JPH07298144A - 静止画撮像装置 - Google Patents

静止画撮像装置

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Publication number
JPH07298144A
JPH07298144A JP6092707A JP9270794A JPH07298144A JP H07298144 A JPH07298144 A JP H07298144A JP 6092707 A JP6092707 A JP 6092707A JP 9270794 A JP9270794 A JP 9270794A JP H07298144 A JPH07298144 A JP H07298144A
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JP
Japan
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circuit
incident light
solid
signal
pickup device
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Application number
JP6092707A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yamada
武 山田
Tomohide Okumura
友秀 奥村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固体撮像素子の出力に含まれるランダムノイ
ズを抑圧するとともに、固定パターンノイズも抑圧する
ことにより、S/Nの優れた静止画像を記憶し、出力で
きる静止画撮像装置を得ることを目的とする。 【構成】 レンズ1と、入射光を電気信号に光電変換す
る固体撮像素子4と、固体撮像素子4の入射光側に位置
し、入射光を光学的にR,G,B成分に分離する回転フ
ィルタ3と、回転フィルタ3で得た時系列のR,G,B
成分の電気信号をデジタル信号に変換するアナログ・デ
ジタル変換器7と、このデジタル信号を映像信号に変換
する信号処理回路8と、時系列のRGB信号を同時化し
て出力する同時化回路10と、この同時化回路10の映
像信号を加算平均する積算手段9を有し、積算手段9に
よって所定数のフレームの映像信号をフレーム間積分す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体撮像素子と、記
憶手段を有する静止画撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図22は例えば特開平2−200086
号公報に示された従来の撮像装置の構成を示すブロック
回路図であり、図において1はレンズ、60は撮像すべ
き入射光の通過・遮断を制御するシャッタ、2は光量を
適正な量に調整する絞り、61は少なくとも異なる3色
の光に相当する波長を選択する透過光波長選択手段、4
は固体撮像素子、5は増幅器、7はアナログ・デジタル
変換器、8は信号処理回路、62は記憶装置、64はタ
イミング制御回路、63はタイミング制御回路64より
出力されるタイミング信号に基づき、シャッタ60およ
び透過光波長選択手段61の可動部の動きを制御する機
構系駆動回路、65は外部トリガー端子である。
【0003】次に動作について説明する。図24に示す
ようなトリガー信号201が外部トリガー端子65に印
加されたとする。このとき、タイミング制御回路64
は、被写体の光量、固体撮像素子の感度、外部から設定
された撮像条件などに基づいて、シャッタ速度および絞
り値を算出し、図24のようにシャッタ60を開く時間
TSを示す信号202を機構系駆動装置63に伝達す
る。機構系駆動装置63はシャッタ制御信号202に基
づき、シャッタ60の開閉を制御するとともに、適正な
光量となるように絞り2を制御する。したがって、被写
体からの光はレンズ1を透過し、シャッタ60が開いて
いるときのみ絞り2で光量を制限され、透過光波長選択
手段61に入射する。
【0004】透過光波長選択手段61は、例えば図23
に示したようにR(赤)、G(緑)、B(青)の三色に
対応したカラーフィルタ66,67,68で構成され、
矢印69の方向に回転する。R,G,Bに相当するカラ
ーフィルタが動作する期間を示したのが図24のTr,
