JPH0728538A - 系統連系型インバータ制御装置 - Google Patents

系統連系型インバータ制御装置

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JPH0728538A
JPH0728538A JP5174147A JP17414793A JPH0728538A JP H0728538 A JPH0728538 A JP H0728538A JP 5174147 A JP5174147 A JP 5174147A JP 17414793 A JP17414793 A JP 17414793A JP H0728538 A JPH0728538 A JP H0728538A
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Tsukasa Takebayashi
司 竹林
Mitsuhisa Okamoto
光央 岡本
Hiroichi Kodama
博一 小玉
Hiroshi Nakada
浩史 中田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】太陽電池等の直流電源の電圧−電流特性が変動
しても、最大電力点追尾制御を良好に行って直流電源か
ら常に最大電力を取り出せるようにする。 【構成】CPU48はROM49から読み出した波形パ
ターンをD/Aコンバータ51に出力し基準正弦波信号
S11としてPWM変調回路43およびゲートドライブ
回路42を介してFETブリッジ36をスイッチングし
太陽電池32からの直流電力を交流電力に変換する。検
出したインバータ出力電流IOUT をA/Dコンバータ4
7によりディジタル値に変換しRAM50に記憶する。
CPU48は前回の出力電流値と今回の出力電流値の比
較から出力電流IOUT が増加しているか否かを判断す
る。増加のときは基準正弦波信号S11の振幅変化方向
を維持し、減少のときは振幅変化方向を反転し、決定さ
れた方向で基準正弦波信号S11の振幅を1段階分変化
させ太陽電池32の最大電力点追尾制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池等の直流電源
から出力される直流電力を商用系統電源に連系させるた
め交流電力に変換し、直流電源からの出力電力を常に最
大の状態で一般負荷に供給するようにした系統連系型イ
ンバータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に従来の系統連系型インバータ制御
装置を適用した系統連系型太陽光発電システムの一例を
示す。この従来例の場合、制御方式として、入力電圧一
定制御方式が採用されている。このシステムは、太陽電
池2の直流電力をPWM(パルス幅変調)制御される系
統連系インバータ1で交流電力に変換し、商用系統電源
3と連系させて負荷4に電力を供給するものである。
【0003】系統連系インバータ1は、入力コンデンサ
5,FETブリッジ6,出力フィルターの機能をもちP
WM変調された矩形波を正弦波に変える出力チョークコ
イル7および平滑コンデンサ8および制御部9から構成
されている。制御部9は、入力電圧検出回路10,バン
ドパスフィルタ(BPF)11,出力電流検出器12,
直流電圧一定制御回路13,直流電圧基準電圧源14,
乗算器15,出力電流制御用の誤差増幅器16,PWM
変調回路17およびFETブリッジ6を駆動するゲート
ドライブ回路18から構成されている。
【0004】以下、制御方法を述べる。
【0005】インバータ入力電圧VDCを入力電圧検出回
路10によって検出し、直流電圧一定制御回路13にお
いてインバータ入力電圧VDCと直流電圧基準電圧源14
の基準電圧VREF との誤差信号S1を生成し、この誤差
信号S1を乗算器15の一方の入力とする。また、商用
系統電圧VCSを検出し、バンドパスフィルタ11によっ
て基本波成分のみを抽出しその基準正弦波信号S2を乗
算器15の他方の入力とする。乗算器15は入力した誤
差信号S1と基準正弦波信号S2とを乗算し、インバー
タ出力電流基準信号S3を生成する。
【0006】誤差増幅器16は、乗算器15からのイン
バータ出力電流基準信号S3と出力電流検出器12で検
出したインバータ出力電流IOUT とを入力し、両者の差
分を増幅した変調基準誤差信号S4をPWM変調回路1
