第3セレクタ群 6d,6e,SL…セレクタ 8…ダウンカウンタ 10,20…出力制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延時間をデジタル制御可能なデジタル
    制御遅延装置であって、 入力信号を反転して出力する反転回路が複数個リング状
    に連結されると共に、該反転回路の一つが入力信号の反
    転動作を外部からの制御信号により制御可能な起動用反
    転回路として構成され、上記制御信号の入力による該起
    動用反転回路の反転動作開始に伴いパルス信号を周回さ
    せるパルス周回回路と、 外部からのデジタルデータのうち上記パルス周回回路か
    らパルス信号を取り出すための所定の反転回路の接続位
    置を表わすデジタルデータに対応する反転回路を選択
    し、該選択した反転回路から出力されるパルス信号を取
    り出すパルスセレクト手段と、 該パルスセレクト手段により取り出されたパルス信号の
    所定のエッジをカウントし、該カウント数が、外部から
    のデジタルデータのうち上記パルス周回回路内でのパル
    ス信号の周回回数を表わすデジタルデータに達した旨を
    検出するカウント手段と、 該カウント手段にてカウント値が上記周回回数を表わす
    デジタルデータに達した旨が検出されると、検出信号を
    出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とするデジタル制御遅延装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタル制御遅延装置
    において、 上記パルス周回回路を偶数個の反転回路により構成する
    と共に、該パルス周回回路内で夫々等間隔に接続された
    所定の2n 個の反転回路から夫々出力信号を取り出すた
    めの出力端子を設け、 上記パルスセレクト手段を、 上記出力端子に接続され、該出力端子からの出力信号を
    上記起動用反転回路に近い方から順に夫々2個単位で入
    力し外部からの1ビットデータに基づき上記起動用反転
    回路に近い方の信号又は上記起動用反転回路に近くない
    方の信号を夫々択一的に出力する2n-1 個のセレクト回
    路からなる最下位セレクト回路群と、 該最下位セレクト回路群の出力端子に順次階層的に接続
    され、上記セレクト回路と同様に入力した2個の信号を
    外部からの1ビットデータに基づき択一的に出力する2
    n-2 個から1個までのセレクト回路から夫々なるn−1
    個の上位セレクト回路群と、から構成し、 更に、上記反転回路の接続位置を表わすデジタルデータ
    の最下位ビットから上位ビットへの各ビットを、上記各
    セレクト回路群を構成するセレクト回路毎に共通の1ビ
    ットデータとして、上記最下位セレクト回路群から上記
    1個のセレクト回路からなる上位セレクト回路群の順で
    各セレクト回路へ入力してなること、 を特徴とするデジタル制御遅延装置。
  3. 【請求項3】 発振周波数をデジタル制御可能なデジタ
    ル制御発振装置であって、 請求項1又は請求項2に記載のデジタル制御遅延装置
    に、 上記出力手段により検出信号が出力されると上記起動用
    反転回路の動作を停止させ、所定の一定時間経過後に再
    び上記起動用反転回路を動作させて上記パルス周回回路
    内でパルス信号を周回させると共に、上記検出信号を発
    振信号として出力する周回動作制御手段を設けたこと、 を特徴とするデジタル制御発振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7642869B2 (en) 2006-07-24 2010-01-05 Denso Corporation Clock generator
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JP2019146159A (ja) * 2017-12-22 2019-08-29 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company リング発振器の起動動作の安定化

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