JPH07294801A - 自動焦点調節装置 - Google Patents

自動焦点調節装置

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JPH07294801A
JPH07294801A JP10451694A JP10451694A JPH07294801A JP H07294801 A JPH07294801 A JP H07294801A JP 10451694 A JP10451694 A JP 10451694A JP 10451694 A JP10451694 A JP 10451694A JP H07294801 A JPH07294801 A JP H07294801A
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JP10451694A
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Hitoshi Nabeya
仁志 鍋谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速フォ−カスを可能とし、又合焦動作に伴
なう消費電力を削減し、効率的な合焦動作を可能とした
自動焦点調節装置を得ること。 【構成】 光路中に複数の開口部と1つの開口部とを絞
り切換手段で選択的に装着する絞り手段を有した撮影
系、光電変換素子、フォ−カスレンズ駆動手段等を持
ち、所謂自己相関方式と山登り方式の順で2つの合焦検
出方式を用いて撮影系の合焦検出を行う際、撮影に関す
る条件を予め設定しておき、それを満足した時は自己相
関方式のみによるフォ−カス動作に基づく信号を用いて
合焦動作を行う。その条件は焦点距離や絞り値や焦点深
度に関連する値であり、又、高速モ−ド切換スイッチで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動焦点調節装置に関
し、特に光電変換素子を合焦センサ−とするスチルビデ
オカメラ等の光学装置に使用される自動焦点調節装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スチルビデオカメラなどの光学装
置に内蔵される小型化に適した自動焦点調節装置の方式
として光電変換素子を合焦センサ−として使用する所謂
自己相関合焦方式と山登り合焦方式とが知られている。
【0003】自己相関合焦方式について図5〜図7を用
いて説明する。図5(A)に示すように光学系(撮影レ
ンズ)51の光路中に図5(B)に示す大きさの異なる
2つの開口52a、52bを持つ絞り52を挿入する。
この時、図5(A)に示すようにピントがずれている場
合には、撮像手段としての光電変換素子53上に図5
(C)に示す2つの稍ぼけて、ずれた被写体像が形成さ
れる。光学装置はその画像を1フィ−ルド取り込み、水
平スキャンした信号の自己相関をとる。すると図6に示
すが如き自己相関係数が得られ、その自己相関係数のう
ちτ=0を除く領域で自己相関係数値C(τ)の最大ピ
−ク値を示すτc の時間的間隔が2つの像の横ずれ量に
相当し、この値と光電変換素子53へ入射する2つの開
口52a、52bからの光束の交差角αからピントずれ
量を求め、その量から合焦させるに必要なフォ−カスレ
ンズの移動量を求める。
【0004】一方、2つのずれた被写体像は開口の大き
さが異なるので明るさが異なる。従って2つの像の明る
さの順序から像が前ピンか、後ピンかが判かり、フォ−
カスレンズの移動方向も決定出来る。かくて、合焦させ
るに必要なフォ−カスレンズの移動量と移動方向が決定
され、これに従ってフォ−カスレンズを駆動すれば合焦
が得られる。この方式のフロ−チャ−トを図7に示す。
この方式は合焦時間が短いという長所がある。
【0005】次に山登り合焦方式については文献、石田
順一、藤村安志;”山登りサ−ボ方式によるテレビカメ
ラの自動焦点調整”、NHK 技術研究、第17巻、第1号
(昭40)に技術が開示されている。この方式について
その要点を図8〜図10を用いて説明する。この場合の
光学系(撮影レンズ)81に設ける絞り82は、図8
