JPH072876B2 - プロピレン系重合体組成物 - Google Patents

プロピレン系重合体組成物

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JPH072876B2
JPH072876B2 JP61184266A JP18426686A JPH072876B2 JP H072876 B2 JPH072876 B2 JP H072876B2 JP 61184266 A JP61184266 A JP 61184266A JP 18426686 A JP18426686 A JP 18426686A JP H072876 B2 JPH072876 B2 JP H072876B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、プライマーを使用することなくポリウレタン
との密着性に優れるばかりでなく、耐候性も良好なプロ
ピレン系重合体組成物に関するものであり、剛性、耐衝
撃性などの機械的特性に優れ、耐候性にも良好であり、
しかもプライマーを使用しなくてもポリウレタンとの密
着性に優れているプロピレン系重合体組成物を提供する
ことを目的とするものである。
従来の技術 プロピレン系重合体(プロピレン単独重合体、プロピレ
ン共重合体)は、周知のごとく、成形性が優れているの
みならず、機械的特性、耐熱性、耐溶剤性、耐油性およ
び耐薬品性などの特性が良好であるため、工業的に多量
に製造され、自動車、電機器具、電子機具などの工業部
品および日用品として多方面にわたって広く利用されて
いる。しかしながら、プロピレン系重合体は分子内に極
性基をもたない(いわゆる非極性の)ために、ポリウレ
タンとの密着性が良くなく、そのために種々の問題があ
る。一例として広く利用されている自動車用バンパーに
ついて説明する。
従来、バンパーとして金属製あるいはポリウレタン製の
ものが広く使われていたが、近年、自動車の軽量化、コ
ストダウン志向の下で、プロピレンを主成分とするプロ
ピレン系重合体(プロピレン単独重合体、エチレン−プ
ロピレンランダムまたはブロック共重合体)またはプロ
ピレン系重合体を主成分とする組成物から製造されたバ
ンパーが広く利用されている。このバンパーは車両に装
着する際に、成形物の表面に予じめシボを施し、塗装す
ることなく原着のまま使用されている場合も少なくな
い。しかしながら、さらに鮮さ、高級感をもたせるため
に、バンパーにポリウレタン系塗料の塗装を施して車両
に装着されている場合が少なくなく、この傾向は自動車
の高級化志向の下でさらに高まりつつある。
しかしながら、前記のごとくプロピレン系重合体は、分
子内に極性基をもたないために、化学的に極めて不活性
な高分子物質であり、ポリウレタンを塗装するに当って
は、一般には予じめ成形物を電気的処理法(たとえば、
コロナ放電処理法、プラズマ処理法)、機械的粗面化
法、火炎処理法および酸素またはオゾン処理法のごとき
表面処理法によって処理する方法が一般に行われてい
る。更に、これらの表面処理に先だって、表面を予じめ
アルコール、芳香族炭化水素などの溶剤で洗浄すること
が推奨されている。また、トリクレン、パークロルエチ
レン、ペンタクロルエチレンおよびトルエンのごとき有
機溶剤中に沸点に近い温度で成形品を浸漬または溶剤蒸
気中に暴露する方法も知られている〔たとえば、高木謙
行、佐々木平三編集、“プラスチック材料講座、ポリ
プロピレン樹脂”第216頁〜第219頁、昭和44年、日刊工
業新聞社発行参照)。しかし、これらの方法は、いずれ
も、処理するための装置が必要であるばかりでなく、そ
れらの処理に可成りの時間を必要とするという問題があ
った。従って、成形物(バンパー)にプロピレン系重合
体と接着可能なプライマーを下塗りし、上塗りとしてポ
リウレタン塗料を塗布しているのが現実である。すなわ
ち、この方法ではプライマー下塗り→焼付け→ポリウレ
タン塗装→焼付け(2コート2ベークまたは3コート2
ベーク)の工程を経なければならず、この塗装工程に長
時間(通常、約1時間30分)必要としている。そのため
にポリウレタンが塗布されたプロピレン系重合体製バン
パーを製造するには、塗装サイクルが長く、大量生産を
困難にしているばかりでなく、コスト高となっている。
その他、自動車部品、二輪車部品、電機器具部品、電子
器具部品などをプロピレン系重合体を使用して製造する
場合に、ポリウレタンを塗布する時も、塗布方法は異な
るが、前述したのと同様な問題がある。
一般にバンパーなどに使われるプロピレン系重合体また
はその組成物は耐候性を強化するために紫外線吸収剤、
紫外線安定剤、酸化防止剤などを任意の処方で組合せて
添加したものが用いられている。しかし、実際の走行で
数年を経ると、成形品の表面が変色したり、チョーキン
グまたはクラッキングなどが発生し、現状のものでは充
分なものとはいえなず、更に、耐候性が良好なバンパー
グレードの要請が、自動車の一層の高級化志向や気候の
悪い地方での使用比率が高まるにつれてその傾向が強ま
りつつある。
そこで、その対策として従来の耐候性処方を増量または
新しい添加剤を追加することも考えられるが、これらを
