JPH07302032A - 多機能画像形成装置 - Google Patents

多機能画像形成装置

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JPH07302032A
JPH07302032A JP6120551A JP12055194A JPH07302032A JP H07302032 A JPH07302032 A JP H07302032A JP 6120551 A JP6120551 A JP 6120551A JP 12055194 A JP12055194 A JP 12055194A JP H07302032 A JPH07302032 A JP H07302032A
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智幸 古屋
Yoshiaki Nakajima
義昭 中嶋
Masaaki Sakai
正明 酒井
Hidehiko Kajiya
秀彦 梶家
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コピー機能・スキャナ機能・プリンタ機能・
ファクシミリ機能等の複数の機能を持つ多機能画像形成
装置について、記録紙順番性、原稿視認性、原稿順番
性、前面操作性、コンパクト性のすべてに渡って優れて
いる、つまりユーザ使い勝手が良くかつコンパクトな装
置を得ること。 【構成】 画像記録手段100と、該画像記録手段の記
録紙排出部123・125の略上方に位置するとともに
少なくとも前記画像記録手段を制御する画像処理部に画
像信号を与える原稿読み取り手段200とから一体的に
構成され、前記原稿読み取り手段における原稿搬送路の
少なくとも一部は略Uターン形状搬送路から構成され、
かつ原稿進入方向および原稿排出方向、さらに前記画像
記録手段における記録紙排出方向および記録紙収容箱1
10の脱装着方向等の装置アクセス方向が装置の奥行き
方向に略平行であること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多機能画像形成装置、即
ちコピー機能・スキャナ機能・プリンタ機能・ファクシ
ミリ機能等の複数の機能を持つ、ファクシミリ装置、フ
ァクシミリ機能付き複写機、ファクシミリ機能付きプリ
ンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばファクシミリ装置は通常の画像情
報送受信機能以外にも一般にコピー機能も有している多
機能画像形成装置であり、画像記録手段と、該画像記録
手段の記録紙排出部略上方にある原稿読み取り手段とか
ら一体的に構成される。
【0003】一方、昨今事務機業界では、オフィスワー
クの中心となる例えば複写機のデジタル化を進めて、こ
れまでコピーを取るだけであった単機能の複写機に複数
の機能を持たせる動きが広がっている。
【0004】例えばパソコンと複写機を接続して、パソ
コン端末で指示を打ち込めばコピーが取れるようにす
る、また複写機に書類を置くだけで自動的にファクシミ
リ装置として画像情報の送受信ができるようにするとい
った動きである。
【0005】またユーザからの要求が強いコンパクトで
省スペース設計のファクシミリについては二段三段と給
紙カセットを重ねたフロントローディング方式の採用な
どにより、従来の感熱記録ファクシミリのコンパクトな
スペースに設置できる普通紙ファクシミリが多くなって
いる。
【0006】さらに普通紙ファクシミリも複写機も現像
システムは共通であることから、これらを一体化して一
台で二台分の働きをする省スペース複合機が人気を集め
ている。複合機では複写機と同様な原稿台を設けること
により本のように厚みのある原稿からもコピーしたり、
画像情報を直接送信することも可能である。しかも内蔵
した大容量メモリーの働きによって、コピー中にファク
シミリのメモリー受信をすることができるほか、メモリ
送信中にコピーもできる。
【0007】このように一台の複合機でありながら、実
際にはそれぞれ専用機が二台あるように使用できる。少
人数のオフィスでは両方に十分活用できて、しかも設置
スペースを減らせるため、ユーザの関心を集めている。
さらにプリンタ機能を加えた一台三役の複合機など、共
通性の高い機能を加えてますます多様化する傾向も見ら
れる。
【0008】この最近注目を集めている複合機および前
述のファクシミリ、つまり画像記録手段と原稿読み取り
手段とから一体的に構成され、かつコピー機能、スキャ
ナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などの複数の
機能を持たせた多機能画像形成装置について、現状の代
表的な装置構成形態を図37〜図39に示した。
【0009】a)図37の装置は図面に正対する側が装
置正面側(装置前面)である。
【0010】画像記録手段Aは、転写式電子写真プロセ
ス利用のレーザービームプリント機構であり、装置の右
側面側を給紙部の給紙カセット脱着部とし、装置の左側
面側を記録紙排出部とし、該給紙部側から該排出部側へ
装置内を左右方向に設けたシートパス501に沿って作
像プロセス機器を配設してある。
【0011】原稿読み取り手段Bは、コンタクトイメー
ジセンサ502を含む自動給紙機構を用いた原稿流し読
み機構であり、装置上面のほぼ左半面側に配設してあ
り、装置上面のほぼ右半面側を原稿載置部503として
ある。
【0012】原稿(シート材)Oは画像面下向き(フェ
イスダウン)にして原稿載置部503上に積載セットさ
れ、最下位の原稿から1枚ずつ原稿読み取り手段B内へ
右側から左側へ引き込み搬送されてその下向き画像面が
コンタクトイメージセンサ502により光電読み取りさ
れ、読み取り済みの原稿は原稿読み取り手段Bの、原稿
搬送方向左側の原稿排出トレイ504上にフェイスダウ
ンで排出される。
【0013】読み取られた画像情報は、ファクシミリ送
信モードの場合は相手方ファクシミリ装置へ送信され
る。
【0014】コピーモードの場合やファクシミリ受信モ
ードの場合は、画像記録手段Aが作動して、上記の読み
取り画像情報または受信した画像情報(時系列電気デジ
タル画素信号)に対応して変調されたレーザービームL
がレーザースキャナ505から出力されて回転感光ドラ
ム506に対する走査露光がなされ、感光ドラムの回り
に配設した帯電手段・現像手段等の他の作像プロセス機
器との共働により回転感光ドラム506の面に対して走
査露光画像情報に対応したトナー画像が形成される。
【0015】一方、給紙カセット507内の積載収容記
録紙(シート材)Pが給紙ローラ508と分離手段との
共働により1枚宛装置内へ給送されてシートパス501
内へ導入され、レジストローラ対509によって感光ド
ラム506と転写手段510との対向部である転写部5
11へ所定のタイミングにて給送されることにより、感
光ドラム506面側のトナー画像が記録紙P面側へ転写
される。
【0016】トナー画像の転写を受けた記録紙Pは定着
装置512へ搬送されてトナー画像の定着処理を受け、
排出ローラ対513により装置左側面側の排出トレイ5
14上に画像面上向き(フェイスアップ)で排出され
る。
【0017】b)図38の装置は図面上、右側が装置正
面側である。
【0018】本例装置の場合は、原稿読み取り手段Bは
装置上面の装置正面寄りに配設され、この原稿読み取り
手段Bの装置正面側とは反対側を原稿供給部として原稿
載置トレイ515を配設し、装置正面側を原稿排出部と
して原稿排出トレイ504を装置正面より前方に張り出
させて配設してある。
【0019】原稿Oはフェイスダウンで原稿載置トレイ
515上に積載セットされ、最下位の原稿から1枚ずつ
原稿読み取り手段B内へ引き込み搬送されてその下向き
画像面がコンタクトイメージセンサ502により光電読
み取りされ、読み取り済みの原稿は装置正面より前方へ
張り出した原稿排出トレイ504上にフェイスダウンで
排出される。
【0020】読み取り画像情報は、ファクシミリ送信モ
ードの場合は相手方ファクシミリ装置へ送信される。
【0021】画像記録手段Aにおいて、給紙カセット5
07は装置内の下部に対して装置正面側から脱着するよ
うになっている。
【0022】コピーモードの場合やファクシミリ受信モ
ードの場合は、画像記録手段Aが作動して、給紙カセッ
ト507内の記録紙Pが給紙ローラ508により装置の
奥側方向へ1枚宛繰り出され、次いで大径ローラ・押え
コロ・ガイド板等からなるUターンシートパス516で
装置の正面側方向へ反転搬送されて転写部511で感光
ドラム506面に前述図37の装置と同様に形成された
トナー画像の転写を受け、また定着装置512で転写ト
ナー画像の定着処理を受ける。
【0023】定着装置512を出るとUターンシートパ
ス517で再び装置の奥側方向へ反転搬送されて排出ロ
ーラ対513により原稿読み取り手段Bの下側に配設し
た排紙トレイ518と装置上面カバー530の上面53
1にかけてフェイスダウン排出される。
【0024】c)図39の装置は図面上、右側が装置正
面側である。
【0025】本例装置の場合は、原稿読み取り手段Bは
装置内の装置正面側上部に配設してあり、原稿載置トレ
イ515を装置正面より前方へ張り出させて配設してあ
る。
【0026】画像記録手段Aにおいて、給紙カセット5
07は装置正面側で、かつ上記原稿載置トレイ515よ
りも下側に配設したカセット脱着部に対して装置正面側
から脱着操作される。
【0027】原稿Oは原稿載置トレイ515上にフェイ
スアップで積載セットされ、最上位の原稿から1枚ずつ
原稿読み取り手段B内へ引き込み搬送されてその上向き
画像面がコンタクトイメージセンサ502により光電読
み取りされ、読み取り済みの原稿はUターンシートパス
520で装置正面方向に反転されて排出ローラ対521
により給紙カセット507の上蓋507aを排出トレイ
としてフェイスダウン排出される。
【0028】読み取り画像情報は、ファクシミリ送信モ
ードの場合は相手方ファクシミリ装置へ送信される。
【0029】コピーモードの場合やファクシミリ受信モ
ードの場合は、画像記録手段Aが作動して、給紙カセッ
ト507内の記録紙Pが給紙ローラ508により装置の
奥側方向へ1枚宛繰り出されて転写部511で感光ドラ
ム506面に前述図37の装置と同様に形成されたトナ
ー画像の転写を受け、また定着装置512で転写トナー
画像の定着処理を受け、定着装置512を出るとUター
ンシートパス522で反転搬送されて排出ローラ対51
3により装置上面の排出部523にフェースダウン排出
される。
【0030】上述した図37〜図39の各構成形態の装
置について、ユーザ使い勝手のよさを示す、.記録紙
順番性、.原稿視認性、.原稿順番性、.前面
(装置正面)操作性、および.設置面積に代表される
コンパクト性の計5つの観点から考察比較した結果を表
1に示す。
【0031】
【表1】 .記録紙順番性 図37の装置は、排出記録紙が複数枚ある場合に、それ
等の記録紙が排紙部である記録紙排出トレイ514上に
フェイスアップ排出されて順次に積み重ね状態となるこ
とで、その排出記録紙をトレイ514より取り出した後
に順番(頁順)を並び換える必要があり、記録紙順番性
は悪い。
【0032】これに対して図38や図39の装置は、排
出記録紙は排紙部518・531,523にフェイスダ
ウン排出されるので、順番性が維持されて爾後の並び変
えの必要なく、記録紙順番性は良である。
【0033】.原稿視認性 図37や図38の装置は、原稿載置部503や原稿載置
トレイ515上に原稿Oがフェイスダウンで載置される
ので原稿裏面が上向きであり、その載置原稿の画像面は
視認できず、現在どのような原稿を送ろうとしているか
を即座に確認できず、原稿視認性は悪い。
【0034】これに対して図39の装置は、原稿載置ト
レイ515上に原稿Oがフェイスアップで載置されるの
で、操作者にとって現在どのような原稿を送ろうとして
いるかが即座に確認できる。つまり原稿視認性に優れ、
送りミス等がなくなる。
【0035】.原稿順番性 図37〜図39の装置は何れも読み取り済みの原稿は原
稿排出トレイ504・507aにフェイスダウン排出さ
れて、排出原稿の順番性が維持できる。つまり排出原稿
が複数枚ある場合、原稿排出部504・507aより取
り出した後に順番を並び換える必要がなく、原稿順番性
は良である。
【0036】.前面操作性 図37の装置は、装置正面側に立って、装置右側面側の
給紙カセット507の脱着操作、装置上面の原稿載置部
503に対する原稿セット操作、装置左側面側の原稿排
出トレイ504からの排出原稿の取り出し操作、及び記
録紙排出トレイ514からの排出記録紙の取り出し操作
ができ、前面操作性は普通である。
【0037】図38の装置は、出力記録紙の取り出しを
装置背面側へ回り込んで行なう操作となり、前面操作性
は悪い。
【0038】図39の装置は、原稿載置トレイ515へ
の原稿載置操作、排出原稿の排出トレイ507aからの
取り出し操作、給紙カセット507の脱着操作を何れも
装置前面から行なえ、また排出記録紙の排出部トレイ5
23からの取り出しも装置正面側から行なうことができ
るので、前面操作性は良である。
【0039】.コンパクト性(設置面積) 図37の装置は装置本体の右側面側に給紙カセット50
7が外方へ張り出し、左側面側に原稿及び記録紙排出ト
レイ504・514が外方へ張り出しており、図38の
装置は原稿排出トレイ504が装置本体の正面側に張り
出しており、図39の装置は装置本体の正面側に原稿載
置トレイ515及び給紙カセット507が張り出してい
ることで、何れもコンパクト性は悪い。
【0040】従って、現在のところ、記録紙順番性、原
稿視認性、原稿順番性、前面操作性、コンパクト性のす
べてに渡って優れている装置は存在しない。
【0041】本発明は、上記従来例の問題を除去するこ
とを目的とする。すなわち記録紙順番性、原稿視認性、
原稿順番性、前面操作性、コンパクト性のすべてに渡っ
て優れている、つまりユーザ使い勝手が良くかつコンパ
クトな多機能画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0042】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする多機能画像形成装置である。