Tg,Tbである。すなわち、タイミング制御回路64
はシャッタ60が開く期間Tsを三分割してTr,T
g,Tbとし、それらの情報を含んだ制御信号203,
204,205を機構系駆動装置63へ伝送する。機構
系伝送装置63は制御信号203,204,205に基
づいて透過光波長選択手段を制御し、期間TrにRの分
光特性を有する光、期間TgにGの分光特性を有する
光、期間TbにBの分光特性を有する光を透過させる。
【0005】固体撮像素子4は、上述のR,G,Bそれ
ぞれの分光特性を有する入射光を受光し、それを順次電
気信号に変換し、増幅器5およびアナログ・デジタル変
換器7を介して前記電気信号を信号処理回路8に伝送す
る。信号処理回路8は、R,G,Bの分光成分を有した
それぞれの光に対応した電気信号Sr,Sg,Sbを受
け、所定の処理を施し合成しあと、カラー画像Sを生成
する。記憶装置62は、該カラー画像Sを記憶する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の静止画撮像装置
は以上のように構成されているので、次のような問題点
があった。一般に固体撮像素子の出力には時間的に変化
するランダムノイズが発生する。静止画の場合は映像が
静止しているためにランダムノイズが目立ちやすく、高
精細な静止画では特に問題となる。
【0007】一般に固体撮像素子の出力には先に述べた
ランダムノイズの他に時間的に変化しない固定パターン
ノイズが含まれている。固定パターンノイズは固体撮像
素子の暗電流むらや各画素の感度ばらつき等によって生
じ、粒状ノイズや縞状ノイズとなって現れる。このノイ
ズは時間的に相関があるので映像信号を積算してもノイ
ズを抑圧することはできない。
【0008】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、固体撮像素子の出力に含まれるラ
ンダムノイズを抑圧するとともに、固定パターンノイズ
も抑圧することにより、S/Nの優れた静止画像を記憶
し、出力できる静止画撮像装置を得ることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る静
止画撮像装置は、同時化回路に記憶された映像信号を加
算平均する積算手段を有し、積算手段によって所定数の
フレームの映像信号をフレーム間積分する。
【0010】請求項2の発明に係る静止画撮像装置は、
入射光を遮光する遮光手段と、映像信号から上記同時化
回路のデータを減算する減算手段を有し、入射光を遮光
した状態で上記固体撮像素子から得られる時間的に相関
のある固定パターンノイズを上記積算手段により加算平
均して記憶し、次に遮光手段を解除して入射光を固体撮
像素子にて撮像し、前記減算手段によって映像信号から
前記固定パターンノイズを減算する。
【0011】請求項3の発明に係る静止画撮像装置は、
入射光を遮光する前記遮光手段が入射光量を調整するレ
ンズの絞りである。
【0012】請求項4の発明に係る静止画撮像装置は、
入射光を電気信号に光電変換する固体撮像素子と、前記
固体撮像素子の入射光側に位置し、入射光を光学的に
R,G,B成分に分離する回転フィルタと、前記電気信
号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器
と、デジタル信号を映像信号に変換する映像信号処理回
路と、1フレームの映像信号を記憶する同時化回路と、
前記同時化回路の映像信号を加算平均する積算手段を有
する。
【0013】請求項5の発明に係る静止画撮像装置は、
被写体が白黒画像の場合には上記回転フィルタを静止さ
せ、回転フィルタのうちのある1つのフィルタを通して
固体撮像素子に被写体像を撮像し、そのフィルタを透過
した成分のみの映像信号を得て、RGBのメモリのうち
一部に画像を記憶する。
【0014】請求項6の発明に係る静止画撮像装置は、
白黒画像を出力する場合には上記回転フィルタを静止さ
せ、回転フィルタのうちの透明フィルタを通して固体撮
像素子に被写体像を撮像し、そのフィルタを透過した成
分のみの映像信号を得て、RGBのメモリのうち一部に
画像を記憶する。
【0015】
【作用】請求項1の発明における静止画撮像装置は、入
射光を電気信号に光電変換する固体撮像素子と、前記固
体撮像素子の入射光側に位置し、入射光を光学的にR,
G,B成分に分離する回転フィルタと、前記電気信号を
デジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器と、
