JPH07285208A - 熱硬化性化粧シート - Google Patents

熱硬化性化粧シート

Info

Publication number
JPH07285208A
JPH07285208A JP6102193A JP10219394A JPH07285208A JP H07285208 A JPH07285208 A JP H07285208A JP 6102193 A JP6102193 A JP 6102193A JP 10219394 A JP10219394 A JP 10219394A JP H07285208 A JPH07285208 A JP H07285208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
thermosetting
layer
decorative sheet
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6102193A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Takewaki
智之 竹脇
Shigeki Nishida
茂樹 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP6102193A priority Critical patent/JPH07285208A/ja
Publication of JPH07285208A publication Critical patent/JPH07285208A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リール等に容易に巻き取ることが出来、基材
との貼り合わせが連続的に行え、しかも生産性の安定化
を可能とする熱硬化性化粧シートを提供する。 【構成】 基材層1、ベタ印刷層2、柄印刷層3、ウレ
タン樹脂層4及び熱硬化性樹脂コート層5を順次積層し
てなる熱硬化性化粧シートであって、上記熱硬化性樹脂
コート層5の樹脂成分として、メラミン樹脂とアクリル
樹脂との混合物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築内装、間仕切、収
納家具等の垂直面、及びデスク、テーブルトップ等の水
平面に利用される熱硬化性化粧シートに関するもので、
特にメラミン樹脂化粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】メラミン樹脂化粧板は、耐摩耗性、耐熱
性、耐水性等に優れているために、デスク、収納家具、
建築内装等に広く利用されている。
【0003】ところで、従来のメラミン樹脂化粧板(例
えば低圧メラミン化粧板)は、チタン紙にメラミン樹脂
を含浸させ、基材であるパーティクルボードと貼り合わ
せた状態で、多段プレス機を使用し、ホットプレス(通
常条件150℃、20〜30分、10〜40kg/cm
2)により生産されている。
【0004】しかしながら、上記基材と貼り合わせる以
前にメラミン樹脂を硬化処理してしまうので、リールに
巻くことが出来ず、保存、運搬時のみならず基材と貼り
合わせる際にも枚葉で行う必要があり、大量生産に不向
きであり、生産コストの低減化も困難であった。
【0005】かかる不都合を解消するため、特開平5−
138847号公報には、印刷紙にメラミン樹脂を含浸
させずに、印刷紙上にメラミン樹脂を塗布し、ブロッキ
ングしない程度に乾燥させてリールに巻き取ることによ
り、基材との貼り合わせを枚葉式ではなく連続的に行う
ことのできる熱硬化性化粧シートについて開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された方法によれば、メラミン樹脂を塗布した
印刷紙をリールに巻き取って不都合の生じない程度に乾
燥させるということは実際には技術的に不安定であり、
生産性の安定化は困難である。また、最後のプレス時
に、メラミン樹脂を瞬時に溶かし完全に熱硬化させる過
程でエンボス版の艶を写し取るため、艶ムラの管理が必
要になる。
【0007】本発明は上記従来の問題に鑑みなされたも
ので、その目的とするところは、リールに容易に巻き取
ることが出来、基材との貼り合わせが連続的に行え、し
かも生産性の安定化を可能とする熱硬化性化粧シートを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の熱硬化性化粧シートは、少なくとも、基材
層、印刷層及び熱硬化性樹脂コート層を順次積層した熱
硬化性化粧シートにおいて、前記熱硬化性樹脂コート層
はメラミン樹脂とアクリル樹脂との混合物を用いたこと
を特徴としている。
【0009】また、本発明の熱硬化性化粧シートは、前
記印刷層の上にウレタン樹脂層を介して前記熱硬化性樹
脂コート層を積層したことを特徴としている。
【0010】また、本発明の熱硬化性化粧シートは、前
記メラミン樹脂とアクリル樹脂との混合物にマット剤を
含有したことを特徴としている。
【0011】以下、添付図面を参照して、本発明の熱硬
化性化粧シートの構成について更に詳しく説明する。
【0012】本発明の熱硬化性化粧シートは、例えば図
1に示すように、基材層1、ベタ印刷層2、柄印刷層
3、ウレタン樹脂層4及び熱硬化性樹脂コート層5を順
次積層したものである。
【0013】上記熱硬化性樹脂コート層5に使用する樹
脂は、メラミン樹脂の単体ではなく、メラミン樹脂とア
クリル樹脂との混合物であり、この樹脂成分に適当な添
加剤を加えたものを塗布剤とし、この塗布剤を従来公知
のコーティング手段を用いて、例えば5〜10g/m2
(dry)程度の塗布量となるように塗布する。樹脂成
分として、このようなメラミン樹脂とアクリル樹脂との
混合物を用いることにより、例えば、180〜200
℃、30秒の加熱により樹脂成分を完全に硬化させ化粧
板として必要な表面物性を持たせた状態において、適度
な柔軟性をも有するので、リールに巻き取ることが可能
であり、しかも表面樹脂が割れたりするなどの不都合は
生じない。
【0014】なお、樹脂成分としてメラミン樹脂が多過
ぎると柔軟性が不十分で、リールに巻き取ることが困難
となり、無理に巻き取ると表面樹脂が割れたりする。ま
た、表面樹脂の割れが生じることなくリールに何とか巻
き取ることが出来る程度の硬さであっても、リールから
巻き出した化粧シートにカールが生じ、パーティクルボ
ード等と貼り合わせるときの作業効率が著しく低下する
おそれがある。一方、アクリル樹脂が多過ぎると柔軟性
は十分あるが、表面物性が悪くなり、化粧材としての要
求品質を満足出来ない場合が生じる。
【0015】したがって、メラミン樹脂とアクリル樹脂
との混合割合は、化粧シートの柔軟性、表面物性、カー
ルの生じる程度等を総合的に勘案し、さらに要求品質、
作業効率等を考慮して適宜に決定されるものであり、一
概には言えない。
【0016】また、上記樹脂成分に、一般にマット剤と
して用いられているアクリル樹脂微粒子等を含有させる
ことにより、化粧材表面の艶を安定化させることが出来
る。マット剤の添加量は特に限定されないが、一般には
樹脂成分に対して5〜10重量%程度である。
【0017】以上の如く、メラミン樹脂とアクリル樹脂
