JPH07298902A - 滑走スポーツ用の靴 - Google Patents

滑走スポーツ用の靴

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JPH07298902A
JPH07298902A JP7103380A JP10338095A JPH07298902A JP H07298902 A JPH07298902 A JP H07298902A JP 7103380 A JP7103380 A JP 7103380A JP 10338095 A JP10338095 A JP 10338095A JP H07298902 A JPH07298902 A JP H07298902A
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ブルドー ジョエル
Forest Vincent
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーフィンのような滑走スポーツを実施する
ための靴に関する。 【構成】 この靴（１）は、とりわけ、靴底（９）と、
この靴底（９）に一体的に連結される一部分上に連結手
段によりヒンジ連結されるカラー（４）とを含む。この
靴では、連結手段が心棒（１８）であり、その軸（２
０）は靴のほぼ長手方向平面内に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】本発明は、滑走スポーツの分野、特にサー
フスキー（すなわち「スノーボード」）または同様の要
求事項を有する他の滑走スポーツの実施に適合させた靴
に関する。
【０００２】一般に、ある程度の快適さと、足部または
脚部の或る部分の保持または案内とを使用者にもたらし
て、滑走中に遭遇する諸状況に応じて使用者が様々な姿
勢を困難なく取れるようにする必要がある。
【０００３】使用者の姿勢は、通常、サーフィンの実施
において採用する技術に関連する。
【０００４】図式的には、長さ方向に位置する、２の相
対する側部により雪上での支承および制御が可能な板に
このサーフボードをなぞらえることができる。
【０００５】使用者は、足の先端が同じ側に近接して位
置し、また踵が反対側に近接して位置するように、自分
の靴を介してサーフボードに足を一体連結させる。
【０００６】それゆえ、使用者の足は、サーフボードの
ほぼ横断方向に向けられる。
【０００７】したがって、１の長手方向側方におけるエ
ッジングは、脚部が足部に比して、足の長さ方向に良く
保持されるよう求められる。この場合、足部に比して、
脚部の長手方向屈曲運動を阻止するか、あるいは少なく
とも制限することが必要である。
【０００８】他方、起伏の傾斜度の変化または方向の変
更により、使用者は、平衡を保つために、あるいはサー
フボードの操縦に影響を及ぼすために、自分の脚部を傾
斜させるに至る。
【０００９】一般に、脚部の傾斜は、ほぼサーフボード
の長さの方向（すなわち、足部に対して側方）に作られ
る。この場合、足部に対して一方側または他方側に脚部
を傾斜できることが必要である。
【００１０】現時点で知られている靴は、１）柔軟な
靴；２）硬質または半硬質の靴と言った２系統に分類で
きる。
【００１１】柔軟な靴は、足部に対するどの方向にも
（すなわち、長手方向の屈曲と同様に側方にも、あるい
はまたこれら２の傾斜方向を組み合わせる姿勢にも）脚
部を傾斜可能にする。
【００１２】この靴は、脚部に対して足部を保持するよ
う、エッジングにおいて大きな努力を使用者に強いると
いう欠点を有する。事実、エッジの食い込みは長手方向
の一側のみでなされる。そのとき、サーフボードはこの
側方のみに支承され、かつサーフボードを傾斜面に対し
て所望の状態に保持するのは使用者による努力である。
脚部の筋肉は大いに働かされるので、使用者は急速に疲
労し非常に不快を感ずる。
【００１３】硬質または半硬質の靴は、脚下部を囲ん
で、使用者がエッジの食い込み状態で、疲労することな
く、自分のサーフボードを維持できるようにする締め環
（カラー）を含む。しかしながら、この靴は、くるぶし
（踝）を中心とする側方屈曲を許さないので、使用者が
自分の均衡を保つため、あるいは自分のサーフボードを
操縦するために正しく行動するのを妨げる。靴の剛直性