7に出力する。PWM変調回路17は入力した変調基準
誤差信号S4に基づいてPWM制御を行い、ゲートドラ
イブ回路18を介してFETブリッジ6を駆動すること
により、基準電圧VRE F に一致したインバータ入力電圧
DCが得られるように制御する。すなわち、太陽電池2
の動作電圧で系統連系インバータ1の入力特性を制御す
るようになっている。
【0007】なお、FETブリッジ6においては、トラ
ンジスタQ1,Q2を同時ONしたときにトランジスタ
Q3,Q4は同時OFFとなり、逆に、トランジスタQ
3,Q4を同時ONしたときにトランジスタQ1,Q2
は同時OFFとなるように制御される。
【0008】太陽電池2は、その特性上、最大電力を取
り出せる動作電圧が日射量などの気象条件や素子温度に
より刻々と変化する。ところで、上記した従来方式の特
徴は、日射量や素子温度にかかわらず動作電圧を一定電
圧で近似できると仮定して、模擬的に太陽電池2の最大
出力点で動作させようという点にある。
【0009】しかし、予め設定した一定電圧値が最大電
力を取り出せる電圧値と一致しないことが当然に予想さ
れる。この場合、最大出力点からずれた点で動作するこ
ととなり、最大電力を出力することができない。特に日
射量が大きい場合には無駄にしてしまう電力が多くな
る。また、素子温度によって最大出力点電圧が大きく変
化するため、季節によって、予め設定する一定電圧値を
変更する必要があり、煩雑である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】太陽電池の大きな特徴
として、その出力特性が気象条件により大きく左右さ
れ、また、気象条件が同じ場合であっても動作点により
その出力は違ってくるということが挙げられる。
【0011】そこで、太陽電池の発電電力を有効に利用
するためには、最大電力点追尾制御を行うべきことが考
えられるが、上記した従来例では入力電圧一定制御方式
であるため、太陽電池の特性曲線上の動作点を変化させ
て出力電力を積極的に制御するといったことができない
という根本的な問題がある。
【0012】また、太陽電池の出力特性は、周知のよう
に図3に示すようなものであり、気象条件が一定である
とすると、太陽電池の出力側に設けた負荷のインピーダ
ンスに応じて、太陽電池の出力電圧,出力電流の値は出
力特性曲線上で変化し、これに伴って太陽電池の出力電
力値も変化する。
【0013】ここで、太陽電池の出力端に設けた負荷の
インピーダンスを図示のようにRとすると、このときの
太陽電池の出力電圧,出力電流は特性曲線上の点pにお
ける値となる。負荷のインピーダンスRを変化させるこ
とによって太陽電池の動作点pが特性曲線上を移動し、
太陽電池の出力電圧,出力電流および出力電力の各値が
変化する。太陽電池の最大電力を取り出すには、気象条
件が変化した場合でも、太陽電池側から見た負荷のイン
ピーダンスRが最適であるように制御すればよい。
【0014】ところで、出力電流制御型インバータで太
陽電池最大電力点追尾制御を行おうとする場合、出力電
流基準信号の振幅の操作を行い、出力電流基準信号と検
出した出力電流信号との誤差信号をPWM変調し、イン
バータを駆動する。その操作の結果、入力電力が増加し
たか減少したかを判断し、次回の出力電流基準信号の振
幅を変化させる。
【0015】太陽電池の開放電圧側から起動し、出力電
流基準信号の振幅を徐々に大きくしていく場合、検出し
た出力電流信号との誤差信号は大きくなり、PWM変調
においてスイッチングのデューティ比が大きくなる。す
ると、インバータ入力インピーダンスすなわち太陽電池
からみたインピーダンスが小さくなり、太陽電池出力特
性曲線に応じて出力電力が増加する。インバータ出力電
圧は商用系統電源3の電圧でほぼ一定と考えられるか
ら、出力電力が増加するとインバータ出力電流も増加す
る。
【0016】しかし、出力電流基準信号の振幅を徐々に
大きくしていき、それに伴って出力電力が増加し続け、
最大電力点に到達したとする。そして、さらに出力電流
基準信号の振幅を大きくし最大電力点を超えた場合、今
度は、インバータ入力電力が減少し、インバータ出力電
流も減少することとなる。
【0017】このとき、フィードバックする出力電流信
号は小さくなり、出力電流基準信号との誤差信号が大き
くなるため、PWM変調においてスイッチングのデュー
ティ比が大きくなり、入力インピーダンスが小さくなる