デジタル信号を映像信号に変換する映像信号処理回路
と、1フレームの映像信号を記憶する同時化回路と、前
記同時化回路の映像信号を加算平均する積算手段を有
し、前記積算手段によって所定の数フレームの映像信号
をフレーム間積分する。
【0016】請求項2の発明における静止画撮像装置
は、入射光を遮光する遮光手段と、映像信号から上記同
時化回路のデータを減算する減算手段を有し、入射光を
遮光した状態で上記固体撮像素子から得られる時間的に
相関のある固定パターンノイズを上記積算手段により加
算平均して記憶し、次に遮光手段を解除して入射光を固
体撮像素子にて撮像し、前記減算手段によって映像信号
から前記固定パターンノイズを減算する。
【0017】請求項3の発明における静止画撮像装置
は、入射光を遮光する遮光手段が入射光量を調整するレ
ンズの絞りである。
【0018】請求項4の発明における静止画撮像装置
は、入射光を電気信号に光電変換する固体撮像素子と、
前記固体撮像素子の入射光側に位置し、入射光を光学的
にR,G,B成分に分離する回転フィルタと、前記電気
信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換
器と、デジタル信号を映像信号に変換する映像信号処理
回路と、1フレームの映像信号を記憶する同時化回路
と、前記同時化回路の映像信号を加算平均する積算手段
を有する。
【0019】請求項5の発明における静止画撮像装置
は、上記同時化回路は通常のカラー画像ではRGB各メ
モリに映像信号を記憶し、被写体が白黒画像の場合には
上記回転フィルタを静止させ、回転フィルタのうちのG
フィルタを通してG成分のみの映像信号を得て、RGB
のメモリのうち一部を使用することで白黒画像の場合に
は通常の3倍の静止画像を得る。
【0020】請求項6の発明における静止画撮像装置
は、上記回転フィルタに透明フィルタを設け、白黒画像
を出力する場合は、上記回転フィルタを静止させ、前記
透明フィルタを通して固体撮像素子に被写体像を撮像
し、透明フィルタを透過した成分のみの映像信号を得
て、RGBのメモリのうち一部を使用することで白黒画
像を出力する場合には通常の場合の3倍の静止画像を得
る。
【0021】
【実施例】
実施例1.以下、請求項1の発明の一実施例について、
図を用いて説明する。図1は実施例1の構成を示す図で
ある。図1において、1はレンズ、2は入射光量を調整
する絞り、3は入射光を分光特性の違いによりR,G,
B成分に分離する3種類の光学フィルタを円盤に配置
し、入射光軸に垂直方向に回転する回転フィルタ、4は
回転フィルタ3でR,G,B成分に時分割した入射光を
光電変換し電気信号を得る固体撮像素子、15は回転フ
ィルタ3を固体撮像素子4の読み出す信号に同期するよ
うに回転させ、入射光をR,G,B成分に時分割する回
転制御回路である。
【0022】5は撮像素子4の出力である電気信号を増
幅する増幅器、6は絞り2を制御する絞り制御装置、7
はアナログ・デジタル変換器であり、増幅された電気信
号をデジタル信号に変換する。8は前記デジタル信号を
映像信号として処理する信号処理回路で、映像の境界部
に微分信号を付加して先鋭度をあげる輪郭補正処理や、
映像を表示する表示機器の特性に合わせて非線形の入出
力特性を与えるガンマ補正などを行う。
【0023】9は積算手段で入力信号の加算を行う。1
0は同時化回路で入力1系統、出力2系統の非同期の書
き込みと読み出しができる3ポートメモリと、スイッチ
回路で構成されている。11は出力するビット数を調整
するビットシフト回路である。12はR,G,Bの各同
時化回路出力信号を適当な比率で混合し、再びR,G,
Bで出力するか、または輝度信号と色差信号で出力する
マトリクス回路である。
【0024】13はマトリクス回路12の出力をアナロ
グ信号に変換するデジタル・アナログ変換器で、14は
システム全体のタイミングを統括し、前記固体撮像素子
4、回転制御回路15、信号処理回路8、同時化回路1
0などを制御するタイミング制御回路、16は同時化回
路10の出力を積算手段9に伝達したり切り離すための
スイッチ回路、17,18,19はR,G,B、また
は、輝度信号と色差信号を出力する各出力端子である。
【0025】次に、動作について説明する。図2は回転
フィルタ3の構成を示す図、図3は回転フィルタ3の動
作を示すタイミング図である。レンズ1を通った被写体