【0043】(1)画像記録手段と、該画像記録手段の
記録紙排出部略上方に位置するとともに少なくとも前記
画像記録手段を制御する画像処理部に画像信号を与える
原稿読み取り手段とから一体的に構成され、前記原稿読
み取り手段における原稿搬送路の少なくとも一部は略U
ターン形状搬送路から構成され、かつ原稿進入方向およ
び原稿排出方向、さらに前記画像記録手段における記録
紙排出方向および記録紙収容箱脱装着方向等の装置アク
セス方向が装置の奥行き方向に略平行(平行に対してあ
る程度の角度違いも含むものとする、以下同じ)である
ことを特徴とする多機能画像形成装置。
【0044】(2)前記原稿読み取り手段の原稿搬送路
は、原稿入り口部が原稿出口部より上方にあり、かつ原
稿入り口部近傍に原稿表面を上側にした状態で搬送可能
な自動給紙機構を備えた自動給紙時用略Uターン形状搬
送路、および該自動給紙時用略Uターン形状搬送路途中
から分岐して、かつ原稿の進行方向が前記自動給紙時用
略Uターン形状搬送路下流側に向かう分岐搬送路とから
構成され、さらに原稿表面上の画像情報を読み取り素子
に結像させるために略等倍光学系を用いた読み取り部
が、前記自動給紙時用略Uターン形状搬送路と前記分岐
搬送路との合流口より下流側にあることを特徴とする請
求項1に記載の多機能画像形成装置。
【0045】(3)前記略Uターン形状搬送路の上流に
ある原稿載置部、および略Uターン形状搬送路の下流に
ある原稿排出部、および画像記録手段の記録紙排出部の
少なくとも一部が、各々の回動支点を中心に回動可能で
あるとともに、各々の表面が装置設置面に対して略平行
である第1の位置、および該第1の位置より指定角度の
み回動した第2の位置を持つことを特徴とする(1)あ
るいは(2)に記載の多機能画像形成装置。
【0046】(4)前記画像記録手段の記録紙排出部回
動中心が記録紙排出部の回動動作に対応して装置手前側
に移動することを特徴とする(3)に記載の多機能画像
形成装置。
【0047】(5)前記原稿排出部が記録紙排出部の少
なくとも一部と重複していることを特徴とする(3)か
ら(4)のいずれか1つに記載の多機能画像形成装置。
【0048】(6)原稿の排出方向と直角な原稿幅にお
ける中心線と記録紙の排出方向と直角な記録紙幅におけ
る中心線とが一致していないことを特徴とする(5)に
記載の多機能画像形成装置。
【0049】(7)前記原稿載置部の原稿幅における一
方の側面および原稿排出部の原稿幅方向における一方の
側面に近接する第1輪郭部と、該第1輪郭部と階段状に
連結され、かつ回動可能な記録紙排出部の原稿幅方向に
おける一方の側面に近接する第2輪郭部とから輪郭の一
部が形成され、かつ前面操作が可能な操作部を備えたこ
とを特徴とする(3)から(6)のいずれか1つに記載
の多機能画像形成装置。
【0050】(8)装置両サイドにある外装カバーの少
なくとも一方が、読み取り手段の部品を取り外さなくて
も、取付け取り外しが可能であることを特徴とする
(1)から(7)のいずれか1つに記載の多機能画像形
成装置。
【0051】(9)前記原稿載置部および原稿排出部を
構成する材料の少なくとも一方は透明材料であることを
特徴とする(3)から(8)のいずれか1つに記載の多
機能画像形成装置。
【0052】(10)前記自動給紙機構は、積み重ね状
態にある1枚以上のシート材の少なくとも一部の範囲を
載置し、かつ揺動可能な揺動手段と、揺動手段と対向位
置にあり、かつ揺動手段上に載置されたシート材の最上
シート材を呼び出すための呼び出し手段と、揺動手段よ
りシート材搬送方向下流側にあり、かつシート材を揺動
手段にセットするときにシート材の先端位置を規制する
ためのシート材突き当て部と、シート材突き当て部より
シート材搬送方向下流側にあり、かつ複数のシート材か
ら1枚のみを分離して下流側に送る分離手段と、揺動手
段および呼び出し手段を駆動するためのメインモータ等
の1つ以上の駆動源と、駆動源からの駆動力を揺動手段
に伝達し、かつシート材と呼び出し手段間圧力の発生源
となるトルクリミッタを少なくとも一部に含む駆動伝達
手段と、トルクリミッタ出力部に過負荷トルクを与える
ためのリミッタ制御手段とから構成され揺動手段を駆動
する駆動源の正逆回転の切り替えにより揺動手段を揺動
させ、揺動手段上に載置された1枚以上のシート材から
1枚のみを分離搬送する機構であることを特徴とする請
求項2から請求項10のいずれか1つに記載の多機能画
像形成装置。
【0053】(11)原稿排紙手段が記録紙排紙手段を
兼ねていることを特徴とする(5)から(10)のいず
れか1つに記載の多機能画像形成装置。
【0054】
【作用】即ち本発明は上記の構成であるから、次のよう
な作用効果を持っている。
【0055】.画像記録手段から出力される記録紙は
記録紙排出部にフェイスダウンモードで排出されるか
ら、順番性が維持されて爾後の並び換えの必要がなく、
記録紙順番性は良である。
【0056】.原稿は原稿読み取り手段の原稿載置部
上にフェイスアップでセットされるので、操作者にとっ
て現在どのような原稿を送ろうとしているかが即座に確
認できる。つまり送りミスがなくなるために原稿視認性
に優れている。
【0057】.画像読み取り済みの原稿は原稿排出部
上にフェイスダウンモードで順次排出されて順次重なる
から、排出原稿の順番性が維持できる。
【0058】つまり排出原稿が複数枚ある場合、原稿排
出部より取り出した後に順番を並び換える必要がない。
【0059】.原稿自動給紙モードにおける原稿読み
取り手段の原稿載置部に対する原稿のセット操作、特殊
原稿の手差し原稿載置部を用いての供給操作、読み取り
済みの排出原稿の排出部からの取り出し操作、記録紙収
容箱の脱着操作、特殊記録紙の手差し口からの供給操
作、出力記録紙の排出部からの取り出し操作、操作部の
操作、ジャム原稿の取り出し、コンタクトセンサの清
掃、コンタクトセンサ等の部品交換など原稿読み取り手
段の異常時の処置操作や保守・点検・修理等のときの操
作等をすべて装置前面側より行なうことができるので、
前面操作性に優れる。
【0060】.画像記録手段の記録紙収容箱はフロン
トローディング方式で装置本体内に格納されて外方に突
出しておらず、出力記録紙はUターン搬送されて装置本
体と原稿読み取り手段との間の装置本体上面部を排出部
として排出されることで、該出力記録紙排出部も外方に
突出しておらず、原稿読み取り手段の原稿自動給紙機構
も原稿をUターン搬送して原稿載置部及び排出部が装置
本体の上部に上下に位置して装置本体の外方へ突き出し
ておらず、また原稿手差し部は不使用時は原稿読み取り
手段の背部にたたみ込み収納できるので、装置前後方向
の寸法が小さくて全体に設置面積が小さくなりコンパク
ト化することが可能である。
【0061】.読み取り部に、コンタクトイメージセ
ンサ等の等倍光学系を用いているために、装置の高さ方
向をコンパクト化することが可能である。
【0062】.トルクリミッタを使用した自動給紙機
構を用いることにより、省スペースで大容量給紙が可能
となる。
【0063】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図19) 図1は本実施例の多機能画像形成装置(ファクシミリ機
能付き複写機もしくはプリンタ)の外観斜視図、図2は
プリンタの左側サイドカバーを外して電装系配設部を見
せた斜視図、図3はプリンタの縦断左側面図、図4は図
3における原稿読み取り手段部分の拡大図である。
【0064】このプリンタは図3において右側が装置正
面側であり、大きく分けて画像記録手段100部と、原
稿読み取り手段200部とからなり、原稿読み取り手段
200は画像記録手段100の記録紙排出部125の略
上方に位置しており、画像記録手段100部の不図示の
フレームと連結部材を介してか、あるいは同じフレーム
上に固定されることにより一体的に構成されている。
【0065】(1)画像記録手段100(主として図
3) 画像記録手段100を主として図3により説明する。本
例プリンタの画像記録手段100は転写式電子写真プロ
セス利用のレーザービームプリント機構である。
【0066】PCはプリンタ本体内に脱着交換自在のプ
ロセスカートリッジ(画像形成ユニット)であり、本例
の場合は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光
体(以下、感光体ドラムと記す)101と、一次帯電手
段としての帯電ローラ(帯電用回転体)102と、現像
器104と、クリーニング器107の4つのプロセス機
器を包含させている。
【0067】感光体ドラム101は、接地した導電性の
芯金の表面にOPC感光層を被覆してあり、矢示の時計
方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転
駆動される。
【0068】一次帯電手段としての帯電ローラ102
は、電圧が印加される芯金の上に少なくとも導電性ゴム
層を有するものであり、感光体ドラム101に対して所
定の押圧力をもって押圧接触させてあり、本例の場合は
感光体ドラム101の回転に従動して回転する。そして
該帯電ローラ102の芯金に対して不図示の電源から所
定の帯電バイアスが印加されることにより回転感光体ド
ラム101の感光層面が所定の極性・電位に接触帯電方
式にて一様均一に一次帯電処理される。
【0069】その回転感光体ドラム101の帯電処理面
に対して、レーザースキャナ103から出力される、目
的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して
変調されたレーザー光Lによる走査露光がなされること
により、回転感光体ドラム面に目的の画像情報の静電潜
像が形成されていく。
【0070】次いでその静電潜像が現像器104の現像
スリーブによって現像剤(トナー)の選択的付与で可視
画像(トナー画像)化される。
【0071】その可視画像が感光体ドラム101と転写
手段としての転写ローラ106との圧接ニップ部である
転写部Nへ後述する給紙部から所定のタイミングにて給
送された記録紙(シート材、画像保持部材)に転写され
る。
【0072】転写ローラ106は電圧が印加される芯金
の上に少なくとも導電ゴム層を有するものであり、感光
体ドラム101に所定の押圧力をもって圧接して感光体
ドラム101と順方向に感光体ドラム101と略同一の
周速度で回転され、不図示の転写バイアス印加電源から
転写バイアスが印加されることで、転写部Nへ導入され
た記録紙の背面が可視画像の帯電極性と逆極性に帯電さ
れて記録紙面への可視画像の転写がなされる。
【0073】転写部Nを通って画像転写を受けた記録紙
は回転感光体ドラム101面から分離され、除電針10
8によって背面の余剰電荷が除去され、搬送ガイド11
6を通って定着手段117へ導入される。
【0074】記録紙に対する画像転写後の感光体ドラム
101上に残った現像剤や紙粉はクリーニング器(クリ
ーナ)107のブレードによって除去され、クリーニン
グされた感光体ドラム101が繰り返して作像に供され
る。
【0075】本例の定着手段117は熱ローラ定着器で
あり、1対の回転体である、互いに押圧接触して矢示の
方向に回転する加熱ローラ118と加圧ゴムローラ11
9の圧接ニップ部である定着部に記録材が定着入り口ガ
イド117aにガイドされて導入されることにより、加
熱加圧により転写画像が記録紙面に固着(定着)され
る。
【0076】加熱ローラ118は該ローラ内に配設した
加熱素子であるところのヒータ120により加熱され、
該ローラ118の表面温度が該ローラに当接させた温度
検知素子121によって検出され、その検出温度情報が
不図示の温度制御手段に入力し、温度検知素子121の
検出温度が所定の一定値に維持されるように該温度制御
手段がヒータ120に対する通電を制御することで、加
熱ローラ118の表面温度が所定の定着温度に温調され
る。
【0077】定着ニップ部を通って画像定着処理された
記録紙は、搬送ローラ対122、フラッパ127、ガイ
ド板127b、排出ローラ対123等で構成されるUタ
ーンシートパス(Uターン形状搬送路)127aにより
反転搬送されて定着手段117・レーザースキャナ10
3の上側に配設した排出部125及びプリンタ上面カバ
ー130の上面131に画像面下向きのフェースダウン
で排出される。
【0078】なお、フラッパ127を矢示方向に切り替
えることにより定着手段117を出た定着済み記録紙を
プリンタ後方に画像面を上向きにしたフェイスアップ状
態で排出させることもできる。
【0079】給紙部はフロントローディング式のカセッ
ト給紙装置である。即ち、110は給紙カセット(画像
保持部材収容箱)であり、該給紙カセット110はその
正面の下側にある段差部110aを把手部として手指を
かけて図1や図3の2点鎖線示のようにプリンタ正面側
において脱着操作A・Bすることができる。
【0080】給紙カセット110内にはバネ128で押
し上げ付勢された上下揺動可能な中板124を配設して
あり、この中板124上に記録材Pを積載して収容させ
てある。
【0081】111は半円型の1回転給紙ローラ、11
2は大径の搬送ローラ、113・115はこの大径搬送
ローラに圧接した第1及び第2の搬送コロである。第1
搬送コロ113は給紙カセット110側に具備させてあ
り、給紙カセット110がプリンタ本体に対して正規に
装着されることで大径搬送ローラ112に対して圧接し
た状態となる。
【0082】給紙開始信号により給紙ローラ111が矢
示の反時計方向に1回転駆動されることで、該給紙ロー
ラ111の円弧面が給紙カセット110内の積載収容記
録紙Pの上面に接触して、最上位の記録紙が給紙カセッ
ト110内をプリンタ本体手前方向へ繰り出され、その
繰り出し方向先端部がガイド部110bで上方へ案内さ
れて大径搬送ローラ112と第1搬送コロ113との圧
接ニップ部にくわえ込まれて大径搬送ローラ112の回
転力で引き続き搬送されていく。
【0083】そしてこの記録紙は大径搬送ローラ112
と給紙カセット110側のガイド部110cとで形成さ
れるUターンシートパス110dにより反転搬送されて
大径搬送ローラ112と第2搬送コロ115との圧接ニ
