JPH0729496Y2 - センサーのシール構造 - Google Patents

センサーのシール構造

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JPH0729496Y2
JPH0729496Y2 JP1270990U JP1270990U JPH0729496Y2 JP H0729496 Y2 JPH0729496 Y2 JP H0729496Y2 JP 1270990 U JP1270990 U JP 1270990U JP 1270990 U JP1270990 U JP 1270990U JP H0729496 Y2 JPH0729496 Y2 JP H0729496Y2
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真佐樹 広田
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Yazaki Corp
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、ケース内部にセンサー本体を収容し、樹脂
を充填することによって一体化したセンサーにおける樹
脂の剥離現象を防止したセンサーのシール構造に関す
る。
(従来の技術) 第5図に従来の電磁ピックアップ方式の回転センサーを
示す。
図において、このセンサー1はエンジン内部のギア2の
側部に隔壁3を貫通して固定的に配置されたもので、点
火プラグ状に形成され、隔壁3にガスケット3aを介して
ねじ込み固定された中空のケース4と、ケース4の内部
に一体化されたセンサー本体5と、センサー本体5とケ
ース4の内部との隙間にモールドなどによって充填され
た樹脂6とからなっている。
センサー本体5は、ケース4の隔壁3に対する固定状態
で前記ギア2の側部に一端が対向し、この部分を検出面
としてケース4の先端に露出させた鉄芯7と、鉄芯7の
外周にボビン8を介して巻回されたコイル9と、コイル
9に一端を接続された一対のリード線10と、リード線10
を貫通した状態でケース4の後端内周に嵌合されたスペ
ーサーブロック11からなっている。
この構造にあっては、前記ギア2の歯の山部が鉄芯7の
先端の検出面に近付くと磁路が形成され、谷部が近付く
と磁気がなくなり、この変化によってコイル9に起電力
が消長し、この信号を外部の処理回路で適当なパルス波
形に整形し、分周することで回転速度の検出などに用い
ることができる。
この構造のセンサー1を製作するには、ケース4の内部
にセンサー本体5を位置決め固定した状態でこれを成形
金型にセットし、樹脂6をモールドすれば、樹脂は両者
の隙間に流動してこれを充填し、一体化する。
(考案が解決しようとする課題) この種のセンサー1にあっては異種材料同士を樹脂モー
ルドによって一体化しているため、熱サイクルや熱衝撃
試験によって時間の差はあるものの樹脂6とケース4及
びセンサー本体5との間で相互に剥離を生じていた。
そして、ケース4の後部側は水分に晒され、エンジン側
突出部は常時内部に充満しているオイルに晒されてい
る。
したがって、例えば第6図に示すようにケース4の後部
側で樹脂6とセンサー本体5との間に剥離が生ずると、
水分が毛管現象によりその剥離部分を伝って矢印のごと
く内部に侵入し、コイル9に電蝕を発生させる原因とな
り、性能低下が著しいものとなる。
また、第7図に示すようにケース4の前部側でケース4
と樹脂6の間で剥離が生じた場合、オイルは同じく毛管
現象によって矢印のごとく剥離部分を伝って外部に漏出
するため、エンジン外部に対するオイル洩れの原因とな
っていた。
この考案は、以上の問題を解決するものであって、樹脂
のケース及び/またはセンサー本体との物理的な接合強
度を高め、剥離しにくい構造とすること、及び剥離が生
じた場合であっても、水分またオイルの毛管現象による
沿面距離(伝わる長さ)を増大し、迷路構造として内部
への侵入ないしは外部への漏出を防止できるようにした
センサーのシール構造を提供するものである。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、この考案は、センサー本体
と、センサー本体を収容したケースと、ケースとセンサ
ー本体間に充填された樹脂とからなっていて、前記セン
サー本体の検出部をケースの先端に露出させ、かつセン
サー本体のリード線をケースの後端から突出させた状態
で前記樹脂によりケース内部に一体化したセンサーにお
いて、前記ケースの前後部近傍にあって、センサー本体
の外周部及び/またはケースの内周部に前記樹脂が喰込
