JPH07299958A - インビジブルマーキング法およびその読取り法 - Google Patents

インビジブルマーキング法およびその読取り法

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JPH07299958A
JPH07299958A JP6116039A JP11603994A JPH07299958A JP H07299958 A JPH07299958 A JP H07299958A JP 6116039 A JP6116039 A JP 6116039A JP 11603994 A JP11603994 A JP 11603994A JP H07299958 A JPH07299958 A JP H07299958A
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JP
Japan
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printed
infrared rays
marking
wavelength
mixed oxide
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JP6116039A
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Tsutomu Maruyama
孜 丸山
Atsushi Akiyama
厚 秋山
Kazuo Sanada
和夫 真田
Sadao Chigira
定雄 千吉良
Masanobu Hidaka
正伸 日高
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Kansai Paint Co Ltd
Fujikura Ltd
Matsuo Sangyo Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
Fujikura Ltd
Matsuo Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インビジブルマーキング法およびその読取り
法を提供する。 【構成】 インジウム−錫混合酸化物とアルミナ、硫酸
バリウム、二酸化珪素および炭酸カルシウムから選ばれ
る少なくとも1種との混合物を含有するマーキングイン
キで情報を基体面に印刷し、さらに必要に応じてその表
面をクリヤーで被覆することにより、インビジブルマー
キング記録体を形成し、その記録体に、波長2〜10μ
mの赤外線を照射し、該印刷部分とその他の部分との赤
外線吸収性を測定して情報を識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【利用できる産業分野】本発明は、特定のインキ(マー
キング剤)でバーコード、マーク、ロット番号などの情
報を印刷してなるインビジブルマーキング法、およびこ
のインビジブルマーキングに波長2〜10μmの赤外線
を照射し、マーキング剤印刷部分の赤外線吸収およびそ
の他の部分の反射光を測定して情報を識別することから
なる読取り法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】バーコードは白と黒のバーで
できた商品情報メディアであり、これを光学的装置で読
み取り、商品の種類、価格、販売数、在庫管理などを管
理する目的で多く使用されており、その利用範囲も今後
さらに広くなると思われる。しかし、これまでのバーコ
ードは肉眼で見えるように白黒に印刷されているため
に、商品自体のデザイン上好ましくなく、また汚れやす
い部分には適用できないなどの欠点がある。本来、バー
コードそのものは一般消費者にとって意味のないもの
で、商品管理を目的にのみ使用されている。
【0003】そこで、肉眼では見えず、赤外線照射で情
報識別可能なバーコード(いわゆる、ステルスバーコー
ド)が提案されている。これは、赤外線吸収性化合物と
してインジウム−錫混合酸化物単独を用いてバーコード
印刷したものであるが、印刷されたバーコード部分は依
然として着色(黄緑色)しており、肉眼で容易に識別で
きるので、上記の問題点が完全に解消されていない。し
かも、インジウム−錫混合酸化物単独の使用では、被印
刷基材の反射率が大きい場合には識別性が低下し、しか
もその識別装置の構造も繁雑になるという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は上記欠点
を解消し、被印刷基材の反射率が大きくても赤外線照射
によって容易に識別可能で、しかも肉眼では殆どもしく
は全く見えないように情報を印刷するインビジブルマー
キング方法、およびこのインビジブルマークを簡単に識
別する方法を開発することであり、その特徴とするとこ
ろは、インジウム−錫混合酸化物とアルミナ、硫酸バリ
ウム、二酸化珪素および炭酸カルシウムから選ばれる少
