JPH07291757A - 発泡性無機質組成物 - Google Patents

発泡性無機質組成物

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JPH07291757A
JPH07291757A JP19552694A JP19552694A JPH07291757A JP H07291757 A JPH07291757 A JP H07291757A JP 19552694 A JP19552694 A JP 19552694A JP 19552694 A JP19552694 A JP 19552694A JP H07291757 A JPH07291757 A JP H07291757A
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powder
weight
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clay
fly ash
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JP19552694A
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Masahito Yamamoto
雅人 山本
Zenji Nozaki
善治 野崎
Hiromi Sakota
博美 迫田
Masakatsu Sakamoto
正勝 坂本
Yuzo Yokoyama
祐三 横山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/24Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing alkyl, ammonium or metal silicates; containing silica sols
    • C04B28/26Silicates of the alkali metals
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
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Abstract

(57)【要約】 【目的】気泡の均一性、耐水性に優れ、高強度で低比重
でありながら熱収縮率の小さい発泡体を得ることのでき
る発泡性無機質組成物を提供する。 【構成】 粒径が10μm以下の粉体を80重量%以上
含有するフライアッシュ、粘土、メタカオリン等反応性
無機質粉体100重量部と、アルカリ金属珪酸塩0.2
〜450重量部と、平均粒径が0.01〜35μmの粒
状物であるかあるいは長尺方向の長さが1〜250μm
であり形状が柱状又は針状の無機質充填材20〜800
重量部と、粒径が200μm以下のアルミニウム粉末
0.01〜2重量部および水35〜1,500重量部と
からなることを特徴とする発泡性無機質組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発泡性無機質組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルカリの存在下で熱により硬
化、発泡する無機質組成物については、幾つか提案され
ている。例えば、(a)発泡剤を用いることなく加熱下
において水蒸気の発生をもって発泡体を得る方法、ある
いは(b)金属粉体を加えてガスを発生させ発泡体を得
る方法などが知られていた。たとえば(b)の方法とし
ては、特開昭57−77062号公報には(A)水可溶
性アルカリ珪酸塩、(B)金属系発泡剤、(C)フライ
アッシュまたは高炉鉱滓及び(D)水を有効成分として
なる発泡性を有する無機質組成物が記載されている。
【0003】しかし、上記の組成物を用いて得られた発
泡体は気泡の均一性に欠け、耐水性に劣り、低強度で低
倍率の発泡体しか得られず、さらに乾燥時に熱収縮が発
生し、クラックが発生するなどの問題があった。
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題を
解決し、気泡の均一性、耐水性に優れ、高強度で低比重
でありながら熱収縮率の小さい発泡体を得ることのでき
る発泡性無機質組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】本発明において使用されるフライアッシュ
とはJIS A 6201に規定される、微粉炭燃焼ボ
イラーから集塵器で採取する微小な灰の粒子をいい、シ
リカ45%以上、湿分1%以下、強熱減量5%以下、比
重1.95以上、比表面積2,700cm2 /g以上、
44μm標準篩を75%以上が通過するものである。
【0006】本発明において使用される(A)成分のう
