JPH07298010A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

Info

Publication number
JPH07298010A
JPH07298010A JP8195894A JP8195894A JPH07298010A JP H07298010 A JPH07298010 A JP H07298010A JP 8195894 A JP8195894 A JP 8195894A JP 8195894 A JP8195894 A JP 8195894A JP H07298010 A JPH07298010 A JP H07298010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platen glass
image reading
unnecessary radiation
scanning
exposure lamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8195894A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Onami
秀行 大波
Ayumi Kobayashi
あゆみ 小林
Hiroyuki Nishi
博之 西
Tsuneo Obara
常男 小原
Masahiko Miyata
昌彦 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP8195894A priority Critical patent/JPH07298010A/ja
Publication of JPH07298010A publication Critical patent/JPH07298010A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像読取装置において簡単な構成でプラテン
ガラスを介しての不要輻射を防止すること。 【構成】 筐体1の上面にプラテンガラス2が設けら
れ、筐体1の内部にプラテンガラス2の下面に沿って移
動しながらプラテンガラス上に載置された原稿を照射す
る露光ランプ5と原稿からの反射光が照射される画像読
取センサー14が設けられた画像読取装置において、露
光ランプ5が取り付けられた走査キャリッジ7と一体的
に移動し露光ランプ5の露光部分を除いてプラテンガラ
ス2の全面を覆う静電シールド材20を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿の画像を読み取っ
て画像信号に変換する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ装置等において
は、原稿の画像を読み取って画像信号に変換するために
画像読取装置が使用されている。一般に、画像読取装置
においては、筐体の上面に配置されたプラテンガラス上
に原稿が載置され、プラテンガラスの下方から原稿を走
査しながら照明し、原稿からの反射光をイメージセンサ
で検出するようにしている。イメージセンサには、この
イメージセンサを駆動したりイメージセンサから得られ
た画像信号を増幅したり画像処理したりするための周辺
回路が付随している。この周辺回路部はデジタル回路を
含んでおり、回路を流れる電流の波形は、パルス状或い
は矩形状である。このため信号電流は、非常に高い周波
数領域まで高調波成分を含むことになる。高周波成分を
含む信号は、電磁波となって回路から放射され不要輻射
となる。この不要輻射は、他の電子機器に悪影響を及ぼ
す可能性があるので、不要輻射量が一定値以下とするこ
とが法律で定められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像読
取装置はその構造上、プラテンガラスという電気的に見
て非常に大きな開口部を有しているので、不要輻射はこ
のプラテンガラスを介して装置の外部に漏洩し易い。こ
のため、従来の画像読取装置においては、不要輻射源と
なる部分に対して個別に厳重にシールド処理を施す必要
があり、不要輻射対策のためのコストが高くなるという
問題があった。
【0004】そこで本発明は、画像読取装置において簡
単な構成でプラテンガラスを介しての不要輻射を防止す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、筐体の上面にプラテンガラスが設けられ、