単に増量または追加すると、成形時に外観性のトラブル
(たとえば、表面の光沢ムラや白化など)の原因や、成
形後に成形品の表面に増量または追加した添加剤がブリ
ードし、外観を悪化したり、また実際走行による長時間
の使用によって成形品の表面が白化したりするといった
種々の問題がある。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は前記した従来のプロピレン系重合体組成
物がもつ問題点又は欠点を解決し、プロピレン系重合体
を有する種々の機械的特性(例えば衝撃強度、剛性な
ど)を保持ないしは向上させるばけでなく、成形性が良
好で且つ耐候性にも優れ、同時にプライマーを使用する
ことなく、ポリウレタンとの良好な密着性を呈するプロ
ピレン系重合体組成物を得ることである。
問題点を解決するための手段および作用 本発明の第一の態様に従えば、前記問題点は、 (A) プロピレン系重合体、 (B)(1) プロピレン単独重合体とムーニー粘度
〔ML1+4(100℃)〕が10〜50であるエチレン−プロピレ
ン系共重合ゴム1〜40重量%との混合物100重量部を (2) 分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有し且
つヒドロキシル基を含有する有機化合物0.1〜50重量部
および (3) 有機過酸化物0.01〜20重量部 で処理することによって得られる変性プロピレン系重合
体、ならびに (C) ムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕が20〜100で
あり、且つプロピレンの含有量が20〜50重量%である無
定形エチレン−プロピレン共重合体から成る組成物であ
り、該組成物中に占める成分(B)及び(C)の組成割
合がそれぞれ、5.0〜50重量%及び3〜35重量%であ
り、成分(A)及び(B)の合計量に対する成分(B)
の組成割合が5〜90重量%であり、成分(A),(B)
及び(C)の合計量に対する成分(B)(2)の組成割
合が0.1〜10重量%であるプロピレン系重合体組成物 によって解決することができ、更に本発明の第二の態様
に従えば、前記問題点は、 (A) プロピレン系重合体、 (B)(1) プロピレン単独重合体とムーニー粘度
〔ML1+4(100℃)〕が10〜50であるエチレン−プロピレ
ン系共重合ゴム1〜40重量%との混合物100重量部を (2) 分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有し且
つヒドロキシル基を含有する有機化合物0.1〜50重量部
および (3) 有機過酸化物0.01〜20重量部 で処理することによって得られる変性プロピレン系重合
体、ならびに (C) ムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕が20〜100で
あり、且つプロピレンの含有量が20〜35重量%である無
定形エチレン−プロピレン共重合体、 (D) 密度が0.935g/cm3以上である高密度エチレン系
重合体ならびに (E) 無機充填剤 から成る組成物であり、該組成物中に占める成分
(B),(C),(D)及び(E)の組成割合が、それ
ぞれ、5〜50重量%、3〜35重量%、3〜20重量%及び
3〜35重量%であり、且つ成分(A)及び(B)の合計
量に対する成分(B)の割合が5〜90重量%であり、成
分(A),(B)及び(C)の合計量に対する成分
(B)(2)の組成割合が0.1〜10重量%であるプロピ
レン系重合体組成物 によって解決される。
発明の具体的態様の説明 以下、本発明を具体的に説明する。
(A) プロピレン系重合体 本発明の組成物に配合されるプロピレン系重合体は、プ
ロピレン単独重合体、プロピレンを主成分とするエチレ
ンおよび/またはα−オレフィンとのブロック共重合体
ならびにプロピレンを主成分とするエチレンおよび/ま
たはα−オレフィンとのランダム共重合体から選ばれ
る。これらのブロック共重合体及びランダム共重合体の
いずれもエチレンおよびα−オレフィンの共重合割合は
それらの合計量として20重量%以下、好ましくは、15重
量%以下である。また、α−オレフィンの炭素数は4〜
12であるのが好ましく、かかるα−オレフィンの代表例
としては、ブテン−1、メチルヘキセン−1およびオク
テン−1があげられる。
これらのプロピレン系重合体は工業的に生産され、多方
面にわたって利用されているものである。また、これら
のプロピレン系重合体の物性および製造方法はよく知ら
れているものである。かかるプロピレン系重合体のう
ち、前記ブロック共重合体およびランダム共重合体の使
用が好ましい。
このプロピレン系重合体のメルトフローレート(MFR)
(JIS K7210に従って条件14で測定)は通常1.0〜100g/1
0分であり、1.0〜80g/10分が望ましく、2.0〜60g/10分
が特に好適である。MFRが1.0g/10分未満のプロピレン系
重合体を使用すると、変性プロピレン系重合体との混練
性が悪くなる傾向にあるばかりでなく、得られる組成物
の成形性も悪くなるおそれがあり、逆にMFRが、100g/10
分を越えるプロピレン系重合体を使用すると、得られる
