JPH072969Y2 - オイルクーラ - Google Patents

オイルクーラ

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JPH072969Y2
JPH072969Y2 JP1987177355U JP17735587U JPH072969Y2 JP H072969 Y2 JPH072969 Y2 JP H072969Y2 JP 1987177355 U JP1987177355 U JP 1987177355U JP 17735587 U JP17735587 U JP 17735587U JP H072969 Y2 JPH072969 Y2 JP H072969Y2
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oil
annular body
hollow bolt
bypass hole
bypass
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JP1987177355U
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Inventor
一男 河合
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東洋ラジエーター株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両用のオイルクーラであって特にエンジンの
外面に着脱自在に取付けられるものに係り、オイル温度
が低温のときにはそのオイルクーラ内部にオイルを流通
させることなくバイパスさせるものに関する。
〔従来技術〕
従来、エンジン外面に直接着脱される円形のオイルクー
ラは、中心にボルト挿通孔を有する多数の偏平な環状エ
レメントを積層してコアを構成する。そして該コアの外
周をケーシングで被嵌し、該ケーシングを中空のセンタ
ーボルトによりエンジン外面に着脱自在に取付けてい
た。このようなオイルクーラは、寒冷時で且つ特にエン
ジン始動時には、オイルの粘性が極めて高くなるので、
オイルがオイルクーラ内に流通して過冷却されるのを防
ぐため、バイパス弁を設けていた。そのバイパス弁は、
オイルクーラのコア自体に設けるか或いはセンターボル
トの内部に設けるものであった。又、実開昭55−35341
号公報記載のオイルクーラは、感温型パルブによりバイ
パス路を開閉する点が記載されている。
さらに、実開昭52−160711号公報記載の自動二輪車の吸
気装置には、コイルバネ状の形状記憶合金を使用したサ
ーモバルブが記載されていた。
〔解決しようとする問題点〕
ところがコアの内部にバイパス弁を形成する場合には、
各エレメントの一部にバイパス弁取付け用のスペースを
設けなければならず、その分だけ熱交換を行う伝熱面積
が少なくなる欠点があった。また、締結用の中空ボルト
内部にバイパス弁を内装する場合には、中空ボルトの内
部構造が複雑となり、製作が面倒で結果としてオイルク
ーラのコスト高を招いていた。又、実開昭55−35341号
公報記載のオイルクーラにおいて、感温型バルブにより
バイパス路を開閉するもの或いは、実開昭52−160711号
公報記載の自動二輪車の吸気装置の如く、コイルバネ状
の形状記憶合金を使用したサーモバルブを使用する提案
は、何れも温度の昇降に応じてバイパス路を開閉するも
のであるが、そのバイパス路は温度以外にも目詰まり等
の圧力上昇或いは、オイルの粘性が高いとき等にも開放
する必要があり、それらに対処できるものではなかっ
た。
そのため、別個に感温型のバイパス用バルブを設ける必
要があり、構造が複雑となる欠点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は中空ボルトの外周面を案内面として、そ
こに摺接自在な環状体を設けると共に、該環状体に形状
記憶合金からなる駆動体を設け、それらにより中空ボル
トの外周に設けたバイパス弁を開閉自在とし、オイルク
ーラの構造を簡素化する。更に進んでオイル側の伝熱面
積を増大させ熱交換を促進させ得るオイルクーラを提供
するものである。そしてその構成は次の通りである。
即ち、内部に冷却水が流通する偏平な平面ドーナツ形の
エレメント1を積層してなるコア2と、前記コア2を被
嵌し内部にオイルが流通するケーシング3と、該ケーシ
ング3及び前記コア2の夫々の中心が貫通され、該ケー
シング3をエンジンの外面に着脱自在に締結する中空ボ
ルト4と、該中空ボルト4の外周に形成されたバイパス
孔5と、外周が前記コア2の中心孔内面に接触または近
接して前記中空ボルト4にその軸方向に移動自在に被嵌
されたオイルシール用の環状体6と、該中空ボルト4に
被嵌され、その一端側と前記環状体6との間にコイルバ
ネ状に介装されて、オイルの温度が設定値以下のとき、