前記筐体の内部にプラテンガラスの下面に沿って移動し
ながらプラテンガラス上に載置された原稿を照射する露
光ランプと原稿からの反射光が照射される画像読取セン
サーが設けられた画像読取装置において、前記露光ラン
プと一体的に移動し該露光ランプの露光部分を除いて前
記プラテンガラスの全面を覆う静電シールド材を設けた
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】静止中、走査中のいずれにおいても、プラテン
ガラスの下面の大部分が静電シールド材で覆われるの
で、装置の内部に存在するデジタル回路等からの不要複
写がプラテンガラスを介して外部に漏洩することがなく
なる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例に基づいて
本発明の特徴を具体的に説明する。
【0008】図1は、本発明の画像読取装置の実施例の
概略構成を示す斜視図である。画像読取装置の筐体1の
上面には原稿Dを載置するためのプラテンガラス2が設
けられており、このプラテンガラス2を覆うように、プ
ラテンカバー3がヒンジ機構4により傾動自在に設けら
れている。
【0009】筐体1の内部には、図2に示すように、プ
ラテンガラス2の下面に沿って移動しながらプラテンガ
ラス2上に載置された原稿Dを照射する露光ランプ5と
原稿Dからの反射光の光路を折り曲げるミラー6とを備
えたフルレート走査キャリッジ7と、ミラー8,9を備
えフルレート走査キャリッジ7の移動と同期して半分の
速度で移動するハーフレート走査キャリッジ10と、原
稿Dからの反射光がミラー7,8,9を介して照射され
る画像読取部11とが設けられている。
【0010】画像読取部11は、原稿からの反射光を収
束するレンズ12と、収束された原稿光が結像するメー
ジセンサ13と、このイメージセンサ13を駆動したり
イメージセンサ13から得られた画像信号を増幅したり
するための周辺回路部14とを備えている。画像読取部
11は、画像読取装置の光学部分Aと電気部分Bとを区
画する隔壁15の上に取り付けられている。また、筐体
1の上面には、画像読取装置に対して各種の指示を与え
るための操作パネル16が設けられている。
【0011】走査キャッジ7の両端には、図3に示すよ
うに走査ワイヤ17が連結されており、この走査ワイヤ
17が駆動プーリ18,19により駆動されることによ
り、走査キャッジ7は副走査方向に移動する。なお、図
示は省略するが、走査キャリッジ10にも同様な機構が
設けられている。
【0012】本実施例においては、この走査キャッジ7
と一体的に移動して露光ランプ5の露光部分を除いてプ
ラテンガラス2の全面を覆う静電シールド材20を設け
ている。この静電シールド材20は、たとえば、可撓性
を有する合成樹脂シートの表面に導電性塗料を塗着した
ものであり、全体として巻物状となっている。静電シー
ルド材20の幅は、プラテンガラス2の幅よりも広く設
定され、また、長さは、プラテンガラス2の長さの2倍
よりも長く設定されている。静電シールド材20の長手
方向の端部は、それぞれ巻取装置21,22に連結され
ている。巻取装置21,22は、静電シールド材20を
巻き取る巻取ロールと、静電シールド材20に張力を与
えるうずまきばね等の張力付与機構 (いずれも図示せ
ず) とから構成されている。
【0013】待機状態においては、図2(a)に示すよ
うに、走査キャッジ7はプラテンガラス2の左端位置に
ある。この状態において、プラテンガラス2の下面の大
部分は静電シールド材20で覆われる。従来例の項で述
べたように、画像読取部11からは不要輻射が生じる
が、電気的な開口部であるプラテンガラス2が静電シー
ルド材20で覆われているので、この不要輻射は静電シ
ールド材20で遮断され、外部に漏れることが少ない。
【0014】操作パネル10から画像読取が指示される
と、走査キャッジ7が図2において右方向に移動を開始
し原稿Dの画像の読み取りが開始される。図3は走査キ
ャッジ7が移動中、すなわち、走査中における走査キャ
ッジ7と静電シールド材20との関係を示している。走
査キャッジ7が移動すると、この走査キャッジ7に連結
されている静電シールド材20も一緒に移動する。巻取
装置21,22には静電シールド材20に張力を与える
張力付与機構が設けられているので、巻取装置21から
は静電シールド材20が引き出され、巻取装置22へ静
電シールド材20が巻き込まれる。静電シールド材20
は、露光ランプ5の露光部分には設けられていないの