なくとも1種との混合物を含有するインキを用いてバー
コード、マーク、ロット番号などの情報を印刷し、さら
に必要に応じてその表面にクリヤーコートを被覆する点
にある。
【0005】すなわち、本発明は、インジウム−錫混合
酸化物とアルミナ、硫酸バリウム、二酸化珪素および炭
酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種との混合物を
含有するマーキングインキで情報を基体面に印刷し、さ
らに必要に応じてその表面をクリヤーで被覆することを
特徴とするインビジブルマーキング法を提供するもので
ある。
【0006】本発明はまた、インジウム−錫混合酸化物
とアルミナ、硫酸バリウム、二酸化珪素および炭酸カル
シウムから選ばれる少なくとも1種との混合物を含有す
るマーキングインキで情報を基体面に印刷し、さらに必
要に応じてその表面をクリヤーコで被覆してなる記録体
に、波長2〜10μmの赤外線を照射し、印刷部分とそ
の他の部分との赤外線吸収性を測定して情報を識別する
ことを特徴とする読取り法を提供するものである。
【0007】以下、本発明の方法をさらに詳細に説明す
る。
【0008】本発明で使用するマーキングインキは、記
録体表面にバーコードなどの情報を印刷するためのマー
キング剤であり、該印刷部分に特定波長の赤外線を照射
すると、他の非印刷部分と異なる作用(反射または吸
収)を示し、それによって種々の情報を識別、管理する
ことができる。
【0009】このマーキングインキは、インジウム−錫
混合酸化物(以下、「ITO」という)、とアルミナ、
硫酸バリウム、二酸化珪素および炭酸カルシウムから選
ばれる少なくとも1種との混合物をおよび塗料用樹脂を
主成分とし、さらに必要に応じて有機溶剤や水などの溶
媒もしくは分散媒、体質顔料などを配合してなるもので
ある。
【0010】ITOは酸化インジウム(In23)と酸
化錫との混合物であり、該混合物は波長2〜10μmの
赤外線を照射すると、この範囲内のいずれの波長の赤外
線を照射してもほぼ一定の反射を示すという特性を持っ
ている。ITOは粒径が0.001〜0.5μm、好ま
しくは0.01〜0.1μmの範囲内になるようにあら
かじめ粉砕しておくことが好ましい。
【0011】ITOにおける酸化インジウムと酸化錫と
の混合比率は特に制限されないが、通常、該両成分の合
計重量に基いて、酸化インジウムは5〜95%、特に4
0〜90%、酸化錫は95〜5%、特に60〜10の範
囲内の割合で混合されていることが好ましい。
【0012】本発明で使用するマーキングインキにおい
て、ITOは、アルミナ(Al23)、硫酸バリウム
(BaSO4)、二酸化珪素(SiO2)および炭酸カル
シウム(CaCO3)から選ばれる少なくとも1種と混
合して使用される。その理由は、ITO単独では、マー
クが肉眼で容易に識別でき、本発明の目的を達成するこ
とができないからである。該混合物における両成分の構
成割合は厳密に制限されないが、一般には、ITO10
0重量部あたり、アルミナ、硫酸バリウム、二酸化珪素
および炭酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種の成
分を10〜400重量部、特に30〜300重量部の範
囲内で併用することが好ましい。
【0013】本明細書では、ITOとアルミナ(Al2
3)、硫酸バリウム(BaSO4)、二酸化珪素(Si
2)および炭酸カルシウム(CaCO3)から選ばれる
少なくとも1種とを併用した混合物を総称して「ITO
混合物」と略する。
【0014】塗料用樹脂は、ITO混合物を均一に分散
させ、マーキングインキ被膜を形成させるための基礎成
分であり、その組成は特に限定されず、インキおよび塗
料に一般的に使用されているものを使用することができ
る。具体的には、例えば、ポリエステル樹脂、アルキド
樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、フッ素樹脂、ウレタ
ン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリミド樹脂、ポリシロキサ
ン、アクリル樹脂などがあげられる。これらは熱可塑
性、常温架橋性または熱硬化性にいずれであってもさし
つかえない。そして、該樹脂を架橋硬化せしめるのに、
必要に応じてメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシアネ
ート化合物、多価カルボン酸(無水物も含む)、エポキ
シ化合物などの架橋剤を併用することも可能である。
【0015】マーキングインキ中におけるITO混合物
の含有率は特に制限されないが、該塗料用樹脂の固形分
100重量部あたり、通常100〜1000重量部、特
に400〜800重量部の範囲内が適している。該マー
キングインキは上記のITO混合物および塗料用樹脂を
必須成分とするが、これらを有機溶剤および/または水
に溶解もしくは分散せしめておくとマーキング作業性が
