JPH0728874B2 - 根管内殺菌装置 - Google Patents
根管内殺菌装置Info
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- JPH0728874B2 JPH0728874B2 JP62290126A JP29012687A JPH0728874B2 JP H0728874 B2 JPH0728874 B2 JP H0728874B2 JP 62290126 A JP62290126 A JP 62290126A JP 29012687 A JP29012687 A JP 29012687A JP H0728874 B2 JPH0728874 B2 JP H0728874B2
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C5/00—Filling or capping teeth
- A61C5/40—Implements for surgical treatment of the roots or nerves of the teeth; Nerve needles; Methods or instruments for medication of the roots
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B1/00—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
- A61B1/00142—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with means for preventing contamination, e.g. by using a sanitary sheath
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61N—ELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
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- A61N2005/0661—Radiation therapy using light characterised by the wavelength of light used ultraviolet
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、歯内治療における根管内の細菌を殺菌紫外線
照射によって殺菌する根管内殺菌装置に関するものであ
る。
照射によって殺菌する根管内殺菌装置に関するものであ
る。
根管内細菌は、根尖性歯周囲炎の重要な病因因子であ
る。そのため、歯内治療においては、根管内細菌の除去
が不可欠である。従来は細菌除去のため、洗浄を行いな
がらリーマー等を用いて根管の拡大形成を行った後、残
存する細菌を死滅させるために殺菌消毒薬、たとえば、
ホルムクレゾール等を貼付した綿栓を根管内に詰め、そ
の後根管洗浄および薬剤貼付綿栓の交換を1〜2回行
う。そして、このような処置を行った後、臨床症状がな
く根管内に何等異常な臨床所見が認められなくなった時
点で、治療の最終段階である根管充填を行っていた。
る。そのため、歯内治療においては、根管内細菌の除去
が不可欠である。従来は細菌除去のため、洗浄を行いな
がらリーマー等を用いて根管の拡大形成を行った後、残
存する細菌を死滅させるために殺菌消毒薬、たとえば、
ホルムクレゾール等を貼付した綿栓を根管内に詰め、そ
の後根管洗浄および薬剤貼付綿栓の交換を1〜2回行
う。そして、このような処置を行った後、臨床症状がな
く根管内に何等異常な臨床所見が認められなくなった時
点で、治療の最終段階である根管充填を行っていた。
しかしながら、上記従来方法では殺菌に要する時間が1
〜2週間と長く、患者に不快感を与える。
〜2週間と長く、患者に不快感を与える。
さらに、上記の方法では、根管充填処置後2年以内に炎
症が再発する確率が非常に高い。これは、従来の化学的
な殺菌方法では完全な殺菌が行われておらず、根管内に
細菌が残存しているためであると考えられる。かかる再
発に対処するために、より強力な殺菌薬を使用すること
や、殺菌消毒薬と共に根管充填を行うことが考えられる
が、薬剤の持つ生体細胞に対する直接的な為害性を考慮
すると望ましいことではない。
症が再発する確率が非常に高い。これは、従来の化学的
