JPH07293215A - 内燃機関の弁駆動装置 - Google Patents

内燃機関の弁駆動装置

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JPH07293215A
JPH07293215A JP6086641A JP8664194A JPH07293215A JP H07293215 A JPH07293215 A JP H07293215A JP 6086641 A JP6086641 A JP 6086641A JP 8664194 A JP8664194 A JP 8664194A JP H07293215 A JPH07293215 A JP H07293215A
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power source
internal combustion
combustion engine
power supply
voltage
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Takashi Deo
隆志 出尾
Iwao Maeda
岩夫 前田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L9/00Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically
    • F01L9/20Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically by electric means

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は供給された電流に応じた電磁力を発
生して内燃機関の弁体を駆動する電磁アクチュエータを
備える内燃機関の弁駆動装置に関し、簡易な構成で高電
圧駆動電圧と低電圧駆動電圧とを発生させることを目的
とする。 【構成】 内燃機関が搭載する12V用システム12用
の既存の電源(第1の電源)10と直列に第2の電源1
4を設ける。第2の電源14と電磁アクチュエータ30
の正極端子30aとを第1のスイッチ16を介して接続
する。第1の電源10の正極端子(第2の電源14の負
極端子)と電磁アクチュエータ30の正極端子30bと
を第2のスイッチ18を介して接続する。第1の電源1
0の負極端子を電磁アクチュエータ30の接地端子に接
続する。内燃機関の運転状態に応じて直列時の電圧、又
は単独の電圧を電磁アクチュエータ30に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の弁駆動装置
に係り、特に供給された電流に応じた電磁力を発生して
内燃機関の弁体を駆動する電磁アクチュエータを備える
内燃機関の弁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の吸排気弁等の弁体
を、電磁ソレノイドの発する電磁力により駆動する電磁
駆動バルブ装置が知られている。この装置によれば、内
燃機関において一般に必要とされていた弁体駆動用のカ
ム機構等が不要となることに加え、弁体の開閉弁時期が
任意に変更でき、内燃機関の運転状態に応じて理想的な
開閉弁時期を実現することができる。
【0003】ところで、かかる電磁駆動バルブ装置にお
いて良好な応答性を確保するためには、電磁ソレノイド
に大電流を流通させて強磁界を発生せしめることが有効
である。
【0004】一方、電磁ソレノイドが発生する磁界の強
度と、その磁界に起因して弁体に作用する電磁引力との
関係は常に一定ではなく、弁体が電磁引力に引かれて変
位し、それに伴って弁体周辺に形成される磁気回路の磁
気抵抗が低下するほど大きな電磁引力が得られる。
【0005】従って、電磁引力によって変位した弁体を
その変位端において保持するためには、比較的小さな磁
界が生じていれば足り、すなわち電磁ソレノイドには比
較的小さな電流が供給されていれば足り、消費電力を低
減する観点からすれば、電磁ソレノイドに対して常に大
電流を供給することは必ずしも好ましい状態ではない。
【0006】このため本出願人は、特願平5−3186
72において、DC−DCコンバータにより高電圧を発
生せしめ、更にその高電圧をコンデンサに蓄え、コンデ
ンサの放電特性を利用して、弁体の変位初期において大
電流を確保しつつ、弁体の変位終期において過剰電流を
抑制する装置を提案している。
【0007】この場合、弁体の変位初期においてはDC