ップ部にくわえ込まれてプリンタ本体内をプリンタ奥行
側へ搬送され、転写前ガイド部106aに案内されて転
写部Nへ導入される。
【0084】この場合、Uターンシートパス110dに
入った搬送記録材はその先端がセンサレバー114を介
して不図示の記録紙検知センサによって検知されること
により、感光体ドラム101上に形成された可視画像の
先端と記録紙の先端とが転写部Nに互いに略一致するよ
うに同期搬送される。
【0085】126はプリンタ本体の正面側に設けた手
差し給紙口であり、プリンタ本体に装着状態の給紙カセ
ット110の正面側上面部分と、この部分の上のプリン
タ本体側部分との間に隙間を形成させることで、上記の
手差し給紙口126から大径搬送ローラ112と第2搬
送コロ115との圧接ニップ部に通じるシートパス12
6aを構成させてある。
【0086】給紙カセット110から給紙できないよう
な厚紙・封筒のような特殊記録紙は上記の手差し給紙口
126からプリンタ本体内に手差して、その先端が大径
搬送ローラ112と第2搬送コロ115との圧接ニップ
部に達するまで十分に差し込む。その差し込みが不図示
の手差し記録紙検知センサで検知され、またセンサレバ
ー114を介して不図示のセンサによって検知され、所
定のタイミングで大径搬送ローラ112の回転駆動がな
されることにより、該手差し記録紙が転写部Nに同期搬
送される。
【0087】以上の画像記録手段100の給紙・帯電・
露光・現像・転写・クリーニング・定着・排紙といった
一連の画像形成工程は、パソコン・ワードプロセッサ・
イメージスキャナ等からのプリント信号、後述する原稿
読み取り手段200からのコピー画像信号、送信元のフ
ァクシミリからの受信画像信号等が不図示の制御回路の
画像処理部に入力して画像形成開始信号にもとづいて実
行される。
【0088】(2)原稿読み取り手段200(主として
図4) 主として図4で説明する。原稿読み取り手段200は前
述した画像記録手段100の記録紙排出部125の略上
方に位置し(図3)、コンタクトイメージセンサ208
を含む原稿自動給紙機構を用いた原稿流し読み機構であ
る。また原稿手差し給紙もできる機構である。
【0089】この原稿読み取り手段200は、原稿入口
部と原稿出口部とを該原稿読み取り手段の正面側に上下
に設けてある。280は原稿入口部における原稿載置部
としての原稿トレイである。213・214は原稿出口
部における原稿排出トレイ受けと原稿排出トレイであ
る。
【0090】そして上側の原稿入口部から下側の原稿出
口部へ原稿を反転搬送させる自動給紙時用のUタンシー
トパスを、原稿先端部上下揺動板234、ピックアップ
ローラ255、分離ローラ256、該ローラに圧接させ
た分離パッド239、第1搬送ローラ242、該ローラ
に圧接させたコロ260、Uターン形状部U、第2搬送
ローラ206、該ローラに圧接させたコロ243、排紙
ローラ207、該ローラに圧接させたコロ281等で構
成させてある。
【0091】237は揺動板234の位置に対応するシ
ートパス部分に先端部を突出させて配設した自動給紙用
原稿検知センサレバー、238はこのレバー237でO
N・OFFされる自動給紙用原稿検知センサである。
【0092】252は分離ローラ256と第1搬送ロー
ラ242との間のシートパス部分に先端部を突出させて
配設したレジストセンサレバー、253はこのレバー2
52でON・OFFされるレジストセンサである。
【0093】209は第2搬送ローラ206とコロ24
3の圧接ニップ部の原稿出口側のシートパス部分に先端
部を突出させて配設したエッヂセンサレバー、210は
このレバー209でON・OFFされるエッジセンサで
ある。
【0094】原稿読み取り部であるコンタクトイメージ
センサ208は、原稿表面上の画像情報を読み取り素子
に結像させるために略等倍光学系を用いたものであり、
第2搬送ローラ206と排紙ローラ207の間のシート
パス部分に読み取り面が上を向く形で取付けられてい
る。
【0095】また、原稿手差し給紙用のシートパスとし
て、上記のUターンシートパスの途中部から分岐して、
かつ原稿の進行方向下流側へ向う分岐搬送路215aを
具備させてある。
【0096】216はこの分岐搬送路に連設した手差し
原稿トレイであり、原稿読み取り手段200の背面側に
おいて、図4の実線示のように斜め外方へ張り出させた
第1姿勢と、2点鎖線示のように原稿読み取り手段20
0の背面にたたみ込んで格納した第2姿勢とに転換自在
であり、使用時は実線示の第1姿勢に、不使用時は2点
鎖線示の第2姿勢に転換する。
【0097】211は原稿手差し給紙用のシートパスと
しての上記分岐搬送路215aに先端部を突出させて配
設した手差し原稿検知センサレバーであり、不図示の手
差し原稿検知センサをON・OFFする。
【0098】図5〜図8は上記の原稿読み取り手段20
0の、原稿自動給紙モード時と、原稿手差し給紙モード
時の実行動作フローチャートである。
【0099】なお、該フローチャートにおいて、センサ
1は自動給紙用原稿検知センサ238、センサ2はレジ
ストセンサ253、センサ3は手差し原稿検知センサ
(不図示)、センサ4はエッジセンサ210である。
【0100】A)原稿自動給紙モード(図5・図6) まず、自動給紙用の給紙口に原稿をセットして読み取り
を行なわせる場合、次のとおりである。
【0101】[ステップ101] 原稿を原稿トレイ2
80に載置し、スライダ281(図1・図3)により原
稿右端を規制しながら突き当てリブ280aに突き当て
た状態で原稿を、読み取りたい画像情報がある面を上向
きにしたフェイスアップ状態でセットする。この時、セ
ット原稿により自動給紙用原稿検知センサレバー237
が押し下げられ、センサ1(原稿検知センサ238)が
ONとなる。
【0102】[ステップ102] 原稿読み取り開始ス
イッチ(不図示)を押す。
【0103】[ステップ103] 駆動モータ222
(図2)が時計周り方向に回転する。駆動モータ222
の回転に伴い揺動板234が上昇して原稿先端部上面を
ピックアップローラ255に押し当てる。ピックアップ
ローラ255は原稿搬送方向に回転しているため、原稿
の搬送が開始される。
【0104】ピックアップローラ255にて搬送された
原稿は分離ローラ256と分離パッド239で構成され
る分離部により最上位の原稿が一枚分離され、さらに搬
送されていく。
【0105】[ステップ104] 分離部を通過した原
稿は、レジストセンサレバー252を押し上げ、センサ
2(レジストセンサ253)がONとなる。この時カウ
ンタはリセットされ、送りパルス数のカウントを開始す
る。
【0106】[ステップ105] さらに原稿は搬送さ
れ、第1搬送ローラ242とコロ260のニップ部に原
稿先端が当たる。第1搬送ローラ242は止まっている
ため、原稿にはループが生じてくる。
【0107】そこで送りパルス数がn1 になったところ
で駆動モータ222がストップする。なお、この時原稿
の斜行補正が行なわれている。
【0108】[ステップ106] 駆動モータ222が
反時計回り方向に回転する。駆動モータ222の回転に
伴い第1搬送ローラ242、第2搬送ローラ206、排
紙ローラ207の原稿搬送方向への回転が開始される。
と同時に揺動板234は待機位置まで下降し、ピックア
ップローラ255、分離ローラ256の回転は止る。第
1搬送ローラ242にてループを作った状態で留まって
いた原稿は再び搬送されていく。
【0109】[ステップ107] 第1搬送ローラ24
2、Uターン形状部U、第2搬送ローラ206を経て表
裏反転されて搬送された原稿は、エッヂセンサレバー2
09を押し下げ、センサ4(エッヂセンサ210)がO
Nとなる。この時カウンタはリセットされ、送りパルス
数のカウントを開始する。
【0110】[ステップ108] さらに原稿は搬送さ
れ、パルス数がn2 になったところでコンタクトイメー
ジセンサ208による原稿の下向き画像面の読み取りが
開始される。
【0111】[ステップ109] 原稿はさらに搬送お
よび読み取りが行なわれ、原稿の後端がエッジセンサレ
バー209の位置を通過すると該レバー209がもとの
状態に戻り、センサ4(エッヂセンサ210)がOFF
となる。この時カウンタはリセットされ、送りパルス数
のカウントを開始する。
【0112】[ステップ110] さらに原稿は搬送さ
れ、パルス数がn3 になったところでコンタクトイメー
ジセンサ208による読み取りは終了する。と同時にカ
ウンタはリセットされ、送りパルス数のカウントを開始
する。
【0113】[ステップ111] この時、センサ1
(原稿検知センサ238)がONかOFFかチェックす
る。
【0114】センサ1がONのときは再びステップ10
3に戻り同じ動作を行なっていく。センサ1がOFFの
ときは排紙モードに移る。
【0115】[ステップ112] 原稿の搬送が行なわ
れ、パルス数がn4 になったところで駆動モータ222
の駆動をストップさせる。排紙された原稿は、読み取ら
れた面が下になって即ちフェイスダウンモードでつぎつ
ぎに重なっていくためセット時の順番に狂いはなく、原
稿排出トレイ214・原稿排出トレイ受け213上にス
トックされていく。
【0116】以上で、自動給紙用の給紙口に原稿セット
して読み取りを行なわせる場合の動作は完了する。
【0117】B)原稿手差し給紙モード(図7・図8) 次に手差し給紙用の給紙口から原稿をセットして読み取
りを行なわせる場合はつぎのとおりである。
【0118】[ステップ201] まず手差し原稿トレ
イ216を図3・図4の2点鎖線示の不使用時の第2姿
勢から実線示の第1姿勢に転換する。
【0119】原稿をこの手差し原稿トレイ216に沿わ
せながらスライダ282により原稿右端を規制しながら
手差し原稿ガイド215と後カバー217により形成さ
れる原稿挿入口から原稿を読み取る画像情報がある面を
下向きにしてその先端が第2搬送ローラ206とコロ2
43の圧接ニップ部に突き当たるように手差し給紙用シ
ートパス215a内へ挿入してセットする。この時原稿
により手差し原稿検知センサレバー211が押し下げら
れ、センサ3(手差し原稿検知センサ)がONとなる。
【0120】[ステップ202] センサ3がONして
から約t秒の待ち時間の後、駆動モータ222が反時計
回り方向に回転する。第2搬送ローラ206とコロ24
3にて搬送された原稿はエッヂセンサレバー209を押
し下げ、センサ4(エッヂセンサ210)がONとな
る。この時カウンタはリセットされ、送りパルス数のカ
ウントを開始する。
【0121】[ステップ203] さらに原稿は搬送さ
れ、パルス数n5 になったところで駆動モータ222を
いったんストップさせる。
【0122】[ステップ204] 原稿読み取り開始ス
イッチ(不図示)を押す。
【0123】[ステップ205] 原稿は再び搬送さ
れ、パルス数がn6 になったところでコンタクトイメー
ジセンサ208による読み取りが開始される。
【0124】[ステップ206] 原稿はさらに搬送お
よび読み取りが行なわれ、原稿の後端がエッジセンサレ
バー209の位置を通過すると該レバー209がもとの
状態に戻り、センサ4(エッヂセンサ)がOFFとな
る。この時カウンタはリセットされ、送りパルス数のカ
ウントを開始する。
【0125】[ステップ207] さらに原稿は搬送さ
れ、パルス数がn3 になったところでコンタクトイメー
ジセンサ208による読み取りは終了する。と同時にカ
ウンタはリセットされ送り、パルス数のカウントを開始
する。
【0126】[ステップ208] 原稿の搬送が行なわ
れ、パルス数がn4 になったところで駆動モータ222
の駆動をストップさせる。
【0127】排紙された原稿は、読み取られた面を下向
きにして即ちフェイスダウンモードで原稿排出トレイ2
14・原稿トレイ受け213上にストックされる。
【0128】以上で手差し給紙口から原稿をセットして
読み取りを行なわせる場合の動作は完了する。
【0129】また上記A)の原稿自動給紙モード、B)
原稿手差し給紙モードのどちらの動作においても、自動
給紙用原稿検知センサ238および手差し給紙用原稿検
知センサ(不図示)が同時にONとなる時は、搬送路中
に2つの原稿が存在する怖れがあるためにエラーと判断
し、この状態が解除されるまで、その後の動作は一切行
なわない。
【0130】(3)電装系、制御系統(図2・図9) 図2において、実装面を上側にした電気ボード140
は、原稿読み取り手段200の左側にあり、かつ原稿読
み取り手段200で使われるセンサー類238・253
・210(図4)および駆動モータ222および装置冷
却用ファン151等の複数のコネクターを一括処理する
ための中継ボードである。
【0131】中継ボード140で一括処理された信号ケ
ーブル141は、画像記録手段100の左側に縦置きに
配置された電気ボード142に接続される。
【0132】電気ボード142は、前述の画像記録手段
100の各部と電気的に接続されるとともに、外部のパ
ソコンと接続されている。さらに他のファクシミリと交
信する際に通信制御をするNCUボード等の電気ボード
143にも接続されている。つまり電気ボード142
は、パソコンからのプリント信号あるいは原稿読み取り
手段200からの画像信号あるいは他のファクシミリか
らの受信信号を処理する画像処理用ボードである。
【0133】複合機能例えばコピーモード、ファクシミ
リモード等を選択するキー、およびファクシミリ送信す
るときのダイヤルキー、および装置状態等を示す表示部
等を備えた操作部144は、画像記録手段100の左上
面部に操作面を傾斜状態にしておかれており、さらに装
置正面側より操作可能となっている。さらに操作部14
4は画像処理ボード142に電気的に接続されている。
【0134】図9は上記電装系を含めたプリンタ制御系
統のブロック図である。
【0135】(4)原稿読み取り手段200のより詳細
な構成説明 原稿読み取り手段200は、以下に詳しく述べるように
大別して、下ユニット、中ユニット、上ユニットの3つ
のユニットから構成されている。この下・中・上の3つ
のユニットの夫々の概略斜視図を図10・図11・図1
4に示した。図11・図14は一部切欠き斜視図であ
る。
【0136】A)下ユニット(図10) 下ユニットは、原稿読み取り手段200の主たる構造体