により、使用者は、脚部の側方可動性の不足を補うべ
く、上半身と腕で大げさな動作をすることを強いられ
る。
【００１４】この結果、使用者がサーフィンの実施中に
遭遇する形態のどの場合にも自由でいられることが全く
ないので、現在の靴には完全に満足すべきものは一つも
ない。
【００１５】本発明の目的は、上記の欠点を改善して、
改良した滑走スポーツ用の靴（特にスノーサーフあるい
はほぼ同一の制約を有する他の滑走スポーツの実施に適
する靴）を提供することにある。
【００１６】この目的のために、本発明は、使用者がサ
ーフィンまたはその他の滑走スポーツを実施するために
行うべき動作を、疲労や苦痛なしに、制御できるように
する構造を提案する。
【００１７】本発明による靴は、サーフボードのような
滑走具に連結するための靴底と、この靴底に一体的に接
続される部分上に、連結手段を介してヒンジ連結される
保持用の締め環とを含み、この連結手段が心棒であっ
て、その軸が靴のほぼ長手方向面に位置することを特徴
とする。
【００１８】さらに、心棒の軸はほぼ水平方向に向けら
れるのが好ましい。
【００１９】このような靴は、脚部に対する足部の長手
方向の良好な保持を可能にするとともに、足部の一方側
または他方側で脚部を側方に傾斜できるようにするとい
う意味において先行技術のもつ問題を解決する。
【００２０】したがって使用者は、異常な疲労や特別な
困難なしに、そのスポーツの実施に必要なすべての動作
を行うことができる。
【００２１】本発明のその他の特徴と利点は、本発明が
どのようにして実施できるかを非限定的な例として示す
添付図を参照して、以下の説明を読むことにより、より
良く理解できよう
【００２２】図１は、特にサーフィンを実施するための
靴１を示す。この靴１はとりわけシェル２と靴胴部３と
締め環（カラー）４を含む。
【００２３】シェル２は踵部５、外側壁部６、前端部
７、図１では見えない内側壁部８、および靴底９を含
む。
【００２４】踵部５、壁部６、８および端部７は比較的
硬質の環状部を形成する。この環状部は靴底９と一体
で、靴底の後方レリーフ部１０と前方レリーフ部１１は
歩行の場合に地面に対する靴１の支承区域になり、滑走
の場合にサーフボードに対する靴の支承区域になる。
【００２５】環状部と靴底９は、例えばリベット留め、
接着、またはその他何らかの手段で互いに固定すること
ができる。この環状部と靴底９はまた、例えばプラスチ
ック材料の射出成形によって得られる単一成形体（モノ
ブロック）を形成することができる。
【００２６】どの場合にも、環状部と靴底９の一体連結
によって得られるシェル２は比較的硬い。
【００２７】シェル２は靴胴部３を受入れ、上記環状部
でこの靴胴部を保持する。これら２の部分が分離するの
を避けるために、靴胴部３をシェル２内で接着するよう
にしてもよい。
【００２８】比較的柔らかな靴胴部３は、少なくとも足
上部を被覆し、かつ脚下部を取り囲むよう上方に延在す
る。
【００２９】この靴胴部３は、当業者に周知の、例えば
靴紐のような閉鎖手段１２によって使用者の足および脚
下部と接触状態に保持される。
【００３０】比較的硬質の材料で作製することが好まし
い締め環（カラー）４は、当業者に周知の緊締兼閉鎖手
段１４によって、靴胴部３の上部分１３を取り囲み、か
つ使用者のくるぶし（踝）または脚下部を緊締する。
【００３１】この締め環４の剛直化用ビーム１５が該締
め環４の上部分１６から下部分１７へ向けてほぼ垂直に
延在する。
【００３２】このビーム１５は締め環４上に付け加える
ことができるか、または好ましい構造態様によれば、該
ビーム１５と該締め環４を、例えばプラスチック材で製
作される単一部材として形成してもよい。
【００３３】ビーム１５は、例えば心棒１８のような連
結手段により踵部５上に締め環４をヒンジ連結可能にす
る。
【００３４】図１では円で表した心棒１８は、非限定的
な例によれば、締め環の孔１９内で、踵部５と一体の筒
状のヒンジ連結により構成することができる。
【００３５】孔１９は、締め環４とシェル２だけを分解
斜視図で表す図２に見える。
【００３６】心棒１８の軸２０は、後述するように、シ
ェル２に対する締め環４の側方傾斜を可能にするよう、
靴１のほぼ長手方向面内に位置する。
【００３７】好ましい一実施態様によれば、心棒１８の