向上するので好ましい。有機溶剤としては、粉末状IT
O混合物および塗料用樹脂を溶解または分散することが
できるものであればよく、例えば脂肪族および芳香族炭
化水素系、アルコール系、エステル系およびケトン系な
どから選ばれる1種もしくは2種以上が使用できる。水
性系では、脱イオン水、上水などが使用できる。
【0016】本発明において、このマーキングインキを
適用しうる基体には特に制限はなく、例えば、金属、プ
ラスチック、紙、木質材、ガラス、陶器、無機質材など
の材質からなるがあげられ、また、その形状も円筒状、
箱状、袋状、シート状、板状、球状、発泡状などの任意
の形状をとることができる。これらの基体にマーキング
するにあたり、あらかじめその表面を化成処理などの処
理を行っておいてもよい。これらの基体は、波長2〜1
0μmの赤外線を20%以上反射するものであることが
好ましい。
【0017】基体へのマーキング(印刷)は、例えば、
グラビア印刷、シルク印刷、オフセット印刷、インクジ
ェット方式などによって行なうことができ、その膜厚は
乾燥塗膜に基づいて0.5〜10μmの範囲内が好まし
い。マーキング塗膜は、使用するビヒクル成分の種類に
応じて、室温放置もしくは加熱により、または紫外線も
しくは電子線の照射によって硬化せしめる。
【0018】また、マーキングの形態は特に制限され
ず、例えば文字、数字、記号、模様などであり、具体的
にはバーコード、製造年月日、ロット番号、マークなど
があげられる。
【0019】かくして形成されるマーキング面には、さ
らに必要に応じて、クリヤーコートを塗布することがで
きる。このクリヤーコートを塗布することによって、印
刷インキが保護されるので一層好ましい。
【0020】該クリヤーコートは、透明塗膜を形成する
ことのできる塗料であって、着色顔料を含まず、塗料用
樹脂を主成分とし、さらに必要に応じて有機溶剤や水な
どの溶媒もしくは分散媒などを配合したものである。該
塗料用樹脂は、上記ITO混合物を混合分散するものと
して前に例示したと同様の塗料用樹脂および架橋剤を使
用することができる。
【0021】該クリヤーコートの印刷は、例えば、グラ
ビア印刷、シルク印刷、オフセット印刷、インクジェッ
ト方式などによって行なうことができ、その膜厚は硬化
塗膜に基づいて1〜20μmの範囲内とすることが好ま
しい。このクリヤーコート塗膜は、使用するビヒクル成
分の種類により、室温放置もしくは加熱により、または
紫外線もしくは電子線の照射によって硬化せしめること
ができる。
【0022】以上に述べた如くして形成されるインビジ
ブルマーキング記録体に印刷されたマーキングインキ
は、2〜10μmの範囲内の波長をもつ赤外線を照射す
ると、該赤外線の照射エネルギーに応じて該波長域の赤
外線をほぼ一定の反射率をもって反射するという特定を
もっている。
【0023】従って、本発明の従って形成された記録体
に印刷された情報の読取りは、該記録体に2〜10μm
の範囲内の波長をもつ赤外線を照射し、マーキングイン
キ印刷部分とその他の部分の赤外線吸収性を測定するこ
とによって行なうことができる。
【0024】この読取りのために使用しうる照射光源
は、2〜10μmの範囲内の波長の赤外線を発するもの
であれば特に制限はなく、例えば、タングステンラン
プ、ハロゲンランプ等を使用することができる。
【0025】また、記録体から反射される赤外線の検出
は、例えば、赤外検出器、赤外線カメラ等を用いて行な
うことができ、マーキングインキ印刷部分とその他の部
分の赤外線の反射光量の差を測定して記録体に印刷され
た情報を識別し読取ることができる。
【0026】本発明に従うインビジブルマーキングの読
取り法を、図1及び図2に示す具体例についてさらに説
明する。
【0027】図1は、本発明の方法に従いバーコードを
印刷した記録体の読取るためのバーコードリーダの構成
を図解したものであり、バーコードを印刷した記録体に
先ず赤外線が照射される。赤外線を照射するための光源
としては、例えばタングステンランプを使用することが
でき、この光源から出た光は、2〜10μmの範囲内の
波長の光を透過することが可能な波長フイルタ、例えば
Ge単結品フイルタ(厚さ5mm)に通すことにより、
所定の波長域の光を選択した後、集光レンズ(例えば、
照射スポット径0.1〜2mm、分解能0.1〜0.5
mmのもの)を通して記録体のバーコード印刷部分に照
射する。
【0028】記録体によって反射される散乱光を、検出
器側の集光レンズで集光し、赤外検出器に入射する。赤
外検出器としては、例えば、ピーク波長2.2〜2.5
μm、長波長カットオフ2.9〜3.1μmのPbS
(常温使用)、ピーク波長3.8μm、長波長カットオ
フ4.85μmのPbSe(常温使用)等を用いること
ができる。その際、赤外検出器に入射する信号光のS/
N比を向上させるために、必要に応じて、光源の光出射
端を赤外検出器の光入射端にそれぞれ偏光フイルタ、例
えば金属ウイスカー薄膜偏光子を置き、各々の偏光の向