(B)の如く通常撮影に使用される単一開口のものであ
る。この時、図8(A)に示すようにピントがずれてい
る場合には、撮像手段としての光電変換素子53上に図
8(C)示すように1つのぼけた被写体像が形成され
る。光学装置はその画像を1フィ−ルド分取り込み、図
9に示す工程に基づいて高周波成分を取り出し、1フィ
−ルド分積分して焦点評価値とする。(この値は鮮鋭度
に相当するものである)。
【0006】次いで光学装置はフォ−カスレンズを微少
量動かし、同様の工程に基づいて再び焦点評価値を求め
る。そして前の焦点評価値と大小を比較し、焦点評価値
が大きくなれば、焦点に近づいているとして図10に示
すようにピ−クを求めていくのである。従ってこの方式
は高い合焦精度が得られることが特徴である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】自己相関合焦方式では
レンズの加工時のばらつき等により、計算で得られた位
置にフォ−カスレンズが移動してもピント面では僅かに
ピントのずれが生じる場合がある。さらに、合焦位置近
傍においては相関が取りずらいので、合焦位置近傍から
スタ−トすると高い合焦精度が得られない場合がある。
【0008】又、山登り合焦方式ではフォ−カスレンズ
を微少量づつ動かして合焦位置を求めるので、デフォ−
カス量が大きい場合には合焦までに時間がかかるという
問題がある。
【0009】本発明は所謂自己相関合焦方式と山登り合
焦方式の順で2つの合焦検出方式を用いて撮影系の合焦
検出を行う際、撮影に関する条件を予め設定しておき、
それを満足したときは自己相関合焦方式のみによる合焦
動作に基づく信号を用いて合焦動作を行うことにより高
速フォ−カスを可能とし、又合焦動作に伴なう消費電力
を削減し、効率的な合焦動作を可能とした自動焦点調節
装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の自動焦点調節装
置は下記の構成である。
【0011】(1−1) 光路中に複数の開口部と1つ
の開口部とを絞り切換手段で選択的に装着する絞り手段
を有した撮影系によって被写体像を光電変換素子に結像
させ、該光電変換素子からの出力信号を用いて演算手段
により被写体像の結像状態を求め、該演算手段からの出
力信号を用いてフォ−カスレンズ駆動手段により該撮影
系のフォ−カスレンズを光軸上移動させて合焦動作を行
う際、該絞り手段の複数の開口部と1つの開口部とを該
撮影系の光路中に装着して該合焦動作を行う第1、第2
の合焦手段とを有し、該第1の合焦手段と第2の合焦手
段の順に合焦動作を行うとき、第1の合焦手段での合焦
動作において、予め設定した撮影に関する条件を満足し
たときは第1の合焦手段でのみ合焦動作を行ったことを
特徴としている。
【0012】特に、 (1−1−1) 前記予め設定した撮影に関する条件は
自動焦点調節装置のモ−ドが高速モ−ドのときである。
【0013】(1−1−2) 前記予め設定した撮影に
関する条件は、被写界深度に関連する値が予め設定した
範囲以上であるときである。
【0014】(1−1−3) 前記予め設定した撮影に
関する条件は、該撮影系の絞り値が予め設定した値以上
である。
【0015】(1−1−4) 前記予め設定した撮影に
関する条件は、該撮影系の焦点距離が予め設定した値以
下である。
【0016】(1−1−5) 前記予め設定した撮影に
関する条件は、被写界深度に関連する値が予め設定した
範囲以上であるとき、又は該撮影系の絞り値が予め設定
した値以上であるとき、又は該撮影系の焦点距離が予め
設定した値以下のときの少なくとも1つである。
【0017】(1−1−6) 前記被写体像の結像状態
を前記第1の合焦検出手段では前記絞り手段の複数の絞
り開口部を介した光束に基づく複数の被写体像の自己相
関より求めており、前記第2の合焦検出手段では前記光
電変換素子面上での被写体像の鮮鋭度をフィ−ルド毎に
比較して求めている。こと等を特徴としている。
【0018】
【作用】本発明にかかる自動焦点調節装置に於いては、
2つの合焦手段を持っている。第1の合焦手段は自己相
関合焦手段であり、第2の合焦手段は山登り合焦手段で
ある。
【0019】本自動焦点調節装置のフォ−カシング動作