の像は絞り2でその光量が調整され、回転フィルタ3に
入射し、分光特性の異なった3種類の光学フィルタによ
り、R,G,B各成分に分解される。図2で示す回転フ
ィルタ3は円盤に3つの開口部を設け、その開口部に分
光特性の違いで入射光を各成分に分離するGフィルタ2
0,Bフィルタ21,Rフィルタ22が張り付けられて
いる。回転フィルタ3はレンズ1と固体撮像素子4を結
ぶ光軸と平行な軸の周りを23で示す方向に回転し、光
軸上に各R,G,Bフィルタが交互に現れるため、回転
フィルタ3を通った入射光は時系列でR,G,B成分に
分解され、固体撮像素子4に結像し、電気信号に光電変
換される。
【0026】図3に示すように回転フィルタ3の回転速
度および位相は、回転制御回路15によって制御され
る。図3の撮像素子駆動100に同期して回転フィルタ
3が制御され、各フィールドにGフィルタタイミング1
01、Bフィルタタイミング102、Rフィルタタイミ
ング103が同期するように動作する。つまり3フレー
ム、6フィールド分の固体撮像素子駆動100期間に回
転フィルタ3が矢印23の方向に2回転する。
【0027】固体撮像素子4の出力は増幅器5で適当な
レベルに増幅され、アナログ・デジタル変換器7でデジ
タル信号に変換される。デジタル信号は信号処理回路8
で以下のように処理される。まず、映像の黒レベルを基
準値に合わせるためにデジタルクランプ処理される。そ
の後、テレビモニタなどの出力機器の入出力特性に合わ
せて非線形処理がなされる。一般に、テレビのブラウン
管などではガンマ特性を持っているので、その特性を補
正するようなガンマ補正を行う。非線形処理のための構
成としては、ルックアップテーブルを用いた方法などが
あるが、ここでは詳しくは述べないことにする。非線形
処理された信号は視覚上の先鋭度を上げるために、輪郭
部分などに微分成分を付加する輪郭補正処理がなされ出
力される。
【0028】信号処理回路8の出力はR,G,Bの時系
列信号であるので、カラー信号として出力するためにい
ったん同時化回路10に蓄えて同時化して出力する。図
4は同時化回路の構成を示し、図5と図6は制御タイミ
ングを示している。図4において、入力デジタル信号を
スイッチ回路30で各フィールド毎に切り替えて、各フ
ィールドメモリ31〜36に書き込む。図5のように撮
像素子出力104のRGB時系列信号に合わせて各フィ
ールドメモリ31〜36に順番に書き込む。
【0029】図6で示すように、読み出す場合は書き込
みとは非同期に出力系の同期パルス111に合わせて各
メモリの第1出力ポート31−1〜36−1から信号を
読み出してスイッチ回路37を通して出力する。なお各
メモリの出力ポート31−1〜36−1がハイインピー
ダンスに制御できる場合は、各出力がワイアードオア接
続でき、スイッチ回路37が不要になることは言うまで
もない。また各メモリの書き込みが個別に制御できる場
合はスイッチ回路30は不要である。
【0030】次に、積算手段の動作について説明する。
一般に固体撮像素子の出力には時間的に変化するランダ
ムノイズが発生する。静止画の場合は映像が静止してい
るためにランダムノイズが目立ちやすく、高精細な静止
画では特に問題となる。しかしランダムノイズは時間的
に相関がないので、特に静止画の場合は映像信号を時間
的に積算することでノイズを抑圧することができる。ラ
ンダムノイズの大きさは積算されるフレーム数の平方根
に反比例して小さくなる。
【0031】積算手段9では信号処理回路8の出力と同
時化回路10の出力をスイッチ回路16を通して加算す
る。図7に示すように、時系列のR,G,Bの撮像素子
出力104に同期して各メモリ31〜36の第2出力ポ
ート31−2〜36−2から信号を読み出しスイッチ回
路38で選択して出力する。スイッチ回路16が閉じて
いる場合、同時化回路10の出力が積算手段9に伝達さ
れる。なお各メモリ31〜36の第1出力ポート31−
1〜31−6と第2出力ポート31−2〜36−2は非
同期で別々に信号が読み出せるよう構成されている。
【0032】また、各メモリの第2出力ポートがハイイ
ンピーダンスに制御できる場合、スイッチ回路38は不
要である。積算を行わない場合には、スイッチ回路16
を開放する。積算する場合は積算すべきフレーム数を設
定し、スイッチ回路16を閉じてそのフレーム数分積算
する。同時化回路10の出力はビットシフト回路11で
信号のビット数を調整しデータを平均する。たとえばT
フレーム分積算する場合はビットシフト回路11で信号