であり、同時に後述の原稿ガイド212と後述の中ユニ
ットの回転原稿ガイド下231(図11)によるUター
ン形状搬送路U(図4)のU形状部以降のストレート部
および原稿ガイド212と後述の後カバー217による
手差し用の分岐搬送路215a(図4)を形成するもの
である。その構成を以下に説明する。
【0137】下ステー201(図4)はおよそ箱型に折
曲げられた板金であり、その左右方向の両端面にある出
っ張り部各々2箇所がL型に曲げられた板金である左側
板202と右側板203の下方の2箇所の切り欠き穴に
差し込まれ位置決めされビスにより締結されている。
【0138】また、これも箱型に折曲げられた後ステー
204が、左側板202および右側板203に接する曲
げ面に設けられたU溝の切り欠き部と左側板202、右
側板203にあるエンボスで側板後方に位置決めされ、
ビス締めされている。
【0139】さらに、これも箱型に折曲げられた前ステ
ー205が、左右方向の両端面にある出っ張り部1箇所
と左側板202と右側板203の前方上部の切り欠きに
より位置決めされて、ビス締めされている。
【0140】左側板202と右側板203の両側板間
に、軸受け(不図示)を介してUターン形状部下流に原
稿の主搬送手段となる第2搬送ローラ206が、また読
み取り部208の下流に排紙のための排紙ローラ207
が回転可能に取付けられている。
【0141】下ステー201には、読み取り部であるコ
ンタクトイメージセンサ208が取付け板(不図示)を
介して第2搬送ローラ206と排紙ローラ207の間に
読み取り面が上を向く形で取付けられている。
【0142】さらに第2搬送ローラ206とコンタクト
イメージセンサ208の間に搬送された原稿の先端を検
知するためのエッヂセンサレバー209が揺動可能な形
で下ステー201に取付けられている。このエッヂセン
サレバー209と組み合わせるエッヂセンサ210(図
4)も下ステー201に取付けられている。
【0143】また、手差し搬送路215a(図4)にお
いて第2搬送ローラ206より上流側の位置の下ステー
201部に手差し原稿検知レバー211が揺動可能に取
付けられている。この手差し原稿検知レバー211と組
み合わせる手差し原稿検知センサ(不図示)も下ステー
201に取付けられている。
【0144】第2搬送ローラ206のローラ部、排紙ロ
ーラ207のローラ部、コンタクトイメージセンサ20
8の読み取りガラス面、エッヂセンサレバー209のレ
バー先端部、手差し原稿検知レバー211のレバー先端
部に対応した逃げ穴を有する原稿ガイド212は、第2
搬送ローラ206、排紙ローラ207、コンタクトイメ
ージセンサ208、エッヂセンサレバー209、手差し
原稿検知レバー211を覆うような形で左側板202と
右側板203の各折曲げ部に上方よりビスで固定されて
いる。
【0145】この原稿ガイド212は、Uターン形状搬
送路の後半の直線部および、手差し給紙用分岐搬送路の
一部を形成するものであり、前記逃げ穴により、ロー
ラ、レバー部、読み取りガラス面等は、ガイド面より出
っ張った形となる。
【0146】また、排紙ローラ207の下部から下流側
に延びる形で排紙された原稿をストックするための原稿
排出トレイ受け213と原稿排出トレイ214が取付け
られている。この原稿排出トレイ214は、トレイの出
っ張りが邪魔なときなど後述の原稿トレイ280ととも
に回避(図20・図21)できるように原稿排出トレイ
受け213にヒンジ部213aを中心に回動可能に取り
付いている。
【0147】また、原稿ガイド212の手差し給紙用分
岐路215aに於ける上流側端面に滑らかにつながるよ
うに手差し原稿ガイド215(図4)が、左側板202
と右側板203の両側板に取付けられ、手差し給紙用分
岐搬送路215aの一部を形成している。
【0148】さらに使用時は、前記手差し原稿ガイド2
15に滑らかにつながって手差し給紙の際の給紙ガイド
になり、不使用時は回転スライドして収納できる手差し
原稿トレイ216が手差し原稿ガイド215に取付けら
れている。
【0149】この手差し原稿トレイ216は、左端側に
突き当て用壁216aを有し、さらに原稿の主走査方向
にスライド可能なスライダ282が設けられ、突き当て
用壁216aとスライダ282により搬送される原稿の
主走査方向の位置規制を行なうものである。また、原稿
読み取り手段200の後カバーの役目をし、一部が手差
し原稿ガイド215に対向して手差し給紙用分岐搬送路
の上部を形成するような後カバー217が後ステー20
4に取付けられている。
【0150】この後カバー217は、操作者が手差し給
紙用の給紙口に原稿をセットする時に手差し原稿トレイ
216の突き当て用壁216aとスライダ282がよく
視認できるように斜面217a(図4)を有したような
形状となっている。
【0151】左側板202および右側板203の両側板
の上部後方には中ユニットおよび上ユニットとの連結お
よび回転中心となる回転軸218が軸受け219・22
0を介して回転可能に取付けられている。
【0152】モータギア221をモータ軸に固着した駆
動モータ222は、かみ合う第1減速ギア223ととも
にモータ固定板224に取付けられている。このモータ
固定板224は左側板202に取付けられ、左側板20
2に取付けられている第2減速ギア225と連結され
る。
【0153】また、後述の上ユニットの開閉カバー25
4(図14)の爪部254aに対して、上部は導入する
ための斜面226a、下部は左右方向に働くバネの力を
分解して上下方向に分け、爪部254aを下方に押すた
めの斜面226bを形成する樹脂部材と一体になった止
めバネ226が左側板202と、右側板203にそれぞ
れ取付けられている。
【0154】B)中ユニット(図11〜図13) 中ユニットは、自動給紙用搬送路の内側面を形成し、回
転軸218を回転中心に回動するものである。その構成
は、中ユニット左側板227と、中ユニット右側板22
8を各側板中央の切り欠き部と箱状に折曲げられた中ユ
ニットステー229の左右方向の出っ張り部とで位置決
めしてビスを締結し、さらに、Uターン形状搬送路の前
半の一部を形成する回転原稿ガイド上230とUターン
形状搬送路の前半の一部を形成する回転原稿ガイド下2
31が挟み込むような形で取付けられている。
【0155】さらに回転原稿ガイド上230の手前には
自動給紙部の機構が設けられている。この給紙機構はつ
ぎのとおりである。
【0156】中ユニットステー229の切り起こし面2
29aと中ユニット右側板228にわたり軸受け232
を介して回転可能となる揺動軸233が取付けられてい
る。
【0157】原稿を持ち上げて後述のピックアップロー
ラ255(図4・図14)に押し当てるための揺動板2
34は、片側は揺動軸233に、もう片側は中ユニット
左側板227上の揺動軸233と同軸の位置に固定のた
めの板金と揺動回転のための軸が一体となった嵌合部材
285に揺動可能に取付けられている。この揺動軸23
3に固着され、揺動軸233の回転に伴い揺動板234
を上げ下げさせるための揺動アーム235と、揺動アー
ム235の先にフローティング状態で保持され、揺動軸
233の回転による力を揺動板234に均一に伝えるた
めの揺動駒236が取付けられている。
【0158】なお、この揺動軸233の軸上には、自動
給紙用原稿検知センサレバー237が取付けられてい
る。この自動給紙用原稿検知センサレバー237は、揺
動軸233の回転とは無関係にレバー自身の自重により
姿勢を保っている。この自動給紙用原稿検知センサレバ
ー237と組み合わせる自動給紙用原稿検知センサ23
8は前述した下ユニットの前ステー205(図4)に取
付けられている。
【0159】回転原稿ガイド上230は、揺動板234
が下がった時に原稿が突き当てられるように突き当てリ
ブ230aを有し、リブ230aの下流にゴム製の分離
パッド239が、バネ240(図4)により後述の分離
ローラ256の方向に押圧された状態で取り付いてい
る。
【0160】さらに、回転原稿ガイド上230のUター
ン形状が始まる直前の部分に中ユニット左側板227と
中ユニット右側板228をわたすように軸受け241を
介して第1搬送ローラ242が回転可能に取付けられて
いる。
【0161】回転原稿ガイド下231内には、図12に
示すように、下ユニット側である第2搬送ローラ206
および排紙ローラ207のローラ部に対向する位置にそ
れぞれのコロ243、コロ290が各々のコロ軸24
4、コロ軸282上に回転可能な形で取付けられてい
る。
【0162】このコロ243、コロ290は、中ユニッ
トステー229に固着された板バネである第2搬送バネ
245、排紙バネ246がそれぞれのコロ軸244、コ
ロ軸282を各ローラ方向に押すとともに後述の位置決
め機構により第2搬送ローラ206、排紙ローラ207
に対しそれぞれ所定の押圧力で押しつけられる。
【0163】また回転原稿ガイド下231のコンタクト
イメージセンサ208のガラス面に対向する位置周辺に
は、側面が凹状の段231a(図12、図13(a))
が設けられている。そこにコンタクトイメージセンサ2
08の読み取りの白基準となる白色のマイラ(ポリエチ
レンテレフタレートフィルム)による白基準247が、
搬送方向上流側の端面は回転原稿ガイド下231の凹状
の段231aの上流部に原稿が引っ掛からないように固
着(接着)aされ、他端は概ねZ型に曲げた板金248
の平行になった面の片側に接着されている。白基準マイ
ラ247に接着された板金248の平行になったもう一
つの面は外側に出っ張る形となっている。回転原稿ガイ
ド下231の凹状の段231aの下流側端部には、板金
248の出っ張り面を回避するための切り欠き穴231
bが数箇所に設けられており、板金248の出っ張った
先端はその切り欠き穴231bに差し込まれている。
【0164】この白基準マイラ247をコンタクトイメ
ージセンサ208に密着させるための負荷とするための
棒249が、コンタクトイメージセンサ208の読み取
り位置に対向する位置で回転原稿ガイド下231に上下
方向に移動可能な状態で保持されている。白基準マイラ
247に取り付いた板金248と回転原稿ガイド下23
1の切り欠き穴231bの間には、ある程度の隙間があ
り、そのため、白基準マイラ247はスムーズに上下方
向に移動可能となっている。この棒249の自重により
白基準マイラ247は、均一にコンタクトイメージセン
サ208のガラス面に密着されられる。
【0165】回転原稿ガイド上230、回転原稿ガイド
下231が形成するUターン形状搬送路UのU形状部の
外側面となるU形状ガイド250(図4・図11)は、
このU形状ガイド250の左右端面の位置決めボス25
0a(図11)が中ユニット左側板227と中ユニット
右側板228の位置決め穴に差し込まれ位置が決まり、
Uガイド取り付け板251を介して中ユニット左側板2
27と中ユニット右側板228に固定されている。この
Uガイド取付け板251は、U形状ガイド250のソリ
を矯正する役目も兼ねている。
【0166】また、U形状ガイド250の搬送路と反対
側に強度アップのために設けられたリブ部の上部に設け
られたU溝250bを回動中心とし、先端が第一搬送ロ
ーラ242より搬送方向で上流側にあるようにレジスト
センサレバー252が設けられている。このレジストセ
ンサレバー252と組み合わせるレジストセンサ253
(図4)は下ユニットの後ステー204に取付けられて
いる。
【0167】さらに自動給紙用の原稿トレイ280が中
ユニット左側板227および中ユニット右側板228に
ヒンジ部227c・228cを中心に回動可能に取付け
られている。この原稿トレイ280は、左端側に突き当
て壁280a(図1)を有し、さらに原稿の主走査方向
にスライド可能なスライド281が設けられ、突き当て
用壁280aとスライダ281により搬送される原稿の
主走査方向の規制を行なうものである。
【0168】C)上ユニット(図14) 上ユニットは、Uターン形状搬送路UのU形状部上流の
搬送路の外側面を形成するものであり、これも回転軸2
18を回転中心に回動するものである。その構成は、以
下のとおりである。
【0169】開閉カバー254には搬送路に沿うリブ
(不図示)が形作られ、下ユニットの止めバネ226
(図10)に対向する爪254aを有している。この開
閉カバー254には、揺動板234(図11)と対向し
て原稿の分離を行なうためのピックアップローラ25
5、分離パッド239(図11)と対向して原稿の分離
を行なうための分離ローラ256が回転可能に取り付け
られている。
【0170】ピックアップローラ255・分離ローラ2
56は共にゴムローラ部と駆動プーリ部が一体となって
おり、互いのローラ間の駆動はタイミングベルト257
により伝えられている。
【0171】分離ローラ256の軸上には、バネクラッ
チ258を介して分離ローラ256と接続されている分
離プーリ259が取付けられている。
【0172】さらに、第1搬送ローラ242(図11)
と対向する位置に搬送コロ260がコロ軸261に回転
可能な形で開閉カバー254に取付けられている。
【0173】また搬送コロ260を抑圧するための板バ
ネによる搬送バネ262が開閉カバー254に取付けら
れ、コロ軸261を第1搬送ローラ242の方向に押す
とともに後述の位置決め機構により第1搬送ローラ24
2に対し所定の押圧力で押しつけられている。
【0174】分離プーリ259は、回転軸218の軸に
固着されている駆動プーリ263とタイミングベルト2
64により連結されている。
【0175】以上図10・図11・図14の3つの下・
中・上ユニットが、下ユニットの左側板202・右側板
203、中ユニットの左側板227・右側板228、上
ユニットの開閉カバー254は、それぞれの軸受け穴に
軸受けを介して回転軸218中心に連結される。
【0176】中ユニット(図11)の左側板227・右
側板228には下ユニットに対する位置決めのための端
面227a部・228a部と、上ユニットに対する位置
決めのための端面227b部・228b部がある。端面
227a部、228a部は、下ユニットの前ステー20
5の上面部205c部(図10)に突き当たり、さらに
端面227b部、228b部は、上ユニットの開閉カバ