ち、フライアッシュのうち、粒径が10μm以下であ
るものを80重量%以上含有する反応性無機質粉体と
は、上記フライアッシュをふるい分けや風力や静電気力
等を利用して10μmを超える粒子を分離除去して得ら
れる。猶、上記加工に際して上記粉砕や分級、分離の方
法は併用されてもよい。
【0007】粒径10μm以下の反応性無機質粉末の量
は、少なくなるとアルカリ金属珪酸塩との反応性が低下
し、発泡性無機質組成物を発泡させて得られる発泡体は
発泡過程における破泡によって、気泡の均一性を欠き、
発泡倍率も低いものしか得られない。又、反応性の低下
によって、上記組成物の硬化も不良となり、得られる発
泡体の強度も脆弱なものとなってしまうので粒径10μ
m以下の反応性無機質粉末の量は80重量%以上に限定
される。
【0008】本発明において使用される(A)成分のう
ち、において、400〜1,000℃で焼成したフラ
イアッシュを使用する。フライアッシュは一般に黒色で
あるので、着色を必要とする用途に使用する場合、40
0℃以上の温度で焼成して脱色するが、1,000℃を
超える温度で焼成すると、上記アルカリ金属珪酸塩との
反応性が低下するので、上記範囲の温度で焼成すること
が好ましい。
【0009】本発明において使用される(A)成分のう
ち、及びにおいて、フライアッシュ及び粘土を熔融
し、気体中に噴霧することによって反応性無機質粉体を
得ているが、気体中に噴霧する方法として、セラミック
コーティングに適用される溶射技術が応用される。この
溶射技術は、好ましくは上記フライアッシュ及び粘土が
2,000〜16,000℃の温度で熔融され、30〜
800m/秒の速度で噴霧されるものであり、具体的に
は、プラズマ溶射法、高エネルギーガス溶射法、アーク
溶射法等が採用される。
【0010】上記溶射技術によって得られる反応性無機
質粉体は、一般にその比表面積が0.1〜100m2
g、好ましくは0.1〜60m2 /gにコントロールさ
れる。
【0011】本発明において使用される(A)成分のう
ち、乃至の粘土は、化学組成として、SiO2 5〜
85重量%、Al2 3 90〜10重量%を含有するこ
とが好ましい。このような粘土としては、例えば、カオ
リン鉱物(カオリナイト、ゲィッカナイト、ナクライ
ト、ハロイサイト等)、雲母粘土鉱物(白雲母、イライ
ト、フェンジャイト、海縁石、セラドナイト、パラゴナ
イト、ブランマライト等)、スメクタイト(モンモリロ
ナイト、バイデイト、ノントロライト、サボナイト、ソ
ーコナイト等)、緑泥岩、パイロフィライト、タルク、
バーミキュライト、ろう岩、ばん土頁岩等が挙げられる
が、組成、粒度等が適当であれば、これらに限定される
ものではない。
【0012】本発明において使用される(A)成分のう
ち、乃至の粘土及びメタカオリンに0.1〜30k
wh/Kgの機械的エネルギーを作用させて反応性無機
質粉体を得ているが、本発明において、機械的エネルギ
ーとは圧縮力、剪断力、衝撃力等を指し、これらは単独
で作用させてもよいし、2種以上を複合させてもよい。
これらを具体的に作用させる機器としては、例えば、ボ
ールミル、振動ミル、遊星ミル、媒体攪拌型ミル、ロー
ラミル、乳鉢、ジェット粉砕装置等が挙げられる。
【0013】上記乃至の粘土及びメタカオリンの粒
径は特に限定されないが、機械的エネルギーを有効に作
用させるには平均粒径が0.01〜500μmが好まし
く、更に好ましくは0.1〜100μmである。
【0014】上記及びの粘土に作用させる機械的エ
ネルギーが0.1kwh/Kg未満であると、アルカリ
金属珪酸塩との反応性が低下し、30kwh/Kgを超
えると、上記粉砕装置等への負荷が大きくなり、装置の
磨耗、損傷が増大し、上記粘土への不純物の混入等の問
題が発生するので、0.1〜30kwh/Kgに限定さ
れ、好ましくは1.0〜26kwh/Kgで作用させ
る。
【0015】又、上記のメタカオリンに作用させる機
械的エネルギーを0.1〜30kwh/Kgに限定して
いる理由も、上記及びの粘土の場合と同様である。
【0016】本発明において機械的エネルギーを作用さ
せる際には、必要に応じて粉砕助剤が添加されてもよ
い。粉砕助剤とは、機械的エネルギーを作用させる際に
粘土乃至メタカオリンの粉体の装置内部への付着乃至は
著しい凝集を防ぐもので、例えば、メチルアルコール、
エチルアルコール等のアルコール類、トリエタノールア
ミン等のアルコールアミン類、ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸カルシウムなどの金属石鹸類、アセト
ン蒸気等が挙げられる。これらは単独で使用されてもよ
いし、2種以上が併用されてもよい。
【0017】又、本発明において使用される(A)成分
のうち、の反応性無機質粉体は、粘土に上記機械的エ
ネルギーを作用させた後、更に、100〜750℃に加
