JPH0410973A - 照合用記録物およびそれを用いた照合方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、目視判別困難に、或いは情報が記録された、
美観に優れた記録物に関するものである。

（従来の技術） 従来、キャッシュカード、クレジットカード、ＩＤカー
ド、有価証券、投票券等には、照合や偽造・故意防止の
ために印刷、彫刻、エンボス、レーザー放電、ラミネ−
ト或いは蒸着等の加工手段と、磁性材料、導電材料、感
光材料、感熱材料、発泡材料、−発光材料等の硼能性材
料と機能に応じた検出手段の単独または組み合わせで様
々な試みがなされてきた。

これらの機能性材料のうち、特定波長の光を選択的に吸
収する物質を用いて情報を読み取る方法は既に公知であ
り、特に近赤外線吸収材を用いる方法は隠し情報記録を
行い易いということから種々提案されている。例えば、
近赤外線の反射率に差のある２種以上の同色調のインキ
を並設または積層する、或いは更に近赤外線を透過する
インキで被覆後印刷する方法（特開昭５８−１３４７８
２　）　、近赤外線吸収インキに暗色系インキをオーバ
ーコートする方法（特開昭６３−１４４０７５　）等が
提案されている。このような印刷物は、特定の波長の近
赤外線のみにより隠し柄を識別することが出来るので、
偽造・政所される可能性が少なく、安全性の高いもので
ある。しかし、近赤外線の透過率または反射率が異なる
同色調のインキを得るには面倒な調色をしなければなら
ず、それを並設するには高度な印刷技術を要−する。ま
た、色調を近赤外線の透過率または反射率の低いインキ
に合わさなければならないので、インキの色が近赤外線
領域で光を透過及び反射しない顔料によって制約を受け
、黒、青、緑、茶、黄土色等の寒色・暗色系の色に制振
されるという欠点があった。更に、近赤外線吸収物質を
含む熱転写インクシートを用いて証券類を印刷する方法
（特開昭６１−１４６５８９　’Ｉでは、きわめて色が
淡く、肉眼ではその識別が困難な印刷物が例示されてい
るが、耐光性が悪いという欠点があった。

また、金・銀などの金属光沢の記録物が、通常の特定の
光の反射強度もしくは透過吸収強度を測定する検出装置
により読み取られることは既に公知であり、飲料缶、タ
バコの外箱等に金属光沢のバーコードが付与されている
。金属光沢の記録物は、その鏡面反射をする性質のため
、上記検出装置により通常の黒の記録物と同様に読み取
ることが出来る。アルミニウム粉、銅粉等の金属を用い
て得られる金属光沢の記録物は、耐光性に優れるという
利点があるものの、その色味の為隠し情報記録には適さ
ないという欠点があった。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は、かかる問題に鑑み、鏡面反射を起こす材料が
耐光性に優れ、従来のバーコードリーダーで判読できる
ということに注目し、偽造・改頚防止、真偽判定の手段
として有効で、識別の自動化が容易な、かつ目視判別が
困難あるいは美観に優れた記録物を提供するものである
。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） すなわち本発明は、基材に、パール顔料を含むインキに
よる照合用記録層を設けてなる照合用記録物に関する。

上記記録物は、可視あるいは近赤外域の光の反射強度も
しくは透過吸収強度を測定することにより情報を読み取
る装置によって検知することができ、各種製品に製品管
理のために付与される製造ロット番号や品番などの照合
に有効である。また、付与される、情報に応じた形状の
図形、絵柄、記号等は破壊することなしには書き換えが
できず、白色のパール顔料を用いれば視覚的に判別困難
とすることができるので、偽造・故意防止、真偽の判別
等の手段としても有効である。また、有色のパール顔料
を用いれば、高級感があり美観に優れた記録物を得るこ
ともできる。

本発明のパール顔料とは、光の多重反射により真珠光沢
といわれる優雅な輝きを呈する顔料で、魚の鱗から採取
される天然真珠光沢顔料、塩基性炭酸鉛、酸塩化ビスマ
ス、雲母チタン等の合成真珠光沢顔料を挙げることがで
きる。該顔料は透明で屈折率の大きい物質からなり、顔
料の粒子は薄片状で、着色した際薄片が層状に配列して
いることが知られている。

本発明に用いられるパール顔料は、その記録物の６０度
鏡面光沢度が４０以上であることが必要である。

パール顔料は耐光性に優れるため、特に紫外線対策を施
す必要が無いという利点がある。

本発明の記録物は、通常のグラビア、フレキソ、オフセ
ット、スクリーン印刷などの各種印刷、感熱転写プリン
ター、インキジェットプリンター、レーザープリンター
等の各種プリンターによる印字によって得られる。