は次の様に行う。まず第1ステップとして自己相関合焦
手段によって略合焦を実現する。
【0020】この時点で輝度情報、焦点距離情報及びそ
の時点の被写体距離情報から被写界深度に関係する或る
値(以後D値と称す)を計算し、これが予め設定してい
る閾値より大きいか、否かを判定する。もしD値が閾値
より大きければ被写体が必要合焦精度内に入っていると
して以後のフォ−カシング動作を中止し、直ちに撮影記
録に進む。
【0021】もしD値が閾値より小さければ、被写体が
必要合焦精度内に入っていないと判断し、次に第2ステ
ップとして山登り合焦手段で以て正確に合焦を行う。
【0022】更に本発明に於ては、装置中に高速モ−ド
切換スイッチを備えさせ、高速モ−ドを選択した時は第
1の合焦手段、即ち、自己相関合焦手段によって略合焦
させた後、被写体が必要合焦精度内に入っているか否か
の判定を行うこと無く、直ちに撮影記録に進む。
【0023】
【実施例】図1は本発明の実施例1の構成ブロック図で
ある。
【0024】図中1は撮影レンズ(撮影系)であり、被
写体像を光電変換素子2面上に形成する。撮影レンズ1
はその中にフォ−カスレンズ1−aと変倍部分1−bと
を有している。フォ−カスレンズ1−aは撮影レンズ1
の中で光軸方向に移動して光電変換素子2面上に被写体
像を合焦させ、変倍部分1−bは撮影レンズ1を構成す
るレンズ要素の内の複数のレンズ要素であり、それらが
光軸上を関連を以て移動し、撮影系全体の焦点距離fを
変える。
【0025】8はフォ−カスレンズ駆動手段であり、C
PU12の指令に基づきフォ−カスレンズ1−aを移動
させるステッピングモ−タ−等のフォ−カスレンズ駆動
モ−タ−とフォ−カスレンズ1−aの光軸上の位置を検
出し、その情報をCPU12にフィ−ドバックするフォ
−カスレンズ位置検出手段とを有している。
【0026】14は変倍部分駆動手段であり、撮影レン
ズ1の焦点距離を変える為に撮影レンズ1の変倍部分1
−bを光軸に沿って移動させるズ−ムレンズ駆動モ−タ
−と変倍部分1−bの光軸上の位置を検出するズ−ムレ
ンズ位置検出手段とを有している。17はズ−ム切換ス
イッチで、撮影者がこれを押せばCPU12は変倍部分
駆動手段14に指令を出し、撮影レンズ1の焦点距離を
変える。
【0027】光電変換素子2は撮影レンズ1により形成
された被写体像を電気信号に変換する。
【0028】3は絞り部材(絞り手段)であり、この絞
り部材3は図2に示すように4つの絞りを持っている。
即ち絞り3−aは自己相関合焦用の絞りであり、大きさ
の異なる2つの開口が設けられている。絞り3−b,3
−c及び3−dは撮影兼山登り合焦用の絞りであり、夫
々大きさの異なる1つの開口(φj )が設けられてい
る。最大径の開口の絞り3−dは撮影レンズの開放絞り
であり、後の2つの開口は夫々中絞りと小絞りである。
そしてこの絞り部材3は例えばタレット式構造を有して
おり、状況に応じて上記の4つの絞りの内の1つを選択
的に光路中に装着する。そしてCPU12にて自己相関
合焦用絞り3−aが選ばれた時には、該絞り3−aの2
つの開口が光軸に垂直な面内で光電変換素子2の水平ス
キャン方向に対して平行に並ぶ様に装着する。その他の
絞りが選ばれた時には単一の開口の略中心が光軸に位置
する様に装着する。
【0029】9は絞り切換手段であり、ステッピングモ
−タ−等で構成され、CPU12の指令に基づき絞り部
材3の絞りを切り替える。
【0030】4は測光手段であり、被写体の輝度情報を
得る。5は撮像回路であり、光電変換素子2より得られ
た電気信号を記録や、演算に適した信号に変換して出力
する。6は記録手段であり、撮像回路5より出力された
信号を記録する。7は演算手段であり、撮像回路5より
出力された信号をもとに、光電変換素子2の面上におけ
る被写体像の合焦状態を演算して求める。
【0031】10はメイン電源/モ−ド切換スイッチで
あり、本装置全体の電源のON/OFF及び撮影・再生等のモ
−ドを切り替える。11はレリ−ズスイッチであり、撮
影時において撮影動作のタイミングを入力するもので、
第1のストロ−クでスイッチ1がONし、第1のストロ−
クより大きい第2のストロ−クでスイッチ2がONする。