熱して得られるが、加熱温度が100℃未満であると、
発泡性無機質組成物の発泡硬化後の成形体の機械的強度
を低下せしめ、750℃を超えると、上記反応性無機質
粉体の結晶化が促進され、アルカリ金属珪酸塩水溶液に
対する溶解性が低下するので、加熱温度は100〜75
0℃に限定され、好ましくは200〜600℃である。
又、加熱時間は短くなると、得られる成形体の機械的強
度を低下せしめ、長くなると、エネルギーコストが増大
するので、1分から5時間が好ましい。
【0018】本発明において使用される無機質充填材
(B)としては、アルカリ金属珪酸塩水溶液に対して活
性が低いものが好ましく、例えば、珪砂、ジルコンサン
ド、結晶質アルミナ、岩石粉末、火山灰(シラス、抗火
石等)、珪灰石、炭酸カルシウム、珪石粉、けいそう
土、雲母、タルク、ワラストナイト、シリカヒューム等
が挙げられるが、アルカリ金属珪酸塩水溶液に対して活
性が低いものであれば、これらに限定されるものではな
い。
【0019】上記無機質充填材(B)として、アルカリ
金属珪酸塩水溶液に対して活性が低いことが求められる
理由は、活性が高いと、アルカリ水溶液及びアルカリ金
属珪酸塩水溶液のゲル化が急速に進み、発泡性無機質組
成物の混合作業や成形作業が難しくなるからである。
【0020】本発明において使用される無機質充填材
(B)のうち、の粒状物であるときには、平均粒径が
小さくなるとアルカリ金属珪酸塩に溶解されやすくな
り、大きくなると熱収縮を抑えきれなくなるので0.0
1〜30μmに限定される。又、の針状、角状あるい
は柱状の形状を有するものであるときには、長軸方向の
長さは短くなると熱収縮を防ぐことが困難になり、長く
なると混練が困難になるので1〜250μmであること
が好ましい。
【0021】本発明において使用される無機質充填材
(B)のうち、の無機質充填材の長軸径(a)と短軸
径(b)の比(a/b)は、50/1を超える場合、成
形が困難となり、気泡が安定せず、不均一になったり、
破泡したりして発泡硬化後の成形体の機械的強度が低下
し、1.5/1未満の場合、得られる成形体の乾燥収
縮、熱収縮が大きく、成形体が歪んだり、亀裂を生じた
りするからである。
【0022】上記の主な理由により、上記の無機質充
填材の長軸径(a)と短軸径(b)の比(a/b)は、
50/1〜1.5/1に限定され、好ましくは30/1
〜2/1、更に好ましくは20/1〜3/1である。
【0023】上記無機質充填材(B)の配合量が、上記
(A)成分の反応性無機質粉体100重量部に対し20
重量部未満の場合、発泡性無機質組成物の発泡硬化後の
成形体の乾燥収縮、熱収縮が大きく、800重量部を超
えると、上記成形体の機械的強度を低下せしめるため、
20〜800重量部に限定されるが、本発明において使
用される無機質充填材(B)のうち、及びの無機質
充填材ともに、好ましくは30〜600重量部、更に好
ましくは40〜400重量部である。
【0024】本発明において使用される無機質充填材
(B)の及びは、上記の如くグループ毎にいずれか
一方のみを単独もしくは2種以上を混合して使用しても
よいが、上記及びを併用することもできる。この上
記及びを併用した場合、それぞれをグループ毎にい
ずれか一方のみを使用した場合よりも発泡硬化後の成形
体の機械的強度を改善する等の新たな効果を発揮する。
猶、上記及びの配合量は、合計で上記(A)成分の
反応性無機質粉体100重量部に対し、20〜800重
量部であり、好ましくは30〜600重量部、更に好ま
しくは40〜400重量部である。
【0025】上記無機質充填材(B)の及びの配合
割合は、の量が全無機質充填材量の60重量%以下で
あることが熱収縮の改善に繋がり、上記新たな効果を発
揮するために必要である。
【0026】本発明において使用されるアルミニウム粉
末(C)は、アルカリ金属珪酸塩水溶液と反応して、気
体を発生する作用を有するが、粒径が200μmを超え
ると、気泡が大きくなりすぎて、発泡硬化後、均一で独
立気泡からなる発泡成形体を形成せず、又、その配合量
は、上記(A)成分の反応性無機質粉体100重量部に
対し2重量部を超えると、発泡時に破泡し、0.01重
量部未満では好ましい発泡倍率の成形体を得ることがで
きない。
【0027】上記の主な理由から、本発明において使用
されるアルミニウム粉末(C)の配合量は、上記(A)
成分の反応性無機質粉体100重量部に対し0.01〜
2重量部に限定され、好ましくは0.02〜1重量部、
更に好ましくは0.03〜0.3重量部である。
【0028】本発明に使用されるアルカリ金属珪酸塩
(D)とはM2 O・nSiO2 (M=K,Na,Liか
ら選ばれる1種以上の金属)で表される珪酸塩であっ
て、nの値は小さくなると緻密な発泡体が得られず、大
きくなると水溶液の粘度が上昇し混合が困難になるので
0.05〜8が好ましく、更に好ましくは0.5〜2.