組成物の機械的強度が低下する傾向にあるので好ましく
ない。
(B) 変性プロピレン系重合体 本発明の変性プロピレン系重合体はプロピレン単独重合
体とエチレン−プロピレン系共重合体ゴムとの混合物を
ヒドロキシル系化合物および有機過酸化化合物で処理す
ることによって得ることができ、その製造方法、その他
については、例えば特開昭58-154732号公報に詳細に記
載されている通りである。
(1) プロピレン単独重合体とエチレン−プロピレン
系共重合ゴムとの混合物 本発明の変性プロピレン系重合体を製造するのに際して
はプロピレン単独重合体に以下に説明するようなエチレ
ン−プロピレン系共重合ゴムを混合して使用する。この
ようにして使用されるエチレン−プロピレン系共重合ゴ
ムは、エチレンおよびプロピレンを主成分とするもので
ある。このエチレン−プロピレン共重合ゴムとしては、
エチレンとプロピレンとを共重合させることによって得
られる共重合ゴムならびにエチレンとプロピレンとを主
成分として、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエンお
よび3,3−ジメチル−1,5−ヘキサジエンのごとき二個の
二重結合を末端に含有する直鎖もしくは分岐鎖のジオレ
フィン、1,4−ヘキサジエンおよび6−メチル−1,5−ヘ
プタジエンのごとき末端に含む直鎖もしくは分岐鎖ジオ
レフィンまたはビシクロ(2,2,1)−ヘプテン−2−
(ノルボルネン)およびその誘導体(たとえば、エチリ
デンノルボルネン)のごとき環状ジエン炭化水素のよう
な二重結合を有する単量体を少量(一般には、10重量%
以下)共重合させることによって得られる多元共重合ゴ
ムに大別される。前記した共重合ゴム及び多元共重合ゴ
ムのいずれの場合にも、好ましいプロピレンの含有量は
20〜50重量%である。また、エチレン−プロピレン系共
重合ゴムのムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕は10〜50で
あり、好ましくは10〜40であり、特に15〜40が好適であ
る。ムーニー粘度が10未満のエチレン−プロピレン系共
重合ゴムを用いた場合には、成形性は良好であるが、後
記のウレタン塗料との密着強度の改善が充分でなく、逆
にムーニー粘度が50を超えたものを使用すると、成形物
の表面にフローマークなどが発生し、外観上好ましくな
い。
本発明の変性プロピレン系重合体をエチレン−プロピレ
ン系共重合ゴムを用いて製造するにあたり、前記プロピ
レン単独重合体およびこのエチレン−プロピレン系共重
合ゴムの合計量中に占めるエチレン−プロピレン系共重
合ゴムの割合は、1〜40重量%で、とりわけ2〜35重量
%が好適である。プロピレン単独重合体およびエチレン
−プロピレン系共重合ゴムの合計量中に占めるエチレン
−プロピレン系共重合ゴムの割合が40重量%を超える
と、塗膜との密着強度は良好であるが、成形物の表面に
フローマークが発生するのみならず、光沢性が低下する
傾向にあるので好ましくない。
このプロピレン系重合体のメルトフローレート(MFR)
は成形性、得られる組成物の機械的特性などの点から、
通常0.01〜100g/10分であり、0.01〜80g/10分が好まし
く、特に0.02〜60g/10分のものが好適である。
(2) ヒドロキシル系化合物 前記した変性プロピレン系重合体を製造するのに使用さ
れるヒドロキシル系化合物は、少なくとも一個の不飽和
結合(二重結合、三重結合)を有し、かつヒドロキシル
基を含有する化合物である。かかるヒドロキシル系化合
物の代表例は、二重結合を有するアルコール、三重結合
を有するアルコール、一価または二価の不飽和カルボン
酸と非置換二価アルコールとのエステル、該不飽和カル
ボン酸と非置換三価アルコールとのエステル、非置換四
価アルコールとのエステルおよび非置換五価以上アルコ
ールとのエステルなどがあげられる。かかるヒドロキシ
化合物の代表例としては、2−ヒドロキシエチルメタア
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタアクリレー
ト、及び2−ヒドロキシブチルメタアクリレートなどが
あげられる。
本発明に従った変性プロピレン系重合体を製造するにあ
たり、ヒドロキシル系化合物は、前記プロピレン単独重
合体と特定のエチレン−プロピレン共重合ゴム100重量
部に対し、0.1〜50重量部、好ましくは0.2〜30重量部、
特に好ましくは0.3〜20重量部使用する。前記プロピレ
ン単独重合体と特定のエチレン−プロピレン共重合ゴム
100重量部に対するヒドロキシル系化合物の使用割合が
0.1重量部未満では、密着性の改良効果が不十分であ
る。一方、50重量部を超えて使用したとしても、使用量
に応じた密着性の改良効果が認められず、むしろプロピ
レン単独重合体が有する本来の特性がそこなわれるため
に好ましくない。
(3) 有機過酸化物 前記した変性プロピレン系重合体を製造するのに使用さ
れる有機過酸化物は一般にラジカル重合における開始剤
および重合体の架橋剤として使われているものであり、
1分間の半減期が100℃以上のものが好ましく、とりわ
け1分間の半減期が130℃以上のものが好適である。上