ため、太陽電池特性曲線上において動作点が短絡側に移
動しようとする。すると、出力電力は減少するため、さ
らに出力電流が減少し、出力電流基準信号との誤差信号
はさらに大きくなるという状態が起こることになる。そ
の結果、最大電力点を超えると、動作点が短絡側に移動
してしまうことになる。そして、このままでは最大電力
点追尾制御はできなくなる。
【0018】このため、最大電力点を超えた時点で、出
力電流信号の減少分に合わせて、出力電流基準信号を減
少させる必要があるが、そのときの日射量あるいは素子
温度によって太陽電池の特性は異なり、また、制御にお
いては、出力電流基準信号の振幅の操作を行った結果の
入力電力の増減により、いわばフィードフォワード的に
次回の出力電流基準信号の振幅を変化させるため、変化
後の太陽電池動作点は予想することができない。
【0019】すなわち、以上のような制御で、入力電力
の増減を検出し、出力電流基準信号の振幅を変化させ、
最大電力点追尾制御を行うのはきわめて困難である。
【0020】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、太陽電池等の直流電源の電圧−電流
特性が変動しても、最大電力点追尾制御を良好に行っ
て、直流電源から常に最大電力を取り出せるようにする
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る系統連系型
インバータ制御装置は、スイッチングパターン信号に基
づいてスイッチング素子のブリッジをON/OFF制御
して太陽電池等の直流電源から入力した直流電力を交流
電力に変換し、商用系統電源に連系して負荷に供給する
手段と、基準正弦波信号に基づいたパルス幅変調により
前記スイッチングパターン信号を生成する手段と、前記
商用系統電源の電圧を検出しこの商用系統電圧と同位相
の状態で前記基準正弦波信号を生成する手段と、前記基
準正弦波信号の振幅を周期的に1段階ずつ増加または減
少させる方向に変化させる手段と、検出されたインバー
タ出力電流値を記憶する手段と、前回の出力電流値と今
回の出力電流値との比較によって出力電流値の変化の方
向を判断する手段と、前記出力電流値の変化方向が増加
のときは前記基準正弦波信号の振幅の変化方向をそのま
ま維持し、出力電流値の変化方向が減少のときは基準正
弦波信号の振幅の変化方向を反転させる手段とを備えた
ことを特徴とするものである。
【0022】
【作用】商用系統電圧の検出に基づいてそれと同位相状
態で基準正弦波信号を生成し、この基準正弦波信号に基
づいてパルス幅変調してスイッチングパターン信号を生
成し、そのスイッチングパターン信号に基づいてスイッ
チング素子のブリッジをON/OFF制御して太陽電池
等の直流電源からの直流電力を交流電力に変換し、商用
系統電源に連系して負荷に供給する。周期的に基準正弦
波信号の振幅を変化させてはインバータ出力電流値を検
出かつ記憶し、前回の出力電流値との比較によって出力
電流値が増加しているか減少しているかを判断し、増加
しているときは基準正弦波信号の振幅変化方向を維持し
(増加方向の場合は増加で、減少方向の場合は減少)、
減少しているときは基準正弦波信号の振幅変化方向を反
転し(増加方向の場合は減少で、減少方向の場合は増
加)、その決定された方向で基準正弦波信号の振幅を1
段階分変化させる。以上の繰り返しにより、直流電源の
出力電力を常に最大電力点とする最大電力点追尾制御が
行える。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る系統連系型インバータ制
御装置の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】図1は本発明の実施例に係る制御装置を適
用した系統連系型太陽光発電システムの構成図である。
本システムにおいて、太陽電池32は系統連系インバー
タ31に接続され、系統連系インバータ31はPWM制
御によって太陽電池32が出力する直流電力を商用系統
電源33と同位相の交流電力に変換し、商用系統電源3
3と連系させて一般家庭用電気製品などの負荷34に電
力を供給するものである。
【0025】系統連系インバータ31は、電圧型電流制
御型インバータであり、太陽電池32からの入力電力の
変動を抑える入力コンデンサ35,DC−AC変換用の