−DCコンバータにより昇圧された電圧が電磁ソレノイ
ドに供給されるため、弁体は良好な応答性の下に変位を
開始し、その後変位が進むにつれてコンデンサからの放
電電流が減少し、省電力化が実現されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置は、電磁駆動バルブの応答性確保に必要な高電圧を高
価なDC−DCコンバータによって発生させる構成であ
ることから、コスト上の不利益を免れないという問題を
有していた。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、内燃機関が電装品の電源として備える既存の電
源に加えて電圧昇圧用に電源を設け、必要に応じてこれ
ら2つの電源を直列に、又は個々に、電磁アクチュエー
タに接続することで所望の高電圧と低電圧とを発生させ
て上記の課題を解決する内燃機関の弁駆動装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は、上記の目的を達
成する内燃機関の弁駆動装置の原理構成図を示す。すな
わち、上記の目的は、図1に示すように、搭載する電装
品の電源として第1の電源M1を備えると共に、供給さ
れる電流に応じた電磁力を発生して前記弁体を開閉せし
める電磁アクチュエータM2を備える内燃機関の弁駆動
装置において、前記第1の電源M1と別個に設けられた
第2の電源M3と、内燃機関の運転状態に応じて、前記
電磁アクチュエータM2に対して前記第1の電源M1及
び前記第2の電源M3を直列に接続する高圧状態と、前
記第1の電源M1又は前記第2の電源M3の何れか一方
を接続する低圧状態とを切り換える電源接続切替手段M
4とを備える内燃機関の弁駆動装置により達成される。
【0011】また、上記構成の内燃機関の弁駆動装置に
おいて、運転状態に応じて所定の充電電流を発生するオ
ルタネータM5と、該オルタネータを、前記第1の電源
M1及び前記第2の電源M3に選択的に接続する機能を
有し、前記内燃機関の回転積算数が所定値に達する毎に
前記オルタネータM5の接続を前記第1の電源M1から
前記第2の電源M3に切り換えて、充電する電源を切り
換える充電電源切替手段M6とを備える内燃機関の弁駆
動装置は、前記第1の電源M1と前記第2の電源とを共
に良好な充電状態に維持するのに有効である。
【0012】
【作用】本発明に係る内燃機関の弁駆動装置の第1の態
様において、前記電源接続切替手段M4は、内燃機関の
運転状態に応じて電源接続状態を切り換えて、前記第1
の電源M1と前記第2の電源M3とを直列に、又は前記
第1の電源M1と前記第2の電源M3の何れか一方を、
前記電磁アクチュエータM2に接続する。
【0013】この結果、前記電磁アクチュエータM2に
は、前記第1の電源M1と前記第2の電源M3とを直列
に接続した際に生ずる高電圧と、前記第1の電源M1又
は前記第2の電源M3の端子電圧そのままの低電圧と
が、選択的に印加されることになる。
【0014】また、本発明に係る内燃機関の弁駆動装置
の第2の態様において、前記充電電源切替手段M6は、
定常状態においては、前記オルタネータM5を前記第1
の電源M1に接続し、該第1の電源M1を適切に充電す
る。そして、内燃機関の回転積算数が所定回転数に達す
る毎に、すなわち前記電磁アクチュエータM2の作動積
算回数が所定回数に達する毎に、前記オルタネータM5
を前記第2の電源M3に接続し、該第2の電源M3を適
切な充電状態とする。
【0015】この際、前記第2の電源M3は、前記電磁
アクチュエータM2専用に設けられた電源であることか
ら、該第2の電源M3から流出する電荷量と電磁アクチ
ュエータM2の作動積算数との間には相関がある。従っ
て、前記充電電源切替手段M6が上記の如く充電電源を
切り換える場合、前記第2の電源M3は、過放電となる
ことなく適切な充電状態が維持される。
【0016】
【実施例】図2は、本発明の一実施例である内燃機関の
弁駆動装置の全体構成を表す回路図を示す。尚、本実施
例の弁駆動装置は、各種電子制御ユニット、センサ、ア
クチュエータ等の電装品が12V駆動用に統一された内
燃機関に搭載することを想定して構成した装置である。
【0017】第1の電源10は、内燃機関が搭載する1
2V用システム12の電源として機能する電源であり、
一般に内燃機関が備える既存の12Vバッテリにより構
成される。
【0018】この第1の電源10の負極端子は、12V
用システムの接地端子、及び後述する電磁駆動バルブ駆
動用電磁アクチュエータ(以下、単に電磁アクチュエー
タと称す)の接地端子と共に接地されており、一方、そ
