JPH07300496A - ペプチド誘導体 - Google Patents

ペプチド誘導体

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JPH07300496A
JPH07300496A JP7049894A JP4989495A JPH07300496A JP H07300496 A JPH07300496 A JP H07300496A JP 7049894 A JP7049894 A JP 7049894A JP 4989495 A JP4989495 A JP 4989495A JP H07300496 A JPH07300496 A JP H07300496A
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正晴 中野
Kazuya Hongo
和也 本郷
Tomoko Takeshima
智子 竹島
Nobuhiro Take
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の式: 【化1】 (式中、Q はD-Arg またはL-Arg を示し;X は例えばNR
6-CHR7R8を示す)で示される鎮痛作用を有するペプチド
誘導体。代表的化合物として、例えば、H2NC(NH)-Tyr-D
-Arg-Phe-NHCH2CH2COOH または H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Ph
e-NHCH2CH2CONH2などを挙げることができる。 【効果】 オピオイド受容体に対する作用を介した鎮痛
作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オピオイド受容体等に
対する作用を介して、鎮痛等の薬理作用を発揮するペプ
チド誘導体に係わる。
【0002】
【従来の技術】モルヒネ等のオピオイドが結合するオピ
オイド受容体は、1970年代前半にその存在が証明され
た。オピオイド受容体は現在μ、δおよびκの3種に大
別されている。モルヒネは主にμ受容体にアゴニストと
して作用し、鎮痛、腸管運動抑制、呼吸抑制等の薬理学
的効果を発現する。
【0003】1975年以降、オピオイド受容体に結合する
内因性のモルヒネ様物質が相次いで発見された。現在ま
でのところ、これらの物質は全てペプチドであり、オピ
オイドペプチドと総称されている。オピオイドペプチド
の薬理学的効果は基本的にはモルヒネと同様と考えら
れ、元来生体内に存在する物質であることから、モルヒ
ネ以上の安全性を有する薬剤となる可能性が予想され
る。しかし、天然のオピオイドペプチドでは体内動態面
での問題もあり、未だ医薬品として使用はされていな
い。
【0004】1980年代にはD-体のアラニンを含有するデ
ルモルフィンがカエルの皮膚から単離された。デルモル
フィンの鎮痛効果は脳室内投与でモルヒネの約1,000 倍
強力であり、体内で比較的安定であることが判明した。
その後D-体のアミノ酸を含む合成オピオイドペプチドが
作られた。特にκ受容体選択性の高い合成オピオイドペ
プチドは麻薬性のない鎮痛薬として期待され、臨床試験
も実施されているが、効果、κアゴニストであることに
起因すると思われる副作用、および採算性の面で医薬品
としての可能性は疑問視されてきている。
【0005】さらに、これらの合成オピオイドペプチド
は経口剤としての利用が困難であり、例えば近年癌疼痛
治療薬として広く使用されている硫酸モルヒネの徐放性
経口剤であるMSコンチンの代替薬とはなり得ない。MSコ
ンチンは一日投与量がグラム単位にまで増加し、その服
用に困難を伴う場合があり、また、ヒスタミン遊離作用
に起因すると考えられるかゆみ等の副作用が発現し、投
与の中止を余儀なくされる場合もある。したがって、モ
ルヒネ以上の安全性および薬効を有する代替薬が望まれ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明者らは、上記課題を解決すべく優れた鎮
痛効果および経口吸収性を有するオピオイドペプチド誘
導体を鋭意探索した。その結果、L-Tyr-(L又はD)-Arg-P
he を基本骨格とし、N 末端にアミジノ基を有するオリ
ゴペプチド誘導体およびその塩がかかる特性を保持する
ことを見いだし本発明を完成した。すなわち、本発明の
ペプチド誘導体は次の式Iで表すことができる。
【化2】
【0007】上記式中の置換基について述べると、Q は
D-Arg (D-アルギニン残基)またはL-Arg (L- アルギニ
ン残基)を意味し、R1は水素原子またはC1-6(炭素数1
〜6個の)アルキル基を意味する。これらのうち、Q が
D-Argであり、R1が水素原子である化合物が好ましい。
R2は水素原子、C1-6アルキル基、アリール基、C1-6アル
カノイル基、またはアリールカルボニル基を示す。アリ
ール基、アルカノイル基、またはアリールカルボニル基
としては、例えば、置換若しくは無置換のフェニル基、
好ましくは無置換フェニル基などのアリール基;アセチ
ル基やプロパノイル基などのアルカノイル基;又はベン
ゾイル基などのアリールカルボニル基を用いることがで
きる。
【0008】X は-OR3、-NR4R5、又は-NR6-CR7R8R9のい
ずれかを示す。R3は水素原子またはC1-6アルキル基を示
し、R4は水素原子またはC1-6アルキル基を示す。R5はC
1-6ヒドロキシアルキル基またはスルホン酸置換C1-6
ルキル基を示す。水酸基またはスルホン酸基はアルキル
基のいかなる位置に置換していてもよいが、末端置換の
アルキル基が好ましい。R4及びR5は一緒になってR4及び
R5が置換する窒素原子と共に 5または6 員含窒素飽和複
素環基を示してもよく、該複素環は2個以上の窒素原子
を含んでいてもよい。例えば、-NR4R5として1-ピペラジ
ニル基、1-ピロリジニル基、又は1-ピペリジニル基など
を用いることができる。
【0009】また、X がNR6-CR7R8R9 を示す場合、R6
水素原子、C1-6アルキル基、又はフェニル基等のアリー
ル基が置換したC1-6アルキル基(アラルキル基)を示
す。アラルキル基としては、例えば、ベンジル基など挙
げることができる。R7は水素原子;カルボキシル基;メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニルなどのC1-6アル
コキシ基が置換したカルボニル基;置換若しくは無置換
カルバモイル基;カルボキシル基が置換したC1-6アルキ
ル基;置換若しくは無置換カルバモイル基が置換したC
1-6アルキル基;またはC1-6アルコキシ基が置換したカ
ルボニル基を有するC1-6アルキル基を示す。
【0010】R8は水素原子;C1-6アルキル基;アミノC
1-6アルキル基;アミジノ基が置換したC1-6アルキル
基;グアニジノ基が置換したC1-6アルキル基、ヒドロキ
シC1-6アルキル基;カルボキシル基が置換したC1-6アル
キル基、又は置換若しくは無置換カルバモイルが置換し
たC1-6アルキル基を示す。あるいは、R6及びR8が一緒に
なってR6が置換する窒素原子とともに環上にカルボキシ
ル基を有する5 または6 員の含窒素飽和複素環基を形成
してもよい。このような複素環としては、2-カルボキシ
-1- ピロリジニル基 (-Pro-OH)や3-カルボキシ-1- ピペ