スイッチング素子としてのFETブリッジ36,出力フ
ィルターとして機能しPWM変調された矩形波を正弦波
に変える出力チョークコイル37および平滑コンデンサ
38,異常発生時などに系統連系インバータ31を商用
系統電源33および負荷34から切り離すための連系リ
レー39および制御部40から構成されている。
【0026】FETブリッジ36における4つのトラン
ジスタQ1〜Q4のそれぞれにはフライホイールダイオ
ードが逆極性に接続されている。FETブリッジ36
は、後述するゲートドライブ回路42の制御によって、
トランジスタQ1,Q2を同時ONしたときにトランジ
スタQ3,Q4は同時OFFとされ、逆に、トランジス
タQ3,Q4を同時ONしたときにトランジスタQ1,
Q2は同時OFFとされるように構成されている。
【0027】制御部40は、次の各要素から構成されて
いる。すなわち、系統連系インバータ31の最大電力点
追尾制御,出力電流制御およびシステム保護を行う制御
回路41と、FETブリッジ36を駆動制御するゲート
ドライブ回路42と、制御回路41から出力される基準
正弦波信号S11をPWM変調してスイッチングパター
ン信号S12を生成しゲートドライブ回路42に出力す
るPWM変調回路43と、インバータ31の出力を商用
系統電源33と同位相の出力にするための同期信号検出
器44および正負方向検出器45と、出力電流検出器4
6とから構成されている。
【0028】制御回路41は、ディジタル回路であり、
出力電流検出器46が検出した信号をディジタル信号に
変換するA/Dコンバータ47と、制御に必要な各種の
演算を行うCPU48と、PWM制御のための各パルス
幅のもとになる基準正弦波信号S11を作り出すための
波形パターンデータ等を記憶しているROM49と、一
時記憶用のメモリであるRAM50と、ディジタルの波
形パターンデータをD/A変換によりアナログの基準正
弦波信号S11に変換し、その基準正弦波信号S11を
PWM変調回路43に出力するD/Aコンバータ51と
から構成されている。
【0029】以上のように構成されたシステムの動作を
次に説明する。
【0030】系統連系インバータ31は、PWM変調回
路43によってPWM制御を施されゲートドライブ回路
42から出力されるゲートパルス信号S13に基づい
て、FETブリッジ36における一対のスイッチングト
ランジスタQ1,Q2および一対のスイッチングトラン
ジスタQ3,Q4を交互にON/OFFしてスイッチン
グすることにより、この系統連系インバータ31の出力
電流を制御し、太陽電池32の出力を負荷34に供給す
る。
【0031】この場合、PWM変調回路43は、D/A
コンバータ51からの基準正弦波信号S11とスイッチ
ング搬送波となる三角波とを比較することによりPWM
波形としてのスイッチングパターン信号S12を生成
し、ゲートドライブ回路42に出力する。スイッチング
パターン信号S12を入力したゲートドライブ回路42
は、ゲートパルス信号S13をFETブリッジ36に出
力し、トランジスタQ1,Q2およびトランジスタQ
3,Q4をON/OFFして矩形波を生成する。その矩
形波は、出力チョークコイル37と平滑コンデンサ38
からなる出力フィルターによって正弦波電流に変換さ
れ、連系リレー39を介して負荷34に供給される。基
準正弦波信号S11は商用系統電源33の電圧波形と同
位相となるよう制御されており、その振幅の大きさによ
ってPWMパターンのデューティ比が決定される。
【0032】次に、基準正弦波信号S11について説明
する。前述したように基準正弦波信号S11によりPW
Mパターンのデューティ比が決定され、太陽電池32の
動作点が定まり、それに従った系統連系インバータ31
の出力電流が得られる。ところで、太陽電池最大電力点
追尾制御を行うためには、基準正弦波信号S11の振幅
が可変できなければならない。以下に基準正弦波信号S
11の振幅を可変する方法を示す。
【0033】系統連系インバータ31のデューティ比が
最大となるときの基準正弦波信号パターンを最大のもの
として、その最大基準正弦波信号の1周期分のデータを
ある時間間隔で分解したときの各振幅値をディジタル値
として表す。本実施例の場合、周波数が60Hzで、1
周期が1/60秒、これを256等分した約65.1μ
secを単位周期とする。この場合、基準正弦波信号の
1周期分は時間軸方向で256個のディジタル値から構