記の温度が100℃未満の有機過酸化物を使用した場合に
は、その取り扱いが難しいばかりでなく、使用した効果
もあまり認められないから望ましくない。
前記プロピレン単独重合体と特定のエチレン−プロピレ
ン共重合ゴム100重量部に対する有機過酸化物の使用割
合は0.01〜20重量部であり、0.05〜10重量部が好まし
く、0.1〜7重量部が特に好ましい。前記プロピレン単
独重合体と特定のエチレン−プロピレン共重合ゴム100
重量部に対する有機過酸化物の混合割合が0.01重量部未
満では、ポリウレタンとの密着性の改善効果が低いばか
りでなく、混合物の密着強度の耐久性も低下するので好
ましくなく、逆に20重量部を超えると、プロピレン系重
合体が有する本来のすぐれた機械的特性が低下するため
望ましくない。
(4) 変性プロピレン系重合体の製造方法 本発明において使用する変性プロピレン系重合体を製造
するには、前記した前記プロピレン単独重合体と特定の
エチレン−プロピレン共重合ゴム、ヒドロキシル系化合
物および有機過酸化物を前記割合で処理(加熱)するこ
とによって製造することができる。このさい、前記プロ
ピレン単独重合体と特定のエチレン−プロピレン共重合
ゴム、ヒドロキシル系化合物および有機過酸化物を混合
させながら処理してもよいが、予じめこれらをドライブ
レンドで混合するか、または比較的低温(ヒドロキシル
系化合物が反応しない温度)で混練し、得られる混合物
を後記のごとく加熱することによって得ることもでき
る。
前記プロピレン単独重合体と特定のエチレン−プロピレ
ン共重合ゴムの処理を高い温度で実施すると、前記プロ
ピレン単独重合体と特定のエチレン−プロピレン共重合
ゴムが劣化することがあるが、前記プロピレン単独重合
体と特定のエチレン−プロピレン共重合ゴムとヒドロキ
シル系化合物とをグラフト重合させるのに用いられる有
機過酸化物が分解する温度で実施しなければならない。
以上のことから、使われる有機過酸化物の種類によって
異なるが、この処理は一般には160〜300℃、好ましく
は、170〜280℃において実施する。
前記ヒドロキシル系化合物および有機過酸化物の一般式
や代表例ならびに混合方法および処理方法などについて
は、例えば特開昭58-154732号公報に詳細に記載されて
いる通りである。
(C) 無定形エチレン−プロピレン共重合体 本発明において成分(C)として使用される無定形エチ
レン−プロピレン共重合体のムーニー粘度〔ML1+4(100
℃)〕は20〜100であり、20〜80が望ましく、とりわけ3
0〜75が好適である。ムーニー粘度が20未満の無定形エ
チレン−プロピレン共重合体を使うならば、成形性は向
上するが、成形物のゲートカットする際などに層隔離が
発生する場合もあり、トラブルの原因となることがあ
る。一方、ムーニー粘度が100を超えたものを用いる
と、混練り時に他の組成成分と均一な分散が困難になる
のみならず、たとえ均一な組成物が得られたとしても、
成形物の表面にフローマーク、ウエルドラインなどの目
立が激しくなり、外観の良好な成形物が得られない。さ
らに、この共重合体のプロピレンの含有量は一般には20
〜50重量%であり、25〜45重量%のものが望ましく、特
に25〜40重量%のものが好適である。この無定形エチレ
ン−プロピレン共重合体はゴム的特性を有するものであ
り、工業的に生産され多方面にわたって利用されている
ものであり、その製造方法についても広く知られている
ものである。
前記無定形エチレン−プロピレン共重合体はエチレンと
プロピレンとを共重合させることによって得られる共重
合ゴムならびにエチレンとプロピレンとを主成分とし
て、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエンおよび3,3
−ジエチル−1,5−ヘキサジエンのごとき二個の二重結
合を末端に含有する直鎖もしくは分岐鎖のジオレフィ
ン、1,4−ヘキサジエンおよび6−メチル−1,5−ヘプタ
ジエンのごとき末端に含む直鎖もしくは分岐鎖ジオレフ
ィンまたはビシクロ〔2,2,1〕−ヘプテン−2(ノルボ
ルネン)およびその誘導体(たとえば、エチリデンノル
ボルネン)のごとき環状ジエン炭化水素のような二重結
合を有する単量体を少量(一般には、10重量%以下)共
重合させることによって得られる多元共重合ゴムに大別
することができる。
(D) 高密度エチレン系重合体 本発明において成分(D)として使われる高密度エチレ
ン系重合体は、密度が0.935g/cm3以上のエチレン系重合
体であり、0.935g/cm3〜0.980g/cm3のものが好ましく、
特に、0.935〜0.975g/cm3のものが好適である。かかる
エチレン系重合体は一般にはエチレンの単独重合体およ
びエチレンとα−オレフィン(炭素数は、一般には3〜
12個、好適には3〜8個)との共重合体である。好適な
α−オレフィンとしては、プロピレン、ブテン−1、ヘ
キセン−1、4−メチルペンテン−1およびオクテン−
1があげられる。
この高密度エチレン系重合体のメルトフローインデック
ス〔JIS K-7210に従い条件が4で測定、以下「MFR
(I)」と云う〕は一般には0.5〜100g/10分であり、0.