前記バイパス孔5が開口するように前記環状体6を移動
させる形状記憶合金製のバイパス用駆動体7と、前記中
空ボルトに被嵌されその他端側と前記環状6との間に介
装されて、前記バイパス孔5が閉塞するように前記環状
体6を付勢する第一コイルスプリング11と、を具備し、
オイル入口側の内圧の上昇により前記コイルスプリング
11の付勢力に抗して前記環状体6を前記駆動体7の駆動
方向に移動させて前記バイパス孔5を開口するように構
成したオイルクーラである。
従って本オイルクーラは、中空ボルト4の外周にオイル
シール用の環状体6を被嵌し、その環状体6を挟んで第
一コイルスプリング11とコイルバネ状の形状記憶合金か
らなるバイパス用駆動体7とを夫々中空ボルトに被嵌し
たものであから、極めて簡単な構造により、温度の低下
によってバイパス孔を開口すると共に、圧力の上昇によ
っても同一のバイパス孔を開口することができる。特に
温度が低いときには、オイルの粘性が高くオイル圧力が
高いため、両者の作用によりバイパス孔を確実に開口す
ることができる。
又、オイルクーラの目詰まりによっても同一のバイパス
孔を開口することができる。即ち、1つのバイパス機構
により温度設定によるもと、圧力設定によっものとを兼
用すると共に、両者の相互作用によってもバイパスを開
閉することができる。
しかも、それらの機構の主要部全てが中空ボルトの外周
に被嵌されたものからなるため、構造が簡単で開閉を確
実に行うことができるものとなる。
〔実施例〕
次に図面に基づいて本考案のオイルクーラの実施例につ
き説明する。
このオイルクーラは、中心にボルト挿通孔を有するコア
2と、それを被嵌するケーシング3と該ケーシング3を
エンジン8に締結する中空ボルト4とを有する。コア2
は第1図及び第4図〜第6図に示す如く上下一対のプレ
ートとからなるエレメント1とフィン13との積層体から
なる。このエレメント1のプレートは、第4図に示す如
く中心にオイル連通孔15を有する皿状に形成され、その
オイル連通孔15と周縁との間に半径方向へ仕切部20を有
し、該仕切部20の両側に冷却水連通孔14が形成され、該
冷却水連通孔14の孔縁部から外方へ突出形成されてな
る。このようにしてなる一対のプレートを上下逆向きに
重ね合わせて周縁部を接合し、一方の冷却水連通孔14か
ら冷却水を流入させ他方の冷却水連通孔14から、それを
流出させるものである。そしてエレメント1の内部に偏
平で環状の冷却水流路22を構成する。このようにしてな
るエレメント1をフィン13を介して多数重ね合わせ、夫
々の冷却水連通孔14同志を液密に接合し、第1図及び第
3図に示すようなコア2を構成する。次に、ケーシング
3は第2図に示す如く下端が開口され上端が閉塞された
筒状体からなり、その上端には第3図の如く冷却水連通
孔14に整合する位置に冷却水流出入口19が突設されてい
る。またこの冷却水流出入口19の開口縁及びケーシング
3の開口端面には夫々Oリング24が夫々着脱自在に嵌着
される。次に、中空ボルト4は上端に頭部を有すると共
に、下端外周に外ネジが螺刻される。更に、中間部には
バイパス孔5及び側孔16が夫々穿設される。このように
してなる中空ボルト4の外周には夫々コイル状の第一ス
プリング11と駆動体7とが被嵌されると共に、両者の間
に環状体6が位置される。第一スプリング11はピアノ線
等からなる通常のコイルバネであり、駆動体7は形状記
憶合金からなるコイルバネである。そしてこの駆動体7
はその外周を流通するオイルの温度が設定温度以下のと
きには第2図に示す如く伸長し、それ以上のときには第
3図の如く収縮するように設定されている。
このようなオイルクーラは次のようにして組み立てるこ
とができる。先ず、エンジン8の流入口10の孔縁部外周
にコア2の中心を整合して配置し、その外周にケーシン
グ3を被嵌する。そして中空ボルト4をケーシング3及
びコア2に挿通し該中空ボルト4の先端を流入口10に着
脱自在に螺着する。なお、中空ボルト4には予め第一ス
プリング11及び駆動体7ならびに環状体6が取付けられ
ている。
〔作用〕
次に本オイルクーラの作用につき説明する。
先ず、オイル17の温度が高温であるときは、環状体6が
第3図の位置にあり該オイル17は流出口9よりケーシン
グ3内に入り、コア2と中空ボルト4との隙間から各エ
レメント1,1に中心から外方へ放射方向へ流通する。こ
のとき、エレメント1,1間に介装されたフィン13により
オイルは攪拌される。また、一方の冷却水流出入口19か
ら流入した冷却水18は各エレメント1内を第5図に示す
如く流通する。そしてこの冷却水18とオイル17との間に
熱交換が行われる。オイル17はケーシング3の下半分
(環状体6より下方)では中心から外方へ向かって放射
方向へ流通するが、環状体6より上方では外周から中心
に向かって流通する。そして側孔16より中空ボルト4内
に流入し、エンジンに還流するものである。
次に寒冷期のエンジン始動時の如くオイル温度が極めて