ー254の位置決め用リブ(不図示)に突き当たり、下
・中・上の各ユニット相互間の位置決めがなされる。こ
のとき上ユニット側の開閉カバー254の爪部254a
が、下ユニット側の止めバネ226を押し開き、その止
めバネ226により爪部が下方に力を受けることで、互
いの突き当たった状態を保持し、同時に各ローラに加わ
る所定の押圧が得られる。
【0177】また、電気部品であるフォトセンサ21
0、238・253および手差し検知用フォトセンサ
(不図示)、さらに駆動モータ222はすべて固定ユニ
ットである下ユニットに取付けられている。
【0178】D)駆動系(図15・図16) 上記3つの下・中・上ユニットで構成される原稿読み取
り手段200の駆動系を図15・図16を用いて説明す
る。
【0179】図15は下ユニット、上ユニットおよび中
ユニットの第1搬送ローラ242までの駆動伝達を表し
たものである。
【0180】モータ222(図10)の軸上にあるモー
タギア221は、第1減速ギア223、第2減速ギア2
25を経てアイドラギア265と第2搬送ローラギア2
66のふたつに別れる。
【0181】第2搬送ローラギア266は、一方向のみ
駆動を伝えるワンウェイクラッチを内包するギアであ
り、モータギア221が実線の矢印の回転時(反時計方
向回転時)のみ第2搬送ローラ206に駆動か伝達され
るように取付いている。
【0182】第2搬送ローラ206の反対側の軸端に
は、ギア271が固着されていてアイドラギア272・
273・274を経て排紙ローラ207に固着されてい
る排紙ローラギア275へとつながる。
【0183】別れた片方のアイドラギア265は、回転
軸218に固着されているギア267につながる。
【0184】この回転軸218には、さらに駆動プーリ
263が軸中央部に、またギア268(図11)が中ユ
ニット右側板228のさらに右側に固着されている。
【0185】駆動プーリ263は、タイミングベルト2
64を介して分離プーリ259とつながる。分離プーリ
259の同軸上には、分離ローラ256が有り、バネク
ラッチ258を介して接続されている。
【0186】このバネクラッチ258はモータギア22
1が一点鎖線の矢印の回転の時のみに分離プーリ259
から分離ローラ256へ駆動が伝わるように取付けられ
ている。
【0187】分離ローラ256のプーリ部は、タイミン
グベルト257を介してピックアップローラ255のプ
ーリ部と接続されている。
【0188】回転軸218上の中ユニット右側板228
(図11)より右側にあるギア268はアイドラギア2
69を介して第1搬送ローラ242上の第1搬送ローラ
ギア270とつながっている。
【0189】この第1搬送ローラギア270は一方向の
みの駆動を伝えるワンウェイクラッチを内包するギアで
あり、モータギア221が実線の矢印の回転時(反時計
方向回転時)のみ第1搬送ローラ242に駆動が伝達す
るように取り付いている。
【0190】図16は第1搬送ローラ242以降の揺動
板234(図11)の動作に関する駆動伝達を表したも
のである。
【0191】第1搬送ローラ242上の第1搬送ローラ
ギア270にトリクリミッタを内包した減速ギア276
が接続し、減速ギア277・アイドラギア278をへ
て、揺動軸233上に固着されている揺動ギア279と
つながっている。
【0192】揺動軸233には揺動アーム235が固着
され、この揺動アーム235には、フローティング状態
で揺動駒236が取り付いている。この揺動駒236と
接している揺動板234は、揺動アーム235の動きに
応じて上下するようになっている。
【0193】第1搬送ローラギア270の回転方向の如
何にかかわらず揺動軸233には駆動が伝達されるが、
減速ギア276に内包されたトルクリミッタにより揺動
アーム235および揺動駒236が揺動板234を介し
てピックアツプローラ255、あるいは中ユニットステ
ー229につき当り滑りを生じるようになっている。こ
のとき減速ギア276に内包されたトルクリミッタで発
生する滑りトルクにより、ピックアップローラ255
は、搬送されるべき原稿に対して所定の圧力を加えるこ
とができる。
【0194】駆動系全体の動きとしては次のようにな
る。
【0195】図15において、モータギア221が一点
鎖線の矢印方向の回転の時(時計方向回転時)は、第2
搬送ローラギア266で第2搬送ローラ206以降の駆
動が切断され、かつ第1搬送ローラギア270で第1搬
送ローラ242への駆動が切断され、結果、ピックアッ
プローラ255および分離ローラ256が一点鎖線方向
に回転し、揺動アーム235は一点鎖線方向に回動し、
揺動板234が載せた原稿がピックアップローラ255
に突き当たることで動きが止まる。
【0196】モータギア221が実線の矢印方向の回転
の時(反時計方向回転時)は、分離ローラ部のバネクラ
ッチ258の働きにより駆動が分離ローラ256以降
は、切断され、結果、第1搬送ローラ242・第2搬送
ローラ206・排紙ローラ207が実線方向に回転し、
揺動アーム235は、実線方向に回動し、揺動アーム2
35が中ユニットステー229に突き当たることで動き
が止まる。
【0197】また、この原稿読み取り手段200を構成
する下・中・上の3つのユニットを連結する回転軸21
8を介して各ユニットへの駆動の伝達がなされているた
め開閉等によりユニットが分割する場合でも駆動系の分
割は起こらない。
【0198】(5)原稿読み取り手段200の異常時及
びメンテナンス(図17〜図19) 次に、この原稿読み取り手段200において、異常時お
よびメインテナンスを行なうときのやり方を図17〜図
19に示す。
【0199】図17は、原稿自動給紙時において、Uタ
ーン形状部より原稿搬送方向上流側において原稿のジャ
ム等が発生したときや上ユニットおよび中ユニットの搬
送路前半部の清掃や部品交換等のメインテナンスの場合
の装置開放(第1開放形態)の様子を示した断面図であ
る。
【0200】上ユニットの開閉カバー254の爪部25
4a(図14)と下ユニットの止めバネ226(図1
0)との結びつきを開閉カバー254をバネ力に抗して
開けることにより解除して、上ユニットである開閉カバ
ー254を軸218を中心に開き起こす。
【0201】これにより各ローラ部等の抑圧が解除され
るため、軽度のジャム解除や読み取りの中止の際の原稿
の取り出し等はそのまま行なえるし、重度のジャム解除
や部品等のメインテナンス等もピックアップローラ25
5から第1搬送ローラ242までの搬送路が図に示すよ
うに大きく完全に二分割されるため容易に行なえる。
【0202】図18は自動給紙時においてUターン形状
部Uより下流側において、あるいは手差し給紙時におい
ての原稿のジャム等が発生したときや中ユニットの搬送
路後半部および下ユニットの部品の清掃等のメインテナ
ンスの場合の装置開放(第2開放形態)の様子を示した
断面図である。これも押圧の解除は、上記第1開放形態
の時と同様に開閉カバー254の爪部254aと止めバ
ネ226との結び付きを解除するだけでよい。
【0203】原稿の先端が排紙ローラ207を通過して
操作者が触れることがてき、かつ比較的軽度のジャムな
どの場合は、そのまま手前に引っ張って取り出すことも
可能である。
【0204】その他のジャム等の異常事態やコンタクト
イメージセンサ208等の清掃等のメインテナンスを行
なう場合は、図に示すようにまず上ユニットをなす開閉
カバー254を軸218を中心に大きく90度以上開け
て奥側に立てかけた後に、中ユニットを軸218を中心
に作業がやりやすい位置まで開いて行なえるため容易に
作業が行なえる。
【0205】図19は、中ユニットの搬送路後半部およ
び下ユニットの部品等の交換等の清掃等のメインテナン
スを行なう場合の装置開放形態(第3開放形態)の様子
を示した断面図である。これも押圧の解除は、第1開放
形態の時と同様に開閉カバー254の爪部と止めバネ2
26との結び付きを解除するだけでよい。
【0206】さらに図に示すように中ユニットと上ユニ
ットを一つにまとめる形で軸218を中心に90度以上
開けて立てかけた状態にする。この状態で、例えば原稿
ガイド212あるいはコンタクトイメージセンサ208
の取り外しあるいは白基準板247の清掃などが容易に
できる。
【0207】以上により、通常はUターン形状などの搬
送路を挟んで3つに分割する系はジャム解除やメインテ
ナンスに煩わしさが伴っていたが、押圧の解除は、一回
の動作で行なえ、しかもユニットの開口を大きく取れる
ため作業もやりやすい。
【0208】(6)本実施例装置の効果 本例装置は上記構成、即ち、 a.画像記録手段と、該画像記録手段の記録紙排出部略
上方に位置するとともに少なくとも前記画像記録手段を
制御する画像処理部に画像信号を与える原稿読み取り手
段とから一体的に構成され、前記原稿読み取り手段にお
ける原稿搬送路の少なくとも一部は略Uターン形状搬送
路から構成され、かつ原稿進入方向および原稿排出方
向、さらに前記画像記録手段における記録紙排出方向お
よび記録紙収容箱脱装着方向等の装置アクセス方向が装
置の奥行き方向に略平行であること、 b.前記原稿読み取り手段の原稿搬送路は、原稿入り口
部が原稿出口部より上方にあり、かつ原稿入り口部近傍
に原稿表面を上側にした状態で搬送可能な自動給紙機構
を備えた自動給紙時用略Uターン形状搬送路、および該
自動給紙時用略Uターン形状搬送路途中から分岐して、
かつ原稿の進行方向が前記自動給紙時用略Uターン形状
搬送路下流側に向かう分岐搬送路とから構成され、さら
に原稿表面上の画像情報を読み取り素子に結像させるた
めに略等倍光学系を用いた読み取り部が、前記自動給紙
時用略Uターン形状搬送路と前記分岐搬送路との合流口
より下流側にあること、 c.前記自動給紙機構は、積み重ね状態にある1枚以上
のシート材の少なくとも一部の範囲を載置し、かつ揺動
可能な揺動手段と、揺動手段と対向位置にあり、かつ揺
動手段上に載置されたシート材の最上シート材を呼び出
すための呼び出し手段と、揺動手段よりシート材搬送方
向下流側にあり、かつシート材を揺動手段にセットする
ときにシート材の先端位置を規制するためのシート材突
き当て部と、シート材突き当て部よりシート材搬送方向
下流側にあり、かつ複数のシート材から1枚のみを分離
して下流側に送る分離手段と、揺動手段および呼び出し
手段を駆動するためのメインモータ等の1つ以上の駆動
源と、駆動源からの駆動力を揺動手段に伝達し、かつシ
ート材と呼び出し手段間圧力の発生源となるトルクリミ
ッタを少なくとも一部に含む駆動伝達手段と、トルクリ
ミッタ出力部に過負荷トルクを与えるためのリミッタ制
御手段とから構成され、揺動手段を駆動する駆動源の正
逆回転の切り替えにより揺動手段を揺動させ、揺動手段
上に載置された1枚以上のシート材から1枚のみを分離
搬送する機構であること、から次のような作用効果を持
っている。
【0209】.画像記録手段100から出力される記
録紙は記録紙排出部125にフェイスダウンモードで排
出されるから、順番性が維持されて爾後の並び換えの必
要がなく、記録紙順番性は良である。
【0210】.原稿は原稿読み取り手段200の原稿
トレイ280上にフェイスアップでセットされるので、
操作者にとって現在どのような原稿を送ろうとしている
かが即座に確認できる。つまり送りミスがなくなるため
に原稿視認性に優れている。
【0211】.画像読み取り済みの原稿は原稿排出ト
レイ213・214上にフェイスダウンモードで順次排
出されて順次重なるから、排出原稿の順番性が維持でき
る。
【0212】つまり排出原稿が複数枚ある場合、原稿排
出部より取り出した後に順番を並び換える必要がない。
【0213】.原稿自動給紙モードにおける原稿読み
取り手段200の原稿トレイ280に対する原稿のセッ
ト操作、特殊原稿の手差し原稿トレイ216を用いての
供給操作、読み取り済みの排出原稿の排出トレイ213
・214からの取り出し操作、給紙カセット110の脱
着操作、特殊記録紙の手差し口126からの供給操作、
出力記録紙の排出部125からの取り出し操作、操作部
144の操作、ジャム原稿の取り出し、コンタクトセン
サの清掃、コンタクトセンサ等の部品交換など原稿読み
取り手段200の異常時の処置操作や保守・点検・修理
等のときの操作等をすべて装置(プリンタ本体)前面側
より行なうことができるので、前面操作性に優れる。
【0214】.画像記録手段100の給紙カセット1
10はフロントローディング方式でプリンタ本体内に格
納されて外方に突出しておらず、出力記録紙はUターン
搬送されてプリンタ本体と原稿読み取り手段200との
間のプリンタ本体上面部を排出部として排出されること
で、該出力記録紙排出部も外方に突出しておらず、原稿
読み取り手段200の原稿自動給紙機構も原稿をUター
ン搬送して原稿トレイ280及び排出トレイ213・2
14がプリンタ本体の上部に上下に位置してプリンタ本
体の外方へ突き出しておらず、また手差しトレイ216
は不使用時は原稿読み取り手段200の背部にたたみ込
み収納できるので、装置前後方向の寸法が小さくて全体
に設置面積が小さくなりコンパクト化することが可能で
ある。
【0215】.読み取り部に、コンタクトイメージセ
ンサ等の等倍光学系を用いているために、装置の高さ方
向をコンパクト化することが可能である。
【0216】.トルクリミッタを使用した自動給紙機
構を用いることにより、省スペースで大容量給紙が可能
となる。
【0217】〈実施例2〉(図20) 本実施例は前述実施例1の多機能画像形成装置におい
て、原稿読み取り手段200の原稿トレイ280及び原
稿排出トレイ214を、図3のように、その原稿載置面
および原稿排出面が装置設置面に対して略平行である第
1の位置と、図19のようにヒンジ部228c・213
aを中心に起こし回動させて、画像記録手段100の上
方から退避させた第2の位置とに転換自由としてある。
【0218】即ち、原稿トレイ280および原稿排出ト
レイ214は各々基部側に回動中心228c・213a
を持ち、図3の第1の位置状態から、トレイ手前側の端
部280bおよび214bを手で保持した状態で反時計
方向に回動起立させることにより、図20のように、原
稿トレイ280は原稿載置面が原稿読み取り手段200
の本体の前面上部角部254aに突き当って受け止め状
態となった第2の位置に転換され、また原稿排出トレイ