で、原稿に対する照明は通常通り行われる。この走査中
においてもプラテンガラス2の略全面が覆われている
で、不要輻射は防止される。
【0015】走査キャッジ7が走査終端に近づくと、図
2(b)に示すように、走査キャッジ7の右側の静電シ
ールド材20は殆ど巻取装置22に巻き取られるが、巻
取装置21からは静電シールド材20が大きく引き出さ
れる。したがって、この場合においても、プラテンガラ
ス2の略全面が静電シールド材20で覆われ不要輻射は
防止される。
【0016】上述したように、上記した実施例において
は、走査キャッジ7と連動して移動し、プラテンガラス
2の略全面を覆う静電シールド材20を設けたので、不
要輻射源に個別にシールド材を設ける必要がなくなり、
簡単な構成で不要輻射を防止することができる。
【0017】図4(a)は、本発明の画像読取装置の他
の実施例を示す概略斜視図、同図(b)は同部分断面図
である。
【0018】図4に示す実施例においては、画像読取装
置は、複写機本体31の中に組み込まれている。また、
複写機本体のプラテンガラス32を覆うように自動原稿
送り装置33がヒンジ機構34により開閉自在に設けら
れている。自動原稿送り装置33を構成する主要な部
品、たとえば、駆動モータ、駆動ロール等は金属フレー
ムに取り付けられている。自動原稿送り装置33の縦横
の大きさは、複写機本体31の上面よりも縦横共に大き
く設定されており、自動原稿送り装置33の周縁には下
方に伸びるはかま部35が形成されている。自動原稿送
り装置33は、はかま部35に設けられたヒンジ機構3
4により複写機本体31に対して開閉自在に取り付けら
れている。前記はかま部35には、自動原稿送り装置3
3の金属フレームに対して電気的且つ機械的に接続され
た金属板が埋設或いは取り付けられており、この金属板
は金属フレーム及びヒンジ機構34を介して複写機本体
31の接地部分に接続されている。或いは、はかま部3
5の内面には、導電塗料が塗着されて導電層が形成され
ており、この導電塗料層が接地部分に接続されている。
上記はかま部35の金属板或いは導電塗料層は、複写機
本体31の画像読取装置から放射される不要輻射に対す
る静電シールド材として機能する。
【0019】自動原稿送り装置33の上面の一部には、
複写機の動作を制御するための操作パネル36が設けら
れている。自動原稿送り装置33及び操作パネル36の
回路系と複写機本体31の回路系とは、ヒンジ機構34
の近傍を通って配線されたワイヤハーネス (図示せず)
により電気的に接続されており、操作パネル36からの
指示により複写機本体1及び自動原稿送り装置33の動
作が制御される。
【0020】図4に示す実施例においては、プラテンガ
ラス32の側方が自動原稿送り装置33の静電シールド
部材を有するはかま部35で覆われるので、不要輻射が
複写機本体31と原稿送り装置33の間から外部に漏れ
ることがなくなる。
【0021】ところで、上述したような不要輻射に対す
る対策を施したような画像読取装置であっても、自動原
稿送り装置と画像読取装置の本体とを連結するヒンジ機
構は、通常金属製でありまた外部に露出しているため
に、このヒンジ機構が不要輻射に対してアンテナとして
機能し、予想以上の不要輻射が漏洩する場合がある。ま
た、自動原稿送り装置と画像読取装置の本体とが、点的
に接続されている場合には、自動原稿送り装置の接地電
位と画像読取装置の接地電位が高周波的に同電位になら
ず、それぞれ不要輻射源を有する自動原稿送り装置と画
像読取装置とが、互いに相手側の不要輻射に対してアン
テナとして機能し更に不要輻射の量が増えるという問題
もある。
【0022】このようなヒンジ機構周辺からの不要輻射
を防ぐための構造例を幾つか説明する。
【0023】図5は、画像読取装置41に対して自動原
稿送り装置42を回動自在に取りつけるための一対のヒ
ンジ機構43を、画像読取装置41の金属製の筐体内に
配置してヒンジ機構43が外部に露出しないようにする
と共に、一対のヒンジ機構43,43間に、画像読取装
置41の接地部分と自動原稿送り装置42の接地部分と
の間を電気的に接続する金属薄膜或いは導電製メッシュ
等の可撓性を有する導電帯44を連続的に設けたもので
ある。
【0024】図5に示す構成によれば、一対のヒンジ機
構43は外部に露出せず、また、自動原稿送り装置42
と画像読取装置41は、一対のヒンジ機構43,43だ
けではなく、導電帯44により長い距離に渡って電気的
に接続されているので、自動原稿送り装置42の接地電