をTビット分下位にずらして出力する。
【0033】積算手段9によってランダムノイズが抑圧
された信号はマトリクス回路12によってマトリクス処
理がなされる。すなわちR,G,B各信号を適当な比率
で合成して輝度信号と色差信号を得たり、新たな混合比
のRGB信号を得ることができる。これは画像表示装置
の仕様に合わせるために必要な機能である。マトリクス
回路12の出力はデジタル・アナログ変換器13でアナ
ログ信号に変換され出力される。なお表示装置の仕様に
よっては、デジタル信号での出力も可能である。
【0034】実施例2.以下、請求項2の発明の一実施
例について、図を用いて説明する。図8は実施例2の構
成を示すブロック回路図である。図8において、図1と
同一符号は、それぞれ同一または相当部分を示してお
り、39は光を透過しない物質で構成され、入射光を遮
光するための遮光手段、40は入力信号の加減算を行う
加減算手段である。
【0035】次に動作について説明する。回転フィルタ
3によって時系列のR,G,B成分の映像信号を得て、
同時化回路10によって同時化し出力する動作は実施例
1と同様であるので、説明を省略する。
【0036】一般に固体撮像素子の出力には先に述べた
ランダムノイズの他に時間的に変化しない固定パターン
ノイズが含まれている。固定パターンノイズは固体撮像
素子の画素欠陥や各画素の感度ばらつき等によって生
じ、粒状ノイズや縞状ノイズとなって現れる。このノイ
ズは時間的に相関があるので映像信号を積算してもノイ
ズを抑圧することはできない。しかし、逆に遮光して信
号のない状態で積算すると固定パターンノイズのみを検
出することができる。
【0037】図9は加減算手段40の構成を表す図であ
る。図9において、41は加算器、42と43はスイッ
チ、44は反転器、45は+入力端子、46は+/−入
力端子、47は出力端子、48は制御端子、49は加算
器41のキャリー入力端子である。加減算器40で加算
する場合、スイッチ42、43を+側に設定し、加算器
41にて加算する。一方、減算する場合にはスイッチ4
2、43を−側に設定し、+/−入力端子46からのデ
ータを反転することで、+入力端子45からのデータを
減算する。なお、タイミング制御回路14からの制御パ
ルスが制御端子48に伝達されることでスイッチ43,
44の設定が行われる。
【0038】図10は実施例2の動作を説明するための
フローチャートである。図のとうり、あらかじめ積算す
るフレーム数Nを設定し、遮光手段39で固体撮像素子
4への入射光を遮断する。加減算手段40を加算用に設
定し、遮光した状態で実施例1で述べた方法と同じよう
に映像信号を積算すると固定パターンノイズが検出で
き、同時化回路10の各メモリ31〜36に記憶され
る。
【0039】次に遮光手段39を解除し、固体撮像素子
4へ被写体の像を撮像する。加減算手段40を減算用に
設定し、信号処理回路の出力から同時化回路10の出力
を差分する。この動作は固体撮像素子の出力の6フィー
ルド間だけ行われる。
【0040】次に、加減算手段40を元の加算器用に戻
し、映像信号を設定した残りのN−1フレーム、(N−
1)×6フィールド積算する。同時化回路10の出力ビ
ットスライス回路11でビット調整されて出力される。
映像信号から固定パターンノイズを削減できるうえに、
積算することでランダムノイズも抑圧することができ
る。
【0041】なお、遮光手段39はレンズ1を保護する
ための不透明のレンズキャップ等で実現できる。
【0042】実施例3.以下、請求項3の発明の一実施
例について、図を用いて説明する。図11は実施例3の
構成を示すブロック回路図である。図11において、図
1と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示してお
り、40は加減算手段、24はシステム全体のタイミン
グを統括し、固体撮像素子4、回転制御回路15、信号
処理回路8、同時化回路10などを制御するタイミング
制御回路、25は絞り2を制御する絞り制御回路であ
り、タイミング制御回路24の出力する制御パルスによ
り、絞り2を完全に閉じるように制御する。
【0043】次に、動作について説明する。実施例2で
は固定パターンノイズを検出する際に、遮光手段39を
用いたが、これは入射光を遮光するためのレンズキャッ
プ等で実現できる。一方、実施例3では入射光量を調整
するための絞り2を遮光手段として使用する。遮光する