リジニル基を挙げることができる。これらのうち、例え
ば、R7がカルボキシエチル基またはカルバモイルエチル
基であり、R8が水素原子である組合せが好ましい。R9
水素原子又はC1-6アルキル基を示す。上記の各置換基に
おいて、アルキル基、アルコキシ基、又はアルカノイル
基は直鎖または分枝のいずれでもよい。
【0011】上記の式Iで示される本発明の化合物は、
L-チロシン残基及びQ が示すD-ArgまたはL-Arg 残基に
由来する2個の不斉炭素の他、Q に結合するフェニルア
ラニン残基に由来する不斉炭素、R7およびR8が置換する
不斉炭素(ただしR7およびR8が同時に同一の置換基を示
す場合を除く)、並びに上記の各置換基に任意に存在す
る1以上の不斉炭素を有する。L-Tyr 、D-Arg 、及びL-
Arg 残基に由来するもの以外の不斉炭素はR-またはS-の
いずれの配置でもよい。また、本発明の式Iで示される
化合物には、上記の式で示される任意の光学活性体また
はラセミ体、ジアステレオ異性体またはそれらの任意の
混合物もすべて包含される。
【0012】また本発明の化合物には、塩酸塩、酢酸
塩、又はパラトルエンスルホン酸などの酸付加塩や、ア
ンモニウム塩又は有機アミン塩などの塩基付加塩が含ま
れる。さらに上記の一般式で示される化合物の他、上記
化合物の2量体ないし多量体である化合物、及びこれら
の化合物のC-末端とN-末端が結合した環状の化合物が包
含される。
【0013】本発明のペプチドは、モルヒネを凌駕する
鎮痛効果を有する。鎮痛作用に伴うヒスタミン遊離作用
や心拍数の低下作用がモルヒネに比して相対的に弱く、
モルヒネとの交差耐性の程度も低いので、癌疼痛治療に
使用するのに適することが予想される。投与経路として
は静脈内投与、皮下投与、経口投与等が挙げられるが、
経鼻吸収を含む粘膜吸収製剤および経皮吸収製剤も有用
性が期待される。
【0014】本発明のペプチド誘導体は、ペプチド合成
に通常用いられる固相法および液相法で合成することが
できる。例えば、固相法によりアミジノ基を有しないペ
プチド鎖を合成し、さらにN末端のチロシンのアミノ基
にアミジノ基を導入することによって目的のペプチド誘
導体を製造することができ、また、予めアミジノ基を導
入した後C末端を修飾することもできる。
【0015】アミノ基等の保護基および縮合反応の縮合
剤等は、優れたものが種々知られており、以下の実施例
を参考に、また、例えば: 鈴木紘一編「タンパク質工学
−基礎と応用」丸善(株)(1992)及びそこに引用された
文献; M. Bondanszky, et al., "Peptide Synthesis",
John Wiley & Sons, N.Y., 1976; 並びに J.M. Stewar
t and D.J. Young, "Solid Phase Peptide Synthesis",
W.H.Freeman and Co., San Francisco, 1969 等を参照
して適宜選択使用することができる。固相法では市販の
各種ペプチド合成装置、例えばパーキン・エルマー・ジ
ャパン製(Perkin Elmer Japan,旧社名 Applied Biosyst
ems)のModel 430Aを利用するのが便利なこともある。合
成に使用する樹脂、試薬等は市販品等を容易に入手で
き、それらの例は実施例に示した。
【0016】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。本実施例を参照し、あるいは本実施例の方法を
修飾・変更することによって、あるいは出発原料または
反応試薬を適宜選択することにより、一般式Iに包含さ
れる本発明の所望の本発明ペプチド誘導体を容易に製造
することができる。なお、実施例においては、アミノ酸
基の意味は通常用いられているものと同様である。D-体
とL-体があるアミノ酸が言及されている場合には、その
アミノ酸はD-と特に表示していない場合はL-アミノ酸を
意味する。また、以下の略号を使うことがあり、特に示
していない場合にも同様な略号を用いる場合がある。
【0017】Z :ベンジルオキシカルボニル基 OTce :トリクロロエチルエステル基 Boc :t-ブトキシカルボニル基 WSCI :1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カル
ボジイミド TosOH :パラトルエンスルホン酸 OBzl :ベンジルオキシ基 MeβAla 又は βMeAla :N-メチル- β- アラニン H-βAla-ol: NH2CH2CH2CH2OH Fmoc :9-フルオレニルメチルオキシカルボニル Pmc :2,2,5,7,8-ペンタメチルクロマン−6-スルホニ
ル t-Bu :三級ブチル NMP :N-メチルピロリドン DMF :ジメチルホルムアミド DMSO :ジメチルスルホキシド TFA :トリフルオロ酢酸 TEA :トリエチルアミン DCM :ジクロロメタン DMAP :N,N-ジメチルアミノピリジン DIPEA :N,N-ジイソプロピルエチルアミン DIPCI :N,N-ジイソプロピルカルボジイミド HOBt :1-ヒドロキシベンゾトリアゾール EDC :1-(3- ジメチルアミノプロピル)-3-エチル- カ
ルボジイミド HBTU :2-(1H-ベンゾトリアゾール−1-イル)-1,1,3,3-
テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート PyBrop:ブロモトリス(ピロリジノ)ホスホニウム・ヘ
キサフルオロホスフェート Alko樹脂:p-アルコキシベンジルアルコール樹脂 [4-ヒ
ドロキシメチルフェノキシメチルコポリスチレン 1% ジ
ビニルベンゼン樹脂、J. Am. Chem. Soc., 95, 1328 (1
974)], 渡辺化学工業 Fmoc-NH-SAL 樹脂: 4-(2',4'- ジメトキシフェニル−
9-フルオレニルメトキシカルボニルアミノメチル)フェ
ノキシ樹脂:渡辺化学工業
【0018】例1 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-NHCH2CH2COOH Applied Biosystems (ABI)社の Model 430A ペプチド合
成装置を用いて、上記ペプチドを固相法(Original Auto
program for the Fmoc/NMP method)により以下のように
合成した。
【0019】Fmoc-β-Ala-Alko 樹脂 0.25 mmol/675 mg
をNMP で1回洗浄し、20% ピペリジン含有NMP で4分
間、さらに同じく20% ピペリジン含有NMP で16分間処理
した。NMP で5回洗浄した後、61分間 Fmoc-Phe-OHと反
応させた。次いでNMP にて4回洗浄し、4回目の洗浄液
より樹脂を回収し、未反応のアミノ基は無水酢酸と反応
させた。
【0020】以上の1サイクルを120 分で行い、同様の
操作を2サイクル目は Fmoc-Phe-OHの代わりに Fmoc-D-
Arg(Pmc)-OH を用いて、3サイクル目は Fmoc-Tyr(t-B
u)-OHを用いて繰り返した。側鎖保護基は、D-Arg に対
してはPmc を、Tyr に対してはt-Buを用いた。
【0021】上記の操作により得られた樹脂500 mgをフ
ェノール(結晶)0.75 g、エタンジチオール 0.25 ml、