位と画像読取装置41の接地電位が高周波的にも同電位
とすることができ、自動原稿送り装置と画像読取装置と
が、互いに相手側の不要輻射に対してアンテナとして機
能することを防止することができる。なお、導電帯を連
続的設けるのでなく、狭い間隔をおいて複数個配置する
ようにしてもよい。この場合、各導電帯の間から不要輻
射が外部に漏洩しないようにするために、各導電帯の間
隔は、遮断したい不要輻射の波長の1/10以下にする
ことが望ましい。
【0025】また、図6に示すように、自動原稿送り装
置52の周縁下端部に、自動原稿送り装置52の金属フ
レームと電気的に接続された板バネ等の導電性弾性部材
53を所定間隔Lで複数個設け、この複数個の導電性弾
性部材53を画像読取装置51側の金属フレームと接触
するようにしてもよい。この場合も各導電性弾性部材5
3の間隔Lは、遮断したい不要輻射の波長の1/10以
下にすることが望ましい。このように複数個の導電性弾
性部材53を設けることにより、自動原稿送り装置52
を閉じたときに、自動原稿送り装置52と画像読取装置
51との間の隙間の周囲が静電的にシールドされること
になり、この隙間からの不要輻射の漏洩が防止される。
【0026】次に、自動原稿送り装置と画像読取装置と
の間の隙間以外の部分からの不要輻射を防止する構造に
ついて説明する。上述した自動原稿送り装置や画像読取
装置においては、装置内に各種のデジタル回路が内蔵さ
れており、このデジタル回路が不要輻射の原因となって
いる。このデジタル回路は、自動原稿送り装置や画像読
取装置を構成する各種部品と共に、金属製の筐体内に納
められているので、この金属製の筐体が不要輻射に対す
るシールド材として機能する。シールド効果を高めるた
めに、筐体を電磁波に対して完全に閉じた構造とするこ
とが望ましいが、この筐体には、内部の点検、保守等の
ために扉を設ける必要があるため、この扉と筐体との間
に隙間が生じ、この隙間、特に軸受部から不要輻射が漏
洩するおそれがある。
【0027】以下、この扉の軸受部から不要輻射を防止
する構造について説明する。図7にに示すように、筐体
61の端部が円弧状に折り曲げられて半円筒状の接合部
62が形成されている。この接合部62の端部は更に管
状に折り曲げられて軸受け部63が形成されている。こ
の軸受け部63には所定間隔で切欠が複数個設けられて
いる。一方、扉64の端部も折り曲げられて接合部65
が形成され、接合部65の端部は更に管状に折り曲げら
れて軸受け部66が形成されている。この軸受け部66
は、前記軸受け部63の切欠に対応する部分以外は除去
されており、扉64の軸受け部66と筐体61の軸受け
部63とが嵌合するようになっている。軸受け部66と
軸受け部63の双方を貫通して軸67が設けられてお
り、この軸67は、軸受け部63に固定されており、軸
受け部66とは回動自在に嵌合している。
【0028】図7(a)は扉64を閉じた状態を示す接
合部の断面図、同図(b)は扉64を開いた状態を筐体
61を透視して示す接合部の斜視図である。筐体61の
接合部62と扉64の接合部65は、軸67を巻き込む
ような形状とされているので、扉64を閉じたときに
は、図7(a)に示すように、軸67を介して互いに巻
き込み合う構造となって、接合部が密にシールドされる
ことになり、接合部からの不要輻射の漏洩が防止でき
る。また、扉64を開くときには、扉64を矢印方向に
回動させることにより、同図(b)に示すように抵抗な
く扉64を開くことができる。
【0029】図8は、図7に示す軸受構造の変形例であ
り、筐体61の端部が90度の範囲で円弧状に折り曲げ
られて折曲部68が形成され、その端部が90度折り曲
げられて平坦部68aが形成され、更にその端部が管状
に折り曲げられて軸受け部66が形成されている。
【0030】図8(a)は扉64を閉じた状態を示す接
合部の断面図、同図(b)は扉64を開いた状態を筐体
61を透視して示す接合部の斜視図である。図8に示す
例においては、扉64を閉じたときには、図8(a)に
示すように、筐体61の平坦部68aと扉64の面が、
広い領域Cに渡って面的に接触するので、一層シールド
効果を高めることができる。
【0031】また、上述したような画像読取装置におい
ては、金属筐体は幾つかの板金をネジ等で箱状に組み立
てることにより構成されるが、各板金の接合部からも不
要輻射が漏洩する恐れがある。板金の接合部からの不要
輻射を防止するための構成を図9に示す。同図(a)は
板金の接合部の斜視図、同図(b)は同断面図である。