場合には、絞り制御回路25により、絞り2が完全に閉
じる。また、遮光を解除する場合には絞り制御回路25
により、絞り2を初期の状態に戻す。これらの動作はタ
イミング制御回路24によって自動的に制御されるの
で、遮光や遮光解除を手動で行ったり、確認したりする
必要はない。
【0044】実施例4.以下、請求項4の発明の一実施
例について、図を用いて説明する。実施例4の構成は実
施例1の図1,図2,図4と同様であるので説明を省略
する。
【0045】次に、動作について説明する。図12,図
13,図14は実施例4の動作を説明するためのタイミ
ング図である。被写体が静止物でなく動くものであった
場合、実施例1では図5に示すように各メモリ31〜3
6に書き込まれ記憶される撮像素子出力104が、各
R,G,BメモリにおいてAフィールドとBフィールド
での時間差が大きく、メモリによっては例えば図5の
B:Bフィールドと、B:Aフィールドのように時間関
係が反転する等の不具合が起こる。
【0046】一方、本実施例4では図12で示すよう
に、回転フィルタ3を実施例1の場合の2分の1の速度
で回転させる。つまり6フィールドに1回転させる。こ
のとき各メモリ31〜36への信号の書き込みは、図1
3のように各R,G,BメモリのA,Bフィールドの順
とする。
【0047】その後の積算処理は実施例1と同様に行う
が、積算する場合の各メモリ31〜36の第2出力ポー
トの読み出しは図14に示すタイミングにしたがって行
う。なお、図6に示すように各メモリを同時に読み出し
て表示すると、連続した動作を表す静止画像が得られ
る。
【0048】実施例5.以下、請求項5の発明の一実施
例について、図を用いて説明する。実施例5の構成は実
施例1の図1,図2,図4と同様であるので説明を省略
する。図15、図16は本実施例5の動作を説明するた
めのタイミング図である。
【0049】次に、動作について説明する。被写体が白
黒の場合、または出力が白黒でよい場合には、同時化回
路10の各R,G,Bメモリすべてに信号を書き込む必
要はない。そこで、回転フィルタ3を固定し、各R,
G,Bメモリのうちの一つのメモリに信号を書き込む。
【0050】図15に示すように、まず、Gフィルタ2
0を透過した入射光が固体撮像素子4に結像するよう
に、回転フィルタ3を静止し固定して被写体を撮像し、
図16に示すように、Gフィルタを透過した被写体像の
撮像素子出力143をGメモリ31,32に書き込む。
読み出す場合は、白黒出力であるのでGメモリ31,3
2の出力をマトリクス回路12でマトリクス演算せず
に、単独で出力する。
【0051】同様にして別の被写体を撮像し、Bメモリ
32,33のみに別の被写体の撮像素子出力を書き込
む。さらに、別の被写体を撮像し、Rメモリ34,35
のみに別の被写体の撮像素子出力を書き込む。各メモリ
31〜36から読み出した出力は、マトリクス回路12
でマトリクス演算をせず、それぞれをそのまま出力す
る。こうすることで、各R,G,Bメモリから別々の被
写体の白黒の静止画像が得られる。
【0052】マトリクス回路12の出力はデジタル・ア
ナログ変換器13でアナログ信号に変換されるが、R,
G,B出力17,18,19がそれぞれ別の白黒の映像
信号となる。なお、アナログ・デジタル変換器13に通
さず、直接デジタル信号を出力してもよい。
【0053】実施例6.以下、請求項6の発明の一実施
例について、図を用いて説明する。図17は実施例6の
構成を示すブロック回路図で、図1と同一符号はそれぞ
れ同一または相当分を示しており、50は回転フィルタ
で、図18のように分光特性の異なる3種類のG,B,
Rフィルタ20,21,22と分光特性のフラットな透
明なフィルタ51が設置されている。回転フィルタ50
は固体撮像素子4の入射光側に位置し、光軸と垂直な面
で23方向に回転する。
【0054】次に、動作について説明する。実施例5で
は白黒画像を撮像するのに回転フィルタ3を固定した
が、被写体がカラーで出力を白黒画像にする場合には、
分光特性をもつG,B,Rフィルタ20,21,22の
いずれかを透過させるよりも、分光特性のフラットな透
明フィルタ51を透過した入射光を撮像する方がよい。
例えばGフィルタの場合、被写体の赤や青の部分が透過
しにくいからである。そこで、実施例6では回転フィル
タ50を固定し、透明フィルタ51を透過した入射光が
固体撮像素子4に結像するようにする。図19,図2
0,図21は実施例6の動作を説明するためのタイミン