の正極端子には、第2の電源14の負極端子が接続され
ている。
【0019】第2の電源14は、電磁アクチュエータ3
0駆動専用の12V電源であり、その正極端子は、第1
スイッチ16を介して電磁アクチュエータ30の正極端
子30aに接続されている。すなわち、本実施例の電磁
アクチュエータ30には、第1のスイッチ16を介して
第1及び第2の電源10,14が直列に接続されてい
る。
【0020】また、電磁アクチュエータ30の正極端子
30bには、第2スイッチ18を介して第1の電源10
の正極端子が接続されている。すなわち、第2スイッチ
が閉じることにより形成される閉ループによれば、電磁
アクチュエータ30には第1の電源10の両端電圧がそ
のまま印加されることになる。尚、電磁アクチュエータ
30の2つの正極端子30a,30bは、電気的に導通
しており実質的には同一の端子である。
【0021】また、第2の電源14の正極端子は、第3
スイッチ20を介してオルタネータ22の正極端子22
aに接続されている。この正極端子22aは、更に第4
スイッチ24を介して第2の電源14の負極端子、すな
わち第1の電源10の正極端子に接続されている。一
方、オルタネータ22の負極端子22bは、2つの接点
及びを有する第5スイッチ26を介して、第1の電
源10の正極又は負極端子に接続される。
【0022】ここで、オルタネータ22は、内燃機関の
駆動力を動力源として直流電流を発生する周知の12V
用発電装置である。すなわち、本実施例の弁駆動装置に
おいては、第3スイッチ20を開放した状態で第4スイ
ッチ24を閉じ、かつ第5スイッチ26を端子に接触
させた場合、第1の電源10にオルタネータ22が接続
された状態となり、一方第4スイッチ24を開放した状
態で第3スイッチ20を閉じ、かつ第5スイッチ26を
端子に接触させた場合、第2の電源14にオルタネー
タ22が接続された状態となる。
【0023】以下、上記した弁駆動装置の動作について
説明するが、それに先立って本実施例の弁駆動装置が駆
動する電磁駆動バルブの概要について、図3及び図4を
参照して説明する。
【0024】図3は弁体32を備える電磁アクチュエー
タ30を内燃機関のシリンダヘッド34に装着した様子
を示す図である。
【0025】図3において、弁体32は、図中下端部を
燃焼室36内に露出させた状態で、ポート38に配設さ
れている。ポート38の下端部には、弁体32の弁座と
して機能するバルブシート39が配設されており、弁体
32が上下動することによりポート38が開閉される。
【0026】弁体32は、バルブガイド40内を往復摺
動するロッド42により支持されている。このロッド4
2の上端部には磁性体からなるプランジャ44が固着さ
れている。プランジャ44は略円盤状とされており、第
1のソレノイド46と第2のソレノイド48との間に配
設されている。
【0027】ここで、第1のソレノイド46は、ヨーク
50に、第2のソレノイド48はヨーク52にそれぞれ
包囲されている。また、ヨーク50の中空部にはコイル
ばね54が、ヨーク52の中空部にはコイルばね56が
それぞれ配設されている。
【0028】コイルばね54は、その上端がストッパ5
8に、その下端がプランジャ44にそれぞれ固着されて
いる。一方、コイルばね56は、その上端がプランジャ
44に、その下端がヨーク52にそれぞれ固着されてい
る。
【0029】つまり、プランジャ44は、コイルばね5
4により下方に、コイルばね56により上方にそれぞれ
付勢されており、それらの付勢力が釣り合う位置を中立
位置として支持される。尚、図3は、プランジャ44が
中立位置である場合、すなわち弁体32が中立位置であ
る場合を示している。
【0030】ところで、プランジャ44は磁性体からな
るため、第1のソレノイド46に電流を流通させてその
内外を還流する磁界を生ぜしめると、その結果生ずる電
磁引力により図中上方に吸引されて第1のソレノイド4
6に吸着される。一方、第2のソレノイド48に電流を
流通させてその内外を還流する磁界を生ぜしめた場合
は、その結果発生する電磁引力によりプランジャ44は
図中下方に吸引され、第2のソレノイド48に吸着され
る。
【0031】従って、第1及び第2のソレノイド46及
び48に、交互に適当な電流を流通させることとすれ
ば、プランジャ44の変位に伴って弁体32が上限に変
位することになり、ポート38の開閉状態が適当に切り
換えられることになる。
【0032】ところで、図4は、横軸にプランジャ44
の変位xを、縦軸にコイルばね54,56によるプラン
ジャ44に対する付勢力、及び第1又は第2のソレノイ