【0032】金属筐体の上面を構成する板金70は天板
部71の側端部から下方に直角に折り曲げられてフラッ
プ部72が形成され、このフラップ部72の端部に垂直
方向に複数の切り込み形成され、複数の舌片73a,7
3bが形成されている。舌片73aは内側に若干折り曲
げられている。また、金属筐体の側面を構成する板金7
4の上端部は内側に若干折り曲げられて曲げ部位75が
形成され、その端部は上方に垂直に伸延され、更に内側
に水平方向に折り曲げられてネジ止め部76が形成さ
れ、更に上方に若干折り曲げられて舌片77が形成され
ている。板金70の天板部71には、ビス78用の貫通
孔 (図示せず) が形成され、板金74のネジ止め部76
にはネジ孔 (図示せず) が形成されている。
【0033】板金70と板金74を組み立てる場合に
は、板金70の天板部71を板金74舌片77に当接さ
せると共に、板金70の舌片73aを板金74の曲げ部
位75に当接させ、ビス78を天板部71を介してネジ
止め部7にねじ込む。ビス78を締めつけることによ
り、板金70は下方に押しつけられるので、舌片77の
先端は天板部71の下面に弾性的に圧接されると共に、
舌片73aも曲げ部位75に側方から弾性的に圧接され
ることになる。
【0034】このように2ヶ所において、板金70と板
金74を弾性的に接触するので、両板金間の電気的接触
は確実なものとなり、接合部からの不要輻射の漏洩を防
止することができる。また、1方向のビスの締め付け動
作だけで垂直方向だけでなく水平方向にも板金70と板
金74とを弾性的に圧接することができるので組立作業
性も改善される。
【0035】以上、画像読取装置の機械的な構造を工夫
することにより不要輻射を防止する点について説明して
きたが、電気的な工夫により不要輻射を防止することも
できる。以下、この例について説明する。
【0036】先に説明したように、画像読取装置は各種
のデジタル回路を含んでおり、一般にこれらのデジタル
回路はクロック信号を基準にして動作している。クロッ
ク信号は、通常数MHz〜数十MHzの基本周波数を有
する矩形波或いは台形波の電気信号である。矩形波或い
は台形波の電気信号は高次の高調波を多量に含んでお
り、回路導体等をアンテナにして数10MHz以上の不
要輻射を生じる。この不要輻射が外部に漏洩するのを防
止するために、不要輻射源をシールドカバー等で覆うこ
とが行われている。
【0037】ところが、画像読取装置を備えた装置、た
とえば、複写機おいては、紙詰まりの際に詰まった用紙
を取り除くために開閉自在な扉が設けられており、この
扉を開けると、この扉の部分から不要輻射が外部に漏れ
るおそれがある。
【0038】そこで、以下に示す例においては、扉が開
けられたときには、装置の基本的な制御を行うCPUを
除いてクロック回路の動作を停止することにより、不要
輻射が外部に漏れることを防止している。
【0039】すなわち、図10に示すように、シールド
兼用開閉カバー1の開閉状態を検出するインターロック
スイッチ82を設け、シールド兼用開閉カバー1が開か
れたことが検出されたときには、デジタル回路基板83
に設けられた高速ロジック回路84用のクロック発振器
85の動作を停止させている。これにより、非常に高い
周波数成分を有する高速ロジック回路84用のクロック
信号が存在しなくなるので不要輻射成分は大幅に減少す
る。装置全体の制御を行うCPU86にはDC電源回路
87から常時動作電圧が印加されているので、シールド
兼用開閉カバー1が開かれたときにもCPU86は動作
状態にあるが、CPU86に内蔵されているクロック発
振器の周波数は、高速ロジック回路84用のクロック信
号の周波数に比べて低く、また、クロック信号が流れる
信号経路は非常に短いので、CPU86からの不要輻射
はそれほど問題にならない。また、CPU86は常時動
作しているので、シールド兼用開閉カバー1が開かれた
ときにも、ユーザが指示した複写条件等は記憶されたま
まであるので、紙詰まりの対策後に複写条件等を再セッ
トする必要はない。
【0040】図11は、図10に示す回路に加えて、シ
ールド兼用開閉カバー1が開かれたことが検出されたと
きには、CPU86に印加するクロック信号のクロック
周波数を切り換える発振周波数切換回路88を設けた例
を示している。但し、CPU86は内蔵のクロック発振
器は使用せず、外部から供給されるクロック信号を使用
するものとする。また、CPU86は、インターロック
スイッチ82の状態をモニタしている。