チオアニソール 0.50 ml、水 0.50 mlおよびTFA 10.0 m
l の混合液中で室温にて3時間撹拌処理し、樹脂からペ
プチドを分離させると同時に保護基を除去した。次いで
3μm のフィルター(ADVANTEC-Polyflon フィルター)
で濾過し、濾液に冷ジエチルエーテル 200 ml を加え、
生じた沈殿を 3μm のフィルター(ADVANTEC-Polyflon
フィルター)で濾取した。フィルター上の沈殿は2 N 酢
酸10〜20 ml に溶解し、凍結乾燥して粗ペプチドを得
た。
【0022】粗ペプチド135 mgを水 13.5 mlに溶解し、
1 M のo-メチルイソウレア 13.5 mlを加え、4℃で14日
間撹拌し、アミジノ化を行った。得られた粗アミジノ化
ペプチド106 mgを 20 mlの 0.1% TFA 水溶液に溶解し
た。0.01N の塩酸でpH 4〜5 に調整後、Gilson HPLC シ
ステムでペプチドを精製した。HPLCにはCosmosil C18
ラムを用い、0.1% TFA水溶液および 70%アセトニトリル
含有 0.1% TFA 水溶液の混合液の連続濃度勾配(混合比
は開始時 0% から45分後の60%まで)で行い、流速は10
ml/分とした。
【0023】精製されたペプチドのうち約 100μg を加
水分解管に採取し1 mlの 0.2% フェノールを含有する6
N 塩酸を加え、脱気封管後、110 ℃で24時間加水分解し
た。室温冷却後40℃で濃縮乾固した後、0.01N 塩酸1 ml
に溶解し、溶液20μl をアミノ酸分析計で解析した(分
析計:日立 L-8500 、カラム:Hitachi Customイオン交
換樹脂#2622、プレカラム: Hitachi Custom イオン交
換樹脂# 2650L、バッファ−: リチウムバッファー(0.
09 N-pH 2.8, 0.25 N-pH 3.7, 0.72 N-pH 3.6,1.00 N-p
H 4.1, 再生 0.20N)、反応温度:135 ℃、バッファー
・ポンプの流速:0.30 ml/分、ニンヒドリン・ポンプの
流速:0.35 ml/ 分、検出器の波長:570 nm/440 nm、分析
時間:150 分)。その結果、アミノ酸分析の結果は上記
の構造を支持していた。
【0024】精製ペプチド約150 μg を 250μl の5%酢
酸に溶解し、溶液の1 μl をLiquidSIMS にて質量分析
した (MS及びMS/ MS、セシウムイオンガン使用、
分析計: Finnigan TSQ 700, Matrix: グリセロール−チ
オグリセロール(1:1) 、Collision Gas: Ar ガス 3〜5
mTorr, Collision Energy: −20 eV, Electron Multip
lier: 1000-1500 V)。その結果は上記の構造を支持して
いた。
【0025】例2 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-NHCH2CH2CONH2 上記ペプチド誘導体を、合成開始時にFmoc-NH-SAL 樹脂
0.25 mmol/ 385 mgを用い、1サイクル目に Fmoc-β-A
la-OH を、2サイクル目に Fmoc-Phe-OHを、3サイクル
目に Fmoc-D-Arg(Pmc)-OH を用いて、さらに4サイクル
目に Fmoc-Tyr(t-Bu)-OHを用いたこと以外は実施例1と
同様な操作により得た。
【0026】アミジノ化ペプチド誘導体の合成および精
製も、混合液を0.05% 蟻酸水溶液および 70%アセトニト
リル含有0.05% 蟻酸水溶液(混合比は HPLC 開始時 0%
から45分後の40% までの連続濃度勾配)としたこと以外
は実施例1と同様に行った。アミノ酸組成分析および質
量分析も実施例1と同様に行い、上記の構造を支持する
結果を得た。
【0027】例3 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH3)CH2CH2COOH 上記構造を有するテトラペプチド誘導体を、Fmoc/NMP法
による固相法で以下のように合成した。濾過にはグラス
フィルターを用いた。
【0028】Alko樹脂 0.500 gを DMF 6 ml で膨潤させ
た後、Fmoc-N- メチル- β- アラニン (Fmoc- β-MeAla
-OH )0.228 g およびピリジン 0.093 ml を樹脂に加
え、1分間振盪し、次いで塩化 2,6- ジクロロベンゾイ
ル 0.147 gを加えて24時間振盪した。生成した Fmoc-β
-MeAla-Alko 樹脂を 6 ml のDMF で3回、次いで 6 ml
のメタノールで3回、さらに 6 ml のDCM で3回洗浄
し、未反応のヒドロキシメチル基はDCM 6 ml中で塩化ベ
ンゾイル 0.0891 mlおよびピリジン 0.0847 mlを加え1
時間振盪しベンゾイル化した。さらにアミノ酸樹脂を6
mlのDCM で3回、6mlのDMF で3 回、 6 ml のメタノー
ルで3 回順次洗浄し、水酸化カリウムデシケーター中で
真空乾燥した。
【0029】Fmoc- β-MeAla-Alko 樹脂を 12 mlのDMF
で3回、次いで 20 % ピペリジンを含むDMF 12 ml で3
回、さらに 12 mlのDMF で6回処理することにより Fmo
c 基を除去し、Fmoc-Phe-OH 0.262 g 、PyBrop (渡辺化
学工業)0.315 g 、NMP 6 ml、DIPEA 0.273 mlを加え、
24時間振盪し、Fmoc-Phe- β-MeAla-Alko 樹脂を生成さ
せた。濾過し、6 mlのNMP による洗浄後、未反応のアミ
ノ基は 1- アセチルイミダゾール 0.248 g、DIPEA 0.07
84 ml を含むDMF 6 ml中で1 時間処理しキャップした。
次いで、得られた樹脂を 6 ml のNMP で洗浄した。
【0030】Fmoc-Phe- β-MeAla-Alko 樹脂から上記と
同様な操作によりFmoc基を除去し、Fmoc-D-Arg(Pmc)-OH
0.557 g、HOBt 0.121 g、HBTU 0.299 g、DIPEA 0.274
mlを加え、1時間振盪しFmoc-D-Arg(Pmc)-Phe-β-MeAla
-Alko 樹脂を生成させた。次いで前項と同様に濾過、洗
浄後、未反応のアミノ基をキャップした。
【0031】Fmoc-D-Arg(Pmc)-Phe-β-MeAla-Alko 樹脂
から上記と同様な操作によりFmoc基を除去し、Fmoc-Tyr
(t-Bu)-OH 0.310 g 、HOBt 0.103 g、HBTU 0.256 g、DI
PEA0.235 mlを加え、1時間振盪しFmoc-Tyr(t-Bu)-D-Ar
g(Pmc)-Phe-β-MeAla-Alko樹脂を生成させた。前項と同
様に濾過、洗浄後、未反応のアミノ基をキャップした。
【0032】Fmoc-Tyr(t-Bu)-D-Arg(Pmc)-Phe-β-MeAla
-Alko 樹脂から上記と同様な操作によりFmoc基を除去
し、Matsuedaらの方法(The Journal of Organic Chemi
stry,57,2497〜2502, 1992)に従って調製した 1H-ピ
ラゾール-1- カルボキサミジン塩酸塩 0.989 g、DIPEA
1.293 ml、DMF 6 mlを加えて10〜60℃、より好ましくは