グ図である。
【0055】通常のカラーの画像を撮像し、出力する場
合は図19に示すようなタイミングで回転フィルタ50
を制御し、撮像素子出力104を得る。その他の動作は
実施例1と同様である。
【0056】白黒画像を出力する場合には、図20に示
すように回転フィルタ50の透明フィルタ51を透過し
た入射光が、固体撮像素子4に結像するように回転フィ
ルタ50を固定する。図21に示すように撮像素子出力
155を各メモリ31〜36のうちのGメモリ31,3
2に書き込む。以下、実施例5と同様にBメモリ33,
34、Rメモリ35,36に別の被写体を書き込むこと
で、実施例5と同様に白黒の3種類の静止画像が得られ
る。
【0057】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
映像信号に含まれる、固体撮像素子のランダムノイズを
抑圧し、S/Nの優れた静止画像を得ることができる。
【0058】以上のように、請求項2の発明によれば映
像信号に含まれる、固体撮像素子のランダムノイズと固
定パターンノイズを抑圧し、S/Nの優れた静止画像を
得ることができる。
【0059】以上のように、請求項3の発明によれば映
像信号に含まれる、簡単な操作で固体撮像素子のランダ
ムノイズと固定パターンノイズを抑圧し、S/Nの優れ
た静止画像を得ることができる。
【0060】以上のように、請求項4の発明によれば動
画を撮像し、一枚の静止画を得ることにより、被写体の
一連の動きが解析できる。
【0061】以上のように、請求項5の発明によれば簡
単な回路構成で、文字や写真などの白黒の被写体を撮像
し、各R,G,Bメモリのうちの一部に記憶することに
より、3種類の異なった白黒の静止画を得ることができ
る。
【0062】以上のように、請求項6の発明によれば透
明フィルタを透過して、カラーの文字や写真などの被写
体を撮像し、各R,G,Bメモリのうちの一部に記憶す
ることにより、3種類の異なった白黒の静止画を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1,4,5の構成を示すブ
ロック回路図である。
【図2】 実施例1,4,5の回転フィルタの構成を示
す図である。
【図3】 この発明の実施例1〜3の回転フィルタの動
作を説明するタイミング図である。
【図4】 この発明の実施例1〜6の同時化回路の構成
を示すブロック回路図である。
【図5】 実施例1〜3のメモリの動作を示す図であ
る。
【図6】 実施例1〜4のメモリの動作を示すタイミン
グ図である。
【図7】 実施例1〜3のメモリの動作を示すタイミン
グ図である。
【図8】 実施例2の構成を示すブロック回路図であ
る。
【図9】 実施例2〜3の加減算手段の構成を示す図で
ある。
【図10】 実施例2〜3の動作を示すフローチャート
である。
【図11】 実施例3の構成を示すブロック回路図であ
る。
【図12】 実施例4の回転フィルタの動作を説明する
タイミング図である。
【図13】 実施例4のメモリの動作を説明するタイミ
ング図である。
【図14】 実施例4のメモリの動作を説明するタイミ
ング図である。
【図15】 実施例5の回転フィルタの動作を説明する
タイミング図である。
【図16】 実施例5のメモリの動作を説明するタイミ
ング図である。
【図17】 実施例6の構成を示すブロック回路図であ
る。
【図18】 実施例6の回転フィルタの構成を示す図で
ある。
【図19】 実施例6の回転フィルタの動作を説明する
タイミング図である。
【図20】 実施例6の回転フィルタの動作を説明する
タイミング図である。
【図21】 実施例6のメモリの動作を説明するタイミ
ング図である。
【図22】 従来の静止画撮像装置の構成を示すブロッ
ク回路図である。
【図23】 従来の静止画撮像装置の透過光波長選択手
段の構成を示す図である。
【図24】 従来の静止画撮像装置の動作を説明するタ
イミング図である。
【符号の説明】
1 レンズ、2 絞り、3 回転フィルタ、4 固体撮
像素子、5 増幅器、6 絞り制御回路、7 アナログ
・デジタル変換器、8 信号回路、9 積算手段、10
同時化回路、11 ビットシフト回路、12 マトリ
クス回路、13デジタル・アナログ変換器、14 タイ
ミング制御回路、15 回転制御回路、16 スイッチ
回路、20 Gフィルタ、21 Bフィルタ、22 R
フィルタ、24 タイミング制御回路、25 絞り制御
回路、30,37 スイッチ回路、31〜36 フィー