な殺菌方法では完全な殺菌が行われておらず、根管内に
細菌が残存しているためであると考えられる。かかる再
発に対処するために、より強力な殺菌薬を使用すること
や、殺菌消毒薬と共に根管充填を行うことが考えられる
が、薬剤の持つ生体細胞に対する直接的な為害性を考慮
すると望ましいことではない。
一方、殺菌紫外線(波長200nm〜300nmの光)の持つ強い
殺菌力は一般によく知られており、殺菌紫外線による殺
菌は、残留薬物の危険性は全くないという利点を持って
いる。したがって、殺菌紫外線によって根管内殺菌を行
うことが考えられる。
殺菌力は一般によく知られており、殺菌紫外線による殺
菌は、残留薬物の危険性は全くないという利点を持って
いる。したがって、殺菌紫外線によって根管内殺菌を行
うことが考えられる。
しかし、殺菌紫外線を発生させる光源は、最も小さなも
のでも外径10mm、長さ50mm程度の棒状ランプである。し
たがって、これを拡大形成後の根管(内径1mm〜1.5mm程
度)に挿入することは不可能である。また、この種の光
源は一般に内部に水銀が封入されており、水銀の毒性を
考慮すると口こう内に挿入することは望ましいことでは
ない。
のでも外径10mm、長さ50mm程度の棒状ランプである。し
たがって、これを拡大形成後の根管(内径1mm〜1.5mm程
度)に挿入することは不可能である。また、この種の光
源は一般に内部に水銀が封入されており、水銀の毒性を
考慮すると口こう内に挿入することは望ましいことでは
ない。
本発明の根管内殺菌装置は、上記問題点に鑑みて為され
たものであり、拡大形成が行われた根管内に挿入可能な
光出射部を有するハンドピースと、殺菌紫外線を発生す
る光源と、この光源と前記ハンドピースの光出射部とを
可繞性をもって光学的に接続するライトガイドとを備え
たものである。
たものであり、拡大形成が行われた根管内に挿入可能な
光出射部を有するハンドピースと、殺菌紫外線を発生す
る光源と、この光源と前記ハンドピースの光出射部とを
可繞性をもって光学的に接続するライトガイドとを備え
たものである。
光源から出射される殺菌紫外線がライトガイドを通じて
ハンドピースの光出射部に導かれ、光出射部から出力さ
れる殺菌紫外線が根管内を殺菌する。
ハンドピースの光出射部に導かれ、光出射部から出力さ
れる殺菌紫外線が根管内を殺菌する。
第1図は、本発明の一実施例を示す構成図であり、本実
施例の根管内殺菌装置は殺菌紫外線発生手段1、ライト
ガイド2およびハンドピース3を主たる構成要件として
いる。また、第2図は、ハンドピース3の内部構造を示
す断面図である。
施例の根管内殺菌装置は殺菌紫外線発生手段1、ライト
ガイド2およびハンドピース3を主たる構成要件として
いる。また、第2図は、ハンドピース3の内部構造を示
す断面図である。
紫外線発生手段1は、紫外線発生部とこの紫外線発生部
の駆動をコントロールする制御部とを有している。紫外
線発生部は、波長200〜300nmの範囲の光を豊富に放射
し、且つ、光ファイバへの光入射効率を高くすることが
できる点発光源と、反射集光ミラーや集光レンズ等との
組み合わせにより構成されている。点光源としては、高
圧水銀ランプ、水銀キセノンランプ、超高圧水銀ラン
プ、マイクロ波放電ランプ等が用いられる。
の駆動をコントロールする制御部とを有している。紫外
線発生部は、波長200〜300nmの範囲の光を豊富に放射
し、且つ、光ファイバへの光入射効率を高くすることが
できる点発光源と、反射集光ミラーや集光レンズ等との
組み合わせにより構成されている。点光源としては、高
圧水銀ランプ、水銀キセノンランプ、超高圧水銀ラン
プ、マイクロ波放電ランプ等が用いられる。
ライトガイド2は、殺菌紫外線発生手段1で発生した殺
菌紫外線を導く手段であり、可撓性の要求から光ファイ
バが用いられている。また、ライトガイド2は過大な外
部圧力による損傷を防止するために金属製フレキシブル
チューブ9による外装が施されている。
菌紫外線を導く手段であり、可撓性の要求から光ファイ
バが用いられている。また、ライトガイド2は過大な外
部圧力による損傷を防止するために金属製フレキシブル
チューブ9による外装が施されている。
ところで、殺菌紫外線を低損失で導くためには、ライト
ガイド2として純粋石英コアファイバ(たとえば、住友
電気工業株式会社製 大口径ファイバMSシリーズ)を用
いることが望ましい。第3図は、純粋石英コアファイバ
と一般的なゲルマニウムドープ石英コアファイバの長さ
1mでの透過率波長特性を比較した特性図である。同図で