成されることになる。この1周期分のディジタル値の集
合をひとまとまりとして考える。次に、最大基準正弦波
信号の振幅を等間隔(本実施例の場合は200等分)に
分割した多数の基準正弦波パターンの1つ1つについて
もそれぞれの1周期分を上記と同様に256個のディジ
タル値の集合として考える。すなわち、基準正弦波信号
とは、256個のディジタル値の集合による波形パター
ンであり、そのような波形パターンが振幅を異にするも
のとして合計200種類存在している。
【0034】このような200種類の基準正弦波パター
ンのデータを制御回路41におけるROM49に予め記
憶させておく。それぞれの基準正弦波パターンを番号1
〜200で表し、CPU48は、ROM49に対して番
号によって基準正弦波パターンを指定すると、指定され
た番号の基準正弦波パターンについて256個のディジ
タル値を順次的にROM49から読み出し、D/Aコン
バータ51に送出する。D/Aコンバータ51は、CP
U48が指定した番号に対応した基準正弦波パターンの
アナログの基準正弦波信号S11を生成し、これをPW
M変調回路43に出力する。
【0035】CPU48が基準正弦波パターンのディジ
タル値を読み出すタイミングは次のとおりである。同期
信号検出器44が商用系統電源33による商用系統電圧
CSのゼロクロスポイントを同期信号として読み出すと
同時に、CPU48は内蔵のタイマーをスタートさせ最
初のデータを読み出し、1周期1/60秒を256等分
した65.1μsecの経過を待って2番目のデータを
読み出す。すなわち、指定した番号の基準正弦波パター
ンについてのディジタル値を65.1μsecごとに順
次的に読み出し、それらのディジタル値をD/Aコンバ
ータ51によってD/A変換して基準正弦波信号S11
を生成しPWM変調回路43に出力するのである。この
とき、同期信号検出器44が商用系統電圧VCSのゼロク
ロスポイントを検出し、かつ、正負方向検出器45が商
用系統電圧VCSの波形について正負の方向を検出し、C
PU48は、その正負の方向に合わせてデータを出力す
ることにより、基準正弦波信号S11を商用系統電圧V
CSと同位相の状態で出力させることができる。
【0036】さらに、制御回路41は次の制御を同時進
行的に遂行する。CPU48は、出力電流検出器46が
検出したインバータ31の出力電流IOUT をA/Dコン
バータ47によって比較的長いある一定の周期でA/D
変換し、一時的にRAM50に記憶する。そして、前回
記憶させていたインバータ出力電流値と今回入力したイ
ンバータ出力電流値とを比較して、インバータ出力電流
値が増加したか減少したかを判断する。その判断結果に
応じて、次回の基準正弦波パターンの番号を増加するか
減少するかの決定を行う。具体的には次のとおりであ
る。
【0037】初回においては、前回のインバータ出力電
流値として「0」を設定しておき、基準正弦波パターン
の番号は最小値の「1」を指定し、基準正弦波パターン
の番号変化方向は増加の方向に設定しておく。2回目以
降の基準正弦波パターンの番号の増加あるいは減少の変
化方向の決定については、前回のインバータ出力電流値
と今回のインバータ出力電流値とを比較し、インバータ
出力電流値が増加した場合には番号の変化方向をそのま
ま維持し、インバータ出力電流値が減少した場合には番
号の変化方向を反転する。換言すれば、インバータ出力
電流値が増加した場合には、そのとき番号変化方向が増
加方向にあればそのまま引き続き増加方向に維持し、番
号変化方向が減少方向にあればそのまま引き続き減少方
向に維持する。逆に、インバータ出力電流値が減少した
場合には、そのとき番号変化方向が増加方向にあれば反
転して減少方向となし、番号変化方向が減少方向にあれ
ば反転して増加方向にするということである。
【0038】基準正弦波パターンの番号変化方向を増加
方向に設定するということは、振幅のより大きい正弦波
パターンをもつ基準正弦波信号S11を出力するという
ことであり、逆に、基準正弦波パターンの番号変化方向
を減少方向に設定するということは、振幅のより小さい
正弦波パターンをもつ基準正弦波信号S11を出力する
ということである。基準正弦波パターンの番号は本実施
例の場合、1〜200の200個あるが、この番号を増
加させたり減少させたりするとき、その番号を1つだけ
増加または減少させるものとする。