【0041】図12は、発振周波数切換回路88の構成
例を示している。同図(a)に示す回路においては、イ
ンターロックスイッチ82の状態に応じて電圧切換回路
91の出力電圧がVa ,Vb (但し、Va >Vb )の何
れに切り換えられる。電圧切換回路91の出力は電圧制
御発振器92に供給され、電圧切換回路91の出力電圧
に応じて電圧制御発振器92の発振周波数がfH ,fL
(但し、fH >fL )の何れに切り換えられる。
【0042】いま、インターロックスイッチ82がシー
ルド兼用開閉カバー1が開かれたときにオフになるもの
であるとすると、通常動作状態、すなわち、シールド兼
用開閉カバー1が閉じられている状態においては、イン
ターロックスイッチ82はオンとなっており、電圧切換
回路91への入力はHレベルであるので、電圧切換回路
91の出力電圧はVa となり電圧制御発振器92の発振
周波数はfH となる。電圧制御発振器92からの発振周
波数fH の信号が図11に示すCPU86にクロック信
号として供給される。発振周波数fH はCPU86が通
常動作を行うための周波数に設定されているので、CP
U86は通常通りに動作する。
【0043】もし、シールド兼用開閉カバー1が開けら
れると、インターロックスイッチ82はオフとなり、電
圧切換回路91への入力はLレベルとなるので、電圧切
換回路91の出力電圧はVb となり電圧制御発振器92
の発振周波数はfL となる。電圧制御発振器92からの
発振周波数fL の信号が図11に示すCPU86にクロ
ック信号として供給される。発振周波数fL は発振周波
数fH より低いのでクロック信号からの不要複写が減少
する。但し、単純にクロック周波数を低くすると、クロ
ック信号の周波数を基準として動作するタイマーや時間
待ちプログラムが正常に動作しなくなるので、インター
ロックスイッチ82の状態を検出してこれらの補正を行
っている。
【0044】なお、図12(a)に示す回路に代えて、
同図(b)に示すような、基準発振器93、位相比較器
94、ローパスフィルタ95、電圧制御回路97、分周
器97からなる周知のフェーズロックドループ回路を使
用してもよい。この場合には、分周器97における分周
比を切り換えることによりクロック周波数を切り換える
ことができる。
【0045】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明において
は、静止中、走査中のいずれにおいても、プラテンガラ
スの下面の大部分が静電シールド材で覆われるので、装
置の内部に存在するデジタル回路等からの不要複写がプ
ラテンガラスを介して外部に漏洩するのを簡単な構成で
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像読取装置の実施例の概略構成を
示す斜視図である。
【図2】 図1に示す画像読取装置の概略断面図であ
る。
【図3】 走査中における走査キャッジと静電シールド
材との関係を示す説明図である。
【図4】 本発明の画像読取装置の他の実施例を示す概
略斜視図である。
【図5】 ヒンジ機構周辺からの不要輻射を防ぐための
構造例を示す概略図である。
【図6】 自動原稿送り装置と画像読取装置との間の隙
間からの不要輻射を防ぐための構造例を示す概略図であ
る。
【図7】 扉の軸受部から不要輻射を防止する構造例を
示す概略図である。
【図8】 図7に示す軸受構造の変形例を示す概略図で
ある。
【図9】 筐体を構成する板金の接合部からの不要輻射
を防止するための構成例を示す概略図である。
【図10】 扉の部分から不要輻射が外部に漏れること
を電気的に防止するための構成例を示すブロック図であ
る。
【図11】 扉の部分から不要輻射が外部に漏れること
を電気的に防止するための他の構成例を示すブロック図
である。
【図12】 発振周波数切換回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1…筐体、2…プラテンガラス、3…プラテンカバー、
4…ヒンジ機構、5…露光ランプ、6…ミラー、7…フ
ルレート走査キャリッジ、8,9…ミラー、10…ハー
フレート走査キャリッジ、11…画像読取部、12…レ
ンズ、13…メージセンサ、14…周辺回路部、15…
隔壁、16…操作パネル、17…走査ワイヤ、18,1
9…駆動プーリ、20…静電シールド材、21,22…