は、横軸に波長、縦軸に透過率をとっており、実線が純
粋石英コアファイバ、破線がゲルマニウムドープ石英コ
アファイバの特性である。同図からわかるように、殺菌
紫外線の波長帯域である0.2μm〜0.3μmの光に対して
は純粋石英コアファイバの方がはるかに低損失である。
ガイド2として純粋石英コアファイバ(たとえば、住友
電気工業株式会社製 大口径ファイバMSシリーズ)を用
いることが望ましい。第3図は、純粋石英コアファイバ
と一般的なゲルマニウムドープ石英コアファイバの長さ
1mでの透過率波長特性を比較した特性図である。同図で
は、横軸に波長、縦軸に透過率をとっており、実線が純
粋石英コアファイバ、破線がゲルマニウムドープ石英コ
アファイバの特性である。同図からわかるように、殺菌
紫外線の波長帯域である0.2μm〜0.3μmの光に対して
は純粋石英コアファイバの方がはるかに低損失である。
ハンドピース3は、ライトガイド2の一方の端部に設け
られており、その先端に光出射部4を備えている。処置
者がこのハンドピース3を手で保持して根管内の殺菌処
理を行うのであるが、処置方法については後述する。
られており、その先端に光出射部4を備えている。処置
者がこのハンドピース3を手で保持して根管内の殺菌処
理を行うのであるが、処置方法については後述する。
ハンドピース3は、ハンドピースポディ12およびこのハ
ンドピースポディ12に対して交換可能な光出射部4から
構成されている。光出射部4は、ステンレス製のファイ
バ保護パイプ18により保護された純粋石英コアの光ファ
イバ11と、これを摺動自在に保持する保持体14を主たる
構成要件としている。ファイバ保護パイプ18の先端部は
約45度の角度で屈曲している。したがって、光ファイバ
11もファイバ保護パイプ18に沿って約45度の角度で強制
的に屈曲させられている。光ファイバ11の先端部はファ
イバ保護パイプ18から約20mmほど突出しており、その突
出部の外周部はある程度の可撓性を持たせつつ光ファイ
バ11を折損から守るために金属もしくはプラスチック製
のチューブ19で覆われている。なお、チューブ19の外径
は1mm以下である。このような光出射部4の先端形状
は、拡大形成された根管の内径が一般に1〜1.5mmであ
り、その深さが20mm以下であることに基づくものであ
る。
ンドピースポディ12に対して交換可能な光出射部4から
構成されている。光出射部4は、ステンレス製のファイ
バ保護パイプ18により保護された純粋石英コアの光ファ
イバ11と、これを摺動自在に保持する保持体14を主たる
構成要件としている。ファイバ保護パイプ18の先端部は
約45度の角度で屈曲している。したがって、光ファイバ
11もファイバ保護パイプ18に沿って約45度の角度で強制
的に屈曲させられている。光ファイバ11の先端部はファ
イバ保護パイプ18から約20mmほど突出しており、その突
出部の外周部はある程度の可撓性を持たせつつ光ファイ
バ11を折損から守るために金属もしくはプラスチック製
のチューブ19で覆われている。なお、チューブ19の外径
は1mm以下である。このような光出射部4の先端形状
は、拡大形成された根管の内径が一般に1〜1.5mmであ
り、その深さが20mm以下であることに基づくものであ
る。
ファイバ保護パイプ18の後端部には光ファイバ11の後端
部を保持するファイバスリーブ16が固着されており、光
ファイバ11の後端面はファイバスリーブ16の端面と同一
面において露出している。ファイバスリーブ16と保持体
14との間には圧縮バネ20が設けられており、ファイバス
リーブ16を保持体14から引き離すよう付勢している。し
たがって、図示のように光出射部4をハンドピースボデ
ィ12に嵌め込んだときには、光ファイバ11の後端面がフ
ァイバスリーブ13により保持されているライトガイド2
の端面に密着する。なお、光出射部4とハンドピースボ
ディ12は、保持体14に設けられたCリング15がハンドピ
ースボディ12の内壁に設けられた溝に嵌まることによっ
て合体しているので、図示の状態から保持体14を矢印A
方向に引っ張れば、Cリング15が撓んでハンドピースボ
ディ12内壁溝から離脱し、光出射部4はハンドピースボ
ディ12から分離する。分離後は、圧縮バネ20の付勢力が
解放され、ファイバスリーブ16およびそれに固定される
ファイバ保護パイプ18が押出されるが、その押出しは、
ファイバ保護パイプ18に嵌着固定されたストッパ17が保
持体14の凹部端面に当接することによって停止する。
部を保持するファイバスリーブ16が固着されており、光