ド46,48からプランジャ44に対して作用する電磁
引力の大きさを示した特性図である。
【0033】図4中、実線Iはコイルばね54,56か
らプランジャ44に与えられる付勢力の特性を表したも
のであるが、周知のとおり中点位置からの変位が増加す
るにつれて(すなわち上限又は下限位置に向けて変位す
るにつれて)両コイルばねのばね定数の和に比例した傾
きで増加する直線的傾向となる。
【0034】つまり、プランジャ44には、変位xに応
じて実線Iで示す付勢力が作用することになり、プラン
ジャ44を静止状態から起動して上限(又は下限)位置
まで移動させ、第1のソレノイド46(又は第2のソレ
ノイド48)により吸着保持された状態を形成するため
には、常に実線Iを超える電磁引力を得るため、第1の
ソレノイド46(又は第2のソレノイド48)に実線II
に示す如き特性を発揮させる必要がある。
【0035】一方、プランジャ44が第1のソレノイド
46(又は第2のソレノイド48)に吸着された状態で
は、コイルバネ54,56にエネルギが蓄えられてお
り、第1のソレノイド46(又は第2のソレノイド4
8)への通電を停止して、その電磁引力を解除すると、
プランジャ44はコイルばね23,24の復元力にした
がって自由振動を開始する。
【0036】ところが、プランジャ44の自由振動に
は、ロッド42とバルブガイド40との摩擦損失等の機
械的損失が伴うため、プランジャ44は、図4に示すよ
うに、最大源その下限位置(又は上限位置)からΔxの
位置までしか変位し得ない。
【0037】従って、弁体32の開閉運動を持続させる
ためには、機械的な摩擦損失等により失われるエネルギ
を第1又は第2のソレノイド46,48によって補う必
要があるが、この場合、Δxの位置に到達したプランジ
ャ44を下限位置(又は上限位置)に到達させることが
できれば足り、停止状態にあるプランジャ44を駆動す
る場合に比べてより小さな電磁引力で十分に駆動状態を
維持できる。
【0038】より具体的には、第1又は第2のソレノイ
ド46,48に、図4中Δxの位置において実線Iを超
えたところに位置する実線III の如き吸引力特性を与え
ることができれば、以後の駆動状態の維持が可能であ
る。
【0039】つまり、本実施例の電磁アクチュエータ3
0を駆動する場合、その起動時においては、図4中に実
線IIで示す如く大きな吸引力特性が、起動後においては
図4中に実線III で示す比較的小さな吸引力特性がそれ
ぞれ実現できることが望ましい。このため、電磁アクチ
ュエータ30の駆動装置としては、かかる特性を満足し
得る高低2段階の駆動電圧を発生し得ることが望まれ
る。
【0040】尚、弁体32は内燃機関の吸排気弁を構成
する部材であることから、内燃機関の運転中は開弁又は
閉弁状態で所定時間保持される。この場合、吸引力特性
としては図4中実線IVで示す如く上記実線III に比べて
更に小さな吸引力特性で十分である。従って、この意味
でも、電磁アクチュエータ30の駆動電圧が切り換え可
能であるとすれば、消費電力の低減に有効である。
【0041】これに対して、上記図2に示す本実施例の
弁駆動装置は、第1のスイッチ16を閉じ、かつ第2の
スイッチ18を開放した場合、電磁アクチュエータ30
には直列に第1の電源10及び第2の電源14が接続さ
れ、24Vの駆動電圧が実現され、一方、第1のスイッ
チ16を開放し、かつ第2のスイッチ18を閉じた場
合、電磁アクチュエータ30には第1の電源10の正極
・負極がそのまま接続され、12Vの駆動電圧が実現さ
れる。
【0042】このように、本実施例の弁駆動装置によれ
ば、DC−DCコンバータを用いることなく、24Vと
12Vの2段階の駆動電圧を形成することができる。従
って、これらの駆動電圧を内燃機関の運転状態に応じて
適切に切り換えることとすれば、電磁アクチュエータ3
0を、適切な応答性の下に、かつ少ない消費電力で、駆
動することが可能となる。
【0043】尚、本実施例においては、上記第1及び第
2のスイッチ16,18が前記した電源接続切替手段M
4に相当しており、低電圧の駆動電圧は、第1の電源1
0が発生する構成としているが、これに限るものではな
く、第2の電源14により低電圧の駆動電圧を発生する
ように回路を構成してもよい。
【0044】また、図5〜図7は、本実施例における駆
動電圧の切り換え処理の例を示すフローチャートであ
る。
【0045】即ち、図5は、内燃機関が運転中か否かに
より駆動電圧を切り換える例であり、ステップ100に
おいて機関運転中でないと判断された場合はステップ1
02において第1スイッチ16をオフ、かつ第2スイッ