40〜50℃で 1時間ないしは 4時間反応させてN末端のチ
ロシンのアミノ基をアミジノ化した。次いで濾過、洗浄
(NMP 6 mlで3回、さらにメタノール 6 ml で3回)し
水酸化カリウムデシケータ中で真空乾燥を行った。
【0033】上記の操作により得られた樹脂 596 mg を
グラスフィルター上においてTFA 、フェノール、水の混
合液(TFA :フェノール:水 = 93:2:5) 5 ml で1時間
処理し濾過した。同様の操作を計2回行った。さらに樹
脂をTFA 5 mlで 5分処理し濾過した。同様の操作を計3
回行った。各操作で得られた濾液を合して20℃以下で溶
媒を減圧留去した。残渣にジエチルエーテル 20 mlを加
え白色沈殿とし、上清を捨てる操作を計3回行い、得ら
れた白色粉末を水 20 mlに溶解し、分液ロート中にてジ
エチルエーテル 5 ml で3回洗浄し、水層を凍結乾燥
し、粗アミジノ化ペプチドを得た。
【0034】粗アミジノ化ペプチド 56.2 mgを 0.05% T
FA水溶液 10 mlに溶解し、島津HPLCシステムにて精製し
た。HPLCにYMC D-ODS-5-ST C18カラムと 0.5% アセトニ
トリル含有 0.05% TFA水溶液および 70%アセトニトリル
含有 0.05% TFA水溶液の混合液(混合比はHPLC開始時0%
から50分後の90% までの連続濃度勾配で流速は 1 ml/
分)を用いた。アミノ酸組成分析および質量分析は実施
例1と同様に行い、上記の構造を支持する結果を得た。
【0035】例4 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH2CH3)CH2CH2COOH 上記構造を有するテトラペプチド誘導体を、Fmoc/NMP法
による固相法で以下のように合成した。濾過にはグラス
フィルターを用いた。
【0036】Alko樹脂 1.000 gをNMP 12 ml で膨潤させ
た後、Fmoc-N- エチル- β- アラニン(Fmoc- β-EtAla
-OH) 0.475 gおよびDMAP 0.017 gを加え、1分間振盪
し、次いでDIPCI 0.177 g を添加して24時間振盪した。
生成した Fmoc-β-EtAla-Alko樹脂をNMP 12 ml で3
回、次いで12 ml のメタノールで3回、さらにDCM 12 m
lで3回洗浄し、未反応のヒドロキシメチル基はDCM 12
ml 中で塩化ベンゾイル 0.178mlおよびピリジン0.170 m
lを加え1時間振盪しベンゾイル化した。さらにアミノ
酸樹脂を 12 mlのDCM で3回、12 ml のDMF で3回、12
ml のメタノールで3 回順次洗浄し、水酸化カリウムデ
シケーター中で真空乾燥した。
【0037】Fmoc- β-EtAla-Alko 樹脂を 20 mlのDMF
で3回、次いで 20%ピペリジンを含むDMF 12 ml で3
回、さらに12 ml のDMF で6回処理することによりFmoc
基を除去し、Fmoc-Phe-OH 0.387 g, PyBrop 0.466 g, N
MP 12 ml, 及びDIPEA 0.523 mlを加え、24時間振盪し、
Fmoc-Phe- β-EtAla-Alko 樹脂を生成させた。濾過後、
12 ml のNMP で洗浄し、未反応のアミノ基は1-アセチル
イミダゾール 0.551 g、DIPEA 0.174 mlを含むDMF 12 m
l 中で1時間処理しキャップした。次いで、得られた樹
脂を再度 12 mlのNMP で洗浄した。
【0038】Fmoc-Phe- β-EtAla-Alko 樹脂から上記と
同様な操作によりFmoc基を除去した。樹脂にFmoc-D-Arg
(Pmc)-OH 0.707 g、HOBt 0.153 g、HBTU 0.379 g、DIPE
A 0.348 mlを加え、1 時間振盪しFmoc-D-Arg(Pmc)-Phe-
β-EtAla-Alko 樹脂を生成させた。前項と同様に濾過、
洗浄後、未反応のアミノ基をキャップした。
【0039】Fmoc-D-Arg(Pmc)-Phe-β-EtAla-Alko 樹脂
から上記と同様な操作によりFmoc基を除去し、Fmoc-Tyr
(t-Bu)-OH 0.460 g 、HOBt 0.153 g、HBTU 0.399 g、DI
PEA0.348 mlを加え、1時間振盪しFmoc-Tyr(t-Bu)-D-Ar
g(Pmc)-Phe-β-EtAla-Alko樹脂を生成させた。上記と同
様に濾過、洗浄後、未反応のアミノ基をキャップした。
【0040】Fmoc-Tyr(t-Bu)-D-Arg(Pmc)-Phe-β-EtAla
-Alko 樹脂から上記と同様な操作によりFmoc基を除去
し、実施例3と同様に調製した 1H-ピラゾール-1- カル
ボキサミジン塩酸塩 2.199 g、DIPEA 2.874 ml、DMF 6
mlを加え40〜50℃で1 時間ないしは4 時間反応させてN
末端のチロシンのアミノ基をアミジノ化した。次いで濾
過、洗浄(NMP 12 ml で3回、さらにメタノール 12 ml
で3回)し水酸化カリウムデシケータ中で真空乾燥を行
った。
【0041】上記の操作により得られた樹脂 1.514 gを
グラスフィルター上においてTFA 、フェノール、及び水
を含む混合液(TFA :フェノール:水=93:2 :5) 10
mlで1時間処理し濾過した。同様の操作を計2回行っ
た。さらに樹脂をTFA 10 ml で5分処理し濾過した。同
様の操作を計3回行った。各操作で得られた濾液を合し
て20℃以下で溶媒を減圧留去した。残渣にジエチルエー
テル 20 mlを加え白色沈殿とし、上清を捨てる操作を計
3 回行った。得られた白色粉末を水 30 mlに溶解し、分
液ロート中でジエチルエーテル 5 ml で3回洗浄し、水
層を凍結乾燥し、粗アミジノ化ペプチドを得た。
【0042】粗アミジノ化ペプチド 100 mg を 0.05% T
FA水溶液 20 mlに溶解し、実施例3と同様に精製した。
アミノ酸組成分析および質量分析は実施例1と同様に行
い、上記の構造を支持する結果を得た。
【0043】例5 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-OMe H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-NHMe H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe- βAla-ol H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Gly-OH H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Ala-OH H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Me βAla-OEt H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-(n-Pr) βAla-OH 上記のペプチドの製造原料として、次式で表される保護
ペプチド: Z-HNC(N-Z)-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-Phe-OHを液
相法により以下のようにして製造した。