きを直光状態とすることができる。直交状態にした偏光
フイルタの消光比は、フイルタの特性により20〜60
dBの範囲内にあり、赤外検出器に入射するバーコード
表面の反射光を低減化することができるため、かかる偏
光フイルタの使用により、バーコードインキの材質の違
いによる反射率の差異だけを効果的に検出することがで
きる。
【0029】赤外検出器は、入射された信号光中の2〜
10μmの波長域の赤外線の強弱を検出し、それを信号
処理回路によって処理して記録体上のバーコードに記録
された情報を読取り、それを信号出力として表示装置に
送り表示することができる。図2は、本発明の方法に従
い文字や記号などのマークを印刷した記録体の読取り装
置の構成を図解したものであり、該記録体に先ず照射光
源、例えばハロゲンランプにより光を照射する。記録体
から反射される光は波長フイルタ、例えばGe単結品フ
イルタ(2μm以上の波長の光を透過する)を通して、
2〜10μmの波長感度のある赤外カメラの撮像面上に
投影する。カメラへの入力画像のS/N比を向上させる
ため、図1について述べたと同様に、必要に応じて、照
射光源及び赤外カメラにそれぞれ偏光子、例えば金属ウ
イスカー薄膜偏光子を直交状態で配置することができ
る。
【0030】また、撮像面上の画像が目視判別しうるだ
けの充分なコントラストをもっていない場合には、画像
処理によりコントラストの強調処理を行なった後、モニ
タに出力してもよい。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明する。なお部および%はいずれも重量に基くもの
である。
【0032】実施例1 インジウム−錫酸化物(ITO)(富士チタン工業社
製、粒径0.03μm)320部、アルミナ粉(#10
00 ホワイトアランダム、昭和電工製、商品名)40
0部、ポリエステル樹脂(固形分含有率50%溶液)1
40部、酢酸ブチル200部およびトルエン150部を
混合し、ペイントコンディショナーで分散してマーキン
グインキを得た。
【0033】該インキをアルミニウム板(厚さ0.3
mm)にグラビアコーターにより厚さ3μm(硬化塗膜
として、以下同様)になるようにバーコード模様に印刷
し、100℃で乾燥した。
【0034】ついで、このバーコード模様面に、アクリ
ル樹脂系水性クリヤーコートを厚さ3μmになるように
塗装し、150℃で60秒間乾燥した。
【0035】得られた印刷塗膜に波長3μmの赤外線を
照射し、その反射率を測定した結果、該印刷インキを印
刷していない部分に比べて、20dB以上も反射率が小
さく、両部分の識別が明確に行われた。しかも、印刷塗
膜とアルミニウム板との付着性が良好で、該印刷塗膜の
可視光での光透過性は80%以上であり、印刷していな
い部分との目視による識別は不可能であった。
【0036】実施例2 ITO300部、硫酸バリウム400部、アクリル樹脂
エマルジョン300部(固形分含有率40%)および上
水500部を混合し、サンドミルで分散してマーキング
インキを得た。
【0037】このインキをアルミニウム蒸着紙(厚さ
0.3μm)の上にバーコード模様に膜厚5μmで印刷
し、100℃で乾燥した。その印刷面に、アクリルニト
リル−ブタジエン系エマルジョンからなるクリヤーコー
トを、グラビアコーターで膜厚6μmになるように塗装
し乾燥した。
【0038】このインキの印刷部分の赤外線(波長3
μm)反射率は6%で、インキの非印刷部分のそれは
60%であった。この印刷物を図1に示すバーコードリ
ーダーによりバーコードの読取りを行ったところ、読取
りは明確に行われた。しかも印刷インキ膜とアルミニウ
ム蒸着紙との付着性は良好で、印刷インキの塗膜は透
明で、印刷していない部分との目視による識別は困難で
あった。また、図2に示すマーク読取り装置で該印刷塗
膜の観察を行ったところ、バーコードをモニター上で明
確に確認することができた。
【0039】実施例3 ITO600部、二酸化珪素140部、ポリシロキサン
樹脂400部(固形分含有率40%)、イソプロプルア
ルコール200部および酢酸イソブチル500部を混合
し、サンドミルで分散してマーキングインキを得た。
【0040】まず、該マーキングインキをさらにメチ
ルエチルケトンで希釈してからガラス板(厚さ1mm)
にジェット印刷により、ABCのマークを印刷し(膜厚
1μm)、200℃で乾燥した。
【0041】このものを、実施例2と同様にして読取り
を行った結果、マークの識別が明確に行われ、しかも印
刷塗膜とガラス板との付着性も良好であった。しかも、
マーク部分の目視による識別はほとんど不可能であっ
た。
【0042】実施例4 ITO300部、炭酸カルシウム400部、アクリル樹
脂溶液500部(固形分含有率30%)、メチルエチル
ケトン200部および酢酸ブチル400部を混合し、ボ
ールミルで分散を行いマーキングインキを得た。
【0043】ブリキ板(厚さ0.5mm)にインキを
グラビアコーターで数字123を印刷し、その上に実施