214は原稿排出面が上記第2の位置に転換された原稿
トレイ280の裏面に突き当って受け止め状態となった
第2の位置に転換される。
【0219】第2の位置に転換された原稿トレイ280
及び原稿排出トレイ214は共に、第2の位置において
各々の重量による回転モーメントの方向が反時計方向に
なるようにトレイ形状等が設定されているので、トレイ
280・214は第2の位置に転換された後は手を離し
てもその第2の位置に維持される。
【0220】一方、画像記録手段100の上面カバー1
30はその基部側の回動軸132を中心に開閉回動自由
であり、常時は図3のように画像記録手段100に対し
て閉じ込んでその表面131が装置設置面に対して略平
行となった第1の位置に維持されている。この第1の位
置の上面カバー130の表面131は排出ローラ123
から出力されるフェイスダウン排出紙の排出場所を兼ね
る。
【0221】この上面カバー130は回動軸132に挿
入されたネジリバネ133の付勢力によって開き方向で
ある反時計方向に回動させられようとするが、図示しな
いロック手段により付勢力を抗して第1の位置に維持さ
れる。
【0222】而して、画像記録手段100において、ジ
ャム記録紙の除去、プロセスカートリッジPCの交換、
その他保守・点検・修理等の際には原稿読み取り手段2
00の原稿トレイ280・原稿排出トレイ214を図2
0の実線示のように第2の位置に転換して画像記録手段
100の上面カバー130の上方から退避させる。
【0223】そして上面カバー130のロック機構を解
除すると、該上面カバー130は回動軸132に挿入さ
れたネジリバネ133の付勢力により反時計方向に開き
回動して表面131が装置の上方にある規制部134に
突き当たってそれ以上の開き回動が阻止されて図20の
ように静止する。
【0224】即ち、該上面カバー130の開き回動によ
り画像記録手段100内が開放されて、装置前面よりプ
ロセスカートリッジPCを取り出してジャム記録紙の取
り除き処置をしたり、プロセスカートリッジPCの交換
作業をしたりすることが可能である。
【0225】上記作業終了後は、上面カバー130をネ
ジリバネ133に抗して第1の位置に閉じ回動させてロ
ック機構で開き止めさせ、原稿排出トレイ214及び原
稿トレイ280を順次に元の第1の位置へ復帰回動させ
る。
【0226】また排出ローラ対123から排出部125
へ出力される記録紙が小サイズ(短いサイズ)のもので
あるときは原稿読み取り手段200の原稿トレイ280
・原稿排出トレイ214を第2の位置に退避回動させ
る、或いは適当な角度に持ち上げ回動させることでその
出力小サイズ記録紙の排出部125からの取り出しがし
やすくなる。
【0227】本実施例の装置も前記実施例1の〜と
同様の効果を有している他に、原稿読み取り手段200
の略Uターン形状搬送路の上流にある原稿載置部、およ
び略Uターン形状搬送路の下流にある原稿排出部、およ
び画像記録手段の記録紙排出部の少なくとも一部が、各
々の回動支点を中心に回動可能であるとともに、各々の
表面が装置設置面に対して略平行である第1の位置、お
よび該第1の位置より指定角度のみ回動した第2の位置
を持つことから、上記のように画像記録手段100にお
けるジャム記録紙の除去作業やプロセスカートリッジP
Cの交換作業等も装置前面より行なうことができて前面
操作性がよい。また原稿トレイ280および原稿排出ト
レイ214が記録紙排出部から離れた位置に設定できる
ために、短いサイズの排出記録紙が取りやすくなる。
【0228】〈実施例3〉(図21) 本実施例は前記実施例2の多機能画像形成装置におい
て、画像記録手段100の上面カバー130の回動軸1
32に挿入されているネジリバネ133の付勢力(上面
カバー開き回動力)を強く設定することで、原稿読み取
り手段200側の原稿トレイ280・原稿排出トレイ2
14を第1の位置にした状態のままにおいて、第1の位
置状態の上面カバー130のロック機構を解除したと
き、図21の実線示のように該上面カバー130の強い
開き回動力で、その上の原稿排出トレイ214及び原稿
トレイ280も一緒に回動中心228a(b)・213
aを中心に押し上げ回動させるようにしたものである。
【0229】上面カバー130は原稿排出トレイ214
・原稿トレイ280の重量を支えて規制部材134でそ
れ以上の開き回動が阻止される第2の位置まで開き回動
して画像記録手段100が開放状態となる。
【0230】即ち、上面カバー130を開く際に原稿ト
レイ280・原稿排出トレイ214の退避回動操作をす
る必要がなくなる。
【0231】画像記録手段100からのジャム記録紙の
取り除きやプロセスカートリッジPCの交換等を終了し
たら上面カバー130をネジリバネ133に抗して第2
の位置から第1の位置へ閉じ回動させてロック機構で開
き止めさせる。上面カバー130の閉じ回動に伴い、原
稿排出トレイ214・原稿トレイ280も自重で下がり
回動して第1の位置へ復帰する。
【0232】本実施例の装置も実施例2と同様の効果を
有している他に、上記のように上面カバー130の開き
止めロックを解除するだけで該上面カバー130の開き
回動に伴いその上の原稿排出トレイ214・原稿トレイ
280も退避回動するので、実施例2よりも画像記録手
段100の開放操作手順が容易になる。
【0233】〈実施例4〉(図22〜図25) 本実施例は、前述図2の多機能画像形成装置において、
画像記録手段100の上面カバー130の回動ヒンジ部
を図22〜図25のような構成としたものである。
【0234】即ち、主として図24・図25を参照し
て、上面カバー130の後方(基部側)両端にはカバー
ヒンジ130aがあり、このカバーヒンジ130aの貫
通した穴部130bには回動軸132を記録紙幅方向に
通してある。
【0235】上面カバー130は回動軸132を支点と
して回動可能となっている。回動軸132にはカバーヒ
ンジ130aより右側に飛び出た部分にネジリバネ13
3と後述のスライダー136が挿入されている。
【0236】回動軸132の先端は装置本体カバー10
00にあり、前後方向に延びている長穴1010とかん
合しており、回動軸132の抜け防止のため、止め輪1
321が付いている。
【0237】ネジリバネ133はカバーヒンジ130a
とスライダー136の突起部136aに引っかけてあ
り、付勢力によって上面カバー130を回動軸132を
支点として反時計方向、即ち開き方向に回動させようと
する。
【0238】一方、スライダー136がネジリバネ13
3の付勢力で時計方向に回動しないように、スライダー
136の前面右側にボス136bがあり長穴1010と
かん合している。スライダー136の背面には、圧縮バ
ネ135が装置本体カバー1000と一体のバネ受け1
37との間に挟まれており、スライダー136を圧縮バ
ネ135の付勢力によって、装置前面方向に動かそうと
する。この時、スライダー136に挿入されている回転
軸132は上面カバー130にも挿入されているので、
該上面カバー130も装置前面方向に付勢力を受けるこ
とになる。
【0239】上記のように、上面カバー130は反時計
方向と同時に装置前面方向にも付勢力が受けるが、図示
しないロック手段により付勢力を抗して第1の位置を維
持している。
【0240】また図示していないが、上面カバー130
の後方左側のカバーヒンジ130aにも前記の機構を備
えている。
【0241】次に動作を説明すると、前述の図示しない
ロック手段を解除すると上面カバー130は回転軸13
2に挿入されたネジリバネ133の付勢力により反時計
方向に開き回動して表面131が装置の上方にある規制
部134(図22・図23)に突き当たり、かつ回転軸
132に挿入されたスライダー136を付勢する圧縮バ
ネ135によって、スライダー136と共に装置前面方
向に動きスライダー136のボス136bが装置本体カ
バー1000の長穴1010の曲面部分1011に突き
当たって静止する第2の位置となる。
【0242】上面カバー130を閉じる時はユーザーが
該カバー130をネジリバネ133の付勢力に抗して、
図示しないロック手段の近くまで時計方向に回動させ、
次に圧縮バネ135の付勢力に抗して回動軸132が長
穴1010の曲面部1012に突き当たるまで押して、
再び時計方向に回動させて、図示しないロック手段によ
り付勢力を抗して第1の位置を維持する。
【0243】本実施例の装置は上記構成であるために、
前記実施例2の装置と同様の効果を有している他に、画
像記録手段の記録紙排出部回動中心、即ち上面カバー1
30の回動中心132が記録紙排出部130の回動動作
に対応して装置手前側に移動することで、上面カバー1
30の回動中心132が手前に移動しない場合(図23
において2点鎖線で示す上面カバー130、いわゆる実
施例2あるいは実施例3の場合)に比較して、上面カバ
ー130の開く角度が図23のように大きくなるので、
プロセスカートリッジPCの交換およびジャム記録紙の
取り出し等の作業が一層容易になる。
【0244】〈実施例5〉(図26) 本実施例は、前述実施例2の多機能画像形成装置におい
て、図26のように、原稿読み取り手段200の原稿排
出トレイ214を原稿の進行方向の長さよりも短く設定
したものである。
【0245】排出原稿O′の一部は原稿排出トレイ21
4上にストックしきれず、先端部は排出記録紙P′の上
に積載される。しかし排出原稿O′の後端部は原稿排出
トレイ214によって排出記録紙P′と仕分けされてい
るので、排出原稿O′および排出記録紙P′を取り出す
時に混ぜ合わさる心配がない。
【0246】本実施例の装置は上記構成であるために、
前記実施例2の装置と同様の効果を有している他に、原
稿排出部が記録紙排出部の少なくとも一部と重複してい
る、即ち画像記録手段100の上面カバー130の上方
に原稿排出トレイが存在しないので、排出記録紙P′の
取り出しや、画像記録手段100からのジャム記録材の
取り出しやプロセスカートリッジPCの交換等の作業が
他の実施例の場合よりも容易になる。
【0247】〈実施例6〉(図27・図28) 本実施例は、前述実施例2の多機能画像形成装置におい
て、原稿排出トレイ214をなくし、記録紙排出部12
5・131を原稿排出部に兼用させたものである。
【0248】この場合原稿と記録紙が同時に排出される
ような場合に、両者が混在しないような工夫が必要であ
る。そのために本実施例では図28のように、原稿の排
出方向と直角な原稿幅における中心線xと記録紙の排出
方向と直角な記録紙幅における中心線mとが一致しない
ように、原稿読み取り手段200は画像記録手段100
に対してシフトした位置にある。
【0249】本実施例の装置は上記構成であるから、実
施例2の装置と同様の効果を有している他に、画像記録
手段100からのジャム記録紙の取り出し、プロセスカ
ートリッジPCの交換等の作業は前記実施例5の場合よ
り一層容易になる。また原稿トレイ280が記録排出部
から離れた位置に設定できるために短いサイズの排出記
録紙が実施例5の場合より一層取りやすくなる。
【0250】〈実施例7〉(図29) 本実施例は、前述実施例2の多機能画像形成装置におい
て、図29のように、複合機能例えばコピーモード、フ
ァクシミリモード等を選択するキー、およびファクシミ
リ送信するときのダイヤルキー、および装置状態等を示
す表示部等を備えた操作部144は画像記録手段100
の左上面部に操作面を傾斜状態にして置かれており、装
置正面側より操作可能となっている。
【0251】そしてこの操作部144は原稿トレイ28
0の原稿幅方向における左側面280bおよび原稿排出
トレイ214の原稿幅方向における左側面214bに、
t1のすきまで近接する輪郭部144aと、回動可能で
記録紙排出部となる上面カバー130の原稿幅方向にお
ける左側面(130a)にt2のすきまで近接する輪郭
部144bとから輪郭の一部が形成されている。
【0252】一方、プロセスカートリッジ(PC)は感
光体以外に記録紙幅方向に感光体を駆動するギヤ等を含
んでいるために、このプロセスカートリッジを脱装着す
るために回動可能な上面カバー130の記録紙幅方向に
対する横幅は、原稿トレイ280および原稿排出トレイ
214の原稿幅方向に対する横幅よりも大きくなってい
る。
【0253】したがって、輪郭部144aと輪郭部14
4bとは階段上に連結され、さらに連結部である輪郭部
144cは上面カバー130の第2の位置を規定するた
めのストッパーも兼ねている。
【0254】また操作部144と、原稿トレイ280お
よび原稿排出トレイ214および記録紙排出部を兼ねる
上面カバー130とは、前述のように原稿幅方向および
記録紙幅方向においてt1およびt2のすきまを持って
いるために、各々の回動動作に差しつかえがない。
【0255】本実施例装置は、前述実施例2の装置と同
様の効果を有する他に、操作部領域を最大限有効に使え
るために、結果的に装置横幅方向をコンパクト化可能で
ある。
【0256】〈実施例8〉(図30) 本実施例は、前述実施例2の多機能画像形成装置におい
て、図30のように、装置両側にある左カバー154お
よび右カバー157は各々独立して取付け取り外しが可
能な構成となっている。
【0257】画像記録手段100の左側面には、画像記
録手段100を駆動させるための駆動系(不図示)の支
持体となるとともに断面がコの字形状をしたギア側板1
50が、図示しないフレームに固定されている。
【0258】更にギア側板150の上面折曲げ部には、
手前から順番に操作部144および中継基板140およ
び冷却用ファンモータ151が、さらにコの字形状の内
部には電気ボード142および電気ボード143が取付
けられている。
【0259】またギア側板150の上面部にはビス取付
け穴153があり、かつ下面部には前後方向に後述の爪
引っ掛け用角穴152を含む2個の開口部がある。
【0260】左カバー154の下面部の前後方向にある
引っ掛け用爪155、155aを、ギア側板150の下
面部にある爪引っ掛け用角穴152を含む2個の開口部
に挿入することにより位置決めがなされる。
【0261】また左カバー154の上面部には前後方向
にカバー取付け用ボス156、156aがあり、ギア側
板150のビス取付け用穴153および原稿読み取り手