との混合物を用いて熱硬化性樹脂コート層5を形成する
ことにより、化粧材に柔軟性を持たせることが出来る
が、化粧材の柔軟性をさらに上げるため、上記柄印刷層
3の上に上記熱硬化性樹脂コート層5を設ける前に上記
ウレタン樹脂層4を必要に応じて設けることができる。
例えば、二液硬化タイプのウレタン樹脂を従来公知のコ
ーティング手段を用いて2〜8g/m2 程度の塗布量で
塗布することにより形成することが出来る。
【0018】上記基材層1は、従来から化粧材の基材と
して知られているものを適宜選択して使用することが出
来る。例えば、アクリル系樹脂等を内添して紙間強度を
向上させた薄紙等がコスト面でも安価なため好ましい。
【0019】上記ベタ印刷層2及び柄印刷層3は、本化
粧シートの意匠性を高めるため、グラビア印刷等により
所望の色、柄を形成したものである。
【0020】図1に示す熱硬化性化粧シート10は、例
えば、先ず基材層1の上にグラビア印刷等によりベタ印
刷層2及び柄印刷層3を形成し、その上に、ロールコー
ト、バーコート、あるいはグラビア印刷等によりウレタ
ン樹脂層4を形成する。更にその上に上記ウレタン樹脂
層4と同様な方法で熱硬化性樹脂コート層5を形成した
後、所定の条件で加熱乾燥を行い、上記熱硬化性樹脂コ
ート層5を完全硬化させることにより製造することが出
来る。
【0021】また、図2に示すように、上記熱硬化性化
粧シート10は例えばユリア系等の接着剤12を用いて
パーティクルボード等の基板11と貼り合わせ、カッタ
ー14で所定の大きさに切断した後、ヒートプレス機1
5で加熱加圧することにより、化粧板が出来上がる。本
発明の熱硬化性化粧シート10は、上記熱硬化性樹脂コ
ート層5を完全に硬化させた状態でも柔軟性を有するた
め、リール等への巻き取りが容易でしかも表面樹脂の割
れは生じない。よって、出来た熱硬化性化粧シート10
を予めリール13に巻き取っておき、これを順に巻き出
しながら、基板11との貼り合わせが連続的に行える。
また、上記熱硬化性化粧シート10は、熱硬化性樹脂コ
ート層5を完全に硬化させた状態で基板11と貼り合わ
せるため、技術的に安定した生産が行え、プレス時に化
粧板表面の艶変化も生じない。
【0022】
【作用】本発明の熱硬化性化粧シートは、熱硬化性樹脂
コート層に使用する樹脂成分としてメラミン樹脂とアク
リル樹脂との混合物を用いることにより、該熱硬化性樹
脂コート層を完全に硬化させた状態でも柔軟性を有する
ため、リールに容易に巻き取ることが出来る。従って、
本発明の熱硬化性化粧シートと化粧板の基材との貼り合
わせが枚葉式ではなく連続的に行えるので、大量生産に
対応でき、しかも生産性の安定した安価なコストで化粧
板を製造することが可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。
【0024】坪量30g/m2 のアクリル樹脂を内添し
た紙間強化紙HP−30(天間特殊製紙(株)製)の表
面に硝化綿タイプの印刷インキ(大日精化工業(株)
製)を用いてグラビア印刷によりベタ印刷及び柄印刷を
行った。
【0025】次いで、柄印刷層上に、2液タイプのウレ
タン系樹脂(大日精化工業(株)製)をグラビアベタ版
を用いて塗布し、乾燥した。
【0026】次に、上記ウレタン樹脂層上に、下記配合
の樹脂塗料(粘度 #ザーンカップ18秒)をグラビア
コーターにより版深80μmの彫刻ベタ版を用いて5g
/m2 (dry)の塗布量で塗布し、次いで180℃、
30秒の条件で加熱乾燥し、表面樹脂層を完全に硬化さ
せることにより、本発明の熱硬化性化粧シートを作製し
た。
【0027】(配合) メラミン樹脂 100部 アクリル樹脂 50部 マット剤 20部 スリップ剤 1部 硬化剤 10部 希釈溶剤 適量 次に、このようにして作製した熱硬化性化粧シートを図
2に示すようにリールに巻き取っておき、一方、厚さ1
5mmのパーティクルボードの表面にユリア系の接着剤
を塗布して上記熱硬化性化粧シートと貼り合わせ、温度
150℃、圧力10kg/cm2 で30秒間プレスして
化粧板を製造した。
【0028】得られた化粧板は、特殊合板の日本農林規
格(JAS)に規定された引きかき硬度B試験及び摩耗
B試験のいずれにも合格し、FWタイプ規格に適合する
ものであった。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の熱
硬化性化粧シートによれば、熱硬化性樹脂コート層に使
用する樹脂成分としてメラミン樹脂とアクリル樹脂との
混合物を用いることにより、該熱硬化性樹脂コート層を
完全に硬化させた状態でも柔軟性を有するため、該熱硬
化性樹脂コート層を完全に硬化させて出来た化粧シート
をリールに容易に巻き取ることが出来る。従って、本発
明の熱硬化性化粧シートと化粧板の基材との貼り合わせ
が枚葉式ではなく連続的に行えるので、大量生産に対応
でき、しかも生産性の安定した安価なコストで化粧板を
製造することが可能になるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱硬化性化粧シートの構成例を示す断
面図である。
【図2】本発明の熱硬化性化粧シートを用いて化粧板を
製造するための装置の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基材層 2 ベタ印刷層 3 柄印刷層 4 ウレタン樹脂層 5 熱硬化性樹脂コート層 10 熱硬化性化粧シート 11 基板 12 接着剤 13 リール 14 カッター 15 ヒートプレス機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、基材層、印刷層及び熱硬化
    性樹脂コート層を順次積層した熱硬化性化粧シートにお
    いて、前記熱硬化性樹脂コート層はメラミン樹脂とアク
    リル樹脂との混合物を用いたことを特徴とする熱硬化性
    化粧シート。
  2. 【請求項2】 前記印刷層の上にウレタン樹脂層を介し
    て前記熱硬化性樹脂コート層を積層したことを特徴とす
    る請求項1記載の熱硬化性化粧シート。
  3. 【請求項3】 前記メラミン樹脂とアクリル樹脂との混
    合物にマット剤を含有したことを特徴とする請求項1記
    載の熱硬化性化粧シート。
JP6102193A 1994-04-15 1994-04-15 熱硬化性化粧シート Pending JPH07285208A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6102193A JPH07285208A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 熱硬化性化粧シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6102193A JPH07285208A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 熱硬化性化粧シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07285208A true JPH07285208A (ja) 1995-10-31