例1で使用したと同じ水性クリヤーコートを塗装し、
(膜厚10μm)、乾燥した。
【0044】このものに波長5μmの赤外線を照射した
ところ、印刷した数字の識別が明確に行われ、しかも印
刷塗膜とブリキ板との付着性も良好であった。しかも、
印刷した数字の部分の目視による識別は不可能であっ
た。
【0045】実施例5 PETフィルム(厚さ12.5μm)に実施例1インキ
をグラビアコーターによりALESCOという英文字
を膜厚4μmになるように印刷し乾燥した。その上に、
接色剤をグラビアコーターにより塗装し、溶剤を揮散さ
せてから、アルミニウム板(厚さ0.3mm)に180
℃でラミネートした。
【0046】得られたラミネート体に波長3μm赤外線
を照射して印刷部分(英文字)の識別性を試験した結
果、識別が明確に行われ、しかも印刷塗膜の付着性も良
好であった。しかも、印刷部分は目視で識別不可能であ
った。
【0047】実施例6 アルミニウム板(厚さ0.8mm)に有機溶剤型白色イ
ンキを膜厚4μmになるように印刷し、140℃で乾燥
後、その上に、実施例3で得たマーキングインキをバ
ーコード模様に印刷し(膜厚2μm)、乾燥した。得ら
れたこのものを実施例2と同様な方法で赤外線による識
別性を試験した結果、識別が明確に行われ、しかも印刷
塗膜とアルミニウム板との付着性も良好であった。しか
も、印刷したバーコード模様は目視でほとんど識別不可
能であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の方法により形成されたバーコ
ード記録体の読取りのための装置の概略図である。
【図2】図2は、本発明の方法により形成されたマーク
記録体の読取りのための装置の概略図である。
フロントページの続き (72)発明者 秋山 厚 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 真田 和夫 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 千吉良 定雄 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 日高 正伸 神奈川県横浜市港北区新横浜2−3−8 東伸24新横浜ビルB棟松尾産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジウム−錫混合酸化物とアルミナ、
    硫酸バリウム、二酸化珪素および炭酸カルシウムから選
    ばれる少なくとも1種との混合物を含有するマーキング
    インキで情報を基体面に印刷し、さらに必要に応じてそ
    の表面をクリヤーで被覆することを特徴とするインビジ
    ブルマーキング法。
  2. 【請求項2】 インジウム−錫混合酸化物とアルミナ、
    硫酸バリウム、二酸化珪素および炭酸カルシウムから選
    ばれる少なくとも1種との混合物を含有するマーキング
    インキで情報を基体面に印刷し、さらに必要に応じてそ
    の表面をクリヤーコートで被覆してなる記録体に、波長
    2〜10μmの赤外線を照射し、印刷部分とその他の部
    分との赤外線吸収性を測定して情報を識別することを特
    徴とする読取り法。
JP6116039A 1994-05-06 1994-05-06 インビジブルマーキング法およびその読取り法 Pending JPH07299958A (ja)

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EP95106724A EP0681012B1 (en) 1994-05-06 1995-05-04 Method for formation of invisible marking and method for reading of invisible marking
KR1019950011062A KR950032527A (ko) 1994-05-06 1995-05-04 눈에 보이지 않는 표식의 형성 방법 및 눈에 보이지 않는 표식의 해독 방법
TW084104459A TW280893B (ja) 1994-05-06 1995-05-04
DE69516201T DE69516201T2 (de) 1994-05-06 1995-05-04 Verfahren zur Herstellung von unsichtbarer Markierung und Verfahren zur Erfassung von unsichtbarer Markierung
US08/435,615 US5547501A (en) 1994-05-06 1995-05-05 Method for formation of invisible marking and method for reading of invisible marking

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