本発明における照合用記録層としては、バーコード、エ
ンドマーク、位置マーク、カウンターマーク、タイミン
グマーク等の記録層であり、キャッシュカード、タレジ
ーットカード、ＴＤカード、有価証券、投票券、ビジネ
スフォーム等に設けられる検出、偽造・政所防止藩の照
合のためのものである。これらの記録層は、近赤外線検
出機、ＯＣＲ等により検出、読み取り等の照合がなされ
る。

（実施例） 以下、実施例によって本発明の詳細な説明する。

実施例中の部は、全て「重量部」を表す。

実施例１ 下記組成の塗液をアトライターにて常温で充分に分散し
、下地用インキおよびパール顔料入りインキを得た。

〔下地用インキ〕

酸化チタン顔料　　　　　　　　　　　　１２部（石原
産業■製　タイベークＣＲ−６７）ニトロセルロース　
　　　　　　　　　　　７部（旭化成住瀞製　ＨＩ　Ｃ
；　１／２）ポリアミド樹脂　　　　　　　　　　　　
１６部（ヘンケル白水■製　パーサミド９３０）ジー２
−エチルへキシルフダレート　　　　２部（−大へ化学
工業所製　ＤＯＰ） イソプロピルアルコール　　　　　　　　４３部酢酸エ
チル　　　　　　　　　　　　　　１２部トルエン　　
　　　　　　　　　　　　　　８部〔パール顔料入りイ
ンキ〕 パール顔料　　　　　　　　　　　　　　１２部（メル
ク・ジャパン■製１ｒｉｏｄｉｎ　１１１）ニトロセル
ロース　　　　　　　　　　　　７部（旭化成■製　Ｈ
Ｉ　Ｇ　１／２） ポリアミド樹脂　　　　　　　　　　　　１６部（ヘン
ケル白水■製　パーサミド９３０）ジー２−エチルへキ
シルフタレート　　　　２部（−大へ化学工業所製　Ｄ
ＯＰ） イソプロピルアルコール　　　　　　　　４３部酢酸エ
チル　　　　　　　　　　　　　　１２部トルエン　　
　　　　　　　　　　　　　　８部得られた下地用イン
キを用いてセロファンフィルム（ダイセル−製　ＫＭセ
ルシー）上にグラビアコート法でベタ印刷した上に、パ
ール顔料入りインキを用いてバーコードを印刷した。得
られた記録物は目視ではバーコードの存在を認めるのが
開離であるが、バーコードリーダー−東研製ｒ　ＴＣＤ
−４０００＆ＴＢＲ−４０００Ｊ（センサーとしてＣＯ
Ｄを使用したもの）で記録物を読み取ったところ、コー
ドに応じた情報の読み取りが出来た。

実施例２ 下記処方の塗液を２００℃に加熱、樹脂を溶解し、ワニ
スを製造した。

〔ロジン変性フェノール樹脂ワニス〕

ロジン変性フェノール樹脂　　　　　　　５０部（荒用
化学工業■製　タマノール３５６）アマニ油　　　　　
　　　　　　　　　　１５部ソルベント　　　　　　　
　　　　　　　　３５部（日本石油化学化薬■製　３号
ソルベント）次に、下記組成の材料を３本ロールミルを
用いて練肉し、パール顔料入りインキを得た。

〔パール顔料入りインキ〕

パール顔料　　　　　　　　　　　　　　１７部（メル
ク・ジャパン■製Ｉｒ１ｏｄｉｎ　３０２）ロジン変性
フェノール樹脂ワニス　　　　６８部ソルベント　　　
　　　　　　　　　　　　１５部（日本石油化学化薬■
製　３号ツルベン日得られたパール顔料入りインキを用
いて、アート紙上にオフセット印刷法でバーコードを印
刷した。

得られた記録物は、高級感のあるパール光沢を有する金
色で、バーコードリーダー■東研製ｒＴＣＤ−４０００
＆ＴＢＲ−４０００Ｊでコードに応じた情報の読み取り
が出来た。

実施例３ 下記組成の塗液をアトライターにて充分に分散して、得
られた剥離層形成用インキを６μｍのポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に、グラビアコート法にて乾燥時
の塗膜厚が１．５μｍになるように塗布した。