5〜80g/10分のものが望ましく、とりわけ1.0〜60g/10分
のものが好適である。MFR(I)が0.5g/10分未満の高密
度エチレン系重合体を用いると、混練時に均一に分散さ
せることが難しくなるばかりでなく、得られる成形物の
表面にフローマークの発生の原因となるおそれがある。
一方、MFR(I)が100g/10分を超えたエチレン系重合体
を使用すると、やはり混練時に均一に分散することが困
難であり、しかも得られる組成物の耐衝撃性が低下する
傾向にある。
(E) 無機充填剤 本発明において成分(E)として使われる無機充填剤は
一般に合成樹脂およびゴムの分野において広く使われて
いるものである。かかる無機充填剤としては、酸素およ
び水と反応しない無機化合物であり、混練時および成形
時において分解しないものが好んで用いられる。前記無
機充填剤としては、アルミニウム、銅、鉄、鉛およびニ
ッケルのごとき金属、これらの金属やマグネシウム、カ
ルシウム、バリウム、亜鉛、ジルコニウム、モリブデ
ン、ケイ素、アンチモン、チタンなどの金属の酸化物、
その水和物(水酸化物)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩の
ごとき化合物、これらの複塩ならびにこれらの混合物に
大別することができる。かかる無機充填剤の代表例は特
願昭59-8535号明細書(特開昭60-153202号公報)に記載
されている。これらの無機充填剤のうち、粉末状のもの
はその径が30ミクロン以下(好適には10ミクロン以下)
のものが好ましい。また繊維状のものでは、径が1〜50
0ミクロン(好適には1〜30ミクロン)であり、長さが
0.1〜6mm(好適には0.1〜5mm)のものが望ましい。さら
に、平板状のものは径が30ミクロン以下(好適には10ミ
クロン以下)のものが好ましい。これらの無機充填剤の
うち、特に平板状(フレーク状)のものおよび粉末状の
ものが好適である。好適な無機充填剤としては、タル
ク、マイカ、シリカ、ガラス繊維、グラファイトなどが
あげられる。
本発明の組成物中に占める成分(B)、即ち変性プロピ
レン系重合体の組成割合は5.0〜50重量%であり5.0〜40
重量%が好ましく、特に7.0〜40重量%が好ましい。組
成物中に占める変性プロピレン系重合体の組成割合が5.
0重量%未満では、得られる組成物がポリウレタンとの
密着性がよくなく、逆に50重量%を超えて配合したとし
ても、使用量に応じて密着性や耐候性の改良効果を発揮
することができないのみならず、むしろ得られる組成物
の機械的強度が低下する傾向にある。
本発明の組成物中に配合される成分(C)、即ち無定形
エチレン−プロピレン共重合体の組成割合は3〜35重量
%、好ましくは3〜30重量%、特に好ましくは5〜30重
量%である。成分(C)の組成割合が3重量%未満では
耐衝撃性が十分改善されず、逆に35重量%を超えると組
成物の剛性が低下するとともに、成形時フローマークの
原因となる傾向がある。
本発明の組成物中における成分(A)及び(B)の合計
量に対する成分(B)の組成割合は5〜90重量%、好ま
しくは5〜60重量%である。この割合が5重量%未満で
はウレタン塗料との密着性が十分改善されず、逆に90重
量%を超えると組成物の剛性及び耐熱性が低下し、プロ
ピレン系組成物の特徴を損なう傾向にある。
また本発明の組成物中における成分(A)、(B)及び
(C)の合計量に対する成分(B)(2)の組成割合は
0.1〜10重量%である。この割合が0.1重量%未満では組
成物のウレタン塗料との密着性が十分改良されず、逆に
10重量%を超えたとしても、密着性や耐候性がそれとと
もに改善されず、逆に、剛性、耐熱性などが低下する傾
向にあり、好ましくない。
本発明の第二の態様においては、前記した成分(A)、
(B)及び(C)に加えて成分(D)(即ち、高密度エ
チレン系重合体)及び成分(E)(即ち、無機充填剤)
を配合する。
本発明の組成物中に配合される成分(D)の組成割合は
3〜20重量%、好ましくは3〜15重量%である。この割
合が3重量%未満では光沢性の改善及び耐衝撃性の改良
が不十分であり、逆に20重量%を超えると耐熱性が悪く
なり、プロピレン系組成物の特徴を損なう傾向にある。
更に、本発明の組成物中に配合される成分(E)の組成
割合は3〜35重量%、好ましくは3〜30重量%である。
この割合が3重量%では剛性の改良が不十分であり、逆
に35重量%を超えると耐衝撃性が低下し、フローマー
ク、シルバーストリークの原因となる傾向がある。
また成分(D)及び(E)を含む本発明の組成物中の成
分(A)及び(B)の合計量に対する成分(B)並びに
成分(A)、(B)及び(C)の合計量に対する成分
(B)(2)の組成割合はそれぞれ5〜90重量%並びに