【0039】本実施例では、以上の制御を、制御回路4
1におけるCPU48,ROM49,RAM50からな
るマイクロコンピュータを用いたソフトウェア制御によ
って実現している。
【0040】以上のような制御を行うことにより、気象
条件が一定の状態では、基準正弦波信号S11の振幅を
大きくするごとに太陽電池動作点を開放電圧側から最大
電力点に向かって移動させ、最大電力点を超えてインバ
ータ出力電流値が減少するようになると、基準正弦波信
号S11の振幅の変化方向を反転させて振幅を減少させ
ることにより再び太陽電池動作点を最大電力点に接近さ
せることができる。
【0041】したがって、これ以降は同様の振幅変化方
向の制御により、太陽電池32を常に最大電力点付近で
動作させることができ、従来例のように短絡側に動作点
が移動してしまうといった不都合は生じない。出力電流
信号の減少分に合わせて出力電流基準信号を減少させる
必要がなく、また、出力電流基準信号の振幅操作を行っ
た結果の入力電力の増減によりフィードフォワード的に
次回の出力電流基準信号の振幅を変化させる必要がない
からである。
【0042】また、気象条件の変化によって太陽電池の
特性がどのように変化したとしても、インバータ出力電
流値の増減の状況に応じて前述した制御を行うことによ
り、基準正弦波信号S11の振幅を制御することで太陽
電池動作点の最大電力点への移動を速やかに行うことが
できる。すなわち、気象条件や負荷変動にかかわらず、
最大電力点追尾制御を常に良好に行うことができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、太陽電
池等の直流電源の出力特性が変動しても、最大電力点追
尾制御を容易に行うことができ、常に直流電源から最大
電力を取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る系統連系型インバータ
制御装置を適用した系統連系型太陽光発電システムの構
成図である。
【図2】従来例に係る系統連系型インバータ制御装置を
適用した系統連系型太陽光発電システムの構成図であ
る。
【図3】太陽電池の電圧−電流特性図である。
【符号の説明】
31……系統連系インバータ 32……太陽電池 33……商用系統電源 34……負荷 35……入力コンデンサ 36……FETブリッジ 37……出力チョークコイル(フィルター) 38……平滑コンデンサ(フィルター) 39……連系リレー 40……制御部 41……制御回路 42……ゲートドライブ回路 43……PWM変調回路 44……同期信号検出器 45……正負方向検出器 46……出力電流検出器 47……A/Dコンバータ 48……CPU 49……ROM 50……RAM 51……D/Aコンバータ S11……基準正弦波信号 S12……スイッチングパターン信号 S13……ゲートパルス信号 VCS……商用系統電圧 IOUT ……インバータ出力電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/77 9181−5H (72)発明者 中田 浩史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチングパターン信号に基づいてス
    イッチング素子のブリッジをON/OFF制御して太陽
    電池等の直流電源から入力した直流電力を交流電力に変
    換し、商用系統電源に連系して負荷に供給する手段と、 基準正弦波信号に基づいたパルス幅変調により前記スイ
    ッチングパターン信号を生成する手段と、 前記商用系統電源の電圧を検出しこの商用系統電圧と同
    位相の状態で前記基準正弦波信号を生成する手段と、 前記基準正弦波信号の振幅を周期的に1段階ずつ増加ま
    たは減少させる方向に変化させる手段と、 検出されたインバータ出力電流値を記憶する手段と、 前回の出力電流値と今回の出力電流値との比較によって
    出力電流値の変化の方向を判断する手段と、 前記出力電流値の変化方向が増加のときは前記基準正弦
    波信号の振幅の変化方向をそのまま維持し、出力電流値
    の変化方向が減少のときは基準正弦波信号の振幅の変化
    方向を反転させる手段とを備えたことを特徴とする系統
    連系型インバータ制御装置。
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