ファイバ11の後端面はファイバスリーブ16の端面と同一
面において露出している。ファイバスリーブ16と保持体
14との間には圧縮バネ20が設けられており、ファイバス
リーブ16を保持体14から引き離すよう付勢している。し
たがって、図示のように光出射部4をハンドピースボデ
ィ12に嵌め込んだときには、光ファイバ11の後端面がフ
ァイバスリーブ13により保持されているライトガイド2
の端面に密着する。なお、光出射部4とハンドピースボ
ディ12は、保持体14に設けられたCリング15がハンドピ
ースボディ12の内壁に設けられた溝に嵌まることによっ
て合体しているので、図示の状態から保持体14を矢印A
方向に引っ張れば、Cリング15が撓んでハンドピースボ
ディ12内壁溝から離脱し、光出射部4はハンドピースボ
ディ12から分離する。分離後は、圧縮バネ20の付勢力が
解放され、ファイバスリーブ16およびそれに固定される
ファイバ保護パイプ18が押出されるが、その押出しは、
ファイバ保護パイプ18に嵌着固定されたストッパ17が保
持体14の凹部端面に当接することによって停止する。
ファイバ保護パイプ18の曲げ角度θは、殺菌対象となる
歯の位置に応じて最も挿入しやすい角度とすることが望
ましい。一般に、上顎前歯群に使用する場合はθを0度
に、それ以外の場合はθを45度程度とすれば良い。もち
ろん、曲げ角度θの異なる光出射部4を数種類用意し、
適宜交換して使い分ければさらに操作性の向上を図るこ
とができる。
歯の位置に応じて最も挿入しやすい角度とすることが望
ましい。一般に、上顎前歯群に使用する場合はθを0度
に、それ以外の場合はθを45度程度とすれば良い。もち
ろん、曲げ角度θの異なる光出射部4を数種類用意し、
適宜交換して使い分ければさらに操作性の向上を図るこ
とができる。
ハンドピースボディ12には殺菌紫外線発生手段1のオン
オフを行うスイッチ5が取り付けられており、スイッチ
5は電気信号線8により、殺菌紫外線発生手段1内の制
御部に接続されている。制御部にはタイマ回路が内臓さ
れており、スイッチ5が1度操作されると、殺菌紫外線
発生手段1に付属している照射時間設定つまみ21により
予め設定された時間だけ殺菌紫外線発生手段1内の紫外
線発生部が紫外線を発生する。この紫外線はライトガイ
ド2を経由してハンドピース3に至り、光出射部4の先
端から照射される。また、表示ランプ6は殺菌紫外線の
照射中のみ点灯するようになっている。したがって、処
置者は光出射部4の先端を根管内の所望の位置にセット
してスイッチ5を操作した後は、表示ランプ6が消灯す
ることにより照射終了を確認することができる。なお、
殺菌紫外線照射中にスイッチ5を操作すると、タイマ回
路駆動中であっても殺菌紫外線の照射は強制的に停止す
る。22は、電源スイッチである。
オフを行うスイッチ5が取り付けられており、スイッチ
5は電気信号線8により、殺菌紫外線発生手段1内の制
御部に接続されている。制御部にはタイマ回路が内臓さ
れており、スイッチ5が1度操作されると、殺菌紫外線
発生手段1に付属している照射時間設定つまみ21により
予め設定された時間だけ殺菌紫外線発生手段1内の紫外
線発生部が紫外線を発生する。この紫外線はライトガイ
ド2を経由してハンドピース3に至り、光出射部4の先
端から照射される。また、表示ランプ6は殺菌紫外線の
照射中のみ点灯するようになっている。したがって、処
置者は光出射部4の先端を根管内の所望の位置にセット
してスイッチ5を操作した後は、表示ランプ6が消灯す
ることにより照射終了を確認することができる。なお、
殺菌紫外線照射中にスイッチ5を操作すると、タイマ回
路駆動中であっても殺菌紫外線の照射は強制的に停止す
る。22は、電源スイッチである。
第4図は、拡大形成後の根管23内に、光出射部4の先端
が挿入された状態を示す断面図である。同図中の矢印で
示すように、光出射部4の先端から根管23の深部に向か
って殺菌紫外線が照射され殺菌が行われる。
が挿入された状態を示す断面図である。同図中の矢印で
示すように、光出射部4の先端から根管23の深部に向か
って殺菌紫外線が照射され殺菌が行われる。
本発明者らは、上記実施例の効果を確認するために次の
ような実験を行った。
ような実験を行った。
ライトガイド2としてコア径0.4mmの純粋石英コアファ
イバ(住友電気工業株式会社製 大口径ファイバMS−0
4)2mを用意し、その一方の端部に先端から20mmにわた
り、外径0.7mm、肉厚約0.1mmのステンレスチューブを嵌
め込んで光出射部4とし、他方の端部に殺菌紫外線発生