軸２０はほぼ水平方向に向けられる。このことにより、
軸２０は靴底９にほぼ平行であるので、使用者の脚部を
自然な位置に保持することができる。
【００３８】事実、連関する部分（すなわち、靴底９と
一体の踵部５の中央区域２１）は、長手方向の止め具と
して役立つよう、剛直化用ビーム１５を介して締め環４
と共働する。
【００３９】したがって、脚部に対する足のくるぶし
（踝）を中心とする屈曲は、足の長手方向では行えな
い。
【００４０】したがって、足に対して脚部を安定な位置
に保つための努力をする必要が殆んどなくなるので、使
用者は容易にエッジ上で自分を支えることができよう。
【００４１】靴１を外側方から見た図３は、この現象を
より良く理解できるようにする。
【００４２】他方、前述のように、また図４に示すよう
に、心棒１８は締め環４の側方傾斜を可能にするので、
使用者は自分のサーフボードまたは滑走用具を操縦し、
あるいは外的付勢に適合するための高い容易性を有する
ことになろう。
【００４３】そのために、止め具手段が締め環４の角度
遊間を少なくとも一方向で制限する。
【００４４】締め環４は、外方へ向かうその角度遊間を
制限するために、踵部５の側壁部２３と共働することが
できる内側方延長部２２を含むのが好ましい。
【００４５】この内側方延長部２２は、踵部５の側壁部
２３に支承されることにより、止め具の役割をする。
【００４６】この機能は重要である。なぜなら、使用者
がサーフボードに対して取る姿勢が外側へ向かう控えめ
な傾斜に対して、内側へ向かう非常に大きな脚部の傾斜
を生ずるからである。
【００４７】これは止め具手段が非対称的なためであ
る。つまり、締め環４の内側方延長部２２が踵部５の側
壁部２３を覆うように延在するのに対して、靴の外側に
位置する踵部５の側壁部２４を拡張して覆うために、剛
直化用ビーム１５から出ている延長部が全くない。
【００４８】締め環４の内側方延長部２２からなる止め
具手段の機能は、図５および図６に概略的に示される。
【００４９】図５は、シェル２に対して靴１の内側へ向
かう締め環４の傾斜に対応する。この傾斜は０度から５
０度まで変化する角度αの値に応じて作られる。該傾斜
は、多くの感覚情報を使用者に伝達する脚部の位置に対
応し、かつ、そのために、締め環４はシェル２に対して
心棒１８だけで案内される。使用者に不快感を与えない
ように、靴の内側へ向かう締め環４の角度遊間を制限す
る止め具は全くない。
【００５０】それに対して、図６に示すように、使用者
が自分のサーフボードを操縦するために応力を加える助
けになる支承を見いだせるよう、内側方延長部２２が靴
１の外側へ向かう締め環４の角度遊間を制限することは
有益である。
【００５１】そのために、靴１の内側で締め環４の下部
分１７に位置する内側方延長部２２は、外側へ向かう締
め環４の角度遊間βが０度から２０度の範囲内で行われ
るように、踵部５の内側壁部２３に支承され、０度は締
め環４の垂直位置に対応する。
【００５２】事実、締め環４が矢印Ｆ２の方向に外方へ
向けて傾斜すると、締め環４の内側方延長部２２は、踵
部５の内側壁部２３に押しつけられるのに対して、締め
環４が矢印Ｆ１の方向に内方へ向けて傾斜すると、内側
方延長部２２は踵部５から引き離され、したがって作用
しない。
【００５３】踵部５の高さを変えることにより、締め環
４の傾斜角の値を調節できる。踵部５は非対称であるの
が好ましく、靴１の外側に位置する踵部５の区域は、靴
底９に対して靴１の内側に位置する区域よりも高いのが
好ましい。
【００５４】つまり、靴底９に対して踵部５の外側壁部
２４が内側壁部２３よりも高くなる。
【００５５】既に見てきたように、この配置構成は、一
方では靴１の外側へ向かう止め具の機能を保証し、他方
では内側へ向かう大きな遊間を容易にする。
【００５６】事実、脚部が内側へ向けて傾斜するとき、
靴胴部３は大きな側方屈曲を受ける。踵部５の両側の高
さの違いは、靴１を損なうことなく靴胴部３の内方屈曲
を助ける。
【００５７】もちろん、本発明は、上記の実施態様に限
定されるものではなく、冒頭の特許請求の範囲に入るこ
とのできるすべての同等の技術を含む。
【００５８】とりわけ、本発明はサーフィン用靴への応
用に限定されるものではなく、サーフィンとほぼ同等の