5である。
【0029】アルカリ金属珪酸塩(D)は水溶液で添加
されるのが好ましく、水溶液濃度は特に限定されない
が、薄くなると上記(A)成分の反応性無機質粉末との
反応性が低下し、濃くなると固形分が生じやすくなるの
で10〜60重量%が好ましい。
【0030】上記アルカリ金属珪酸塩水溶液はアルカリ
金属珪酸塩をそのまま加圧、加熱下で水に溶解してもよ
いが、アルカリ金属水酸化物水溶液に珪砂、珪石粉など
のSiO2 成分をnが所定の量となるように加圧、加熱
下で溶解してもよい。上記アルカリ金属珪酸塩の量は、
少なくなると硬化が十分になされず、多くなると得られ
る発泡体の耐水性が低下するので上記(A)成分の反応
性無機質粉末100重量部に対して0.2〜450重量
部に限定され、好ましくは10〜350重量部である。
【0031】本発明で使用される水(E)は、独立して
添加されてもよいが、前記する如く上記アルカリ金属水
酸化物水溶液として添加されるのがよい。又、水(E)
の添加量は、上記(A)成分の反応性無機質粉体100
重量部に対して35重量部未満であると、発泡性無機質
組成物を十分に硬化せず、また、破泡が発生しやすくな
り、1,500重量部を超えると、得られる発泡体の強
度が低下しやすくなるので上記(A)成分の反応性無機
質粉体100重量部に対して35〜1500重量部に限
定され、好ましくは45〜1,000重量部、更に好ま
しくは50〜500重量部である。
【0032】本発明において必要に応じて発泡助剤が添
加されてもよい。発泡助剤は発泡を均一に生じさせるも
のなら特に限定されず、たとえばステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛等の脂肪酸金
属塩、シリカゲル、ゼオライト、活性炭、アルミナ粉末
等の多孔質粉体などがあげられる。これらは単独で使用
されてもよいし、2種類以上併用されてもよい。
【0033】上記発泡助剤の量は、多くなると発泡性無
機質組成物の粘度が大きくなり、発泡時破泡が発生しや
すく、安定な発泡体が得られないので、上記(A)成分
の反応性無機質粉体100重量部に対して10重量部以
下が好ましい。
【0034】本発明においてさらに必要に応じて補強繊
維が添加されてもよい。補強繊維は、成形体に付与した
い性能に応じ任意のものが使用でき、例えば、ビニロン
繊維、セルロース繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル
繊維、ポリプロピレン繊維、カーボン繊維、アラミド繊
維、ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、鋼繊維等が使
用できる。上記補強繊維の繊維径は、細くなると混合時
に再凝集し、交絡によりファイバーボールが形成されや
すくなり、最終的に得られる発泡体の強度はそれ以上改
善されず、太くなるか又は短くなると引張強度向上など
の補強効果が小さく、又、長くなると繊維の分散性及び
配向性が低下するので、繊維径1〜500μm、繊維長
1〜15mmが好ましい。上記補強繊維の添加量は多く
なると繊維の分散性が低下するので、上記(A)成分の
反応性無機質粉体100重量部に対し、10重量部以下
が好ましい。
【0035】本発明の発泡性無機質組成物は、更に発泡
体軽量化図る目的でシリカバルーン、パーライト、フラ
イアッシュバルーン、シラスバルーン、ガラスバルー
ン、発泡焼成粘土等の無機質発泡体、フェノール樹脂、
ウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン等の有機質
発泡体、塩化ビニリデンバルーン等が添加されてもよ
い。これらは単独で添加されてもよいし、2種類以上併
用されてもよい。
【0036】本発明の組成物から発泡体を得るには、ま
ず上記アルカリ金属珪酸塩(D)を加圧、加熱下で水
(E)に溶解し、反応性無機質粉体(A)、無機質充填
材(B)及び必要に応じて発泡助剤、補強繊維を混合
し、アルミニウム粉末(C)を添加した後、注型、押圧
成形、押出成形など従来公知の方法により所望の形に発