チ18をオンとして12Vの低電圧駆動電圧を設定し、
一方機関運転中であれば、ステップ104において第1
スイッチ16をオン、かつ第2スイッチ18をオフとし
て24Vの高電圧駆動電圧を設定する。
【0046】また、図6は、内燃機関が始動時か否か、
すなわちプランジャ44を中立位置から起動する必要が
あるか否かを基準に駆動電圧を切り換える例である。本
ルーチンにおいては、ステップ200において内燃機関
が始動時か否かを判別する。そして、始動時であると判
別された場合は、電磁アクチュエータ30の駆動に高電
圧が必要であると判断してステップ204へ進んで高電
圧の設定を行い、一方既に始動済であると判別された場
合は、低電圧の駆動電圧で十分であると判断してステッ
プ202の処理を実行する。
【0047】尚、本ルーチンの処理は、上記図4中実線
IIと実線III の切り換えを実現することを目的として実
行する処理であり、これにより良好な応答性と低消費電
力特性が実現できる。
【0048】図7は、プランジャ44が上限位置又は下
限位置に存在しているかを基準に駆動電圧を切り換える
例である。すなわち、ステップ300でプランジャが上
限又は下限位置にあるかを判別し、その結果上限又は下
限位置ではないと判別された場合はステップ302の処
理を、上限又は下限位置であると判断された場合はステ
ップ304の処理を実行する。
【0049】尚、本ルーチンの処理は、上記図4中実線
Iと実線IVに示す特性の切り換えを目的として実行する
処理であり、これにより上述した応答性の確保と省電力
化の両立が可能である。
【0050】ところで、上記したように、本実施例の弁
起動装置が備える2つの電源のうち第1の電源10は電
磁アクチュエータ30の電源であると共に、内燃機関が
搭載する他の電装品の電源としても機能している。一
方、第2の電源14は、電磁アクチュエータ30専用の
電源であり、電磁アクチュエータ30の他には負荷が接
続されていない。
【0051】このため、第2の電源14は第1の電源1
0とを比較して単位時間当たりの放電量が少なく、常時
充電を行わなくとも適切な充電状態の維持が可能であ
る。そこで、本実施例においては、12V用システム1
2を搭載するに際して元来必要とされるオルタネータ2
2を、最低限必要な場合に限って第2の電源14用の充
電装置としても機能させることで、新たにオルタネータ
を加設することなく2つの電源の適正な充電状態維持を
図っている。
【0052】すなわち、オルタネータ22は、各種電装
品によって消費される電力を補充すべく電気的負荷に応
じた起電力を発生し、その両端には常に12Vを僅かに
越える電圧が生じている。
【0053】従って、第3スイッチ20を開放、第4ス
イッチ24を閉成、かつ第5スイッチを端子側にセッ
トした場合(以下、第1のモードと称す)には、第1の
電源10に充電電流が供給される。
【0054】また、第3スイッチ20を閉成、第4スイ
ッチ24を開放、かつ第5スイッチを端子側にセット
した場合(以下、第2のモードと称す)には、第2の電
源14に充電電流が供給されることになる。
【0055】そして、本実施例においては、定常状態に
おいては、第1のモードにより第1の電源10を充電
し、第2の電源14の蓄電電荷量が低減した場合に限
り、一時的に第2のモードにより第2の電源14を充電
することとしている。
【0056】尚、第1のモードと第2のモードとを切り
換える際には、オルタネータ22の両端に24Vの電圧
が印加される状態が形成されないように留意する必要が
あるが、第5スイッチ26を一旦中立位置とした後で他
のスイッチを操作することとすれば、確実にかかる事態
は回避することができる。
【0057】ところで、第2の電源14の蓄電電荷量が
低減したか否かは、その端子電圧を測定することによ
り、又はその流出入電流の累計を測定することで検出す
ることが可能である。更に、本実施例の第2の電源14
は電磁アクチュエータ30専用の電源であることから、
電磁アクチュエータ30の作動回数、すなわち内燃機関
の回転積算数に基づいて、その蓄電状態を推定すること
も可能である。
【0058】図8は、かかる点に着目して行う充電モー
ド切り換え処理のフローチャートを示したものであり、
本ルーチンに沿って処理を実行することにより、前記し
た充電電源切り換え手段M6が実現される。
【0059】すなわち図8に示すルーチンにおいては、
先ずステップ400において内燃機関の回転積算数Nが
所定値Kに達しているかを判別する。ここで、N≧Kが
不成立であると判別された場合は、ステップ402へ進
んで第1のモードを設定し、以後ステップ404におい