んだ状態で一体化される鋭角の凹部を形成したものであ
る。
(作用) 以上の構成によれば、鋭角の凹部を形成することで、樹
脂とケース及び/または樹脂とセンサー本体との間の物
理的接合強度が増す。剥離が生じた場合であってもその
凹部による沿面距離が長く、しかも迷路構造となるので
毛管現象による移動が生じにくいものとなる。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図〜第3図はこの考案にかかる回転センサーを示す
ものである。
なお、図における従来と同一箇所には同一符号を付し、
新規な箇所のみを異なる符号を用い要部のみについて説
明する。
すなわち、ケース4の後部側内周部の一段拡開された部
位には後部側に向けて鋭角となる傾きの凹部20が形成さ
れている。
また、センサー本体5の後部に配置されたスペーサーブ
ロックの外周部には後部側に向けて鋭角となる傾きの凹
部22が形成されている。
これら凹部20,22の開き角度θは30〜60°であり、ケー
ス4の内部にセンサー本体5を組み付けた後、樹脂6が
モールド成形されることにより、樹脂6は各部の隙間に
回り込む結果、凹部20,22内に喰込んだ状態で一体化さ
れることになる。
したがって得られたセンサー1の構造は前記角凹部20,2
2の楔効果によって樹脂の接着力に加えた物理的な強固
な接合状態となる。
また、熱サイクルや衝撃の繰り返しによって、樹脂6と
ケース4間に剥離が生じたとしても、前記凹部20による
沿面距離の増大,及び迷路効果によって、毛管現象が生
じにくく、水分或いはオイルの浸透を未然に防止でき
る。
またセンサー本体5と樹脂6との間も同様に物理的に強
固な接合構造を与えることができ、前記凹部20による沿
面距離の増大,及び迷路効果によって、毛管現象が生じ
にくく、水分或いはオイルの浸透を未然に防止でき、特
に水分のコイルに対する浸透による電蝕などの性能低下
を未然に防止できるのである。
第4図は前記の構成のセンサーと従来形のセンサーを水
中で100℃と20℃の間を交互に投入する熱サイクルを繰
り返した状態での絶縁抵抗の低下状態を比較したグラフ
であって、従来形の場合には、10サイクル程度で初期値
の100MΩから1MΩまで低下したのに対し、この考案のセ
ンサーでは、サイクル数20サイクル以上でも初期値を保
ち、シール効果が顕著に向上することを確認した。
なお、実施例では、ケースの後部側に凹部20,22を形成
したが、前部側にも同様に形成できる。
また、樹脂の充填方法としては、モールド成形だけでな
く、ポッティングによる硬化させる樹脂にも同様のシー
ル構造を採用できる。
[考案の効果] 以上実施例によって詳細に説明したように、この考案に
よるセンサーのシール構造にあっては、鋭角の凹部を形
成することで、樹脂とケース及び/または樹脂とセンサ
ー本体との間の物理的接合強度が増し、また、例え剥離
が生じた場合であってもその凹部による沿面距離が長
く、しかも迷路構造となるので毛管現象を防止でき、
水,オイルなどに晒された厳しい使用条件下でシール効
果の高いセンサーを得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる回転センサーの断面図、第2
図は第1図のC部拡大図、第3図は第1図のD部拡大
図、第4図は熱サイクル特性を比較したグラフ、第5図
は従来の回転センサーの断面図、第6図は第5図のA部
拡大図、第7図は第5図のB部拡大図である。 1……回転センサー 4……ケース 5……センサー本体 6……樹脂 20……ケース側凹部 22……センサー本体側凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】センサー本体と、センサー本体を収容した
    ケースと、ケースとセンサー本体間に充填された樹脂と
    からなっていて、前記センサー本体の検出部をケースの
    先端に露出させ、かつセンサー本体のリード線をケース
    の後端から突出させた状態で前記樹脂によりケース内部
    に一体化したセンサーにおいて、前記ケースの前後部近
    傍にあって、センサー本体の外周部及び/またはケース
    の内周部に前記樹脂が喰込んだ状態で一体化される鋭角
    の凹部を形成したことを特徴とするセンサーのシール構
    造。
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JPH03106456U JPH03106456U (ja) 1991-11-01
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