0.1〜10重量%である。成分(A)、(B)及び(C)
に対する成分(B)及び(B)(2)のそれぞれの割合
が少な過ぎると組成物のウレタン塗料との密着性が十分
改善されず、逆に多過ぎると剛性や耐熱性が低下する傾
向にある。
本発明の組成物を製造するには、前記成分(A)、
(B)及び(C)並びに前記(A)〜(E)を前記の組
成割合の範囲内になるように通常のオレフィン系重合体
の分野において実施されている混合方法を適用して均一
になるように混合すればよい。この際、同時に全組成成
分を混合してもよく、組成成分の一部をあらかじめ混合
し、いわゆるマスターバッチを製造し、このマスターバ
ッチと残りの組成成分を混合してもよい。このさい、オ
レフィン系重合体に一般に配合(添加)されている熱、
酸素または紫外線に対する安定剤、金属劣化防止剤、可
塑剤、難燃化剤、滑剤、充填剤、着色剤、帯電防止剤お
よび電気的特性改良剤のごとき添加剤を組成物の物性が
本質的に損なわない範囲で組成物の使用目的に応じて配
合してもよい。
このようにして得られる組成物は通常ペレット状に成形
され、それぞれの熱可塑性樹脂の分野において一般に行
なわれている射出成形法、押出成形法などの成形方法に
よって所望の成形物に製造される。
前記の組成物を製造する際に溶融混練する場合でも、成
形する場合でも、使われる重合体の融点もより高い温度
であるが、熱分解しない温度である。これらのことか
ら、一般には180〜300℃(好適には、190〜250℃)で実
施される。
一般に、オレフィン系重合体はポリウレタンと密着性が
極めて悪いためにオレフィン系重合体またはその組成物
の成形物にポリウレタン塗料を塗布する場合、あらかじ
めプライマーを塗布・乾燥し、ポリウレタン塗料を塗布
しなければならない。しかし、本発明のプロピレン系重
合体組成物はポリウレタンとの密着性がすぐれているた
め、成形物の表面にプライマーを塗布しなくとも、成形
物の表面に直接ポリウレタンを塗布することができる
(プライマーを使用すると、一層密着性が向上する)。
実施例および比較例 以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、
本発明の技術範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことはいうまでもない。
なお、実施例および比較例における物性測定は以下のよ
うにして実施した。
(i) 曲げ弾性率はASTM D790に従って測定した。
(ii) アイゾット衝撃強度はASTM D256に従って測定
した。
(iii) 塗膜密着強度は平板試験片(厚さ2mm、130×1
30mm)を1,1,1−トリクロルエタンの蒸気中に30秒間置
き、充分乾燥させた後、ハイウレタン塗料(日本ピーケ
ミカル社製、商品名 R257,ソリッド)を乾燥時の厚さ
が20〜30ミクロンになるように塗布した。約15分間放置
した後、ウレタン塗料(日本ピーケミカル社製、商品名
R266、ワッカートップ)を乾燥時の厚さが30〜40ミク
ロンになるように塗布し、90℃において30分間乾燥し
た。ついで、恒室温(温度23℃、湿度65%)中で48時間
放置させた。得られた塗布物(試験片)を10mm幅に切断
し、試験片の樹脂部より塗膜の一部(約10mm)を強制的
に剥離させた後、残りの密着部を引張試験機を用いて50
mm/分の速度で塗膜に対して逆方向(180度)に引張り、
剥離強度を測定することによって求めた。
(iv) ごばん目試験は前記の塗膜密着強度を測定する
ために使ったハイウレタン塗料の代わりにポリウレタン
塗料(日本ピーケミカル社、商品名 R255、メタリック
レッド)を用いたほかは、上記と同様に塗布、乾燥など
の処理を行なった。得られた試験片の塗膜面に1mm間隔
でごばん目を100個刻み、このごばん目にセロハンテー
プを完全に指圧で密着させた。このセロハンテープを45
度の角度で急激に剥離させた。この操作を2回繰り返し
残った塗膜のごばん目の割合を求めた。
(v) 耐候性試験は前記平板試験片を50mm×50mmに切
断し、サンシャイン・ウェザオメータ(スガ試験機製)
を使ってブラックパネル温度が83℃および降雨条件が12
分/60分の条件で照射し、それぞれの照射時間で取り出
し、サンプルの外観の変化を観察し、その結果を下記の
ように示す。
◎:変化なし ○:わずかにチョーキング発生 △:クラック発生 ×:激しくクラック発生 (vi) 光沢試験は、前記平板試験片をJIS K 7150に従
って測定した。
なお、実施例および比較例において使った変性プロピレ
ン系重合体およびエチレン−プロピレン共重合体、熱、
酸素または紫外線に対する安定剤、その他の組成物なら
びにこれらの物性および製造方法を下記に示す。
1) プロピレン系重合体 PP(A) MFRが15g/10分であるエチレン−プロピレンブロック共