【0032】CPU12はメイン電源/モ−ド切換スイ
ッチ10により設定されたモ−ドに必要なブロックに電
源を入れたり、レリ−ズスイッチ11の信号を基に記録
手段6・撮像回路5・測光手段4・演算手段7等の作動
タイミングを指示したり、フォ−カスレンズ駆動手段8
を介してフォ−カスレンズ1−aを駆動したり、フォ−
カスレンズ1−aの位置情報を得たり、演算手段7の信
号を基にフォ−カスレンズ駆動手段8を制御したり、測
光素子4・演算手段7の信号を基に絞り切換え手段9を
制御したり、各ブロックより必要な情報を得て被写体の
被写体距離や被写界深度を算出したり、撮影レンズ1の
FNoを算出したり、焦点距離等を算出したり等、各ブ
ロックの信号を基に必要なブロックに作動信号を与えた
り、受け取ったり、或は演算したり等している。
【0033】13は高速モ−ド切換スイッチであり、撮
影者が合焦精度を落としても撮影タイミングのずれを少
なく高速で撮影したいと意図する時に使用する。
【0034】15は閾値記憶手段であり、CPU12が
算出した被写界深度に関連するD値と比較する閾値E
(fi ,φj )を記憶しているもので、例えばEEPR
OMを使用する。
【0035】なお閾値記憶手段に記憶させる閾値E(f
i ,φj )は次のようにして決定する。予め次の実験を
行う。撮影レンズの焦点距離がfi 、その時の撮影に適
する絞り径がφj であるとする。自己相関合焦方式で合
焦動作をした時の合焦被写体距離がuで、レンズデ−タ
とφJ とから計算できる入射瞳の大きさをDF とする
と、DF とuと許容錯乱円径δ’とを用いて次の近距離
被写界深度D値を計算する。
【0036】D=2u2 ・δ’/(fi ・DF ) そして、このD値とこの時点(1回自己相関合焦動作を
行った後)のピントずれとの関係を調べる。これを多く
の被写体について実験より求めた後、D値がある閾値よ
り大きければ自己相関方式のみの合焦動作でピントずれ
が許容できる閾値を決定する。この閾値は1つでも良い
し、又焦点距離fi や絞りの径φj に関連した複数の値
でも良い。従ってこの閾値をE(fi ,φj )と表示す
る。
【0037】上記構成の自動焦点調節装置において、撮
影時のフロ−チャ−トを図3に示し、被写体の合焦動作
を中心に説明する。
【0038】先ずメイン電源/モ−ド切換スイッチが撮
影モ−ドに設定されると(S1)、CPU12の作動信
号により、記録手段6が撮像回路5より出力される信号
を記録可能な状態にイニシャライズされる(S2)。次
に撮影者は不図示で公知の外部ファインダ−で被写体の
撮影構図を決める。次にレリ−ズスイッチ11のスイッ
チ1がONされると(S3)、光電変換素子2・撮像回路
5・演算手段7の回路の電源がONされる(S4)。
【0039】次に測光手段4により被写体輝度が測ら
れ、その情報がCPU12に送られる(S5)。同時に
CPU12の作動信号により絞り切換手段9が駆動さ
れ、絞り部材3の自己相関合焦用絞り3−aが撮影レン
ズの光路中に装着される(S6)。次に上記の被写体測
光情報を基に、自己相関合焦方式による合焦手段に適し
た電子シャッタ−のスピ−ドがCPU12に依って決定
され、これによって決定されたシャッタ−スピ−ドにて
被写体像が光電変換素子2に蓄積され、次いで1フィ−
ルド即ち1画面1/60秒のTV信号レ−トの電気信号
として撮像回路5に取り込まれる。この光学装置はこの
信号を使って自己相関合焦を行い(S7)、レンズを駆
動する(S8)。
【0040】次にCPU12は被写体輝度情報をもとに
図4のプログラム線図により、撮影に適した電子シャッ
タ−スピ−ドを決定し、同時に開放絞り、中絞り及び小
絞りの内のいずれかを選択し、絞り切換手段9を駆動し
て選択した絞りへ切り換える(S9)。この絞り部材3
の切換えは光電変換素子2から撮像回路5に取り込む被
写体映像信号に影響を及ぼさないよう、映像信号の垂直
帰線消去期間中に行う。
【0041】次に高速モ−ドが選択されているか否かを
判断し(S9’)、高速モ−ドであれば直ちにS12へ
進み、この時点でスイッチ2がonであれば撮影・記録
(S13)が行われる。S9’で、通常モ−ドであれば
S10’に進む。