【0044】出発原料である Z-Phe-OTce 254 g を 25%
臭化水素−酢酸 900 ml で処理してZ 基を脱離した後、
氷浴下でCH2Cl2 1000 mlに溶解した。この溶液に Boc-D
-Arg(Z2)-OH 288 g, HOBt 85 gを加え、TEA 77 ml で中
和した後、 EDC・HCl 121 gにより縮合しBoc-D-Arg(Z2)
-Phe-OTceとした。次いで、Boc-D-Arg(Z2)-Phe-OTce241
gを 4N 塩酸−酢酸エチルエステル 1000 mlで処理して
Boc基を脱離し、氷浴下で DMF 1300 mlに溶解した。こ
の溶液にBoc-Tyr(Bzl)-OH 108 g, HOBt 46 gを加え、TE
A 42 ml で中和した後、 EDC・HCl 65 gにより縮合し、
次式で示される保護ペプチド:Boc-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)
-Phe-OTce を得た。
【0045】Boc-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-Phe-OTce 48 gを
4N塩酸−酢酸エチルエステル250 mlで処理してBoc 基を
脱離後、氷浴下で DMF 150 ml に溶解した。この溶液を
TEA7 ml で中和した後、Z-HNC(N-Z)-Pyrazole ( アミ
ジノ化試薬) 19 gを加え、室温で攪拌し、次式の保護ペ
プチド:Z-HNC(N-Z)-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-Phe-OTce を得
た。この保護ペプチド42 gを水浴下酢酸に溶解し、その
中に亜鉛末21 gを加えて2時間攪拌し、反応液より亜鉛
末を除き、減圧濃縮して保護ペプチド:Z-HN-C(N-Z)-Tyr
(Bzl)-D-Arg(Z2)-Phe-OHを得た。
【0046】Z-HNC(N-Z)-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-Phe-OHに
MeOH (EDC-DMAP法); NH2Me (EDC-HOBt法); H- βAla-ol
(EDC-HOBt法); H-Gly-OBzl ・TosOH (EDC-HOBt 法); H
-Ala- OBzl・TosOH (EDC-HOBt 法); H-Me βAla-OEt (E
DC-HOBt 法);又はH-(n-Pr)βAla-OBzl・TosOH (EDC-HOB
t 法) を縮合させた。生成物を水浴下酢酸に溶解してパ
ラジウム炭素の存在下で接触還元し、触媒を除いて反応
液を減圧濃縮し、さらに凍結乾燥を行って粉末の目的物
ペプチドを得た。下記の条件のアミノ酸分析及び質量分
析の結果はそれぞれのペプチド化合物の構造を支持して
いた。
【0047】アミノ酸分析は、ペプチドを約 0.5 mg を
加水分解管に採取し、1 mlの 6N 塩酸を加え、脱気封管
後、110 ℃で24時間加水分解した。室温冷却後40℃で濃
縮乾固した後、残査を精製水5 mlに溶解した。この溶解
液より 5μl を採り減圧乾燥し、残査に 50 mM NaHCO3
緩衝液(pH9.0) 20μl 、ダブシルクロライド−アセトニ
トリル溶液 40 μl を加え、70℃で10分間加温した。反
応液を減圧濃縮し、残査を 50%エタノール 100μl に溶
解し、その溶液 20 μl を液体クロマトグラフィーで解
析した。質量分析は、ペプチド約 150μg を 250μl の
5% 酢酸に溶解し、1 μl を Liquid SIMSにて解析し
た。
【0048】例6 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-MePhe-Me βAla-OH H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-EtPhe-Me βAla-OH 上記ペプチドは、 TosOH・MeβAla-OBzlを出発原料とし
て、C-末端より順次液相法により製造した。Boc-MePhe-
OHと TosOH・MeβAla-OBzlを EDC-HOBt 法により縮合
し、Boc-MePhe-MeβAla-OBzlを得て、Boc-MePhe-MeβAl
a-OBzlより 4N 塩酸−酢酸エチルエステルを用いて Boc
基を脱離後、Boc-D-Arg(Z2)-OHとEDC-HOBt法により縮合
して、Boc-D-Arg(Z2)-MePhe-MeβAla-OBzlとした。次い
で、Boc-D-Arg(Z2)-MePhe-MeβAla-OBzlより 4N 塩酸−
酢酸エチルエステルを用いて Boc基を脱離後、Boc-Tyr
(Bzl)-OH とEDC-HOBt法により縮合して、保護ペプチ
ド:Boc-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-MePhe -MeβAla-OBzlを得
た。
【0049】Boc-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-MePhe-Me βAla-
OBzlを 4N 塩酸−酢酸エチルエステルで処理して Boc基
を脱離した後、Z-HNC(N-Z)-Pyrazole (アミジノ化試
薬)を加えて室温で攪拌し、保護ペプチド:Z-HNC(N-Z)
-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-MePhe-MeβAla-OBzlを得た。この
保護ペプチドを酢酸に溶解し、パラジウム炭素を加えて
溶液に水素ガスを吹き込んで接触還元した。パラジウム
炭素を除いた後、減圧濃縮し、凍結乾燥を行って粉末の
ペプチド H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-MePhe-MeβAla-OHを得
た。このペプチドは、例5に記載したアミノ酸分析及び
質量分析において上記の構造を支持する結果を与えた。
【0050】Boc-MePhe-OHの代わりに Boc-EtPhe-OH を
用いて、上記と同様の方法により、TosOH・MeβAla-OBz
lとEDC-HOBt法で縮合してBoc-EtPhe-MeβAla-OBzlを製
造した。次いで、上記と同様の方法により脱保護と縮合
を繰り返し、次式で示される保護ペプチド:Z-HNC(N-Z)
-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-EtPhe-MeβAla-OBzlを得た。この
保護ペプチドを酢酸に溶解してパラジウム炭素を加え、
この溶液に水素ガスを吹き込んで接触還元した。パラジ
ウム炭素を除いた後、減圧濃縮し、凍結乾燥を行って粉
末のペプチド H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-EtPhe-MeβAla-OHを
得た。このペプチドは、例5に記載したアミノ酸分析及
び質量分析により上記の構造を支持する結果を与えた。
【0051】例7 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Me βAla-OH ペプチド合成で通常用いられる液相法で以下のように合
成した。 Z-Phe-OTce254 g を出発原料として、25% 臭