光源として100W水銀キセノンランプに反射集光ミラーを
取り付けたものを配置した。
イバ(住友電気工業株式会社製 大口径ファイバMS−0
4)2mを用意し、その一方の端部に先端から20mmにわた
り、外径0.7mm、肉厚約0.1mmのステンレスチューブを嵌
め込んで光出射部4とし、他方の端部に殺菌紫外線発生
光源として100W水銀キセノンランプに反射集光ミラーを
取り付けたものを配置した。
まず、光出射部4の根管内への挿入可否を確かめるた
め、内径1mmの根管形成が成された歯の模型を用いて実
験を行ったところ、スムーズに挿入が可能であることが
確かめられ、かつ、補強ステンレスチューブの肉厚が薄
いため柔軟性もあり、湾曲した根管にも無理無く挿入す
るできることが確かめられた。
め、内径1mmの根管形成が成された歯の模型を用いて実
験を行ったところ、スムーズに挿入が可能であることが
確かめられ、かつ、補強ステンレスチューブの肉厚が薄
いため柔軟性もあり、湾曲した根管にも無理無く挿入す
るできることが確かめられた。
次に、殺菌効果を確認するために、出射光強度を測定し
た。測定に際しては波長200〜300nmの光のみの強度を測
定した。この結果、先端部から出射された殺菌紫外線の
強度は出射端から5mm前方の位置で20mW/cm2であった。
根管内殺菌において対象となる菌は、連鎖状球菌、ブド
ウ状球菌等が主なものであり、これらを殺菌するために
必要な殺菌紫外線照射量は約10mW・sec/cm2である。し
たがって、前記実測結果は、短時間の照射で殺菌を行う
に十分な強度である。これを確認するために、生菌数10
7/mlのブドウ状球菌0.1mlをこのライトガイドの先端部
から5mmの位置に置き、殺菌紫外線を照射したところ、
約60秒の照射でブドウ状球菌が完全に滅菌された。
た。測定に際しては波長200〜300nmの光のみの強度を測
定した。この結果、先端部から出射された殺菌紫外線の
強度は出射端から5mm前方の位置で20mW/cm2であった。
根管内殺菌において対象となる菌は、連鎖状球菌、ブド
ウ状球菌等が主なものであり、これらを殺菌するために
必要な殺菌紫外線照射量は約10mW・sec/cm2である。し
たがって、前記実測結果は、短時間の照射で殺菌を行う
に十分な強度である。これを確認するために、生菌数10
7/mlのブドウ状球菌0.1mlをこのライトガイドの先端部
から5mmの位置に置き、殺菌紫外線を照射したところ、
約60秒の照射でブドウ状球菌が完全に滅菌された。
なお、本実施例では、光源として高圧水銀ランプ、水銀
キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、マイクロ波放電ラ
ンプ等を用いているが、殺菌効果を有しかつライトガイ
ドにより導くことができる光を発するものであればその
他の装置でも良い。具体例として、発光波長249nmのエ
キシマレーザ装置等がある。
キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、マイクロ波放電ラ
ンプ等を用いているが、殺菌効果を有しかつライトガイ
ドにより導くことができる光を発するものであればその
他の装置でも良い。具体例として、発光波長249nmのエ
キシマレーザ装置等がある。
また、本実施例では、光出射部4が着脱自在となってい
るが、上記確認実験に用いたものと同様に、光出射部4
における光ファイバ11をライトガイド2と一体に形成し
てもよい。
るが、上記確認実験に用いたものと同様に、光出射部4
における光ファイバ11をライトガイド2と一体に形成し
てもよい。
以上説明したように、本発明の根管内殺菌装置によれ
ば、拡大形成後の根管内の細菌を短時間に効果的に殺菌
することができ、しかも、残留薬物の危険性も全くな
い。したがって、治療期間の短縮化を図ることができ、
治療後の炎症再発率を大幅に低下させることができる。
ば、拡大形成後の根管内の細菌を短時間に効果的に殺菌
することができ、しかも、残留薬物の危険性も全くな
い。したがって、治療期間の短縮化を図ることができ、
治療後の炎症再発率を大幅に低下させることができる。
第1図は本発明の一実施例を示す基本構成図、第2図は
第1図に示す実施例のハンドピース3の拡大断面図、第
3図はライトガイド2の波長透過率を示す特性図、第4
図は本実施例を用いて根管内殺菌を行っている状態を示
す図である。 1……殺菌紫外線発生手段、2……ライトガイド、3…
…ハンドピース、4……光出射部、9……金属製フレキ
シブルチューブ。
第1図に示す実施例のハンドピース3の拡大断面図、第