重合体(エチレン含有量8.8重量%) PP(B) MFRが30g/10分であるエチレン−プロピレンブロック共
重合体(エチレン含有量7.5%) PP(C) MFRが1.5g/10分であるエチレン−プロピレンブロック共
重合体(エチレン含有量10.0重量%) PP(D) MFRが100g/10分であるエチレン−プロピレンブロック共
重合体(エチレン含有量8.5重量%) PP(E) MFRが10g/10分であるプロピレン単独重合体 PP(F) エチレン含有量が3.1重量%であるエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体 2) 変性プロピレン単独重合体 変性プロピレン単独重合体としては、MFRが0.5g/10分で
あるプロピレン単独重合体85重量部とムーニー粘度(ML
1+4、100℃)が20の無定形エチレン−プロピレン共重合
体15重量部に30重量部の2−ヒドロキシエチルメタアク
リレートおよび0.7重量部の2,2′−ビス(第三級−ブチ
ルパーオキシイソプロピル)ベンゼンをあらかじめヘン
シェルミキサーを使って5分間ドライブレンドを行なっ
た。得られた混合物をベント付押出機(径65mm、シリン
ダー温度160〜200℃)を使って混練させることによって
得られたもの(以下「変性PP」と云う)を使用した。
3) 無定形エチレン−プロピレン共重合体 無定形エチレン−プロピレン共重合体としては、ムーニ
ー粘度〔ML1 4(100℃)〕が35である無定形エチレン−
プロピレン共重合体(プロピレン含有量27重量%、以
下、EPRと云う)。
4) 高密度エチレン系重合体 高密度エチレン系重合体としては、密度が0.945g/cm3
あるエチレン−ブテン−1の共重合体(MFR(I)0.7g/
10分、以下、HDPE(A)と云う)および密度が0.960g/c
m3であるエチレン単独重合体(MFR(I)20g/10分、以
下、HDPE(B)と云う)を使用した。
5) 無機充填剤 無機充填剤としては、平均粒径が2.0ミクロンであるタ
ルク、平均粒径が2.0ミクロンである炭酸カルシウム(C
aCO3)および平均粒径が7.0ミクロンであるウォラスト
ナイトを用いた。
6) 安定剤 各種安定剤として、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジンセバケート(以下、安定剤(1)と云
う)、2(3−第三級−ブチル−5−メチル−2−ヒド
ロキシフェニル−5−クロロベンゾトリアゾール(以
下、安定剤(2)と云う)およびテトラ〔メチレン−3
−(3,5−ジ第三級−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕メタン(以下、安定剤(3)と云
う)を用いた。
実施例1〜11及び比較例1〜3 第1表にそれぞれの配合量が示されているプロピレン系
重合体、変性プロピレン重合体および無定形エチレン−
プロピレンランダム共重合体並びに安定剤をスーパーミ
キサーで5分間混合した。得られた各混合物をベント付
二輪押出機(シリンダー温度180〜200℃、径30mm)を用
いて混練させながらペレット(組成物)を製造した。各
ペレットを5オンスの射出成形機を使用して平板(厚さ
2mm、130×130mm)ならびに曲げ弾性率測定用試片およ
びアイゾット衝撃強度測定用試片を製造した。得られた
各試片の曲げ弾性率、アイゾット衝撃強度(温度23
℃)、耐候性試験、塗膜密着強度及びごばん目試験の測
定を行なった。それらの結果を第2表に示す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られるプロピレン径重合体組成物は、機械的強度(曲
げ弾性率、耐衝撃性)がすぐれているばかりでなく、加
工性が良好であり、さらにポリウレタンとの密着性につ
いてもすぐれていることは明白である。さらに、最も特
徴のある効果は、熱、酸素および紫外線に対する安定剤
を加えることにより、相乗効果とも云える効果を発揮す
ることは明らかである。
実施例12〜19及び比較例4〜6 第3表にそれぞれの配合量が示されているプロピレン系
重合体(PP系樹脂)、変性プロピレン系重合体(変性P
P)、無定形エチレン−プロピレンランダム共重合体(E
PR)、高密度エチレン重合体(HDPE)、無機充填剤及び
安定剤をスーパーミキサーを使って5分間混合した。得
られた各混合物をベント付二軸押出機(シリンダー温度
180〜20℃、径30mm)を用いて混練させながらペレット
(組成物)を製造した。各ペレットを5オンスの射出成
形機を使用して平板(厚さ2mm、130×130mm)ならびに
曲げ弾性率測定用試験片およびアイゾット衝撃強度測定
用試片を製造した。得られた各試片の曲げ弾性率、アイ