Family

ID=14320835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6102193A Pending JPH07285208A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 熱硬化性化粧シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07285208A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112900151A (zh) * 2019-11-19 2021-06-04 佛山市西钢装饰材料有限公司 一种三聚氰胺软化纸及其制作工艺

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112900151A (zh) * 2019-11-19 2021-06-04 佛山市西钢装饰材料有限公司 一种三聚氰胺软化纸及其制作工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5711971B2 (ja) 装飾模様入り積層体を製造するための方法
US10000040B2 (en) Floor panel, methods for manufacturing laminate panels and method for treating material sheets applied herewith
KR101549715B1 (ko) 라미네이트의 제조방법
CN1072560C (zh) 在层压纸上涂布三聚氰胺树脂的方法
KR20120078375A (ko) 시트에 엠보싱을 형성하는 방법
JPH07285208A (ja) 熱硬化性化粧シート
JPS58193150A (ja) 合成樹脂化粧板の製造方法
HU219792B (hu) Eljárás dekoratív fedőréteggel ellátott lap előállítására
JPS5848347B2 (ja) 化粧材の製造法
JPS5847982B2 (ja) エンボス化粧材の製造方法
JP2022020550A (ja) 不燃性内壁材の製造方法及びそれに用いる下地基材
JP2558382Y2 (ja) 化粧単板シート
JPS5940776B2 (ja) 装飾ガラスの製造方法
JPH0114720Y2 (ja)
JP3057863B2 (ja) 熱硬化性化粧シート
JPS63132046A (ja) 熱硬化型樹脂化粧板の製造方法
JP4372913B2 (ja) 化粧材
JP2626762B2 (ja) 着色塗装した硬化型樹脂化粧板の製造方法
JPH0241140Y2 (ja)
JPS6367472B2 (ja)
JPH11198111A (ja) 化粧板の製造方法
JPS6242829A (ja) 優れた表面特性を有する化粧紙貼りパ−ティクルボ−ドの製造方法
JPS628304B2 (ja)
JPH0257499B2 (ja)
JPH04238027A (ja) 化粧紙及び該化粧紙を利用した化粧板