〔剥離層形成用インキ〕

エチレン−酢酸ビニル共重合体　　　　　１部（三井ポ
リケミカル■製　エバフレックス５７７−２　）カルナ
バワックス　　　　　　　　　　　１９部（野田ワック
ス■製　ＬＰ−２００） トルエン　　　　　　　　　　　　　　　５０部メチル
イソブチルケトン　　　　　　　　３０部更に、平均粒
径０．５ｍｍのガラスピーズが容積で６０％充填された
５リツトルのサンドミル中に、予備混合した下記組成物
をギヤポンプによって２リットル／分の速度で仕込み、
サンドミルをｌＯｍ／秒の速度で回転して混練を１０回
繰り返して、パール顔料入り熱溶融性インキを得た。次
に、上記剥離層の上に、グラビアコート法にて乾燥時塗
布厚５μｍに塗布し、感熱転写材を得た。

〔パール顔料入りインキ〕

ライスワックス　　　　　　　　　　　　２０部（野田
ワックス■製　ＬＰ−２００） 水性アクリル樹脂　　　　　　　　　　　　８部（東洋
インキ製造■製　リオクリルＡＰ−２）パール顔料　　
　　　　　　　　　　　　　８部（メルク・ジャパン■
製１ｒｉｏｄｉｎ　２１７）水　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　３７部エタノール　　　
　　　　　　　　　　　２７部得られた感熱転写材を用
いて、バーコードラベルプリンターでベック平滑度１０
０秒の記録紙にバーコードを印字した。得られた記録物
は目視では見えにくいが、バーコードリーダー■東研製
ｒ　ＴＣＤ−４０００＆ＴＢＲ−４０００Ｊでコードに
応じた情報の読み取りが出来た。

比較例１ 実施例３と同様の剥離層形成用インキを６μｍのポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に、グラビアコート法
にて乾燥時の塗布厚が１．５μｍになるように塗布した
。

更に、平均粒径０．５１部ｍのガラスピーズが容積で６
０％充填された５リツトルのサンドミル中に、予備混合
した下記組成物をギヤポンプによって２リットル／分の
速度で仕込み、サンドミルを１０ｍ／秒の速度で回転し
て混練を１０回繰り返して、パール顔料入り熱溶融性イ
ンキを得た。次に、上記剥離層の上に、グラビアコート
法にて乾燥時塗布厚５μｍに塗布し、感熱転写材を得た
。

〔パール顔料入りインキ〕

ライスワックス　　　　　　　　　　　　２０部（野田
ワックス■製　ＬＰ−２００） 水性アクリル樹脂　　　　　　　　　　　　８部（東洋
インキ製造■製　リオクリルＡＰ−２）パール顔料　　
　　　　　　　　　　　　８部（メルク・ジャパン■製
１ｒｉｏｄｉｎ　２３５）水　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　３７部エタノール　　　　　
　　　　　　　　　　２７部得られた感熱転写材を用い
て、バーコードラベルプリンターでベック平滑度１００
秒の記録紙にバーコードを印字した。しかし、得られた
記録物は、バーコードリーダー■東研製ｒＴＣＤ−４０
００＆ＴＢＲ−４０００Ｊでコードに応じた情報が読み
取れなかった。

実施例１〜３及び比較例１の記録物の、光沢針（同村上
色彩技術研究断裂ＧＭ−３Ｍ）による６０度鏡面光沢度
の測定結果とバーコードリーダー（■東研製ＴＣＤ−４
０００＆　ＴＢＲ−４０００）での読み取り可否を下表
にまとめる。

以上の結果から、通常のバーコードリーダーで判読する
ためには、記録物の６０度鏡面光沢度が４０以上になる
ようなパール顔料を用いなければならない。

〔発明の効果〕

本発明によれば、パール顔料入りインキを用いて印刷す
ることにより、製品の外観を損なうことなく、耐光性に
優れた情報コードを付与することができる。

具体的には、有色のパール顔料を用いて製品イメージに
合う高級窓に溢れたパール光沢の情報コードを付与した
り、白色のパール顔料を用いて白い紙の上に印刷するこ
とにより、目視では判別が困難な隠しコードを付与する
ことができる。後者の隠しコードは、偽造・放置防止の
手段としても有効である。また、パール顔料を含む印刷
物は、通常の、センサとしてＣＯＤを使用した検出装置
で検知できるため、識別の自動化が容易となる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、基材に、パール顔料を含むインキにより照合用記録
   層を設けてなることを特徴とする照合用記録物。 ２、照合用記録層の６０度鏡面光沢度が４０以上である
   ことを特徴とする請求項１記載の照合用記録物。