て回転積算数Nを更にカウントして処理を終了する。N
がKに達する以前においては、未だ第2の電源14に十
分な電荷が蓄えられていると推定できるからである。
【0060】一方、ステップ400においてN≧Kが成
立すると判別された場合は、第2の電源14の電荷が相
当量消費されたと判断し、以後ステップ406へ進んで
第2のモードを選択して第2の電源14の充電を開始す
る。
【0061】そして、ステップ408において充電が完
了したかを判別し、まだ完了していないと判別された場
合はステップ410をジャンプして、既に完了している
と判別された場合はステップ410においてNを“0”
にクリアして、今回の処理を終了する。
【0062】この結果、第2の電源14の充電が終了す
ると共に、速やかに第1のモードが設定されることにな
り、再び第1の電源10の充電が開始される。そして、
かかる処理が繰り返し実行することにより、第1の電源
10及び第2の電源14を、共に過不足なく適切な充電
状態に維持することができる。
【0063】尚、上記ステップ408における充電完了
の判別は、例えば所定時間の経過、または第2の電源1
4の端子電圧等に基づいて行うことができる。
【0064】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、DC−DCコンバータを用いることなく、既存の電
源(第1の電源)に加えて第2の電源と電源接続切替手
段とを加設するだけで、所望の高電圧と低電圧とを発生
させることができる。
【0065】このため、本発明に係る内燃機関の弁駆動
装置によれば、電磁アクチュエータの応答性向上と消費
電力の低減とを、安価に両立する内燃機関の弁駆動装置
を実現することができる。
【0066】また、請求項2記載の発明によれば、第2
の電源は、その充電量が不足しない範囲で必要な場合に
のみ充電が行われる。このため、本発明に係る内燃機関
の弁駆動装置によれば、内燃機関が搭載する他の電装品
の電源としても機能する第1の電源と、電磁アクチュエ
ータ専用の電源である第2の電源とを、単一のオルタネ
ータによって共に適切な充電状態に維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃機関の弁駆動装置の原理構成
図である。
【図2】本発明の一実施例である内燃機関の弁駆動装置
の全体構成を表す回路図である。
【図3】本実施例の電磁アクチュエータを内燃機関に搭
載した状態を表す図である。
【図4】本実施例の電磁アクチュエータを特性を表す図
である。
【図5】本実施例において実行する電源接続切替処理の
一例である。
【図6】本実施例において実行する電源接続切替処理の
他の例である。
【図7】本実施例において実行する電源接続切替処理の
別の例である。
【図8】本実施例において実行する充電電源切替処理の
一例である。
【符号の説明】
M1,10 第1の電源 M2,30 電磁アクチュエータ M3,14 第2の電源 M4 電源接続切替手段 M5,22 オルタネータ M6 充電電源切替手段 16 第1のスイッチ 18 第2のスイッチ 20 第3のスイッチ 24 第4のスイッチ 26 第5のスイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載する電装品の電源として第1の電源
    を備えると共に、供給される電流に応じた電磁力を発生
    して前記弁体を開閉せしめる電磁アクチュエータを備え
    る内燃機関の弁駆動装置において、 前記第1の電源と別個に設けられた第2の電源と、 内燃機関の運転状態に応じて、前記電磁アクチュエータ
    に対して前記第1の電源及び前記第2の電源を直列に接
    続する高圧状態と、前記第1の電源又は前記第2の電源
    の何れか一方を接続する低圧状態とを切り換える電源接
    続切替手段とを備えることを特徴とする内燃機関の弁駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関の弁駆動装置に
    おいて、 運転状態に応じて所定の充電電流を発生するオルタネー
    タと、 該オルタネータを、前記第1の電源及び前記第2の電源
    に選択的に接続する機能を有し、前記内燃機関の回転積
    算数が所定値に達する毎に前記オルタネータの接続を前
    記第1の電源から前記第2の電源に切り換えて、充電す
    る電源を切り換える充電電源切替手段とを備えることを
    特徴とする内燃機関の弁駆動装置。
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