低温の場合には、駆動体7外周を流通するオイルのた
め、駆動体7は図の如く伸長する。またオイル温度が低
温のときには、その粘性が大となり環状体6が上方へよ
り強く押圧され、その結果環状体6は第2図の如く位置
される。すると流出口9よりケーシング3内に流入した
オイル17は中空ボルト4のバイパス孔5より直接エンジ
ンに還流し、コア2を流通することはない。
〔考案の効果〕
本考案のオイルクーラは以上のような構成からなり、次
の効果を有する。
本オイルクーラは、形状記憶合金製の駆動体7により、
オイルの温度が設定値以下のとき、中空ボルト4外周に
案内された環状体6を移動させ、バイパス孔5を開口す
るようにし且つ、そのオイル温度が低温のときには同時
にオイルの粘性の上昇により環状体6のシール面を軸方
向に押圧し、バイパス孔5が開口するのを助勢するよう
に構成したから、簡素な構造によりバイパス孔5が確実
に開口して、寒冷期等において始動時の高粘度、高圧の
オイルを冷却することなくエンジン等に還流させること
ができる。それによりオイルの過冷却を確実に防ぎ、各
種駆動部の潤滑を円滑に行い得る。しかも本オイルクー
ラは、温度によってバイパス弁を開閉すると同時に、同
一のバイパス弁の圧力によっても開放する。そして、温
度と圧力とを同時に作用させてバイパス弁を開放させる
こともできる。しかもその弁開閉機構の主要部の全て
が、中空ボルトの外周に被嵌され、構造が簡単で弁の開
閉動作を確実に行い得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のオイルクーラの要部分解説明図であ
る。第2図はその取付け状態を示しオイル17の温度が低
温の場合を示す。また第3図は同オイル17の温度が高温
の場合を示す。第4図は本考案のコア2を構成するエレ
メント1の分解斜視略図、第5図は第3図のV−V矢視
断面図、第6図は第3図のVI−VI矢視断面図である。 1…エレメント、2…コア 3…ケーシング、4…中空ボルト 5…バイパス孔、6…環状体 7…駆動体、8…エンジン 9…流出口、10…流入口 11…第一スプリング、12…プレート 13…フィン、14…冷却水連通孔 15…オイル連通孔、16…側孔 17…オイル、18…冷却水 19…冷却水流出入口、20…仕切部 21…オイル流路、22…冷却水流路 23…スペーサ用凸部、24…Oリング

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に冷却水が流通する偏平な平面ドーナ
    ツ形のエレメント1を積層してなるコア2と、前記コア
    2を被嵌し内部にオイルが流通するケーシング3と、該
    ケーシング3及び前記コア2の夫々の中心が貫通され、
    該ケーシング3をエンジンの外面に着脱自在に締結する
    中空ボルト4と、該中空ボルト4の外周に形成されたバ
    イパス孔5と、外周が前記コア2の中心孔内面に接触ま
    たは近接して前記中空ボルト4にその軸方向に移動自在
    に被嵌されたオイルシール用の環状体6と、該中空ボル
    ト4に被嵌され、その一端側と前記環状体6との間にコ
    イルバネ状に介装されて、オイルの温度が設定値以下の
    とき、前記パイパス孔5が開口するように前記環状体6
    を移動させる形状記憶合金製のバイパス用駆動体7と、
    前記中空ボルトに被嵌されその他端側と前記環状体6と
    の間に介装されて、前記バイパス孔5が閉塞するように
    前記環状体6を付勢する第一コイルスプリング11と、を
    具備し、オイル入口側の内圧の上昇により前記コイルス
    プリング11の付勢力に抗して前記環状体6を前記駆動体
    7の駆動方向に移動させて前記パイパス孔5を開口する
    ように構成したオイルクーラ。
  2. 【請求項2】前記駆動体7がコイルバネからなり、前記
    オイル温度が設定値以上のとき該バネが密巻状態になり
    前記バイパス孔5を閉塞すると共に、前記オイル温度が
    設定値以下のときには該駆動体7が伸長してそれが粗巻
    となり、前記パイパス孔5を開口するように形成された
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のオイルクーラ。
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KR101283591B1 (ko) 2011-09-19 2013-07-05 현대자동차주식회사 차량용 열교환기
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KR101339250B1 (ko) * 2012-06-11 2013-12-09 현대자동차 주식회사 차량용 열교환기
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