段200のフレームの折曲げ部のビス取付け穴153a
の位置で固定される。
【0262】同様に右カバー157にも下面部に引っ掛
け用爪158、158aがあり、上面部にはカバー取付
け用ボス159があり、左カバー154と同様に図示し
ないフレーム右側に設けられた箇所に固定される。
【0263】左カバー154および右カバー157の取
り外しに関しては、前述の工程と逆の工程を実施すれば
よい。
【0264】本実施例装置は、前述実施例2の装置と同
様の効果を有する他に、装置両サイドにある外装カバー
の少なくとも一方が、読み取り手段の部品を取り外さな
くても、取付け取り外しが可能であること、即ち両サイ
ドの外装カバー154・157を、原稿読み取り手段2
00の部品を取り外さないで取付け取り外しが可能であ
るので、電気ボード142および143の調整および交
換等のメンテナンスを容易に行なうことが可能である。
さらに外装カバー154・157には操作部等の電気部
品が取付けられていないので、外装カバーの取付け取り
外しを行なう時に、信号ケーブル等をはさみこむ心配が
なくなる。
【0265】〈実施例9〉(図31) 本実施例の装置は、図31のように、原稿読み取り手段
200について読み取り部のコンタクトイメージセンサ
208が略Uターン形状搬送路の上流側にある以外は、
基本的に実施例2の多機能画像形成装置とほぼ同じであ
る。
【0266】原稿トレイ208上に原稿表面を上向きに
して載置された複数枚の原稿は、ピックアップローラ2
55によって上位原稿が呼び出される。次にピックアッ
プローラ255の下流側にある分離ローラ256および
分離パッド239により1枚のみが分離される。
【0267】分離された1枚の原稿は、さらに下流側に
ある第1搬送ローラ242およびUターン直前の第2搬
送ローラ206およびUターン後の排紙ローラ207に
よって、原稿面を裏面にした状態で、原稿排出トレイ2
008に排出される。
【0268】このとき、原稿面上の画像情報は、第1搬
送ローラ242と第2搬送ローラ206の間に位置し、
読み取り面を下側にしたコンタクトイメージセンサ20
8によって読み取られる。
【0269】写真原稿のような厚手の特殊原稿も、原稿
表面を上向きにして原稿トレイ208上に載置する。一
方、画像読み取り手段200の後方において、Uターン
部の搬送路の外側面を形成するとともに、回動すること
により搬送路を開放するカバー2009を矢印方向に回
動する。
【0270】前述と同じ過程を経て、第2搬送ローラ2
06に到達した特殊原稿は、Uターン形状搬送路Uが開
放されているのでUターンしないで後方にそのまま排出
される。
【0271】本実施例装置は、前述実施例2の装置と同
様の効果を有している他に、原稿読み取り手段200に
おいて、原稿経路がUターン搬送路Uを形成しており、
かつ特殊原稿用開放カバー2009は不使用時には原稿
読み取り手段200に収納可能であるので装置後方への
出っ張り部がない。
【0272】したがって装置の設置面積を少なくするこ
とができるために、装置の前後方向のコンパクト化が可
能である。
【0273】また読み取り部に、コンタクトイメージセ
ンサ等の等倍光学系を用いているために、装置の高さ方
向をコンパクト化することが可能である。
【0274】そして通常原稿および特殊原稿ともに原稿
面を上向きにした状態で、同じ原稿トレイ208上に載
置するので、ユーザに混乱を招かず操作性に優れてい
る。
【0275】〈実施例10〉(図32) 本実施例の原稿読み取り手段200においては、図32
のように、略Uターン形状搬送路Uの入口部にある原稿
トレイ208は、出口部にある原稿排出トレイ214よ
り低い位置にある。
【0276】原稿トレイ208上に原稿表面を上向きに
して載置された複数枚の原稿は、ピックアップローラ2
55によって上位原稿が呼び出される。次にピックアッ
プローラ255の下流側にある分離ローラ256および
分離パッド239により1枚のみが分離される。
【0277】分離された1枚の原稿は、さらに下流側に
ある第1搬送ローラ242およびUターン直前の第2搬
送ローラ206およびUターン後の排紙ローラ207に
よって、原稿面を裏面にした状態で原稿排出トレイ21
4に排出される。
【0278】このとき、原稿面上の画像情報は、第1搬
送ローラ242と第2搬送ローラ206のほぼ中間点を
読み取り位置とし、略Uターン形状搬送路Uの内側にあ
って原稿面を照らす蛍光燈2509および原稿面からの
反射光2510の進路をUターン形状搬送路内側空間内
で変える折り返しミラー2511、2512、2513
およびレンズ2514からなる縮小光学系により、読み
取り素子であるCCD2515に結像して読み取られ
る。
【0279】ここに折り返しミラー2513は、図面手
前側から奥側の方向に反射光2510の進路を変えるも
のであり、さらにCCD2515の読み取り面は図面と
同一平面上にある。
【0280】写真原稿のような厚手の特殊原稿も、原稿
表面を上向きにして原稿トレイ280上に載置する。一
方、画像読み取り手段200の後方において、Uターン
部搬送路Uの外側面を形成するとともに、回動すること
により搬送路を開放するカバー2516を矢印方向に回
動する。
【0281】前述と同じ過程を経て、第2搬送ローラ2
506に到達した特殊原稿は、Uターン形状搬送路が開
放されているのでUターンしないで後方にそのまま排出
される。
【0282】本実施例装置は、前述実施例2の装置と同
様の効果を有する他に、通常原稿のセット、および特殊
原稿のセット、および排出原稿の取り出し、および排出
記録紙の取り出し、および紙収容箱の脱装着のすべてを
装置の前面より行なうことができるので操作性に優れて
いる。
【0283】原稿経路がUターン搬送路を形成してお
り、かつ特殊原稿用開放カバー2516は不使用時には
原稿読み取り手段200に収納可能であるので装置後方
へ出っ張り部がない。したがって装置の設置面積を少な
くすることができるために、装置の前後方向のコンパク
ト化が可能である。
【0284】CCDおよび縮小光学系から構成される読
み取り部2509〜2515を、略Uターン形状搬送路
Uの内側に配置して空間を有効に使用することにより、
装置の高さ方向をコンパクト化することが可能である。
【0285】通常原稿および特殊原稿ともに原稿面を上
向きにした状態で、同じ原稿トレイ280上に載置する
ので、ユーザ混乱を招かず操作性に優れている。
【0286】〈実施例11〉(図33・図34) 本実施例の装置は、前述実施例2の多機能画像形成装置
の変形構成であり、図33は該装置の全体的概略構成
図、図34は原稿・記録紙兼用の排紙ローラ207回り
の駆動機構の斜視図である。
【0287】本実施例は、画像記録手段100の画像記
録済みの記録紙(プリント用紙)と、原稿読み取り手段
200の排出原稿を共通の排出ローラ207にて排出部
125・131へ出力させるようにしたものである。即
ち、画像記録手段100において定着手段117を出た
プリント用紙はシートパス2741を通して原稿読み取
り手段200の排出ローラ207へ導びかれ、排出部1
25・131にフェイスダウンで排出される。また原稿
読み取り手段200において、画像読み取り済みの原稿
は同じく排出ローラ207にて排出部125・131に
フェイスダウンで排出される。
【0288】画像記録手段100と原稿読み取り手段2
00との共通の排出ローラ207には、画像記録手段1
00のプリンタモータ(不図示)からの駆動を伝達する
ための画像排紙ギア2751(図34)が右側に取付け
られている。この画像排紙ギア2751はワンウェイク
ラッチ(不図示)が内包されたギアであり、図34の一
点鎖線の矢印方向に画像排紙ギア2751が回転したと
きに軸2752を介して排出ローラ207に駆動が伝達
するように取付けられている。
【0289】さらに、画像記録排紙ギア2751は、排
出ローラ207が、画像記録手段100の搬送速度に合
った回転速度となるギアの歯数になっている。
【0290】また、排出ローラ207の同軸上右端に
は、原稿読み取り手段200の駆動モータ222(図2
・図30)からの駆動を伝達するための原稿排紙ギア2
750が画像排紙ギア2751に並んで取付けられてい
る。
【0291】この原稿排紙ギア2750もワンウェイク
ラッチ(不図示)が内包されたギアであり、図29の破
線の矢印方向に原稿排紙ギア2750が回転した時に駆
動が伝達するように取付けられている。
【0292】さらに、原稿排紙ギア2750は、排出ロ
ーラ207が、原稿読み取り手段200の搬送速度に合
った回転速度となるギアの歯数になっている。
【0293】さらに、画像排紙ギア2751には、画像
排紙アイドラギア1900が画像記録手段100の駆動
を伝えるべく回転可能にかみ合っている。
【0294】また、原稿端ギア2750には、原稿排紙
アイドラギア2740が原稿読み取り手段200の駆動
を伝えるべく回転可能にかみ合っている。
【0295】次に実際の動作を説明する。
【0296】原稿が原稿読み取り手段200にあり、原
稿排紙動作の時には原稿排紙アイドラギア2740は破
線の矢印方向に回転する。
【0297】原稿排紙アイドラギア2740とかみ合っ
てる原稿排紙ギア2750も破線の矢印方向に回転し、
ここで内包しているワンウェイクラッチ(不図示)の働
きにより軸2752を介して排出ローラ207に駆動が
伝達し、排出ローラ207は実線の矢印方向に回転す
る。
【0298】このとき、排出ローラ207の軸上にある
画像排紙ギア2751は、内包するワンウェイクラッチ
(不図示)の働きによりすべりを生じ、排出ローラ20
7の軸からの駆動を受けることがない。
【0299】このため、画像排紙ギア2751とつなが
っている画像記録手段100の駆動系に、駆動が伝達す
ることはなく、不都合は生じない。
【0300】次に、プリント用紙が画像記録手段100
にあり、プリント用紙排紙動作の時には画像排紙アイド
ラギア1900は、一点鎖線の矢印方向に回転する。
【0301】画像排紙アイドラギア1900とかみ合っ
ている画像排紙ギア2751も一点鎖線矢印方向に回転
し、ここで内包しているワンウェイクラッチ(不図示)
の働きにより軸2752を介して排出ローラ207に駆
動が伝達し、排出ローラ207は実線の矢印方向に回転
する。
【0302】この時、排出ローラ207の軸上にある原
稿排紙ギア2750は、内包するワンウェイクラッチ
(不図示)の働きによりすべりを生じ、排出ローラ20
7軸からの駆動を受けることがない。
【0303】このため原稿排紙ギア2750とつながっ
ている原稿読み取り手段200の駆動系に、駆動が伝達
することはなく、不都合は生じない。
【0304】以上、説明したように原稿読み取り手段2
00からの駆動、あるいは画像記録手段100からの駆
動のどちらにおいても、常に排出ローラ207は排紙方
向である実線の矢印方向に回転するため、排出ローラ2
07を共通化した搬送系が実現できる。
【0305】本実施例装置は上記構成であるから、前述
実施例2の装置と同様の効果を有している他に、排出ロ
ーラが一つになるので、コストダウンを図ることが可能
である。排出ローラが一つになるので、装置の高さ方向
のコンパクト化を図ることが可能である。排出ローラ2
07の軸2752上に、画像記録手段100、原稿読み
取り手段200の各々に対応したギアを有することがで
きるので、駆動系の設計における自由度が広がる。
【0306】〈実施例12〉(図33・図35・図3
6) 本実施例の装置は、前述実施例11の装置(図33)に
おいて、画像記録手段100と原稿読み取り手段200
との共通の排出ローラ207の軸2752には、駆動を
伝達するための排出ローラギア5750を右端側に備え
ている。
【0307】図35は画像記録手段100を稼働させた
時の、排出ローラギア5750周辺を示す左側面図であ
る。
【0308】図36は原稿読み取り手段200を稼働さ
せた時の、排出ローラギア5750周辺を示す左側面図
である。
【0309】画像記録手段100を駆動するための図示
しないメインモータ等の駆動源から、駆動力を排出ロー
ラギア5750に伝達するための画像排紙アイドラギア
5900は、画像記録手段100側にある画像排紙アイ
ドラギア軸5901に回転可能に取付けられている。
【0310】画像排紙遊星ギア5903は、画像排紙ア
イドラギア5900と常にかみ合うように、画像排紙ア
イドラギア軸5901を中心として回動可能な平板形状
の画像排紙アーム5902上に立てられた画像排紙遊星
ギア軸5904に回転可能に取付けられている。
【0311】さらに、画像排紙遊星ギア5903は、画
像排紙アイドラギア5900とかみ合い状態を維持しな
がら、画像排紙アーム5902により、画像排紙アイド
ラギア軸5901を中心に時計方向に回動可能となり、
排出ローラギア5750とかみ合うようになっている。
【0312】したがって、画像記録手段100に対応し
た排出ローラ207の回転速度が得られる駆動系がこの
画像排紙遊星ギア5903までで実現される。
【0313】一方原稿読み取り手段200を駆動するた
めの図示しないメインモータ等の駆動源から、駆動力を
排出ローラギア5750に伝達するための原稿排紙アイ
ドラギア5740は、原稿読み取り手段200側にある
原稿排紙アイドラギア軸5741に回転可能に取付けら
れている。
【0314】原稿排紙遊星ギア5743は、原稿排紙ア
イドラギア5740と常にかみ合うように、原稿排紙ア
イドラギア軸5741を中心として回動可能な平板形状
の原稿排紙アーム5742上に立てられた原稿排紙遊星
ギア軸5744に、回転可能に取付けられている。
【0315】さらに、原稿排紙遊星ギア5743は、原
稿排紙アイドラギア5740とかみ合い状態を維持しな
がら、原稿排紙アーム5742により、原稿排紙アイド
ラギア軸5741を中心に時計方向に回動可能となり、
排出ローラギア5750とかみ合うようになっている。
【0316】したがって、原稿読み取り手段200に対
応した排出ローラ207の回転速度が得られる駆動系が
この原稿排紙遊星ギア5743までで実現される。
【0317】ここで、原稿排紙アイドラギア5740と
原稿排紙アーム5742との対向部にある摩擦部材57
60は、図示しないバネによって、原稿排紙アイドラ軸