ルドメモリ、39 遮光手段、40 加減算手段、50
回転フィルタ、51 透明フィルタ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/79

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズと、入射光を電気信号に光電変換
    する固体撮像素子と、この固体撮像素子の入射光側に位
    置し、入射光を光学的にR,G,B成分に分離する回転
    フィルタと、この分離された時系列のR,G,B成分の
    電気信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル
    変換器と、このデジタル信号を映像信号に変換する信号
    処理回路と、この時系列のRGB信号を同時化して出力
    する同時化回路と、この同時化された映像信号を加算平
    均する積算手段を有し、前記積算手段によって所定数の
    フレームの映像信号をフレーム間積分するようにしたこ
    とを特徴とする静止画撮像装置。
  2. 【請求項2】 入射光を遮光する遮光手段と、映像信号
    から同時化回路のデータを減算する減算手段を有し、入
    射光を遮光した状態で固体撮像素子から得られる時間的
    に相関のある固定パターンノイズを積算手段により加算
    平均して記憶し、次に遮光手段を解除して入射光を固体
    撮像素子にて撮像し、前記減算手段によって映像信号か
    ら前記固定パターンノイズを減算するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の静止画撮像装置。
  3. 【請求項3】 入射光を遮光する遮光手段が、入射光量
    を調整するレンズの絞りであることを特徴とする請求項
    2記載の静止画撮像装置。
  4. 【請求項4】 レンズと、入射光を電気信号に光電変換
    する固体撮像素子と、この固体撮像素子の入射光側に位
    置し、入射光を光学的にR,G,B成分に分離する回転
    フィルタと、この分離された時系列のR,G,B成分の
    電気信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル
    変換器と、このデジタル信号を映像信号に変換する信号
    処理回路と、この時系列のRGB信号を同時化して出力
    する同時化回路と、この同時化回路の映像信号を加算平
    均する積算手段を有し、前記積算手段によって所定数の
    フレームの映像信号をフレーム間積分するとともに、一
    連の動画を撮像して連続する動きを一つの静止画として
    得るようにしたことを特徴とする静止画撮像装置。
  5. 【請求項5】 同時化回路は、通常のカラー画像ではR
    GB各メモリで映像信号を記憶し、被写体が白黒画像の
    場合は静止させた回転フィルタのうちのある1つのフィ
    ルタを通して固体撮像素子に被写体像を撮像し、そのフ
    ィルタを透過した成分のみの映像信号を得て、RGBの
    メモリのうちの一部を使用することでカラー画像の場合
    の3倍の白黒静止画像を得るようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の静止画撮像装置。
  6. 【請求項6】 回転フィルタに透明フィルタを設け、白
    黒画像を出力する場合は、上記回転フィルタを静止させ
    て前記透明フィルタを通して固体撮像素子に被写体像を
    撮像し、透明フィルタを透過した成分のみの映像信号を
    得て、RGBのメモリのうち一部を使用することでカラ
    ー画像の場合の3倍の白黒静止画像を得るようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の静止画撮像装置。
JP6092707A 1994-04-28 1994-04-28 静止画撮像装置 Pending JPH07298144A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009021815A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法

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