【0042】S10’に於いてCPU12は先ずこの状
態での被写体距離uを算出する。即ち予め記憶している
撮影レンズ1のデ−タとズ−ムレンズ駆動手段14から
得られるズ−ムレンズ位置情報から焦点距離fi を算出
し、この焦点距離fi とフォ−カスレンズ駆動手段8か
ら得られるフォ−カスレンズ1−aの位置情報とを用い
て被写体距離uを計算する。さらにレンズデ−タと焦点
距離情報及びフォ−カスレンズ情報と絞り径φJ とから
計算できる入射瞳の大きさをDF とすると、DF とuと
許容錯乱円径δ’とを用いて次のD値を計算する。
【0043】D=2u2 ・δ’/(fi ・DF ) なお、このD値は近距離に於ける被写界深度を表すもの
である。
【0044】ここで得られたD値を閾値記憶手段15に
記憶している閾値E(fi ,φj )と比較する(S1
0)。もしD値が閾値E(fi ,φj )よりも大きけれ
ば自己相関方式による合焦誤差は許容できると判断し、
直ちにS12へ進む。もしD値が閾値E(fi ,φj
より小さければ自己相関方式による合焦誤差は許容でき
ないと判断し、山登り方式による合焦動作(S11)に
進む。S11では上記決定された電子シャッタ−スピ−
ドにて被写体像が光電変換素子2に蓄積され、1画面1
/60秒のTV信号レ−トの映像信号として、逐次撮像
回路5に取り込まれる。撮像回路5に取り込まれたこの
信号は、山登り合焦方式に適した信号に変換され、演算
回路7に入力される。この入力された信号を基に、演算
手段7は前記従来例で述べたように山登り合焦方式に基
づいて光電変換素子2上での被写体の合焦状態を評価
し、CPU12はこの評価値を利用してフォ−カスレン
ズ駆動手段8を制御し、フォ−カスレンズ1−aが被写
体像を光電変換素子2の面上に合焦となる位置に駆動さ
れる。
【0045】次いでS12へ進み、この時点でレリ−ズ
スイッチのスイッチ2がONされていれば光電変換素子2
に蓄積された被写体像が撮像回路5に取り込まれる。撮
像回路5に取り込まれたこの信号は、記録手段6に記録
するのに適した信号に変換され、記録手段6に記録され
る(S13)。この様にして被写体が記録された後、次
の撮影に備えスタンバイ状態になる。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上のように、所謂自己相関合
焦方式と山登り合焦方式の順で2つの合焦検出方式を用
いて撮影系の合焦検出を行う際、撮影に関する条件を予
め設定しておき、それを満足した時は自己相関合焦方式
のみによる合焦動作に基づく信号を用いて合焦動作を行
うことにより高速フォ−カスを可能とし、又合焦動作に
伴なう消費電力を削減し、効率的な合焦動作を可能とし
た自動焦点調節装置を達成することができる。
【0047】その他本発明によれば、自己相関合焦方式
の合焦動作を実行した後、被写界深度に関連するD値を
求めて、これが実験の結果設定した閾値より大きければ
山登り方式の合焦動作を省く事により、撮影ボタンを押
してから記録されるまでのタイムラグが少ない撮影を可
能とし、以て撮影タイミングのずれを少なくする事が出
来る。更にこの場合、フォ−カシング動作全体の所要時
間が短くなるので、電力の消費が少なくなり、本自動焦
点調節装置を内蔵した光学記録装置では撮影可能枚数が
多くなる、もしくは撮影可能時間が長くなるなどの利点
が生ずる。
【0048】又、撮影者が特に撮影チャンスを逃したく
ないと意図する場合には、撮影者が高速モ−ド切換スイ
ッチに依って高速モ−ドを選択すれば、本自動焦点調節
装置は第1ステップの自己相関合焦方式による合焦を行
った後、D値と閾値の大小判定も行わずに直ちに撮影記
録するので、合焦動作全体の所要時間が更に短くなり、
撮影者の意図に対応出来る。
【0049】以上の様に本発明に依れば高速で精度の良
い焦点合わせが得られると共に消費電力が節約でき、使
用感の良好な自動焦点調節装置を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のブロック図
【図2】 本発明の絞り部材
【図3】 本発明のフロ−チャ−ト
【図4】 プログラム線図
【図5】 従来の自己相関合焦方式の説明図 (A)自己相関合焦方式の光路図 (B)自己相関合焦方式の絞り図 (C)自己相関合焦方式の焦点面上被写体図