巻取装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 常男 神奈川県海老名市本郷2274番地富士ゼロッ クス株式会社内 (72)発明者 宮田 昌彦 神奈川県海老名市本郷2274番地富士ゼロッ クス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の上面にプラテンガラスが設けら
    れ、前記筐体の内部にプラテンガラスの下面に沿って移
    動しながらプラテンガラス上に載置された原稿を照射す
    る露光ランプと原稿からの反射光が照射される画像読取
    センサーが設けられた画像読取装置において、前記露光
    ランプと一体的に移動し該露光ランプの露光部分を除い
    て前記プラテンガラスの全面を覆う静電シールド材を設
    けたことを特徴とする画像読取装置。
JP8195894A 1994-04-20 1994-04-20 画像読取装置 Pending JPH07298010A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8195894A JPH07298010A (ja) 1994-04-20 1994-04-20 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8195894A JPH07298010A (ja) 1994-04-20 1994-04-20 画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07298010A true JPH07298010A (ja) 1995-11-10

Family

ID=13761015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8195894A Pending JPH07298010A (ja) 1994-04-20 1994-04-20 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07298010A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336289A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Tokimec Inc 電磁波シールド部材の接合構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336289A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Tokimec Inc 電磁波シールド部材の接合構造
JP4585918B2 (ja) * 2005-06-01 2010-11-24 東京計器株式会社 電磁波シールド部材の接合構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07298010A (ja) 画像読取装置
KR20070087742A (ko) 주사광 차폐부재를 구비한 화상형성장치
JP4987659B2 (ja) 画像形成装置。
JP2001318496A (ja) 電子写真装置
JP5084357B2 (ja) 画像形成装置
US20070070458A1 (en) Calibration mechanism of a scanner
JP3630763B2 (ja) 画像形成装置
JP2000258712A (ja) 光走査装置
JP3785806B2 (ja) 画像形成装置
JP2006184823A (ja) 画像読取装置
JP3531430B2 (ja) 画像形成装置
KR940001488B1 (ko) 복사기용 대전 와이어 셔터장치
KR200337003Y1 (ko) 프로젝션 티브이
JP2001051463A (ja) 画像形成装置
JP2010288241A (ja) 画像形成装置
JP2002341457A (ja) 画像処理機
JP2005165177A (ja) 自動原稿送り装置
JPH01195462A (ja) 複写機
JP3306116B2 (ja) 光学装置
JP2008090005A (ja) 画像読取装置
JPH11346080A (ja) 画像形成装置
JP2005173117A (ja) 画像読取装置
JP2002162591A (ja) 光書込ユニット及びそれを備えた画像形成装置
JPH09197748A (ja) 複写機の操作パネル
JPH1086481A (ja) 画像形成装置