化水素−酢酸 900 ml で Z基を脱離後、氷浴下でCH2Cl2
1000ml に溶解した。この溶液にBoc-D-Arg(Z2)-OH 288
g、HOBt 85 gを加え、TEA 77 ml で中和した後、EDC
・HCl 121 g により縮合しBoc-D-Arg(Z2)-Phe-OTceとし
た。次いで、Boc-D-Arg(Z2)-Phe-OTce 241 gを 4N 塩酸
−酢酸エチルエステル 1000 mlを用いて Boc基を脱離し
た後、氷浴下で DMF 1300 mlに溶解した。この溶液に B
oc-Tyr(Bzl)-OH 108 g、HOBt 46 g を加え、TEA 42 ml
で中和した後、 EDC・HCl 65 gにより縮合して、次式で
示される保護ペプチド:Boc-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-Phe-O
Tce を得た。
【0052】Boc-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-Phe-OTce 48 gを
4N 塩酸−酢酸エチルエステル 250ml で処理して Boc
基を脱離し、氷浴下でDMF 150 mlに溶解した。この溶液
をTEA 7 mlで中和した後、Z-HNC(N-Z)-Pyrazole(アミジ
ノ化試薬) 19 gを加え、室温で攪拌し、次式の保護ペプ
チド:Z-HNC(N-Z)-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-Phe-OTceを得
た。この保護ペプチド 42 g を水浴下酢酸に溶解し、そ
の中に亜鉛末 21 g を加え、2時間攪拌した。反応液よ
り亜鉛末を除いた後に減圧濃縮して保護ペプチド:Z-HN
C(N-Z)-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-Phe-OHを得た。
【0053】上記保護ペプチド: Z-HNC(N-Z)-Tyr(Bzl)-
D-Arg(Z2)-Phe-OH 1.15 g とTosOH・MeβAla-OBzl 0.93
g を氷浴下 DMF 30 ml(DMSO 10% 含有) で溶解し、こ
の溶液に HOOBt 0.24 g を加えてTEA 0.21 ml で中和し
た後、 EDC・HCl 0.25 gにより縮合し、次式で示される
保護ペプチド:Z-HNC(N-Z)-Tyr(Bzl)-D-Arg(Z2)-Phe-Me
βAla-OBzlを得た。この保護ペプチド 0.90 g を酢酸 1
00 ml に溶解し、その中にパラジウム炭素 0.90 g を加
え、この溶液に水素ガスを吹き込んで接触還元した。パ
ラジウム炭素を除いた後減圧濃縮し、凍結乾燥を行って
粉末のペプチド: H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Me βAla-OH
を得た。このペプチドは実施例5に記載したアミノ酸分
析及び質量分析において上記の構造を支持する結果を与
えた。
【0054】以下に本発明のペプチド誘導体の物理化学
的性状として、HPLCの保持時間及び薄層クロマトグラフ
ィーのRf値を表1に示す。これらのペプチド誘導体はい
ずれも凍結乾燥品として得た。また、同様の方法により
合成した化合物を表2に示す。
【0055】HPLCの条件: 装 置 :日本分光 880システム カラム :Nucleosil 5C18 100Å (4 ×150 mm) 溶 媒 :A液(アセトニトリル:精製水:トリフルオ
ロ酢酸=10:90:0.1) B液(アセトニトリル:精製水:トリフルオロ酢酸=70:
30:0.1) 勾 配 :B液 0〜100%/30 分 流 速 :1 ml/min. 温 度 :40℃ 検出波長:230 nm 注入量 :サンプル(濃度 1 mg/ml) 20μl を自動注入
装置で注入する。
【0056】薄層クロマトグラフィーの条件: Rfa :n-ブタノール:酢酸:精製水=4:1:5を混合
し、その上層を展開溶媒として用いた。 Rfb :n-ブタノール:酢酸:精製水:ピリジン=15:
3:10:12 を展開溶媒として用いた。 薄層板 :シリカゲル(Merck F254)
【0057】
【表1】 本発明ペプチド誘導体 HPLC( 保持時間) Rfa Rfb ──────────────────────────────────── H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-NH(CH2)2COOMe 10.79 0.49 0.74 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-OMe 11.37 0.60 0.84 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-NHCH(CH3)CH2OH 9.11 0.46 0.70 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Arg-NH2 7.83 0.23 0.55 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Leu-OH 13.19 0.41 0.64 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-OH 9.35 0.50 0.76 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Gly-OH 8.54 0.37 0.60 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Asp-OH 8.41 0.25 0.44 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Ala-OH 9.27 0.43 0.66 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH3)CH2CH2OH 9.64 0.51 0.74 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH3)CH2COOMe 11.49 0.49 0.74 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Gly-NH2 8.09 0.38 0.60 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH3)(CH2)2CON(Me)2 11.11 0.35 0.69 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Pro-OH 10.68 0.33 0.54 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-NHMe 9.01 0.43 0.68 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH3)(CH2)2CONH(n-Hex) 17.26 0.52 0.79 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-NHEt 10.24 0.59 