【図6】 従来の自己相関合焦方式の自己相関係数図
【図7】 従来の自己相関合焦方式のフロ−チャ−ト
【図8】 従来の山登り合焦方式の説明図 (A)山登り合焦光路図 (B)山登り合焦方式の絞り図 (C)山登り合焦方式の焦点面上被写体図
【図9】 従来の山登り合焦方式の焦点評価値算出フロ
−チャ−ト
【図10】 従来の山登り合焦方式の合焦進行図
【符号の説明】 1 撮影レンズ 1−a フォ−カスレンズ 1−b 変倍部分 2 光電変換素子 3 絞り部材 4 測光手段 5 撮像回路 6 記録手段 7 演算手段 8 フォ−カスレンズ駆動手段 9 絞り切換手段 10 メイン電源・モ−ド 11 レリ−ズスイッチ 切換スイッチ 12 CPU 13 高速モ−ド切換スイッチ 14 変倍部分駆動手段 15 閾値記憶手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 3/10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光路中に複数の開口部と1つの開口部と
    を絞り切換手段で選択的に装着する絞り手段を有した撮
    影系によって被写体像を光電変換素子に結像させ、該光
    電変換素子からの出力信号を用いて演算手段により被写
    体像の結像状態を求め、該演算手段からの出力信号を用
    いてフォ−カスレンズ駆動手段により該撮影系のフォ−
    カスレンズを光軸上移動させて合焦動作を行う際、該絞
    り手段の複数の開口部と1つの開口部とを該撮影系の光
    路中に装着して該合焦動作を行う第1、第2の合焦手段
    とを有し、該第1の合焦手段と第2の合焦手段の順に合
    焦動作を行うとき、第1の合焦手段での合焦動作におい
    て、予め設定した撮影に関する条件を満足したときは第
    1の合焦手段でのみ合焦動作を行ったことを特徴とする
    自動焦点調節装置。
  2. 【請求項2】 前記予め設定した撮影に関する条件は自
    動焦点調節装置のモ−ドが高速モ−ドのときであること
    を特徴とする請求項1の自動焦点調節装置。
  3. 【請求項3】 前記予め設定した撮影に関する条件は、
    被写界深度に関連する値が予め設定した範囲以上である
    ときであることを特徴とする請求項1の自動焦点調節装
    置。
  4. 【請求項4】 前記予め設定した撮影に関する条件は、
    該撮影系の絞り値が予め設定した値以上であることを特
    徴とする請求項1の自動焦点調節装置。
  5. 【請求項5】 前記予め設定した撮影に関する条件は、
    該撮影系の焦点距離が予め設定した値以下であることを
    特徴とする請求項1の自動焦点調節装置。
  6. 【請求項6】 前記予め設定した撮影に関する条件は、
    被写界深度に関連する値が予め設定した範囲以上である
    とき、又は該撮影系の絞り値が予め設定した値以上であ
    るとき、又は該撮影系の焦点距離が予め設定した値以下
    のときの少なくとも1つであることを特徴とする請求項
    1の自動焦点調節装置。
  7. 【請求項7】 前記被写体像の結像状態を前記第1の合
    焦検出手段では前記絞り手段の複数の絞り開口部を介し
    た光束に基づく複数の被写体像の自己相関より求めてお
    り、前記第2の合焦検出手段では前記光電変換素子面上
    での被写体像の鮮鋭度をフィ−ルド毎に比較して求めて
    いることを特徴とする請求項1の自動焦点調節装置。
JP10451694A 1994-04-20 1994-04-20 自動焦点調節装置 Pending JPH07294801A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002258147A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Canon Inc 撮像装置、焦点調整方法および記憶媒体

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