要求事項を有するどの滑走スポーツにも実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による靴の後方４分の３のところから見
た背面斜視図である。
【図２】図１の靴のシェルと締め環を特に示す前方４分
の３のところから見た分解斜視図である。
【図３】図１の靴の側面図である。
【図４】図３のＩＶ−ＩＶ線に沿って見た縦断面図であ
る。
【図５】シェルと締め環だけを示す、図４に類似の図で
ある。
【図６】図５に類似の図である。
【符号の説明】
１ 靴 ４ 締め環（カラー） ５ 踵部 ９ 靴底 １８ 心棒 １９ 孔 ２０ 軸 ２２ 内側方延長部 ２３ 側壁部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 とりわけ、滑走具に連結するための靴底
    （９）と、この靴底に一体的に接続される部分に連結手
    段を介してヒンジ連結されるビーム部材を保持するため
    の締め環（４）とを含む、サーフボードのような滑走ス
    ポーツを行うための靴において、 前記連結手段が心棒（１８）であり、その軸（２０）が
    靴（１）のほぼ長手方向面内に位置することを特徴とす
    る滑走スポーツ用の靴。
  2. 【請求項２】 前記心棒（１８）の軸（２０）がほぼ水
    平方向に向けられることを特徴とする請求項１による滑
    走用の靴。
  3. 【請求項３】 前記締め環（４）の角度遊間を少なくと
    も一方向に制限するための止め具手段を含むことを特徴
    とする請求項１または２による滑走スポーツ用の靴。
  4. 【請求項４】 前記止め具手段が非対称であることを特
    徴とする請求項３による滑走スポーツ用の靴。
  5. 【請求項５】 前記締め環（４）が、外方へ向かうその
    角度遊間を制限するために、踵部（５）の側壁（２３）
    と共働できる内側方延長部（２２）を含むことを特徴と
    する請求項４による滑走スポーツ用の靴。
  6. 【請求項６】 前記締め環（４）の外方へ向かう角度遊
    間が０゜ないし２０゜の範囲内に形成され、０゜は前記
    締め環（４）の垂直位置に相当することを特徴とする請
    求項５による滑走スポーツ用の靴。
  7. 【請求項７】 靴（１）の内側へ向けて前記締め環
    （４）の角度遊間を制限する止め具が全くないことを特
    徴とする請求項４による滑走スポーツ用の靴。
  8. 【請求項８】 前記靴底（９）と一体的に連結される部
    分が非対称の踵部（５）であり、靴の外側に位置する区
    域が、前記靴底に対して、靴の内側に位置する区域より
    高いことを特徴とする請求項１ないし７のいずれか１に
    よる滑走スポーツ用の靴。
  9. 【請求項９】 前記心棒（１８）が、前記締め環（４）
    の孔（１９）内にある前記踵部（５）と一体の筒状のヒ
    ンジ連結部からなることを特徴とする請求項１ないし７
    のいずれか１による滑走スポーツ用の靴。
  10. 【請求項１０】 前記靴底（９）と一体的に連結される
    部分（５）が、長手方向の屈曲に対する止め具の働きを
    するために前記締め環（４）と共働することを特徴とす
    る請求項１ないし９のいずれか１による滑走スポーツ用
    の靴。
JP7103380A 1994-04-29 1995-04-27 滑走スポーツ用の靴 Withdrawn JPH07298902A (ja)

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FR9405408 1994-04-29
FR9405408A FR2719197B1 (fr) 1994-04-29 1994-04-29 Chaussure pour sport de glisse.

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US (1) US6079129A (ja)
EP (1) EP0704174B1 (ja)
JP (1) JPH07298902A (ja)
AT (1) ATE176133T1 (ja)
CA (1) CA2146187A1 (ja)
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