泡させて賦形し、硬化させるなどの方法が使用できる。
猶、アルミニウム粉末は予めアルカリ金属珪酸塩(D)
水溶液以外の成分と混合して添加してもよい。
【0037】上記硬化温度は常温でもよいが、50〜1
10℃で30分間〜8時間硬化させることにより、硬化
反応を促進でき、機械的物性を向上することができる。
【0038】
【実施例】本発明を実施例をもって更に詳しく説明す
る。
【0039】反応性無機質粉体1、2の作製 フライアッシュ(関電化工社製、平均粒径20μm;J
IS A 6201に準ずる)を分級機(日清エンジニ
アリング社製、型式;TC−15)により分級し、粒径
が10μm以下の粉体を100重量%含有する反応性無
機質粉体1(10重量%)と、粒径が10μmを超える
粉末を100重量%含有する反応性無機質粉体2(90
重量%)とを得た。
【0040】反応性無機質粉体3の作製 上記反応性無機質粉体1を600℃の温度にて焼成し、
粒径が10μm以下の反応性無機質粉体3を得た。
【0041】反応性無機質粉体4の作製 フライアッシュ(関電化工社製、平均粒径20μm;J
IS A 6201に準ずる)を3,000℃で溶融
後、80m/秒の速度で大気中に噴霧して平均粒径5μ
m、比表面積9.5m2 /gの反応性無機質粉体4を得
た。
【0042】反応性無機質粉体5の作製 カオリン(組成:SiO2 45.7%、Al2 3
8.3%、平均粒径:5μm、BET比表面積:5.8
2 /g)を燃焼温度2,500℃、噴射粒子速度50
m/秒で溶射し、組成:SiO2 49.7%、Al2
3 47.0%、平均粒径:14.8μm、BET比表面
積:1.96m2 /gの反応性無機質粉体5を得た。
【0043】反応性無機質粉体6の作製 カオリン(組成:SiO2 45.7%、Al2 3
8.3%、平均粒径:5μm、BET比表面積:5.8
2 /g)95重量部とクォーツ(住友セメント社製、
商品名:ソフトシリカ)5重量部及びトリエタノールア
ミン25重量%とエタノール75重量%の混合溶液0.
5重量部を、ウルトラファインミルAT−20(三菱重
工社製、ジルコニアボール10mm使用、ボール充填率
85体積%)に供給し、25kwh/Kgの機械的エネ
ルギーを作用させ、反応性無機質粉体6を得た。猶、作
用させた機械的エネルギーは上記ウルトラファインミル
に供給した電力を処理粉体単位重量で除して表した。
【0044】反応性無機質粉体7の作製 上記反応性無機質粉体6を、300℃で3時間加熱して
反応性無機質粉体7を得た。
【0045】反応性無機質粉体8の作製 メタカオリン(エンゲルハード社製、商品名:SATI
NTONE SP 33、平均粒径3.3μm、BET
比表面積:13.9m2 /g)100重量部及びトリエ
タノールアミン25重量%とエタノール75重量%の混
合溶液0.5重量部を、ウルトラファインミルAT−2
0(三菱重工社製、ジルコニアボール10mm使用、ボ
ール充填率85体積%)に供給し、10kwh/Kgの
機械的エネルギーを作用させ、反応性無機質粉体8を得
た。猶、作用させた機械的エネルギーは上記ウルトラフ
ァインミルに供給した電力を処理粉体単位重量で除して
表した。
【0046】無機質充填材1〜3 無機質充填材1(8号珪砂:丸紅社製、平均粒径80μ
m) 無機質充填材2(微粉珪砂:丸紅社製、平均粒径10μ
m) 無機質充填材3(ワラストナイト:土屋カオリン社製、
商品名:ケモリットA−60、長軸径95μm、長軸径
と短軸径の比9)
【0047】アルミニウム粉末1〜3 アルミニウム粉末1(ミナルコ社製、品番260S、粒
径が100μm以下) アルミニウム粉末2(ミナルコ社製、品番350F、粒
径が70μm以下) アルミニウム粉末3(ミナルコ社製、品番#10、粒径
が300〜600μm)
【0048】実施例1〜29、比較例1〜32 実施例1〜29及び比較例1〜32について、表1〜4
に示した所定量のSiO 2 /M2 Oのモル比が1.8の
アルカリ金属珪酸塩(D)(NaとKのモル比が1:
1)をオートクレーブ中において、130℃、ゲージ圧
7Kg/cm2 で所定量の水(E)に溶解し、所定量の