0.81 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-D-Ala-NH2 9.09 0.40 0.67 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH3)CH(CH3)COOH 10.81 0.42 0.67 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-D-Phe-N(CH3)CH(CH3)COOH 11.58 0.41 0.58 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-NHC(CH3)2COOH 10.57 0.41 0.61 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-(R)-NHCH(C2H5)COOH 11.17 0.39 0.59 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-D-Ala-OH 9.94 0.40 0.65 H2NC(NH)-Tyr-Arg-Phe-N(CH3)(CH2)2COOH 11.65 0.33 0.54 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-NHCH2CH2SO3H 7.67 0.38 0.68 1-[H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe]-piperidine 14.87 0.66 0.80 1-[H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe]-piperazine 7.55 0.28 0.60 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH2C6H5)(CH2)2COOH 14.87 0.51 0.70 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-(R,S)-NHCH2CH(CH3)COOH 9.96 0.41 0.62 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH2CH3)(CH2)2COOMe 12.74 0.47 0.74 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-Phe-OH 13.86 0.41 0.62 ────────────────────────────────────
【0058】
【表2】 本発明ペプチド誘導体 ───────────────────── Et-HNC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-MeβAla-OH Et-HNC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-βAla-OH n-Pr-HNC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-βAla-OH Ph-HNC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-βAla-OH Ac-HNC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-βAla-OH H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-NH(n-Pr) H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-NH(CH2)2OH H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-NHCH(CH3)CH2OH[D] H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-NH(CH2)4OH H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-Gly-OMe H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-Gly-NHMe H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-MeGly-OH H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-Ala-OMe H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-Ala-NH2 H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-Ala-NHMe H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-(D)Ala-NHMe H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-(D)MeAla-OH H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-βAla-OH H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-MeβAla-OH H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-MeβAla-NH2 H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-MeβAla-NHMe H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-MeβAla-NHEt H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-MeβAla-NH(n-Pr) H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-MeβAla-N(Et)2 H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-EtβAla-OMe H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-(D)Arg-NH2 H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-Asu-OH H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-Sar-OH H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-Pro-OH H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-Pro-OMe ─────────────────────
【0059】試験例 本発明のペプチド誘導体の鎮痛効果を圧刺激法にて以下