3図はライトガイド2の波長透過率を示す特性図、第4
図は本実施例を用いて根管内殺菌を行っている状態を示
す図である。 1……殺菌紫外線発生手段、2……ライトガイド、3…
…ハンドピース、4……光出射部、9……金属製フレキ
シブルチューブ。
フロントページの続き (72)発明者 日野 恬男 大阪府吹田市千里山西6丁目16番3号
Claims (4)
- 【請求項1】拡大形成が行われた根管内に挿入可能な光
出射部を有するハンドピースと、殺菌紫外線を発生する
光源と、この光源と前記ハンドピースの光出射部とを可
撓性をもって光学的に接続するライトガイドとを備えた
根管内殺菌装置。 - 【請求項2】ライトガイドは、純粋石英コア光ファイバ
である特許請求の範囲第1項記載の根管内殺菌装置。 - 【請求項3】ライトガイドは、フレキシブルチューブに
よって覆われた光ファイバである特許請求の範囲第1項
記載の根管内殺菌装置。 - 【請求項4】ハンドピースの光出射部は、直径1.0mm以
下の太さの線状体である特許請求の範囲第1項記載の根
管内殺菌装置。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
JP62290126A JPH0728874B2 (ja) | 1987-11-17 | 1987-11-17 | 根管内殺菌装置 |
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US07/272,276 US4979900A (en) | 1987-11-17 | 1988-11-17 | Root canal sterilization method |
DE88119135T DE3887663T2 (de) | 1987-11-17 | 1988-11-17 | Sterilisiergerät für Wurzelkanäle. |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62290126A JPH0728874B2 (ja) | 1987-11-17 | 1987-11-17 | 根管内殺菌装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01131654A JPH01131654A (ja) | 1989-05-24 |
JPH0728874B2 true JPH0728874B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=17752139
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP62290126A Expired - Lifetime JPH0728874B2 (ja) | 1987-11-17 | 1987-11-17 | 根管内殺菌装置 |
Country Status (4)
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---|---|
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EP (1) | EP0319749B1 (ja) |
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1987
- 1987-11-17 JP JP62290126A patent/JPH0728874B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-11-17 EP EP88119135A patent/EP0319749B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1988-11-17 US US07/272,276 patent/US4979900A/en not_active Expired - Fee Related
- 1988-11-17 DE DE88119135T patent/DE3887663T2/de not_active Expired - Fee Related
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---|---|
EP0319749B1 (en) | 1994-02-02 |
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