無機質充填材(B)1〜3、ビニロン繊維(クラレ社
製、品番:RM182×3)、ステアリン酸亜鉛をそれ
ぞれ添加して、ハンドミキサーで3分間混合した。得ら
れた混合物にアルミニウム粉末(C)1〜3を添加して
20秒間攪拌し、型枠内に注入して3分間発泡させた
後、型枠ごと85℃のオーブン中で6時間加熱させて発
泡体を得た。得られた発泡体を脱型して85℃で4時間
乾燥した。猶、粒径はレーザー回折式分布計(セイシン
社製、型式:PRO700S)で測定した。得られた発
泡体を下記の条件で評価し、結果を表5〜8に示した。
【0049】気泡の均一性 得られた発泡体の断面を顕微鏡で観察し、直径の最大値
と最小値の比が1.5以下のものに○、1.5以上のも
のに×を記した。
【0050】圧縮強度 得られた発泡体を30×30×30mmに切断しJIS
A 1108に準じて圧縮強度を測定した。
【0051】耐水試験後の強度保持率 得られた発泡体を50×50×50mmに切断し90℃
の水中に8時間浸漬後上記と同様に圧縮強度を測定し、
強度保持率を求めた。 加熱試験後の収縮率 得られた発泡体を100×100×100mmに切断し
100℃のオーブンで6時間加熱した後長さを測定し、
収縮率を求めた。 比重 得られた発泡体を100×100×100mmに切断
し、重量を測定した。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】
【表7】
【0059】
【表8】
【0060】
【発明の効果】本発明の発泡性無機質組成物の構成は上
述の通りであり、気泡の均一性、耐水性に優れ、加熱に
よる収縮率が小さく、断熱性の高い、高強度で低比重の
発泡体を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14:06 Z 14:38 C 16:06 Z 24:04 22:04) 103:22 111:40 (72)発明者 坂本 正勝 京都市南区上鳥羽上調子町2−2 積水化 学工業株式会社内 (72)発明者 横山 祐三 京都市南区上鳥羽上調子町2−2 積水化 学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)フライアッシュのうち、粒径が
    10μm以下であるものを80重量%以上含有する粉
    体、400〜1,000℃で焼成したフライアッシュ
    のうち、粒径が10μm以下であるものを80重量%以
    上含有する粉体、フライアッシュを熔融し、気体中に
    噴霧することによって得られる粉体、粘土を熔融し、
    気体中に噴霧することによって得られる粉体、粘土に
    0.1〜30kwh/Kgの機械的エネルギーを作用さ
    せて得られる粉体、粘土に0.1〜30kwh/Kg
    の機械的エネルギーを作用させて得られる粉体を、更に
    100〜750℃に加熱して得られる粉体、メタカオ
    リンに0.1〜30kwh/Kgの機械的エネルギーを
    作用させて得られる粉体よりなる群から選ばれる少なく
    とも1種以上の反応性無機質粉体100重量部、(B)
    0.01〜35μmの粒度を有する無機質充填材、
    長軸径と短軸径の比が50/1〜1.5/1である針
    状、角状あるいは柱状の形状を有する無機質充填材より
    なる群から選ばれる少なくとも1種以上の無機質充填材
    20〜800重量部、(C)粒径が200μm以下であ
    るアルミニウム粉末0.01〜2重量部、(D)アルカ
    リ金属珪酸塩0.2〜450重量部、(E)水35〜
    1,500重量部とからなる発泡性無機質組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011520761A (ja) * 2008-05-23 2011-07-21 ダスティト マネージメント スポル.エス.アール.オー. 無機水硬性バインダーを製造する方法

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