のように評価した。マウスの尾根部に 10 mmHg/ 秒の割
合で圧刺激を加え、もがき、刺激部位への噛みつきなど
の行動を示す圧力を測定し、これを疼痛反応閾値とし
た。実験には予め40〜50 mmHg の圧力に反応するマウス
を用いた。また最大刺激圧は 100 mmHg とした。鎮痛効
果は次式 (式中、Poは薬物処理前の疼痛反応閾値、Ptは薬物処理
t分後の疼痛反応閾値、Pcは最大刺激圧である)に従
い、percent of maximum possible effect (% of MPE)
として算出した。用量反応曲線から 50 % の% ofMPE を
与える薬物投与量をED50値として求め、薬物の鎮痛効力
を比較した。皮下投与(背部皮下)及び経口投与の結果
を表3に示す。
【0060】
【表3】 本発明ペプチド誘導体 ED50(mg/kg): s.c. p.o. ───────────────────────────────── 対照(モルヒネ) 4.6 29.6 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-NHCH2CH2COOH 0.14 5.8 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-NHCH2CH2CONH2 0.13 10.7 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH3)CH2CH2COOH 0.10 6.6 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH2CH3)CH2CH2COOH 0.15 16.0 H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-N(Me)2 1.22 *N.T. H2NC(NH)-Tyr-(D)Arg-Phe-N(CH3)CH2CONH2 0.27 N.T. H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH3)CH2COOH 0.39 17.8 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-NHCH2CH2CH2OH 0.88 N.T. H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH3)CH2CH2CONH 0.31 24.6 H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe-N(CH3)CH2CH2COOCH3 0.12 8.9 1-[H2NC(NH)-Tyr-D-Arg-Phe]-piperidine-3-COOH 0.25 N.T. ─────────────────────────────────* N.T.: 試験せず
【0061】
【発明の効果】本発明のペプチド誘導体は癌疼痛等の治
療に使用することができるので有用である。
フロントページの続き (72)発明者 本郷 和也 富山県高岡市長慶寺530番地 富士薬品工 業株式会社内 (72)発明者 竹島 智子 富山県高岡市長慶寺530番地 富士薬品工 業株式会社内 (72)発明者 竹 信博 富山県高岡市長慶寺530番地 富士薬品工 業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式: 【化1】 〔式中、R1は水素原子またはC1-6アルキル基を示し;R2
    は水素原子、C1-6アルキル基、アリール基、C1-6アルカ
    ノイル基、またはアリールカルボニル基を示し;Q はD-
    Arg またはL-Arg を示し;X はOR3(R3は水素原子または
    C1-6アルキル基を示す) 、NR4R5(R4は水素原子またはC
    1-6アルキル基を示し、R5はC1-6ヒドロキシアルキル基
    またはスルホン酸置換C1-6アルキル基を示し、あるいは
    R4及びR5が一緒になってそれらが置換する窒素原子と共
    に5 または6 員含窒素飽和複素環を示す) 、又はNR6-CR
    7R8R9(R6は水素原子、C1-6アルキル基、またはアリール
    置換C1-6アルキル基を示し、R7は水素原子、カルボキシ
    ル基、C1-6アルコキシカルボニル基、置換若しくは無置
    換カルバモイル基、カルボキシC1-6アルキル基、置換若
    しくは無置換カルバモイルC1-6アルキル基、またはC1-6
    アルコキシカルボニルC1-6アルキル基を示し、R8は水素
    原子、C1-6アルキル基、アミノC1-6アルキル基、アミジ
    ノC1-6アルキル基、グアニジノC1-6アルキル基、ヒドロ
    キシC1-6アルキル基、カルボキシC1-6アルキル基、又は
    置換若しくは無置換カルバモイルC1-6アルキル基を示
    し、あるいはR6及びR8が一緒になってR6が置換する窒素
    原子とともに5 または6員カルボキシ置換含窒素飽和複
    素環を示し、R9は水素原子またはC1-6アルキル基を示
    す)〕で表される化合物およびその塩。
  2. 【請求項2】 R1が水素原子である請求項1に記載の化
    合物およびその塩。
  3. 【請求項3】 R6がメチルまたはエチルである請求項1
    又は2に記載の化合物およびその塩。
  4. 【請求項4】 R7がカルボキシル基またはカルバモイル
    基である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合
    物およびその塩。
  5. 【請求項5】 R7がカルボキシメチル基またはカルバモ
    イルメチル基である請求項1ないし4のいずれか1項に
    記載の化合物およびその塩。
  6. 【請求項6】 Q がD-Arg である請求項1ないし5のい
    ずれか1項に記載の化合物およびその塩。
  7. 【請求項7】 R1が水素原子であり、R6が水素原子であ
    り、R7がカルボキシメチル基であり、R8が水素原子であ
    る請求項6に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R1が水素原子であり、R6が水素原子であ
    り、R7がカルバモイルメチル基であり、R8が水素原子で
    ある請求項6に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R1が水素原子であり、R6がメチル基であ
    り、R7がカルボキシメチル基であり、R8が水素原子であ
    る請求項6に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R1が水素原子であり、R6がエチル基で
    あり、R7がカルボキシメチル基であり、R8が水素原子で
    ある請求項6に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の化合物の多量体又は
    環状体およびその塩。
  12. 【請求項12】 塩酸塩又は酢酸塩である請求項1ない
    し11のいずれか1項に記載の化合物の塩。
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