5741のスラスト方向に加圧されるように設けられて
いる。
【0318】したがって、原稿排紙アイドラギア574
0のトルクは、原稿排紙アーム5742に伝わるように
なっており、また過負荷の時はすべるようになってい
る。
【0319】さらに、原稿排紙遊星ギア軸5744と画
像排紙遊星ギア軸5904とは連絡アーム5905によ
ってリンク機構を構成している。
【0320】次に動作を説明する。
【0321】原稿読み取り手段200を稼働する時は次
のとおりである。その時の様子を図35に示す。
【0322】まず、原稿読み取り手段200からの駆動
により原稿排紙アイドラギア5740は時計方向に回転
する。
【0323】原稿排紙遊星ギア5743は、原稿排紙ア
イドラギア5740の駆動を伝達されて反時計方向に回
転しながら、原稿排紙アイドラギア軸5741を中心に
原稿排紙アーム5742と摩擦材5760の摩擦により
排出ローラギア5750にかみ合うまで時計方向に回動
する。
【0324】原稿排紙アーム5742による回動動作
は、原稿排紙遊星ギア5743と排出ローラギア575
0がかみ合うと、原稿排紙アーム5742と摩擦部材5
760との間にすべりが生じるために止る。
【0325】この時、画像排紙遊星ギア5903は、連
結アーム5905によって、原稿排紙遊星ギア5743
の動きに合わせて排出ローラギア5750とのかみ合い
からはずれて、画像排紙遊星ギア軸5904を中心に画
像排紙アーム5902によって反時計方向に回動する。
【0326】この原稿排紙遊星ギア5903と排出ロー
ラギア5750とのかみ合い動作が完了して、原稿読み
取り手段200の稼働の準備が終わったことになる。
【0327】一旦、原稿読み取り手段200の駆動を停
止した後、再び駆動が再開され原稿読み取り手段200
の駆動により排出ローラギア5750は時計方向に回転
し、排出ローラ207は、原稿読み取り手段200に応
じた回転速度で時計方向に回転していく。
【0328】次に画像記録手段100を稼働する時は次
のとおりである。その時の様子は図34に示す。
【0329】まず、原稿読み取り手段100からの駆動
により原稿排紙アイドラギア5740は反時計方向に回
転する。原稿排紙遊星ギア5743は、原稿排紙アイド
ラギア軸5741を中心に原稿排紙アーム5742と摩
擦材5760との摩擦により反時計方向に回動し、排出
ローラギア5750とのかみ合いから外れてさらに反時
計方向に回動していく。
【0330】原稿排紙遊星ギア軸5744と連結してい
る連絡アーム5905のリンク機構により、画像排紙遊
星ギア5903は、画像排紙アイドラギア5901を中
心に時計方向に回動していき、排出ローラギア5750
とかみ合うまで回動する。原稿排紙アーム5742によ
る回動動作は、画像排紙遊星ギア5903と排出ローラ
ギア5750がかみ合うと、原稿排紙アーム5742と
摩擦部材5760との間にすべりが生じるために止る。
【0331】この画像排紙遊星ギア5903と排出ロー
ラギア5750とのかみ合い動作が完了して画像記録手
段100の稼働の準備が終わったことになる。
【0332】一旦、原稿読み取り手段200の駆動を停
止した後、画像記録手段100の駆動が開始され画像記
録手段100の駆動により、排出ローラギア5750は
画像記録手段100に応じた回転速度で時計方向に回転
し、排出ローラ207は画像記録手段100に応じた回
転速度で時計方向に回転していく。
【0333】本実施例装置は上記構成あるから、前述実
施例2の装置と同様の効果を有している他に、排出ロー
ラが一つになるので、コストダウンを図ることが可能で
ある。排出ローラが一つになるので、装置の高さ方向の
コンパクト化を図ることが可能である。排出ローラ20
7の軸2752上に、2つのワンウェイクラッチを内包
したギアを使用する場合(実施例11)に比べて、ギア
トレインを一列にできるので装置の幅を小さくできる。
【0334】なお、実施例1から実施例12において、
原稿トレイ208および原稿排出トレイ214について
少なくとも一方の構成材料を透明材料とすれば、原稿あ
るいは排出原稿あるいは排出記録紙を一層視認しやすく
なり、ユーザ操作性が一層向上する。また装置からの原
稿トレイ208および原稿排出トレイ214の出っ張り
感も、透明のため薄れ、デザイン的にも優れたものにな
る。
【0335】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、多機能画
像形成装置、即ちコピー機能・スキャナ機能・プリンタ
機能・ファクシミリ機能等の複数の機能を持つ、ファク
シミリ装置、ファクシミリ機能付き複写機、ファクシミ
リ機能付きプリンタ等の画像形成装置について、記録紙
順番性、原稿視認性、原稿順番性、前面操作性、コンパ
クト性のすべてに渡って優れている、つまりユーザ使い
勝手が良くかつコンパクトな装置を構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の多機能画像形成装置の外観斜視図
【図2】 装置の左側カバーを外して電装系配設部を見
せた斜視図
【図3】 装置の縦断側面図
【図4】 図3における原稿読み取り手段部分の拡大図
【図5】 原稿自動給紙モード時の実行動作フローチャ
ート(その1)
【図6】 原稿自動給紙モード時の実行動作フローチャ
ート(その2)
【図7】 原稿手差し給紙モード時の実行動作フローチ
ャート(その1)
【図8】 原稿手差し給紙モード時の実行動作フローチ
ャート(その2)
【図9】 装置制御系統のブロック図
【図10】 原稿読み取り手段の下ユニットの概略斜視
【図11】 原稿読み取り手段の中ユニットの概略斜視
【図12】 原稿読み取り手段の中ユニットの部分的拡
大図
【図13】 (a)は回転原稿ガイド下の凹状段部分の
一部の斜視図 (b)は白色基準マイラと、これに接着させたZ型板金
の斜視図
【図14】 原稿読み取り手段の上ユニットの概略斜視
【図15】 原稿読み取り手段の駆動系の斜視図(その
1)
【図16】 原稿読み取り手段の揺動板駆動系の斜視図
(その2)
【図17】 原稿読み取り手段の第1開放形態時の概略
【図18】 原稿読み取り手段の第2開放形態時の概略
【図19】 原稿読み取り手段の第3開放形態時の概略
【図20】 実施例2の多機能画像形成装置の開放状態
時の概略図
【図21】 実施例3の多機能画像形成装置の開放状態
時の概略図
【図22】 実施例4の多機能画像形成装置の概略図
【図23】 装置開放状態時の概略図
【図24】 上面カバー開閉ヒンジ部の右側ヒンジ部の
斜視図
【図25】 同ヒンジ部の平面図
【図26】 実施例5の多機能画像形成装置の概略図
【図27】 実施例6の多機能画像形成装置の概略図
【図28】 装置の外観斜視図
【図29】 実施例7の多機能画像形成装置の外観斜視
【図30】 実施例8の多機能画像形成装置の左右側カ
バーを外した状態の斜視図
【図31】 実施例9の多機能画像形成装置の概略図
【図32】 実施例10の多機能画像形成装置の概略図
【図33】 実施例11の多機能画像形成装置の概略図
【図34】 原稿・記録紙兼用排出ローラの駆動機構の
要部の斜視図
【図35】 実施例12の多機能画像形成装置におけ
る、画像記録手段稼働時の原稿・記録紙兼用排出ローラ
の駆動機構の状態図
【図36】 原稿読み取り手段稼働時の原稿・記録紙兼
用排出ローラの駆動機構の状態図
【図37】 従来の多機能画像形成装置の装置構成形態
例(その1)の概略図
【図38】 従来の多機能画像形成装置の装置構成形態
例(その2)の概略図
【図39】 従来の多機能画像形成装置の装置構成形態
例(その3)の概略図
【符号の説明】
100 画像記録手段 200 原稿読み取り手段 PC プロセスカートリッジ 101 感光体ドラム 103 レーザースキャナ 110 給紙カセット 117 定着器 125・131 記録紙排出部 280 原稿載置トレイ 214 原稿排出トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/04 H04N 1/12 Z (72)発明者 酒井 正明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 梶家 秀彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録手段と、該画像記録手段の記録
    紙排出部略上方に位置するとともに少なくとも前記画像
    記録手段を制御する画像処理部に画像信号を与える原稿
    読み取り手段とから一体的に構成され、前記原稿読み取
    り手段における原稿搬送路の少なくとも一部は略Uター
    ン形状搬送路から構成され、かつ原稿進入方向および原
    稿排出方向、さらに前記画像記録手段における記録紙排
    出方向および記録紙収容箱脱装着方向等の装置アクセス
    方向が装置の奥行き方向に略平行であることを特徴とす
    る多機能画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿読み取り手段の原稿搬送路は、
    原稿入り口部が原稿出口部より上方にあり、かつ原稿入
    り口部近傍に原稿表面を上側にした状態で搬送可能な自
    動給紙機構を備えた自動給紙時用略Uターン形状搬送
    路、および該自動給紙時用略Uターン形状搬送路途中か
    ら分岐して、かつ原稿の進行方向が前記自動給紙時用略
    Uターン形状搬送路下流側に向かう分岐搬送路とから構
    成され、さらに原稿表面上の画像情報を読み取り素子に
    結像させるために略等倍光学系を用いた読み取り部が、
    前記自動給紙時用略Uターン形状搬送路と前記分岐搬送
    路との合流口より下流側にあることを特徴とする請求項
    1に記載の多機能画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記略Uターン形状搬送路の上流にある
    原稿載置部、および略Uターン形状搬送路の下流にある
    原稿排出部、および画像記録手段の記録紙排出部の少な
    くとも一部が、各々の回動支点を中心に回動可能である
    とともに、各々の表面が装置設置面に対して略平行であ
    る第1の位置、および該第1の位置より指定角度のみ回
    動した第2の位置を持つことを特徴とする請求項1ある
    いは請求項2に記載の多機能画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像記録手段の記録紙排出部回動中
    心が記録紙排出部の回動動作に対応して装置手前側に移
    動することを特徴とする請求項3に記載の多機能画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記原稿排出部が記録紙排出部の少なく
    とも一部と重複していることを特徴とする請求項3から
    請求項4のいずれか1つに記載の多機能画像形成装置。
  6. 【請求項6】 原稿の排出方向と直角な原稿幅における
    中心線と記録紙の排出方向と直角な記録紙幅における中
    心線とが一致していないことを特徴とする請求項5に記
    載の多機能画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記原稿載置部の原稿幅における一方の
    側面および原稿排出部の原稿幅方向における一方の側面
    に近接する第1輪郭部と、該第1輪郭部と階段状に連結
    され、かつ回動可能な記録紙排出部の原稿幅方向におけ
    る一方の側面に近接する第2輪郭部とから輪郭の一部が
    形成され、かつ前面操作が可能な操作部を備えたことを
    特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1つに記載
    の多機能画像形成装置。
  8. 【請求項8】 装置両サイドにある外装カバーの少なく
    とも一方が、読み取り手段の部品を取り外さなくても、
    取付け取り外しが可能であることを特徴とする請求項1
    から請求項7のいずれか1つに記載の多機能画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記原稿載置部および原稿排出部を構成
    する材料の少なくとも一方は透明材料であることを特徴
    とする請求項3から請求項8のいずれか1つに記載の多
    機能画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記自動給紙機構は、 積み重ね状態にある1枚以上のシート材の少なくとも一
    部の範囲を載置し、かつ揺動可能な揺動手段と、 揺動手段と対向位置にあり、かつ揺動手段上に載置され
    たシート材の最上シート材を呼び出すための呼び出し手
    段と、 揺動手段よりシート材搬送方向下流側にあり、かつシー
    ト材を揺動手段にセットするときにシート材の先端位置
    を規制するためのシート材突き当て部と、 シート材突き当て部よりシート材搬送方向下流側にあ
    り、かつ複数のシート材から1枚のみを分離して下流側
    に送る分離手段と、 揺動手段および呼び出し手段を駆動するためのメインモ
    ータ等の1つ以上の駆動源と、 駆動源からの駆動力を揺動手段に伝達し、かつシート材
    と呼び出し手段間圧力の発生源となるトルクリミッタを
    少なくとも一部に含む駆動伝達手段と、 トルクリミッタ出力部に過負荷トルクを与えるためのリ
    ミッタ制御手段とから構成され、揺動手段を駆動する駆
    動源の正逆回転の切り替えにより揺動手段を揺動させ、
    揺動手段上に載置された1枚以上のシート材から1枚の
    みを分離搬送する機構であることを特徴とする請求項2
    から請求項10のいずれか1つに記載の多機能画像形成
    装置。
  11. 【請求項11】 原稿排紙手段が記録紙排紙手段を兼ね
    ていることを特徴とする請求項5から請求項10のいず
    れか1つに記載の多機能画像形成装置。
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