ゾット衝撃強度(温度23℃)、耐候性試験及び塗膜密着
強度の測定を行なった。それらの結果を第4表に示す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られるプロピレン系重合体組成物は、機械的強度(曲
げ弾性率、耐衝撃性)がすぐれているばかりではなく、
加工性が良好であり、さらにポリウレタンとの密着性に
ついてもすぐれていることは明白である。さらに、最も
特徴のある効果は、熱、酸素および紫外線に対する安定
剤を加えることにより、相乗効果とも云える効果を発揮
することは明らかである。
発明の効果 本発明によって得られるプロピレン系重合体組成物は、
従来のプロピレン系重合体組成物に比べて、下記のごと
き効果を発揮する。
(1) 加工性および成形性が同等か、それ以上であ
る。
(2) 耐候性が前記のごとき相乗効果を発揮して良好
である。
(3) ポリウレタン塗料との密着性がすぐれており、
ポリウレタン塗料を表面に塗布させることによってプラ
イマーの下塗り工程を省略することができる。
(4) 一般に実施されている活性化処理法(たとえ
ば、コロナ放電処理、プラズマ処理法、紫外線処理法)
を成形物の表面に施すことによって、ポリウレタン塗料
との密着性を満足すべき程度にすることが可能である。
(5) 本発明のプロピレン系重合体組成物は以上のご
とき効果を発揮するために多方面にわたって利用するこ
とができる。代表的な用途として、自動車のバンパー、
バンパーコーナーなどの外装部品、ドアーライナーなど
の内装部品およびフェンダーのごとき二輪車部品などが
あげられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 51/06 LLJ 53/00 LLY

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)プロピレン系重合体、 (B)(1)プロピレン単独重合体とムーニー粘度〔ML
    1+4(100℃)〕が10〜50であるエチレン−プロピレン系
    共重合ゴム1〜40重量%との混合物100重量部を (2)分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有し且つ
    ヒドロキシル基を含有する有機化合物0.1〜50重量部お
    よび (3)有機過酸化物0.01〜20重量部 で処理することによって得られる変性プロピレン系重合
    体、ならびに (C)ムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕が20〜100であ
    り、且つプロピレンの含有量が20〜50重量%である無定
    形エチレン−プロピレン共重合体から成る組成物であ
    り、該組成物中に占める成分(B)及び(C)の組成割
    合がそれぞれ、5.0〜50重量%及び3〜35重量%であ
    り、成分(A)及び(B)の合計量に対する成分(B)
    の組成割合が5〜90重量%であり、成分(A),(B)
    及び(C)の合計量に対する成分(B)(2)の組成割
    合が0.1〜10重量%であるプロピレン系重合体組成物。
  2. 【請求項2】(A)プロピレン系重合体、 (B)(1)プロピレン単独重合体とムーニー粘度〔ML
    1+4(100℃)〕が10〜50であるエチレン−プロピレン系
    共重合ゴム1〜40重量%との混合物100重量部を (2)分子中に少なくとも一個の不飽和結合を有し且つ
    ヒドロキシル基を含有する有機化合物0.1〜50重量部お
    よび (3)有機過酸化物0.01〜20重量部 で処理することによって得られる変性プロピレン系重合
    体、ならびに (C)ムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕が20〜100であ
    り、且つプロピレンの含有量が20〜50重量%である無定
    形エチレン−プロピレン共重合体、 (D)密度が0.935g/cm3以上である高密度エチレン系重
    合体ならびに (E)無機充填剤 から成る組成物であり、該組成物中に占める成分
    (B),(C),(D)及び(E)の組成割合が、それ
    ぞれ、5〜50重量%、3〜35重量%、3〜20重量%及び
    3〜35重量%であり、且つ成分(A)及び(B)の合計
    量に対する成分(B)の割合が5〜90重量%であり、成
    分(A),(B)及び(C)の合計量に対する成分
    (B)(2)の組成割合が0.1〜10重量%であるプロピ
    レン系重合体組成物。
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